JP4651275B2 - エチレン系共重合体樹脂組成物とその用途 - Google Patents

エチレン系共重合体樹脂組成物とその用途 Download PDF

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本発明は、伸縮性および成形性に優れたエチレン系樹脂組成物に関するものである。さらには、本発明は、使い捨ておむつなどの使い捨て着用物品用の衛生用部材及び伸縮性部材に好適なエチレン系共重合体樹脂組成物に関する。
使い捨ておむつ、使い捨て下着、生理用ナプキンなどの使い捨て着用物品には、ずり落ち防止のために衛生用部材が使用されている。その材料として、ポリウレタン系樹脂、天然ゴム系樹脂、スチレン系ブロック共重合体・オレフィンブロック共重合系樹脂などが使用されている。 しかしながら、ポリウレタン系樹脂は、残留歪み、応力保持性が良好であるが、高価であり耐水性および耐候性に劣り、また天然ゴム系樹脂は、ホットメルト接着剤との接着性が悪いという問題がある。また、 特開平10−139951号公報には、特定の熱可塑性エラストマーと特定の低密度ポリエチレンとを特定の割合でブレンドして得られる樹脂組成物からなる伸縮性フィルムが開示されているが、このフィルムは、使い捨ておむつなどのずり落ち防止の用途に用いるには、応力の保持性などの性能が依然として不十分であった。
特開平9−313527号公報には、エチレン・α−オレフィン共重合体により形成されている使い捨ておむつの弾性部材が記載されているが、エチレン・α−オレフィン共重合体は単独品であり永久歪が十分でなかった。
特開平9−313527号公報 特開平10−139951号公報
本発明は、成形物としたときに永久歪が小さくなる組成物、およびそれを用いた成形物であってずり落ち防止性に優れた衛生材用伸縮部材を提供することである。
本発明のエチレン系共重合体組成物は、(A)密度が0.857〜0.880g/cm の範囲であり、190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)が0.01〜10g/10分の範囲にあるエチレン・α-オレフィン共重合体5〜95重量%と、(B)密度が0.880〜0.910g/cmの範囲であり、メルトフローレート(MFR)が10〜100g/10分の範囲にあるエチレン・α-オレフィン共重合体5〜95重量%である
前記(A)および(B)の少なくとも一方が190℃、10kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR10)と190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)との比:MFR10/MFRと、GPCにより求めた分子量分布Mw/Mnが下記式の関係を満たすエチレン系共重合体は、本発明のエチレン系共重合体組成物の好ましい態様である。
Mw/Mn+4.7≦MFR10/MFR
本発明は、(A)密度が0.857〜0.880g/cm の範囲であり、190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)が0.01〜10g/10分の範囲にあるエチレン・α-オレフィン共重合体5〜95重量%と、(B)密度が0.883〜0.910g/cmの範囲であり、メルトフローレート(MFR)が10〜100g/10分の範囲にあるエチレン・α-オレフィン共重合体5〜95重量%とからなるエチレン系共重合体組成物からなり、衛生材用伸縮部材であることを特徴とする成形体を提供する。
前記(A)および(B)の少なくとも一方が190℃、10kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR10)と190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)との比:MFR10/MFRと、GPCにより求めた分子量分布Mw/Mnが下記式の関係を満たすエチレン系共重合体である前した衛生材用伸縮部材である成形体は、本発明の好ましい態様である。
Mw/Mn+4.7≦MFR10/MFR
前記成形体が、前記エチレン系共重合体組成物100重量部に対して、架橋助剤(C)を0.01〜20重量部含有させた該組成物の成形体を電離性放射線により架橋して得られる架橋成形体である前記した衛生材用伸縮部材である成形体は本発明の好ましい態様である。
前記した成形体がフィルムである前記した成形体は、本発明の好ましい態様である。
前記フィルムに不織布が積層されている前記した成形体は、本発明の好ましい態様である。
本発明により、エチレン系共重合体組成物は、伸縮部材として柔軟性と弾性を要求される用途に好適で、永久歪が小さくしかも引張り強さとのバランスに優れた成形加工体が得られる。
本発明は、密度とMFRが共に異なる2種のエチレン・α−オレフィン共重合体を含む組成物を提供する。さらに詳細には、(A)密度が0.857〜0.880g/cm の範囲であり、190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)が0.01〜10g/10分の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重合体5〜95重量%と、(B)密度が0.880〜0.910g/cmの範囲であり、メルトフローレート(MFR)が10〜100g/10分の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重合体5〜95重量%とからなるエチレン系共重合体組成物を提供する。
以下、本発明に係るエチレン系共重合体組成物およびその用途について具体的に説明する。本発明に係るエチレン系共重合体組成物は、エチレン・α−オレフィン共重合体(A)とエチレン・α−オレフィン共重合体(B)とからなっている。
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)
本発明に係るエチレン系共重合体組成物を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体(A)は、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとのランダム共重合体である。エチレンとの共重合に用いられる炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどが挙げられる。これらのうちでも、炭素原子数3〜10のα−オレフィンが好ましく、特にプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンが好ましい。これらのα− オレフィンは、単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いられる。また、エチレン・α− オレフィン共重合体(A)は、これらの単位の他に、本発明の目的を損なわない範囲で、他の重合性モノマーから導かれる単位を含有していてもよい。
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)では、エチレンから導かれる構成単位は、74〜88モル%、好ましくは75〜86モル%の量で存在し、炭素数3〜20のα−オレフィンから導かれる構成単位は12〜25モル%、好ましくは14〜25モル%の量で存在することが望ましい。
このようなエチレン・α−オレフィン共重合体(A)として、密度が、0.857〜0.880g/cm、好ましくは0.857〜0.870g/cm、メルトフローレート(MFR2)が0.01〜10g/10分、好ましくは0.1〜4g/10分である。
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)としては、具体的には、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体、エチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体などが挙げられる。これらの内でも、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体などが好ましく用いられ、特にエチレン・1−ブテン共重合体が好ましく用いられる。これらの共重合体は、ランダムあるいはブロック共重合体であるが、特にランダム共重合体であることが好ましい。
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)は、X線回折法により測定される結晶化度が通常40%以下、好ましくは30%以下である。
本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体(A)は13C-NMRスペクトルにおけるTααに対するTαβの強度比(Tαβ/Tαα)が0.5以下、好ましくは0.4以下であると物性強度の面で好ましい。
ここで13C-NMRスペクトルにおけるTααおよびTαβは、炭素数3以上の α−オレフィンから誘導される構成単位中のCHのピーク強度であり、下記に示すように第3級炭素に対する位置が異なる2種類のCHを意味している。
Figure 0004651275
(ここで、Rはアルキル基を示す。)
このようなTαβ/Tαα強度比は、下記のようにして求めることができる。エチレン・α−オレフィン共重合体[B]の13C-NMRスペクトルを測定し、リンデマンアダムスの提案(Analysis Chemistry43, p1245(1971))、J.C.Randall に従って解析してTαβ/Tαα強度比を求める。
また本発明のエチレン・α− オレフィン共重合体(A)は13C-NMRスペクトルおよび下記一般式(1)から求められるB値が0.9〜1.5であると取り扱いの面で好ましい。
B値=[POE]/(2・[P][P]) …(1)
(式中、[P]は、共重合体中のエチレンから誘導される、構成単位の含有モル分率であり、[P]は、共重合体中の α−オレフィンから誘導される、構成単位の含有モル分率であり、[POE]は、共重合体中の全ダイアド(dyad)連鎖に対する、エチレン・α−オレフィン連鎖数の割合である。)このB値は、エチレン・α−オレフィン共重合体中のエチレンと炭素数3〜10のα−オレフィンとの分布状態を表す指標であり、J.C.Randall (Macromolecules,15, 353(1982)) 、J.Ray (Macromolecules,10, 773(1977)) らの報告に基づいて求めることができる。
上記のようなエチレン・α−オレフィン共重合体(A)は、バナジウム系触媒、チタン系触媒またはメタロセン系触媒などを用いる従来公知の方法により製造することができる。
エチレン・α−オレフィン共重合体(B)
本発明に係るエチレン系共重合体組成物を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体(B)は、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとのランダム共重合体である。エチレンとの共重合に用いられる炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどが挙げられる。これらのうちでも、炭素原子数3〜10の α−オレフィンが好ましく、特にプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンが好ましい。これらのα−オレフィンは、単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いられる。
エチレン・α−オレフィン共重合体(B)では、エチレンから導かれる構成単位は、88〜97モル%、好ましくは88〜95モル%の量で存在し、炭素数3〜20の α−オレフィンから導かれる構成単位は3〜12モル%、好ましくは5〜11モル%の量で存在することが望ましい。また、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)は、これらの単位の他に、本発明の目的を損なわない範囲で、他の重合性モノマーから導かれる単位を含有していてもよい。
このようなエチレン・α−オレフィン共重合体(B)として、密度が、0.880〜0.910g/cm、好ましくは0.883〜0.907g/cm、メルトフローレート(MFR)は、10〜100g/10分、好ましくは10〜80g/10分であるのが好ましい。
エチレン・α−オレフィン共重合体(B)としては、具体的には、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体、エチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体などが挙げられる。これらの内でも、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体などが好ましく用いられ、特にエチレン・1−ブテン共重合体が好ましく用いられる。これらの共重合体は、ランダムあるいはブロック共重合体であるが、特にランダム共重合体であることが好ましい。
なお、これ以外のエチレン・α−オレフィン共重合体(B)のX線回折法により測定される結晶化度、13C-NMRスペクトルにおけるTααに対するTαβの強度比(Tαβ/Tαα)、13C-NMRスペクトルおよび一般式(1)から求められるB値は、エチレン・α−オレフィン共重合体(A)と同じである。
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)と(B)の製造方法
上記のような本発明で用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体は、上記条件を満足するように公知の方法で製造可能である。また、少なくともどちらか一方が、式 Mw/Mn+4.7≦MFR10/MFRを満足するエチレン・α−オレフィン共重合体は、例えば特開平6−136196、特開平12−191862に記載されている触媒としてメタロセン系触媒などを用いる従来公知の方法により製造することができる。メタロセン系触媒の存在下にエチレンと炭素数3〜10のα−オレフィンとを共重合させることによって製造することができる。
このようなメタロセン系触媒は、メタロセン化合物(a)と、有機アルミニウムオキシ化合物(b)および/またはメタロセン化合物(a)と反応してイオン対を形成する化合物(c)とから形成されていてもよく、さらに(a)、(b)および/または(c)とともに有機アルミニウム化合物(d)とから形成されていてもよい。
上記触媒の存在下に、エチレンと炭素数4〜6の α−オレフィンとを、通常液相で共重合させる。この際、一般に炭化水素溶媒が用いられるが、 α−オレフィンを溶媒として用いてもよい。
この共重合は、バッチ式、半連続式、連続式のいずれの方法においても行うことができる。前記触媒成分は以下のような濃度で用いられる。
メタロセン化合物(a)と有機アルミニウムオキシ化合物(b)またはイオン化イオン性化合物(c)とからなるメタロセン系触媒が用いられる場合には、重合系内のメタロセン化合物(a)の濃度は、通常0.00005〜0.1ミリモル/リットル(重合容積)、好ましくは0.0001〜0.05ミリモル/リットルである。また有機アルミニウムオキシ化合物(b)は、重合系内のメタロセン化合物中の遷移金属に対するアルミニウム原子のモル比(Al/遷移金属)で、1〜10000、好ましくは10〜5000の量で供給される。
イオン化イオン性化合物(c)の場合は、重合系内のメタロセン化合物(a)に対するイオン化イオン性化合物(c)のモル比(イオン化イオン性化合物(c)/メタロセン化合物(a))で、0.5〜20、好ましくは1〜10の量で供給される。
また有機アルミニウム化合物を用いる場合には、通常約0〜5ミリモル/リットル(重合容積)、好ましくは約0〜2ミリモル/リットルとなるような量で用いられる。
共重合反応は、通常、反応温度が−20〜+150℃、好ましくは0〜120℃、さらに好ましくは0〜100℃で、圧力が0を超えて7.8MPa(80kgf/cm、ゲージ圧)以下、好ましくは0を超えて4.9MPa(50kgf/cm、ゲージ圧)以下の条件下に行われる。
エチレンおよび α−オレフィンは、上記特定組成のエチレン・α−オレフィン共重合体(A)(B)が得られるような量で重合系に供給される。共重合に際しては、水素などの分子量調節剤を用いることもできる。
エチレン系共重合体組成物
エチレン系共重合体組成物は、上記エチレン・α−オレフィン共重合体(A)および、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)とからなる。該組成物中の(A)/(B)の割合は、重量%で5/95〜95/5であり、好ましくは60/40〜95/5である。この範囲にあると破断強度、残留歪みなどの機械的特性に優れ、押出し特性などの成形性に優れている。
また、エチレン・α−オレフィン共重合体(A)および(B)の少なくとも一方が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求められる分子量分布(Mw/Mn)が、1.5〜3、好ましくは1.7〜2.5の範囲内にあることが好ましい。この範囲にあると、成形体のベタツキが少なくなる。
さらに、エチレン・α−オレフィン共重合体で、(A)および(B)の少なくとも一方が、10kg荷重におけるメルトフローレート(MFR10)と190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート(MFR)との比:MFR10/MFRとが式
Mw/Mn +4.7≦MFR10/MFRの関係を満たしていると、流動性に優れた組成物が得られる。
本発明のエチレン系共重合体組成物に電離性放射線を所定量照射して架橋すると更に機械物性および残留歪みが向上した成形物が得られる。電離性放射線としては、α線、β線、γ線、電子線、中性子線、X線などが用いられる。このうちコバルト−60のγ線、電子線が好ましく用いられる。その場合、架橋助剤(C)を用いることができる。その量は、エチレン系共重合体組成物100重量部に対し架橋助剤(C)0.01〜20重量部である。より好ましくは0.1〜5重量部である。
本発明で用いられる架橋助剤(C)としては、具体的には、硫黄、p-キノンジオキシム、p,p'−ジベンゾイルキノンジオキシム、N−メチル−N−4− ジニトロソアニリン、ニトロソベンゼン、ジフェニルグアニジン、トリメチロールプロパン−N,N’−m−フェニレンジマレイミドのようなペルオキシ架橋用助剤;あるいはジビニルベンゼン、トリアリルシアヌレート(TAC)、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート等の多官能性メタクリレートモノマー、ビニルブチラート、ビニルステアレートのような多官能性ビニルモノマーなどが挙げられる。
また、本発明のエチレン系共重合体組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、顔料、染料、核剤、可塑剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤等の添加剤が必要に応じて配合されていてもよい。
本発明のエチレン系共重合体組成物の製造方法として特に制限なく、公知の方法を利用して製造することができる。例えば、下記のような方法で製造することができる。
(1)エチレン・α−オレフィン共重合体(A)と、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)、および所望により添加される他成分を、押出機、ニーダー等を用いて機械的にブレンドする方法。
(2)エチレン・α−オレフィン共重合体(A)と、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)、および所望により添加される他成分を適当な良溶媒(例えば;ヘキサン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の炭化水素溶媒)に溶解し、次いで溶媒を除去する方法。
(3)エチレン・α−オレフィン共重合体(A)と、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)、および所望により添加される他成分を適当な良溶媒にそれぞれ別個に溶解した溶液を調製した後混合し、次いで溶媒を除去する方法。
(4)上記(1)〜(3)の方法を組み合わせて行う方法等がある。
成形体
本発明のエチレン系共重合体組成物は、使い捨ておむつ、使い捨て下着、生理用ナプキンなどの使い捨て着用物品として、ずり落ち防止に用いられる伸縮性および成形加工性に優れた成形体にも使用される。この成形体に求められる特性として、漏れ防止性を向上させるためにフィット性、即ち、応力保持性を高めることである。
本発明に係るエチレン系重合体組成物は、押出成形、射出成形、インフレーション成形、カレンダー成形などの成形方法により、フィルム、シートなどの各種成形品に成形することができる。
フィルム
本発明のエチレン系共重合体組成物は、通常の空冷インフレーション成形、空冷2段冷却インフレーション成形、高速インフレーション成形、T−ダイフィルム成形、水冷インフレーション成形等で加工することにより、フィルムを得ることができる。このようにして成形されたフィルムは、機械的強度に優れている。本発明のフィルムの厚みは15〜200μmの範囲であることが好ましい。また、熱針加工、パーフォレーション加工等により通気性を向上させることが好ましい。
電離性放射線で架橋したフィルム
また、本発明の組成物に架橋助剤(C)を添加して得られたフィルムを電離性放射線で架橋することにより、更に機械物性および残留歪みが向上したフィルムが得られる。
積層体
本発明に係る積層体は、少なくとも1層の伸長性不織布層と、少なくとも1層のフィルムとからなり、少なくとも一方の表面層が伸長性不織布層である積層体である。
本発明で用いられる伸長性不織布は、横方向の伸長率が100%以上、好ましくは200%以上である不織布である。また、伸長性不織布は、加工適性を損なわないために、縦方向において低伸長であって、ある程度の強度を有することが好ましく、5%伸長時の引張荷重が500g/50mm以上、好ましくは1000g/50mm以上である。
なお本発明において、「縦方向」とは、機械に不織布原反を供給する方向、すなわち、不織布原反の流れ方向を言い、「横方向」とは、機械に不織布原反を供給する方向に対して直角の方向、すなわち、不織布原反の流れ方向と直角の方向を言う。
この伸長性不織布を形成する繊維の材料樹脂としては、繊維を形成可能なものであれば特に限定されず、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等を使用することができ、特にポリオレフィンが好ましい。
伸長性不織布を製造する方法として例えば、国際公開:WO94/23109、特公昭62−11106号公報等に記載の方法が挙げられる。
本発明に係る積層体は、少なくとも1層の(a)伸長性不織布層と、少なくとも1層の(b)フィルムからなる。その層構成は、少なくとも一方の表面層が(a)伸長性不織布からなる層であれば特に限定されないが、例えば(a)伸長性不織布/(b)フィルム、(a)伸長性不織布/(b)フィルム/(a)伸長性不織布の層構成である。なお、(a)伸長性不織布層と(b)フィルムとは、(a)伸長性不織布層の伸長方向と(b)フィルムの伸縮方向とが一致するように積層される。
本発明の積層体において、伸長性不織布およびフィルムの目付量は、本発明の積層体の用途、要求される品質、経済性等に応じて適宜選択することができる。
本発明の積層体の厚さは、用途、要求される品質、貼り合わせ等に応じて適宜選択することができる。
本発明の積層体の製造方法は、伸長性不織布と、フィルムとを積層し、両者を一体化して伸長性不織布からなる伸長層とフィルムからなる伸縮層とを有する積層体を形成できる方法であれば、いずれの方法にしたがって行ってもよく、特に制限されない。たとえば伸長性不織布とフィルムとを重ね合わせ、加熱加圧により伸長性不織布とフィルムとを融着させる方法、伸長性不織布とフィルムとを、ホットメルト接着剤、溶剤系接着剤等の接着剤によって接着する方法等を採用することができる。
また溶融によって形成されたフィルムを伸長性不織布の上に直接堆積させてフィルムを形成した後、伸長性不織布とフィルムとを融着させる方法を採用することができる。伸長性不織布の上に、直接フィルムを形成する方法は、たとえば押出ラミネーション法によって行うことができる。積層体の一体化が不十分である場合は、加熱加圧エンボスロール等により十分に一体化させることができる。
接着剤によって伸長性不織布とフィルムとを接着する方法において用いられるホットメルト接着剤としては、たとえば酢酸ビニル系、ポリビニルアルコール系等の樹脂系接着剤、スチレン−ブタジエン系、スチレン−イソプレン系等のゴム系接着剤などが挙げられる。また、溶剤系接着剤としては、たとえばスチレン−ブタジエン系、スチレン−イソプレン系、ウレタン系等のゴム系接着剤、酢酸ビニル、塩化ビニル等の樹脂系の有機溶剤または水性エマルジョン接着剤などが挙げられる。これらの接着剤の中でも、スチレン−イソプレン系、スチレン−ブタジエン系等のゴム系のホットメルト接着剤が、伸長性不織布の特性である風合いを損なわない点で好ましい。
本発明のエチレン系共重合体樹脂組成物を用いて得られるフィルムなどの成形体や積層体は、使い捨ておむつ、使い捨て下着、生理用ナプキンなどの使い捨て着用物品の衛生用部材および伸縮性部材として好適に使用することができる。
以下、実施例および比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
なお、実施例において各種物性の測定は、以下のようにして行った。
(1)残留歪み
50mm幅の試験片を23℃雰囲気下で万能引張試験機(インストロン社製)にセットし、スパン間隔をIとする。20mm/分のスピードで150%まで伸長させた後、直ちに同一スピードで出発点まで戻し、直ちに同一スピードで伸張させ、荷重がゼロ以上に生じたときのスパン間隔Iを読み、次式で求めた。
残留歪み=I/I×100(%)
本実施例では、Iを30mmとして測定した。
(2)MFR(190℃):ASTM D1238に準拠し、190℃、2.16kg荷重にて測定した。
(3)MFR10(190℃):ASTM D1238に準拠し、190℃、10kg荷重にて測定した。
(4)密度:密度:ASTM D1505に準拠して測定した。
(5)破断点応力・伸び:JIS K6781に準拠し、200mm/minの引張り速度にて測定した。
(6)ゲル分率の測定方法
ゲル分率(ゲル含量;キシレン不溶解分)は、次のようにして測定される。試料を秤量して細かく裁断し、次いで得られた細片を、密閉容器中にキシレンと共に入れ、3時間還流させる。 次に、この試料をろ紙上に取出し、絶乾させ、この乾燥残渣の重量からポリマー成分以外のキシレン不溶性成分(たとえばフィラー、充填剤、顔料等)の重量を減じた値を、「補正された最終重量(Y)」とする。
一方、試料の重量からポリマー成分以外のキシレン可溶性成分(たとえば安定剤等)の重量およびポリマー成分以外のキシレン不溶性成分(たとえばフィラー、充填剤、顔料等)の重量を減じた値を、「補正された初期重量(X)」とする。
ここに、ゲル含量(キシレン不溶解分)は、次式により求められる。
ゲル含量[重量%]=[補正された最終重量(Y)]÷[補正された初期重量(X)]
×100
(実施例1)
特開2003−073494号公報実施例に準じた方法でメタロセン触媒を用いて、MFR(190℃)が0.5g/10min、MFR10(190℃)が3.4g/10分、密度が0.861g/cm、GPCにより求めた分子量分布(Mw/Mn)が2.1、1−ブテンから導かれる構成単位含有量が19モル%であるエチレン・1−ブテン共重合体(A−1)90重量部、およびMFR2(190℃)が70g/10min、MFR10(190℃)が490g/10分、密度が0.893g/cm、GPCにより求めた分子量分布(Mw/Mn)が1.9、1−ブテンから導かれる構成単位含有量が11モル%であるエチレン・1−ブテン共重合体(B−1)10重量部を40mmφの単軸押出機で溶融混練後、ペレットを作成した。このペレットを50mmφの押出機を備えた幅300mmのT−ダイ成形機にて、シリンダー温度、ダイス温度230℃、チルロール温度30℃の条件で、厚み約100μmのフィルムを得た。得られたフィルムを、照射装置[日新ハイボルテージ(株)製]を用いて種々の線量で電子線照射し、物性測定をした。その結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1において、(A−1)を75重量部、(B−1)を25重量部とするほかは同様にしてフィルムを作成し、電子線照射して物性測定をした。その結果を表2に示す。
(実施例3)
実施例2において、架橋助剤トリアリルイソシアヌレート(TAIC)[商品名 M−60(TAIC含有量60%)、日本化成(株)製] 3重量部(TAIC含量として)、を添加し同様の測定をした。その結果を表2に示す。
(比較例1)
MFR2(190℃)が1.2g/10分、MFR10(190℃)が11.8g/10分、密度が0.870g/cm、GPCにより求めた分子量分布(Mw/Mn)が2.1、1−ブテンから導かれる構成単位含有量が15モル%であるエチレン・1−ブテン共重合体(D−1)100重量部を使用した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作成し、同様な測定をした。その結果を表2に示す。
得られたエチレン・1−ブテン共重合体の性状を表1にまとめる。
Figure 0004651275
Figure 0004651275

表1に示すように、同じフィルム密度・電離線放射線レベルで比較すると、密度とMFRが共に異なる2種類のエチレン・α−オレフィン共重合体をブレンドすることにより得られるエチレン系共重合体組成物の方が残留歪みが小さくなっている。また、電離線放射線をすると、更に残留歪みが小さくなっている。
本発明は、使い捨ておむつ、使い捨て下着、生理用ナプキンなどの使い捨て着用物品の衛生用部材および伸縮性部材として好適に利用可能である。

Claims (4)

  1. (A)密度が0.857〜0.880g/cm の範囲であり、190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)が0.01〜10g/10分の範囲にあるエチレン・α-オレフィン共重合体5〜95重量%と、(B)密度が0.883〜0.910g/cmの範囲であり、メルトフローレート(MFR)が10〜100g/10分の範囲にあるエチレン・α-オレフィン共重合体5〜95重量%とからなるエチレン系共重合体組成物からなり、衛生材用伸縮部材であることを特徴とする成形体。
  2. 前記(A)および(B)の少なくとも一方が、190℃、10kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR10)と190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)との比:MFR10/MFRと、GPCにより求めた分子量分布Mw/Mnが下記式の関係を満たす請求項1に記載の成形体。
    Mw/Mn+4.7≦MFR10/MFR
  3. 前記成形体が、前記エチレン系共重合体組成物100重量部に対して、架橋助剤(C)を0.01〜20重量部含有させた該組成物の成形体を電離性放射線により架橋して得られる架橋成形体であることを特徴とする請求項1または2に記載の成形体。
  4. 成形体がフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成形体。
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