JP4648476B1 - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

内燃機関用スパークプラグ Download PDF

Info

Publication number
JP4648476B1
JP4648476B1 JP2009220422A JP2009220422A JP4648476B1 JP 4648476 B1 JP4648476 B1 JP 4648476B1 JP 2009220422 A JP2009220422 A JP 2009220422A JP 2009220422 A JP2009220422 A JP 2009220422A JP 4648476 B1 JP4648476 B1 JP 4648476B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
oxide
resistor
less
total content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009220422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011070890A (ja
Inventor
治樹 吉田
稔貴 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2009220422A priority Critical patent/JP4648476B1/ja
Priority to CN2010800404109A priority patent/CN102484356B/zh
Priority to US13/497,745 priority patent/US8653725B2/en
Priority to KR1020127010661A priority patent/KR101515271B1/ko
Priority to EP10818526.5A priority patent/EP2482394B1/en
Priority to PCT/JP2010/005110 priority patent/WO2011036845A1/ja
Priority to US13/388,103 priority patent/US20120126683A1/en
Priority to CN201080042654.0A priority patent/CN102648556A/zh
Priority to EP10818550.5A priority patent/EP2482395A4/en
Priority to PCT/JP2010/005731 priority patent/WO2011036871A1/ja
Priority to KR1020127010662A priority patent/KR101385848B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP4648476B1 publication Critical patent/JP4648476B1/ja
Publication of JP2011070890A publication Critical patent/JP2011070890A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P13/00Sparking plugs structurally combined with other parts of internal-combustion engines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/40Sparking plugs structurally combined with other devices
    • H01T13/41Sparking plugs structurally combined with other devices with interference suppressing or shielding means
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/02Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Spark Plugs (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

【課題】抵抗体の抵抗値の急激な増大を抑制し、優れた負荷寿命性能を実現する。
【解決手段】スパークプラグ1は抵抗体7を備える。抵抗体7は、少なくとも導電性材料43及びガラス粉末を含む抵抗体組成物56を加熱封着することにより形成される。ガラス粉末は、SiO2を35.0mol%以上69.8mol%以下、B23を15.0mol%以上49.8mol%以下、Li2Oを5.0mol%以上20.0mol%以下含有し、添加物質として、MgO、CaO、SrO、BaO、Na2O、K2O、ZnO、及び、ZrO2のうち少なくとも1種を含有し、これら添加物質の総含有量が2.6mol%以上25.0mol%以下とされる。さらに、ガラス粉末は、Li2O及び添加物質の総含有量が15.2mol%以上45.0mol%以下とされ、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比が1.3以上5.0以下とされる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関に用いられるスパークプラグに関する。
スパークプラグは、内燃機関(エンジン)に取付けられ、燃焼室内の混合気への着火のために用いられるものである。一般的にスパークプラグは、軸孔を有する絶縁体と、軸孔の先端側に挿通される中心電極と、軸孔の後端側に挿通される端子電極と、絶縁体の外周に設けられる主体金具とを備える。また、軸孔内であって、中心電極及び端子電極の間には、内燃機関の動作に伴い発生する電波雑音を抑制するための抵抗体が設けられる(例えば、特許文献1等参照)。
一般的に抵抗体は、主として、カーボンブラック等の導電性材料と、セラミックス粒子(例えば、ガラス粉末等)とからなる抵抗体組成物を加熱封着することによって構成される。ここで、抵抗体内においては、導電性材料がガラスを覆うようにして存在しており、当該導電性材料によって両電極間を電気的に接続する多数の導電経路が形成される。このように多数の導電経路が形成されることによって、電気的負荷による酸化等で導電経路が多少損なわれてしまったとしても、抵抗値が急激に増大してしまうといった事態を効果的に抑制できるようになっている。
特許第2800279号公報
ところが、近年、エンジンの高出力化に伴い、スパークプラグの要求電圧が高くなってきており、抵抗体に対して従前よりも大きな電気的負荷が加わってしまうおそれがある。そのため、酸化等により導電経路が急速に損なわれてしまうおそれがあり、抵抗体の抵抗値の急激な増大、ひいては比較的早い段階での失火(火花放電が行えなくなってしまうこと)が懸念される。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、抵抗体の抵抗値の急激な増大を抑制し、優れた負荷寿命性能を実現することができる内燃機関用スパークプラグを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成の内燃機関用スパークプラグは、軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
前記軸孔の一端側に挿設された中心電極と、
前記軸孔の他端側に挿設された端子電極と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
前記軸孔内において、少なくとも導電性材料及びガラスからなり、前記中心電極及び前記端子電極を電気的に接続する抵抗体とを備えた内燃機関用スパークプラグであって、
前記抵抗体は、少なくとも導電性材料及びガラス粉末を含む抵抗体組成物を加熱封着することにより形成され、
前記ガラス粉末は、二酸化珪素(SiO2)を35.0mol%以上69.8mol%以下、酸化ボロン(B23)を15.0mol%以上49.8mol%以下、酸化リチウム(Li2O)を5.0mol%以上20.0mol%以下含有し、
添加物質として、酸化マグネシウム(MgO)、酸化カルシウム(CaO)、酸化ストロンチウム(SrO)、酸化バリウム(BaO)、酸化ナトリウム(Na2O)、酸化カリウム(K2O)、酸化亜鉛(ZnO)、及び、酸化ジルコニウム(ZrO2)のうち少なくとも1種を含有し、これらの総含有量が2.6mol%以上25.0mol%以下とされるとともに、
Li2O、及び、前記添加物質の総含有量が15.2mol%以上45.0mol%以下であり、
前記添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比が1.3以上5.0以下であることを特徴とする。
抵抗体組成物を構成するガラス粉末は、一般にSiO2やB23を主成分として構成され、また、加熱時における溶け性等を十分に確保する等の点から、Li2OやBaO、MgOなどの添加物質が含有され得る。ここで、本願発明者がLiやBaO等の添加物質の作用について検討したところ、Liや添加物質の含有量は抵抗体の負荷寿命性能に大きな影響を与え、Liや添加物質の含有量を適切に調節することにより、負荷寿命性能の飛躍的な向上が可能であることが見出された。
ここで、上記構成1によれば、ガラス粉末は、Li2Oの含有量が5.0mol%以上20.0mol%以下、BaO等の添加物質の総含有量が2.6mol%以上25.0mol%以下、Li2O及び添加物質の総含有量が15.2mol%以上45.0mol%以下とされるとともに、添加物質の総含有量(X)に対するLi2Oの含有量(Y)の比(Y/X)が1.3以上5.0以下とされている。このようにLi2OやBaO等の添加物質の含有量などを適切に調節することで、抵抗体の負荷寿命性能を飛躍的に向上させることができる。
尚、SiO2やB23の含有量が上述の範囲外となると、加熱時におけるガラスの溶け性が低下してしまい、負荷寿命性能を十分に向上させることができないおそれがある。
構成2.本構成の内燃機関用スパークプラグは、軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
前記軸孔の一端側に挿設された中心電極と、
前記軸孔の他端側に挿設された端子電極と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
前記軸孔内において、少なくとも導電性材料及びガラスからなり、前記中心電極及び前記端子電極を電気的に接続する抵抗体とを備えた内燃機関用スパークプラグであって、
前記抵抗体は、少なくとも導電性材料及びガラス粉末を含む抵抗体組成物を加熱封着することにより形成され、
前記ガラス粉末は、SiO2を35.0mol%以上69.8mol%以下、B23を15.0mol%以上49.8mol%以下、Li2Oを5.0mol%以上20.0mol%以下含有し、
添加物質として、MgO、CaO、SrO、BaO、Na2O、K2O、ZnO、及び、ZrO2のうち少なくとも1種を含有し、これらの総含有量が2.6mol%以上25.0mol%以下とされるとともに、
Li2O、及び、前記添加物質の総含有量が17.2mol%以上45.0mol%以下とされることを特徴とする。
上記構成2によれば、Li2O及び添加物質の総含有量が17.2mol%以上45.0mol%以下とされる。そのため、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比が、例えば1.3未満であっても、抵抗体の負荷寿命性能を飛躍的に向上させることができる。
構成3.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1において、前記ガラス粉末は、Li2O、及び、前記添加物質の総含有量が17.2mol%以上45.0mol%以下であることを特徴とする。
上記構成3によれば、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比が1.3以上5.0以下とされた上で、Li2O及び添加物質の総含有量が17.2mol%以上とされる。そのため、抵抗体の負荷寿命性能をより一層向上させることができる。
構成4.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記ガラス粉末は、Na2O及びK2Oの総含有量が2.0mol%以下であることを特徴とする。
ガラス粉末中におけるNa2OやK2Oの含有量を増大させると、それに伴い抵抗体の抵抗値が増大することとなる。従って、抵抗体の抵抗値を所望の値とするためには、導電性材料をより多く含有させる必要があるが、導電性材料の含有量を増大させると、各製品間において抵抗体の抵抗値にバラツキが生じやすくなってしまうおそれがある。
この点、上記構成4によれば、Na2O及びK2Oの総含有量が2.0mol%以下とされている。そのため、抵抗体の抵抗値を所望の抵抗値とするために、導電性材料の含有量を増大させる必要がなく、ひいては抵抗体の抵抗値にバラツキが生じてしまうことをより確実に防止することができる。
尚、抵抗体の抵抗値のバラツキをより確実に防止するという観点からは、Na2O及びK2Oの総含有量を1.0mol%以下とすることがより好ましい。
構成5.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記抵抗体の外径が3.0mm未満であることを特徴とする。
近年、スパークプラグの小型化(小径化)の要請があり、軸孔及び当該軸孔に配設される抵抗体の小径化が行われ得る。ところが、抵抗体を小径化すると、抵抗体内部において単位面積当たりの電気的負荷がより増大してしまう。そのため、小径化された抵抗体においては、十分な負荷寿命性能を確保することが難しい。
この点、上記構成5の抵抗体は、外径が3.0mm未満と小径化されており、十分な負荷寿命性能を確保することが困難なものであるが、上述の構成1等を満たすことで、優れた負荷寿命性能を実現することができる。換言すれば、上記各構成は、抵抗体の外径が3.0mm未満とされる場合において、特に有意であるといえる。
本実施形態におけるスパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。 抵抗体中におけるガラス等を示すための拡大断面模式図である。 導電経路の構成を示すための部分拡大断面模式図である。 (a)〜(c)は、本実施形態におけるスパークプラグの製造方法の一過程を示すための絶縁碍子等の断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、内燃機関用スパークプラグ(以下、「スパークプラグ」と称す)1を示す一部破断正面図である。尚、図1では、スパークプラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ1は、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれより細径に形成された脚長部13とを備えている。絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、大部分の脚長部13は、主体金具3の内部に収容されている。そして、中胴部12と脚長部13との連接部には、先端側に向けて先細るテーパ部14が形成されており、当該テーパ部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って軸孔4が貫通形成されている。当該軸孔4は、その先端部に小径部15を備えるとともに、当該小径部15の後端側に、小径部15より内径の大きい大径部16を備えている。また、前記小径部15及び大径部16の間には、テーパ状の段差部17が形成されている。
加えて、軸孔4の先端部側(小径部15)には中心電極5が挿入、固定されている。より詳しくは、中心電極5の後端部には、外周側に向けて膨出する膨出部18が形成されており、当該膨出部18が前記段差部17に対して係止された状態で、中心電極5が固定されている。また、中心電極5は、銅又は銅合金からなる内層5Aと、ニッケル(Ni)を主成分とするNi合金からなる外層5Bとにより構成されている。尚、中心電極5は、全体として棒状(円柱状)をなし、その先端部が絶縁碍子2の先端から突出している。加えて、中心電極5の先端部分には、貴金属合金(例えば、白金合金等)からなる貴金属チップ32が接合されている。
また、軸孔4の後端部側(大径部16)には、絶縁碍子2の後端から突出した状態で端子電極6が挿入、固定されている。
さらに、軸孔4の中心電極5と端子電極6との間には、円柱状の抵抗体7が配設されている。当該抵抗体7は、導電性材料やガラス粉末等からなる抵抗体組成物(後に詳述する)が加熱封着されることで形成されている。加えて、抵抗体7の両端部は、導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。尚、本実施形態では、スパークプラグ1の小型化(小径化)に伴い、軸孔4の小径化が図られている。そのため、軸孔4内に配設される抵抗体7の外径は3.0mm未満とされている。
加えて、前記主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面にはスパークプラグ1をエンジンヘッドに取付けるためのねじ部(雄ねじ部)19が形成されている。また、ねじ部19の後端側の外周面には座部20が形成され、ねじ部19後端のねじ首21にはリング状のガスケット22が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、主体金具3をエンジンヘッドに取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部23が設けられるとともに、後端部において絶縁碍子2を保持するための加締め部24が設けられている。
また、主体金具3の内周面の先端側には、絶縁碍子2を係止するためのテーパ状の段部25が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3の後端側から先端側に向かって挿入され、自身のテーパ部14が主体金具3の段部25に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部24を形成することによって固定される。尚、テーパ部14、及び、段部25間には、円環状の板パッキン26が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料ガスが外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材27,28が介在され、リング部材27,28間にはタルク(滑石)29の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン26、リング部材27,28及びタルク29を介して絶縁碍子2を保持している。
また、主体金具3の先端部30には、接地電極31が接合されている。より詳しくは、接地電極31は、前記主体金具3の先端部30に対してその基端部が溶接されるとともに、先端側が曲げ返されて、その側面が中心電極5の先端部(貴金属チップ32)と対向するように配置されている。そして、貴金属チップ32の先端面と接地電極31の先端部との間に、火花放電間隙33が形成されている。尚、接地電極31は、外層31A及び内層31Bからなる2層構造となっている。前記外層31AはNi合金〔例えば、インコネル600やインコネル601(いずれも登録商標)〕によって構成されている。また、前記内層31Bは、前記Ni合金よりも良熱導電性金属である銅合金又は純銅によって構成されている。
次いで、抵抗体7について詳述する。抵抗体7は、上述したように導電性材料及びガラス粉末を含む抵抗体組成物が加熱封着されることで形成されたものであり、図2(図2は、抵抗体7の拡大断面模式図である)に示すように、加熱後のガラス粉末であるガラス41と、当該ガラス41を覆うようにして存在する導電経路42(図2中、散点模様を付した部位)とから構成されている。また、前記導電経路42は、図3に示すように、導電性材料としてのカーボンブラック43(図3中、散点模様を付した部位)と、セラミックス粒子〔例えば、酸化ジルコニウム(ZrO2)粒子や酸化チタン(TiO2)粒子等〕44とから構成されている。本実施形態においては、抵抗体7中におけるガラス41の体積割合が80vol%以上とされている。
さらに、本実施形態において、前記抵抗体組成物を構成するガラス粉末は、SiO2を35.0mol%以上69.8mol%以下、B23を15.0mol%以上49.8mol%以下、Li2Oを5.0mol%以上20.0mol%以下含有するとともに、MgO、CaO、SrO、BaO、Na2O、K2O、ZnO、及び、ZrO2(以下、これら8種の物質を添加物質という)のうち少なくとも1種を含有し、かつ、これらの総含有量が2.6mol%以上25.0mol%以下のものとされている。
さらに、ガラス粉末においては、Li2Oと前記添加物質との総含有量が15.2mol%以上45.0mol%以下とされるとともに、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比が1.3以上5.0以下(望ましくは1.4以上5.0以下、より望ましくは1.5以上4.6以下)とされている。すなわち、ガラス粉末には、添加物質の総含有量の1.3倍から5.0倍(望ましくは1.4倍から5.0倍、より望ましくは1.5倍から4.6倍)のLi2Oが含有されている。
尚、ガラス粉末中におけるLi2O及び添加物質の総含有量や、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比は、次のように変更することができる。すなわち、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比を特に限定することなく、Li2O及び添加物質の総含有量を17.2mol%以上45.0mol%以下(望ましくは、18.0mol%以上36.0mol%以下、より望ましくは19.1mol%以上36.0mol%以下)としてもよい。
また、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比を1.3以上5.0以下に保ちつつ、Li2O及び添加物質の総含有量を17.2mol%以上45.0mol%以下(望ましくは、18.0mol%以上36.0mol%以下、より望ましくは19.1mol%以上36.0mol%以下)としてもよい。
加えて、本実施形態においては、前記添加物質のうちNa2O及びK2Oの総含有量が0.0mol%以上2.0mol%以下と比較的少量に抑制されている。尚、Na2OやK2Oを含有することなくガラス粉末を構成することとしてもよい。
次に、上記のように構成されてなるスパークプラグ1の製造方法について説明する。
まず、主体金具3を予め加工しておく。すなわち、円柱状の金属素材(例えばS17CやS25Cといった鉄系素材やステンレス素材)に冷間鍛造加工により貫通孔を形成し、概形を製造する。その後、切削加工を施すことで外形を整え、主体金具中間体を得る。
続いて、主体金具中間体の先端面に、Ni合金等からなる接地電極31が抵抗溶接される。当該溶接に際してはいわゆる「ダレ」が生じるので、その「ダレ」を除去した後、主体金具中間体の所定部位にねじ部19が転造によって形成される。これにより、接地電極31の溶接された主体金具3が得られる。次いで、接地電極31の溶接された主体金具3に、亜鉛メッキ或いはニッケルメッキが施される。尚、耐食性向上を図るべく、その表面に、さらにクロメート処理を施すこととしてもよい。
一方、前記主体金具3とは別に、絶縁碍子2を成形加工しておく。例えば、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用い、成形用素地造粒物を調製し、これを用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体が得られる。そして、得られた成形体に対し、研削加工が施されることで整形される。さらに、整形されたものが焼成炉へ投入され焼成されることで、絶縁碍子2が得られる。
また、前記主体金具3、絶縁碍子2とは別に、中心電極5を製造しておく。すなわち、中央部に放熱性向上を図るための銅合金を配置したNi合金を鍛造加工して中心電極5を作製する。次に、中心電極5の先端面に対して、レーザー溶接等により貴金属チップ32を接合する。
さらに、抵抗体7を形成するための粉末状の抵抗体組成物を調製しておく。より詳しくは、まず、カーボンブラック53と、セラミックス粒子54と、所定のバインダとをそれぞれ配合し、水を媒体として混合する。そして、混合して得られたスラリーを乾燥させ、これに上述のガラス粉末を混合攪拌することで、抵抗体組成物が得られる。
次に、上記のようにして得られた絶縁碍子2及び中心電極5と、抵抗体7と、端子電極6とが、ガラスシール層8,9によって封着固定される。より詳しくは、まず、図4(a)に示すように、金属製で筒状をなす支持筒51の先端面で、絶縁碍子2を支持しつつ、軸孔4の小径部15に中心電極5を挿入する。このとき、中心電極5の膨出部18が軸孔4の段差部17に対して係止される。
次いで、図4(b)に示すように、一般的にホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製された導電性ガラス粉末55を軸孔4内に充填し、充填した導電性ガラス粉末55を予備圧縮する。次に、抵抗体組成物56を軸孔4に充填して同様に予備圧縮をし、さらに、導電性ガラス粉末57を充填し、同じく予備圧縮を行う。そして、端子電極6を軸孔4内へと中心電極5の反対側から押圧した状態で、焼成炉内においてガラス軟化点以上の所定温度(本実施形態では、800℃〜1000℃)で加熱する。尚、加熱温度は、抵抗体組成物56を構成するガラス粉末の組成等に応じて適宜変更することが望ましい。
加熱により、図4(c)に示すように、積層状態にある抵抗体組成物56及び導電性ガラス粉末55,57が、加熱・圧縮されて、抵抗体7及びガラスシール層8,9となり、絶縁碍子2及び中心電極5と、抵抗体7と、端子電極6とが、ガラスシール層8,9によって封着固定されることとなる。尚、焼成炉内における加熱に際して、絶縁碍子2の後端側胴部10の表面に釉薬層を同時に焼成することとしてもよいし、事前に釉薬層を形成することとしてもよい。
その後、上記のようにそれぞれ作成された中心電極5や抵抗体7等を備える絶縁碍子2と、接地電極31を備える主体金具3とが組付けられる。より詳しくは、比較的薄肉に形成された主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部24を形成することによって固定される。
そして、最後に、接地電極31を屈曲させることで中心電極5の先端に設けられた貴金属チップ32及び接地電極31間の前記火花放電間隙33を調整する加工が実施され、スパークプラグ1が得られる。
以上詳述したように、上記実施形態によれば、抵抗体組成物56を構成するガラス粉末は、Li2Oの含有量が5.0mol%以上20.0mol%以下、BaO等の添加物質の総含有量が2.6mol%以上25.0mol%以下、Li2O及び添加物質の総含有量が15.2mol%以上45.0mol%以下とされるとともに、添加物質の総含有量(X)に対するLi2Oの含有量(Y)の比(Y/X)が1.3以上5.0以下とされている。このようにLi2OやBaO等の添加物質の含有量などが適切に調節されることで、抵抗体7の負荷寿命性能を飛躍的に向上させることができる。
さらに、ガラス粉末中におけるNa2O及びK2Oの総含有量が2.0mol%以下とされているため、抵抗体7の抵抗値を所望の抵抗値とするために、カーボンブラック53の含有量を増大させる必要がない。従って、製品間において抵抗体7の抵抗値にバラツキが生じてしまうことをより確実に抑制することができる。
次に、上記実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、SiO2、B23、Li2O、及び、CaOやBaOなどの添加物質の含有量(mol%)、並びに、添加物質の総含有量(X)に対するLi2Oの含有量(Y)の比(Y/X)を種々変更したガラス粉末を用いることで、それぞれ異なる抵抗体を有する複数のスパークプラグのサンプルを作製し、各サンプルについて、負荷寿命性能評価試験、及び、抵抗値評価試験を行った。尚、サンプルの作製にあたっては、負荷寿命性能試験用のものと抵抗値評価試験用のものとして、同一の形成条件にて抵抗体等を形成することで複数個のサンプルを作製した。
負荷寿命性能評価試験の概要は、次の通りである。すなわち、各サンプルを自動車用トランジスタ点火装置に取り付け、350℃の温度条件下において、20kVの放電電圧で、毎分3600回放電させ、常温における抵抗値が100kΩ以上となった時間(寿命時間)を測定した。そして、寿命時間が180時間以上となったサンプルは、負荷寿命性能が優れるとして「○」の評価を下し、寿命時間が250時間以上となったサンプルは、負荷寿命性能が極めて優れるとして「◎」の評価を下すこととした。一方で、寿命時間が180時間未満となったサンプルは、負荷寿命性能が不十分であるとして「×」の評価を下すこととした。
また、抵抗体評価試験の概要は、次の通りである。すなわち、抵抗体の抵抗値について許容できる所定の幅(規格幅)を設定した上で、各サンプルにおける抵抗体の抵抗値の標準偏差の3倍(3σ)を測定し、当該規格幅についての工程能力指数(Cp)を算出した。そして、工程能力指数(Cp)が、1.67以上の場合には、「◎」の評価を下し、工程能力指数(Cp)が1.33以上の場合には、「○」の評価を下すこととした。一方で、工程能力指数(Cp)が、1.33未満の場合には、「△」の評価を下すこととした。尚、「工程能力指数」とは、規格幅を標準偏差の6倍(6σ)で除算することにより得られる値である。
表1及び表2に、各サンプルにおける、SiO2、B23、及び、Li2Oの含有量、CaOやBaOなどの添加物質の各含有量、添加物質の総含有量、Li2O及び添加物質の総含有量、添加物質の総含有量(X)に対するLi2Oの含有量(Y)の比(Y/X)、負荷寿命性能評価試験における寿命時間及び当該試験の評価(寿命評価)、並びに、抵抗体評価試験の評価(抵抗値評価)を示す。尚、サンプル1〜59については、抵抗体の外径を2.9mmとし、サンプル60,61については、抵抗体の外径を3.0mmとした。
Figure 0004648476
Figure 0004648476
表1及び表2示すように、Li2O及び添加物質の総含有量を15.2mol%未満としたサンプル(サンプル1)、Li2O及び添加物質の総含有量が45.0mol%を超えるサンプル(サンプル3)、Li2Oの含有量が20.0mol%を超えるサンプル(サンプル2)、及び、添加物質の総含有量が25.0mol%を超えるサンプル(サンプル3)については、負荷寿命性能が不十分となってしまうことが明らかとなった。
また、Li2O及び添加物質の総含有量が15.2mol%以上17.2mol%未満であっても、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比(Y/X)が1.3未満であったり、5.0を超えていたサンプル(サンプル3〜6)は、負荷寿命性能に劣ることが分かった。
さらに、SiO2の含有量が35.0mol%未満や69.8mol%超であったり、B2O3の含有量が15.0mol%未満や49.8mol超であったりしたサンプル(サンプル7,8)についても負荷寿命性能が不十分となってしまうことが明らかとなった。これは、SiO2やB23の含有量が過大又は過小となったことで、ガラスの溶け性が低下してしまったことによると考えられる。
これに対して、SiO2の含有量を35.0mol%以上69.8mol%以下、B23の含有量を15.0mol%以上49.8mol%以下、LI2Oの含有量を5.0mol%以上20.0mol%以下、添加物質の総含有量を2.6mol%以上25.0mol%以下、Li2O及び添加物質の総含有量を15.2mol%以上45.0mol%以下とし、さらに、Y/Xを1.3以上5.0以下としたサンプル(サンプル9〜24,30〜61)は、負荷寿命性能に優れることが分かった。また、Y/Xが1.3未満であっても、Li2O及び添加物質の総含有量を17.2mol%以上としたサンプル(サンプル25〜29)については、優れた負荷寿命性能を有することが明らかとなった。
また特に、Li2O及び添加物質の総含有量を17.2mol%以上とし、かつ、Y/Xを1.3以上5.0以下としたサンプル(サンプル30〜61)は、寿命時間が250時間以上となり、極めて優れた負荷寿命性能を実現できることが分かった。
さらに、K2OやNa2Oの含有量を種々変更したサンプル(サンプル54〜59)に着目してみると、K2OやNa2Oの含有量を2.0mol%以下としたサンプル(サンプル54〜57)は、抵抗体の抵抗値のバラツキが効果的に抑制されることが明らかとなった。
尚、抵抗体の外径を3.0mmとしたサンプル(サンプル60,61)は、共通のガラス粉末を用いた上で、抵抗体の外径を2.9mmとしたサンプル(サンプル1,51)と比較して、負荷寿命性能に優れることがわかった。換言すれば、抵抗体の外径を3.0mm未満とすることで、負荷寿命性能が著しく低下してしまうおそれがあることが確認された。
以上、上記評価試験の結果を総合的に勘案して、SiO2を35.0mol%以上69.8mol%以下、B23を15.0mol%以上49.8mol%以下、Li2Oを5.0mol%以上20.0mol%以下含有するとともに、MgO、CaO、SrO、BaO、Na2O、K2O、ZnO、及び、ZrO2のうち少なくとも1種を含有し、これらの総含有量が2.6mol%以上25.0mol%以下であり、かつ、Li2O、及び、前記添加物質の総含有量を15.2mol%以上45.0mol%以下、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比を1.3以上5.0以下としたガラス粉末を用いて抵抗体を形成することが、優れた負荷寿命性能を実現するという観点から好ましいといえる。また、SiO2やB23等については上述の含有範囲を維持した上で、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比を特に限定することなく、Li2O及び添加物質の総含有量を17.2mol%以上45.0mol%以下としたガラス粉末を用いることによっても、優れた負荷寿命性能を実現することができるといえる。
さらに、負荷寿命性能の更なる向上を図るという観点からは、SiO2やB23等については上述の含有範囲を維持した上で、添加物質の総含有量に対するLi2Oの含有量の比を1.3以上5.0以下とするとともに、Li2O及び添加物質の総含有量を17.2mol%以上45.0mol%以下としたガラス粉末を用いることが好ましいといえる。
また、上述した組成のガラス粉末を用いることで、抵抗体の外径が3.0mm未満とされ、負荷寿命性能の低下が特に懸念される場合においても、優れた負荷寿命性能を実現することができるといえる。
加えて、製品間における抵抗体の抵抗値のバラツキを抑制するという観点から、Na2O及びK2Oの含有量を2.0mol%以下とすることが好ましく、1.0mol%以下とすることがより好ましいといえる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、中心電極5の先端部に貴金属チップ32が設けられているが、当該貴金属チップ32と対向するようにして、接地電極31の先端部に貴金属チップを設けることとしてもよい。また、中心電極5側の貴金属チップ32や接地電極31側の貴金属チップのいずれか一方を省略する構成を採用することとしてもよいし、両貴金属チップのいずれについても省略することとしてもよい。
(b)上記実施形態では、セラミックス粒子44としてZrO2粒子やTiO2粒子を例示しているが、他のセラミックス粒子を用いることとしてもよい。例えば、酸化アルミニウム(Al23)粒子等を用いることとしてもよい。
(c)上記実施形態では、軸孔4内に配設される抵抗体7の外径は3.0mm未満とされているが、抵抗体7の外径を3.0mm以上としてもよい。
(d)上記実施形態では、主体金具3の先端に、接地電極31が接合される場合について具体化しているが、主体金具の一部(又は、主体金具に予め溶接してある先端金具の一部)を削り出すようにして接地電極を形成する場合についても適用可能である(例えば、特開2006−236906号公報等)。
(e)上記実施形態では、工具係合部23は断面六角形状とされているが、工具係合部25の形状に関しては、このような形状に限定されるものではない。例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等とされていてもよい。
1…スパークプラグ(内燃機関用スパークプラグ)
2…絶縁碍子(絶縁体)
3…主体金具
4…軸孔
5…中心電極
6…端子電極
7…抵抗体
41…ガラス
43…カーボンブラック(導電性材料)
56…抵抗体組成物
CL1…軸線

Claims (5)

  1. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
    前記軸孔の一端側に挿設された中心電極と、
    前記軸孔の他端側に挿設された端子電極と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    前記軸孔内において、少なくとも導電性材料及びガラスからなり、前記中心電極及び前記端子電極を電気的に接続する抵抗体とを備えた内燃機関用スパークプラグであって、
    前記抵抗体は、少なくとも導電性材料及びガラス粉末を含む抵抗体組成物を加熱封着することにより形成され、
    前記ガラス粉末は、二酸化珪素を35.0mol%以上69.8mol%以下、酸化ボロンを15.0mol%以上49.8mol%以下、酸化リチウムを5.0mol%以上20.0mol%以下含有し、
    添加物質として、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化亜鉛、及び、酸化ジルコニウムのうち少なくとも1種を含有し、これらの総含有量が2.6mol%以上25.0mol%以下とされるとともに、
    酸化リチウム、及び、前記添加物質の総含有量が15.2mol%以上45.0mol%以下であり、
    前記添加物質の総含有量に対する酸化リチウムの含有量の比が1.3以上5.0以下であることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  2. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
    前記軸孔の一端側に挿設された中心電極と、
    前記軸孔の他端側に挿設された端子電極と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    前記軸孔内において、少なくとも導電性材料及びガラスからなり、前記中心電極及び前記端子電極を電気的に接続する抵抗体とを備えた内燃機関用スパークプラグであって、
    前記抵抗体は、少なくとも導電性材料及びガラス粉末を含む抵抗体組成物を加熱封着することにより形成され、
    前記ガラス粉末は、二酸化珪素を35.0mol%以上69.8mol%以下、酸化ボロンを15.0mol%以上49.8mol%以下、酸化リチウムを5.0mol%以上20.0mol%以下含有し、
    添加物質として、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化亜鉛、及び、酸化ジルコニウムのうち少なくとも1種を含有し、これらの総含有量が2.6mol%以上25.0mol%以下とされるとともに、
    酸化リチウム、及び、前記添加物質の総含有量が17.2mol%以上45.0mol%以下とされることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  3. 前記ガラス粉末は、酸化リチウム、及び、前記添加物質の総含有量が17.2mol%以上45.0mol%以下であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  4. 前記ガラス粉末は、酸化ナトリウム及び酸化カリウムの総含有量が2.0mol%以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  5. 前記抵抗体の外径が3.0mm未満であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。
JP2009220422A 2009-09-25 2009-09-25 内燃機関用スパークプラグ Active JP4648476B1 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009220422A JP4648476B1 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 内燃機関用スパークプラグ
US13/497,745 US8653725B2 (en) 2009-09-25 2010-08-19 Spark plug for internal-combustion engine
KR1020127010661A KR101515271B1 (ko) 2009-09-25 2010-08-19 내연기관용 스파크 플러그
EP10818526.5A EP2482394B1 (en) 2009-09-25 2010-08-19 Spark plug for an internal combustion engine
PCT/JP2010/005110 WO2011036845A1 (ja) 2009-09-25 2010-08-19 内燃機関用スパークプラグ
CN2010800404109A CN102484356B (zh) 2009-09-25 2010-08-19 内燃机用火花塞
US13/388,103 US20120126683A1 (en) 2009-09-25 2010-09-22 Spark plug
CN201080042654.0A CN102648556A (zh) 2009-09-25 2010-09-22 火花塞
EP10818550.5A EP2482395A4 (en) 2009-09-25 2010-09-22 IGNITION CANDLE
PCT/JP2010/005731 WO2011036871A1 (ja) 2009-09-25 2010-09-22 スパークプラグ
KR1020127010662A KR101385848B1 (ko) 2009-09-25 2010-09-22 스파크 플러그

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009220422A JP4648476B1 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 内燃機関用スパークプラグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4648476B1 true JP4648476B1 (ja) 2011-03-09
JP2011070890A JP2011070890A (ja) 2011-04-07

Family

ID=43795615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009220422A Active JP4648476B1 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 内燃機関用スパークプラグ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8653725B2 (ja)
EP (1) EP2482394B1 (ja)
JP (1) JP4648476B1 (ja)
KR (1) KR101515271B1 (ja)
CN (1) CN102484356B (ja)
WO (1) WO2011036845A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120126683A1 (en) * 2009-09-25 2012-05-24 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
JP5393830B2 (ja) * 2012-03-28 2014-01-22 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
DE102017217265A1 (de) * 2017-09-28 2019-03-28 Robert Bosch Gmbh Zündkerzen-Widerstandselement mit feineren nicht-leitenden Partikeln
DE102017218032A1 (de) * 2017-10-10 2019-04-11 Robert Bosch Gmbh Zündkerzen-Widerstandselement mit erhöhtem ZrSiO4-Phasenanteil
JP6942159B2 (ja) * 2019-06-18 2021-09-29 日本特殊陶業株式会社 点火プラグ
CN111641112B (zh) * 2020-04-20 2021-08-03 潍柴火炬科技股份有限公司 一种减少火花塞接线端子接触电阻的方法及火花塞
EP3993186A1 (de) * 2020-11-02 2022-05-04 Sparkx GmbH Zündkerze sowie verbrennungsmotor mit wenigstens einer solchen zündkerze
JP7235715B2 (ja) * 2020-12-22 2023-03-08 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59167984A (ja) * 1983-03-12 1984-09-21 日本特殊陶業株式会社 抵抗入り点火プラグ
JP2800279B2 (ja) * 1988-07-06 1998-09-21 株式会社デンソー 点火プラグ
JP3383920B2 (ja) * 1991-11-30 2003-03-10 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ
JP3813708B2 (ja) * 1996-09-12 2006-08-23 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグの製造方法
JP3819586B2 (ja) * 1997-04-23 2006-09-13 日本特殊陶業株式会社 抵抗体入りスパークプラグ、スパークプラグ用抵抗体組成物及び抵抗体入りスパークプラグの製造方法
JPH1143351A (ja) * 1997-07-24 1999-02-16 Nippon Electric Glass Co Ltd 釉薬用ガラス組成物
JP4578025B2 (ja) * 2001-07-06 2010-11-10 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
US7365480B2 (en) * 2004-04-30 2008-04-29 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
JP2006236906A (ja) 2005-02-28 2006-09-07 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグの製造方法
JP2006261349A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Tdk Corp 抵抗体ペースト及び抵抗体、
US7969077B2 (en) * 2006-06-16 2011-06-28 Federal-Mogul World Wide, Inc. Spark plug with an improved seal
JP5467495B2 (ja) * 2008-02-28 2014-04-09 日本電気硝子株式会社 抵抗体形成用ガラス粉末
US20120126683A1 (en) * 2009-09-25 2012-05-24 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011036845A1 (ja) 2011-03-31
CN102484356B (zh) 2013-09-11
EP2482394B1 (en) 2016-03-23
KR20120087931A (ko) 2012-08-07
US20120176021A1 (en) 2012-07-12
EP2482394A4 (en) 2014-07-23
US8653725B2 (en) 2014-02-18
JP2011070890A (ja) 2011-04-07
KR101515271B1 (ko) 2015-04-24
EP2482394A1 (en) 2012-08-01
CN102484356A (zh) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4648476B1 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
EP2306606B1 (en) Spark plug for internal combustion engine and method of manufacturing the same
JP5200106B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
US7365480B2 (en) Spark plug
KR101385848B1 (ko) 스파크 플러그
JP5775544B2 (ja) 点火プラグ用絶縁体及び点火プラグ
JP5276742B1 (ja) 点火プラグ
JP2007122879A (ja) スパークプラグ
JP2003022886A (ja) スパークプラグ
JP5244137B2 (ja) スパークプラグの製造方法
JP5238003B2 (ja) スパークプラグ
JP5325302B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JP4833526B2 (ja) スパークプラグ
JP2010153393A (ja) 内燃機関用スパークプラグ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4648476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250