JP6942159B2 - 点火プラグ - Google Patents

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Description

本明細書は、点火プラグに関する。
従来から、燃料を燃焼させる装置(例えば、内燃機関)における点火に、点火プラグが用いられている。点火プラグとしては、例えば、貫通孔を有する絶縁体と、貫通孔の先端側に少なくとも一部が挿入された中心電極と、貫通孔の後端側に少なくとも一部が挿入された端子金具と、貫通孔内に配置され、絶縁体の内周面と中心電極とに接触するシール部と、を備える点火プラグが、利用されている。ここで、シール部は、例えば、ガラスを含んでいる。
特開2005−340171号公報 特表2009−545860号公報 特開2007−179788号公報
ガラスのSiOの含有率が高い場合、ガラスの熱膨張係数が小さくなるので、シール部の耐熱性が向上する。ただし、この場合、ガラスは、硬くなる。ガラスが、更にNa成分を含む場合、ガラスの軟化点が低下するので、適切なシール部を形成できる。しかし、Na成分がシール部から絶縁体に拡散することによって、絶縁体の耐電圧性能が低下する場合があった。
本明細書は、ガラスを含むシール部を備える点火プラグの絶縁体の耐電圧性能の低下を抑制できる技術を開示する。
本明細書に開示された技術は、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
後端側から先端側に向かって延びる貫通孔を有する絶縁体と、
前記貫通孔の先端側に少なくとも一部が挿入された中心電極と、
前記貫通孔の後端側に少なくとも一部が挿入された端子金具と、
前記貫通孔内に配置され、前記絶縁体の内周面と前記中心電極とに接触するシール部と、
を備える点火プラグであって、
前記シール部は、ガラスと導電性物質とを含み、
前記シール部の前記ガラスは、
SiO酸化物に換算して、50質量%以上のSi成分と、
NaO酸化物に換算して、0.1質量%以上、1質量%未満のNa成分と、
を含む、
点火プラグ。
この構成によれば、絶縁体の内周面と中心電極とに接触するシール部がガラスを含み、ガラスは、SiO酸化物に換算して50質量%以上のSi成分を含むので、シール部の耐熱性を向上できる。また、ガラスは、NaO酸化物に換算して、0.1質量%以上、1質量%未満のNa成分を含むので、適切なシール部を製造でき、Na成分の絶縁体への拡散が抑制され、そして、絶縁体の耐電圧性能の低下を抑制できる。
[適用例2]
適用例1に記載の点火プラグであって、
前記ガラスは、NaO酸化物に換算して、0.3質量%以下のNa成分を、含む、
点火プラグ。
この構成によれば、絶縁体の耐電圧性能の低下を、更に抑制できる。
[適用例3]
適用例1または2に記載の点火プラグであって、
前記ガラスは、KO酸化物に換算して、1質量%以上、8質量%以下のK成分を、含む、
点火プラグ。
この構成によれば、K成分によってガラスの軟化点が低下するので、適切なシール部を形成できる。
なお、本明細書に開示の技術は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、点火プラグや点火プラグを用いた点火装置、その点火プラグを搭載する内燃機関や、その点火プラグを用いた点火装置を搭載する内燃機関等の態様で実現することができる。
一実施形態としての点火プラグ100の断面図である。 (A)、(B)は、点火プラグのサンプルの構成と試験結果との対応関係を示す表TA、TBである。 (A)は、点火プラグの中心軸を含む断面図の一部分である。(B)は、絶縁体の軸線CLに垂直な断面の概略図である。
A.実施形態:
図1は、一実施形態としての点火プラグ100の断面図である。図中には、点火プラグ100の中心軸CL(「軸線CL」とも呼ぶ)と、点火プラグ100の中心軸CLを含む平らな断面と、が示されている。以下、中心軸CLに平行な方向を「軸線CLの方向」、または、単に「軸線方向」とも呼ぶ。軸線CLを中心とする円の径方向を「径方向」とも呼ぶ。径方向は、軸線CLに垂直な方向である。軸線CLを中心とする円の円周方向を、「周方向」とも呼ぶ。中心軸CLに平行な方向のうち、図1における下方向を先端方向Df、または、前方向Dfと呼び、上方向を後端方向Dfr、または、後方向Dfrとも呼ぶ。先端方向Dfは、後述する端子金具40から中心電極20に向かう方向である。また、図1における先端方向Df側を点火プラグ100の先端側と呼び、図1における後端方向Dfr側を点火プラグ100の後端側と呼ぶ。
点火プラグ100は、後方向Dfr側から前方向Df側に向かって延びる貫通孔12(軸孔12とも呼ぶ)を有する筒状の絶縁体10と、貫通孔12の先端側で保持される中心電極20と、貫通孔12の後端側で保持される端子金具40と、貫通孔12内で中心電極20と端子金具40との間に配置された中間部材79と、中心電極20と中間部材79とに接触してこれらの部材20、79を電気的に接続する導電性の第1シール部72と、中間部材79と端子金具40とに接触してこれらの部材79、40電気的に接続する導電性の第2シール部74と、絶縁体10の外周側に固定された筒状の主体金具50と、一端が主体金具50の環状の先端面55に接合されるとともに他端が中心電極20と放電ギャップgを介して対向するように配置された接地電極30と、を有している。本実施形態では、中間部材79は、抵抗体73で構成されている。
絶縁体10は、軸線CLに沿って延びる筒状の部材である。絶縁体10の中央部分には、最も外径が大きい部分である大径部14が形成されている。大径部14の後方向Dfr側には、大径部14の外径よりも小さい外径を有する後端側胴部13が接続されている。大径部14と後端側胴部13との接続部分18では、外径が、後方向Dfrに向かって、徐々に小さくなっている(接続部分18を、縮外径部18とも呼ぶ)。
大径部14の前方向Df側には、大径部14の外径よりも小さい外径を有する先端側胴部15が接続されている。先端側胴部15の前方向Df側には、先端側胴部15の外径よりも小さい外径を有する脚部19が接続されている。脚部19は、絶縁体10の先端を含む部分である。先端側胴部15と脚部19との接続部分16では、外径は、前方向Dfに向かって、徐々に小さくなっている(接続部分16を、縮外径部16、または、段部16とも呼ぶ)。また、先端側胴部15には、縮内径部11が設けられている。縮内径部11の内径は、前方向Dfに向かって、徐々に小さくなっている。
絶縁体10は、機械的強度と、熱的強度と、電気的強度とを考慮して形成されることが好ましい。絶縁体10は、例えば、アルミナを焼成して形成されている(他の絶縁材料も採用可能である)。
中心電極20は、軸線CLに沿って延びる棒状の金属製の部材である。中心電極20のうち後端方向Dfr側の一部分は、絶縁体10の貫通孔12の前方向Df側の部分に挿入されている。中心電極20は、棒部28と、棒部28の先端に接合(例えば、レーザ溶接)された第1チップ29と、を有している。棒部28は、後方向Dfr側の部分である頭部24と、頭部24の前方向Df側に接続された軸部27と、を有している。軸部27の形状は、前方向Df側に向かって延びる略円柱状である。頭部24は、軸部27の外径よりも大きな外径を有する鍔部23を形成している。鍔部23のうちの前方向Df側の部分は、前方向Df側に向かって外径が徐々に小さくなる縮外径部25を形成している。縮外径部25は、絶縁体10の縮内径部11によって支持されている。軸部27は、縮外径部25の前方向Df側に接続されている。第1チップ29は、軸部27の前方向Df側の端に接合されている。
棒部28は、外層21と、外層21の内周側に配置された芯部22と、を有している。外層21は、芯部22よりも耐酸化性に優れる材料(例えば、ニッケルを主成分として含む合金)で形成されている。ここで、主成分は、含有率(質量パーセント(wt%))が最も高い成分を意味している。芯部22は、外層21よりも熱伝導率が高い材料(例えば、純銅、銅を主成分として含む合金、等)で形成されている。第1チップ29は、棒部28の外層21に接合されている。第1チップ29は、軸部27よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属)を用いて形成されている。中心電極20のうち第1チップ29を含む前方向Df側の一部分は、絶縁体10の軸孔12から前方向Df側に露出している。なお、第1チップ29は、省略されてよい。また、芯部22は、省略されてもよい。
端子金具40は、軸線CLに沿って延びる棒状の部材である。端子金具40は、導電性材料を用いて形成されている(例えば、鉄を主成分として含む金属)。端子金具40のうちの前方向Df側の棒状の部分41は、絶縁体10の軸孔12の後方向Dfr側の部分に挿入されている。
絶縁体10の貫通孔12内の抵抗体73は、電気的なノイズを抑制するための部材である。抵抗体73は、例えば、ガラスと導電性材料(例えば、炭素粒子)とセラミック粒子との混合物を用いて形成されている。シール部72、74は、導電性材料(例えば、銅や鉄などの金属粒子)とガラスとの混合物を用いて形成されている。中心電極20は、第1シール部72、抵抗体73、第2シール部74によって、端子金具40に電気的に接続されている。第1シール部72は、絶縁体10の内周面12iと、中心電極20と、に接触している。
絶縁体10の貫通孔12内の部材72、73、74は、例えば、以下のように製造される。中心電極20、第1シール部72の材料粉末、抵抗体73の材料粉末、第2シール部74の材料粉末が、絶縁体10の貫通孔12に、後方向Dfr側の開口から、この順番に挿入される。そして、絶縁体10は、各部材72、73、74のガラス材料の軟化点よりも高い温度まで加熱される。この状態で、端子金具40が、貫通孔12の後方向Dfr側から挿入される。これにより、各部材72、73、74の材料は、圧縮され、そして、部材72、73、74が形成される。
主体金具50は、軸線CLに沿って延びる貫通孔59を有する筒状の部材である。主体金具50の貫通孔59には、絶縁体10が挿入され、主体金具50は、絶縁体10の外周に固定されている。主体金具50は、導電材料(例えば、主成分である鉄を含む炭素鋼等の金属)を用いて形成されている。絶縁体10の前方向Df側の一部は、貫通孔59の外に露出している。また、絶縁体10の後方向Dfr側の一部は、貫通孔59の外に露出している。
主体金具50は、工具係合部51と、外張出部54と、先端側胴部52と、を有している。工具係合部51は、点火プラグ用のレンチ(図示せず)が嵌合する部分である。外張出部54は、工具係合部51よりも前方向Df側に配置され、径方向外側に張り出したフランジ状の部分である。外張出部54の前方向Df側の面54fは、座面であり、内燃機関のうちの取付孔を形成する部分である孔形成部(例えば、エンジンヘッドの一部)とのシールを形成する(金具座面54f、または、単に座面54fとも呼ぶ)。先端側胴部52は、外張出部54の前方向Df側に接続された部分であり、主体金具50の先端面55を含む部分である。先端側胴部52の外周面には、図示しない内燃機関の取付孔に螺合するための雄ネジが形成された部分であるネジ部57が設けられている(雄ネジ部57とも呼ぶ)。軸線CLは、ネジ部57の雄ネジの中心軸である。ネジ部57の雄ネジは、軸線CLの方向に延びている。
外張出部54の座面54fと先端側胴部52のネジ部57との間には、環状のガスケット80が配置されている。ガスケット80は、座面54fに接触可能なように、主体金具50に装着されている。ガスケット80は、点火プラグ100がエンジンヘッドに取り付けられた際に押し潰されて変形する。このガスケット80の変形によって、点火プラグ100とエンジンヘッドとの隙間が封止される。ガスケット80は、例えば、鉄などの金属で形成されている。
主体金具50の先端側胴部52の内周側には、径方向の内側に向かって張り出した内張出部56が形成されている。内張出部56の後方向Dfr側の面56r(後面56rとも呼ぶ)では、内径が、前方向Dfに向かって、徐々に小さくなる。内張出部56の後面56rと、絶縁体10の縮外径部16と、の間には、先端側パッキン8が挟まれている。内張出部56は、パッキン8を介して間接的に、絶縁体10の段部16を支持している。以下、内張出部56を、支持部56とも呼ぶ。
主体金具50の工具係合部51より後端側には、主体金具50の後端を形成するとともに工具係合部51と比べて薄肉の部分である後端部53が形成されている。また、外張出部54と工具係合部51との間には、外張出部54と工具係合部51とを接続する接続部58が形成されている。接続部58の肉厚は、外張出部54と工具係合部51とのそれぞれの肉厚と比べて、薄い。主体金具50の工具係合部51から後端部53にかけての内周面と、絶縁体10の縮外径部18の後方向Dfr側の部分の外周面との間には、円環状のリング部材61、62が挿入されている。さらに、これらのリング部材61、62の間には、タルク70の粉末が充填されている。点火プラグ100の製造工程において、後端部53が内側に折り曲げられて加締められると、接続部58が変形し、この結果、主体金具50と絶縁体10とが固定される。タルク70は、この加締め工程の際に圧縮され、主体金具50と絶縁体10との間の気密性が高められる。また、パッキン8は、絶縁体10の縮外径部16と主体金具50の内張出部56との間で押圧され、そして、主体金具50と絶縁体10との間をシールする。このように、絶縁体10は、主体金具50の内張出部56と主体金具50の後端部53との間で挟持される。
接地電極30は、金属製の部材であり、棒状の本体部37を有している。本体部37の端部33(基端部33とも呼ぶ)は、主体金具50の先端面55に接合されている(例えば、抵抗溶接)。本体部37は、主体金具50に接合された基端部33から先端方向Dfに向かって延び、中心軸CLに向かって曲がり、軸線CLに交差する方向に延びて、先端部34に至る。先端部34の後方向Dfr側の面と、中心電極20の第1チップ29とは、放電ギャップgを形成している。
本体部37は、外層31と、外層31の内周側に配置された内層32と、を有している。外層31は、内層32よりも耐酸化性に優れる材料(例えば、ニッケルを主成分として含む合金)で形成されている。内層32は、外層31よりも熱伝導率が高い材料(例えば、純銅、銅を主成分として含む合金、等)で形成されている。なお、接地電極30の先端部34の後方向Dfr側の面には、中心電極20の第1チップ29と同様の第2チップが固定されてよい。そして、第1チップと第2チップとが、放電ギャップgを形成してよい。また、内層32は、省略されてもよい。
B.評価試験:
図2(A)は、点火プラグ100のサンプルの構成と試験結果との対応関係を示す第1表TAである。第1表TAは、サンプルの種類の番号と、カリウムKの含有率と、ナトリウムNaの含有率と、耐電圧の評価結果と、焼締まりの評価結果と、の対応関係を示している。評価試験では、1番−6番の6種類のサンプルが、試験された。各サンプルの第1シール部72は、ガラスと、導電性物質の例である真鍮と、を含んでいる。図1で説明したように、第1シール部72は、中心電極20に接触する。中心電極20は、燃焼ガスから受ける熱によって昇温する。従って、第1シール部72に含まれるガラスは、良好な耐熱性を有することが好ましい。本評価試験のサンプルでは、ガラスとして、良好な耐熱性を有するホウケイ酸ガラスが用いられた。後述するように、サンプルのガラスでは、耐熱性の向上のために、Si成分の含有率が高められている。この結果、ガラスは、硬質である。第1シール部72と他の部材(例えば、中心電極20、絶縁体10)との密着性を向上するためには、ガラスの材料が、ガラスの軟化点を低下させる成分を含むことが好ましい。例えば、アルカリ金属は、ガラスの軟化点を低下させ得る。本評価試験のサンプルでは、ガラスの材料は、Na成分とK成分とを含んでいる。サンプルの製造のための第1シール部72の材料は、ホウケイ酸ガラスの材料を含んでいる。ホウケイ酸ガラスの材料は、ナトリウムNaの酸化物(NaO)とカリウムKの酸化物(KO)とを含んでいる。
第1表TA(図2(A))には、カリウムKのKO酸化物換算の含有率と、ナトリウムNaのNaO酸化物換算の含有率と、が示されている。6種類のサンプルの間では、第1シール部72のガラスに含まれるNa成分の含有率が異なっている。図示を省略するが、第1シール部72のホウケイ酸ガラスにおいて、6種類のサンプルのそれぞれのSi(ケイ素)成分の含有率は、SiO酸化物に換算して55質量%以上、65質量%以下の範囲内である。6種類のサンプルのそれぞれのB(ホウ素)成分の含有率は、B酸化物に換算して25質量%以上、35質量%以下の範囲内である。K(カリウム)成分の含有率は、第1表TAに示す通り、6種類のサンプルに共通であり、KO酸化物に換算して、2質量%である。Na(ナトリウム)成分のNaO酸化物換算の含有率は、第1表TAに示す通り、1番から順番に、0、0.1、0.3、0.4、0.9、1質量%である。なお、Si成分、B成分、K成分、Na成分のそれぞれの含有率は、ガラスにおける含有率を示している。このような含有率は、ガラスの材料における含有率と同じである。また、サンプルの第1シール部72の断面を分析することによって、各成分の含有率を特定できる。例えば、走査電子顕微鏡(SEM)を用いて、第1シール部72の断面上の対象範囲のSEM画像が撮影される。対象範囲は、例えば、1mmの正方形の範囲である。倍率は、例えば、200倍である。そして、EPMA(Electron Probe Micro Analyser)を用いる対象範囲の成分分析によって、ガラス相が特定され、ガラス相中の各成分の含有率が特定される。なお、6種類のサンプルの間で、第1シール部72の各成分の含有率以外の部分の構成(例えば、中心電極20の形状など)は、同じである。なお、後述する種々の試験の結果の複数種類のサンプルの間の相違は、Kの含有率の相違、または、Naの含有率の相違から大きな影響を受けており、Siの含有率の相違とBの含有率の相違とからの影響は小さいと推定される。
試験結果としては、耐電圧試験の評価結果と、焼締まりの評価結果とが、示されている。耐電圧試験は、以下の通りである。点火プラグ100の同じ種類の4個のサンプルが、4気筒、排気量1.6L、直噴、過給器付のガソリンエンジンに、取り付けられた。各点火プラグ100の放電ギャップgの距離は、放電電圧が40kV以上となるように、調整された。このエンジンは、スロットル全開(WOT(Wide-Open Throttle))の条件下で、100時間に亘って運転された(実機運転とも呼ぶ)。この実機運転の後に、4個の点火プラグ100が分解され、絶縁体10が観察された。絶縁体10の観察は、以下のように、行われた。
図3(A)は、点火プラグ100の中心軸CLを含む断面図の一部分である。図中には、中心電極20の縮外径部25と、絶縁体10の縮内径部11及び縮外径部16と、主体金具50の内張出部56と、を含む部分が示されている。絶縁体10の縮内径部11は、中心電極20の縮外径部25に接触している。また、絶縁体10の縮外径部16は、パッキン8を介して、主体金具50の内張出部56によって支持されている。図3(A)の右部には、絶縁体10の縮内径部11と縮外径部16とを含む一部分の拡大図が示されている。この部分拡大図では、説明のために、絶縁体10の断面のハッチングが省略されている。
中心電極20と主体金具50との間には、放電用の高電圧が印加される。従って、絶縁体10のうち、縮内径部11と縮外径部16との間の部分10zには、中心電極20と主体金具50とパッキン8とによって、高電圧が印加される。
第1シール部72のガラスは、アルカリ金属(具体的には、カリウムKとナトリウムNa)を含んでいる。上述したように、中心電極20は、燃焼ガスから受ける熱によって昇温するので、第1シール部72と絶縁体10のうちの中心電極20の近傍の部分も、昇温する。高温時には、第1シール部72に含まれるアルカリ金属は移動し易い。アルカリ金属は、絶縁体10の貫通孔12の内周面12iから、絶縁体10の内部に拡散し得る。例えば、アルカリ金属のイオンが、絶縁体10の内部に拡散する。また、第1シール部72は、絶縁体10の縮内径部11に、接触している。上述したように、絶縁体10のうち、縮内径部11と縮外径部16との間の部分10zには、高電圧が印加される。この結果、アルカリ金属に移動は、促進され得る。なお、一般的に、ナトリウムイオンのイオン半径は、カリウムイオンのイオン半径よりも、小さい。従って、カリウムKは、絶縁体10の内部には拡散し難く、ナトリウムNaは、絶縁体10の内部に拡散し易い。
図3(A)の右部の拡大図には、ナトリウムNaの拡散した拡散部分72xが示されている。図示するように、絶縁体10の内周面12iのうち中心電極20の縮外径部25に接している部分の近傍において、ナトリウムNaが、絶縁体10の内部に拡散し得る。図3(B)は、絶縁体10の軸線CLに垂直な断面の概略図であり、図3(A)のB−B断面である。この断面は、縮内径部11の第1シール部72に接触する部分のうち、縮内径部11の中心電極20に接触する部分の近傍を通る断面である。図示するように、ナトリウムNaの拡散部分72xは、貫通孔12の内周面12iから絶縁体10の内部に延びている。拡散部分72xは、内周側から外周側に向かって延びる細長い領域であり得る。現実の絶縁体10の断面上では、ナトリウムNaの存在する部分が、黒色に変色している。
このように、絶縁体10の内部にナトリウムNaが拡散する場合、ナトリウムNaを介して絶縁体10の内部を貫通する貫通放電が生じ得る。図3(A)の右部の拡大図に示された経路Pxは、貫通放電の経路の例である。この経路Pxは、絶縁体10の縮内径部11の内周面から、絶縁体10の内部を通って、縮外径部16の外周面に至る。この経路Pxは、中心電極20とパッキン8とを接続している。このような貫通放電が生じた場合、絶縁体10の外周面上に、経路Pxの痕(例えば、黒点)が観察される。
評価試験では、上記の実機運転の後に、点火プラグ100のサンプルが分解され、絶縁体10が取り出された。絶縁体10からは、絶縁体10が切断され、第1シール部72などの他の部材は、取り外される。そして、図3(A)で説明した絶縁体10の断面と、図3(B)で説明した絶縁体10の断面と、が準備される。絶縁体10の縮内径部11に対する図3(B)の断面の中心軸CLに平行な方向の位置は、複数種類のサンプルに共通である。これら2つの断面から、EPMA(Electron Probe Micro Analyser)を用いて、ナトリウムNaが検索された。絶縁体10の材料には、ナトリウムNaは含まれない。従って、絶縁体10の断面からナトリウムNaが検出されることは、絶縁体10の内部へナトリウムNaが拡散したことを示している。
第1表TA(図2(A))の耐電圧の試験結果は、上記の実機運転後の4個のサンプルの状態の評価結果を示している。A評価は、4本の絶縁体10のいずれの断面からも、ナトリウムNaが検出されなかったことを示している。B評価は、1以上の絶縁体10の断面からナトリウムNaが検出され、かつ、4本の絶縁体10のいずれからも貫通放電の痕が検出されなかったことを示している。C評価は、1以上の絶縁体10から、貫通放電の痕が検出されたことを示している。なお、絶縁体10の断面からナトリウムNaが検出されない場合、貫通放電の痕も検出されなかった。
焼締まりの試験結果は、点火プラグ100の製造時に第1シール部72の材料が十分に溶融したか否かを示している。具体的には、点火プラグ100の1本の新しいサンプルが切断され、軸線CLを含む断面が準備される。そして、第1シール部72の断面が、光学顕微鏡を用いて、観察され、ガラスの材料粉末の粒子が検索される。上述したように、点火プラグ100の製造時には、第1シール部72のガラスの材料粉末は、貫通孔12内で軟化し、そして、端子金具40の挿入によって圧縮される。ここで、第1シール部72のうち、端子金具40から遠い部分には(例えば、中心電極20の縮外径部25と絶縁体10の内周面12iとの間の隙間の部分には)、端子金具40からの力が伝わり難い。点火プラグ100の製造時にガラスの材料粉末が十分に柔らかい場合、完成した点火プラグ100の第1シール部72の断面からは、ガラスの材料粉末の粒子は検出されない。そして、第1シール部72と他の部材(例えば、中心電極20、絶縁体10)の密着性は、良好である。ガラスの材料粉末が硬すぎる場合、第1シール部72の断面からガラスの材料粉末の粒子が検出される。そして、第1シール部72と他の部材との間に、隙間が生じ得る。第1表TA(図2(A))の焼締まりのA評価は、ガラスの材料粉末の粒子が検出されなかったことを示している。B評価は、ガラスの材料粉末の粒子が検出されたことを示している。
第1表TAに示すように、ナトリウムNaの含有率が低いほど、耐電圧の評価結果が良好であった。この理由は、ナトリウムNaの含有率が低いほど、ナトリウムNaが絶縁体10の内部に拡散し難いからである。具体的には、A評価の1番、2番、3番の含有率は、0、0.1、0.3質量%であった。B評価の4番、5番の含有率は、0.4、0.9質量%であった。C評価の6番の含有率は、1質量%であった。
また、ナトリウムNaの含有率が高いほど、焼締まりの評価結果が良好であった。この理由は、ナトリウムNaの含有率が高いほど、点火プラグ100の製造時に、ガラスの材料が柔らかくなるからである。具体的には、A評価の2番−6番の含有率は、0.1、0.3、0.4、0.9、1質量%であった。B評価の1番の含有率は、0質量%であった。
ナトリウムNaの含有率の好ましい範囲は、耐電圧と焼締まりとの良好な評価結果が得られたサンプルの含有率を用いて定められてよい。例えば、ナトリウムNaの含有率が1質量%よりも小さい1番−5番の耐電圧の評価結果は、B評価以上であった。また、ナトリウムNaの含有率が0.1質量%以上である2番−6番の焼締まりの評価結果は、A評価であった。これらから、ナトリウムNaの含有率は、0.1質量%以上、1質量%未満であってよい。
また、B評価以上の耐電圧の評価結果とA評価の焼締まりの評価結果とを実現したサンプルは、2番−5番である。これらのサンプルのナトリウムNaの含有率は、0.1、0.3、0.4、0.9質量%であった。ナトリウムNaの含有率の好ましい範囲を、上記の4個の値を用いて定めてもよい。具体的には、4個の値のうちの任意の値を、含有率の好ましい範囲の下限として採用してよい。例えば、ナトリウムNaの含有率は、0.1質量%以上であってよい。また、これらの値のうち下限以上の任意の値を、含有率の上限として採用してもよい。例えば、ナトリウムNaの含有率は、0.9質量%以下であってよい。ナトリウムNaの含有率が好ましい範囲内である場合、ナトリウムNaの拡散に起因する貫通放電は抑制され、また、第1シール部72と他の部材との密着性が向上する。また、2番−5番のサンプルのうち、A評価の耐電圧の評価結果を実現したサンプルは、2番、3番である。これらのサンプルのナトリウムNaの含有率は、0.1、0.3質量%であった。ナトリウムNaの含有率の好ましい範囲を、これらの値を用いて定めてもよい。例えば、ナトリウムNaの含有率は、0.1質量%以上、0.3質量%以下であってよい。
図2(B)は、点火プラグ100のサンプルの構成と試験結果との対応関係を示す第2表TBである。第2表TBは、サンプルの種類の番号と、カリウムKのKO酸化物換算の含有率と、ナトリウムNaのNaO酸化物換算の含有率と、耐電圧の評価結果と、焼締まりの評価結果と、気密性の評価結果と、の対応関係を示している。カリウムKとナトリウムNaのそれぞれの含有率は、第1表TAの含有率と同様に、第1シール部72のガラスにおける含有率を示している。評価試験では、7番−10番の4種類のサンプルが、試験された。図2(A)の1番−6番のサンプルとの差違は、以下の2点である。第1の差違は、4種類のサンプルの間で、第1シール部72のガラスに含まれるNa成分のNaO酸化物換算の含有率が、同じ0.2質量%である点である。第2の差違は、4種類のサンプルの間で、第1シール部72のガラスに含まれるK成分のKO酸化物換算の含有率が、互いに異なっている点である。具体的には、K成分のKO酸化物換算の含有率は、7番から順番に、1、4、8、10質量%である。7番−10番のサンプルの他の部分の構成(例えば、第1シール部72のガラスにおけるSi成分の含有率の範囲とB成分の含有率の範囲や、中心電極20の形状など)は、1番−6番のサンプルの対応する部分の構成と同じである。耐電圧と焼締まりとのそれぞれの試験と評価の方法は、図2(A)の第1表TAで説明した方法と同じである。
気密性の試験は、以下のように行われた。内燃機関のプラグ取付孔と同様の取付孔を有する加圧キャビティを備える加圧試験台が準備された(図示省略)。この取付孔の雌ネジ部に、主体金具50(図1)の雄ネジ部57をねじ込むことによって、加圧キャビティの取付孔に点火プラグ100のサンプルが装着された。加圧キャビティの内部は、取付孔に取り付けられた点火プラグ100に対する燃焼室側に相当する。この加圧キャビティの内部の空気の圧力が高められた状態で、絶縁体10の貫通孔12の端子金具40側からの空気の漏洩量が、測定された。圧力は、1.5MPaと、2.5MPaと、の2段階に設定された。圧力が1.5MPaである場合、いずれのサンプルからも、空気の漏洩は検出されなかった。第2表TBに示す気密性の評価結果は、圧力が2.5MPaである場合の漏洩量の評価結果を示している。A評価は、漏洩が検出されなかったことを示している。B評価は、0.05ml/分以下の漏洩が検出されたことを示している。C評価は、0.05ml/分を超える漏洩が検出されたことを示している。
第2表TBに示すように、カリウムKの種々の含有率において、耐電圧と焼締まりとの評価結果は、A評価であった。このように、種々の含有率のカリウムKを用いる場合に、耐電圧と焼締まりとの良好な評価結果が得られた。また、カリウムKの含有率は、第1表TA(図2(A))で説明したナトリウムNaの含有率の好ましい範囲と比べて、大きい。これにより、カリウムKは、ガラスの軟化点を適切に下げることができるので、適切な第1シール部72を形成できる。また、カリウムKは、ナトリウムNaと比べて、拡散し難い。従って、カリウムKの含有率が大きい場合であっても、カリウムKの拡散は抑制されるので、耐電圧性能の低下は、抑制される。
また、カリウムKの含有率が特に高い場合には、気密性が低下した。この理由は、カリウムKの含有率が高い場合には、ガラスの熱膨張係数が大きくなることによって、第1シール部72が絶縁体10の内周面12iから剥離し易くなるからだと推定される。具体的には、A評価の7番と8番の含有率は、1、4質量%であった。B評価の9番の含有率は、8質量%であった。C評価の10番の含有率は、10質量%であった。
B評価以上の気密性の評価結果を実現したサンプルは、7番−9番であった。これらのサンプルの耐電圧と焼締まりとのそれぞれの評価結果は、A評価であった。これらのサンプルのカリウムKの含有率は、1、4、8質量%であった。カリウムKの含有率の好ましい範囲を、上記の3個の値を用いて定めてもよい。具体的には、3個の値のうちの任意の値を、含有率の好ましい範囲の下限として採用してよい。例えば、カリウムKの含有率は、1質量%以上であってよい。また、これらの値のうち下限以上の任意の値を、含有率の上限として採用してもよい。例えば、カリウムKの含有率は、8質量%以下であってよい。カリウムKの含有率が好ましい範囲内である場合、第1シール部72と他の部材との間の気密性を向上できる。なお、第1表TA(図2(A))に示すように、カリウムKの含有率が一定である場合に、ナトリウムNaの種々の含有率が、耐電圧と焼締まりとの良好な評価結果を実現できた。従って、カリウムKの含有率の好ましい範囲は、ナトリウムNaの含有率の上記の好ましい範囲内の種々のナトリウム含有率に、適用できると推定される。
C.変形例:
(1)第1シール部72の構成は、上記の構成に限らず、種々の構成であってよい。例えば、第1シール部72に含まれるガラスは、ホウケイ酸ガラスに代えて、他の種類のガラスであってよい(例えば、ソーダ石灰ガラス)。いずれの場合も、通常は、ガラスにおけるケイ素Siの含有率が高いほど、ガラスの熱膨張係数が小さくなる。従って、第1シール部72の耐熱性の向上のためには、ケイ素Siの含有率が高いことが好ましい。例えば、ガラスにおけるケイ素Siの含有率は、SiO酸化物に換算して、50質量%以上であることが好ましい。なお、ケイ素Siの含有率が過度に高い場合、ガラスの軟化点が高くなるので、第1シール部72と他の部材との密着性が低下し得る。従って、ケイ素Siの含有率が抑制されていることが好ましい。例えば、ガラスにおけるケイ素Siの含有率は、SiO酸化物に換算して、90質量%以下であることが好ましく、70質量%以下であることがより好ましい。また、ホウケイ酸ガラスが用いられる場合、ホウ素Bの含有率は、上記のサンプルの含有率に限らず、種々の値であってよい。
第1シール部72のガラスにおけるカリウムKのKO酸化物換算の含有率は、1質量%未満であってもよい。また、第1シール部72のガラスは、カリウムKを含まなくてもよい。いずれの場合も、第1シール部72のガラスが、上記の好ましい含有率のナトリウムNaを含むことによって、耐電圧と焼締まりとの良好な性能を実現できる。また、第1シール部72のガラスは、他の種々の成分を含んでよい(例えば、Alなど)。
また、第1シール部72に含まれる導電性物質は、上記のサンプルの物質に限らず、鉄、銅などの種々の金属であってよい。
(2)絶縁体10の貫通孔12の内部の部材の構成は、上記の構成に代えて、他の種々の構成であってよい。例えば、第2シール部74の材料は、第1シール部72の材料とは異なっていてもよい。第2シール部74は、第1シール部72ほどには、昇温しない。従って、第2シール部74の材料の選択では、耐熱性のための制限が緩和される。第2シール部74の材料は、第1シール部72の材料と比べて、幅広い種々の材料から、選択されてよい。
また、中間部材79の構成は、上記の構成に代えて、他の種々の構成であってよい。中間部材79は、抵抗体73を含んでよく、抵抗体73と他の部材(例えば、磁性体)を含んでよい。また、中間部材79は、抵抗体73を含まずに、磁性体を含んでよい。また、中間部材79は、省略されてもよい。この場合、第2シール部74も省略される。第1シール部72は、中心電極20と端子金具40とを接続する。
(3)点火プラグの構成は、上記の構成に代えて、他の種々の構成であってよい。中心電極の先端面(例えば、図1の第1チップ29の前方向Df側の面)に代えて、中心電極の側面(軸線CLに垂直な方向側の面)と、接地電極とが、放電用のギャップを形成してもよい。放電用のギャップの総数は、2以上であってもよい。先端側パッキン8は、省略されてよい。この場合、主体金具の張出部(例えば、内張出部56(図1))は、直接的に、絶縁体10の縮外径部16を支持する。接地電極30が省略されてもよい。この場合、点火プラグの中心電極と、燃焼室内の他の部材と、の間で、放電が生じてよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
8…先端側パッキン、10…絶縁体、10z…部分、11…縮内径部、12…貫通孔(軸孔)、12i…内周面、13…後端側胴部、14…大径部、15…先端側胴部、16…縮外径部(段部、接続部分)、18…縮外径部(接続部分)、19…脚部、20…中心電極、21…外層、22…芯部、23…鍔部、24…頭部、25…縮外径部、27…軸部、28…棒部、29…第1チップ、30…接地電極、31…外層、32…内層、33…端部、33…基端部、34…先端部、37…本体部、40…端子金具、41…部分、50…主体金具、51…工具係合部、52…先端側胴部、53…後端部、54…外張出部、54f…金具座面、55…先端面、56…内張出部(支持部)、56r…後面、57…雄ネジ部、58…接続部、59…貫通孔、61…リング部材、70…タルク、72…第1シール部、72x…拡散部分、73…抵抗体、74…第2シール部、79…中間部材、80…ガスケット、100…点火プラグ、g…放電ギャップ、CL…軸線(中心軸)、Df…先端方向(前方向)、Dfr…後端方向(後方向)、Px…経路

Claims (3)

  1. 後端側から先端側に向かって延びる貫通孔を有する絶縁体と、
    前記貫通孔の先端側に少なくとも一部が挿入された中心電極と、
    前記貫通孔の後端側に少なくとも一部が挿入された端子金具と、
    前記貫通孔内に配置され、前記絶縁体の内周面と前記中心電極とに接触するシール部と、
    を備える点火プラグであって、
    前記シール部は、ガラスと導電性物質とを含み、
    前記シール部の前記ガラスは、
    SiO酸化物に換算して、50質量%以上のSi成分と、
    NaO酸化物に換算して、0.1質量%以上、0.9質量%以下のNa成分と、
    を含む、
    点火プラグ。
  2. 請求項1に記載の点火プラグであって、
    前記ガラスは、NaO酸化物に換算して、0.3質量%以下のNa成分を、含む、
    点火プラグ。
  3. 請求項1または2に記載の点火プラグであって、
    前記ガラスは、KO酸化物に換算して、1質量%以上、8質量%以下のK成分を、含む、
    点火プラグ。
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