JP4647969B2 - 医療行為管理方法、医療行為管理システム、部門医療情報システムおよび医療実施情報管理システム - Google Patents

医療行為管理方法、医療行為管理システム、部門医療情報システムおよび医療実施情報管理システム Download PDF

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Description

本発明は、医療行為管理技術に関し、特に医療器材を管理する医療行為管理方法ならびにそれを利用した医療行為管理システムおよび部門医療情報システムおよび医療実施情報管理システムに関する。
いずれの医療機関にあっても、人為ミスその他の医療ミスの根絶は重要なテーマである。そのため医療現場では患者に点滴や注射等を行う場合に、異なる看護師によって2重のチェックがなされるような規則を設けることが一般的である。しかしながら、このような規則を実行することによって、看護師等の業務がさらに繁忙になってしまう。そこで、特許文献1では、患者に対して予め識別番号を付与しておき、識別番号と、患者に投与すべき薬剤との関係をデータベースにしている。また、患者にも所定の手段によって識別番号を所持させている。このような構成において、投薬を実行する際に、看護師は、患者が所持する識別番号をハンディーターミナルによって読み込む。さらに、識別番号は、データベースを記録したコンピュータに送信される。コンピュータは、データベースを参照して、識別番号に対応した薬剤を看護師に通知する。
特開2001−344338号公報
治療や手術、検査などの医療行為において使用する器材、薬剤の管理は、医療行為を正確に実施するためばかりでなく、会計、保険の請求、および在庫管理などに必要である。識別番号を利用して、器材、薬剤の管理を正確に行うためには、器材、薬剤の名称などと、割り振った識別番号とを対応させたデータベースを作成する必要がある。ところが現在、器材、薬剤の製品は膨大な数に達し、なお増加を続けている。
このような状況においては、医療施設内のデータベースへの登録が、導入した新製品の使用に間に合わなかったり、登録にもれが存在したりして、識別番号導入の利便性、正確性を阻害する場合があることを、本願発明者は認識した。この場合、医師や看護師は当該器材または薬剤の使用を一時中断し、データベースに登録し、そのうえで再度、当該器材または薬剤の識別番号を読み取り、使用に至る、という煩雑で時間を要する処理が必要であった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は医療行為で用いる器材、薬剤の識別番号がデータベースに未登録であっても、滞りなく当該医療行為を実施することのできる技術を提供することにある。
本発明のある態様は医療行為管理システムに関する。この医療行為管理システムは、医療行為に関する情報の入力および管理を行う部門医療情報システムと、前記部門医療情報システムから実施する医療行為についての実施情報の登録を受付け、医療行為実績の管理を行う実施情報管理システムと、を備え、部門医療情報システムは、医療行為に使用される複数の医療器材の情報と、各医療器材に割り当てられた識別符号とを対応づけてあらかじめ記憶する器材情報記憶部と、医療行為の実施に際し、実際に使用される使用器材に割り当てられた識別符号を外部から読み込む実施情報入力部と、実施情報入力部が読み込んだ識別符号に基づき器材情報記憶部を検索することにより、使用器材に関する情報のうち所望の器材情報を取得する部門側器材情報取得部と、部門側器材情報取得部において取得した所望の器材情報を含む情報を、実施情報として実施情報管理システムに送信する送信部と、実施情報を記録する部門側実績記憶部とを備え、実施情報管理システムは、部門医療情報システムからの実施情報を受信する受信部と、受信部において受信した前記実施情報を実績として記録する管理側実績記憶部と、を備え、部門医療情報システムは、使用器材が部門側器材情報取得部において所望の器材情報を取得できない未登録器材であった場合は、当該未登録器材の識別符号を実施情報として実施情報管理システムに送信するとともに部門側実績記憶部に仮記録することにより、実施情報の記録処理を完了することを特徴とする。
「医療行為」とは、手術、検査、治療、投薬、介護など、医療施設で患者やそれに準じる人に対して行われる行為全般のうちのいずれでもよい。「医療器材」とは、一般的にいう器材の他、薬剤、ガスなど、医療行為に使用されるものであればよい。以後、「医療器材」は単に「器材」ともよぶ。「実施情報」とは、器材に関する情報のほか、具体化されたある医療行為の実施に関連する要素、例えば日時、場所、所要時間、患者名、実施者名、術式などのいずれを含んでいてもよい。「医療行為の実施に際し」とは、ある医療行為の予定段階から実施情報の記録処理までのいずれの時点であってもよい。従って「使用器材」とは使用予定または使用中または使用済みの器材をいう。
部門医療情報システムとは例えば病院などの医療施設内に設置されていてもよく、実施情報管理システムは部門医療情報システムと、ケーブル、インターネット、電話回線などによってローカルまたはリモート接続されている。
この態様によると、使用器材が器材情報記憶部に未登録であるという突発的な事態が発生しても、読み込まれた識別符号をそのまま実施情報として記憶させるため、看護師等は通常時と同様の処理で、実施情報の登録を完了することができ、当該器材の登録を急いで行う手間や時間のロスをなくすことができる。
ここで実施情報管理システムは、部門医療情報システムから送信された実施情報を解析し、未登録器材を検出する実施情報解析部と、実施情報のうち、実施情報解析部において検出した未登録器材に関連する情報に基づき、当該未登録器材に関する所望の器材情報を取得する管理側器材情報取得部と、管理側器材情報取得部において取得した、未登録器材に関する所望の器材情報を含む情報を、未登録器材に割り当てられた識別符号と対応づけ、部門医療情報システムの器材情報記憶部に記憶された情報の更新を支援する器材情報更新部とをさらに備えてもよい。
この態様によると、部門医療情報システムの器材情報記憶部に未登録の器材が存在しても、当該器材の情報を実施情報管理システムから直接器材情報記憶部に格納することができるため、医療施設内で人手によって当該器材の登録を行う必要がなくなる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、医療行為の遂行を妨げることなく未登録器材の使用および情報管理を行うことができる。
第1の実施の形態
本発明の実施の形態を具体的に説明する前に、まず本実施の形態を適用できる医療行為管理システムについて簡単に述べる。医療行為管理システムは、手術などの医療行為の予定および実施内容を管理する。具体的には手術の予定を作成する場面や、手術の実施内容を記録する場面などにおいて入力が行われ、その結果記憶された手術などの実施情報は、会計や器材の在庫管理などに利用することができる。
図1は本実施の形態に係る医療行為管理システムの全体構成を示す。医療行為管理システム100は、医療情報システム130と情報管理システム140とをインターネットなどのネットワークによって接続した構成を有する。医療情報システム130は例えば病院内に設置され、情報管理システム140は例えば情報管理を請け負う業者の社屋や施設に設置される。医療情報システム130は、1つ以上のパーソナルコンピュータ110および112(以後、PCとよぶ)と、それぞれのPC110、112が備えるアクセスポイントにワイヤレスでアクセスできる携帯端末102〜107と、PC110、112と情報管理システム140などの外部のシステムとのデータの送受信を制御するサーバ120とを含む。PC110、112は例えば病院内の各診療科のナースステーションに設置され、携帯端末102〜107は例えば各手術室、検査室に置かれる。なお情報管理システム140を、複数の医療施設などに設置された複数の医療情報システム130と、同様のネットワークを介して接続し、各医療施設などの実施情報の管理を集中的に行ってよいが、ここでは図示を省略する。また、PCはワークステーションや汎用コンピュータなどのコンピュータに置き換えてもよい。あるPC110または112がサーバ120を兼ねた構成としてもよい。
図2はある手術に際して、医療行為管理システム100を用いて行われる処理の流れを示したフローチャートである。まず医師、看護師等の医療行為者は、PC110に手術の予定を入力する(S12)。これは手術業務に関していわば“起票”を行う処理である。このとき手術の予定として、患者名やID番号などの患者情報、予定日時、術式、手術室および実施者名などの手術情報、使用予定器材の名称や数量などの器材情報などを入力する。これらの入力は、PC110などにあらかじめ記憶された選択肢のなかから選択することによって行ってもよい。入力し終えた別の項目の内容に応じて選択肢の絞り込みを行うようにすると、入力の効率が上がる。全ての必要事項を入力し終えたら、入力画面上で登録処理を行うことにより、当該予定を確定する(S14)。これにより当該手術の予定情報は、PC110などに記憶される。さらに情報管理システム140に送信することによって、予定情報を情報管理システム140にて管理することもできる。手術の予定情報は、サーバ120などによって複数の診療科で共有され、PC110に一覧表示することができる。
手術当日、医療行為者は手術室などにて使用する器材に貼付された識別番号を、スキャナ機能を有した携帯端末102によって読み取る(S16)。このとき、S14において確定した予定情報を読み出したうえで、当該予定情報に対応するように識別番号を読み取る。この識別番号の読み取りは、手術中、手術の前後に適宜行ってよい。識別番号は、数字以外に文字、図形等の形式でもよく、器材の製品名称のほか生産国、メーカ名、品番、ロット番号、使用期限などの器材情報が表現されたものである。数字や記号の羅列である識別番号は、後に人間が情報として把握できる器材の製品名称などの情報へと変換される。変換の際に参照できるように、医療施設などではあらかじめ、導入した器材の名称などと、その器材に既に割り振られている識別番号とを対応づけてデータベースなどに記憶させておく。以後、ある器材の情報と、識別番号とを対応づけて記憶させることを「器材の登録」とよぶ。
器材の識別番号読み取りの他、実施者名や手技名などの予定情報を携帯端末102に表示させ、変更が生じた場合に情報の修正を行ったり、実際に要した施術時間を入力したりするなど、実施情報の入力を行う(S18)。S18の処理のうち、例えば手術開始時間などはS16の識別番号読み取り処理より先に行われてもよく、S16の識別番号読み取り処理およびS18の実施情報入力処理は器材の種類や入力内容によって前後してよい。また、実施情報の入力はPC110に対して行ってもよい。入力された実施情報などは、修正のなかった予定情報とともにPC110に送信される。手術後、医療行為者はPC110において確認作業を行ったのち、PC110の画面に表示された「登録」ボタンなどを押下することによって、実施情報の登録を行う(S20)。その結果、当該実施情報は、PC110またはサーバ120において記憶された過去の実施情報に追加して記憶される。さらに、サーバ120、インターネットを介して情報管理システム140に送信される。送信された当該実施情報は、情報管理システム140において記憶された実施情報にも追加される。医療情報システム130や情報管理システム140において記憶された実施情報は、会計、器材の在庫管理、レセプトの作成、経営状態の分析などに利用することができる。
次に本実施の形態について具体的に説明する。図3は本実施の形態における医療行為管理システム100のある単位の構成を示すブロック図である。医療施設内などに設置される医療情報システム130は、携帯端末102とPC110を含む。携帯端末102は、手術などの医療行為に際し、実施情報を入力する実施情報入力部10と、医療行為の予定を選択したり実施情報入力部10において入力された情報を確認したりするための携帯端末側表示部14と、PC110のアクセスポイントにアクセスしてPC110と各種データを無線送受信する携帯端末側送受信部16とを含む。実施情報入力部10は、使用器材に貼付された識別情報を認識することにより、当該使用器材に割り振られた識別番号を読み取る識別番号読み取り部12を含む。実施情報入力部10はさらに、携帯端末側表示部14に表示されたカーソルを移動させるためのキーなど(図示せず)が含まれ、識別番号以外の実施情報、すなわち、所要時間、実施者名、手技名、加算項目、使用ガスなどの情報の入力は、携帯端末側表示部14に表示させた選択肢をキー操作などによって選択することにより入力する。携帯端末側表示部14の画面をタッチセンサパネルとして構成し、実施情報の選択肢をペン入力するようにしてもよい。
PC110は、携帯端末102や、サーバ120、インターネットを介して情報管理システム140と予定情報や実施情報の送受信を行うPC側送受信部24と、携帯端末102より送信された使用器材の識別番号から、当該器材の名称などを取得するPC側器材情報取得部22と、PC側器材情報取得部22が器材の情報を取得するときに参照され、器材の識別番号と、器材の名称、メーカ名などの器材情報とを組み合わせてあらかじめ記憶する器材情報マスタ28と、医療行為者が実施情報の追加、修正を行ったり、登録を行ったりする実施情報更新部20と、予定情報や実施情報を表示するPC側表示部18と、実施情報の登録を受付け、蓄積して記憶する実施情報記憶部26とを含む。
情報管理システム140は、医療情報システム130から登録依頼を受けた実施情報を、ネットワークを介して受信する情報受信部30と、実施情報の解析を行い、識別番号は取得されたが名称など所定の器材情報が判明していない未登録器材の有無を判別する実施情報解析部32と、未登録器材の識別番号などに基づき、様々な手法で調査や調査支援を行い、当該器材の名称などの器材情報を取得し、データベースの更新を行う管理側器材情報取得部34と、管理側器材情報取得部34において器材情報の調査を行う際に参照され、器材の識別番号と、器材の名称、メーカ名などの器材情報とを組み合わせてあらかじめ記憶する器材情報データベース40と、器材の名称などを含む実施情報を蓄積して記憶する実施情報データベース36と、管理側器材情報取得部34において新たに取得した未登録器材の情報を、医療情報システム130の器材情報マスタ28に追加して更新する器材情報マスタ更新部38を含む。
以上の構成によって、使用器材が器材情報マスタ28に未登録だった場合に、本実施の形態で携帯端末102、PC110および情報管理システム140において行われる処理の手順を、図4から図7を参照して説明する。なお以降の説明においては簡単のために、所望とする器材情報を器材の名称とするが、これはメーカ名、品番、ロット番号、使用期限、単価などの器材情報のいずれか、または組み合わせに置き換えることができる。
まず、図4は手術など医療行為の実施に際して行われる処理の手順を示している。これらの処理は携帯端末102とPC110との協働により行われる。図4では携帯端末102とPC110とのデータの送受信の処理は図示を省略している。医療行為を実施するにあたり、医療行為者は携帯端末102の携帯端末側表示部14に表示した入力画面を適宜選択し、識別番号読み取り部12によって使用器材に貼付された識別情報を認識することにより、当該器材に割り振られた識別番号を読み取る(S30)。この作業の前に、医療行為者はPC110において記憶された予定情報を携帯端末102に読み出し、予定情報との対応付けを行ってから識別番号を読み取ってもよい。読み取った識別番号は逐次、携帯端末側送受信部16よりPC側送受信部24へ送信する。PC側器材情報取得部22は、PC側送受信部24へ送信された識別番号に基づき器材情報マスタ28を検索する(S32)。このとき、送信された識別番号が器材情報マスタ28に存在し、器材名称を取得できた場合は(S34のY)、PC側器材情報取得部22からPC側送受信部24、携帯端末側送受信部16を介して携帯端末102側に器材名称が送信され、携帯端末側表示部14に表示される(S36)。一方、器材名称を取得できなかった場合は(S34のN)、PC側器材情報取得部22は当該器材を未登録器材と判断し、その識別番号をPC側送受信部24、携帯端末側送受信部16を介して携帯端末102側に返し、携帯端末側表示部14においては識別番号がそのまま表示される(S38)。
携帯端末102には実施情報の入力が完了するまでの間、入力済みの実施情報を一時記憶する図示しないメモリ領域が設けられ、名称が判明した使用器材はその名称が、未登録器材は識別番号が逐次記憶される。医療行為者は医療行為の実施中や実施後に随時、加算項目や実施者名など必要な実施情報を、携帯端末102の実施情報入力部10に入力していき(S40)、必要な全ての情報を入力し、確認し終えたら「入力完了」ボタンを押下するなどの入力完了処理を行う(S42)。これにより図示しないメモリ領域に一時記憶された情報は、実施情報入力部10にて実施情報としてまとめられ、携帯端末側送受信部16およびPC側送受信部24を介してPC110側へ送信される。未登録器材が使用器材に含まれる場合は、器材名称に代わり識別番号が送信される。なお、実施情報入力部10におけるS42の器材の識別番号以外の実施情報入力処理は、S30の識別番号読み取り部12による器材の識別番号読み取り処理の途中、または前後に行ってよい。
図5は、図4に示した処理に引き続き、医療行為が終了した後に行われる処理の手順を示している。これらの処理はPC110において行われる。図4のS42において携帯端末102よりPC110へ送信された実施情報は、PC側送受信部24において受信され(S50)、実施情報更新部20の制御のもとPC側表示部18に表示される(S52)。未登録器材が使用器材に含まれる場合は、器材名称に代わり識別番号が表示される。医療行為者はPC側表示部18に表示された実施情報を確認しながら、必要であれば実施情報更新部20に対し情報の修正、追加を行い(S54)、例えば「実施情報確定」ボタンを押下することにより実施情報を確定する(S56)。実施情報更新部20は確定した実施情報を受付け、実施情報記憶部26に追加して記憶させる(S58)とともに、PC側送受信部24を介して情報管理システム140の情報受信部30に送信する(S59)。未登録器材が使用器材に含まれる場合は、器材名称に代わり識別番号が記憶、送信される。実施情報の記憶および送信は、医療行為者からの指示を待って行ってもよい。
図6は、図5に示した処理に引き続き、情報管理システム140において行われる処理の手順を示している。図5のS59においてPC110より情報管理システム140に送信された実施情報は、情報受信部30によって受信され(S60)、実施情報解析部32において解析される(S62)。実施情報に器材名称が記載されておらず、識別番号のみ示された未登録器材が存在しない場合は(S64のY)、当該実施情報を実施情報データベース36に追加して記憶させる(S66)。実施情報に未登録器材が存在する場合は(S64のN)、当該識別番号を抽出し、管理側器材情報取得部34においてその識別番号に基づき器材名称を特定するための調査を行う。まず器材情報データベース40を検索し(S68)、該当する識別番号の情報があった場合は(S70のY)、そこから器材名称を読み出し(S72)、取得した器材名称を含めた実施情報を、実施情報データベース36に追加して記憶させる(S74)。器材情報データベース40に該当する識別番号がない場合は(S70のN)、情報管理システム140を管理する管理者や情報調査を行う調査員に、器材情報データベース40の検索によっても器材名称が判明しなかった旨を、当該識別番号とともに通知する(S76)。通知手段は電子メールの自動発信でもよいし、図示しない表示画面への表示でもよい。通知を受けた管理者または調査員は、医療器材の識別番号を割り振る機関や器材メーカなどの関係各所に対し電話や電子メールなどで問い合わせを行い、または、WWW(World Wide Web)にて公開されているデータベースを検索することにより、器材名称を取得し、管理側器材情報取得部34の図示しない入力部に入力を行う(S78)。管理側器材情報取得部34は入力された器材名称を含めた実施情報を、実施情報データベース36に追加して記憶させる(S80)とともに、器材情報データベース40に識別番号と器材名称などの情報を組み合わせて記憶させることにより、当該器材の登録を行う(S82)。
図7は、図6に示した処理に引き続き、情報管理システム140と医療情報システム130との協働によって行われる処理の手順を示している。図6のS72およびS78において管理側器材情報取得部34が器材名称を取得すると、器材情報マスタ更新部38は、当該未登録器材を含む実施情報の送信元である医療情報システム130の器材情報マスタ28にネットワークを介してアクセスし、新たに取得した器材名称と当該器材の識別番号とを組み合わせたデータを追加して登録する(S84)。同時に、器材情報マスタ更新部38は、医療情報システム130を利用する所定の医療行為者に対し、器材情報マスタ28に新たなデータが登録されたことを、PC側表示部18への画面表示や電子メールなどで通知する(S86)。医療情報システム130の実施情報更新部20は、器材情報マスタ28に新たなデータが追加されたことを検知すると(S88)、実施情報記憶部26において記憶された実施情報のうち、識別番号のみが示された未登録器材を含み、その未登録器材が器材情報マスタ28に新たに追加された器材の識別番号と合致する実施情報を検出し、当該実施情報に器材名称を書き込む(S90)。このとき当該器材が、使用した当初は未登録器材であった事実を記録するため、実施情報に最初に記録された識別番号はそのまま残しておく。S90における実施情報更新部20による実施情報の更新処理は、S86において通知を受けた医療行為者による更新内容の確認、および承認を待って開始するようにしてもよい。
図8は器材情報マスタ28において記憶されるデータの構造を示している。器材情報テーブル70は識別番号欄72および器材名称欄74を含む。規格化された識別番号の体系によって、器材名称を表す番号が全識別番号のある部分、例えば番号の頭から6〜10桁であることがわかっている場合は、識別番号欄72にはその部分の番号のみを記憶させてもよい。このときPC側器材情報取得部22は、携帯端末102の識別番号読み取り部12にて読み取られた識別番号のうち、器材名称を示す部分のみを抽出し、その番号に基づき器材情報テーブル70の識別番号欄72を検索することにより、対応した器材名称欄74に記憶された器材名称を読み出す。器材情報テーブル70は、器材名称欄74の他に、器材の単価を記憶した単価欄など必要とされる情報を設けてよい。また、器材情報データベース40に記憶された器材情報のデータは、図8に示した器材情報テーブル70と同様の構成でもよいし、器材名称欄のみでなく、識別番号の全桁から取得できる全ての情報などを記憶した複数の欄を有する構成としてもよい。
図9は図4のS30〜S38において、携帯端末102が器材の識別番号を読み取り、携帯端末側表示部14に器材の名称などを表示したときの画面例を示している。本図のとおり、表示画面80においては、識別番号を読み取るために、器材情報入力ウィンドウ88がアクティブになっている。器材情報の他、実施情報入力部10において入力される、時間情報、スタッフ情報、手技情報、加算情報、ガス情報はそれぞれ入力ウィンドウが用意され、タグ領域86よりそれぞれのタグを選択することによって、それぞれの情報入力が可能となる。表示画面80にはその他に、基本情報として患者名、ID番号を示す患者名欄82および、術式を示す手術情報欄84、使用器材の数量を変更するための「数量変更」ボタン94、2段識別符号を読み取るための「2段識別符号入力」ボタン96、入力した情報を破棄する「キャンセル」ボタン98、入力した情報を確定してPC110に送信するための「実施入力完了」ボタン99が備えられている。器材情報入力ウィンドウ88は、名称欄90および実施量欄92を含む。器材の名称がPC側器材情報取得部22において取得できた場合、名称欄90には取得された器材名称が表示される。図9では「エンドグリップ 5mm」および「エンドループ」が表示されている。器材が未登録であり、PC側器材情報取得部22において名称が取得できなかった場合、名称欄には未登録器材である旨の記載と、当該識別番号が表示される。図9では「(未登録)14958300123404」と表示されている。
図10は図5のS52においてPC側表示部18に表示される実施情報の表示画面例を示している。実施情報表示画面200は、患者情報欄202、手術情報欄204、実施者名欄206、実施時間欄208、手技欄210、加算欄212、器材欄214、ガス欄216を含む。各情報欄には、患者氏名およびID番号、実施日および実施場所および術式、各役割を担う実施者名、開始時刻および終了時刻および所要時間、手技名および回数、加算項目名および回数、使用した器材名称および数量、使用したガス名称および数量がそれぞれ表示されている。実施情報に未登録器材が含まれている場合は、図9と同様に器材欄214において、器材名称に代わり当該識別番号が表示されている。また実施情報表示画面200はさらに、医療行為者がPC110において、表示された実施情報の修正、加筆などの入力行った際、その入力を破棄する「キャンセル」ボタン218、医療行為者が確認を終えた実施情報を実施情報記憶部26へ記憶させ、かつ情報管理システム140へ送信するための「登録」ボタン220を含む。実施情報記憶部26への格納および情報管理システム140への送信は、異なるボタン操作によってそれぞれ独立に行ってもよい。
実施情報記憶部26および実施情報データベース36において記憶される実施情報も、実施情報表示画面200と同様に、患者情報欄、手術情報欄、スタッフ欄、実施時間欄、手技欄、加算欄、器材欄、ガス欄と、それぞれの使用数量欄などを含むデータ構成を有する。当該データ構成については図示を省略する。ここで、使用器材に未登録器材が含まれる場合、実施情報記憶部26において最初に記憶される実施情報、すなわち図5のS58において記憶される実施情報は、図10の実施情報表示画面200と同様に、器材欄の器材名に代わり識別番号が記憶される。情報管理システム140において器材名称が取得できた後、当該記憶された識別番号は、実施情報更新部20によって取得された器材名称へと書き換わる(図7のS88)。前述のとおり、記憶されていた識別番号は、そのまま当該実施情報の備考欄などに書き込まれ、当初は未登録器材であったことがわかるようにする。
以上、説明した第1の実施の形態によれば、医療行為に際して識別番号を読み取った使用器材が未登録器材であっても、医療行為者は実施情報の入力作業を続行することができるため、医療行為を中断して登録作業を行ったりする時間的ロスがなくなる。また、医療行為を通常の流れで行えるため、本来予定にない作業を行うことによる医療行為者の心的負担が軽減される。同時に、未登録器材の存在および当該器材の識別番号は携帯端末102によって確実に記録されるため、医療行為者自信が後にリカバリをしようと、その器材の存在を覚えたり、実物を見て名称をメモしたりするのと比較して、正確かつ確実に情報の取得、リカバリが行える。さらに、未登録器材の識別番号は、登録済みの通常の使用器材の名称と同様に処理され、表示および記憶されるため、本実施の形態における医療行為管理システム100のような自動処理システムを導入したことによって不慣れとなった、手作業による紙ベースの情報授受を未登録器材に関してのみ行わずとも、会計処理部門や在庫管理部門など、実施情報を必要とする関係部門にはもれなく当該器材の使用事実が伝えられる。情報の伝達が当該器材の名称取得より前であったとしても、少なくとも識別番号をもって器材の使用事実のみは確認できるため、情報の錯綜が回避できる。
未登録器材の情報は、情報の管理を集中的に行う情報管理システム140に自動的に送信され、情報取得のための調査は情報管理システム140側で自動的または人員によって行われ、その結果、自動的に医療情報システム130側の器材情報マスタ28に当該器材情報が登録されるため、調査および登録の効率が向上し、医療情報システム130側の医療関係者などが、不慣れな調査や登録作業を行うことによって発生する時間コスト、労働コストが必要なくなる。また、調査および登録を全て手作業で行うよりも、ミスの発生する余地が減少し、登録の正確性が増す。また、医療施設などの人員が意識せずとも、器材情報は確実かつ正確に登録され、以降、当該器材は登録器材となるため、それ以降の医療行為実施において使用器材が未登録である確率が減少し、器材情報マスタ28の精度が自動的に向上する。さらに、実際に使用された器材の情報のみが追加されるため、器材情報マスタ28にあらかじめ必要以上の器材情報を記憶させなくてもよく、PC内部のリソースの節約になる。
器材情報マスタ28を更新した事実は医療行為者に通知されるため、実施済みの医療行為において未登録器材を使用したという医療行為者の記憶を喚起することができる。従って医療行為者は、例えば未登録器材に関する資料の作成を行う必要が後から生じた際などに、適宜、対処することができる。また医療行為者自らが器材情報を確認することにより、過去に実施した医療行為において使用器材が未登録であったという事実に関する思考を完結させることができる。さらに、実施情報記憶部26にいったん記憶された実施情報に含まれる識別番号が、取得した器材名称へと書き換わることにより、より正確な実施情報が作成され、会計部門や在庫部門など、実施情報を必要とする関係部門では、あたかも未登録器材の使用がなかったかのように通常と同じ処理で業務を遂行できる。一方、実施情報記憶部26に記憶された実施情報のうち、使用時点で未登録であった器材にはその識別番号が含まれているため、過去の未登録器材の情報が必要となった場合などに、当該識別番号を含む実施情報を抽出することができる。
第2の実施の形態
本実施の形態は、第1の実施の形態において図3を参照して説明したのと同一の構成を有する。各ブロックの機能もほぼ同一であるため、ここでは第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
第1の実施の形態では、PC側器材情報取得部22は、携帯端末102によって読み取られた識別番号に基づき、図8に示したような、識別番号と器材名称とを対応付けたデータ(以後、器材名称テーブルと呼ぶ)を検索することにより、器材名称を取得した。このデータに該当識別番号が存在しなかった場合は、その識別番号を器材名称に代わり表示し、実施情報に含めた。本実施の形態におけるPC側器材情報取得部22は、器材名称テーブルの検索によって器材名称が取得できなかった場合に、器材情報マスタ28に別に記憶され、識別番号とメーカ名とを対応付けたデータ(以後、メーカ名テーブルと呼ぶ)の検索を引き続き行い、メーカ名を取得する。本実施の形態は、識別番号が既知の体系を有している場合に実現できる。例えば、全識別番号のうち、番号の頭から3〜5桁がメーカ名を表していることがわかっている場合などである。
図11は、本実施の形態においてPC側器材情報取得部22が行う処理の手順を示す。PC側器材情報取得部22はまず、携帯端末102より送信された識別番号を取得し(S100)、全識別番号のうち、器材名称を表す数字を、既知の識別番号体系に基づき抽出する(S102)。抽出された番号に基づき、器材名称テーブルを検索し(S104)、器材名称が取得されたら(S106のY)、当該器材名称を、PC側送受信部24を介して携帯端末102に送信する(S108)。器材名称テーブル内に該当識別番号がなく、器材名称が取得できなかった場合(S106のN),全識別番号のうち、メーカ名を表す数字を、既知の識別番号体系に基づき抽出する(S110)。抽出された番号に基づき、メーカ名テーブルを検索し(S112)、メーカ名が取得されたら(S114のY)、全識別番号と当該メーカ名を、PC側送受信部24を介して携帯端末102に送信する(S116)。メーカ名テーブルに該当識別番号がなく、メーカ名を取得できなかった場合(S114のN)、全識別番号を、PC側送受信部24を介して携帯端末102に送信する(S118)。メーカ名は器材名称と比較して変動が少ないため、メーカ名テーブルにおいて未登録のメーカが存在することは少ない。このため、器材名称と比較するとメーカ名の取得は確実性が高い。
器材名称が取得できた場合(S106のY)および、器材名称およびメーカ名が取得できなかった場合(S114のN)の、本実施形態の医療行為管理システム100におけるその後の処理は、第1の実施の形態のPC側器材情報取得部22において、器材名称が取得できた場合および器材名称が取得できなかった場合の処理とそれぞれ同一である。本実施の形態において、器材名称が取得できずにメーカ名のみ取得できた場合は(S114のY)、全識別番号と取得したメーカ名とを1セットとし、実施情報に器材名称の代わりに含める。
従って、情報管理システム140がPC110からに実施情報を取得した際、実施情報解析部32は、実施情報に器材名称が記載されておらず、識別番号およびメーカ名のみ示された未登録器材の有無を判別する。そして実施情報に未登録器材が含まれる場合は、管理側器材情報取得部34によって、第1の実施の形態と同様に器材名称を特定するための調査を行うが、本実施の形態ではメーカ名までは既知であるため、器材情報データベース40の検索範囲を当該メーカ名の製品に限定することができる。これにより、検索効率が向上し、検索所要時間を削減することができる。さらに本実施の形態では、器材情報データベース40の検索によって器材名称が取得できなかった場合でも、自動的に当該メーカのデータベースにアクセスして器材名称を取得したり、当該メーカの適当なあて先へ器材名称の問い合わせをする電子メールを自動的に送信したりできるため、器材名称の調査において手作業による処理の占める割合が減少し、正確性、調査効率が向上する。また、情報管理システム側の調査員などの労働コストが軽減される。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施の形態においては医療行為管理システム100によって自動で行われた処理の一部に、必要に応じて医療行為者への通知、その医療行為者による承認、の処理を加え、医療行為管理システム100による処理遂行の可否判断を人間が行うようにしてもよい。例えば、器材情報マスタ更新部38が新たに取得した器材名称に基づき器材情報マスタ28を更新する前に、医療行為者へ電子メールなどで通知を行い、当該医療行為者などに更新の可否を判断させるようにしてもよい。このとき、取得した器材に関する情報を通知へ含め、医療行為者自らが器材情報マスタ28を更新するようにしてもよい。同様に、情報管理システム140において管理側器材情報取得部34が器材名称を取得できなかった場合に、まず当該未登録器材を含む実施情報の送信元である医療情報システム130側の医療行為者などにその旨を通知し、その後の器材名称の調査、取得、器材情報マスタ28の更新といった処理を続行するか否かを判断させるようにしてもよい。これにより、医療行為者は要所において処理内容を確認でき、処理の続行に関して最終判断を行うことができるため、様々な医療行為者のニーズに応じた柔軟な情報管理を行うことができる。
また、本実施の形態では、携帯端末102によって読み取られた使用器材の識別番号を一旦PC110へ送信し、PC110において器材名称の検索を行った結果、取得できた器材名称を携帯端末102に返信する、という構成を説明したが、器材情報マスタ28に記憶されている器材情報のうち、使用頻度の高い器材の情報などを携帯端末102の図示しない記憶領域に記憶させておいてもよい。このとき器材名称の取得には、まず携帯端末102内で検索を行い、取得できなかった場合のみPC110が検索を行う構成としてよい。これにより、携帯端末102とPC110とのデータの送受信回数が減少し、より効率のよい器材名称検索を行うことができる。
第1の実施の形態に係る医療行為管理システムの全体構成を示す図である。 ある手術に際し第1の実施の形態を利用できる医療行為管理システムを用いて行われる処理手順を示す図である。 第1の実施の形態における医療行為管理システムの、ある単位の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態における医療行為管理システムが、医療行為の実施に際して行う処理の手順を示した図である。 第1の実施の形態における医療行為管理システムが、医療行為が終了した後に行う処理の手順を示した図である。 第1の実施の形態における情報管理システムが行う処理の手順を示した図である。 第1の実施の形態において情報管理システムと医療情報システムとの連携によって行われる処理の手順を示した図である。 第1の実施の形態において器材情報マスタが記憶するデータの構造を示した図である。 第1の実施の形態において携帯端末側表示部に器材の名称などを表示したときの画面例を示した図である。 第1の実施の形態においてPC側表示部に表示される実施情報の表示画面例を示した図である。 第2の実施の形態においてPC側器材情報取得部が行う処理の手順を示した図である。
符号の説明
10 実施情報入力部、 12 識別番号読み取り部、 14 携帯端末側表示部、 16 携帯端末側送受信部、 18 PC側表示部、 20 実施情報更新部、 22 PC側器材情報取得部、 24 PC側送受信部、 26 実施情報記憶部、 28 器材情報マスタ、 30 情報受信部、 32 実施情報解析部、 34 管理側器材情報取得部、 36 実施情報データベース、 38 器材情報マスタ更新部、 40 器材情報データベース、 100 医療行為管理システム、 102 携帯端末、 110 PC、 130 医療情報システム、 140 情報管理システム。

Claims (8)

  1. 医療行為に関する情報の入力および管理を行う部門医療情報システムと、前記部門医療情報システムから実施する医療行為についての実施情報の登録を受付け、医療行為実績の管理を行う実施情報管理システムと、を備え、
    前記部門医療情報システムは、
    前記医療行為に使用される複数の医療器材の情報と、各医療器材に割り当てられた識別符号とを対応づけてあらかじめ記憶する器材情報記憶部と、
    医療行為の実施に際し、実際に使用される使用器材に割り当てられた識別符号を外部から読み込む実施情報入力部と、
    前記実施情報入力部が読み込んだ識別符号に基づき前記器材情報記憶部を検索することにより、前記使用器材に関する情報のうち所望の器材情報を取得する部門側器材情報取得部と、
    前記部門側器材情報取得部において使用器材の器材情報を取得できた場合は当該器材情報含む情報を、使用器材が未登録であるために器材情報を取得できない場合は、当該未登録器材の識別符号を含む情報を、医療行為ごとに前記実施情報として生成し、部門側実績記憶部に蓄積して格納する実績情報更新部と、
    前記実施情報を前記実施情報管理システムに送信する実施情報送信部と、
    を備え、
    前記実施情報管理システムは、
    前記部門医療情報システムからの前記実施情報を受信する受信部と、
    前記実施情報から前記未登録器材の識別符号を検出する実施情報解析部と、
    医療器材の情報と各医療器材に割り当てられた識別符号とを対応づけて記憶する器材情報データベースと、
    前記未登録器材の識別符号に基づき、前記器材情報データベースを検索することにより、当該未登録器材の器材情報を取得する管理側器材情報取得部と、
    前記管理側器材情報取得部において取得した、前記未登録器材の器材情報を、当該未登録器材の識別符号と対応づけ、前記部門医療情報システムへ送信する器材情報提供部と、
    を備え、
    前記部門医療情報システムの前記実績情報更新部は、前記部門側実績記憶部に格納された実施情報のうち、前記実施情報管理システムから器材情報を送信された未登録器材の識別符号を含む実施情報に、当該識別符号を削除することなく、送信された器材情報を書き込むことを特徴とする医療行為管理システム。
  2. 前記実施情報管理システムの前記器材情報提供部は、前記部門医療情報システムの前記器材情報記憶部へアクセスし、前記未登録器材の識別符号と器材情報とを対応づけた情報を追加して登録することにより前記器材情報記憶部が記憶する情報を更新し、
    前記実績情報更新部は、前記器材情報記憶部が記憶する情報が更新されたことを検知したとき前記部門側実績記憶部の実施情報を更新することを特徴とする請求項1に記載の医療行為管理システム。
  3. 前記管理側器材情報取得部はさらに、ネットワーク上に公開されているデータベースの検索、あるいは、調査員への電子メールの送信または表示装置への表示による調査員からの入力によって、前記未登録器材の器材情報を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の医療行為管理システム。
  4. 前記実施情報管理システムの前記器材情報提供部は、前記器材情報記憶部が記憶する情報を更新する際、所定の医療行為者に電子メールの送信または表示装置への表示によってその旨を通知し、前記部門医療情報システムの前記実績情報更新部は、当該医療行為者による承認入力に応じて前記実施情報に器材情報を書き込むことを特徴とする請求項2に記載の医療行為管理システム。
  5. 前記部門医療情報システムは前記医療行為を実施する施設内に設置され、前記実施情報管理システムは複数の前記部門医療情報システムとネットワークで接続されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の医療行為管理システム。
  6. 前記器材情報記憶部はさらに、医療器材のメーカ名と、各医療器材に割り当てられた識別符号のうちメーカ名を表す所定の桁の識別符号とを対応づけてあらかじめ記憶し、
    前記使用器材が前記未登録器材であった場合に、前記部門側器材情報取得部は、当該未登録器材の識別符号のうちメーカ名を表す所定の桁の識別符号に基づき前記器材情報記憶部を検索することによって、当該未登録器材のメーカ名を取得し、前記実施情報に含めることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の部門医療情報システム。
  7. 前記部門医療情報システムは、前記実施情報入力部において読み込んだ識別符号に対応する使用器材に関する、所望の器材情報を表示する表示部をさらに備え、
    前記表示部は、前記使用器材が前記未登録器材であった場合は、当該未登録器材の識別符号またはメーカ名の少なくともひとつを表示することを特徴とする請求項に記載の部門医療情報システム。
  8. 部門医療情報システムにおける実施情報入力部が、これから実施すべき医療行為において、実際に使用される使用器材に割り当てられた識別符号を外部からメモリに読み込むステップと、
    前記部門医療情報システムにおける部門側器材情報取得部が、前記メモリに読み込まれた識別符号に基づき、複数の医療器材の情報と各医療器材に割り当てられた識別符号とを対応づけて記憶した第1のデータベースを検索することにより、前記使用器材に関する情報のうち所望の器材情報を取得するステップと、
    前記部門医療情報システムにおける実績情報更新部が、前記器材情報が取得できた場合は当該器材情報を含む情報を、使用器材が未登録であるために器材情報を取得できない場合は、当該未登録器材の識別符号を含む情報を、医療行為ごとに実施情報として生成し、記憶装置に格納するステップと、
    前記部門医療情報システムにおける実績情報送信部が、前記実施情報をネットワークで接続された管理サーバへ送信するステップと、
    前記管理サーバの管理側器材情報取得部前記実施情報に含まれる前記識別符号に基づき、医療器材の情報と各医療器材に割り当てられた識別符号とを対応づけて記憶した第2のデータベースを検索することにより前記未登録器材の器材情報を取得するステップと、
    前記管理サーバの器材情報提供部が、前記未登録器材の器材情報と当該器材の識別符号とを対応づけた情報を送信することによって、前記第1のデータベースを更新するステップと、
    前記実績情報更新部が、前記第1のデータベースが更新された際、前記記憶装置に格納された実施情報のうち、前記管理サーバから器材情報を送信された未登録器材の識別符号を含む実施情報に、当該識別符号を削除することなく、送信された器材情報を書き込むステップと、
    を含むことを特徴とする医療行為管理方法。
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