JP4646546B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクの記録面に付着した塵埃や指紋などの汚れを除去可能とした光ディスク装置に関する。
記録面に塵埃や指紋などの汚れが付着した状態の光ディスクを光ディスク装置に装着して記録または再生を行なった場合、光ディスクの汚れが付着した部分では、記録膜面に照射されるレーザ光が汚れによって遮られるため、記録膜面に所定の光量が届かず、正確な記録または再生が行なわれない。このため、光ディスクに汚れが付着した場合、これに正確な記録または再生を可能とするためには、光ディスクの記録面をクリーニングする必要がある。
そこで、光ディスクに汚れが付着しにくくする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
これは、光ディスクの表面に非架橋型フッ素系界面活性剤及び架橋型フッ素系界面活性剤を含む防汚性ハードコート層を設ける撥水撥油加工を施すものであり、撥水發油加工することにより、人の汗や指紋などの汚れが付着しにくくなり、また、汚れがついた場合でも、拭き取り易い。
一方、光ディスクに付着した汚れを除去するための技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
これは、光ディスクの汚れを除去するためのクリーニング用ブラシを光ピックアップ部に設け、光ディスクの非記録部に接触させてクリーニング用ブラシに静電気を発生させた後、光ピックアップ部を光ディスクの記録面に移送して静電気で埃をクリーニング用ブラシに付着させることにより、光ディスクの記録面の塵埃や汚れを除去するものである。
さらに、クリーニング用部材に着いて汚れを除去するための技術も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
これは、光ディスクの記録面をクリーニングする第1のクリーニング部材を、別途も受けた第2のクリーニング部材でクリーニングするものであり、塵埃や指紋などの汚れが付着したままの第1のクリーニング部材で光ディスクのクリーニングが行なわれないようにするものである。
特開平11−293159号公報 特開2001−291361号公報 特開2002−367126号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の従来技術では、撥水撥油加工された光ディスクは、何も加工されていない光ディスクに比べて、指紋などの汚れが付着しにくく、また、付着した汚れの拭き取り性は向上するが、汚れが付着しないわけではない。このため、付着した指紋などの汚れを、結局は、使用者が拭き取らなければならず、これが使用者の負担となる。
また、上記特許文献2記載の従来技術では、指紋などの粘着力の強い汚れを光ディスクから拭き取った場合、この汚れがクリーニング部材に付着する。このため、複数枚の光ディスクのクリーニングを行なうと、このクリーニング部材に徐々に汚れが蓄積していき、その結果、このクリーニング部材を介して次にクリーニングを行なう別の光ディスクに汚れが付着してしまい、クリーニング動作前よりも光ディスクが汚れてしまうこともある。従って、複数の光ディスクをクリーニングする場合には、使用者がクリーニング部材のクリーニングを行なう必要があり、これも使用者の負担となる。
さらに、上記特許文献3記載の従来技術では、光ディスクのクリーニングのための第1のクリーニング部材とは別に、この第1のクリーニング部材をクリーニングするための第2のクリーニング部材を設ける必要があり、製品コストを高めるとともに、筐体の軽量・縮小化の妨げにもなる。また、第1のクリーニング部材を介して第2のクリーニング部材にも粘着力の強い指紋などの汚れが付着し、これが蓄積されていくと、第1のクリーニング部材をクリーニングすることができなくなり、結局は第1のクリーニング部材に付着して蓄積した汚れが光ディスクに付着してしまうことにもなる。
本発明の目的は、かかる問題を解消し、前に行なわれた光ディスクのクリーニングに影響されずに、次の光ディスクのクリーニングが良好に行なわれ、しかも、クリーニングに対する使用者の負担をなくすことができるようにした光ディスク装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、記録面に撥水撥油加工が施された光ディスクが着脱可能に装着され、光ディスクで記録や再生を行なうための光ピックアップ部に光ディスクをクリーニングするクリーニング部材が設けられ、クリーニング部材は、クリーニング中に光ディスクに接触するブラシを有し、ブラシに撥水撥油加工が施されており、光ディスクのクリーニング終了後にクリーニング部材を振動させるピエゾ素子を有することを特徴とするものである。
また、クリーニング部材は、クリーニング部材の振動をピックアップ部に伝達するのを抑圧する部材を介してピックアップ部に設けられていることを特徴とするものである。
また、クリーニング部材は、光ピックアップ部に設けられた対物レンズに対し、光ディスクの回転方向下流側に配置されていることを特徴とするものである。
また、光ディスク装置が起動するとき、光ディスクの交換後、または、光ディスクの汚れが検出されたとき、クリーニング部材で光ディスクをクリーニングするクリーニングモードに切り替わることを特徴とするものである。
また、クリーニング部材で光ディスクをクリーニングするクリーニングモードでは、光ピックアップ部が光ディスクの外周側と内周側との一方から他方へと移動することを特徴とするものである。
また、光ディスクのクリーニングモードを設定する手段と、記録または再生時には、光ディスクを第1の回転速度で回転させ、設定されたクリーニングモードでは、光ディスクを第1の回転速度よりも高速で5000rpm以上の第2の回転速度で回転させる手段とを設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、光ディスクのクリーニング部材に撥水撥油加工が施されていることにより、光ディスクに付着していた汚れがクリーニング部材に付着することを防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による光ディスク装置の第1の実施形態を示す平面図であって、1は光ディスク装置、2は光ディスク、3は光ピックアップ部、4は対物レンズ、5はクリーニング部材、6はピエゾ素子、7は回転カム、8はディスク保持部材、9は主ガイド軸、10は副ガイド軸、11はシークモータである。
同図において、この第1の実施形態の光ディスク装置1には、ディスク保持部材8によって図示しないターンテーブル上に保持される光ディスク2の半径方向に、主ガイド軸9と服ガイド軸10とに沿って、移動可能に光ピックアップ部3が設けられており、この光ピックアップ部3に、光ディスク2の記録面にレーザ光を集光させるための対物レンズ4とともに、クリーニング部材5が搭載されている。この光ピックアップ部3の一方の端部側には、貫通穴(図示せず)が設けられてこれに副ガイド軸10が摺動可能に挿入されている。また、光ピックアップ部3の他方の端部側には、全体として螺子溝を有する貫通穴(図示せず)が設けられており、この貫通穴に主ガイド軸9が、この主ガイド軸9に設けられた螺子溝がこの貫通穴の螺子溝と螺合して、挿入されている。主ガイド軸9はシークモータ11によって回転駆動されるものであって、この主ガイド軸9が回転駆動されることにより、光ピックアップ部3が主ガイド軸9,副ガイド軸10とに沿い、光ディスク2の半径方向に移動する。
光ディスク2の記録面には、撥水撥油加工が施されており、クリーニング部材5はかかる記録面をクリーニングするためのものである。このクリーニング部材5は、光ピックアップ部3に取り付けられた回転カム8により、上下方向(紙面に垂直な方向)に移動可能に光ピックアップ部3に設けられており、また、このクリーニング部材5にこのクリーニング部材5とともに移動するピエゾ素子6が設けられ、このピエゾ素子6を駆動することにより、クリーニング部材5を振動させることができる。
なお、これら光ピックアップ部3や主ガイド軸9,副ガイド軸10,シークモータ11は、ターンテーブル(図示せず)上に保持された光ディスク2の下側に配置されている。
光ディスク装置1が光ディスク2の記録,再生を行なわない待機状態にあり、かつこの光ディスク2の記録面のクリーニングを行なわないときには、光ピックアップ部3は、実線で図示するように、光ディスク2の外径側の位置(a)にあり、かつ回転カム7により、ピエゾ素子6とともに、降下された状態にある。従って、このときには、クリーニング部材5は、光ディスク2の下面側の記録面を含む平面よりも下方にある。
光ピックアップ部3によって光ディスク2の記録面で記録または再生が行なわれるときには、クリーニング部材5が上記の降下した状態で、シークモータ11の駆動による主ガイド軸9の回転により、光ピックアップ部3が主ガイド軸9,副ガイド軸10に沿って移動し、対物レンズ4によってレーザ光(図示せず)が光ディスク2の記録面に集光される。
クリーニング部材5で光ディスク2の記録面をクリーニングするクリーニングモードのときには、光ディスク2を回転させるとともに、回転カム7により、クリーニング部材5が位置(a)で光ディスク2の記録面に接触する位置まで上昇され、次いで、シークモータ11が主ガイド軸9を回転駆動することにより、光ピックアップ部3、従って、クリーニング部材5が主ガイド軸9,副ガイド軸10に案内されて光ディスク2の半径方向に移動する。この移動の過程でクリーニング部材5が光ディスク2の記録面にその最外周部から接触し、これにより、この記録面がクリーニングされる。そして、このクリーニング部材5が光ディスク2の記録面の最内周部(破線で示す位置(b))に達すると、この記録面のクリーニングが終了し、回転カム7が回転してクリーニング部材5が降下する。しかる後、シークモータ11が主ガイド軸9を回転駆動し、これにより、光ピックアップ部3は主ガイド軸9,副ガイド軸10に沿って光ディスク2の外周方向に移動し、元の位置(a)に戻って待機状態となる。
なお、位置(b)から位置(a)に戻るときも、クリーニング部材5を上昇させたままとし、再度光ディスク2の記録面をクリーニングするようにしてもよい。この場合も、クリーニング部材5は、位置(a)に戻ると、回転カム7により、元の高さに降下される。
ここで、クリーニング部材5は、対物レンズ4に対し、光ディスク2の回転方向の下流側に配置される。ここでは、光ディスク2の回転方向は、矢印Aで示すように、右回り方向(即ち、時計廻り方向)としており、このため、図面上では、クリーニング部材5が対物レンズ4の左側に配置されることになる。対物レンズ4は、通常光ディスク2の中心点を通る半径方向の直線上を移動するように、光ピックアップ部3に配置される。
回転中の光ディスク2にクリーニング部材5と接触されると、後述するように、光ディスク2から塵埃や指紋などの汚れが離脱されるのであるが、この離脱した汚れは光ディスク2の回転方向に拡散する。そこで、上記のように、クリーニング部材5を、対物レンズ4に対して、光ディスク2の回転方向下流側に配置したことにより、光ディスク2から離脱した汚れが対物レンズ4に付着することがない。
また、クリーニング部材5が対物レンズ4によってレーザ光が集光されるトラックを先行してクリーニングするように、クリーニング部材5と対物レンズ4との位置関係を設定することにより、記録面での記録または再生を行ないながら、その記録または再生するトラックのクリーニングを同時に行なうようにすることもできる。
図2は光ディスク2をクリーニング中の図1を矢印B側から見た側面図であって、12はターンテーブル、13はゴム部材、14はブラシであり、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
同図において、光ディスク2はターンテーブル12上に搭載され、ディスク保持部材8によって保持される。そして、図示しないスピンドルモータによってターンテーブル12が回転駆動されることにより、この光ディスク2が回転する。
クリーニング部材5はブラシ14を有しており、回転カム7によってクリーニング部材5が上昇すると、図示するように、このブラシ14が光ディスク2の下側の記録面に接触する。そこで、光ディスク2が回転することにより、この光ディスク2の記録面に付着している上記の汚れがこのブラシ14によって離脱することになる。
クリーニング部材5には、ゴム部材13が設けられている。このゴム部材13は、ビエゾ素子6が駆動されることによって発生する振動がクリーニング部材5の下部に伝達するのを抑圧する。
ここで、光ディスク2の記録面には、撥水撥油加工が施されており、これにより、上記の汚れが付着せず、離脱し易いようにしている。同様にして、クリーニング部材5のブラシ14にも、撥水撥油加工が施されて上記の汚れが付着せず、離脱し易いようにしている。
次に、光ディスク2をクリーニングする工程を図1及び図2を用いて説明する。
光ディスク装置1の動作モードをクリーニングモードに切り替えると、シークモータ11が主ガイド軸9を回転駆動して光ピックアップ部3を図1の位置(a)へ移送する。そして、回転カム7を一定量回転させてクリーニング部材5を上昇させ、ブラシ14を光ディスク2の下面に接触させる。この状態でスピンドルモータ(図示せず)を起動させることにより、ターンテーブル6を回転駆動し、光ディスク2を所定の回転数で回転させる。
そして、シークモータ11で主ガイド軸9を駆動し、クリーニング部材5が搭載された光ピックアップ部3を光ディスク2の内周方向にゆっくりと移送する。このように光ピックアップ部3を移動させることにより、クリーニング部材5のブラシ14は光ディスク2の下面を螺旋状の軌跡で移動することになり(この場合、1周毎の軌跡間で隙間が生じないように、光ピックアップ部3の移動速度を設定する)、光ピックアップ部3が図1の位置(b)に達すると、光ディスク2の記録面全体をブラシ14が移動したことになり、クリーニングが完了する。
ここで、クリーニング部材5のブラシ14は撥水撥油加工が施されており、汚れが付着しにくく、さらに、光ディスク2から離脱した汚れはこのブラシ14に触れるが、このブラシ14が光ディスク2との接触で振動するので、この汚れが振るい落とされ、油脂類などの汚れの大部分はクリーニング部材5のブラシ14には付着することがない。また、光ディスク2の記録面にも、撥水撥油加工が施されているので、汚れが付着することがなく、ブラシ14によってこの記録面の汚れは簡単に離脱する。
以上のクリーニングモードが終了すると、回転カム7の回転により、クリーニング部材5が降下してブラシ14が光ディスク2の記録面から離れる。クリーニング部材5が所定の位置に降下して回転カム6の回転が終了すると、ピエゾ素子6によってクリーニング部材5を振動させ、クリーニング部材5のブラシ14をクリーニングする。このとき、クリーニング部材5に撥水撥油加工が施されているために、光ディスク2から離れた汚れはこのブラシ14にほとんど付着しないが、付着しても、その汚れはブラシ14に球体状に付着しており、その粘着力は弱く、このため、ブラシ14にに振動を与えることにより、この汚れを簡単に振るい落とすことができる。
ここで、この第1の実施形態の指紋などの油脂類による汚れのクリーニングの効果について、図3を用いて説明する。
図3(a)は撥水撥油加工された光ディスク2上の指紋などの油脂類による汚れ15を撥水撥油加工されていないブラシ14でクリーニングする場合を示すものであって、この場合には、ブラシ14によって光ディスク2からこの汚れ15が離脱するが、離脱したこの汚れ15がブラシ14に付着してしまう。
図3(b)は同じ汚れ15を撥水撥油加工されているブラシ14でクリーニングする場合を示すものであって、この場合には、光ディスク2から離脱した汚れ15がブラシ14に汚れが付着しにくく、さらに、たとえ付着しようとしても、光ディスク2との接触でブラシ14が振動することにより、この汚れ15は振るい落とされる。また、これでもブラシ14に残る汚れ15は、水玉(球体)状に残っていることになるので、ピエゾ素子6(図2)による振動により、振るい落とすことができる。
クリーニング部材5のブラシ14の撥水撥油加工の方法としては、例えば、このブラシ14を撥水撥油剤溶液中に浸した後、乾燥させるという、表面を撥水撥油剤でコーティングする方法などが実用的であるが、これに限定されるものではない。
また、上記のクリーニングモードへの切り替えは、使用者が指令を出すようにしてもよいし、または、光ディスク装置1に光ディスク2の汚れ検出機能を有する場合には、これを利用し、汚れが検出されたときにクリーニングモードに切り替えられるようにしてもよい。あるいはまた、ディスク装置1の起動時や光ディスク2の交換後に必ずクリーニングモードに切り替えるなど、他の方法を用いるようにしてもよい。
以上のように、この第1の実施形態では、クリーニングした後のクリーニング部材5では、汚れが付着することがないから、このクリーニング部材5をそのまま次の光ディスク2のクリーニングに用いることができ、常に光ディスク2の記録面を良好にクリーニングすることが可能となるし、クリーニング部材5のクリーニングが必要ないから、使用者の負担がなくなる。
図4は本発明による光ディスク装置の第2の実施形態を示す平面図であって、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
この第2の実施形態は、図1に示す第1の実施形態のようなクリーニング部材5を設けずに、光ディスク2のクリーニングを行なうものである。
同図において、この第2の実施形態の光ディスク装置1においても、図1に示した第1の実施形態と同様、動作モードとしてクリーニングモードも設定可能である。
このクリーニングモードでは、これに切り替えられると、シークモータ11が起動して主ガイド軸9が回転駆動され、光ピックアップ部3が光ディスク2の最内周の位置へ移送される。この位置にピックアップ部3が移送されると、スピンドルモータ(図示せず)が起動し、光ディスク2を記録,再生時よりも速い回転速度で回転させる。このように、光ディスク2を一時的に高速回転させると、光ディスク2の記録面に付着した塵埃や指紋などの汚れに記録,再生の通常回転時よりも大きな遠心力が生じることになる。この遠心力により、光ディスク2の記録面から汚れが離脱し、その外周方向に拡散する。このようにして、光ディスク2の記録面のクリーニングが行なわれる。
かかるクリーニング中、光ピックアップ部3はこの光ディスク2の最内周に位置付けられており、遠心力によって光ディスク2から離脱した汚れは光ディスク2の外周方向に拡散されるため、この汚れが光ピックアップ部3に設けられた対物レンズ4に付着することはない。
ここで、上記のクリーニング中の光ディスク2の回転速度について詳細に説明する。
光ディスク2の撥水撥油加工された記録面での指紋の汚れは、その表面張力により、球体状となる特徴がある。ここで、光ディスク2の記録面に直径略50μm,比重0.8g/cm3の油質の球体が付着しているとすると、この球体状の汚れが移動するためには、略30μNの力を必要とすることがわかった。そこで、30μN以上の外力を、最悪条件として、光ディスク2の最内周での遠心力で与えるものとすると、そのためには、次式(1)が成り立つことが必要がある。
mrω2>30[μN] ……(1)
但し、m:汚れの質量(体積×比重)
r:ディスク最内周の半径=24mm(ヘッドアクセス最内周)
ω:角速度
である。
上記式(1)を満たすためには、光ディスク2を5000rpm(revolutions per minuts)以上で回転させることが必要である。これをクリーニングモード時の光ディスク2の回転速度とする。
光ディスク2の回転速度を可変とするための方法としては、スピンドルモータの回転速度を可変とすればよく、このためには、一例として、スピンドルモータの制御系を構成するPLL(フェイズ・ロック・ループ)の基準クロックを切り替えるようにすることなどが考えられる。
以上のように、この第2の実施形態では、光ディスク2の汚れを遠心力で離脱させ、吹き飛ばすものであるから、次にクリーニングする光ディスク2には、前にクリーニングされた光ディスク2から離脱した汚れの影響がなく、良好なクリーニングが可能となる。しかも、光ディスク2に接触したクリーニングを行なうクリーニング部材を用いないので、光ディスク装置1の構成が複雑化しないし、使用者の負担もなくなる。
この第2の実施形態においても、クリーニングモードへの切り替え方法としては、使用者がそのモードの指令を出すようしてもよいし、または、光ディスク装置1が光ディスク2の汚れ検出機能を有する場合には、その検出結果に基づいてクリーニングモードへの切り替えが行なわれるようにしてもよいし、また、ディスク装置1の起動時や光ディスク2の交換後に必ずクリーニングモードに切り替えるなどの他の方法を採るようにしてもよい。
また、図1に示す第1の実施形態と図4に示す第2の実施形態とを併用するようにしてもよい。この場合には、図1及び図2において、クリーニングモードに切り替えられると、まず、シークモータ11の駆動により、図4で説明したように、光ピックアップ部3を光ディスク2の最内周側の位置に移動させて位置設定し、しかる後、回転カム7によってクリーニング部材5を上昇させてブラシを光ディスク2に接触させ、上記のクリーニング中の回転速度で光ディスク2を高速回転させながら、シークモータ11の駆動により、光ピックアップ部3を光ディスク2の内周側から外周側へと移動させる。これにより、光ディスク2の記録面での汚れは遠心力によって離脱し易くなり、これをクリーニング部材5のブラシ14によって払うことになるので、汚れは非常に簡単に離脱して飛散することになる。また、光ディスク2から離脱した汚れが光ピックアップ部3の対物レンズ4に触ることもない。
また、図1に示す第1の実施形態と図4に示す第2の実施形態とを併用した場合の他の実施形態としては、上記と同様、クリーニングモードに切り替えられると、まず、シークモータ11の駆動により、図4で説明したように、光ピックアップ部3を光ディスク2の最内周側の位置に移動させて位置設定し、しかる後、予め決められた所定の時間、光ディスク2を高速回転させて遠心力によるクリーニングを行ない、次いで、クリーニング部材5を用いた上記のクリーニングを行なうようにしてもよい。
本発明による光ディスク装置の第1の実施形態を示す平面図である。 図1に示す第1の実施形態のクリーニング中の状態を示す側面図である。 図1に示す第1の実施形態による汚れのクリーニングの効果を説明する図である。 本発明による光ディスク装置の第2の実施形態を示す平面図である。
符号の説明
1 光ディスク装置
2 光ディスク
3 光ピックアップ部
4 対物レンズ
5 クリーニング部材
6 ピエゾ素子
7 回転カム
8 ディスク保持部材
9 主ガイド軸
10 副ガイド軸
11 シークモータ
12 ターンテーブル
13 ゴム材
14 ブラシ
15 汚れ

Claims (6)

  1. 記録面に撥水撥油加工が施された光ディスクが着脱可能に装着され、該光ディスクで記録や再生を行なうための光ピックアップ部に該光ディスクをクリーニングするクリーニング部材が設けられ、
    該クリーニング部材は、クリーニング中に該光ディスクに接触するブラシを有し、
    該ブラシに撥水撥油加工が施されており、
    該光ディスクのクリーニング終了後に該クリーニング部材を振動させるピエゾ素子を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1記載の光ディスク装置において、
    前記クリーニング部材は、前記クリーニング部材の振動を前記ピックアップ部に伝達するのを抑圧する部材を介して前記ピックアップ部に設けられていることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1または2記載の光ディスク装置において、
    前記クリーニング部材は、前記光ピックアップ部に設けられた対物レンズに対し、前記光ディスクの回転方向下流側に配置されていることを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の光ディスク装置において、
    前記光ディスク装置が起動するとき、前記光ディスクの交換後、または、前記光ディスクの汚れが検出されたとき、前記クリーニング部材で前記光ディスクをクリーニングするクリーニングモードに切り替わることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の光ディスク装置において、
    前記クリーニング部材で前記光ディスクをクリーニングするクリーニングモードでは、前記光ピックアップ部が前記光ディスクの外周側と内周側との一方から他方へと移動することを特徴とする光ディスク装置。
  6. 請求項1記載の光ディスク装置において、
    前記光ディスクのクリーニングモードを設定する手段と、
    記録または再生時には、前記光ディスクを第1の回転速度で回転させ、設定された該クリーニングモードでは、前記光ディスクを該第1の回転速度よりも高速で5000rpm以上の第2の回転速度で回転させる手段と
    を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
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