JP4645469B2 - 液体噴射装置および記録装置 - Google Patents

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本発明は、液体噴射装置および記録装置に関する。本発明は特に、搬送ローラに対して回転駆動力を与えて被記録物を搬送し、液体噴射ヘッドに装着されたノズルプレートの開口から噴射した液体を被記録物に付着させる液体噴射装置、および、同様の構成を有する記録装置に関する。
インクジェット式記録装置等の記録装置の被記録物を搬送する搬送ローラ、および、搬送ローラに対して駆動力を与える駆動部としては、例えば、被記録物を搬送するローラに対して複数のギアを介してモータの駆動力を伝動する形態が知られている。このような形態において、モータなど駆動力を発生する手段は、より小型でしかも駆動力を高精度に制御できることが望まれている。一方、圧電素子を利用した振動体を用いた回転型駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。ここで、上記振動体を利用して、インクジェット式記録装置の搬送ローラに回転駆動力を与えることが考えられる。
特開2004−166479号公報
ところで、記録装置では、被記録物の周縁部に余白を残すことなくインクを付着させる場合に、被記録物および記録ヘッドの不可避な位置ずれを見込んで、被記録物の寸法よりもやや広い領域に対してインクが噴射される。このため、被記録物の両側縁部および前後端部の近傍では、被記録物の存在しない領域に対してもインクが吐出される。そこで、インクが吐出される方向について記録ヘッドに対向する位置に吸収部材を配置し、被記録物に付着し得ない余剰なインクをこの吸収部材に吸収させることにより、余剰なインクが飛散したり周囲を汚染することを防止している。
しかしながら、記録画像の解像度向上への要求により、昨今の記録装置では、ノズルプレートの開口から吐出されるインク滴が数pl程度にまで微細化されている。このような微細なインク滴は、自身の質量が非常に小さいので、いったん吐出されると雰囲気の粘性抵抗等により運動エネルギーを急速に失う。なお、吸収部材まで届かせることを意図して3pl程度のインク滴に対するノズルプレートからの吐出速度を高くした場合、インク滴がノズルプレートから離脱するときに生じるサテライト・インクと呼ばれる非常に微細なインク滴が生じやすくなる。
サテライト・インクの多くは、記録ヘッドが被記録物上を移動する領域の周辺に浮遊するエアロゾルとなる。このようなエアロゾルの一部は、記録ヘッドが被記録物上を移動する領域の外部にまで浮遊し、記録装置内の各部に付着する。例えば搬送ローラ、または、搬送ローラと接続するロータにエアロゾルが付着した場合は、振動体の搬送ローラなどと当接する部分が、サテライト・インクによって固着して、振動体が所定の振動モードで振動することができなくなるという問題があった。
そこで、上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、導電性のノズルプレートを有し、ノズルプレートの開口から被記録物へインクを吐出する記録ヘッドと、インクが吐出される方向についてノズルプレートに対向して配され、被記録物へ着弾しなかったインクを吸収する吸収部材と、吸収部材に接して配された電極部材と、ノズルプレートと電極部材との間に電位差を発生させてインクを電気的に電極部材側へ引き付ける電位差発生手段と、回転駆動力が与えられることにより回転して、被記録物をノズルプレートに対向する位置に搬送する搬送ローラと、板状の圧電素子および圧電素子を面方向に挟んだ対の電極を少なくとも一つ含み、各々の対の電極間に周期的な電圧を与えることにより、搬送ローラに当接および離間することにより搬送ローラに回転駆動力を与える駆動部とを備え、搬送ローラの電位はノズルプレートの電位と同一である記録装置が提供される。搬送ローラの電位はノズルプレートの電位と同電位であるので、搬送ローラにインクが引きつけられることがない。したがって、搬送ローラにインクが付着することによって、搬送ローラと振動体とが当接する部分が固着するのを防ぐことができる。
上記の記録装置において、搬送ローラは、板状のフレームに軸支されたシャフト、および、シャフトと一体的に回転し、導電性を有する金属製であり、シャフトの径よりも大きい径である円板状のロータを有し、駆動部は、ロータに対して当接および離間することにより回転駆動力を与え、ロータの電位はノズルプレートの電位と同一であってもよい。この場合、ロータの電位はノズルプレートの電位と同電位であるので、ロータにインクが引きつけられることがない。したがって、ロータにインクが付着することによって、ロータと振動体とが当接する部分が固着するのを防ぐことができる。
本発明の第2の形態においては、導電性のノズルプレートを有し、ノズルプレートの開口から被記録物へ液体を吐出する液体噴射ヘッドと、液体が吐出される方向についてノズルプレートに対向して配され、被記録物へ着弾しなかった液体を吸収する吸収部材と、吸収部材に接して配された電極部材と、ノズルプレートと電極部材との間に電位差を発生させて液体を電気的に電極部材側へ引き付ける電位差発生手段と、回転駆動力が与えられることにより回転して、被記録物をノズルプレートに対向する位置に搬送する搬送ローラと、板状の圧電素子および圧電素子を面方向に挟んだ対の電極を少なくとも一つ含み、各々の対の電極間に周期的な電圧を与えることにより、搬送ローラに当接および離間することにより搬送ローラに回転駆動力を与える駆動部とを備え、搬送ローラの電位はノズルプレートの電位と同一である液体噴射装置が提供される。これにより、第1の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明における液体噴射装置の実施形態であるインクジェット式記録装置10の概略斜視図を示す。図2は、図1のインクジェット式記録装置10を搬送ローラ駆動ギア49の側から見た概略側面図を示す。インクジェット式記録装置10は、装置本体11と、被記録物19を載置する給紙部13と、給紙部13の被記録物19を搬送する搬送ローラ40と、搬送ローラ40により搬送された被記録物19を下方から支持するプラテン600と、プラテン600の上方に配されて被記録物19上に記録をする記録部20と、被記録物19を排紙口17へ排出する排出部60と、搬送ローラ40および排出部60を駆動する駆動部100とを備える。
記録部20は、多芯ケーブル27、電子回路25、キャリッジモータ32、タイミングベルト30、キャリッジ22、記録ヘッド24、および、インクカートリッジ26を有する。タイミングベルト30は、装置本体11の幅方向に渡って架け渡されており、キャリッジモータ32から回転駆動力を受けて回転する。キャリッジ22は、タイミングベルト30を把持しており、キャリッジモータ32がタイミングベルト30を回転駆動することで、被記録物19上を被記録物19の搬送方向と直交する方向に往復移動する。また、キャリッジ22は、テープ状の多芯ケーブル27を介して、電子回路25に結合されている。多芯ケーブル27は、キャリッジ22の移動にしたがって柔軟に撓むので、キャリッジ22の往復移動を妨げることはない。
さらに、キャリッジ22は、インクカートリッジ26を着脱可能に装荷されると共に、その下面に記録ヘッド24を備えている。記録ヘッド24は、その下方に被記録物19が搬送された場合に被記録物19と対向する側の面に金属製のノズルプレート500を備えている。このノズルプレート500は、後述するようにインクを下方に向かって吐出するための開口510を有する。
キャリッジ22が通過する領域の下方には、プラテン600が配置されている。プラテン600は、キャリッジ22の下を通過する被記録物19を下側から支持して、ノズルプレート500と被記録物19との間隔を一定に維持する。
搬送ローラ40は、搬送駆動ローラ41、搬送従動ローラ43、シャフト45、ロータ47、および搬送ローラ駆動ギア49を有し、給紙部13と記録部20との間に配される。シャフト45は、装置本体11の上フレーム80に回転自在に支持される。搬送ローラ駆動ギア49、上フレーム80、ロータ47、搬送駆動ローラ41は、図2の手前側から、シャフト45の軸方向において、この順に配される。搬送駆動ローラ41、ロータ47、および搬送ローラ駆動ギア49は、シャフト45を回転の軸として、それぞれシャフト45と固定されて接続している。したがって、これらはシャフト45と一体的に回転する。搬送従動ローラ43は、装置本体11に回転自在に支持され、搬送駆動ローラ41に連れ回る。
駆動部100は、ロータ47の内側(図2における奥側)に配されて、駆動部固定フレーム85に固定されている。駆動部固定フレーム85は、下フレーム83に固定されている。駆動部100の一端である当接部230は、シャフト45よりも大きい径の円板状であるロータ47の回転軸に対して垂直な面のうち、上フレーム80から遠い側(図2における奥側)の面と対向する位置に配される。駆動部100の詳細については、以下において別途図示して説明する。
排出部60は、排出駆動ローラ61、排出従動ローラ63、シャフト65、および排出部駆動ギア69を有し、記録部20と排紙口17との間に配される。排出駆動ローラ61および排出部駆動ギア69は、シャフト65を回転の軸として、それぞれシャフト65と固定されて接続している。シャフト65は、装置本体11の上フレーム80に回転自在に支持される。排出従動ローラ63は、装置本体11に対して回転自在に支持され、排出駆動ローラ61に連れ回る。
伝動部50は、搬送ローラ40の回転駆動力を排出部60に伝達する。この伝動部50は、シャフト55、第一伝動ギア57、および第二伝動ギア59を有する。第一伝動ギア57および第二伝動ギア59は、図2における手前側からこの順に配され、シャフト65を回転の軸として、それぞれシャフト55と固定されて接続している。シャフト55は、装置本体11の上フレーム80に回転自在に支持される。
インクジェット式記録装置10の搬送ローラ駆動ギア49、第一伝動ギア57、第二伝動ギア59、および排出部駆動ギア69は、それぞれ外周部分に複数の歯が形成された歯車形状を成しており、搬送ローラ駆動ギア49と第一伝動ギア57、および、第二伝動ギア59と排出部駆動ギア69、はそれぞれ噛み合っている。したがって、例えば、搬送ローラ駆動ギア49が図2における時計回りに回転した場合、それに連動して第一伝動ギア57および第二伝動ギア59は図2における反時計回りに回転し、排出部駆動ギア69は図2における時計回りに回転する。以上により、搬送駆動ローラ41が図2における時計回りに回転した場合、連動して排出駆動ローラ61も時計回りに回転し、これら搬送駆動ローラ41および排出駆動ローラ61にそれぞれ連れ回る搬送従動ローラ43および排出従動ローラ63は、共に反時計回りに回転する。図2において、それぞれのギアの外周部分に形成された歯を省略して歯先円および歯底円を示した。
続いて、インクジェット式記録装置10における記録の動作について説明する。まず、駆動部100がロータ47に対して回転駆動力を与えてロータ47を回転駆動する。これにより、ロータ47とシャフト45で接続した搬送駆動ローラ41が回転駆動し、搬送駆動ローラ41と搬送従動ローラ43と間で被記録物19を挟んで、被記録物19をプラテン600上に搬送する。この状態において、キャリッジモータ32がタイミングベルト30を回転駆動することにより、タイミングベルト30を把持するキャリッジ22は、被記録物19上を装置本体11の幅方向に往復移動する。このとき、キャリッジ22に保持された記録ヘッド24は、被記録物19に対してインクカートリッジ26から供給されるインクをノズルプレート500から吐出して、被記録物19へ記録を行う。記録ヘッド24は、往復移動の両方向に移動しながらインクを吐出してもよいし、いずれか一方向に移動しながらインクを吐出してもよい。その後、搬送駆動ローラ41および搬送従動ローラ43が被記録物19をさらに微小量だけ搬送し、さらに記録ヘッド24が被記録物19上を往復移動しつつインクを吐出する。この動作を繰り返すことにより、被記録物19の上面全体に記録が行われる。排出駆動ローラ61および排出従動ローラ63は、搬送駆動ローラ41および搬送従動ローラ43に連動して、記録が行われた被記録物19をプラテン600上から排紙口17へ排出する。
図3は、駆動部100の平面図を示す。図3に示すように、駆動部100は、振動体200と、支持体300と、振動体保持部400とを備える。振動体200は、振動体200を振動可能に固定する支持体300を介して振動体保持部400に取り付けられる。振動体保持部400には、取付穴451が複数個(本実施形態では四つ)設けられており、駆動部固定フレーム85の駆動部100を取り付ける位置において取付穴451に対応する位置に空けられた穴に対して、ネジ450で固定して取り付けられる。
図4は、振動体200および支持体300の分解斜視図を示す。振動体200は、平板状の補強板210、および補強板210の表裏両面に設けられた平板状の圧電素子220を有する。補強板210は、例えばステンレス鋼などの材料で構成され、短辺の一端には、幅方向略中央に断面略円弧凸状の当接部230が長手方向に突出するように一体的に形成されている。補強板210の長手方向略中央には、幅方向両側に腕部240が一体的に形成されている。腕部240は、補強板210からほぼ直角に突出しており、これらの端部にはそれぞれ孔241が穿設されている。補強板210の両面の略矩形状部分には、それぞれ圧電素子220が接着される。
圧電素子220の材料は、特に限定されず、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT(登録商標))、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の各種材料を用いることができる。圧電素子220の両面には、電極221、222、223、224が、ニッケルまたは金などをめっき、スパッタまたは蒸着して形成されている。これらの電極221、222、223、224のうち、圧電素子220の補強板210に対向する側の面には、圧電素子220の全面にわたって電極224が形成されている。また、圧電素子220の補強板210に対向しない側の面には、圧電素子220の長手方向に沿った中心線を軸として線対称に複数の電極221、222、223が形成されている。これらの電極221、222、223は、溝251、252によって互いに電気的に絶縁されており、圧電素子220を挟んで電極224とそれぞれ対を成す。
すなわち、圧電素子220を幅方向にほぼ三等分するように二本の溝251が形成され、これらの溝251で三つに分割された電極のうち両側の電極ではさらに圧電素子220の長手方向をほぼ二等分するように溝252が形成されている。これらの溝251、252により、圧電素子220の表面には、圧電素子220の幅方向略中央の電極221と、電極221の両側に対角線上両端の電極をそれぞれ対とする電極222、223とが形成される。なお、これらの電極221、222、223は、補強板210を挟んで設けられた表裏両方の圧電素子220の補強板210に対向しない側の面に同様に形成されており、例えば振動体200における電極221の裏面側には電極221が形成されている。
図3に示すように、駆動部100の振動体保持部400には、導通ピン350が振動体200の両側に二つずつ、計四つ設けられている。これら四つの導通ピン350は、周囲に介装された絶縁部材360で互いに絶縁され、また、振動体保持部400とも絶縁されている。電極221、222、223、224は、それぞれ別の導通ピン350にリード線(図示せず)で電気的に接続している。また、これら四つの導通ピン350は、印加装置(不図示)にも電気的に接続している。導通ピン350は、例えば金属などの導電性を有する材料で構成され、表面には、導通抵抗を小さくするために金めっきが施されていることが好ましい。
圧電素子220の寸法、厚さ、および電極の分割形態などは、圧電素子220に印加装置から繰り返し電圧が印加された時に、圧電素子220が長手方向に伸縮する、いわゆる縦振動と、圧電素子220の平面中心に対して点対称に、縦振動に直交する方向に屈曲する、いわゆる屈曲振動とが同時に現れるように適宜設定される。この時、縦振動の共振周波数と、屈曲振動の共振周波数とは互いに近接するように設定されていることが望ましく、縦振動の共振周波数に対する屈曲振動の共振周波数はほぼ等しく、その差は3%以下であることが望ましい。また、圧電素子220の長辺と短辺との長さ比は、長辺を1とすると短辺が0.274以上であることが望ましい。なお、圧電素子220の寸法を、長辺の長さを1とした時に短辺の長さを0.274より小さくすると、縦振動の共振周波数が屈曲振動の共振周波数より大きくなり、当接部230において良好な楕円軌道を得ることができない。この時、縦振動の共振周波数に対する屈曲振動の共振周波数はほぼ等しくなる。また、両振動の共振周波数の差が3%よりも大きいと、縦振動の共振点と屈曲振動の共振点とが離れてしまい、両振動の振幅が同時に大きくなる振動周波数を設定することができない。
圧電素子220に印加される電圧の周波数は、縦振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数との間、より好ましくは反共振周波数と屈曲振動の共振周波数との間で両方の振動が良好に現れる周波数を適宜選択する。なお、圧電素子220に印加される電圧の波形は特に限定されず、例えばサイン波、矩形波、台形波などが採用できる。
図4に示すように、支持体300は、振動体200が固定される一対の固定部310、および、これらの固定部310の間に一体的に形成され、振動体保持部400にスライド可能に支持されるスライド部320を有する。支持体300には、例えば硬質プラスチックなど、振動体200による振動に対して要求される耐久性を有する材料であれば所望の材料を用いてもよい。固定部310には、腕部240の孔241に対応する位置にネジ穴311が形成されている。このネジ穴311に孔241を貫通してネジ260が螺合されることにより振動体200が固定部310に固定されている。したがって、ネジ260の螺合を外せば、振動体200を支持体300(振動体保持部400)から取り外すことができる。
スライド部320は、振動体保持部400に凹状に形成されたスライド溝420(図3)に配され、幅方向略中央には、支持体300がロータ47に対して近接離間する方向に平行となるように長孔321が複数箇所(本実施形態では二箇所)形成されている。この長孔321には、ネジ421(図3)が貫通して配され、このネジ421は、振動体保持部400に形成されたネジ穴422に螺合されている。これにより、支持体300は長孔321の長手方向、すなわち、ロータ47において当接部230が当接される位置からロータ47の径方向に沿った方向だけにスライドすることができる。
また、図4に示すように、支持体300において、固定部310およびスライド部320とは段差を有して形成されている。したがって、固定部310およびスライド部320によって中央に凹状部分が形成される。これにより、振動体200が固定部310に取り付けられた時に振動体200とスライド部320との間には隙間が形成されるので、振動体200が振動してもスライド部320およびネジ421に干渉することがない。
図4に示すように、支持体300の両側の固定部310において、振動体200の当接部230から遠い側の端部側面には、円柱状に突出したバネ取付部331が形成されている。図3に示すように、このバネ取付部331は、バネ340の一端に挿入されている。また、バネ340の他端には円柱状の当接ピン431が挿入されている。この当接ピン431は、振動体保持部400に設けられた係止片430に固定されている。このように配されたバネ340は、振動体200と振動体保持部400とが振動体200の長手方向に離間するようにこれらに対して弾性力を与える。したがって、インクジェット式記録装置10において、振動体200が振動していないとき、当接部230は、ロータ47に当接している。
以下において、駆動部100における振動体200の動作について説明する。図5は、振動体200の縦振動を模式的に示す。図6は、振動体200の屈曲振動を模式的に示す。図7は、当接部230の振動軌跡を示す。振動体200は、電極221、222、223と電極224との間に交流電圧を印加することで振動する。電極221と電極224との間、および電極222と電極224との間に交流電圧を印加した場合、図5に示すように、主に電極221と電極224との間の圧電素子220が長手方向に伸縮することにより、圧電素子220は縦振動を励振する。さらに、図6に示すように、電極221の両側の電極222と電極224との間の圧電素子220が伸縮することにより、圧電素子220は、上記の縦振動に直交する方向に、圧電素子220の平面中心に対して点対称に屈曲する屈曲振動を励振する。
これらの縦振動および屈曲振動が同時に現れることにより、振動体200の当接部230は図7に示すように、略楕円軌道を描いて振動する。当接部230は、この楕円軌道の一部においてロータ47を押圧することによってロータ47を回転させる。これを所定周波数で繰り返すことにより、ロータ47は一方向に、この場合では図2の時計回りに、所定の回転速度で回転する。また、ロータ47を反対方向に回転させる場合には、電圧を印加する電極221、222、224を、振動体200の長手方向に沿った中心線を軸として線対称に切り替える。すなわち、圧電素子220の電極221と電極224との間、および電極223と電極224との間に所定周波数の電圧を印加すれば、当接部230は反対方向の楕円軌道を描いて振動する。これにより、ロータ47は反対方向に回転する。
図8は、インクジェット式記録装置10における駆動部100の配置の一例を模式的に示す。ここで、図8は、インクジェット式記録装置10の搬送ローラ40を排紙口17の側から見た模式図である。図8に示すように、ロータ47は、上フレーム80の内側に配され、ロータ47における上フレーム80と対向する側と反対の側には、駆動部100が配される。駆動部100の振動体保持部400は、駆動部固定フレーム85に固定されており、この駆動部固定フレーム85は、下フレーム83に固定されている。また、駆動部100の一端である当接部230の先端は、円板状であるロータ47の回転軸に対して垂直な面のうち、上フレーム80から遠い側の面と当接している。
また、駆動部100の振動体保持部400は、振動体200を下記姿勢で保持する。振動体200は、振動体200の長手方向、すなわち縦振動の方向がロータ47の回転軸に対して平行であり、さらに、振動体200の面方向が、ロータ47の中心と当該ロータ47における当接部230に当接する部分とを結ぶ直線に直交するように配される。振動体200の当接部230の先端は、円板状であるロータ47の回転軸に対して垂直な面のうち、上フレーム80から近い側の面と当接している。
なお、インクジェット式記録装置10において、駆動部100の配置は、図8に示す態様に限られない。他の例として、駆動部100は、ロータ47の外周面すなわち回転軸に平行な面に対して近接および離間して回転駆動力を与えるように配されてもよい。
ここで、図8に示すように、ロータ47は、後述するノズルプレート500とともに電位差発生手段700の一端に電気的に接続している。また、電位差発生手段700の他端は、後述する電極部材630の端子部636に電気的に接続している。これらの電気的な配置の詳細ついては後述する。ロータ47は、駆動部100による当接および離間の繰り返し振動に対する耐摩耗性および疲労強度に優れた導電性材料が好ましく用いられる。このような材料として、例えばアルミ合金、ステンレス、または、金、銀、銅などの金属でメッキまたは成膜した板材が用いられることが好ましい。
図9は、プラテン600の構成部材およびこれらの構成部材とノズルプレート500との電気的な関係を示す。また、図10は、インクジェット式記録装置10の動作中におけるノズルプレート500付近を拡大した概略図を示す。
図9に示すように、プラテン600は、プラテン本体601を含む複数の部材により形成される。プラテン本体601は、上面に陥没部610が形成されており、この陥没部610に吸収部材620が収容されている。プラテン本体601の陥没部610には、複数の島部612が形成されている。陥没部610の前後に細長く延在する縁部602、604の上面と、島部612の頂面には、それぞれにリブ618が形成されている。リブ618は、被記録物19の搬送方向に沿って互いに平行に形成されており、その先端で被記録物19を下方から支持する。
陥没部610の底面端部には、後述する電極部材630の端子部636を挿通するための端子部挿通穴616が形成されている。同様に、陥没部610の底面の島部612近傍には、後述する吸収部材620の足部624を挿通するための足部挿通穴614も形成されている。これら島部612、リブ618、端子部挿通穴616、足部挿通穴614を含むプラテン本体601は、射出成形した樹脂により一体に形成できる。
電極部材630は、プラテン本体601の陥没部610の底面と略同形状の導電体板であり、プラテン本体601の島部612を挿通するための島部挿通穴632と、後述する吸収部材620の足部624を挿通するための足部挿通用切欠き634とを有する。さらに、電極部材630の一端には、後述する電位差発生手段700に結合するための端子部636が形成されている。端子部636は、電極部材630自体から下方に延在している。したがって、電極部材630が陥没部610に収容されたとき、端子部636は端子部挿通穴616を通って、プラテン本体601の外部に露出される。
上記の電極部材630には、インクジェット式記録装置10のインクに対して耐蝕性のある金属、例えば金、ステンレスまたはニッケルの線材、板材または箔材、あるいは、これらの金属でメッキした線材、板材または箔材、あるいは、これらの材料を組み合わせて網状または格子状に形成された部材が用いられる。また、他の態様として、プラテン本体601の陥没部610に導電性の塗膜層、メッキ層、厚膜層、あるいは薄膜層等を直接形成して電極部材630とすることもできる。
吸収部材620は、プラテン本体601の陥没部610の内部に、上記電極部材630の上に重ねて収容されており、被記録物19の存在していない領域に対して記録ヘッド24から吐出されたインク滴522を直接に収受する。このとき、吸収部材620の吸収速度が遅いと、吸収部材620の表面にインク滴522が衝突する衝撃でいわゆるミルククラウンを生じる。ミルククラウンの周縁からは微細なインク滴522が生じ、これもまたエアロゾル発生の原因となる。そこで、吸収部材620の材料は、吸収速度の高さを重視して空隙率の高い発泡材料が選択される。
また、この吸収部材620には、表面抵抗が10Ω以下の抵抗値を有する導電性材料を用いることもできる。具体的には、ポリエチレン、ポリウレタン等の樹脂に金属、炭素等の導電性材料を混入した上で発泡させたもの、ポリエチレン、ポリウレタン等の樹脂発泡材に金属、炭素等の導電性材料を付着させたもの、または、メッキしたもの等を用いることができる。また、ポリエチレン、ポリウレタン等の樹脂発泡材に電解質溶液を含浸させたものを吸収部材620として用いることもできる。
図9に示すように、吸収部材620は、陥没部610と略同じ外形を有している。また、吸収部材620は、プラテン本体601の島部612を挿通させるための島部挿通穴622を、島部612に対応した位置に有している。さらに、吸収部材620は、それぞれの島部挿通穴622の縁から下方に延在する足部624を備えている。足部624は、島部挿通穴622を形成するために不要になる部分の一部を利用して、吸収部材620自体を整形した後下方に折り曲げて形成されている。
足部624は、電極部材630の足部挿通用切欠き634およびプラテン本体601の足部挿通穴614に挿通されており、その下端は、プラテン本体601の下方に配された廃液吸収部材800に接する。廃液吸収部材800は、吸収部材620よりも大きく、吸収容量および毛細管現象による吸収力の大きな材料が用いられる。このような廃液吸収部材800をプラテン600の下方に配置し、これを吸収部材620と連通させることで、廃液吸収部材800は、吸収部材620から大量のインクを吸収することができる。
図9に模式的に示すように、電位差発生手段700の一端は、ノズルプレート500に、電位差発生手段700の他端は、端子部636を介して電極部材630に、それぞれ電気的に接続している。すなわち、電極部材630は、ノズルプレート500と電位差発生手段700を介して電気的に接続しており、ノズルプレート500と電極部材630の間には、電界Eが生じている。この電界Eは、例えば25kV/m以上の大きさであることが好ましい。
また、電位差発生手段700におけるノズルプレート500が電気的に接続する側の一端は、搬送ローラ40のロータ47とも電気的に接続している。したがって、ロータ47は、ノズルプレート500の電位と同じ電位となる。さらに、電極部材630はプラテン本体601の陥没部610の底部を略全面にわたって覆っており、その上に略同形状の吸収部材620が重ねて収容されている。このように吸収部材620の下面全体が電極部材630に触れているので、吸収部材620と電極部材630とが電気的に接続する。よって、吸収部材620の内部構造に不連続部分があったとしても、吸収部材620の上面は電極部材630と略等しい電位となる。なお、ノズルプレート500およびロータ47は、接地されていてもよい。この場合に、ノズルプレート500およびロータ47は、装置本体11において接地された導電性の板金部分に電気的に接続されたことにより設置されてもよい。
図10に示すように、ノズルプレート500にはインクを吐出する複数の開口510が形成されている。インクジェット式記録装置10の起動時において、ノズルプレート500の直下には、プラテン本体601のリブ618が下方から支持する被記録物19が存在している。したがって、ノズルプレート500から吐出されたインク滴524は被記録物19に付着する。
しかしながら、被記録物19に余白無くインクを付着させようとした場合、被記録物19の側縁ならびに先端および後端において、一部の開口510の直下に被記録物19が存在しないことがある。このような場合、開口510から吐出することによってインク滴522に与えられた運動エネルギーは雰囲気の粘性抵抗により急速に失われ、一部のインク滴522では吸収部材620に到達する遥か前に完全に失われる。また、インク滴522の質量は非常に小さいので、重力加速度による落下運動と前記粘性抵抗力とが殆どつり合い、インク滴522の落下速度は極めて遅くなる。こうして、ノズルプレート500の下方に浮遊するエアロゾルが発生する。
このインクジェット式記録装置10において開口510から押し出されるインクは、インク滴522となる直前の瞬間に、ノズルプレート500から下垂するインク柱520となる。このとき、インク柱520の先端Aとインク柱520付近Bのノズルプレート500下面との間でいわゆる避雷針効果が生じる。すなわち、ここでいう避雷針効果とは、インク柱520の先端A(図中では下端)を頂点とする頂角50°から60°の円錐形で包囲されるノズルプレート500表面の領域Bがインク滴522の帯電に寄与することをいう。この避雷針効果により、インク滴522は、インク柱520の水平断面積に対応する電荷よりも大きな電荷を有する。
インク柱520は、やがてノズルプレート500から離れてインク滴522となるが、このインク滴522は上記避雷針効果により蓄積された電荷qで帯電している。したがって、電荷qを有するインク滴522は、電界Eからクーロン力Fe(qE)により運動エネルギーを得て減速されること無く下方に移動し、最終的に吸収部材620に到達できる。
ここで、ロータ47とノズルプレート500とが同じ電位であるので、電荷qを有するインク滴522は、ロータ47およびロータ47と導電性を有する部材で接続するシャフト45など搬送ローラ40の各部に対して、反発するクーロン力Fe(qE)を持つ。したがって、ロータ47およびロータ47と導電性を有する部材で接続する搬送ローラ40の各部にインク滴522が引きつけられることがない。したがって、例えばロータ47にインクが付着することによって、ロータ47と駆動部100の振動体200とが当接する部分が固着するのを防ぐことができる。
吸収部材620に吸収されたインクは、足部624を介してより吸収力の高い廃液吸収部材800の側に速やかに導かれて吸収される。したがって、吸収部材620に大量のインクが滞留することはなく、吸収部材620に含まれたインクが電極部材630に付着することも少ない。したがって、電極部材630とノズルプレート500との間の電界Eもほとんど低下することがない。
ここで、本実施形態のインクジェット式記録装置10は、液体噴射装置の一例である。また、インクジェット式記録装置10の記録ヘッド24は、液体噴射装置の液体噴射ヘッドの一例である。記録ヘッド24に設けられる吐出口は、液体噴射ヘッドの噴射口の一例である。しかしながら、実施の形態はこれらに限られない。液体噴射装置の他の例としては、液晶ディスプレイのカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置が挙げられる。この場合、カラーフィルタ製造装置の色材噴射ヘッドが液体噴射ヘッドの一例である。液体噴射装置のさらに他の例としては、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置が挙げられる。この場合、電極形成装置の電極材(電導ペースト)噴射ヘッドが液体噴射ヘッドの一例である。液体噴射装置のさらに他の例としては、バイオチップを製造するバイオチップ製造装置が挙げられる。この場合、バイオチップ製造装置の生体有機物噴射ヘッドおよび精密ピペットとしての試料噴射ヘッドが液体噴射ヘッドの一例である。上記の液体噴射装置は、産業用途を有するその他の液体噴射装置も含む。また被記録物19とは、液体が噴射されることにより記録または印刷が行われる物であり、例えば記録用紙、ディスプレイの電極等の回路パターンが印刷される回路基板、ラベルが印刷されるCD−ROM、DNA回路が印刷されるプレパラートが含まれる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることができることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明における液体噴射装置の実施形態であるインクジェット式記録装置10の概略斜視図を示す。 インクジェット式記録装置10における搬送ローラ駆動ギア49の側から見た概略側面図を示す。 駆動部100の平面図を示す。 振動体200および支持体300の分解斜視図を示す。 振動体200の縦振動を模式的に示す。 振動体200の屈曲振動を模式的に示す。 当接部230の振動軌跡を示す。 インクジェット式記録装置10における駆動部100の配置の一例を模式的に示す。 プラテン600の構成部材およびこれらの構成部材とノズルプレート500との電気的な関係を示す。 インクジェット式記録装置10の動作中におけるノズルプレート500付近を拡大した概略図を示す。
符号の説明
10 インクジェット式記録装置、13 給紙部、15 プラテン、17 排紙口、19 被記録物、20 記録部、22 キャリッジ、24 記録ヘッド、25 電子回路、26 インクカートリッジ、27 多芯ケーブル、30 タイミングベルト、32 キャリッジモータ、40 搬送ローラ、41 搬送駆動ローラ、43 搬送従動ローラ、45 シャフト、47 ロータ、49 搬送ローラ駆動ギア、50 伝動部、55 シャフト、57 第一伝動ギア、59 第二伝動ギア、60 排出部、61 排出駆動ローラ、63 排出従動ローラ、65 シャフト、69 排出部駆動ギア、80 上フレーム、83 下フレーム、85 駆動部固定フレーム、100 駆動部、200 振動体、210 補強板、220 圧電素子、221 電極、222 電極、223 電極、224 電極、230 当接部、240 腕部、241 孔、251 溝、252 溝、260 ネジ、300 支持体、310 固定部、311 ネジ穴、320 スライド部、321 長孔、331 バネ取付部、340 バネ、350 導通ピン、360 絶縁部材、400 振動体保持部、420 スライド溝、421 ネジ、422 ネジ穴、430 係止片、431 当接ピン、450 ネジ、451 取付穴、500 ノズルプレート、510 開口、520 インク柱、522、524 インク滴、600 プラテン、601 プラテン本体、602、604 縁部、610 陥没部、612 島部、614 足部挿通穴、616 端子部挿通穴、618 リブ、620 吸収部材、622 島部挿通穴、624 足部、630 電極部材、632 島部挿通穴、634 足部挿通用切欠き、636 端子部、700 電位差発生手段、800 廃液吸収部材

Claims (3)

  1. 導電性のノズルプレートを有し、前記ノズルプレートの開口から被記録物へインクを吐出する記録ヘッドと、
    インクが吐出される方向について前記ノズルプレートに対向して配され、被記録物へ着弾しなかったインクを吸収する吸収部材と、
    前記吸収部材に接して配された電極部材と、
    前記ノズルプレートと前記電極部材との間に電位差を発生させてインクを電気的に前記電極部材側へ引き付ける電位差発生手段と、
    回転駆動力が与えられることにより回転して、前記被記録物を前記ノズルプレートに対向する位置に搬送する搬送ローラと、
    板状の圧電素子および前記圧電素子を面方向に挟んだ対の電極を少なくとも一つ含み、各々の前記対の電極間に周期的な電圧を与えることにより、前記搬送ローラに当接および離間することにより前記搬送ローラに回転駆動力を与える駆動部と
    を備え、
    前記搬送ローラの電位は前記ノズルプレートの電位と同一である記録装置。
  2. 前記搬送ローラは、板状のフレームに軸支されたシャフト、および、前記シャフトと一体的に回転し、導電性を有する金属製であり、前記シャフトの径よりも大きい径である円板状のロータを有し、
    前記駆動部は、前記ロータに対して当接および離間することにより回転駆動力を与え、
    前記ロータの電位は前記ノズルプレートの電位と同一である請求項1に記載の記録装置。
  3. 導電性のノズルプレートを有し、前記ノズルプレートの開口から被記録物へ液体を吐出する液体噴射ヘッドと、
    液体が吐出される方向について前記ノズルプレートに対向して配され、被記録物へ着弾しなかった液体を吸収する吸収部材と、
    前記吸収部材に接して配された電極部材と、
    前記ノズルプレートと前記電極部材との間に電位差を発生させて液体を電気的に電極部材側へ引き付ける電位差発生手段と、
    回転駆動力が与えられることにより回転して、前記被記録物を前記ノズルプレートに対向する位置に搬送する搬送ローラと、
    板状の圧電素子および前記圧電素子を面方向に挟んだ対の電極を少なくとも一つ含み、各々の前記対の電極間に周期的な電圧を与えることにより、前記搬送ローラに当接および離間することにより前記搬送ローラに回転駆動力を与える駆動部と
    を備え、
    前記搬送ローラの電位は前記ノズルプレートの電位と同一である液体噴射装置。
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