JP4645146B2 - フォークリフトのホースコネクタ取付構造 - Google Patents
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Description
また、特許文献1では、第1ホースコネクタのブラケットと第2ホースコネクタのブラケットとの間にスペーサを配置した状態で共通のボルトによりインナマストに固定されるため、組み付け時には、第1ホースコネクタ、スペーサ及び第2ホースコネクタを仮組みし、それらを手で保持した状態でボルト締めしなければならず、組付け作業に手間がかかるという問題があった。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、簡素な構成で組付け作業を容易に行うことができるフォークリフトのホースコネクタ取付構造を提供することを目的とする。
第1ブラケットには第2ブラケットに対向する面とは反対側の面に第1コネクタパイプが配置され、第2ブラケットには第1ブラケットに対向する面とは反対側の面に第1コネクタパイプが配置されるため、第1ブラケット及び第2ブラケットを互いに接して配置することができ、したがって、従来のように第1ブラケットと第2ブラケットとの間にスペーサを設ける必要がない。
この発明のホースコネクタ取付構造は、機台上に立設されるアウタマストと、アウトマストの内側に昇降可能に配置されるミドルマストと、ミドルマストの内側に昇降可能に配置されるインナマストとを有する三段マスト式フォークリフトに適用することができ、その場合、第1ブラケット及び第2ブラケットの少なくとも一方をインナマストに固定することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るホースコネクタ取付構造が適用された三段マスト式フォークリフトを模式的に示した図である。このフォークリフトは、機台上に立設された一対のアウタマスト1を有しており、アウタマスト1の内側に一対のミドルマスト2が昇降可能に設けられると共に、ミドルマスト2の内側に一対のインナマスト3が昇降可能に設けられている。さらに、インナマスト3の内側にはリフトブラケット4が昇降可能に設けられており、リフトブラケット4には、各種のアタッチメント5と、このアタッチメント5を作動させるための油圧シリンダや油圧モータ等の作業用油圧装置6とが取付けられている。
なお、アウタマスト1に連結された図示されないリヤリフトシリンダによりミドルマスト2がアウタマスト1に対し昇降されると共に図示されないリヤリフトチェーンを介してインナマスト3が昇降される。また、インナマスト3に連結されたフロントリフトシリンダ7により図示されないフロントリフトチェーンを介してリフトブラケット4がインナマスト3に対して昇降される。
なお、このフォークリフトには、2つの作業用油圧装置6を駆動するための第1及び第2の油圧系統が設けられている。
さらに、第1ブラケット17と第2ブラケット21は、第1ブラケット17の下面と第2ブラケット21の上面とが接するように2つのボルト28により互いに固定されており、第2ブラケット21は図示されない2つのボルトによりコネクタ固定用ブラケット27に固定されている。
なお、第1コネクタパイプ18及び第2コネクタパイプ22は、それぞれその両端部にフィッティング18a及び22aを有しており、これらフィッティング18a及び22aを介して対応する油圧系統の2本のリヤホース10及び2本のフロントホース13に接続されるように構成されている。
なお、組み付けの順番として、先に第1ブラケット17と第2ブラケット21を互いに固定し、その後に第2ブラケット21をコネクタ固定用ブラケット27に固定することもできる。
また、上述のようにスペーサがいらないために、仮組み時に手で保持しなければならない部材の数が低減されると共に、接触面積の小さいスペーサを介してではなく第1ブラケット17と第2ブラケット21とが直接に接触されることにより接触面積が大きくなって仮組み時の安定性がよくなるため、組付け作業を容易に行うことができる。
図5を参照して、この発明の実施の形態2に係るフォークリフトのホースコネクタ取付構造を説明する。この実施の形態2に係るホースコネクタ取付構造は、上述の実施の形態1において、図5に示されるように、第1ホースコネクタ31の第1ブラケット32と第2ホースコネクタ33の第2ブラケット34とが共通のボルト35によりコネクタ固定用ブラケット27に固定されるものである。この実施の形態2でも、上述の実施の形態1と同様に、第1ブラケット32の上面に第1コネクタパイプ36が固定され、第2ブラケット34の下面に第2コネクタパイプ37が固定されている。なお、第1ブラケット32及び第2ブラケット34にはそれぞれ第1コネクタパイプ36及び第2コネクタパイプ37に干渉しないようにボルト通し孔38及び39が形成されている。
加えて、この実施の形態2では、共通のボルト35により第1ブラケット32及び第2ブラケット34がコネクタ固定用ブラケット27に固定されるため、より簡素な構成を得ることができる。
また、上述の実施の形態1及び2では、第1ブラケット17及び32と第2ブラケット21及び34とを互いに当接させた状態で、これらをほぼ水平になるようにコネクタ固定用ブラケット27に固定していたが、その代わりに、第1ブラケット17及び32と第2ブラケット21及び34とを互いに当接させた状態でこれらを鉛直方向や斜め方向になるようにコネクタ固定用ブラケット27に固定することもできる。
Claims (4)
- 第1及び第2の油圧系統を有するフォークリフトに対し、第1の油圧系統のフロントホースとリヤホースとを第1ホースコネクタの第1ブラケットに固定された第1コネクタパイプにより互いに連結すると共に、第2の油圧系統のフロントホースとリヤホースとを第2ホースコネクタの第2ブラケットに固定された第2コネクタパイプにより互いに連結するフォークリフトのホースコネクタ取付構造において、
第1ホースコネクタの第1ブラケット及び第2ホースコネクタの第2ブラケットはいずれも、平板状であり、
前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットは、前記第1ブラケットの一方の面と前記第2ブラケットの一方の面とが接するように互いに固定され、
前記第1ブラケットの前記一方の面とは反対側の他方の面に第1コネクタパイプが配置されると共に前記第2ブラケットの前記一方の面とは反対側の他方の面に第2コネクタパイプが配置される
ことを特徴とするフォークリフトのホースコネクタ取付構造。 - 前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットの少なくとも一方がフォークリフトのマストに固定される請求項1に記載のフォークリフトのホースコネクタ取付構造。
- 前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットの双方が共通のボルトによりフォークリフトのマストに固定される請求項2に記載のフォークリフトのホースコネクタ取付構造。
- 前記フォークリフトは、機台上に立設されるアウタマストと、アウトマストの内側に昇降可能に配置されるミドルマストと、ミドルマストの内側に昇降可能に配置されるインナマストとを有し、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットの少なくとも一方が前記インナマストに固定されている請求項2または3に記載のフォークリフトのホースコネクタ取付構造。
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