JP4643349B2 - 机の脚構造 - Google Patents
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Description
このような構造とすると、コーナー部の角度を直角以外の角度とした特殊な形状の天板を有する机にも、方形の一般的な形状の天板を支持する脚構造と同一の脚構造を用いることができる。
(1)脚体の上端部に、複数の横杆の一端部を、互いに所望の角度をなすようにして連結し、前記脚体または横杆上に天板を載置して固定してなる机の脚構造において、いずれかの横杆の一端部上面を、一部が脚体の上端に所要の寸法だけ上下動可能として装着された蓋板の他部で覆い、前記蓋板と横杆の一端部とを、上下に重ね合わせて、脚体の上端に取付ねじをもって固定するとともに、前記横杆の一端部上面または下面と、それに対向する蓋板の下面または脚体の上面とのいずれか一方に、高さを前記蓋板の上下動可能範囲より小とした凸部を設け、かつ同じく他方に、前記横杆を取付ねじを中心とする複数の向きに向けたときに、前記凸部と係合するようにした凹部を設け、上記蓋板の一部に、上部を大径孔、かつ下部を小径孔とした上下方向を向く段付き孔を設け、この段付き孔における小径孔に、段付きねじにおける前記小径孔より長い中間軸部を嵌合し、前記大径孔に、前記段付きねじにおける中間軸部の上端に連設した前記小径孔より大径の拡径頭部を嵌合し、かつ前記段付きねじにおける中間軸部の下端に連設した雄ねじ部を、脚体の上端に螺着することにより、蓋板を脚体の上端に所要の寸法だけ上下動可能として装着する。
(1) 請求項1および2のそれぞれに記載されている各発明によると、蓋板は、その一部が所要の寸法だけ上下動可能として脚体の上端に装着され、かつ他部がいずれかの横杆の一端部とともに、取付ねじをもって脚体の上端に固定されているので、取付ねじの側方への傾倒が蓋板により阻止され、横杆は脚体の上端に強固に結合される。
横杆の取付角度を変更する際には、取付ねじを、蓋板が凸部の高さ分だけ上昇しうる程度に緩めた後、蓋板または蓋板と横杆とを、凸部の高さ分だけ持ち上げて、凸部と凹部との係合を外し、その状態で横杆を所望の角度まで回動させた後、蓋板または蓋板と横杆とを、下降させつつ、凸部を別の凹部と係合させ、その後上記取付ねじを再度締め付ければよい。
したがって、横杆を脚体から完全に離脱させることなく、また蓋板の一部を脚体に直接締め付けたり緩めたりすることなく、横杆の取付角度を簡単に変更することができる。
特に、凸部と凹部とを、蓋板の下面と横杆の上面との対向部分に設けた場合は、蓋板のみを上下動させるだけで、横杆を上下動させることなく回動させことができ、その分だけ、作業がさらに楽になる。
また、いずれかの横杆を、凸部と凹部との数に応じた段階的ではあるが、他の横杆に対する所望の取付角度で、脚体に強固に結合することができる。
なお、凸部に係合する凹部の数を増大させることにより、横杆を取付ける角度ピッチを細かくして、横杆の取付可能角度を無段階に近づけることができる。
しかも、いずれかの横杆の角度を変更する場合に、蓋板における上記2点の2本の取付ねじを緩めるだけでよく、蓋板のもう1点の脚体への装着部分は何ら操作する必要がないので、作業性がよい。
図1は、本発明の第1の実施形態を備え、かつコーナー角度を90度としたコーナー用机(A)の分解斜視図、図2は、同じくコーナー角度を120度としたコーナー用机(B)の分解斜視図である。
すなわち、両机(A)(B)とも、中央に配設したコーナー用の脚体(1)の後部上端と、その両側方に配設した側面視前向きコ字状をなす左右1対の側脚(2)(2)の後部上端とを、水平の横杆(3)(3)をもって互いに連結し、それらの上に天板を載置して固定したものよりなっている。
脚体(1)の前端面には、平面視T字状をなす配線仕分け用の配線ガイド(5)が、上下方向のほぼ全長に亘って中央に設けられとともに、縦長の係合孔(6)が上下左右の4隅に設けられている。
配線カバー(7)は、脚体(1)より若干長く形成し、配線カバー(7)の上端部が脚体(1)の上端より上方に若干突出するようにしてある。
この配線カバー(7)と配線ガイド(5)とにより、縦配線空間(9)が形成されている。
脚体(1)の上端には、左右の横杆(3)(3)と連結するためのジョイント支基(11)が設けられている。
ジョイント支基(11)は、基部(12)と、その下端に設けられた下方を向く差し込み部(13)と、基部(12)の後下部より両側方に水平に突出する横杆受片(14)(14)と、基部(12)の前部上端より前方に向かって平面視直角三角形をなして水平に張り出し、天板(a)または(b)の下面に固着される天板支持部(15)とを備えている。
横向きガイド片(18)(18)の下端部は、脚体(1)の前端部に装着した、縦配線空間(9)を覆う配線カバー(7)の上端開口部内に嵌合され、縦配線通路(20)の下部は、配線カバー(7)の上端部により覆われている。
また、1対の下向きガイド片(17)(17)が設けられた天板支持部(15)の前縁中央部には、配線(22)を上方に引き出し可能とするための切欠き(23)が設けられている。
この例では、筒体(24)は、上方に向かって漸次縮径するテーパ状としてあるが、直円筒状とすることもある。
エンド部材(27)の下面には、筒体(24)と補形をなす凹孔(30)が、エンド部材(27)の上面には、凹孔(30)と上下対称形をなす凹孔(31)が、またエンド部材(27)の中間部には、上下の凹孔(31)(30)を同心をなして連通し、かつそれらより小径のねじ挿通孔(32)が設けられている。
各凸条(33)(42)の断面形状は山形、凹条(34)(43)の断面形状はV溝状としてある。
この横杆(3)の回動により、互いに係合している凹凸部(35)(41)の山形とした各凸条(33)(42)は、V溝状の凹条(34)(43)の傾斜面に沿って摺動し、蓋板(36)は、凸条(33)(42)の1ピッチ分だけ横杆(3)が回動する毎に、凸条(33)(42)の高さ分だけ上下動させられる。
凸条(33)(42)のピッチおよびその数は、ジョイント支基(11)に対する各横杆(3)の取付希望角度、例えば45°、60°、70°、90°等に基づいて、5°または10°ピッチ、および72個または36個と定めておくのがよい。
なお、凸条(33)(42)に係合する凹条(34)(43)の数を増やすことにより、横杆(3)を取付ける角度ピッチを細かくして、横杆(3)の取付可能角度を無段階に近づけることができる。
この例では、凹凸部(35)(41)を、横杆(3)と蓋板(36)との対向面に設けずに、横杆(3)におけるエンド部材(27)の下面と、それに対向するジョイント支基(11)における横杆受片(14)の上面との間における凹孔(30)および筒体(24)のまわりに設けてある。
例えば、次のような変形が可能である。
(1)複数の横杆(3)のうち、1個のみを、上記と同様の構成をもってジョイント支基(11)に取付角度変更可能として連結し、他のものを、他の構成をもってジョイント支基(11)に取付角度変更可能として連結するか、または固着する。
(2)横杆(3)上に天板(a)または(b)を固定する。
(3)テーパー状とした筒体(24)または(39)の外周面と、それに対向する凹孔(30)または(31)の内面とのいずれか一方に複数の放射状の凸条を、また他方に凸条が嵌合しうる凹条を設ける。
(4)横杆(3)の一端部上面または下面と、それに対向する蓋板(36)の下面または脚体(1)の上面とのいずれか一方に、高さを蓋板(36)の上下動可能範囲より小とした凸部を設け、かつ他方に、横杆(3)を取付ねじ(44)を中心とする複数の向きに向けたときに、上記凸部と係合するようにした凹部を設ける。
この凸部を半球状の突起とし、かつ凹部を半球状のへこみとする。
(a)(b)天板
(s)間隙
(1)脚体
(2)側脚
(3)横杆
(4)アジャスタ
(5)配線ガイド
(6)係合孔
(7)配線カバー
(8)下向き係合片
(9)縦配線空間
(10)差し込み孔
(11)ジョイント支基
(12)基部
(13)差し込み部
(14)横杆受片
(15)天板支持部
(16)ボルト
(17)下向きガイド片
(18)横向きガイド片
(19)横配線通路
(20)縦配線通路
(21)配線受片
(22)配線
(23)切欠き
(24)筒体
(25)ねじ孔
(26)角管
(27)エンド部材
(28)差し込み部
(29)固定ねじ
(30)(31)凹孔
(32)ねじ挿通孔
(33)凸条(凸部)
(34)凹条(凹部)
(35)凹凸部
(36)蓋板
(37)段付き孔
(37a)大径孔
(37b)小径孔
(38)段付きねじ
(38a)中間軸部
(38b)拡径頭部
(38c)雄ねじ部
(39)筒体
(40)ねじ挿通孔
(40a)拡径段孔
(41)凹凸部
(42)凸条(凸部)
(43)凹条(凹部)
(44)取付ねじ
(44a)拡径頭部
(44b)軸部
(44c)雄ねじ部
(45)目盛り
Claims (5)
- 脚体の上端部に、複数の横杆の一端部を、互いに所望の角度をなすようにして連結し、前記脚体または横杆上に天板を載置して固定してなる机の脚構造において、
いずれかの横杆の一端部上面を、一部が脚体の上端に所要の寸法だけ上下動可能として装着された蓋板の他部で覆い、前記蓋板と横杆の一端部とを、上下に重ね合わせて、脚体の上端に取付ねじをもって固定するとともに、前記横杆の一端部上面または下面と、それに対向する蓋板の下面または脚体の上面とのいずれか一方に、高さを前記蓋板の上下動可能範囲より小とした凸部を設け、かつ同じく他方に、前記横杆を取付ねじを中心とする複数の向きに向けたときに、前記凸部と係合するようにした凹部を設け、前記蓋板の一部に、上部を大径孔、かつ下部を小径孔とした上下方向を向く段付き孔を設け、この段付き孔における小径孔に、段付きねじにおける前記小径孔より長い中間軸部を嵌合し、前記大径孔に、前記段付きねじにおける中間軸部の上端に連設した前記小径孔より大径の拡径頭部を嵌合し、かつ前記段付きねじにおける中間軸部の下端に連設した雄ねじ部を、脚体の上端に螺着することにより、蓋板を脚体の上端に所要の寸法だけ上下動可能として装着したことを特徴とする机の脚構造。 - 脚体の上端部に、複数の横杆の一端部を、互いに所望の角度をなすようにして連結し、前記脚体または横杆上に天板を載置して固定してなる机の脚構造において、
いずれかの横杆の一端部上面を、一部が脚体の上端に所要の寸法だけ上下動可能として装着された蓋板の他部で覆い、前記蓋板と横杆の一端部とを、上下に重ね合わせて、脚体の上端に取付ねじをもって固定するとともに、前記横杆の一端部上面または下面と、それに対向する蓋板の下面または脚体の上面とのいずれか一方に、高さを前記蓋板の上下動可能範囲より小とした凸部を設け、かつ同じく他方に、前記横杆を取付ねじを中心とする複数の向きに向けたときに、前記凸部と係合するようにした凹部を設け、1対の前記横杆のそれぞれの一端部を、脚体の上端に横方向に並べて配設するとともに、それらの上方を、単一の蓋板の局部でそれぞれ覆い、かつ互いに平行をなす1対の取付ねじをもって、同一の構成で、脚体と蓋板との間に挟んで連結したことを特徴とする机の脚構造。 - 横杆の一端部上面または下面と、それに対向する蓋板の下面または脚体の上面とのいずれか一方に、高さを蓋板の上下動可能範囲より大とした、取付ねじと同芯の筒体を突設し、かつ他方に、前記筒体が嵌合する凹孔を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の机の脚構造。
- 凸部および凹部を、取付ねじを中心とする円周方向に等間隔の複数の放射状をなす凸条および凹条としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の机の脚構造。
- 横杆と、脚体または蓋板との対向部分に、脚体に対する横杆の取付角度を示す目盛りを付設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の机の脚構造。
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