JP4589796B2 - 机の脚構造 - Google Patents
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Description
このような構造とすると、コーナー部の角度を直角以外の角度とした特殊な形状の天板を有する机にも、方形の一般的な形状の天板を支持する脚構造と同一の脚構造を用いることができる。
(1)脚体の上端部に、複数の横杆の一端部を、互いに所望の角度をなすようにして連結し、前記脚体または横杆上に天板を載置して固定してなる机の脚構造において、いずれかの横杆の一端部を、脚体の上端に取付ねじをもって固定するとともに、前記横杆の一端部下面と、それに対向する脚体の上端面とのいずれか一方に、前記取付ねじを中心とする複数の放射状の凸条を円周方向に等間隔に設け、かつ同じく他方に、前記凸条が係合する複数の放射状の凹条を、円周方向に等間隔で設ける。
(1) 請求項1記載の発明によると、いずれかの横杆を、他の横杆に対して所望の角度をなす方向に向け、そのときに対向または近接する凸条と凹条とを互いに係合させて、脚体の上端に当接し、かつ取付ねじをもって脚体に締着することにより、いずれかの横杆を、段階的ではあるが他の横杆に対する所望の取付角度をもって、脚体に強固に結合することができる。
また、取付ねじを所要量緩めて、凸条または凹条が設けられた横杆を、凸条の高さ分だけ上昇させた後、取付ねじを中心として所望の角度まで回動させ、次いで上記凸条を最も近い凹条に係合させつつ、上記横杆を下降させ、その後上記取付ねじを再度締め付けることにより、いずれかの横杆を、脚体から完全に離脱させることなく、簡単に取付角度を変更することができる。
なお、凸条に係合する凹条の数を増やすことにより、横杆を取付ける角度ピッチを細かくして、横杆の取付可能角度を無段階に近づけることができる。
すなわち、請求項1の構成では、横杆の取付角度を変更する際に、横杆を、凸条の高さ分だけ上方に持ち上げた状態で、取付ねじを中心として所望の角度まで回動させ、次いで凸条を最も近い凹条に係合させつつ、横杆を下降させなければならないが、請求項3記載の発明によると、蓋板を凸条の高さ分だけ上方に持ち上げるだけで、横杆は上昇させることなく、下面が脚体の上端面に当接したままの状態で、取付ねじを中心として所望の角度まで回動させることができ、次いで上記凸条を最も近い凹条に係合させつつ、蓋板を下降させ、その後上記取付ねじを再度締め付けるだけで、横杆を、脚体から完全に離脱させることなく、簡単に取付角度を変更することができる。
したがって、横杆を上下動させる必要がない分だけ、作業が楽になる。
また請求項5記載の発明と、上述の請求項4記載の発明とを、ともに適用したときは、横杆は、上下2箇所で筒体と凹孔との嵌合により案内され、より円滑に回動できるようになる。
図1は、本発明の第1の実施形態を備え、かつコーナー角度を90度としたコーナー用机(A)の分解斜視図、図2は、同じくコーナー角度を120度としたコーナー用机(B)の分解斜視図である。
すなわち、両机(A)(B)とも、中央に配設したコーナー用の脚体(1)の後部上端と、その両側方に配設した側面視前向きコ字状をなす左右1対の側脚(2)(2)の後部上端とを、水平の横杆(3)(3)をもって互いに連結し、それらの上に天板を載置して固定したものよりなっている。
脚体(1)の前端面には、平面視T字状をなす配線仕分け用の配線ガイド(5)が、上下方向のほぼ全長に亘って中央に設けられとともに、縦長の係合孔(6)が上下左右の4隅に設けられている。
配線カバー(7)は、脚体(1)より若干長く形成し、配線カバー(7)の上端部が脚体(1)の上端より上方に若干突出するようにしてある。
この配線カバー(7)と配線ガイド(5)とにより、縦配線空間(9)が形成されている。
脚体(1)の上端には、左右の横杆(3)(3)と連結するためのジョイント支基(11)が設けられている。
ジョイント支基(11)は、基部(12)と、その下端に設けられた下方を向く差し込み部(13)と、基部(12)の後下部より両側方に水平に突出する横杆受片(14)(14)と、基部(12)の前部上端より前方に向かって平面視直角三角形をなして水平に張り出し、天板(a)または(b)の下面に固着される天板支持部(15)とを備えている。
横向きガイド片(18)(18)の下端部は、脚体(1)の前端部に装着した、縦配線空間(9)を覆う配線カバー(7)の上端開口部内に嵌合され、縦配線通路(20)の下部は、配線カバー(7)の上端部により覆われている。
また、1対の下向きガイド片(17)(17)が設けられた天板支持部(15)の前縁中央部には、配線(22)を上方に引き出し可能とするための切欠き(23)が設けられている。
この例では、筒体(24)は、上方に向かって漸次縮径するテーパ状としてあるが、直円筒状とすることもある。
エンド部材(27)の下面には、筒体(24)と補形をなす凹孔(30)が、エンド部材(27)の上面には、凹孔(30)と上下対称形をなす凹孔(31)が、またエンド部材(27)の中間部には、上下の凹孔(31)(30)を同心をなして連通し、かつそれらより小径のねじ挿通孔(32)が設けられている。
各凸条(33)(42)の断面形状は山形、凹条(34)(43)の断面形状はV溝状としてある。
この横杆(3)の回動により、互いに係合している凹凸部(35)(41)の山形とした各凸条(33)(42)は、V溝状の凹条(34)(43)の傾斜面に沿って摺動し、蓋板(36)は、凸条(33)(42)の1ピッチ分だけ横杆(3)が回動する毎に、凸条(33)(42)の高さ分だけ上下動させられる。
凸条(33)(42)のピッチおよびその数は、ジョイント支基(11)に対する各横杆(3)の取付希望角度、例えば45°、60°、70°、90°等に基づいて、5°または10°ピッチ、および72個または36個と定めておくのがよい。
なお、凸条(33)(42)に係合する凹条(34)(43)の数を増やすことにより、横杆(3)を取付ける角度ピッチを細かくして、横杆(3)の取付可能角度を無段階に近づけることができる。
この例では、凹凸部(35)(41)を、横杆(3)と蓋板(36)との対向面に設けずに、横杆(3)におけるエンド部材(27)の下面と、それに対向するジョイント支基(11)における横杆受片(14)の上面との間における凹孔(30)および筒体(24)のまわりに設けてある。
この例では、図11に示すものから、蓋板(36)を削除し、横杆(3)を、取付ねじ(44)の拡径頭部(44a)とジョイント支基(11)の横杆受片(14)との間に挟んで、横杆受片(14)に締着固定してある。
例えば、次のような変形が可能である。
(1)複数の横杆(3)のうち、1個のみを、上記と同様の構成をもってジョイント支基(11)に取付角度変更可能として連結し、他のものを、他の構成をもって、ジョイント支基(11)に取付角度変更可能として連結するか、または固着する。
(2)横杆(3)上に天板(a)または(b)を固定する。
(3)テーパー状とした筒体(24)または(39)の外周面と、それに対向する凹孔(30)または(31)の内面とのいずれか一方に複数の放射状の凸条を、また他方に凸条が嵌合しうる凹条を設ける。
(a)(b)天板
(s)間隙
(1)脚体
(2)側脚
(3)横杆
(4)アジャスタ
(5)配線ガイド
(6)係合孔
(7)配線カバー
(8)下向き係合片
(9)縦配線空間
(10)差し込み孔
(11)ジョイント支基
(12)基部
(13)差し込み部
(14)横杆受片
(15)天板支持部
(16)ボルト
(17)下向きガイド片
(18)横向きガイド片
(19)横配線通路
(20)縦配線通路
(21)配線受片
(22)配線
(23)切欠き
(24)筒体
(25)ねじ孔
(26)角管
(27)エンド部材
(28)差し込み部
(29)固定ねじ
(30)(31)凹孔
(32)ねじ挿通孔
(33)凸条
(34)凹条
(35)凹凸部
(36)蓋板
(37)段付き孔
(37a)大径孔
(37b)小径孔
(38)段付きねじ
(38a)中間軸部
(38b)拡径頭部
(38c)雄ねじ部
(39)筒体
(40)ねじ挿通孔
(40a)拡径段孔
(41)凹凸部
(42)凸条
(43)凹条
(44)取付ねじ
(44a)拡径頭部
(44b)軸部
(44c)雄ねじ部
(45)目盛り
Claims (8)
- 脚体の上端部に、複数の横杆の一端部を、互いに所望の角度をなすようにして連結し、前記脚体または横杆上に天板を載置して固定してなる机の脚構造において、
いずれかの横杆の一端部を、脚体の上端に取付ねじをもって固定するとともに、前記横杆の一端部下面と、それに対向する脚体の上端面とのいずれか一方に、前記取付ねじを中心とする複数の放射状の凸条を円周方向に等間隔に設け、かつ同じく他方に、前記凸条が係合する複数の放射状の凹条を、円周方向に等間隔で設けたことを特徴とする机の脚構造。 - いずれかの横杆の一端部上面を、一部が脚体の上端に装着された蓋板の他部で覆い、かつこの蓋板と横杆の一端部とを、上下に重ね合わせて、脚体の上端に取付ねじをもって固定したことを特徴とする請求項1記載の机の脚構造。
- 脚体の上端部に、複数の横杆の一端部を、互いに所望の角度をなすようにして連結し、前記脚体または横杆上に天板を載置して固定してなる机の脚構造において、
いずれかの横杆の一端部上面を、一部が脚体の上端に装着された蓋板の他部で覆い、前記蓋板と横杆の一端部とを、上下に重ね合わせて、脚体の上端に取付ねじをもって固定するとともに、前記横杆の一端部上面と、それに対向する蓋板の下面とのいずれか一方に、前記取付ねじを中心とする複数の放射状の凸条を円周方向に等間隔に設け、かつ同じく他方に、前記凸条が係合する複数の放射状の凹条を、円周方向に等間隔で設けたことを特徴とする机の脚構造。 - いずれかの横杆の一端部上面と、それに対向する蓋板の下面とのいずれか一方に、取付ねじと同芯の筒体を突設し、かつ同じく他方に、前記筒体が嵌合しうる凹孔を設けたことを特徴とする請求項2または3記載の机の脚構造。
- いずれかの横杆の一端部下面と、それに対向する脚体の上端面とのいずれか一方に、取付ねじと同芯の筒体を突設し、かつ同じく他方に、前記筒体が嵌合する凹孔を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の机の脚構造。
- 1対の横杆のそれぞれの一端部を、脚体の上端に、互いに平行をなす1対の取付ねじをもって、横方向に並べて連結したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の机の脚構造。
- 一部が脚体の上端部に装着された単一の蓋板により、1対の横杆のそれぞれの一端部の上面を覆い、かつこの蓋板と各横杆の一端部とを、上下に重ね合わせて、脚体の上端に互いに平行をなす1対の取付ねじをもって、それぞれ固定したことを特徴とする請求項6記載の机の脚構造。
- 横杆と、脚体または蓋板との対向部分に、脚体に対する横杆の取付角度を示す目盛りを付設したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の机の脚構造。
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