JP4641665B2 - 携帯型情報処理端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はノートパソコン等の携帯型情報処理端末に関し、より詳しくはハードディスク装置等に代表される内蔵デバイスを衝撃から保護するための耐衝撃構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ノートパソコン等の携帯型情報処理端末の需要は急速に拡大している。
この携帯型情報処理端末の開発においては、薄型・軽量化と共に、ハードディスク装置に代表される内蔵デバイスを落下衝撃から保護する耐衝撃装置の開発が重要な課題となっている。
【0003】
図10は従来の携帯型情報処理端末の耐衝撃装置における構造を説明するものである。図10(a)は携帯型情報処理端末の外観を示す斜視図であり、この携帯型情報処理端末の外殻をなす筐体1は、それぞれ金属もしくは樹脂材料よりなる前面筐体1aと背面筐体1bとよりなる。また、携帯型情報処理端末の表示部として液晶パネル2を有する。
【0004】
図10(b)に示すように、携帯型情報処理端末には、ハードディスク装置に代表される内蔵デバイス3が内蔵されており、図10(c)は携帯型情報処理端末の内蔵デバイス3を取除いた状態を示している。背面筐体1bには内蔵デバイス3の側面、上下面、背面と対向する仕切壁1cおよび壁面部1dが形成されており、これらの仕切壁1cおよび壁面部1dの内面にはシリコン、ウレタン等の熱硬化性樹脂をゲル状とした弾性衝撃吸収体4a〜4eが両面テープ等により接着されている。また、内蔵デバイス3の前面と対向する前面筐体1aの内面には弾性変形により衝撃を吸収する別途の弾性衝撃吸収体(図示せず)が両面テープ等により接着されている。これらの弾性衝撃吸収体4(弾性衝撃吸収体4a〜4eおよび前面筐体1a側の弾性衝撃吸収体)における筐体1への接着面に対向する面(内面側)と接触するように内蔵デバイス3が配置されている。
【0005】
この耐衝撃装置によれば、落下衝撃は、筐体1から内蔵デバイス3に伝達されるときに、弾性衝撃吸収体4によって減衰されるため、内蔵デバイス3の破壊を回避することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の携帯型情報処理端末の耐衝撃装置では、携帯型情報処理端末の薄型化に不可欠な弾性体を薄くすることが困難であるという課題がある。詳細を以下に説明する。
【0007】
図11は弾性体としての弾性衝撃吸収体4のエネルギー吸収特性を説明するための応力−歪み特性を示す図である。縦軸と横軸は圧縮応力と圧縮歪である。図11における、応力歪み特性曲線aと、圧縮応力=0の直線bと、圧縮歪=cの直線dとで囲まれた斜線部eの面積は、弾性衝撃吸収体4が圧縮歪=0から圧縮歪=cになるまで圧縮される間に、単位体積当りの弾性衝撃吸収体4が吸収する衝撃エネルギー量を示している。従って、弾性衝撃吸収体4全体での衝撃エネルギーの吸収量は、斜線部eの値に弾性衝撃吸収体4の体積を乗じた値となる。図11に示すように、応力歪み特性曲線aは下に凸であるため衝撃エネルギー吸収効率(エネルギー吸収量/圧縮量)が小さく、携帯型情報処理端末の薄型化に伴って弾性衝撃吸収体4を薄型化すると、そのエネルギー吸収量が著しく低下してしまう。
【0008】
本発明は上記課題を解決するもので、携帯型情報処理端末の薄型化に適応できながら、内蔵デバイスへの衝撃エネルギーを十分に吸収することができる携帯型情報処理端末を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の携帯型情報処理端末は、内蔵デバイスと、前記内蔵デバイスに接触して配置され、弾性変形により衝撃エネルギーを吸収する弾性衝撃吸収体と、前記弾性衝撃吸収体を介して前記内蔵デバイスから所定の距離をおいて配置され、塑性変形により衝撃エネルギーを吸収する塑性衝撃吸収体と、前記内蔵デバイス、前記弾性衝撃吸収体、および前記塑性衝撃吸収体を囲む筐体とを備え、前記内蔵デバイスへの振動および許容値以下の衝撃に対しては、前記弾性衝撃吸収体が変形することによって衝撃エネルギーを吸収し、前記内蔵デバイスへの許容値以上の衝撃に対しては、前記弾性衝撃吸収体の変形に加えて前記塑性衝撃吸収体も変形することによって衝撃エネルギーを吸収することを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、内蔵デバイスへ許容値以上の衝撃が負荷しようとした場合には、この衝撃が、弾性衝撃吸収体の変形に加えて塑性衝撃吸収体も変形することによって、効果的に吸収される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、従来の携帯型情報処理端末の耐衝撃装置と同様な機能の構成要素には同符号を付す。
(実施の形態1)
図1(a)〜(c)は、それぞれ本発明における第1の実施の形態にかかる携帯型の情報通信端末などの携帯型情報処理端末の耐衝撃装置の構成を示すもので、図1(a)は、携帯型情報処理端末の内部構造を示す斜視図、図1(b)は、内蔵デバイス3を取除いた状態を示す斜視図、図1(c)は、さらに弾性衝撃吸収体4cを取除いた状態を示している。
【0013】
本実施の形態の耐衝撃装置が従来のものと異なる点は、図1(c)に示すように、弾性変形により衝撃エネルギーを吸収する弾性衝撃吸収体4(4a〜4e)に加えて、塑性変形により衝撃エネルギーを吸収する塑性衝撃吸収体5が用いられている点であり、その他の構成は従来技術と同様なので説明は省略する。弾性衝撃吸収体4は内蔵デバイス3に接触して配置され、塑性衝撃吸収体5は弾性衝撃吸収体4cを介して内蔵デバイス3から所定の距離をおいて配置されている。
【0014】
図2(a)〜(c)、図3(a)〜(c)は、塑性衝撃吸収体5を示している。塑性衝撃吸収体5は、アルミ等の金属よりなる格子構造であり、板厚0.1〜0.2mm、高さ0.5〜1.0mmのものが用いられる。図2(a)〜(c)には、四角形格子の塑性衝撃吸収体5aを示し、図3(a)〜(c)には、円形格子の塑性衝撃吸収体5bを示しているが、この他にも塑性衝撃吸収体5aとして五角形格子、六角形格子のものを用いても同様の効果が得られる。
【0015】
図4は、弾性衝撃吸収体4と塑性衝撃吸収体5との衝撃エネルギーの吸収特性を説明するための応力−歪み特性を示す図である。縦軸と横軸は圧縮応力と圧縮歪である。図4における弾性衝撃吸収体4の応力歪み特性曲線aと、応力歪み特性曲線aと、圧縮応力=0の直線bと、圧縮歪=cの直線dとで囲まれた斜線部eの面積は、弾性衝撃吸収体4が圧縮歪=0から圧縮歪=cになるまで圧縮される間に、単位体積当りの弾性衝撃吸収体4が吸収する衝撃エネルギー量を示している。従って、弾性衝撃吸収体4全体では、上記面積に弾性衝撃吸収体4の体積を乗じた値となる。同様に、図4における塑性衝撃吸収体5の応力歪み特性曲線fと、応力歪み特性曲線aと、圧縮応力=0の直線bと、圧縮歪=cの直線dとで囲まれた領域の面積は、単位体積当りの塑性衝撃吸収体5が吸収する衝撃エネルギー量を示しており、塑性衝撃吸収体5では、上記面積に塑性衝撃吸収体5の体積を乗じた値となる。
【0016】
上記結果は、エネルギー吸収効率(吸収される衝撃エネルギー量/圧縮歪量)を考えると塑性衝撃吸収体5の方が大幅にエネルギー吸収効率が高く、塑性衝撃吸収体5を弾性衝撃吸収体4と組み合せることで、衝撃吸収体全体として薄くしながら、より大きな衝撃エネルギーを吸収できることを示している。
【0017】
図5(a),(b)は塑性衝撃吸収体5の配置箇所を示している。塑性衝撃吸収体5(5a)は、背面筐体1bの壁面部1dの背面に両面テープ等を用いて固定される。弾性衝撃吸収体4(4c)は、シリコン、ウレタン等の熱硬化性樹脂をゲル状としたものであり、塑性衝撃吸収体5と同等の面積を有し、高さは塑性衝撃吸収体5よりも約1mm大きな直方体をしている。弾性衝撃吸収体4cは、塑性衝撃吸収体5と重なり、背面筐体1bの壁面部1dの内側に接触するように配置される。具体的には、塑性衝撃吸収体5における壁面部1dと接触しない側の端部から弾性衝撃吸収体4cを塑性衝撃吸収体5内に押込むことにより、弾性衝撃吸収体4cの端部は、塑性衝撃吸収体5により格子状に分割されて格子内部に収納される。
【0018】
この構成によると、衝撃吸収体としての薄形化を行えながら、製品(携帯型情報処理端末)の実使用時における内蔵デバイス3への振動および許容値以下の衝撃に対しては、弾性衝撃吸収体4cが変形して衝撃エネルギーを吸収することにより、振動に対する性能を保証することができる。また、製品落下等による許容値以上の衝撃に対しては、塑性衝撃吸収体5も変形して衝撃エネルギーを吸収することにより、内蔵デバイス3の破損を回避することができる。
【0019】
塑性衝撃吸収体5は、落下等により一旦変形すると、衝撃吸収効果が低下するため、交換する必要になるという欠点はあるが、近年、携帯型情報処理端末が広く使用され、製品落下により内蔵デバイス3が破損して貴重なデータが失われるという問題が多発していることを鑑みると、とにかく内蔵デバイス3を保護するという本発明の構造は不可欠な構造と考えられる。なお、塑性衝撃吸収体5として樹脂材料のものを用いてもよい。
(実施の形態2)
図6(a)〜(c)は、それぞれ本発明における第2の実施の形態にかかる携帯型情報処理端末の耐衝撃装置の構成を示すもので、図6(a)は、携帯型情報処理端末の内部構造を示す斜視図、図6(b)は、内蔵デバイス3を取除いた状態を示す斜視図、図6(c)は、さらに弾性衝撃吸収体4cを取除いた状態を示している。
【0020】
本実施の形態にかかる携帯型情報処理端末の耐衝撃装置が上記第1の実施の形態にかかる耐衝撃装置と異なる点は、図6(c)に示すように、背面筐体1bの壁面部1dに微小な貫通孔1eを設けた点であり、その他の構成は上記第1の実施の形態の耐衝撃装置と同様なので説明は省略する。
【0021】
貫通穴1eは、塑性弾性吸収体5を取付ける背面筐体1bの壁面部1dに設けられる直径約1mmの孔である。
この構成によれば、製品落下等による許容値以上の衝撃が印加されると、弾性衝撃吸収体4cおよび塑性衝撃吸収体5が変形して衝撃エネルギーを吸収することにより、内蔵デバイス3の破損を回避すると共に、貫通孔1eより弾性衝撃吸収体4cが筐体1の外部に押出される。したがって、塑性衝撃吸収体5が変形していることが外部からわかるため、製品を分解することなく塑性衝撃吸収体5の交換時期を判断することが可能となる。
(実施の形態3)
図7(a)〜(c)は、それぞれ本発明における第3の実施の形態にかかる携帯型情報処理端末の耐衝撃装置の構成を示すもので、図7(a)は、携帯型情報処理端末の内部構造を示す斜視図、図7(b)は、内蔵デバイス3を取除いた状態を示す斜視図、図7(c)は、さらに弾性衝撃吸収体4cを取除いた状態を示している。
【0022】
本実施の形態にかかる携帯型情報処理端末の耐衝撃装置が上記第1の実施の形態にかかる耐衝撃装置と異なる点は、図7(c)に示すように、背面筐体1bの壁面部1dに観測孔1fを設け、この観測孔1fに透明な観測窓1gを取付けると共に、観測窓1gと塑性衝撃吸収体5との間に感圧紙を配置した点であり、その他の構成は上記第1の実施の形態の耐衝撃装置と同様なので説明は省略する。
【0023】
観測孔1fは、塑性弾性吸収体5が固定される背面筐体1bの壁面部1dに設けられた貫通孔であり、観測孔1fの周辺部には溝が設けられ、アクリル等の透明な材料を用いてなる観測窓1gを嵌め込んで固定している。そして、塑性衝撃吸収体5と背面筐体1bの壁面部1dとの間には、所定の圧力が印加されると変色する感圧紙(図示省略)が配置されている。
【0024】
この構成によれば、製品落下等による許容値以上の衝撃が筐体1に印加されると、弾性衝撃吸収体4cと塑性衝撃吸収体5とが変形して衝撃エネルギーを吸収することにより、内蔵デバイス3の破損が回避されると共に、感圧紙が塑性衝撃吸収体5により圧縮されて変色する。そして、変色した感圧紙を観測窓1gより観測することで、製品を分解することなく塑性衝撃吸収体5の交換時期を判断することが可能となる。
【0025】
また、同様に、感圧紙を設ける代わりに、歪ゲージを塑性衝撃吸収体5に貼り付け、塑性衝撃吸収体5の変形に伴う歪ゲージの抵抗変化による電圧変化を検出すれば、製品を分解することなく塑性衝撃吸収体5の交換時期を判断することが可能となる。この場合に、歪ゲージの抵抗変化による電圧変化をシステムにより検出すれば、塑性衝撃吸収体5の交換要請メッセージを表示することも可能となる。
(実施の形態4)
図8(a)、(b)は、それぞれ本発明における第4の実施の形態にかかる携帯型情報処理端末の耐衝撃装置の全体構成を示すもので、図8(a)は、携帯型情報処理端末の内部構造を示す斜視図、図8(b)は、内蔵デバイス3を取除いた状態を示す斜視図を示している。
【0026】
本実施の形態にかかる携帯型情報処理端末の耐衝撃装置が上記第1の実施の形態にかかる耐衝撃装置と異なる点は、図8(b)に示すように、弾性衝撃吸収体4cと塑性衝撃吸収体5とを設ける代わりに、形状記憶衝撃吸収体6を用いる点であり、その他の構成は上記第1の実施の形態の耐衝撃装置と同様なので説明は省略する。
【0027】
図9(a)〜(c)は、形状記憶衝撃吸収体6の構造を示している。形状記憶衝撃吸収体6は、ニッケル、チタンを主成分とする形状記憶合金よりなる、厚み0.2〜0.3mmの波形の板金構造をしており、背面筐体1bの壁面部1d内側に配置される。また、形状記憶衝撃吸収体6は両端が電源ケーブル(省略)に連結されており、システムの起動時には、所定の電圧が印加される構造となっている。
【0028】
この構成において、製品の実使用時における内蔵デバイス3への振動および許容値以下の衝撃に対しては、形状記憶衝撃吸収体6は弾性変形して衝撃エネルギーを吸収することにより、振動に対する性能を保証する。また、製品落下等による許容値以上の衝撃に対しては、形状記憶衝撃吸収体6は塑性変形して衝撃エネルギーを吸収することにより、内蔵デバイス3の破損を回避する。
【0029】
この場合、形状記憶衝撃吸収体6は、塑性変形しており、振動・衝撃吸収効果が一時的に低くなる。しかし、その後のシステム起動時には、形状記憶衝撃吸収体6には所定の電圧が印加され、形状記憶衝撃吸収体6は自己発熱により温度上昇して形状記憶温度(約80度)を超えると形状が復元し、この結果、振動・衝撃吸収効果が回復される。このように、形状記憶衝撃吸収体6を用いることで、一時的に塑性変形した場合でも復元できる。なお、形状記憶衝撃吸収体6を、別途の弾性衝撃吸収体4cと併用して、形状記憶衝撃吸収体6をほぼ塑性衝撃吸収体としてのみ機能させるように用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の携帯型情報処理端末の耐衝撃装置によれば、衝撃吸収体を薄くしても、衝撃エネルギーを十分に吸収することができ、内蔵デバイスを落下衝撃から保護することができるため、携帯型情報処理端末の耐衝撃性能が向上する。
【0031】
また、形状記憶合金よりなる形状記憶衝撃吸収体により弾性衝撃吸収体と塑性衝撃吸収体との両方の機能を含み、形状記憶衝撃吸収体の弾塑性変形および塑性変形によって衝撃エネルギーを吸収するように構成することで、一時的に塑性変形した場合でも復元できる耐衝撃装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明における第1の実施の形態にかかる携帯型情報処理端末の内部構造を示す斜視図、(b)は内蔵デバイスを取除いた状態を示す斜視図、(c)は弾性衝撃吸収体を取除いた状態の斜視図
【図2】(a)〜(c)は、同携帯型情報処理端末の耐衝撃装置に用いられている四角形格子の塑性衝撃吸収体の平面図、正面図および斜視図
【図3】(a)〜(c)は、同携帯型情報処理端末の耐衝撃装置に用いられている円形格子の塑性衝撃吸収体の平面図、正面図および斜視図
【図4】同耐衝撃装置における弾性衝撃吸収体と塑性衝撃吸収体との衝撃エネルギーの吸収特性を説明するための応力−歪み特性を示す図
【図5】(a)および(b)は、同耐衝撃装置における塑性衝撃吸収体の配置箇所を示す正面図および斜視図
【図6】(a)は本発明における第2の実施の形態にかかる携帯型情報処理端末の内部構造を示す斜視図、(b)は内蔵デバイスを取除いた状態を示す斜視図、(c)は弾性衝撃吸収体を取除いた状態の斜視図
【図7】(a)は本発明における第3の実施の形態にかかる携帯型情報処理端末の内部構造を示す斜視図、(b)は内蔵デバイスを取除いた状態を示す斜視図、(c)は弾性衝撃吸収体を取除いた状態の斜視図
【図8】(a)は本発明における第3の実施の形態にかかる携帯型情報処理端末の内部構造を示す斜視図、(b)は内蔵デバイスを取除いた状態を示す斜視図
【図9】(a)〜(c)は、同携帯型情報処理端末の耐衝撃装置に用いられている形状記憶衝撃吸収体の平面図、正面図および斜視図
【図10】(a)は従来の携帯型情報処理端末の外観斜視図、(b)は内部構造を示す斜視図、(c)は内蔵デバイスを取除いた状態を示す斜視図
【図11】同従来の携帯型情報処理端末の耐衝撃装置における弾性衝撃吸収体の衝撃エネルギーの吸収特性を説明するための応力−歪み特性を示す図
【符号の説明】
1b 背面筐体
1d 壁面部
1e 貫通孔
1f 観測孔
1g 観測窓
3 内蔵デバイス
4、4a〜4e 弾性衝撃吸収体
5、5a、5b 塑性衝撃吸収体
6 形状記憶衝撃吸収体
Claims (6)
- 内蔵デバイスと、
前記内蔵デバイスに接触して配置され、弾性変形により衝撃エネルギーを吸収する弾性衝撃吸収体と、
前記弾性衝撃吸収体を介して前記内蔵デバイスから所定の距離をおいて配置され、塑性変形により衝撃エネルギーを吸収する塑性衝撃吸収体と、
前記内蔵デバイス、前記弾性衝撃吸収体、および前記塑性衝撃吸収体を囲む筐体とを備え、
前記内蔵デバイスへの振動および許容値以下の衝撃に対しては、前記弾性衝撃吸収体が変形することによって衝撃エネルギーを吸収し、
前記内蔵デバイスへの許容値以上の衝撃に対しては、前記弾性衝撃吸収体の変形に加えて前記塑性衝撃吸収体も変形することによって衝撃エネルギーを吸収する
携帯型情報処理端末。 - 前記塑性衝撃吸収体が格子構造を有し、前記弾性衝撃吸収体の一部が前記格子内部に収納されている
請求項1記載の携帯型情報処理端末。 - 前記塑性衝撃吸収体が変形したことを外部から判定可能とした
請求項1または2記載の携帯型情報処理端末。 - 前記筐体が貫通孔を有し、
前記塑性衝撃吸収体が変形すると、前記弾性衝撃吸収体が前記貫通孔を通して前記筐体外部に排出されることによって、前記塑性衝撃吸収体が変形したことを判定可能とした
請求項3記載の携帯型情報処理端末。 - 前記筐体が観測窓を有し、
前記塑性衝撃吸収体と前記観測窓の箇所との間に感圧紙を配置し、
前記感圧紙の変色によって、前記塑性衝撃吸収体が変形したことを判定可能とした
請求項3記載の携帯型情報処理端末。 - 前記塑性衝撃吸収体に貼り付けられた歪ゲージを有し、
前記塑性衝撃吸収体の変形に伴う前記歪ゲージの抵抗変化による電圧変化を検出することによって、前記塑性衝撃吸収体が変形したことを判定可能とした
請求項3記載の携帯型情報処理端末。
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