JP2000156569A - 電子機器の緩衝構造 - Google Patents

電子機器の緩衝構造

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JP2000156569A
JP2000156569A JP10329459A JP32945998A JP2000156569A JP 2000156569 A JP2000156569 A JP 2000156569A JP 10329459 A JP10329459 A JP 10329459A JP 32945998 A JP32945998 A JP 32945998A JP 2000156569 A JP2000156569 A JP 2000156569A
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electronic device
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shock
gravity
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JP10329459A
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Tomohisa Kano
智久 加野
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Seiko Epson Corp
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    • G06F1/1613Constructional details or arrangements for portable computers
    • G06F1/1633Constructional details or arrangements of portable computers not specific to the type of enclosures covered by groups G06F1/1615 - G06F1/1626
    • G06F1/1656Details related to functional adaptations of the enclosure, e.g. to provide protection against EMI, shock, water, or to host detachable peripherals like a mouse or removable expansions units like PCMCIA cards, or to provide access to internal components for maintenance or to removable storage supports like CDs or DVDs, or to mechanically mount accessories

Abstract

(57)【要約】 【課題】安定した大きな緩衝効果が得られ、しかも耐久
性、信頼性に優れた小型、軽量の電子機器の緩衝構造を
安価に提供する。 【解決手段】LCDパネル20が取り付けられる電子機
器1の筐体2の各角部2aに、筐体2の各角部2aと嵌
合可能な形状を有する保護部材3を、衝撃緩衝部材4を
介して上記角部2aを覆うように取り付ける。筐体2
は、高剛性の金属材料等からなる。保護部材3は、高耐
衝撃性の樹脂材料であるポリカーボネートが用いられ
る。衝撃緩衝部材4は、ポリウレタンフォームやゴムが
用いられ、その厚みが均一にされている。保護部材3
は、筐体2に対向する部分が筐体2と平行になるように
取り付けられる。電子機器1の重心側の衝撃緩衝部材4
のバネ定数が相対的に小さくなるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話器
やノート型パーソナルコンピュータなど、持ち運びが可
能な電子機器における衝撃緩衝構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、手に持った状態で操作する計算機
や携帯電話機、また、ノート型パーソナルコンピュータ
など、持ち運びが可能な電子機器が広く用いられてい
る。このような電子機器は、電子部品が数多く使用さ
れ、また、表示部にガラス等の割れやすい部材が用いら
れていることから、従来より、落下の際の電子機器の破
損を防止するための緩衝構造として、以下のような種々
のものが案出されている。
【0003】従来例 電子機器の筐体の角部等に直接弾性体を装着する構造
(例えば、実用新案登録
【0004】第3007723号公報の
【図2】参照)が知られている。また、一般的な電子機
器の脚部のゴム足も、広義には、衝撃緩衝部材となり、
同じバネ定数のものが、4個所に配置されていることが
知られている。
【0005】〔従来例〕電子機器のLCDパネルの角
部等に直接弾性体を装着する構造(例えば、特開平5−
100215号参照)が知られている。
【0006】〔従来例〕図7に示すように、電子機器
の内部のハードディスクドライブ(以下、HDDと呼
ぶ)等の電子ユニットの全周を、均一な厚み、材質な弾
性体で保持する構造が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術においては、次のような問題があった。
一般に、衝撃緩衝部材は、重心が被衝撃体の略中心にあ
る場合は、同じバネ定数に設定され、重心が略偏心して
いる被衝撃体の場合は、重心側のバネ定数は、相対的に
大きく設定してある。
【0008】従来例〜の場合、電子機器の落下方向
によっては、筐体やユニットの一つの被衝撃面と床など
の衝突相手面が略平行に衝突した場合、バネ定数が略同
一の各々の衝撃緩衝部材は、圧縮変形速度が略同一で、
その変形速度がゼロとなる最大ひずみ迄の時間がほぼ同
時となり、その後、被衝撃体の変位は衝撃緩衝ぶざいに
より回復される回帰する。
【0009】このように、各衝撃緩衝部材の最大ひずみ
迄の時間が同時となるため、図6(a)のように衝撃加
速度の最大部分の波形が鋭角になり最大となる。この
時、被衝撃体に作用する衝撃加速度は許容衝撃加速度を
超過し、破壊する可能性が著しく高い。
【0010】よって通常、落下衝撃時の衝撃加速度を許
容衝撃加速度より低く収めるべく、衝撃緩衝部材を厚く
するなどの設計をして対応するため、機器の全体が大き
くなり、また重量も増加するため、携帯性を損なう結果
を招く。さらに部品の単価や金型代がかさみ製造コスト
が高くなる。
【0011】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、簡素な構造で、安定した大きな緩衝効果が得られ、
信頼性、耐久性に優れた電子機器の緩衝構造を提供する
ことにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、小型、軽量で
安価な電子機器の緩衝構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、衝撃を受ける電子機器の本体もしくは電子機器に内
装される電子部材部品の被衝撃体をゴムもしくはスポン
ジ等の弾性変形する衝撃緩衝部材が支持する電子機器の
緩衝構造において、前記被衝撃体の重心側の前記衝撃緩
衝部材は、衝撃を受けたときの変形の変形終了する迄の
時間が他に比して短くなるように、バネ定数を他に比し
て小さくして形成されていることを特徴とする。
【0014】上記の構成によれば、重心側の衝撃緩衝部
材のバネ定数を小さくしたことにより、衝撃を受けたと
きの変形の変形終了する迄の時間が他に比して短く、そ
の後、他の部位もしくは他の衝撃緩衝部材が変形終了と
なる。このように、被衝撃体には加速度が同時に作用し
ないので、最大加速度は小さく、従って、被衝撃体が破
壊等破損する可能性は低くなる。
【0015】また、前記被衝撃体の重心側の前記衝撃緩
衝部材は、硬度および衝撃方向の厚みが同一の場合、変
形する総体積が小さいことが望ましい。
【0016】上記の構成によれば、衝撃緩衝部材を一体
で連続して製作する等の場合、単に幅方向の長さを変え
るもしくは切り欠き部を設けるだけで製造できるので、
効果的である。
【0017】また、前記被衝撃体の重心側の前記衝撃緩
衝部材は、その硬度を他に比して小さいことも望まし
い。
【0018】上記の構成によれば、衝撃緩衝部材を独立
して配置する場合、他の形状、少なくとも厚み方向の長
さを同一にできるので、組立性等を低下させることなく
組立できるので効果的である。
【0019】更には、被衝撃体の重心側の前記衝撃緩衝
部材は、前記厚みの方向に変位するにしたがって前記厚
み方向の断面積が大きくもしくは小さくなるように形成
されていることも効果的である。
【0020】上記の構成によれば、衝撃緩衝部材のひず
み速度をコントロールすることもできるので効果的であ
る。
【0021】更には、被衝撃体の重心側の前記衝撃緩衝
部材を、板バネと組み合わされて形成してもよい。
【0022】上記構成により、板バネを幅、厚み等の設
定により、バネ定数を小さくできるので、効果的であ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる電子機器の
緩衝構造の実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。
【0024】図1〜図5は、本発明の緩衝構造を有する
電子機器の一実施の形態を示すもので、図1は斜視図、
図2は平面図、図3(a)は、図2の矢印A方向から見
た側面図、図3(b)は、図2の矢印B方向から見た側
面図である。
【0025】図1及び図2に示すように、本実施の形態
の電子機器1は、電子機器1の構成部品が組み付けられ
る筐体2を有し、この筐体2の各角部2a(図4参照)
に、後述する衝撃緩衝部材4を介して保護部材3が取り
付けられている。
【0026】筐体2は、例えば、マグネシウム等の金属
やポリカーボネート等の樹脂のような高剛性で比較的軽
い材料を用いて構成される。
【0027】図2に示すように、筐体2は四角形の平板
形状に形成され、例えば、コンピュータの構成部品等が
組み込まれる。本実施の形態の場合は、筐体2の平面部
にコンピュータの表示部としてLCDパネル20が組み
込まれている。なお、筐体2の重量は3Kg程度であ
る。
【0028】保護部材3は、例えば、ポリカーボネート
等の剛性を有し耐衝撃性の高い樹脂材料からなり、それ
ぞれ同一の形状を有している。なお、各保護部材3は、
3mm程度の厚みを有している。なお、各保護部材3
は、ねじ又は接着剤によって筐体2に固定される。
【0029】図4(a)(b)は、保護部材3の断面構
成を示すもので、図4(a)は平面図、図4(b)は側
面図である。
【0030】図1及び図4(a)(b)に示すように、
保護部材3は、筐体2の角部2aと嵌合可能な形状を有
し、各角部2aを覆うように取り付けられる。ここで、
保護部材3は、略L字平板状の保護板部30と、この保
護板部30の両側部に形成される保護壁部31とから構
成される。
【0031】ここで、図4(a)に示すように、保護板
部30の長さa、bは約50mm程度に設定されてい
る。また、図4(b)に示すように、保護板部30の幅
cは、筐体2の厚みが50mm程度である場合に、これ
より大きく70mm程度となるように設定されている。
【0032】なお、保護板部30の角部2a及び保護板
部30と保護壁部31との稜線部分は、落下の際に面状
態で衝撃力を受けるようにするため、曲面状に形成され
ている。
【0033】一方、各保護部材3と筐体2との間には、
衝撃緩衝部材4が介在するようになっている。
【0034】衝撃緩衝部材4は、例えば、発泡ウレタン
フォームや天然又は合成ゴム等の弾性を有する材料から
なるものである。そして、各保護部材3の衝撃緩衝部材
4は、その厚みeが均一になるように、すなわち、筐体
2の表面に対して保護部材3の保護板部30及び保護壁
部31のそれぞれが平行になるように構成されている。
【0035】なお、衝撃緩衝部材4の厚みeは、8mm
程度に設定されている。
【0036】ここで、図1において、Z+、Z−方向
は、製品の天面の法線方向のZ軸座標である。X軸、Y
軸は、電子機器本体の側面の法線方向であり、X軸、Y
軸、Z軸はそれぞれ直交する。本発明の原理の理解を容
易にするため、図1に示すように、本実施の形態に係る
電子機器を、図1のZ+方向に落下して同時に4つの保
護部材3の角部2が床面5と衝突する場合を考える。
【0037】この場合、図1の衝撃緩衝部材4a、4
b、4c、4dのバネ定数をそれぞれka、kb、k
c、kdとし、ka<kb=kc<kdとなるように設
定するものとする。
【0038】ここで、図1のとおり被衝撃体である電子
機器本体の重心Gは、バッテリなどの重量物が、偏った
位置に存在するため、点Gである。
【0039】つまり被衝撃体の重心G側の衝撃緩衝部材
のバネ定数は、他の部分に比べて小さい。
【0040】そのため落下した時に、図5(a)のよう
に、被衝撃面と衝撃相手面が略平行に衝突した時も、各
衝撃緩衝部材のバネ定数がことなることから、圧縮によ
る減速速度が異なり各衝撃緩衝部材の最大にひずむ迄の
時間が微妙にずれる。略平行に衝撃したとしても、衝撃
緩衝部材4aが先に最大ひずみに到達する時間が短く、
次に衝撃緩衝部材4b、4cのどちらか、最後は衝撃緩
衝部材4dとなる。
【0041】このことを、時間−衝撃加速度にすると図
6(b)のようになり、4つ衝撃緩衝部材が同時に最大
のひずむ時間となる図6(a)に比べ、分散されること
から、その被衝撃体にかかる衝撃加速度を小さく抑える
ことができる。
【0042】その他の被衝撃面に垂直な落下方向におい
ても同様に、重心G側の衝撃緩衝部材のバネ定数が他の
部分より、小さくなっているため、同様に緩衝効果があ
り、衝 撃加速度を低く抑えることができる。
【0043】この他に、内部の部品やユニットなどの保
持構造についても同様な原理が適用できることを説明す
る。
【0044】図7のように電子機器の外側に衝撃緩衝部
材のない電子機器の内部の部品およびユニットを例に用
いて考える。
【0045】電子機器内部のHDD50は、図7の通
り、衝撃緩衝部材51aから51の6個の衝撃緩衝部材
により6面全てを保持されている。
【0046】ここで、図7のZ+、Z−方向の基準とな
るZ軸は、HDDの被衝撃面の法線方向の軸で、X軸、
Y軸は、それぞれが直交して、各々の被衝撃面に垂直に
設定するものとする。
【0047】まず、図7中のZ−方向の落下について記
述する。
【0048】本発明において、被衝撃体の重心G側の衝
撃緩衝部材のバネ定数を小さくするため、種々の方法が
考えられる。
【0049】各衝撃緩衝部材の落下衝突時の被衝撃体へ
の作用は、バネ定数を変化させたり、緩衝部材の配置場
所によって決定される。以下、図7のZ−方向の衝突に
おいて有効な具体例を記述する。
【0050】衝撃緩衝部材のバネ定数を変化させる因子
として、請求項2から7までにあげた方法がある。
【0051】その具体例を、図7中の衝撃緩衝部材51
aとHDD50との関係に着目し、逐次述べる。ここ
で、HDD50が衝撃緩衝部材51aに配置される位置
をHDD配置外形線52とする(図8参照)。また、被
衝撃体の重心Gから衝撃緩衝部材51aとHDD51が
当接する被衝撃面に垂直に投影した点(以下、重心投影
点と呼ぶ)を点Gwとする。
【0052】請求項2の具体例を説明する。例えば、衝
撃緩衝部材は、図8(a)〜(e)のように、HDD5
0などの電子機器の部品やユニットなどの被衝撃体を保
持する場合、衝撃緩衝部材に対する受圧面積を変化させ
ることができる。
【0053】また衝撃緩衝部材の被衝撃体に対する配置
によっても、被衝撃体に対するバネ定数を変化させるこ
とができる。衝撃緩衝部材が重心に近ければ、被衝撃体
に作用する衝撃緩衝部材のバネ定数が事実上大きくな
り、重心から遠ければ、被衝撃体に作用する衝撃緩衝部
材のバネ定数が事実上小さくなる。
【0054】請求項3および請求項4の具体例を説明す
る。前述と同様に、例えば図9(a)(b)の衝撃緩衝
部材51x、51y、51zを材質、硬度そして厚みを
変えて組み合わせてバネ定数を変化させてもよい。
【0055】請求項5の具体例としては、図9(c)の
衝撃緩衝部材51rを他の衝撃緩衝部材51sに比べ圧
縮される形状を変えることによりバネ定数を変える方法
がある。
【0056】請求項6の具体例としては、弾性のあるゴ
ムなどに限らず、金属によるバネや合成樹脂によるバ
ネ、エアーダンパーや、機構より弾性を持たせた構造に
よりバネ定数を変化させる方法もある。
【0057】請求項7のように、前述のバネ定数を変化
させる方法を組み合わせて、バネ定数を変える方法な
ど、バネ定数を変化させる方法であれば、いかなるもの
にも応用することができる。図9(a)を用いて詳述す
る。
【0058】各衝撃緩衝部材51x、51y、51zの
バネ定数を、各々kx、ky、kzとすると、kx<k
y<kzの関係が成り立つように衝撃緩衝部材を配置す
る。
【0059】以上の結果、本実施の形態によれば、被衝
撃体の重心がある側の衝撃緩衝部材バネ定数は、相対的
に小さくなっているため、各衝撃緩衝部材が同時に床面
に落下衝突する場合も、上述の実施の形態と同様に、重
心側のバネ定数の小さい衝撃緩衝部材51xが最大にひ
ずむ迄の時間が早く、次に図の上方側にある重心側の衝
撃緩衝部材51y、図の下方側にある衝撃緩衝部材51
y、最後にバネ定数が大きくて重心から遠い衝撃緩衝部
材51zの順に緩衝部材が最大にひずむ時間が微妙にず
れる。
【0060】このことを、時間−衝撃加速度にすると図
6(b)のように加速度のピークとなる時間がそれぞれ
の衝撃緩衝部材51によって分散されることから、その
被衝撃体にかかる衝撃加速度の絶対値を小さく抑えるこ
とができる。
【0061】衝撃エネルギーの大部分は、衝撃緩衝部材
4、51を比較的長い時間をかけ、変形させる際の変形
エネルギーに変換されるため、従来例のような、バネ定
数が均等な場合、および重心側の衝撃緩衝部材のバネ定
数が相対的に大きい場合に比べて大きな緩衝効果を得る
ことができる。
【0062】ここで、一般的に、落下衝撃は、床面に対
し、面から当たる面落下、下面と側面との稜から当たる
稜落下、そして隣り合う側面と下面との角から当たる角
落下の3種類の落下がある。
【0063】稜落下、角落下は衝突後、ごく希な状態を
除いて被衝撃体がいずれかの方向に転がる運動エネルギ
ーおよびその後の衝撃エネルギーに消費されため、最初
の衝撃エネルギーはは小さくなる。
【0064】面落下については、前記の通り、被衝撃面
と床面が平行に衝突すると、衝撃加速度が相対的に高く
なるつまり本実施の形態においては、従来からの課題で
あった、衝撃加速度が高くなる面落下において、薄い衝
撃緩衝部材によって、従来の厚い衝撃緩衝部材と同等の
緩衝性能を得られることができる。
【0065】そのため、製品を小型化、薄型化、軽量化
を図ることができる。
【0066】加えて、材料も少量で済むため、経済的か
つ環境保護性においても有効である。
【0067】本明細書では、z−方向の一方向のみの例
を用いて説明したが、他の被衝撃面についても同様に応
用できる。 なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。
【0068】例えば、上述の実施の形態においては、筐
体のすべての角部を覆うように保護部材を取り付けた
が、本発明はこれに限られず、筐体の必要な角部のみを
覆うように保護部材を取り付けることもできる。ただ
し、筐体のすべての角部を覆うように保護部材を取り付
ければ、電子機器がどのような体勢で落下した場合であ
っても、必ず保護部材が床面等に衝突してその衝撃力が
緩衝されるため、常時確実に電子機器を保護することが
できる。
【0069】また、電子機器の角部の保護部材には樹脂
による保護板部30がついているが、保護板部30が無
い保護部材に関しても、バネ定数を変化させることによ
り、緩衝効果を上げることもできる。
【0070】また、本発明の範囲内であれば、保護部材
の大きさ、形状、厚み、材質等は任意のものとすること
ができる。ただし、上述の実施の形態のものを採用すれ
ば、より電子機器の小型、軽量化を達成しうるものであ
る。
【0071】加えて、衝撃緩衝部材は連続していても、
分割されていても良い。
【0072】他方、筐体や部品、ユニットの形状ににつ
いても、上述の実施の形態のような四角形状のみなら
ず、三角形状などのものに対しても適用することができ
る。
【0073】また、筐体の材質は金属に限らず例えば剛
性の高い樹脂をもちいることもできる。
【0074】加えて本発明の実施例においては、1層の
バネによる構造で説明したが、複数や多層となるバネの
組み合わせにおいても、適用することができる。
【0075】また、衝撃緩衝部材が連続していても、分
割されていても良い。
【0076】応用例として、電子機器の脚部のゴム足に
ついては、重心のある側のバネ定数を、小さくし、かつ
高さを一定に設定することができる。すなわち平面に置
く場合のガタつきをなくすなどのゴム足の機能を実現し
つつ、本発明の緩衝性能も確保することができる。
【0077】
【実施例】図1〜図5に示す本発明の構造を有する電子
機器1と、保護部材3を取り付けずに衝撃緩衝部材4の
みを筐体2の各角部2aに取り付けた従来の構造の電子
機器を用いて落下試験を行ったところ、 従来例と同様
に、衝撃緩衝部材のバネ定数を均等にした場合に300
G(1G=9.8メートル毎秒毎秒)である緩衝構造に
おいて、本発明の緩衝構造に変更すると、同じ落下条件
で150Gとなり。本発明の顕著な効果が確認された。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、、衝
撃を受ける電子機器の本体もしくは電子機器に内装され
る電子部材部品の被衝撃体をゴムもしくはスポンジ等の
弾性変形する衝撃緩衝部材が支持する電子機器の緩衝構
造において、前記被衝撃体の重心側の前記衝撃緩衝部材
は、衝撃を受けたときの変形の変形終了する迄の時間が
他に比して短くなるように、バネ定数を他に比して小さ
くして形成されていることを特徴とする。
【0079】上記の構成によれば、重心側の衝撃緩衝部
材のバネ定数を小さくしたことにより、衝撃を受けたと
きの変形の変形終了する迄の時間が他に比して短く、そ
の後、他の部位もしくは他の衝撃緩衝部材が変形終了と
なる。このように、被衝撃体には加速度が同時に作用し
ないので、最大加速度は小さく、従って、被衝撃体が破
壊等破損する可能性は低くなる。よって、効果的で優れ
た電子機器の緩衝構造を提供することができる。
【0080】また、本発明によれば、小型、軽量で安価
な電子機器の緩衝構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝構造を有する電子機器の一実施の
形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態の斜視図である。
【図3】(a):図2の矢印A方向から見た側面図であ
る。 (b):図2の矢印B方向から見た側面図である。
【図4】(a):同実施の形態の保護部材の断面構成を
示す平面図である。 (b):同実施の形態の保護部材の断面構成を示す側面
図である。
【図5】(a):本発明の原理を説明するための説明図
であり、電子機器の角部の4つの保護部材が床面と同時
に衝突した状態を示すものである。 (b):本発明の原理を説明するための説明図であり、
図5(a)の衝突後の衝撃緩衝部材が変形し、本発明の
作用により、一つの衝撃緩衝部材が最大にひずんだ状態
を示すものである。
【図6】(a):従来技術のように、本発明を実施して
いない被衝撃体が、床面と被衝撃面が平行に衝突する場
合の、被衝撃体の時間−衝撃加速度 曲線を示す図 (b):本発明を実施した場合の、最大にひずむ迄の時
間のずれによる被衝撃体の時間−衝撃加速度曲線を示す
図。
【図7】電子機器の外側に衝撃緩衝部材を用いないタイ
プで、かつ従来例の衝撃緩衝部材を用いた、HDD保
持構造を示す、分解斜視図。
【図8】(a)〜(e):本発明の実施形態を示す方法
の一つで、衝撃緩衝部材の受圧面積を変化させること、
または配置によって、バネ定数の被衝撃体への作用を制
御する例を示す斜視図。
【図9】(a)〜(c):本発明の実施形態を示す方法
の一つで、衝撃緩衝部材の材質、硬度または形状を変化
させること、配置によって、バネ定数の被衝撃体への作
用をを制御する例を示す斜視図。
【図10】(a):図7の組み立て時のS−S断面図。 (b):従来例の図7の衝撃緩衝部材において、床面
と被衝撃面が平行に衝突する時のHDDを示すS−S断
面図。
【符号の説明】
1 電子機器 2 筐体 2a 角部 3 保護部材 4 衝撃緩衝部材 4a、4b、4c、4d 衝撃緩衝部材 5 床面 20 LCDパネル 30 保護板部 31 保護壁部 41 形状重心線 50 HDD 51 衝撃緩衝部材 52 HDD配置外形線 G 被衝撃体の重心 Gw 被衝撃体の重心投影点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃を受ける電子機器の本体もしくは電
    子機器に内装される電子部材部品の被衝撃体をゴムもし
    くはスポンジ等の弾性変形する衝撃緩衝部材が支持する
    電子機器の緩衝構造において、 前記被衝撃体の重心側の前記衝撃緩衝部材は、衝撃を受
    けたときの変形の変形終了する迄の時間が他に比して短
    くなるように、バネ定数を他に比して小さくして形成さ
    れていることを特徴とする電子機器の緩衝構造。
  2. 【請求項2】 前記被衝撃体の重心側の前記衝撃緩衝部
    材は、硬度および衝撃方向の厚みが同一の場合、変形す
    る総体積が小さいことを特徴とする請求項1記載の電子
    機器の緩衝構造。
  3. 【請求項3】 前記被衝撃体の重心側の前記衝撃緩衝部
    材は、その硬度を他に比して小さいことを特徴とする請
    求項1記載の電子機器の緩衝構造。
  4. 【請求項4】 記被衝撃体の重心側の前記衝撃緩衝部材
    は、前記厚みの方向に変位するにしたがって前記厚み方
    向の断面積が大きくもしくは小さくなるように形成され
    ていることを特徴とする請求項1もしくは2記載のいず
    れか1項記載の電子機器の緩衝構造。
  5. 【請求項5】 記被衝撃体の重心側の前記衝撃緩衝部材
    は、板バネと組み合わされて形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の電子機器の緩衝構造。
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