JP4639307B2 - 作業車両の動力伝達制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は左右の車軸を同方向に駆動する走行駆動系と左右の車軸を、該左右の車軸に相対回転差を生じさせるように駆動する旋回駆動系とを備え、走行駆動系に中立位置を有するギヤ式変速装置を設ける一方、旋回駆動系にクラッチを設けてある作業車両において、ギヤ式変速装置の中立位置で、上記クラッチを非作動状態とする動力伝達制御装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
上述のような作業車両において、走行駆動系中のギヤ式変速装置を中立位置とし、車両を停止させている状態でも、作業者が不測にステアリング操作具に手をかけて、旋回駆動系を作動させ車両の旋回を行わせる事態を防ぐことは、特開2000−71818号公報に開示されているように公知である。本公報のものでは、走行駆動系中のギヤ式変速装置が、中立位置と2つの変速作用位置とを有するものであることに対応して旋回駆動系中のクラッチを、2組の歯車列を有するものに構成し、ギヤ式変速装置のシフト部材とクラッチのシフト部材とを互いに連動させて、ギヤ式変速装置の一の変速作用位置及び他の変速作用位置でクラッチの一の歯車列及び他の歯車列を作動させる一方、ギヤ式変速装置の中立位置でクラッチを非作動状態とするように、構成している。
【0003】
したがって上記公報のものは、旋回駆動系中のクラッチの構造を複雑とする。また走行駆動系中のギヤ式変速装置が3つ以上の変速作用位置を有するものである場合には、本公報のものの構造では対処できない。
【0004】
そこでこの発明は旋回駆動系中のクラッチの構造を単純化でき、また走行駆動系中のギヤ式変速装置が3つ以上の変速作用位置を有するものであっても対処可能である、作業車両の新規な動力伝達制御装置を提供しようとするものである。
【0005】
【発明の要約】
本発明の請求項1においては、左右の車軸(17L,17R)を同方向に駆動する走行駆動系と、左右の車軸を、該左右の車軸に相対回転差を生じさせるように駆動する旋回駆動系とを備え、走行駆動系に中立位置を有するギヤ式変速装置(26)を設ける一方、旋回駆動系にクラッチ(50)を設けてある作業車両において、前記クラッチ(50)をスプリング(48)によって、作動状態又は非作動状態に切り替えられるものに構成し、該スプリング(48)に抗してクラッチ(50)を操作する操作部材である操作軸(74)とシフトフォーク(75)とクラッチアーム(77)とを設け、該操作軸(74)にカム手段であるカム金物(78)を固定し、またギヤ式変速装置(26)の変速用の操作軸(67)にはアーム(79)を固定し、該アーム(79)の先端にローラ(79a)を軸支し、該操作軸(74)とアーム(79)とを、上記スプリング(48)により係合を維持されるカム金物(78)とローラ(79a)を介して係合させ、該カム金物(78)には、前記ギヤ式変速装置(26)の中立位置(N)に対応するアーム(79)の姿勢で、該アーム(79)端のローラ(79a)に対し係合し、前記クラッチ(50)を切り位置とするカム面(78b)と、前記ギヤ式変速装置(26)の高速位置(H)に対応する該アーム(79)の姿勢で、該アーム(79)端のローラ(79a)に対し係合し、前記クラッチ(50)を入り位置とするカム面(78c)と、前記ギヤ式変速装置(26)の低速位置(L)に対応するアーム(79)の姿勢で、該アーム(79)端のローラ(79a)に対し係合し、前記クラッチ(50)を入り位置とするカム面(78d)を設け、前記ギヤ式変速装置(26)の中立位置で、前記クラッチ(50)を非作動状態とすべく構成したものである。
【0006】
【発明の効果】
この発明は旋回駆動系のクラッチを、スプリングによって作動状態又は非作動状態に切り替えられるものとし、このクラッチの操作部材とギヤ式変速装置の操作に連動する可動部材とを、上記スプリングにより係合を維持され、ギヤ式変速装置の中立位置でクラッチを非作動状態とするカム手段を介し係合させたものであるから、前述した特開2000−71818号公報のもののようにクラッチを、ギヤ式変速装置の2つの変速作用位置に対応した2組の歯車列を有するものに構成する必要がなく、クラッチは通常通り単一部材のシフトによって作動状態及び非作動状態に切り替えられるものとでき、クラッチの構造を単純とする。カム手段を、クラッチを作動或いは非作動状態とするスプリングによって係合を維持されるものとしたから、余分のスプリングを設ける必要はない。またギヤ式変速装置が3つ以上の変速作用位置を有するものである場合にも、カム手段を対応して構成することによって難なく対処できる。
【0007】
この発明の他の特徴と長所とするところは、図面を参照して行う以下の説明から明瞭に理解できる。
【0008】
【実施例】
図示の実施例はこの発明をコンバインにおいて実施した例に係り、図1,2において1は、コンバインの伝動ケースを示す。エンジン2は伝動ケース1外に設置してあり、伝動ケース1の入力軸3は該エンジン2によりベルト伝動機構4を介して駆動される。伝動ケース1の上部外面上には駆動ケース5を装着してあり、この駆動ケース5内には走行駆動系の油圧伝動装置を構成する油圧ポンプ6及び油圧モータ7と、旋回駆動系の油圧伝動装置を構成する油圧ポンプ8及び油圧モータ9が設けられている。油圧ポンプ6,8のポンプ軸10,11は伝動ケース1内に突入させてあり、該ポンプ軸10,11上の歯車12,13を、入力軸3上の共通の歯車14に対し噛合わせてある。油圧モータ7,9のモータ軸15,16も伝動ケース1内に突入させてある。
【0009】
図示のコンバインは、左右の車軸17L,17R端に装備させた左右のクローラ駆動輪18L,18Rを同方向に駆動して車両の走行を行わせると共に、該左右のクローラ駆動輪18L,18Rに相対回転差を与えて車両を旋回させるものに構成されている。左右の車軸17L,17Rに左右のキャリア19L,19Rを固定してなる左右の遊星歯車機構20L,20Rを設けてあり、各遊星歯車機構20L,20Rは通例のように中心のサンギヤ21L,21R、該サンギヤ21L,21Rの放射方向外方に配置したインターナルギヤ22L,22R、及びキャリア19L,19Rに遊転自在に支持させてあってサンギヤ21L,21R及びインターナルギヤ22L,22Rに対し噛合わせてある複数個の遊星ギヤ23L,23Rを備えている。そしてモータ軸15から左右の遊星歯車機構20L,20Rに至る走行駆動系のトランスミッションSと、モータ軸16から左右の遊星歯車機構20L,20Rに至る旋回駆動系のトランスミッションTとが、伝動ケース1内に設置されている。
【0010】
図1−4について走行系トランスミッションSの構成を説明すると、モータ軸15と同心配置して該モータ軸15に連結した駆動軸24とその下方に配置した変速軸25間には、ギヤ式変速装置26を配設してある。また変速軸25の下方に配置し該変速軸25に歯車27,28でもって接続したブレーキ軸29の一端には、駐車ブレーキ30を配置してある。さらにブレーキ軸29の下方に配置し、該ブレーキ軸29に歯車31,32でもって減速接続した伝動軸33を設けて、この伝動軸33に固定した左右1対の小径の歯車34L,34Rを、左右のキャリア19L,19Rのボス部に遊嵌してある前記左右のインターナルギヤ22L,22Rの外周面に形成した大径の歯車35L,35Rに対し噛合わせて、走行駆動力を左右のインターナルギヤ22L,22Rに対し入力することとしている。
【0011】
なお上記ギヤ式変速装置26は、駆動軸24に固定した2個の歯車36,37に対し変速軸25に遊嵌した2個の歯車38,39を噛合わせ、変速軸25上に、図示の中立位置から一側に摺動変位されると高速用の歯車38を、また他側に摺動変位されると低速用の歯車39を、それぞれ変速軸25に対し結合するクラッチスライダ40を設けて、2段の変速を行うものに構成されている。
【0012】
次に図1,2及び図5,6について旋回駆動系トランスミッションTの構成を説明すると、モータ軸16と同心配置して、該モータ軸16に連結したトルク検出軸41上には、歯車42を固定設置すると共に、図示省略のカム機構によって検出される伝達トルクの大小に応じ、トルク検出軸41に対する制動力を小さくしたり大きくしたりするブレーキ43を設置してある。このブレーキ43は、図示省略のステアリング操作具によって油圧ポンプ8が中立位置におかれている状態で作業者が、該ステアリング操作具に不測に手を触れる等してモータ軸16に若干の出力が行われた場合、トルク検出軸41を制動し伝動下流側に旋回駆動力が伝達されないこととし、それによって車両の直進性を維持するためのものである。なお該ブレーキ43は本発明とは無関係であり、より詳細な説明は省略する。
【0013】
上記歯車42はトルク検出軸41の下方に配置された中間軸44上の歯車45と噛合わされており、さらに中間軸44の下方にクラッチ軸46を配置して歯車45を、クラッチ軸46上に遊嵌設置したクラッチ歯車47に対し噛合わせてある。クラッチ軸46上にはスプリング48によってクラッチ歯車47方向に移動付勢されたクラッチスライダ49を設けてあり、これによって旋回駆動系トランスミッションを入り切りするためのクラッチ50が構成されている。クラッチ軸46の下方には伝動軸51を配置してあり、クラッチ軸46と伝動軸51間は歯車52,53の噛合わせによって減速接続されている。伝動軸51上にはさらに、歯車53の一側と他側で左右の歯車54L,54Rを固定設置してある。
【0014】
図6に明瞭に示すように左右のキャリア19L,19R間で左右の大径の歯車55L,55R設けてあり、伝動軸51は該歯車55L,55Rに対し、伝動軸51上の左側の歯車54Lは図1,2,6に示す中間軸56上の中間歯車57を介して左側の歯車55Lに対し噛合わせ、伝動軸51上の右側の歯車54Rは右側の歯車55Rに対し直接に噛合わせることによって、左右の歯車55L,55Rに対し互いに等速で逆方向の回転を与えるように接続されている。そして上記した左右の歯車55L,55Rのボス部内周面にはそれぞれ内歯55aを形成してあって、該内歯55aを、左右のサンギヤ21L,21Rに形成した小径の歯部に対し噛合わせてある。すなわち旋回駆動力は左右の遊星歯車機構20L,20Rにおける左右のサンギヤ21L,21Rに対し、互いに等速で逆方向から入力されることとされているのである。
【0015】
図4,6に示すように左右のキャリア19L,19R間には、該左右のキャリア19L,19Rにベアリング59を介して支持させてある支軸60を設けてある。この支軸60の中央部は伝動ケース1の内面にボルト61により固定してある支持部材62に、ベアリング63を介して支持されている。左右のサンギヤ21L,21Rに対し旋回駆動力を入力する左右の歯車55L,55Rは、支持部材62の左右でベアリング64を介し支軸60に支持されている。なお65は、各キャリア19L,19Rに支持されて各遊星ギヤ23L,23Rを遊転自在に支持する支軸である。
【0016】
走行駆動系トランスミッションS中の前記ギヤ式変速装置26は図7,8に示すように、伝動ケース1の内外にまたがる回転可能な操作軸67を設けて該操作軸67の外端に変速レバー68を取付けると共に、伝動ケース1内で操作軸67に固定した変速アーム69を設け、この変速アーム69端の操作ピン69aを、伝動ケース1に固定支持させてあるフォーク軸70に摺動可能に支持させたシフトフォーク71に対し係合させ、シフトフォーク71を前記クラッチスライダ40に係合させて、変速レバー68の回動によってクラッチスライダ40を前記変速軸25上で摺動変位させて、中立位置Nと高速用歯車を変速軸25に対し結合する高速位置Hと低速用歯車39を変速軸25に対し結合する低速位置Lとに切り替えられるものに構成されている。
【0017】
旋回駆動系トランスミッションT中の前記クラッチ50は図7,9に示すように、伝動ケース1と該ケース1にボルト72により取付けた支持金物73とに操作軸74を回転可能に支持させると共に、前記クラッチスライダ49に対し係合させたシフトフォーク75を、伝動ケース1に摺動可能に支持させてあるフォーク軸76に固定して設け、操作軸74に固定したクラッチアーム77をシフトフォーク75に対し、前記スプリング48の反対側から係合させて、クラッチアーム77の位置に応じ、図9に実線図示の位置ではシフトフォーク75がクラッチスライダ49をクラッチ50の切り位置に保持し、クラッチアーム77が図9に鎖線図示の位置に移されるとスプリング48の力でクラッチスライダ49が、クラッチ50の入り位置へと移されるものに、構成されている。
【0018】
図7,8に示すように操作軸74に固着の筒部78aにカム金物78を固定してあり、また変速用の操作軸67にはアーム79を固定してあって、このアーム79の先端に軸支させたローラ79aに対しカム金物78のカム面を、前記スプリング48がシフトフォーク75、フォーク軸76、クラッチアーム77及び操作軸74を介して及ぼすカム金物78の回動付勢力によって係合させてある。カム金物78には、図8に図示のギヤ式変速装置26の中立位置Nに対応するアーム79の姿勢で該アーム79端のローラ79aに対し係合するカム面78b、そして図10に図示のギヤ式変速装置26の高速位置Hに対応するアーム79の姿勢で該アーム99端のローラ79aに対し係合するカム面78c、及び図11に図示のギヤ式変速装置26の低速位置Lに対応するアーム79の姿勢で該アーム79端のローラ79aに対し係合するカム面78dを、それぞれ設けてある。
そしてスプリング48の付勢力によって図8,10,11の矢印P方向に回動付勢されているカム金物78のカム面78c,78dは、該両カム面78c,78dがローラ79aに対し係合するとき図10,11に示すように、カム面78bがローラ79aに対し係合する状態からカム金物78が矢印P方向に等量だけ回動されるように設定されている。このようにカム面78c,78dがローラ79aに対し係合する状態では、前記スプリング48の付勢力によってクラッチ50が、クラッチアーム77を図9に鎖線図示の位置にもたらしつつ入れられる。
【0019】
図7及び図12−14に示すようにフォーク軸70に形成した環状凹溝70N,70H,70Lの1つ内に、スプリング80の付勢力で選択的に臨みシフトフォーク71を中立位置N、高速位置H、低速位置Lに拘束するボール81を備えたデテント手段が設けられており、図12−14は同デテント手段と一緒にカム金物78の姿勢を画いている。図12に図示のシフトフォーク71の中立位置N、したがってギヤ式変速装置26の中立位置Nではカム金物78がカム面78bでもってローラ79aに係合して、クラッチ50が切り位置に保持される。図13に図示のシフトフォーク71及びギヤ式変速装置26の高速位置Hではカム金物78がカム面78cでもってローラ79aに係合し、図14に図示のシフトフォーク71及びギヤ式変速装置26の低速位置Lではカム金物78がカム面78dでもってローラ79aに係合して、クラッチ50がスプリング48の力で入れられる。
【0020】
なお図1,5に示すように油圧ポンプ8と同時駆動されるチャージポンプ83及び作業機ポンプ83を、駆動ケース5及び伝動ケース1の各外面上に設置してある。図4に示すように各車軸17L,17Rの端部上には、前記クローラ駆動輪18L,18Rを装着するための輪体85を固定設置してある。
【0021】
図示のトランスミッションは以上のように構成されていて、油圧伝動装置を構成する油圧ポンプ6及び油圧モータ7により、図外の変速レバーにより油圧ポンプ6のポンプ斜板の傾角を、逆転方向を含めて制御しながら走行駆動系トランスミッションSによって左右の遊星歯車機構20L,20Rに走行系駆動力を入力し、左右の車軸17L,17Rを同方向に回転させて車両を駆動する。なお油圧伝動装置によらずして走行系トランスミッション中に前後進切替え装置を設けることによって、必要な車両の前後進を得ることも可能である。車両を旋回するには油圧伝動装置を構成する油圧ポンプ8及び油圧モータ9により、図外のステアリング操作具により油圧ポンプ8のポンプ斜板の傾角を、車両旋回方向に応じ中立位置の一側又は他側で増減制御し、旋回系トランスミッションTによって左右の遊星歯車機構20L,20Rに互いに逆方向の旋回駆動力を入力し、左右の車軸17L,17Rに互いに等速で逆方向の回転を与えて車両の旋回を得る。
【0022】
旋回駆動力を、左右の遊星歯車機構20L,20Rにおける左右のサンギヤ21L,21Rに対し入力することとされているから、旋回駆動力についての大幅な減速が得られ、左右のインターナルギヤ22L,22Rに対し走行駆動力を入力するのみの車両直進時と比較して車両旋回時における車軸負荷が高められ、車両の円滑な旋回が達成される。
【0023】
走行駆動系の前記ギヤ式変速装置26と旋回駆動系の前記クラッチ50を、ギヤ式変速装置26が中立位置におかれるとクラッチ50が切られるように接続しているから、ギヤ式変速装置26を中立位置として車両を停止させている状態で作業者がステアリング操作具に不測に手を触れる等した場合にもクラッチ50によって旋回駆動力の伝達が断たれていて、停止状態の車両が不測に旋回することがない。なおギヤ式変速装置が3段以上の変速段を有するものである場合には、対応して前記カム面78c,78dに対応するカム面の数を増せばよい。またスプリング48によって入れられるクラッチ50を示したが、該クラッチは、スプリングによって切られるものであっても差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を実施してあるコンバインのトランスミッションを示す機構図である。
【図2】 同コンバインにおける軸及び歯車の配置を示す模式的側面図である。
【図3】 走行系トランスミッションの上半部を示す縦断正面図である。
【図4】 走行系トランスミッションの下半部を示す縦断正面図である。
【図5】 旋回系トランスミッションの上半部を示す縦断正面図である。
【図6】 旋回系トランスミッションの下半部を示す縦断正面図である。
【図7】 ギヤ式変速装置及びクラッチの操作機構を示す縦断側面図である。
【図8】 同操作機構の縦断正面図である。
【図9】 同操作機構の他の縦断面に沿う縦断正面図である。
【図10】 図8に類似の縦断正面図で、他の状態を示している。
【図11】 図8に類似の縦断正面図で、別の状態を示している。
【図12】 上記操作機構の別の縦断面に沿う縦断正面図である。
【図13】 図12に類似の縦断正面図で、他の状態を示している。
【図14】 図12に類似の縦断正面図で、別の状態を示している。
【符号の説明】
1 伝動ケース
6 油圧ポンプ
7 油圧モータ
8 油圧ポンプ
9 油圧モータ
17L,17R 車軸
20L,20R 遊星歯車機構
26 ギヤ式変速装置
40 クラッチスライダ
49 クラッチスライダ
50 クラッチ
67 操作軸
68 変速レバー
69 変速アーム
70 フォーク軸
71 シフトフォーク
74 操作軸
75 シフトフォーク
76 フォーク軸
77 クラッチアーム
78 カム金物
78b,78c,78d カム面
79 アーム
79a ローラ
S 走行系トランスミッション
T 旋回系トランスミッション

Claims (1)

  1. 左右の車軸(17L,17R)を同方向に駆動する走行駆動系と、左右の車軸を、該左右の車軸に相対回転差を生じさせるように駆動する旋回駆動系とを備え、走行駆動系に中立位置を有するギヤ式変速装置(26)を設ける一方、旋回駆動系にクラッチ(50)を設けてある作業車両において、前記クラッチ(50)をスプリング(48)によって、作動状態又は非作動状態に切り替えられるものに構成し、該スプリング(48)に抗してクラッチ(50)を操作する操作部材である操作軸(74)とシフトフォーク(75)とクラッチアーム(77)とを設け、該操作軸(74)にカム手段であるカム金物(78)を固定し、またギヤ式変速装置(26)の変速用の操作軸(67)にはアーム(79)を固定し、該アーム(79)の先端にローラ(79a)を軸支し、該操作軸(74)とアーム(79)とを、上記スプリング(48)により係合を維持されるカム金物(78)とローラ(79a)を介して係合させ、該カム金物(78)には、前記ギヤ式変速装置(26)の中立位置(N)に対応するアーム(79)の姿勢で、該アーム(79)端のローラ(79a)に対し係合し、前記クラッチ(50)を切り位置とするカム面(78b)と、前記ギヤ式変速装置(26)の高速位置(H)に対応する該アーム(79)の姿勢で、該アーム(79)端のローラ(79a)に対し係合し、前記クラッチ(50)を入り位置とするカム面(78c)と、前記ギヤ式変速装置(26)の低速位置(L)に対応するアーム(79)の姿勢で、該アーム(79)端のローラ(79a)に対し係合し、前記クラッチ(50)を入り位置とするカム面(78d)を設け、前記ギヤ式変速装置(26)の中立位置で、前記クラッチ(50)を非作動状態とすべく構成したことを特徴とする動力伝達制御装置。
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