JP4639212B2 - 裏面照射型撮像素子の製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体基板の裏面側から光を照射し、前記光に応じて前記半導体基板内で発生した電荷を、前記半導体基板の表面側から読み出して撮像を行う裏面照射型撮像素子の製造方法に関する。
一般的な固体撮像素子の撮像部は、フォトダイオードを含む微細な光電変換セルを一次元または二次元に多数配列することにより構成されている。限られた大きさのデバイスの中により多くの光電変換セルを配列することでより高精細な画像の撮影が可能になる。従って、それぞれの光電変換セルを更に微細化する必要がある。光電変換セルの微細化限界については、検出対象の光の波長によって定まり、一般的な可視光イメージセンサの場合には、可視光領域の波長(400〜700nm)によって定まる。
また、一般的な(表面照射型の)イメージセンサの場合には、電極等が配置される配線層の下側に各セルの光電変換部が形成されており、各光電変換部に入射する光に対して配線層の配線部分が光の透過を妨げる。そのため、様々な工夫をしているのであるが、例えば各セルの面積が2×2[μm]程度の場合に受光部の実効的な開口面積は1×1[μm]以下になる場合が多い。従って、セルの微細化に伴って原理的に急激な感度低下が生じることが知られている。
そこで考え出されたのが裏面照射型撮像素子である。すなわち、電極などの配線層が形成されている半導体基板の表面側とは反対の裏面側に受光部を設け、裏面側から入射した光に応じて各セルの光電変換部で信号電荷を生成する。これにより、各セルの受光部の開口面積が配線層の影響を受けなくなるので、光電変換セルを微細化した場合でも比較的大きな開口面積が得られ、感度低下を防止できる。
実際の裏面照射型撮像素子においては、半導体基板の裏面側から光を照射し、この光に応じて半導体基板内で発生した電荷を、半導体基板の表面側(配線層に近い側)に形成された電荷蓄積領域に蓄積し、ここに蓄積された電荷に応じた信号を、CCDやCMOS回路等によって外部に出力して撮像を行うように構成される。なお、この裏面照射型撮像素子に対し、以下の説明では現在普及している一般的な撮像素子のことを表面照射型撮像素子という。
この裏面照射型撮像素子においても、表面照射型撮像素子と同様に、光電変換素子に蓄積された撮像に不要な不要電荷を排出するためのオーバーフロードレイン機構を設ける必要がある。表面照射型撮像素子に適用されているオーバーフロードレイン機構には、縦型オーバーフロードレイン機構と横型オーバーフロードレイン機構がある。横型オーバーフロードレイン機構は、各光電変換素子に隣接して各光電変換素子に並行にドレイン領域が設けられるため、この機構では、微細化が進んだ場合に、各光電変換素子の大きさを十分に大きくすることができず、感度を向上させることが難しい。一方、縦型オーバーフロードレイン機構は、各光電変換素子の下方に、ドレイン領域を設ける構成であるため、微細化が進んだ場合でも、各光電変換素子の大きさを確保することができ、感度向上を図ることが可能となる。
ところで、半導体デバイスにおいては、製造プロセス中に重金属による汚染を起因として欠陥が生じ、これによりデバイス特性の劣化や信頼性の低下が発生する。このような金属汚染の影響を低減するのがゲッタリング技術である。イメージセンサに関しては、暗電流によって生じるノイズに対して非常に敏感であるため暗電流を減らす必要があるが、重金属による汚染によって暗電流が増大する傾向がある。従って、イメージセンサを製造する際には十分なゲッタリング特性が要求される。
表面照射型撮像素子を製造する場合には、従来より、厚いエピタキシャルウェハを使用したり、リンゲッタリング、ポリバックシール等を用いたウェハを使用することにより、半導体基板の裏面側に十分なゲッタリング特性を与えるような製造方法を採用している。
特許文献1には、裏面照射型撮像素子において縦型オーバーフロードレイン機構を採用した構成が開示されている。
特開2001−257337号公報
裏面照射型撮像素子を製造する場合には、一般に半導体ウェハとしてSOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板を用いる。この場合、半導体基板を構成するSOI層とBOX層との界面であるSi/SiO2界面が強力なゲッタリングサイトとして機能するので、汚染された重金属等を捕獲することが可能である。しかしながら、表面照射型撮像素子の場合は基板の裏面が厚い(通常は600μm程度)のに対し、裏面照射型撮像素子の場合には半導体基板を構成するSOI層とBOX層との界面自体がデバイス動作領域(空乏領域)に近いため、このゲッタリングサイトが暗電流源、すなわちノイズ源になる可能性が高い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ゲッタリング能力を安定させかつ暗電流の増大を防ぐことが可能な裏面照射型撮像素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 半導体基板の電極が形成される表面側に対し反対の裏面側から入射する光を受光し、前記光に応じて前記半導体基板内で発生した電荷を、前記半導体基板の表面側から読み出して撮像を行う裏面照射型撮像素子を製造するための裏面照射型撮像素子の製造方法であって、
第1半導体支持基板と該第1半導体支持基板上に絶縁層を介して形成された導電型半導体層とから成るSOI基板に対して、前記導電型半導体層内に受光部を含む光電変換領域および該光電変換領域で生成された信号電荷を転送するための転送部を形成する第1ステップと、
前記SOI基板の前記第1半導体支持基板とは反対側の面を第2半導体支持基板に固定する第2ステップと、
前記SOI基板から前記第1半導体支持基板及び前記絶縁層を除去する第3ステップと、
前記導電型半導体層の表面にゲッタリング領域を露出させ、300〜500℃の環境で低温アニール処理を行うことにより低温酸化膜を形成する第4ステップと、
前記第4ステップの後、前記SOI基板の露出面に形成された低温酸化膜を前記ゲッタリング領域と共に除去する第5ステップと、
前記SOI基板上に、CVD処理により薄膜を堆積させて光入射側面とする第7ステップと、
を少なくとも含む裏面照射型撮像素子の製造方法。
この裏面照射型撮像素子の製造方法によれば、第1ステップに関するプロセスの結果、SOI基板の裏面側には遷移金属を主体とする重金属による汚染が発生する。この汚染された裏面が、第3ステップで第1半導体支持基板及び絶縁層を除去することにより、汚染された裏面がデバイスの表面に露出する。この露出する面は、半導体基板を構成するSOI層とBOX層との界面(Si/SiO2界面)であるためゲッタリングサイト(ゲッタリング領域)として機能し、重金属等を取り込んでいる。このゲッタリング領域はデバイス動作領域(空乏領域)に近いため、暗電流源(ノイズ源)になる可能性が高い。そこで、第4ステップでゲッタリング領域を露出させ、低温酸化膜を形成する。その結果、ゲッタリング領域はこの低温酸化膜によって絶縁されるので、デバイス動作領域に対する暗電流源になることを防止できる。これにより、ゲッタリング能力を安定させかつ暗電流の増大を防ぐことが可能な裏面照射型撮像素子を、従前の製造プロセスを大きく変更することなく、簡単かつ確実に得ることができる。
また、この裏面照射型撮像素子の製造方法によれば、300〜500℃の低温アニール処理で低温酸化膜を形成することにより、第4ステップを実施する前にデバイスに形成されるメタル配線層に悪影響が及ぶことが回避される。
また、この裏面照射型撮像素子の製造方法によれば、必要最小限の工数としてプロセスの簡略化が図られる。
(2) (1)記載の裏面照射型撮像素子の製造方法であって、
前記第5ステップの後、前記SOI基板の露出面に対して再度の酸化処理を行う第6ステップと、を含み
前記第7ステップが、前記SOI基板上の前記酸化処理された面に対して、CVD処理により薄膜を堆積させる裏面照射型撮像素子の製造方法。
この裏面照射型撮像素子の製造方法によれば、第6ステップでゲッタリング領域が除去されるので、重金属等による汚染層が完全に取り除かれ、暗電流の発生をより確実に抑制できる。また、第4ステップの低温酸化処理だけで必要な膜厚の酸化膜を形成する場合には非常に長い時間を要するので、実用的な短時間で必要な膜厚を得るために、第5ステップでCVD(Chemical Vapor Deposition)処理により薄膜を堆積させ所定の膜厚を短時間で得ることができる。
(3) (1)又は(2)記載の裏面照射型撮像素子の製造方法であって、
前記第4ステップが、酸素ラジカルまたは高濃度オゾンを用いて前記導電型半導体層を酸化させることを特徴とする裏面照射型撮像素子の製造方法。
この裏面照射型撮像素子の製造方法によれば、非常に活性の高い酸素ラジカルまたは高濃度オゾンを用いて犠牲酸化するので、比較的低温の環境下においても、高品質の酸化膜をデバイス上に形成できる。
本発明によれば、ゲッタリング能力を安定させかつ暗電流の増大を防ぐことが可能な裏面照射型撮像素子の製造方法を提供でき、もって、高品位な撮像が行える撮像装置を提供できる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について図1〜図6を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態を説明するためのインターライン型の裏面照射型撮像素子の部分断面模式図である。
図1に示す裏面照射型撮像素子100は、p型のシリコン層(以下、p層という)1とp層1よりも不純物濃度の高いp++型のシリコン層(以下、p++層という)2とからなるp型の半導体基板(以下、p基板という)30を備える。裏面照射型撮像素子100は、図中下方から上方に向かって光を入射させて撮像を行うものである。本明細書では、p基板30の光入射方向に対して垂直な2つの面のうち、光入射側の面を裏面といい、その反対面を表面という。また、裏面照射型撮像素子100を構成する各構成要素を基準にしたときに、入射光が進む方向を、その構成要素の上方と定義し、入射光が進む方向の反対方向を、その構成要素の下方と定義する。また、p基板30の裏面及び表面に直交する方向を垂直方向、p基板30の裏面及び表面に平行な方向を水平方向と定義する。
p層1内のp基板30表面近傍の水平方向に延びる同一面上には、入射光に応じてp基板30内で発生した電荷を蓄積するためのn型の不純物拡散層(以下、n層という)4が複数配列されている。n層4は、p基板30の表面側に形成されたn層4aと、n層4aの下に形成されたn層4aよりも不純物濃度の低いn−層4bとの2層構造となっているが、これに限らない。n層4で発生した電荷と、このn層4に入射する光の経路上でp基板30内に発生した電荷とが、n層4に蓄積される。
各n層4上にはp基板30表面に発生する暗電荷が各n層4に蓄積されるのを防ぐための高濃度のp型の不純物拡散層(以下、p層という)5が形成されている。各p層5内部には、p基板30の表面からその内側に向かってn層4よりも高濃度のn型の不純物拡散層(以下、n層という)6が形成されている。n層6は、n層4に蓄積される不要な電荷を排出するためのオーバーフロードレインとして機能し、p層5が、このオーバーフロードレインのオーバーフローバリアとしても機能する。図示したように、n層6は、p基板30の表面に露出する露出面を有している。
層5及びn層4の右隣には、少し離間してn層4よりも高濃度のn型不純物拡散層からなる電荷転送チャネル12が形成され、電荷転送チャネル12の周囲にはp層5よりも濃度の低いp層11が形成されている。
層5及びn層4と電荷転送チャネル12との間のp層11及びp層1には、n層4に蓄積された電荷を電荷転送チャネル12に読み出すための電荷読み出し領域(図示せず)が形成されている。電荷転送チャネル12と電荷読み出し領域の上方には、シリコン酸化膜やONO膜等からなるゲート絶縁膜20を介して、電荷転送チャネル12に電圧を供給して電荷転送動作を制御するための電荷転送電極と、電荷読み出し領域に読み出し電圧を供給して電荷読み出し動作を制御するための電荷読み出し電極とを兼ねたポリシリコン等からなる電極13が形成されている。電極13の周囲には酸化シリコン等の絶縁膜14が形成されている。電荷転送チャネル12とその上方の電極13とにより、CCDが構成される。
隣接するn層4同士の間には、p層11の下にp型不純物拡散層からなる素子分離層15が形成されている。素子分離層15は、n層4に蓄積されるべき電荷が、その隣のn層4に漏れてしまうのを防ぐためのものである。
p基板30の表面上にはゲート絶縁膜20が形成されており、ゲート絶縁膜20上には酸化シリコン等の絶縁層9が形成されており、この絶縁層9内に電極13及び絶縁膜14が埋設されている。また、絶縁層9内には、n層6の露出面上に、平面視において、その露出面と同じかそれよりも小さい面積のコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に電極7が形成されている。
電極7は、導電性材料であればよく、特に、W(タングステン)、Ti(チタン)、またはMo(モリブデン)等の金属材料、或いは、これらとのシリサイド等で構成されることが好ましい。電極7とn層6との間には、電極7を構成する導電性材料の拡散を防止するための拡散防止層を設けることが好ましい。拡散防止層の構成材料としては、例えばTiN(窒化チタン)を用いる。拡散防止層を設けることにより、n層6とp層5のPN接合が均一になり、画素間の飽和バラつきを低減することができる。
絶縁層9上には電極8が形成され、電極8は電極7と接続される。電極8上には保護層10が形成されている。電極8は、導電性材料であれば良い。電極8には端子が接続され、この端子に、所定の電圧を印加できるようになっている。
層6に移動した電荷は、n層6の露出面に接続された電極7とこれに接続された電極8に移動するため、これにより、n層6をオーバーフロードレインとして機能させることができる。
p基板30の裏面から内側には、p基板30の裏面で発生する暗電荷がn層4に移動するのを防ぐために、p++層2が形成されている。p++層2には端子が接続され、この端子に所定の電圧が印加できるようになっている。p++層2の濃度は、例えば1×1017/cm〜1×1020/cmである。
++層2の下には、酸化シリコンや窒化シリコン等の入射光に対して透明な絶縁層3が形成されている。絶縁層3の下には、絶縁層3とp基板30との屈折率差に起因するp基板30の裏面での光の反射を防止するために、窒化シリコンやダイヤモンド構造炭素膜等の入射光に対して透明な高屈折率透明層16が形成されている。高屈折率透明層16としては、プラズマCVDや光CVD等の400℃以下の低温形成が可能なアモルファス窒化シリコン等のn=1.46を超える屈折率の層とすることが好ましい。
高屈折率透明層16の下には、複数のカラーフィルタ18を水平方向に配列してなるカラーフィルタ層が形成されている。複数のカラーフィルタ18は、それぞれ異なる波長域の光を透過する複数種類のカラーフィルタに分類される。例えば、カラーフィルタ層は、赤色の波長域の光を透過するRカラーフィルタと、緑色の波長域の光を透過するGカラーフィルタと、青色の波長域の光を透過するBカラーフィルタとを配列した構成となっている。カラーフィルタ18は、複数のn層4の各々の下方に形成されており、各n層4に1つのカラーフィルタ18が対応して設けられている。また、各n層4には、1つのn層6が対応するため、カラーフィルタ18は、複数のn層6のいずれかに対応していると言うことができる。
隣接するカラーフィルタ18同士の間には、混色を防止するための遮光部材17が形成されている。この遮光部材17は、光を透過させない機能を持つものであれば良く、W、Mo、及びAl(アルミニウム)等の可視光透過率の低い金属やブラックフィルタを用いることができる。
遮光部材17は、その断面形状が、p基板30の裏面に向かって広がるテーパー状(頂点が光入射側に向いた三角形や、上底が下底よりも長くなった台形)となっていることが好ましい。このようにすることで、遮光部材17に垂直入射した光を、テーパー面で反射させてp基板30内に導くことができ、光利用効率を上げることができる。
各カラーフィルタ18の下には、マイクロレンズ19が形成されている。マイクロレンズ19は、屈折した光が、その上方のカラーフィルタ18とそのカラーフィルタ18に隣接するカラーフィルタ18との間にある遮光部材17を避ける光路となるように、その形状が決定されている。また、マイクロレンズ19の焦点は、n層4の中心に来るように設計されている。
n層4上面からp基板30の裏面までの領域のうち、平面視において素子分離層15で区画された領域が、撮像に寄与する光電変換を行う領域のため、以下では光電変換領域という。1つの光電変換領域で発生する電荷に応じた信号が、画像データの1画素データのもととなることから、本明細書では、この光電変換領域のことを画素ともいう。つまり、裏面照射型撮像素子100は、複数の画素と、複数の画素の各々で発生した電荷に応じた信号を読み出すCCD型またはCMOS型の信号読出し部とを備える構成となる。
シリコン基板では、波長毎の光吸収係数の違いにより、可視域の光をもれなく吸収するためには、実験上、その厚みが約9μm以上必要であることが分かっている。このため、裏面照射型撮像素子100においても、p基板30の垂直方向の長さを9μm以上としておくことが好ましい。このようにすることで、可視光をもれなく吸収することができ、感度を向上させることができる。
p基板30の垂直方向の長さを9μm以上にした場合には、次のような利点がある。
・電荷転送チャネル12には光がほとんど到達しなくなるため、p基板30内に、電荷転送チャネル12を遮光するための遮光層を設けることなく、また、裏面照射型撮像素子をフレームインターライン型にすることなく、インターライン型でも十分スミアの低い撮像素子を実現することができる。
・量子効率が高まり、感度が向上する。
・長波長の感度が高くなる。
・近赤外の感度が飛躍的に高くなる。
ただし、p基板30の垂直方向の長さを9μm以上とすると、電荷分離層15等の影響により、低い空乏化電圧(現状の撮像素子で用いられる3V程度)では、各光電変換領域に空乏層を形成することが難しくなる。そこで、各光電変換領域に空乏層を形成でき、且つ、この空乏層で発生した電荷をn層4に移動させることのできるような電位勾配を持たせるように、p基板30の濃度を最適に設計しておく必要がある。
本出願人は、シミュレーションの結果、p基板30を次の(1)〜(3)の構成とすることで、上記条件を満たせることを見出した。
(1)n層4とp++層2との間の中間層に、1×1014/cm以下のn層またはp層、或いはi層を少なくとも含む構成
(2)上記中間層に、2×1014/cm以下のn層と、2×1014/cm以下のp層とを含む構成
(3)(2)のn層とp層の間に、1×1014/cm以下のn層、1×1014/cm以下のp層、及びi層のうちの少なくとも1つを含む構成
このように構成された裏面照射型撮像素子100では、1つのマイクロレンズ19に入射した光が、そのマイクロレンズ19上方のカラーフィルタ18に入射し、ここを透過した光が、このカラーフィルタ18に対応するn層4へと入射される。このとき、p基板30のうち入射光の経路となる部分でも電荷が発生するが、この電荷は、光電変換領域に形成されたポテンシャルスロープを介してn層4へと移動し、ここで蓄積される。n層4に入射してここで発生した電荷も、ここに蓄積される。n層4に蓄積された電荷は、電荷転送チャネル12に読み出されて転送され、出力アンプによって信号に変換されて外部に出力される。
図2は、図1に示すB−B線の電位プロファイルを示す図である。
図2に示すように、n層6と光電変換領域においてそれぞれ電位井戸が形成され、p層5がこれらの電位井戸同士の間のバリアとして機能していることが分かる。光電変換領域に形成される電位井戸の飽和容量を超えた電荷は、n層6に形成される電位井戸に流れ込み、流れ込んだ電荷は電極7に移動することで、外部に排出される。このため、n層6に接続される電極7に印加する電圧を変化させてp層5のバリアの高さを調整することで、n層4の飽和容量の制御が可能となる。例えば、信号を加算して読み出す動画撮影モード時においては、n層4の飽和容量を減少させる制御を行うことで、電荷転送チャネル12でのオーバーフローを防ぐことができる。
また、図2の破線で示すように、p層5に形成されるバリアを消失させられる程度のレベルの電圧をn層6に接続される電極7に印加することで、光電変換領域に形成された電位井戸内の電荷をリセットすることができため、このことを利用して電子シャッタを実現することができる。
なお、n層6に接続する電極7を、そのn層6に対応するカラーフィルタ18の種類毎に共通に接続し、カラーフィルタ18の種類毎に共通化された電極7のそれぞれに独立に電圧を印加できるようにしておく構成も考えられる。このようにした場合、各種類のカラーフィルタに対応する光電変換領域毎に、独立に電子シャッタをかけられるようにすることが可能である。つまり、各光電変換領域における電荷蓄積時間を、そこに入射する光の色毎に変えることができ、電荷蓄積時間の制御でカラーバランスを揃えた出力を得ることが可能となる。
また、複数のn層6を、動画撮影モード等の間引き読み出しを行う撮影モードにおいて電荷を読み出すn層4に対応するn層6からなる第一のグループと、該撮影モードにおいて電荷を読み出さないn層4に対応するn層6からなる第二のグループとに分類しておき、同一グループに属するn層6毎に、電極7を共通に接続しておき、共通化された電極7のそれぞれに独立に電圧を印加できるようにしておく構成も考えられる。このようにした場合、グループ毎に印加電圧を変えることで、ハイライト光に対する画素間ブルーミング抑制効果を高めることが可能となる。
なお、これらの電極7及び電極8への電圧印加は、裏面照射型撮像素子100を備えるデジタルカメラ等の撮像装置において、裏面照射型撮像素子100を駆動するドライバが行えば良い。
裏面照射型撮像素子100はインターライン型であるため、露光期間中に、電荷転送チャネル12にも光が入射する可能性があり、これがスミアの原因となる。以下では、上述したように、p基板30の垂直方向の長さを9μm以上とすれば、スミアを低く抑えられることを、シミュレーション結果に基づいて証明する。
図3は、図1に示す裏面照射型撮像素子100を一部簡略化した図であり、図1と同一要素には同一符号を付してある。
図3において、符号aは電荷転送チャネル12の空乏層の垂直方向の長さを示し、符号bは、電荷転送チャネル12の空乏層の水平方向の長さを示し、符号cは、p基板30の垂直方向の長さを示し、符号dは、n層4の配列ピッチを示している。図3に示すモデルでは、絶縁層9の変わりに、光を吸収する光吸収層21を設けたものとしている。
ここで、a=0.4μm、b=0.5μm、c=5μm、d=2μmとし、電荷転送チャネル12のうち、そこに形成される空乏層以外で発生した電子は、全てその電荷転送チャネル12に対応するn層4に流れ込んで信号になるとし、電荷転送チャネル12の空乏層で発生した電子は、全てスミア信号になると仮定した。n層4の配列は正方配列とし、信号読み出し方式はインターライン方式とした。また、p基板30を通過した光は全て光吸収層21に吸収されるものとした。
厚さx(cm)のシリコンの光吸収率Yは、Y={1−Exp(−α×x)}(ここで、αはシリコンの光吸収係数)であるので、図3に示す裏面照射型撮像素子のp基板30の裏面側下方にIRカットフィルタを配置し、IRカットフィルタに3300K光源から光を照射した場合の各画素の透過分光から、各波長毎(400〜700nm、10nm間隔)に信号とスミア信号を計算して平均値を計算し、p基板30の垂直方向の1/10の領域で注入が起こる条件で信号に対するスミア信号の比を求めると、0.032%(n層4をハニカム配列とした場合は0.056%)となった(図4参照)。
また、c=8μm=0.0008cmとすると、スミア信号の比は、0.0075%(n層4をハニカム配列とした場合は0.013%)となり、c=10μm=0.001cmとすると、スミア信号の比は、0.0032%(n層4をハニカム配列とした場合は0.0056%)となった(図4参照)。
ここで、ハニカム配列とは、行方向に配列された多数のn層4からなる行を、行方向に直交する列方向に多数並べた配列であって、偶数行と奇数行とを、行方向に1/2ピッチずらした配列であり、正方配列と比較した場合、電荷転送チャネルの面積は1.75倍に増えるので、正方配列の結果を1.75倍したものを、ハニカム配列の見積もり値とした。
図4に示すシミュレーション結果から、インターライン型の裏面照射型撮像素子100は、p基板30の垂直方向の長さを5μm以上とすれば、同一感度を得るためのインターライン型の表面照射型撮像素子よりもスミアを抑制できることが分かった。また、p基板30の垂直方向の長さを8μm以上とすれば、よりスミアを抑制でき、10μm以上とすれば更にスミアを抑制できることが分かった。
以上のように、裏面照射型撮像素子100によれば、入射光がほぼ到達しないp基板30の表面側にオーバーフロードレインを設けているため、p基板30の裏面側にオーバーフロードレインを設ける従来構造に比べて、青感度を向上させることができる。
また、このオーバーフロードレインに印加する電圧を制御することで、各光電変換領域の飽和容量や電荷蓄積時間を一律にまたは独立に制御することができ、様々なパターンの駆動を容易に実現することができる。
また、裏面照射型撮像素子100によれば、電子シャッタを実現する際にn層6に印加する電圧振幅を、p基板30の裏面側にオーバーフロードレインを設ける従来構造に比べて大幅に下げることができる(23V→8V)。逆に、電圧振幅が従来と同じであれば、各光電変換領域の飽和容量を大幅に増やすことが可能となる。
なお、図1において、p++層2を省略し、その代わりに、絶縁層3の下に入射光に対して透明なITO等の透明電極を設け、この透明電極に電圧が印加できるように構成し、この透明電極に負電圧を印加しておけば、p基板30の裏面で発生する暗電流を抑制することができる。
また、以上の説明では、上述したように、p基板30の垂直方向の長さが8μm以上であれば、スミアは十分に抑制されるため、裏面照射型撮像素子100をインターライン型としたが、光電変換領域の深さが8μm以上であっても、スミアは多少なりとも発生してしまう。このため、裏面照射型撮像素子100をフレームインターライン型とすれば、更なるスミア低減が可能となる。
また、以上の説明では、裏面照射型撮像素子100がCCD型のものとしたが、これはもちろんCMOS型であっても良い。つまり、n層4に蓄積された電荷に応じた信号を、CMOS回路で読み出す構成としても良い。
次に、図1に示した裏面照射型撮像素子100のp基板30及び絶縁層3からなるSOI基板の製造方法の一例を説明する。
図5は、裏面照射型撮像素子100に用いるSOI基板の製造工程を説明するための図である。図5において、図1と同様の構成には同一符号を付してある。
まず、シリコン等のベース基板22上に、エピタキシャル成長等によってp層1を形成する(図5(a))。図5(a)においてp層1の露出している面が、p基板30の裏面となる。次に、p層1の上方からイオン注入を行ってp++層2を形成する(図5(b))。これにより、p基板30が形成される。
次に、p++層2上に、CVDや熱酸化等によって酸化シリコンからなる絶縁層3を形成する(図5(c))。次に、絶縁層3上に、シリコン等のベース基板23を結合する(図5(d))。次に、ベース基板23が下側に、ベース基板22が上側となるように回転させ、ベース基板22上方からベース基板22とp層1との界面付近に水素イオンを注入する(図5(e))。このイオン注入によりベース基板22とp層1とが分離されるため、次の工程でベース基板22を剥離する(図5(f))。
そして、図5(f)の状態から、p基板30の表面近傍にある要素を形成し、形成後、ベース基板23を、絶縁層3をストッパとしてエッチングして除去した後、カラーフィルタ18やマイクロレンズ19等を形成して、裏面照射型撮像素子100の製造を完了する。
図5(f)でベース基板23を除去する方法としては、光励起法によってベース基板23に複数のスリットを形成し、その後、絶縁層3をストッパとし、KOHをエッチャントとしたエッチングを行う方法が考えられる。絶縁層3としては酸化シリコンの他に、窒化シリコンも用いることができるため、この場合には、窒化シリコンがストッパとなるようなエッチャントを使用すれば良い。
次に、裏面照射型撮像素子100のn層6と電極7の形成方法を説明する。
裏面照射型撮像素子100のオーバーフロードレインの特性を不安定にする要因として、p層5とn層6との合わせずれ、n層6と電極7との合わせずれ、絶縁層9内に形成されたコンタクトホールへの電極7の被覆不良等が考えられる。このような合わせずれや被覆性の改善のためには、平面視において、p層5とn層6の面積を大きくし、電極7の面積を大きくすることが最も簡単な策であるが、このような策は、画素の微細化を進める上で大きな障害となってしまう。そこで、本実施形態では、合わせずれや被覆性の改善と、画素の微細化とを同時に実現可能な方法を提案する。
図6は、裏面照射型撮像素子100のn層6と電極7と電極8の形成方法を説明する
ための図である。図6において、図1と同様の構成には同一符号を付してある。
まず、図5(f)の状態から、p基板30の表面上方からイオン注入等によってn層4とその上のp層5を形成した後、p基板30表面上に絶縁層9を形成し、平面視において、p層5と重なる絶縁層9の領域の一部に、フォトリソフラフィ法とエッチングによってコンタクトホールHを形成する(図6(a))。
次に、コンタクトホールHをマスクとしてAs(ヒ素)をイオン注入し、セルフアラインでp層5内にn層6を形成する(図6(b))。この状態から、電極7を構成する金属材料として例えばタングステンをCVD法によって成膜し、絶縁層9をストッパとしたエッチングやCMP等によって平坦化して、コンタクトホールH内に金属材料膜を埋め混み、電極7を形成する。そして、絶縁層9及び電極7上に電極8を構成する導電性材料を成膜することで、n層6、電極7、及び電極8の形成を完了する。
なお、n層6の下面とn層4とが接触してしまうと、オーバーフローバリアがなくなってしまい、n層6をオーバーフロードレインとして機能させることができない。このような事態を確実に防ぐための方法を、図6(b)〜(f)に示してある。
層6をセルフアラインで形成した後、コンタクトホールHをマスクとして、n層6の不純物よりも拡散係数が大きい不純物、例えばB(ボロン)をイオン注入し、セルフアラインでn層6の下にp層24を形成する(図6(c))。次に、活性化のためのアニール処理を実施すると、AsよりBの方が拡散係数が大きいため、n層6の端部をカバーするように、p層24が広がる(図6(d))。次に、電極7を構成する金属材料として例えばタングステンをCVD法によって成膜し、絶縁層9をストッパとしたエッチングやCMP等によって平坦化して、コンタクトホールH内に金属材料膜を埋め混み、電極7を形成する(図6(e))。そして、絶縁層9及び電極7上に電極8を構成する導電性材料を成膜することで、n層6、電極7、及び電極8の形成を完了する(図6(f))。
図6(c)〜(f)で示した方法によれば、図6(b)の状態で、n層6の下面がn層4に接触していた場合でも、n層6とn層4の間にp層24を形成することができるため、n層6をオーバーフロードレインとして機能させることができる。
以上の方法によれば、n層6を、コンタクトホールHをマスクとしたセルフアラインによって形成するため、n層6と電極7との合わせずれが発生することがない。このため、コンタクトホールHの水平方向の幅を極力小さくすることが可能であり、画素を微細化する場合の障害とならなくなる。
また、コンタクトホールHのアスペクト比が厳しくなっても、電極7の材料としてタングステンを用いれば、電極7の埋め込みは可能であり、絶縁層9を厚くすることが可能である。
また、裏面照射型撮像素子100の場合、n層4上方に開口を設ける必要がないため、電極13の電荷転送チャネル12と重なる部分からn層4側にはみ出した部分の水平方向の長さを、水平方向に延ばすことが可能である。この部分を長くできれば、n層4から電荷転送チャネル12に電荷を読み出す際の読み出し電圧を低くすることができ、逆に、読み出し電圧を変えないのであれば、n層4の濃度を濃くして、飽和容量を大きくすることができるため好ましい。したがって、裏面照射型撮像素子100では、電極13の電荷転送チャネル12と重なる部分からn層4側にはみ出した部分の水平方向の長さを、水平方向に延ばすことが有効である。
このように考えた場合、図6に示した方法によれば、電極7の水平方向の幅を極力薄くできるため、電極13を延ばせる量を増やすことができ、読み出し電圧の低下、感度向上に非常に有効となる。
次に、SOI基板のp基板30の汚染をゲッタリングする方法の一例を以下に列挙する。
・p基板30と絶縁層3との界面にゲッタリングサイトを形成し、絶縁層3側からSIMOX(Separation by IMplanted OXgen)を行って絶縁層3内に汚染不純物を固着する。
・p基板30と絶縁層3との界面にゲッタリングサイトを形成する方法としては、この界面に絶縁層3側からフッ素や炭素を注入する方法がある。
・p基板30と絶縁層3との界面にゲッタリングサイトを形成し、その後、エッチング等で絶縁層3、ゲッタリングサイトまでを除去した後、低温酸化(ラジカル酸化等)を行って絶縁層3の代わりとなる絶縁層を形成する。
次に、裏面照射型撮像素子100の構成や製造方法の変形例を以下に列挙する。
・遮光部材17を、特定のカラーフィルタ18については、そのカラーフィルタ18と高屈折率層16との間の全面に設けておく。このような構成により、特定のカラーフィルタ18を透過した光を検出する光電変換領域を、光学的黒レベルを検出するための光電変換領域とすることができる。特定のカラーフィルタ18の位置を、裏面照射型撮像素子100の周辺とすれば、通常の撮像素子と同様に、スミア補正や黒レベル補正が可能となる。また、この場合、カラーフィルタ層と絶縁層3との間に遮光部材17を設ける構成であるため、この製造が容易である。
・遮光部材17を、裏面照射型撮像素子100の周辺回路の下方にも設けておく。
・p++層2をp型のアモルファスSiCからなる層に変更し、絶縁層3をITO等の入射光に対して透明な透明電極とし、この透明電極に電圧を印加できる構成としておく。
・p基板1を複数の不純物拡散層で構成する場合には、各不純物拡散層を、プロセスを分けて形成する。
・p基板1を複数の不純物拡散層で構成する場合には、各不純物拡散層を、プロセスを分けて形成し、その後、アニール処理してポテンシャル段差を丸める。
・p基板1を複数の不純物拡散層で構成する場合には、各不純物拡散層を同一プロセスでガス雰囲気濃度をアナログ的に変化させながら形成する。
(第2の実施の形態)
次に、第1の実施の形態における裏面照射型撮像素子の製造工程に関するより詳細な具体例を、第2の実施の形態として図7〜図13を参照しながら以下に説明する。
図7は第2の実施の形態における裏面照射型撮像素子の主要な製造プロセスの処理手順を示すフローチャートである。図8〜図12は、第2の実施の形態における裏面照射型撮像素子およびその製造途中の各工程でのデバイスの厚み方向の構成を示す断面図である。
すなわち、第2の実施の形態では、図8に示された構造の裏面照射型撮像素子を製造する場合を想定している。この裏面照射型撮像素子の基本的な構造は図1に示された裏面照射型撮像素子と同様である。例えば、図1におけるn層(オーバーフロードレイン)6は、図8におけるn領域65に相当する。なお、図8に示された裏面照射型撮像素子の向きは、図1の裏面照射型撮像素子と比べて上下関係が逆になっているので注意されたい。
まず、完成状態を表す図8の裏面照射型撮像素子について説明する。図8に示すように、この裏面照射型撮像素子は、図中の矢印Z方向の下側からの並び順に列挙すると、第2半導体支持基板80、絶縁層71、電極(アルミニウム)70が形成され、そして、絶縁層68内に、電極(タングステン)69、nポリシリコン領域67が形成され、さらに、p層64内に、nポリシリコン領域67に対応する電荷転送領域(n領域)66、電極69に接続されるn領域65が形成され、そして、p層62からp層64にかけて光電変換領域(n型半導体領域)63が形成され、その上に、p層61、低温酸化膜76、CVD膜77、平坦化層(レジスト)91、カラーフィルタ92、及びマイクロレンズ93で構成されている。なお、電極69,70は、上記材料の他、アルミ又はW、Mo等の高融点金属、ポリシリコン等を適宜用いて構成してもよい。
上記構成によれば、最終形状で半導体基板となる半導体層51は、受光部を含む光電変換領域63および光電変換領域63で生成された信号電荷を転送する転送部が形成され、光入射側となる裏面側の表面層、すなわちP層61の表面には、低温酸化膜76と、該酸化膜の外側にCVD膜77とがこの順で形成されている。CVD膜77は半導体基板への光入射側面となり、その外側に平坦化層91を介して、カラーフィルタ92、マイクロレンズ93が形成される。
また、図8における上側がこの裏面照射型撮像素子の背面であり、上側から上面に形成されているマイクロレンズ93に向かって光が入射する。入射した光は、マイクロレンズ93、カラーフィルタ92、平坦化層91、CVD膜77、低温酸化膜76、p層61、p層62を透過してフォトダイオードを形成する光電変換領域(n型半導体領域)63まで到達する。すると、光電変換領域63で生成された信号電荷は、転送部により転送処理される。従って、フォトダイオードに入射する光は電極(アルミニウム)70や電極(タングステン)69によって遮られることはないので、撮像セル(1画素分の撮像部)の大きさが小さい場合であっても大きな開口面積が得られる。
この裏面照射型撮像素子を製造する場合の製造工程の概略は図7に示す通りであり、図8〜図12を用いて順次説明する。
まず、ウェハとして図9(a)に示すような半導体基板50を用意する。この例では、半導体基板50として半導体層(SOI層)51と、絶縁層52と、第1半導体支持基板53とで構成されるSOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板を用いている。
第1半導体支持基板53はシリコン(Si)の支持基板であり、絶縁層52は圧縮応力を持つSiO層(BOX層)であり、半導体層(SOI層)51は欠陥のないシリコンのエピタキシャル層(Si−Epi)である。また、可視光波長領域で撮影する裏面照射型撮像素子を製造する場合には、可視光の吸収特性から、半導体層(SOI層)51の厚みを3〜20μm程度にする必要がある。絶縁層52については、通常のLSI製造に耐えうる品質であれば、特別な制約はない。
図7に示すステップS11の工程では、図9(a)に示した半導体基板50の半導体層(SOI層)51の部分に、デバイスの各種構成要素を形成する。つまり、SOI層51に受光部を含む光電変換領域および該光電変換領域で発生する信号電荷を信号出力部に転送するための電荷転送部を形成する(第1ステップ)。その結果、図9(b)に示す状態になる。ここに示す例では、裏面照射型撮像素子の1セル相当の主要な要素が形成されており、具体的には、図8に示すp層61から絶縁層71までの構成が上下を逆転した状態で形成される。
光電変換領域(n型半導体領域)63は入射光に応じた信号電荷を生成するためのフォトダイオードを構成し、電荷転送領域(n領域)66は信号電荷を所望の位置に転送するための垂直転送用CCDを形成する。電極69、70は、信号電荷の読み出しや転送等のための電位を各部に印加するために用いられる。勿論、CCDを構成する代わりにC−MOS構造にすることもできる。
図7に示す次のステップS12では、予め第2半導体支持基板(シリコンの支持基板)80を用意しておき、図9(b)に示す状態の構造物を、矢印Z方向に対して上下反転し、下側になった絶縁層71の下面が第2半導体支持基板80の上面と密着するように乗せ、これらを貼り付けて固定する(第2ステップ)。つまり、半導体基板(SOI基板)50の上下を反転させ、半導体基板50の第1半導体支持基板53とは反対側の面を第2半導体支持基板80に固定する。その結果、図10(a)に示す状態になる。なお、本実施形態においては、上下反転させているが、これに限らず、反転させずにそのままの状態で第2半導体支持基板80と接合することでも構わない。
図7に示す次のステップS13では、図10(a)の状態の構造物における図中上側のシリコン層、すなわち第1半導体支持基板53を除去する(第3ステップ(1))。具体的には、機械研磨(MP)、化学機械研磨(CMP)等の処理を施した後、フッ硝酸処理等を施すことにより、第1半導体支持基板53が除去される。その結果、図10(b)に示すように、境界面82である絶縁層52の表面が上側に露出する。
ここで、P層61と絶縁層(酸化膜)52との界面は、前段の製造工程を経ることで重金属で汚染されていると考えられるので、ゲッタリング用のイオン注入を実施し、絶縁層52を通じてP層61の表面側にイオン注入による不純物層を形成してもよい(図示略)。
図7に示す次のステップS14では、表面に露出している絶縁層(酸化膜)52、すなわちBOX層の全体を、例えばフッ硝酸処理等を施すことにより剥離する(第3ステップ(2))。その結果、図11(a)に示す状態になる。
ここで、表面に露出している部分、すなわち、p層61と絶縁層52との界面であった部分(以下、ゲッタリングサイトと呼ぶ)は、前述のイオン注入を行わない場合でも、強力なゲッタリング能力(重金属等を取り込む能力)を有している。つまり、このゲッタリングサイトは重金属等によって汚染されている。ゲッタリングサイトは、取り込んだ重金属等による悪影響を防止する機能を有しているが、裏面照射型撮像素子の場合には、ゲッタリングサイトの場所がデバイス動作領域(空乏領域)に近いため、ゲッタリングサイト自体が暗電流の発生源になる可能性が高い。
そこで、図7に示す次のステップS15では、ゲッタリングサイトによって生じる暗電流を抑制するために、図11(a)に示す状態のSOI基板の表面近傍に対して低温アニール処理(低温酸化処理)を施す(第4ステップ)。これにより、図11(b)に示す緻密構造の低温酸化膜75が形成されるため、この低温酸化膜75にゲッタリングサイトが取り込まれる。すなわち、ゲッタリングサイトは低温酸化膜75によって他の領域とは電気的に分離されることになり、その結果、暗電流の発生が抑制される。
ステップS15における低温酸化処理については、メタル配線後の熱処理であるため、配線に対して悪影響が生じないように配慮する必要がある。従って、熱処理の最大温度を400〜500℃程度に制限しなければならない。また、形成する酸化膜の膜厚については5〜10nm程度が必要になる。
ここで、ステップS15の低温酸化処理に関する具体例について説明する。
具体例1
温度:300〜500℃
圧力:100〜200Pa
使用するガス:Ar/O/H(混合比は100/1/1)
の条件で、マイクロ波を用いて酸素ガスをプラズマ化する。これにより、酸素ガスが非常に活性に富んだ酸素ラジカルとなり、これによりSOI基板の露出している表面近傍を犠牲酸化させることができる。実際には、マイクロ波を150秒間照射することにより、10nmの膜厚の良質な酸化膜が生成される。但し、使用するガスの中で酸素以外は必要不可欠ではない。アルゴン(Ar)は不活性なキャリアガスであり、水素は酸化促進を目的として使用している。
なお、活性に富んだ酸素ラジカルであっても、主に反応律速領域でしか酸化が進まないので、低温な酸化処理では膜厚10nm程度までが実用領域である。それ以上の厚みの酸化膜を形成しようとすれば、長時間にわたって反応を継続する必要があるので量産性に欠ける。
具体例2
温度:400℃
圧力:100〜200Pa
使用するガス:高濃度オゾン
の条件で低温酸化処理を行う。この場合も形成する膜厚については10nm程度が実用領域である。
図7に示す次のステップS16では、ステップS15で形成された表面の低温酸化膜75(図11(b)参照)を除去する(第5ステップ)。例えば、フッ硝酸処理等を施すことにより低温酸化膜75を除去することができる。すなわち、低温酸化膜75は重金属等によって汚染されているゲッタリング層を取り込んでいるので、低温酸化膜75の全体を剥離することで汚染層を完全に除去することができる。その結果、図12(a)に示す状態になる。
図7に示す次のステップS17では、SOI基板の露出している表面近傍に対して再度の低温酸化処理を施し、低温酸化膜75が除去された後の表面に、新たに汚染されていない清浄な低温酸化膜(膜厚:5〜10nm)76を形成する(図11(b)参照)(第6ステップ)。この再度の低温酸化処理についても、ステップS15と同様の処理を行えばよい。これにより形成される低温酸化膜は、前述の重金属が含まれていない。
ステップS17で形成される低温酸化膜76の膜厚はデバイスに必要とされる絶縁層の厚みとしては十分でない。そこで、所望の膜厚の絶縁層を形成するために、次のステップS18では、低温酸化膜76の表面にCVD(Chemical Vapor Deposition)膜77を堆積することにより所望の膜厚を得る(第7ステップ)。CVD膜77の膜厚は例えば50nmとする。その結果、図12(b)に示すようなデバイスが形成される。
ステップS18でCVD膜77を形成する際は、例えば常圧プラズマ等の低温(400℃)CVD処理を行えばよい。すなわち、原料物質を含むガスを高周波でプラズマ化することにより、原料物質がラジカル化して反応性に富むようになり、基板上に吸着されて堆積する。
図7に示す次のステップS19では、上記の工程が終了したデバイス(図12(b))に対して残りの構成要素を形成する。すなわち、図8に示すように、CVD膜77の上側に平坦化層(レジスト)91を形成し、その上にカラーフィルタ92を形成し、更にその上にマイクロレンズ93を形成する。
以上説明したように、本実施形態によれば、裏面照射型撮像素子の場合に半導体基板を構成するSOI層とBOX層との界面自体がデバイス動作領域(空乏領域)に近いために、このゲッタリングサイトが暗電流源、すなわちノイズ源になる可能性が高くなるが、低温酸化させることで、ゲッタリングサイトを酸化膜中に取り込むことができ、その結果、暗電流の発生が抑えられる。
次に、第2の実施の形態の各変形例を以下に説明する。
図13は第2の実施の形態における裏面照射型撮像素子の主要な製造プロセスの処理手順の変形例を示すフローチャートである。
図7に示した上述の製造工程を図13に示すように変更することも考えられる。例えば、図7に示したステップS16及びS17は省略することもできる。
すなわち、本変形例では、ステップS15で低温酸化膜75を形成し、ゲッタリング層を低温酸化膜75に取り込んだ後、低温酸化膜75を除去することなく、その表面にステップS18でCVD膜77を堆積する。この変形例では、重金属等で汚染されているゲッタリング層を含む領域がそのままデバイス上に残留することになるが、ゲッタリング層は低温酸化膜75に取り込まれているため、汚染領域と他の領域との間は低温酸化膜75によって電気的に分離されることになり、暗電流の発生は抑制される。また、図7に示すステップS16及びS17を省略するため、より簡単に製造できる。
また、さらに他の変形例としては、図7のステップS15で低温酸化膜75を形成して、ステップS16でその低温酸化膜75を除去し、その後、低温酸化工程を経ることなく、図14に示すように、直接CVD膜77を形成することであってもよい。この場合でも、重金属等で汚染されているゲッタリング層が除去されるので、暗電流の発生が抑制される。
次に、上記実施の形態による裏面照射型撮像素子を備えた撮像装置について説明する。
図15は本発明に係る裏面照射型撮像素子を搭載したデジタルカメラのブロック図である。
図示するデジタルカメラは、撮影レンズ141と、前述の裏面照射型撮像素子100と、この両者の間に設けられた絞り142と、赤外線カットフィルタ145と、光学ローパスフィルタ147とを備える。
また、CPU149は、撮像素子駆動部159を介して裏面照射型撮像素子100を駆動し、撮影レンズ141を通して撮像した被写体画像を色信号として出力させる。CPU149には、操作部161を通してユーザからの指示信号が入力され、CPU149はこの指示にしたがって各種制御を行う。
デジタルカメラの電気制御系は、裏面照射型撮像素子100の出力に接続されたアナログ信号処理部167と、このアナログ信号処理部167から出力されたRGBの色信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路169とを備え、これらはCPU149によって制御される。
さらに、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ(フレームメモリ)171に接続されたメモリ制御部173と、ガンマ補正演算,RGB/YC変換処理,画像合成処理等の画像処理を行うデジタル信号処理部175と、撮像画像をJPEG画像に圧縮したり圧縮画像を伸張したりする圧縮伸張処理部177と、測光データを積算しデジタル信号処理部175が行うホワイトバランス補正のゲインを求める積算部179と、着脱自在の記録媒体181が接続される外部メモリ制御部183と、カメラ背面等に搭載された液晶表示部185が接続される表示制御部187と、を備え、これらは、制御バス189及びデータバス191によって相互に接続され、CPU149からの指令によって制御される。上記の電気制御系は、画像信号生成手段を含んで構成される。
上記構成のデジタルカメラによれば、各画素の受光量に応じた信号電荷を裏面照射型撮像素子100から読み出し、デジタル信号処理部75等から、被写体画像データを生成する。これにより得られる被写体画像データは、裏面照射型撮像素子が撮像装置に採用されているので、暗電流による画質劣化の少ない画像となり、常に安定して高品位な画像データとすることができる。また、裏面照射型撮像素子を用いて撮像装置を構成するので、固体撮像素子の微細化が容易になり、同一素子サイズであってもより高解像度の画像を得ることが可能となる。
なお、上記のデジタルカメラは、静止画撮影、動画撮影のいずれにも適用ができるものであり、したがって、本発明に係る撮像装置は、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなど、種々の撮像手段に適用することができる。
以上のように、本発明の裏面照射型撮像素子の製造方法は、裏面照射型撮像素子、例えば可視光イメージセンサ等の撮像装置に適用することができ、裏面照射型であるため各セルの面積が小さい場合であっても感度の低下を防止でき、しかもゲッタリング能力を安定させ、暗電流の増大も抑制できる。
本発明の実施形態を説明するためのインターライン型の裏面照射型撮像素子の部分断面模式図である。 図1に示すB−B線の電位プロファイルを示す図である。 シミュレーションに用いた裏面照射型撮像素子の構成を示す図である。 p基板の長さとスミアとの関係を求めたシミュレーション結果を示す図である。 裏面照射型撮像素子に用いるSOI基板の製造工程を説明するための図である。 裏面照射型撮像素子のn層6と電極7と電極8の形成方法を説明するための図である。 第2の実施の形態における裏面照射型撮像素子の主要な製造プロセスの処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における裏面照射型撮像素子のデバイスの厚み方向の構成を示す断面図である。 第2の実施の形態における裏面照射型撮像素子の製造途中の各工程でのデバイスの厚み方向の構成を示す断面図である。 第2の実施の形態における裏面照射型撮像素子の製造途中の各工程でのデバイスの厚み方向の構成を示す断面図である。 第2の実施の形態における裏面照射型撮像素子の製造途中の各工程でのデバイスの厚み方向の構成を示す断面図である。 第2の実施の形態における裏面照射型撮像素子の製造途中の各工程でのデバイスの厚み方向の構成を示す断面図である。 第2の実施の形態における裏面照射型撮像素子の主要な製造プロセスの処理手順の変形例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における低温酸化処理を行わない変形例を示すデバイスの厚み方向の構成を示す断面図である。 本発明に係る裏面照射型撮像素子を搭載したデジタルカメラのブロック図である。
符号の説明
1 p層
2 p++
3,9,14 絶縁層
4 n層
5 p層(オーバーフローバリア)
6 n層(オーバーフロードレイン)
7,8 電極
10 保護層
11 p層
12 電荷転送チャネル
13 電荷転送電極兼電荷読み出し電極
15 素子分離層
16 高屈折率透明層
17 遮光部材
18 カラーフィルタ
19 マイクロレンズ
20 ゲート絶縁膜
50 半導体基板
51 半導体層(SOI層)
52 絶縁層
53 第1半導体支持基板
61 p
62 p層
63 光電変換領域(n型半導体領域)
64 p
65 n領域
66 電荷転送領域(n領域)
67 nポリシリコン領域
68 絶縁層
69 電極(タングステン)
70 電極(アルミニウム)
71 絶縁層
75,76 酸化膜
77 CVD膜
80 第2半導体支持基板
81,82 境界面
91 平坦化層(レジスト)
92 カラーフィルタ
93 マイクロレンズ

Claims (3)

  1. 半導体基板の電極が形成される表面側に対し反対の裏面側から入射する光を受光し、前記光に応じて前記半導体基板内で発生した電荷を、前記半導体基板の表面側から読み出して撮像を行う裏面照射型撮像素子を製造するための裏面照射型撮像素子の製造方法であって、
    第1半導体支持基板と該第1半導体支持基板上に絶縁層を介して形成された導電型半導体層とから成るSOI基板に対して、前記導電型半導体層内に受光部を含む光電変換領域および該光電変換領域で生成された信号電荷を転送するための転送部を形成する第1ステップと、
    前記SOI基板の前記第1半導体支持基板とは反対側の面を第2半導体支持基板に固定する第2ステップと、
    前記SOI基板から前記第1半導体支持基板及び前記絶縁層を除去する第3ステップと、
    前記導電型半導体層の表面にゲッタリング領域を露出させ、300〜500℃の環境で低温アニール処理を行うことにより低温酸化膜を形成する第4ステップと、
    前記第4ステップの後、前記SOI基板の露出面に形成された低温酸化膜を前記ゲッタリング領域と共に除去する第5ステップと、
    前記SOI基板上に、CVD処理により薄膜を堆積させて光入射側面とする第7ステップと、
    を少なくとも含む裏面照射型撮像素子の製造方法。
  2. 請求項1記載の裏面照射型撮像素子の製造方法であって、
    前記第5ステップの後、前記SOI基板の露出面に対して再度の酸化処理を行う第6ステップと、を含み
    前記第7ステップが、前記SOI基板上の前記酸化処理された面に対して、CVD処理により薄膜を堆積させる裏面照射型撮像素子の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の裏面照射型撮像素子の製造方法であって、
    前記第4ステップが、酸素ラジカルまたは高濃度オゾンを用いて前記導電型半導体層を酸化させることを特徴とする裏面照射型撮像素子の製造方法。
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