JP4639145B2 - 通信方法及び通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、通信方法及び通信システムに係り、特に、DRC(Date Rate Control)およびDSC(Data Source Control)を利用した無線通信システムに用いる通信方法及び通信システムに関する。
近年、パケット通信システムや移動体通信システムにおいては、例えば、移動端末を使ったメールの送受信、インターネットへのアクセス、Web閲覧等といったデータ通信が盛んに行われている。このような移動端末を用いたデータ通信のためのシステムは、例えば、移動端末である通信端末装置(Access Terminal、以下ATと記す)、固定局である通信接続装置(Base Station、基地局、以下BSと記す)、複数の通信接続装置を接続する通信制御装置(Base Station Control、以下BSCと記す)、公衆網などの外部ネットワークで構成される。外部ネットワークからBSCがデータを受け取ると、BSCはBSにデータを転送する。BSはATへ無線通信によりデータを転送する。このようなデータ通信を実現するため、例えば、3GPP2 C.S0024(非特許文献1)に示すような標準化されたデータ送信手順に従うことが一般的になってきた。
ATが移動する場合、ATはあるBSから別のBSへ通信相手を切り替えて、データ通信を継続させる必要がある。この切り替え動作をHandoff(ハンドオフ)とよぶ。Handoffの基本的な動作としては、例えば、移動先BSとの無線通信路の確保、データ受け取り先BSの切り替え、移動元BSとの無線通信路の解放、という動作がある。
移動先BSとの無線通信路の確保と解放では、ATがBSに対して無線通信路の確保と解放をBSおよびBSCへ要求することで行う。データ受け取り先BSの切り替えでは、ATは電波の受信強度を基に最も受信状況のよいBSを選択し、DRC(Data Rate Control)信号として選択の結果をBSおよびBSCへ通知する機能を備える。BSCは、ATから受信したDRCを基にデータの転送先のBSを決定する機能を備える。BSは、自分宛のDRCをATから受信している場合にのみATへデータを送信する機能を備える。DRC信号はDRC Cover値を含む。DRC Cover値はBS毎に値が決定されており、ATは通信相手として選択したBSのDRC Cover値をDRC信号に載せてBSに通知する。これらのDRCによる通信相手の選択方法は、例えば、C.S0024(非特許文献1)の8.4章に詳細な記載がある。
また、BSCからATへ転送する間にデータが欠落した時に再度データを送信して欠落を補うため、BSCには再送用のデータを蓄積する機能と、データ送信時に各データに連続したシーケンス番号を付与する機能と、ATからの再送要求に応じてデータを再送する機能がある。ATにはデータに付与されたシーケンス番号をチェックしてデータの欠落を検出する機能と、欠落したデータの再送を要求するためのメッセージ(Nakメッセージ)をBSCに送信する機能がある。これらNakメッセージによるデータ再送方法はC.S0024(非特許文献1)の3.4章に詳細な記載がある。
上記のHandoffの方式では、受信電波強度の変化に伴ってATがDRCの切り替えを実施してから、BSCがデータの送信先となるBSを変更し、BSCから移動先BSにデータが到着して、BSからATへデータが送信されるまでの間、無線通信路上にデータが流れない期間が発生する。このような期間が発生すると、データが連続して到着することを期待するようなアプリケーションの動作に不都合が出たり、スループットの低下が発生したりする。これを解決する方法として、例えば、3GPP2 C.S0024−A(非特許文献2)が開示されている。
非特許文献2では、例えば、ATがDRCの切り替え指示を出す一定時間より前に、Handoff先のBSをDSC(Data Source Control)信号によってATからBS、BSCへ通知する方式が記載されている。このために、ATはDRC切り替えの前に、DSC切り替え指示をBS、BSCへ通知する機能を備える。BSCはDRCで指示されたBSにデータを送信するだけでなく、DSCで指示されたBSへもデータを送信する機能を備える。このようにDSCの通知をBSCが受け取ることにより、BSCはDRC切り替えを前もって予測することができ、BSCから複数のBSへ同一データが送信しておくことで、DRC切り替え時に時間をおかずにBSからATへデータが送信され、非特許文献1で課題となるDRC切り替え時の無通信期間をなくすことができる。これらDSCによるデータ送信方法は、例えば、C.S0024−A(非特許文献2)の11.7.6.1.5章および14.2.1.3.3.3章に詳細な説明がある。
また、受信装置が、セグメントの欠落を検出した場合に、欠落したセグメントの最小のシーケンス番号と、欠落したセグメントの数を示す値を広告ウィンドウサイズとして内包した確認応答を送信装置へ送信するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−343552号公報 3GPP2 C.S0024 cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification Version4.0、3.4章、8.4章 3GPP2 C.S0024−A cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification Version1.0、11.7.6.1.5章、14.2.1.3.3.3章
上述したように、無通信期間を減らす技術として非特許文献2が開示されている。この方法では、DSCによりHandoffが予測されるBSを事前にBSCに通知しておき、Handoff元のBSとHandoff先として予測されるBSの双方にBSCからデータを送信しておくことで、ATとBSの間に発生する無通信期間を減らしている。
しかし、この方法では、Handoff元のBSがATへどこまでデータを送り、ATがどこまでデータを受信したか、Handoff先のBSが知ることが出来ない。また、非特許文献2ではこれについて明確な規定がない。このため、Handoff先のBSはATからDRC切り替えを受け取ると、ATがHandoff元のBSからどこまでデータを受信したかに関わらず、自BSが蓄積しているデータをATへ送信する。Handoff元のBSからATが最後に受信したデータのシーケンス番号と、Handoff先のBSがATへ送信を開始したデータのシーケンス番号とが連続していないと、ATは連続したデータを受信することができない。Handoff元のBSからATが最後に受信したデータのシーケンス番号(例えば、50)が、Handoff先のBSがATへ送信を開始したデータのシーケンス番号(例えば、30)より大きい場合、無線区間を同一のデータ(例えば、30〜50)が通過することとなり無線区間の利用効率が下がる。逆に、Handoff先のBSがATへ送信を開始したデータのシーケンス番号(例えば、70)が、Handoff元のBSからATが最後に受信したデータのシーケンス番号(例えば、50)より若い場合、ATにはBSからデータ(S51〜69)が欠落して到達する。この時、ATはNakメッセージをBS経由でBSCまで通知し、BSCからBS経由でデータをATへ再送しなければならないため、再送の分だけ遅延が発生する。
本発明は、以上の点に鑑み、無通信期間を減らす効果を継承しつつ、無線区間でのデータの重複送信や、再送によるデータ到達の遅延を回避できる通信方法及び通信システムを提供することを目的とする。また、本発明は、Handoff先のBSが、自BSで蓄積したデータの中からATへ送信開始すべきデータの先頭を判断する方法として、ATからのNakメッセージを利用する構成とし、従来のDSCのみを用いた方式と比較して、無線区間に重複したデータを送信することを防止でき、無線区間の利用効率が向上させることを目的のひとつとする。本発明は、Nakメッセージによる再送する機能をBSCからBSへ移し、Nakメッセージ送信からATが再送データを受け取るまでの時間が、従来のBSCから再送する方式と比較して短くすることを目的とする。
また、本発明は、DRC切り替え時にHandoff先BSで蓄積しているデータに不足が出ないよう、DSC切り替えを契機にBSCからHandoff先BSに対して不足データを送信することで、切り替え時間が短い状況でも本発明の効果が出やすいようにすることを目的とする。さらに、本発明はNakメッセージによる再送機能はATに既存で備わっている機能であり、本発明はこの機能を利用し、BSやBSCと比較して台数の多いATに新たな機能を追加して普及させる必要がないため、素早く市場に本発明を展開することができることを目的とする。
非特許文献1および非特許文献2に記載のあるNakメッセージによる再送方式では、ATからBSCに対して欠落したデータのシーケンス番号を通知することにより、BSCは再送すべきデータを特定する。本発明は、このNakメッセージを利用して、ATが切り替え元のBSから最後に受信したデータのシーケンス番号を切り替え先BSへ通知する。また、Nakメッセージによる再送処理にて、時間のかかるBSCとBS間のデータ送信をなくすため、本来BSCで実施している再送データの送信をBSで行う。さらに、ATからのDRC信号が他BSから自BSへの指示に変化した際に、BS内に蓄積しているデータのうちBSCから最後に受信したデータをATに送信することで、ATに対してNakメッセージを誘発させる。これらにより、無線区間の無通信期間を減らすことと、データの重複送信、再送によるデータ遅延を回避できる。
具体的には、通信システムに備えられたBSは、BSCから送信されてくるデータをBS内に蓄積する構成とする。また、ATからのDSC指示が自BSを指定している状態で、ATからのDRC指示が他BSから自BSへ切り替わった際に、BS内に蓄積されたデータの中から最後にBSCから受信したデータをATへ送信する構成とする。さらに、BSCで行っていたNakメッセージによるデータの再送処理をBSで行う構成とする。
より詳細には、BSは、BSCから送信されてきたデータをBS内部に蓄積するデータ蓄積部と、ATからの通知されたNakメッセージを解析してシーケンス番号を取り出すNakメッセージ解析部と、Nakメッセージ解析部で取り出したシーケンス番号に従いBSからATへデータを再送するデータ再送部とを含む。また、BSは、ATからのDRC信号を受信して自BS宛のDRC指示か否かを判断するDRC判断部と、ATからのDSC信号を受信して自BS宛のDSC指示か否かを判断するDSC判断部とを含む。さらに、DRC判断部とDSC判断部の結果を基に、DSCが自BSに向いている状態でDRCが他BSから自BSへ切り替わったタイミングを判定し、データ蓄積部から最新のデータを取り出して送信するデータ送信部を含む。
そして、ATとBSとの間では、ATがHandoff元のBSからHandoff先のBSへ切り替え指示を示すDRCを送信し、Handoff先のBSがそれを受信すると、Handoff先のBSは蓄積していたデータのうち最新のものをATへ送る。ATでは、Handoff元のBSから最後に受け取ったデータとHandoff先のBSから受け取ったデータとの間で欠落したデータの再送をBSへ要求するためにNakメッセージを送信する。Nakメッセージを受信したHandoff先のBSがNakメッセージに従ってATで不足しているデータをデータ蓄積部から取り出してATへ送信する。
無線を用いて通信網に接続される通信端末装置は、例えば、
通信網からデータを受け取るデータ受信部と、
前記データ受信部が受信したデータの欠落を検出して通信網への再送の要求を作成するデータ欠落処理部と、
前記データ欠落処理部で作成された再送の要求を通信網へ送信するデータ送信部と、
を備える。
上記データ欠落処理部は、例えば、シーケンス番号判定部と、NAKメッセージ作成部とから構成される。
また、無線を用いて通信網に接続される他の形態の通信端末装置は、例えば、
複数の通信網からデータ受け取り先を一つ選択してデータ送信要求のためのDRC(Data Rate Control)信号を作成するDRC生成部と、
前記DRC生成部でデータ受け取り先の通信網を切り替える一定時間前に切り替えの予告のためのDSC(Data Source Control)信号を作成するDSC作成部と、
前記DRC生成部と前記DSC作成部で作成された信号を通信網に送信するデータ送信部と、
を備える。
無線を用いて通信端末装置を通信網に接続させる通信接続装置は、例えば、
上記通信端末装置からデータを受信するデータ受信部と、
前記データ受信部からデータを受け取り、DRC信号を取り出すDRC判断部と、
前記データ受信部からデータを受け取り、DSC信号を取り出すDSC判断部と、
前記DRC判断部と前記DSC判断部の結果を通信網へ送信するDSCDRC転送部と、
通信網から受信したデータを蓄積するデータ蓄積部と、
前記DRC判断部と前記DSC判断部の結果を元に、前記データ蓄積部からデータを取り出すデータ送信処理部と、
前記データ受信部からデータを受け取り、再送要求のNAKメッセージを取り出すNAKメッセージ解析部と、
前記NAKメッセージ解析部の結果を元に、前記データ蓄積部からデータを取り出すデータ再送処理部と、
前記データ送信処理部と前記データ再送処理部のデータを上記通信端末装置へ送信するデータ送信部と、
を備えたことを特徴のひとつとする。
通信接続装置を通信網に接続させる通信制御装置は、例えば、
上記通信接続装置からデータを受信するデータ受信部と、
前記データ受信部からデータを受け取り、DRC信号を取り出すDRC判断部と、
前記データ受信部からデータを受け取り、DSC信号を取り出すDSC判断部と、
通信網から受信したデータを蓄積するデータ蓄積部と、
前記DRC判断部と前記DSC判断部の結果を元に、前記データ蓄積部からデータを取り出すデータ送信処理部と、
前記データ受信部からデータを受け取り、再送要求のNAKメッセージを取り出すNAKメッセージ解析部と、
前記NAKメッセージ解析部の結果を元に、前記データ蓄積部からデータを取り出すデータ再送処理部と、
前記データ送信処理部と前記データ再送処理部のデータを上記通信接続装置へ送信するデータ送信部と、
を備えたことを特徴のひとつとする。
また、無線を用いて接続された通信端末装置と複数の通信接続装置との間を通信する方法であって、
通信端末装置が第1の通信接続装置から第2の通信接続装置へ通信相手を切り替える過程において、
前記DSC信号を受け取った第2の通信接続装置がDRC信号を受け取るまでの期間に、通信網から受信したデータを前記データ蓄積部に蓄積しておき、
通信端末装置の送信するDRC信号が第1の通信接続装置への指定から第2の通信接続装置への指定へ変化したときに、前記データ蓄積部にある最新のデータを通信端末装置に送信すると、
通信端末装置の前記データ欠落処理部でデータの欠落を検知して通信接続装置に対してNAKメッセージを送信すると、
通信接続装置の前記データ再送処理部がNAKメッセージに従って通信端末装置にて未受信のデータを送信することを特徴のひとつとする。
本発明の第1の解決手段によると、
通信端末と無線で通信する第1及び第2の通信接続装置と、前記第1及び第2の通信接続装置と所定のネットワークとを接続する通信制御装置とを備えた通信システムを用いた通信方法であって、
第1の通信接続装置が、通信端末から第1の通信接続装置の識別子を含むDRC信号を受信し、通信制御装置からの通信データを該DRC信号に従い該通信端末に送信する第1データ送信ステップと、
第1の通信接続装置が、前記通信端末が通信相手を切り替え先として第2の通信接続装置を選択したことにより送信される、第1の通信接続装置の識別子を含むDRC信号及び第2の通信接続装置の識別子を含むDSC信号を受信し、前記第1データ送信ステップで送信した通信データに連続するデータのシーケンス番号と、受信されたDRC信号及びDSC信号とを、通信制御装置へ送信するステップと、
第1の通信接続装置が、通信制御装置からの通信データを該DRC信号に従い前記通信端末に送信する第2データ送信ステップと、
通信制御装置が、第1の通信接続装置から受信した前記シーケンス番号以降の通信データを、DSC信号に従い第2通信接続装置へ送信するステップと、
第2の通信接続装置が、通信制御装置からの前記シーケンス番号以降の通信データを蓄積するステップと、
第2の通信接続装置が、通信端末から第2の通信接続装置の識別子を含むDRC信号及びDSC信号を受信し、前記蓄積するステップで蓄積された通信データのうち最新データ又は最新データから所定番目のデータを該通信端末に送信する第3データ送信ステップと、
第2の通信接続装置が、前記通信端末が前記第1及び第2データ送信ステップにより受信した通信データと、前記第3データ送信ステップにより受信したデータとの間の欠落データを要求するための、該欠落データの先頭シーケンス番号を含む再送要求メッセージを、前記通信端末から受信するステップと、
第2の通信接続装置が、前記蓄積するステップで蓄積された通信データのうち、受信された再送要求メッセージに含まれる先頭シーケンス番号以降の通信データを読み出して、前記通信端末に送信する第4データ送信ステップと
を含む通信方法が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
通信端末と無線で通信する第1の通信接続装置と、
前記第1の通信接続装置と通信する通信端末がハンドオフされることにより、該通信端末と無線で通信する第2の通信接続装置と、
前記第1及び第2の通信接続装置と所定のネットワークとを接続する通信制御装置と
を備え、
前記第1の通信接続装置が、前記通信端末から前記第1の通信接続装置の識別子を含むDRC信号を受信し、前記通信制御装置からの通信データを該DRC信号に従い、該通信端末に送信し、
前記第1の通信接続装置が、前記通信端末が通信相手を切り替え先として前記第2の通信接続装置を選択したことにより送信される、前記第1の通信接続装置の識別子を含むDRC信号及び前記第2の通信接続装置の識別子を含むDSC信号を受信し、前記通信端末に送信した通信データに連続するデータのシーケンス番号と、受信されたDRC信号及びDSC信号とを、前記通信制御装置へ送信し、
前記第1の通信接続装置が、前記通信制御装置からの通信データを該DRC信号に従い、該通信端末に送信し、
前記通信制御装置が、前記第1の通信接続装置から受信した前記シーケンス番号以降の通信データを、DSC信号に従い前記第2通信接続装置へ送信するステップと、
前記第2の通信接続装置が、前記通信制御装置からの前記シーケンス番号以降の通信データを蓄積し、
前記第2の通信接続装置が、前記通信端末から前記第2の通信接続装置の識別子を含むDRC信号及びDSC信号を受信し、蓄積された通信データのうち最新データ又は最新データから所定番目のデータを該通信端末に送信し、
前記第2の通信接続装置が、前記通信端末が前記第1の通信接続装置から受信した通信データと、前記最新データ又は最新データから所定番目のデータとの間の欠落データを要求するための、該欠落データの先頭シーケンス番号を含む再送要求メッセージを、前記通信端末から受信し、
前記第2の通信接続装置が、蓄積された通信データのうち、受信された再送要求メッセージに含まれる先頭シーケンス番号以降の通信データを読み出して、前記通信端末に送信する通信システムが提供される。
本発明によると、無通信期間を減らす効果を継承しつつ、無線区間でのデータの重複送信や、再送によるデータ到達の遅延を回避できる通信方法及び通信システムを提供することができる。
本発明によると、Handoff先のBSが、自BSで蓄積したデータの中からATへ送信開始すべきデータの先頭を判断する方法として、ATからのNakメッセージを利用する構成とし、従来のDSCのみを用いた方式と比較して、無線区間に重複したデータを送信することを防止でき、無線区間の利用効率が向上する。
また、本発明によると、Nakメッセージによる再送する機能をBSCからBSへ移し、Nakメッセージ送信からATが再送データを受け取るまでの時間が、従来のBSCから再送する方式と比較して短くすることができる。
また、本発明によると、DRC切り替え時にHandoff先BSで蓄積しているデータに不足が出ないよう、DSC切り替えを契機にBSCからHandoff先BSに対して不足データを送信することで、切り替え時間が短い状況でも本発明の効果が出やすいようにした。
さらに、本発明はNakメッセージによる再送機能はATに既存で備わっている機能であり、本発明はこの機能を利用する。よって、本発明によると、BSやBSCと比較して台数の多いATに新たな機能を追加して普及させる必要がないため、素早く市場に本発明を展開することができる。
以下、図面を用いながら本実施の形態による、通信端末装置、通信接続装置、通信制御装置、ならびに、これらを用いた通信システム及び通信方法について詳細に説明する。
(システム構成)
図1は、本実施の形態の通信端末装置と通信接続装置、通信制御装置を用いた通信システムの構成例を示す網構成図である。通信システムは、通信端末装置である無線端末100と、無線端末100と無線リンクを接続する通信接続装置であるBS(Base Station)200と、複数のBS200とインターネット等のIPネットワーク400とを接続する通信制御装置であるBSC(Base Station Controler)300と、IPネットワーク400を経由してアプリケーションデータのやり取りを行うISP(Internet Service Provider)500とを備える。ISP500は、例えば、データを蓄積しているサーバ510を有する。
BS200は固定局であり移動はできない。エリア10で示すとおり、BS200が無線リンクで無線端末100と通信できる範囲は限られている。広範囲のエリアをカバーするため、BS200は複数設置される。無線端末100が移動するときは、あるBS200−1(第1の通信接続装置)から別のBS200−2(第2の通信接続装置)へ無線リンクを切り替えることで、無線端末100とISP500との接続を維持する。例えば、エリア10−1にいる無線端末100−1は最初BS200−1と通信をしている。無線端末100が場所を図中(a)から(b)へ移ると、BS200−1とBS200−2の双方と通信をする。さらに、図中(b)から(c)に移った無線端末100−2は最終的にBS200−2と通信をする。以降の説明では、図1で示した通信システムを例にとり説明する。
図2及び図3は、通信端末装置100の構成例を示すブロック図である。図2は、通信端末装置100のハードウェア構成を示したブロック図である。通信端末装置100は、例えば、無線信号を送受信するアンテナ110と、無線信号を電気信号に変換するRF(Radio Frequency)部120と、電気信号に所定の通信処理(信号終端、プロトコル変換、障害監視他)を行う通信処理部130と、端末の所有者が送受信する信号の入出力を行う周辺装置部140と、通信端末装置100全体の制御を行う制御部150とを備える。
周辺装置部140は、例えば、音声を入力するマイク141と、音声を出力するスピーカ142と、文字や画像を表示するディスプレイ143と、データ入力や制御信号入力(接続先の指定等)を行うキー144とを有する。また、制御部150は、通信端末装置100全体の動作を制御するプロセッサであるCPU160と、動作プログラムや動作に必要な各種データを蓄積するメモリ170と、外部機器との信号を送受信するI/O180とを有する。制御線190は、上述した各ブロック同士を接続する。
図3は、通信端末装置100のソフトウェア構成例を示す機能構成図である。通信端末装置100は、BS200と無線通信を行う無線処理部1502と、BS200やBSC300と無線セッションの通信を行う無線セッション部1510と、受信したデータを利用してアプリケーションを処理するアプリケーション部1501とを含む。
無線セッション部1510は、更に、無線処理部1502からフレームデータを受信するデータ受信部1511と、受信したフレームデータからシーケンス番号を抽出し、データの欠落を判断するシーケンス番号判定部1512と、シーケンス番号判定部1512の結果を基にBS200とBSC300へのデータ再送のためのNakメッセージ(再送要求)を作成するNakメッセージ作成部1513と、複数のBS200の中から電波の受信状況に応じて最適な通信相手を決定し、通信相手に通知するためのDRC信号を作成するDRC作成部1514と、通信相手となるBS200を別のBS200へ切り替える前に切り替えの予告を通知するためのDSC信号を作成するDSC作成部1515と、アプリケーション処理部1501とNakメッセージ作成部1513とDRC作成部1514とDSC作成部1515で生成されたデータやメッセージを無線処理部1502へ通知するためのデータ送信部1516とを含む。また、シーケンス番号判定部1512でデータ受信部1511からのデータに欠落がないと判断された場合には、アプリケーション処理部1501へデータが転送される。なお、本実施の形態では、シーケンス番号判定部1512とNakメッセージ作成部1513とをまとめて、データ欠落処理部1520と呼ぶ。
図4及び図5は、通信接続装置(基地局、BS)200の構成例を示すブロック図である。図4は、BS200のハードウェア構成を示したブロック図である。BS200は、例えば、無線信号を送受信するアンテナ210と、無線信号を電気信号に変換するRF部220と、電気信号に所定の通信処理(信号終端、プロトコル変換、障害監視他)を行う通信処理部230と、BSC300と信号を送受信するインタフェース240と、BS200全体の制御を行う制御部250とを備える。制御部250は、BS200全体の動作を制御するプロセッサであるCPU260と、動作プログラムや動作に必要な各種データを蓄積するメモリ270と、外部機器との信号を送受信するI/O280とを有する。また、制御線290は、上述した各ブロック同士を接続する。
図5は、BS200のソフトウェア構成例を示す機能構成図である。BS200は、例えば、通信端末装置100と無線通信を行う無線処理部2501と、通信端末装置100やBSC300と無線セッションの通信を行う無線セッション部2510と、BSC300との有線回線による通信を行うIP網送受部2502とを含む。
無線セッション部2510は、更に、無線通信部2501からデータを受信するデータ受信部2511と、データ受信部2511が受信したデータからDRC信号とDSC信号を取り出して自BS宛か他BS宛かを判断するDRC/DSC判断部2512と、データ受信部2511が受信したデータから、無線端末からの再送通知であるNakメッセージを取り出し、メッセージを解析するNakメッセージ解析部2514と、IP網送受部2502から受け取ったデータを蓄積するデータ蓄積部2515と、Nakメッセージ解析部2514の結果を基に再送すべきデータを決定してデータ蓄積部2515からデータを取り出すデータ再送部2516と、DRC/DSC判断部2512の結果を基にIP網送受部2502またはデータ蓄積部2515からデータを取り出すデータ送信判断部2517と、データ再送部2516およびデータ送信判断部2517のデータを無線処理部2501へ送信するデータ送信部2518とを含む。
なお、データ受信部2511は、通信端末装置100から受信したDRC信号、DSC信号、Nakメッセージ、それ以外のデータをIP網送受信部2502へ送信する。DRC/DSC判断部2512、Nakメッセージ解析部2514へのDRC信号、DSC信号、Nakメッセージは、それぞれコピーされて各部へ送られることができる。IP網送受部2502は、データ受信部2511から受け取ったデータを通信制御装置300へ送信する。また、IP網送受部2502が通信制御装置300から受信したデータはデータ送信判断部2517に送信されるとともにデータ蓄積部2515に送信され、蓄積される。
図6及び図7は、通信制御装置(BSC)300の構成例を示すブロック図である。図6は、BSC300のハードウェア構成を示したブロック図である。BSC300は、例えば、BS200とのインタフェース310と、Internet等のIPネットワークとのインタフェース330と、これらのインタフェース間で送受信される信号をスイッチング等の信号処理を行うパケット処理部320と、BSC300全体の制御を行う制御部340とを備える。制御部340は、BSC300全体の動作を制御するプロセッサであるCPU350と、動作プログラムや動作に必要な各種データを蓄積するメモリ360と、外部機器との信号を送受信するI/O部370とを有する。また、制御線380は、上述した各ブロック同士を接続するものである。
図7は、BSC300のソフトウェア構成例を示す機能構成図である。BSC300の制御部340は、複数のBS200とIPネットワークなどを介して無線セッションの通信を行う無線セッション部3410と、IPネットワーク400との有線回線による通信を行うIPネットワーク送受部3401とを含む。
無線セッション部3410は、BS200からデータを受信するデータ受信部3411と、データ受信部3411が受信したデータからDRC信号およびDSC信号を取り出してデータを送り出すべきBSを判断するDRC/DSC判断部3412と、データ受信部3411が受信したデータから、無線端末100からの再送通知であるNakメッセージを取り出し、メッセージを解析するNakメッセージ解析部3414と、IPネットワーク送受部3401から受け取ったデータを蓄積するデータ蓄積部3415と、Nakメッセージ解析部3414の結果を基に再送すべきデータを決定してデータ蓄積部3415からデータを取り出すデータ再送部3416と、DRC/DSC判断部3412の結果を基にIPネットワーク送受部3401またはデータ蓄積部3415からデータを取り出すとともに、送信先のBSを決定するデータ送信判断部3417と、データ再送部3416およびデータ送信判断部3417のデータを、データ送信判断部3417に従って決定した送信先である通信接続装置3401へ送信するデータ送信部3418とを含む。
なお、データ受信部3411は通信接続装置200から受信したDRC信号、DSC信号、NakメッセージはIPネットワーク送受部へ転送しない。データ受信部3411はBS200から受信した前記信号及びメッセージ以外のデータをIPネットワーク送受部3401へ送信する。IPネットワーク送受部3401はデータ受信部3411から受け取ったデータをIPネットワーク400へ送信する。また、IPネットワーク送受部3401がIPネットワーク400から受信したデータはデータ送信判断部3417に送信されるとともにデータ蓄積部3415に送信され、蓄積される。
なお、図2や図4や図6で示した通信端末装置100や通信接続装置200や通信制御装置300に備えた各無線セッション部1510および2510および3410、アプリケーション処理部1501、各機能ブロックは、各々の制御部にあるプロセッサ(CPU)とメモリ等に蓄積されたソフトウェアで実現することができるが、一部又は全部の機能をハードウェアで実現する構成としても良い。以下の説明では、各機能ブロックが制御部にあるCPUとメモリまたはハードウェアで駆動され、再送や無線端末とBSとの接続制御等の装置動作を行うものとして説明する。
(データフォーマット)
図8は、データの構成例を示すフレーム構成図である。データ本体613とその先頭データの先頭シーケンス番号611、データ本体613の長さであるLength612のフレームを含む。先頭シーケンス番号611は、例えば、データ1バイトにつき1つ加算される。
図9は、NakメッセージおよびDRC/DSC信号メッセージの構成例を示すフレーム構成図である。図9(a)は、通信端末装置100とBS200との間で送受されるNakメッセージの構成例を示すフレーム構成図である。Nakメッセージは、欠落の発生したデータの先頭シーケンス番号711、欠落の発生したデータの長さを示すLength712のフレームとを含む。先頭シーケンス番号711はデータ1バイトにつき1つ加算される。
図9(b)は、BS200とBSC300との間で送受されるNakメッセージの構成例を示すフレーム構成図である。図9(a)の先頭にNak処理済みフラグ713が付与される。Nak処理済みフラグ713は、例えば、BS200にてNakの再送処理が実施された場合にフラグがOnにされ、Nakの再送処理が未実施の場合はOffにされる。図9(c)は、BS200とBSC300との間で送受されるDRC/DSC信号メッセージの構成例を示すフレーム構成図である。最新送信待ちシーケンス番号720と、DRC信号値721と、DSC信号値722とを含む。これらの値の意味については後述する。
(動作)
図10〜図12は、通信端末装置100の動作例を示す動作フロー図である。図10は動作フローの概要であり、DRC信号とDSC信号の作成および送信処理(P−100)、データの受信処理(P−110)を含み、例えば、両者は平行して実施される。図11は、ステップP−100の詳細動作フロー図である。図12は、ステップP−110の詳細動作フロー図である。
図13〜図17は、通信接続装置200の動作例を示す動作フロー図である。図13は動作フローの概要であり、通信端末装置100からISP500へのデータおよびメッセージの流れを処理する上りデータ処理(P−200)と、ISP500から通信端末装置100へのデータおよびメッセージの流れを処理する下りデータ処理(P−210)とを含み、例えば、両者は平行して実施される。図14は、上りデータ処理(P−200)の詳細動作フロー図である。図15および図16は、上りデータ処理(P−200)の一部(P−203、P−204)をさらに詳しく記した動作フロー図である。図17は、下りデータ処理(P−210)の詳細動作フロー図である。
図18〜図22は、通信制御装置300の動作例を示す動作フロー図である。図18は動作フローの概要であり、通信端末装置100からISP500へのデータおよびメッセージの流れを処理する上りデータ処理(P−300)と、ISP500から通信端末装置100へのデータおよびメッセージの流れを処理する下りデータ処理(P−310)とを含み、例えば、両者は平行して実施される。図19は、上りデータ処理(P−300)の詳細動作フロー図である。図20および図21は、上りデータ処理(P−300)の一部(P−303、P−304)をさらに詳しく記した動作フロー図である。図22は、下りデータ処理(P−310)の詳細動作フロー図である。
図23及び図24は、通信システムの動作を説明する動作シーケンス図である。両図は、通信端末装置100、2台の通信接続装置200、通信制御装置300との信号送受信と動作を示している。
通信端末装置100と通信制御装置300とのデータのやり取りは、通信端末装置100から通信制御装置300を経由してISP500へ向かうデータの流れ(これを以下、「上りデータ送信」と呼ぶ。)と、ISP500からのデータが通信制御装置300経由で通信端末装置100へ向かうデータの流れ(これを以下、「下りデータ送信」と呼ぶ。)の2種類があるが、以下では、下りデータ送信について動作を説明する。
さらに、下りデータ送信について、図1においてエリア10−1の位置(a)にいる通信端末装置100−1が通信接続装置(第1の通信接続装置)200−1と通信している状態、エリア10−1とエリア10−2の境界である位置(b)へ移動した通信端末装置100−2が通信接続装置200−1と200−2の双方と通信している状態、エリア10−2の位置(c)へ移動した通信端末装置100−3が通信接続装置(第2の通信接続装置)200−2と通信している状態、の3つの状態およびその過程について以下説明する。
まず、図23、図24を参照し、処理の概略を説明する。
第1の通信接続装置200−1は、通信端末100から第1の通信接続装置200−1の識別子を含むDRC信号を受信し、通信制御装置300からの通信データをDRC信号に従い通信端末100に送信する(第1データ送信ステップ)。第1の通信接続装置200−1は、通信端末100が通信相手を切り替え先として第2の通信接続装置200−2を選択したことにより送信される、第1の通信接続装置200−1の識別子を含むDRC信号及び第2の通信接続装置200−2の識別子を含むDSC信号を受信し、第1データ送信ステップで送信した通信データに連続するデータのシーケンス番号と、受信されたDRC信号及びDSC信号とを、通信制御装置300へ送信する。第1の通信接続装置200−1は、通信制御装置300からの通信データをDRC信号に従い通信端末100に送信する(第2データ送信ステップ)。
通信制御装置300は、第1の通信接続装置200−1から受信したシーケンス番号以降の通信データを、DSC信号に従い第2通信接続装置へ送信する。第2の通信接続装置200−2は、通信制御装置300からのシーケンス番号以降の通信データを蓄積する。第2の通信接続装置200−2は、通信端末100から第2の通信接続装置200−2の識別子を含むDRC信号及びDSC信号を受信し、蓄積するステップで蓄積された通信データのうち最新データ又は最新データから所定番目のデータを通信端末100に送信する(第3データ送信ステップ)。
第2の通信接続装置200−2は、通信端末100が第1及び第2データ送信ステップにより受信した通信データと、第3データ送信ステップにより受信したデータとの間の欠落データを要求するための、欠落データの先頭シーケンス番号を含む再送要求メッセージを、通信端末100から受信する。第2の通信接続装置200−2は、蓄積するステップで蓄積された通信データのうち、受信された再送要求メッセージに含まれる先頭シーケンス番号以降の通信データを読み出して、通信端末100に送信する(第4データ送信ステップ)。
次に、図10〜24を参照し、処理を詳細に説明する。
最初に、図1の位置(a)の通信端末装置100−1が、例えば通信接続装置200−1のみと通信する動作(図23:810)を説明する。なお、通信端末装置100−1は十分に長い時間、位置(a)にいたと仮定する。
(1)通信端末装置100は、RF部120を通じて、通信接続装置200からの電波の受信強度を測定し、これを基にDRC作成部1514とDSC作成部1515にて監視を行っている(図11:P−101)。
位置(a)にいる通信端末装置100−1の電波の受信強度は、通信接続装置200−2から受ける電波より、通信接続装置200−1から受ける電波のほうがより強い。このため、通信端末装置100−1により、受信先とするべきBSとして通信接続装置200−1が決定される(図11:P−102)。この決定に基づき、DSC値を更新する(図11:P−103)。また、通信端末装置100は、以前のDSC値更新から一定時間経過したか判断する(図11:P−105)。なお、ステップP−103と、ステップP−105及びP−106との処理は平行して実行できる。通信端末装置100−1は十分長い時間、位置(a)にいたと仮定すると、DSC値は、変化してないので、判定(図11:P−105)は「Y:Yes」となり、DRC値の更新(図11:P−106)が実施される。この結果、DRC値とDSC値はともに通信接続装置200−1(BS1)を指示する値となる。
(2)(1)の結果に基づき、通信端末装置100は、DRC信号とDSC信号をデータ送信部1516、無線処理部1502を経由して、通信接続装置200へ送信する(図11:P−104およびP−107)。なお、DRC信号およびDSC信号は通信接続装置200−1および200−2の双方に送信される(図23:8110および8112)。
(3)通信接続装置200−1は、無線処理部2501を介してデータ受信部が受信データを受信すると(図14:P−201)、受信データの内容がDRC/DSC信号、Nakメッセージ、通常データのいずれかであるか判断する(図14:P−202)。ここでは、DRC信号、DSC信号であるので、通信接続装置200−1は、DRC信号とDSC信号をDRC/DSC判断部2512へ転送する。DRC/DSC判断部2512では、DSC信号変化判定(図15:P−2030)およびDRC信号変化判定(図15:P−2033)にて、データ送信判断部2517に指示すべき内容を決定する。ここで、DSC信号変化判定とは、DSC信号が他BS指定から自BS指定へ変化したか、の判定を言い、DRC信号変化判定とは、DRC信号が他BS指定から自BS指定へ変化したか、の判定を言う。例えば、通信端末装置100−1は十分に長い時間、位置(a)にいたと仮定すると、DSC信号変化判定(図15:P−2030)では「元から自BS指定」と判断され、ステップP−2032の処理が実行される。ステップP−2032では、最新送信待ちシーケンス番号を無効値とする(図15:P−2032)。また、DRC信号変化判定(図15:P−2033)では「元から自BS指定」と判断されるので、DRC/DSC判断部2512は、「(イ)最終送信データの続きとなるデータをデータ蓄積部から取り出し、送信」をデータ送信判断部2517へ指示する(図15:P−2035)。
また、DRC信号とDSC信号はデータ受信部2511における処理(図14:P−205)にて、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))が作成され通信制御装置300へ送信される(図23:8111)。なお、ここでは、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の「最新送信待ちシーケンス番号」は、(図15:P−2032)の処理での決定に基づき、無効値としてのシーケンス番号が代入される(図15:P−2032)。
(4)通信接続装置200−2においても、(3)と同様の処理を実施する。ただし、DSC信号変化判定(図15:P−2030)では「元から他BS指定」と判断されて、ステップP−2032が実行される。また、DRC信号変化判定(図15:P−2033)では「元から他BS指定」と判断されるので、DRC/DSC判断部2512は、図15のP−2036における「(ウ)データを送信しない」をデータ送信判断部2517へ指示する事になる。
また、通信制御装置300へのDRC信号とDSC信号の転送も(3)と同様に実施される(図23:8113)。DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の「最新送信待ちシーケンス番号」には、無効値としてのシーケンス番号が代入される(図15:P−2032)。
(5)通信制御装置300は、上りデータ処理(P−300)では、データ受信部3411を経由して、受信したデータの内容を判断する(図19:P−301、P−302)。ここでは、DRC/DSC信号メッセージであるので、これをDRC/DSC判断部3412へ転送する。DRC/DSC判断部3412では、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の「最新送信待ちシーケンス番号」を判定する(図20:P−3030)。ここでは上述の(3)および(4)の処理により、「最新送信待ちシーケンス番号」には無効値が設定されているため、(図20:P−3032)が実行される。DRC信号、DSC信号はともに、通信接続装置200−1を指示する内容となっている。このため、通信接続装置200−1が送信先として決定され(図20:P−3032、P−3033)、図20のステップP−3034において、データ送信判断部3417に指示される。
(6)通信制御装置300は、下りデータ処理(P−310)では、ISP500からのデータをIPネットワーク400経由でIPネットワーク送受部3401により受信する(図22:P−310)。IPネットワーク送受部3401は受信データをデータ送信判断部3417へ転送する。
データ送信判断部3417は、データ蓄積部3415へデータを格納する(図22:P−312)。また、データ送信判断部3417は、上述の(5)での判定結果に基づく指示に従い、相手先の通信接続装置200を決定し(図22:P−313)、データ蓄積部3415からデータを読み出して、データ送信部3418を介して決定された通信接続装置200へデータを送信する(図22:P−314)。例えば、データ#1〜#15、#16〜#40のデータを送信する。(1)で生成されたDRC信号とDSC信号は同じ通信接続装置200−1を指定しているので、(5)の結果からデータ送信の対象となるのは通信接続装置200−1のみとなる(図23:8120および8121)。
(7)通信接続装置200−1は、通信制御装置300からデータ(第1の通信データ)をIP網送受部2502で受信する(図17:P−211)。IP網送受部2502はデータをデータ送信判断部2517へ転送する。
データ送信判断部2517は、データ蓄積部2515にデータを格納し(図17:P−212)、(3)での判定結果及び指示に基づいて通信端末装置100へのデータの送信方法を決定する(図17:P−213、P−214)。ここでは、上述の(1)で作成されたDRC信号は通信接続装置200−1を指定しているため、シーケンス番号が連続となるようにデータをデータ蓄積部2515から取り出し、通信端末装置100−1に送信する(図17:P−215、図23:8130、8131)。なお、通信端末装置100−1へのデータ送信は無線区間の状況に応じて転送レートが変化する。ここでは、無線信号のためにデータを例えば#1〜#5、#6〜#10のように分割して送信する。ここで送信されるデータは、例えば、図8のフォーマットに従い、データ本体013にデータ#1〜#5を含め、先頭シーケンス番号611に#1を含める。よって、通信制御装置300からのデータ受信(図23:8120および8121)と通信端末装置100−1へのデータ送信(図23:8130および8131)のタイミングは必ずしも一致しない。なお、ここでは、例えば、データ#25までが通信端末装置100−1へ送信されたものとする。
(8)通信端末装置100−1は、通信接続装置200−1からのデータを無線処理部1502で受信する(図12:P−111)。無線処理部1502は、データ受信部1511を経由してシーケンス番号判定部1512へデータを転送する。シーケンス番号判断部1512では、データのヘッダに付与されたシーケンス番号(図8:611)をチェックする(図12:P−112)。(7)の処理において、通信接続装置200−1からシーケンス番号が連続したデータが送信されるため、例えば、無線区間での欠落が無い限り欠落無しと判断され(P−113:N)、データはアプリケーション処理部1501へ転送される(図12:P−115)。例えば、シーケンス番号が連続したデータ群できた後にステップP−115の処理を行ってもよい(図12:P−114)。アプリケーション処理部1501は受信したデータを基にして、適宜のアプリケーション処理を行う。
次に、通信端末装置100が図1における位置(a)から位置(b)へ移動した場合の動作を説明する。この状態では、通信端末装置100−2は、通信接続装置200−1および200−2の双方と通信を行う(図23:820)。
(9)通信端末装置100が位置(a)から(b)へ移動すると、通信端末装置100−2の電波の受信強度は、通信接続装置200−1から受ける電波が弱まり、一方、通信接続装置200−2から受ける電波が強くなり、両者は逆転する。通信端末装置100が、この強弱の逆転を検知すると(図11:P−102)、まずDSC値の指示する通信接続装置がBS200−1からBS200−2へ更新される(図11:P−103)。一方、DRC値については、DSC値変化直後は図11のステップP−105の判定で「N」となるため、DRC値は更新されず、(1)での値を保持するため通信接続装置200−1を指示したままとなる。よって、DRC値は通信制御装置200−1(BS1)を指示し、DSC値は通信制御装置200−2(BS2)を指示する状態となる。
(10)(2)と同様に(9)の結果が通信端末装置100−2から通信接続装置200−1および200−2に送信される(図11:P−107、P−108、図23:8210および8212)。
(11)通信接続装置200−1では、上述の(3)と同様にDRC/DSC判断部2512の、DSC信号変化判定(図15:P−2030)およびDRC信号変化判定(図15:P−2033)にて、データ送信判断部2517に指示すべき内容を決定する。ここでは、DSC値の指示が自BSから他BSへ変化した事になり、DSC信号変化判定(図15:P−2030)では「他BS指定へ変化」と判断され、ステップP−2031の処理を実行する。ステップP−2031では、最新送信待ちシーケンス番号を送信待ちの先頭シーケンス番号とする(図15:P−2031)。ここで、送信待ちの先頭シーケンス番号とは、通信端末装置100へ送信したデータ(ここでは#1〜#25)の続きとなるシーケンス番号(ここでは#26)である。DRC信号変化判定(図15:P−2033)では「元から自BS指定」と判断されるので、DRC/DSC判断部2512は、(図15:P−2035)における「(イ)最終送信データの続きとなるデータをデータ蓄積部から取り出し、送信」をデータ送信判断部2517へ指示する。
また、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の作成も(3)と同様に実施されるが、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の「最新送信待ちシーケンス番号」については、(図15:P−2031)の処理での決定に基づき、通信接続装置200−1で通信端末装置100への送信待ちデータの先頭シーケンス番号(例えば、#26)が代入されて通信制御装置300へ送信される(図23:8211)。
(12)通信接続装置200−2では、DSC値の指示が他BSから自BSへ変化した事になり、DSC信号変化判定(図15:P−2030)では「自BS指定へ変化」と判断され、ステップP−2032の処理が実行される。処理の詳細は上述と同様である。また、DRC信号変化判定(図15:P−2033)では「元から他BS指定」と判断されるので、DRC/DSC判断部2512は(図15:P−2036)における「(ウ)データを送信しない」をデータ送信判断部2517へ指示する。
また、通信制御装置300へのDRC信号とDSC信号の転送も(4)と同様に実施される(図23:8213)。なお、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の「最新送信待ちシーケンス番号」には、無効値としてのシーケンス番号が代入される。
(13)通信制御装置300は、(5)と同様の動作にて、DRC信号とDSC信号を含むDRC/DSC信号メッセージがDRC/DSC判断部3412へ転送され(図20:P−3039)、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の「最新送信待ちシーケンス番号」を判定する(図20:P−3030)。(9)および(11)の処理により、「最新送信待ちシーケンス番号」には有効値(#26)が設定されているため、(図20:P−3031)の処理が実行される。ステップP−3031では、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の「最新送信待ちシーケンス番号」と通信制御装置300が最後に送信したデータのシーケンス番号とを基に、接続先の通信接続装置200−2で不足しているデータを算出する。図23の例では、「最新送信待ちシーケンス番号」は#26であり、通信制御装置300が最後に送信したデータのシーケンス番号は#40となる。よって、通信接続装置200−2で不足しているデータは、シーケンス番号#26から#40までのデータとなる。通信制御装置300は、このデータをデータ蓄積部から読み出し、通信接続装置200−2へ送信する(図23:8220)。この処理によって、通信接続装置200−2のデータ蓄積部2515上には通信端末装置100に対して欠落なくデータを送信するための準備が出来る。
次に、送信先BSを決定する(図20:P−3032およびP−3033)。(9)の処理の結果、DRC信号は通信接続装置200−1を指示しており、DSC信号は通信接続装置200−2を指示している。よって、DRC/DSC判断部は、データ送信の対象として通信接続装置200−1および200−2の双方をデータ送信判断部3417へ指示する。
(14)通信制御装置300は、下り処理部では、(6)と同様の動作にて、ISP500からのデータを通信接続装置200へ転送する。(13)でのDRC/DSC判断部の決定、指示(図20:P−3034)により、データ送信判断部3417での処理にてデータは通信接続装置200−1および200−2の双方に送信される(図22:P−313、P−314、図23:8230および8231)。
(15)通信接続装置200−1のデータ送信判断部2517では、(11)でのDRC/DSC判断部3412の判断結果(図15:P−2035)に基づき(図17:P−213、P−214の(イ)、P−215)にてデータが通信端末装置100−2へ送信される(図23:8240および8241)。ここでは、一例として、データ#26〜#36が送信されたとする。
(16)通信接続装置200−2のデータ送信判断部2517では、(12)でのDRC/DSC判断部2512の判断結果(図15:P−2035)に基づき(図17:P−213、P−214の(ウ))、通信端末装置100−2へのデータ送信は実施されない。データは、データ蓄積部2515に蓄積される(図23:8250および8251)。
(17)通信端末装置100−2は、(8)と同様に通信接続装置200−1から受信したデータをアプリケーション処理部1501へ送る。無線区間での欠落が無い限り、データはアプリケーション処理部1501へ送られる。
次に、通信端末装置100が、図1における位置(b)から位置(c)へ移動した場合の動作を説明する。この状態では、例えば通信端末装置100−3は通信接続装置200−2のみと通信を行う(図23:830)。
(18)通信端末装置100により、上述の(9)における通信端末装置100のDSC信号切り替えが発生してから、一定時間が経過すると、通信端末装置100でのDRC作成部1514における判定(図11:P−105)が「Y」となり、DRC値の更新が発生する(図11:P−106)。この更新では、(図11:P−101)での電波強度の判定結果に基づいて、DRC値は通信接続装置200−2を指示する値となる。この結果、通信端末装置100−3はDRC信号、DSC信号共に通信接続装置200−2(BS2)を指示するようになり、両信号が通信接続装置200−1および200−2へ送信される(図10(b):8310)。
(19)通信接続装置200−1では、上述の(3)や(11)と同様にDRC/DSC判断部2512の、DSC信号変化判定(図15:P−2030)およびDRC信号変化判定(図15:P−2033)にて、データ送信判断部2517に指示すべき内容を決定する。ここでは、DRC値の指示が自BSから他BSへ変化した事になり、DSC信号変化判定(図15:P−2030)では「元から他BS指定」と判断され、ステップP−2032が実行される。また、DRC信号変化判定(図15:P−2033)では「他BS指定へ変化」と判断されるので、DRC/DSC判断部2512は、(図15:P−2036)における「(ウ)データを送信しない」をデータ送信判断部2517へ指示する。
また、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の作成も(3)や(11)と同様に実施される。DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の「最新送信待ちシーケンス番号」には、上述の処理P−2032に従い、無効値としてのシーケンス番号が代入される(図10(b):8311)。
(20)通信接続装置200−2では(4)や(12)と同様にDRC/DSC判断部2512の、DSC信号変化判定(図15:P−2030)およびDRC信号変化判定(図15:P−2033)にて、データ送信判断部2517に指示すべき内容を決定する。ここでは、DRC値の指示が他BSから自BSへ変化した事になり、DSC信号変化判定(図15:P−2030)では「元から自BS指定」と判断され、ステップP−2032が実行される。また、DRC信号変化判定(図15:P−2033)では「自BS指定へ変化」と判断されるので、DRC/DSC判断部2512は(図15:P−2034)における「(ア)データ蓄積部から最新の受信データを取り出し、送信」をデータ送信判断部2517へ指示する。
また、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の作成も(4)や(12)と同様に実施される。DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の「最新送信待ちシーケンス番号」には、無効値としてのシーケンス番号が代入される(図10(b):8312)。
(21)通信接続装置200−2ではデータ送信判断部2517において、(20)の決定に従って、「(ア)データ蓄積部から最新の受信データを取り出し、送信」の判定を行う(図17:P−214)。その結果、処理(図17:P−216)において、データ送信判断部2517は、データ蓄積部2515から最新データを取り出し、データ送信部2518を介して通信端末装置へ送信する(図10(b):832)。図24の例では、図23の8231で受信したシーケンス番号#60のデータが最新データに該当するので、図10(b)の8320にて#60のデータを通信端末装置100に送信している。なお、最新データを送信する以外にも、最新データよりも古いデータ、例えば最新データから所定番目のデータなど適宜のデータを送信してもよい。
この処理により、通信端末装置100から見ると、通信接続装置200−1から最後に受信した#36のデータ(図23:8241)と、#60のデータ(図10(b):832)を受け取るため、受信途中でデータが欠落しているように見える。
(22)通信端末装置100−3が、通信制御装置200−2が(21)にて送信したシーケンス番号#60のデータをデータ受信部1511で受信すると、シーケンス番号判定部1512にてシーケンス番号のチェック(図12:P−112)が実施される。図23、24の例だと、通信端末装置100−3が前回受信したデータ(図23:8241)のシーケンス番号は#36であるため、今回受信した#60のデータとの間に欠落が検出される(図12:P−113、Y)。これにより、Nakメッセージ作成部1513はNakメッセージを作成し(図12:P−116)、データ送信部1516を介してNakメッセージを通信接続装置200−2へと送信する(図12:P−117、図10(b):8330。ここでのNakメッセージ(図9(a))のシーケンス番号(図9(a):711)には欠落データの先頭である#37、Length(図9(a):712)には欠落データ長(#37〜#59の長さ)である23が記載される。
(23)通信接続装置200−2において、データ受信部2511が(22)のNakメッセージ(図9(a))を受信すると(図14:P−201、202)、Nakメッセージ解析部2514において、Nakメッセージの解析が実施される(図14:P204)。Nakメッセージ解析部2514は、Nakメッセージの内容(欠落データの先頭シーケンス番号とLength)から欠落データは#37から#59であることが分かる(図16:P−2040)。Nakメッセージ解析部2514は、これらのデータがデータ蓄積部2515にあるかどうかを判定する(図16:P−2041)。ここで、欠落データ#37から#40については、上述の(13)にて通信制御装置300から通信接続装置200−2へ予め送信(図23:8220)しておいたデータが該当し、残りの欠落データ#41から#59については、通信接続装置200−1および200−2の双方へ送信(図10(b):8230および8231)していたデータが該当する。上述の(13)の処理を実施しておくことで、通信接続装置200−2に再送用のデータが存在しない状況を回避できる。また、データの再送処理を通信制御装置300ではなく、通信接続装置200で実施することで、再送データの到達遅延時間を低くする効果がある。
再送用データがすべてデータ蓄積部2515に存在するので、データ蓄積部2515から該当するデータを取り出し、通信端末装置100−3へ再送データを送信する(図16:P−2042、図24:8340)。
さらに、通信制御装置300へNakメッセージを送信するために図16のステップP−2043を実施する。ここでは、通信制御装置300でもう一度再送が発生しないよう、Nakメッセージ(図9(b))のNak処理済みフラグ(図9(b):713)を立てて、通信接続装置にて再送処理を実施済みである旨を通知する。
なお、再送用データがデータ蓄積部2515に存在しない場合、図16のP−2041の判定が「ない」になり、ステップP−2044が実行される。図16のP−2044では、通信制御装置300にて再送が実施されるようにするため、Nakメッセージ(図9(b))のNak処理済みフラグ(図9(b):713)を立てずにメッセージを通信制御装置へ送信する(P−2044)。
(24)通信端末装置100−3は、(23)において通信接続装置200−2が送信した再送データをデータ受信部1511で受信する。再送データはシーケンス番号判定部1512に転送され、シーケンス番号のチェックを行う(図12:P−112)。(22)にて検出した#37から#59のデータ欠落は、到着した再送データによって連続したデータとなる(P−113、N)。シーケンス番号が連続したデータはアプリケーション処理部1501に転送される(図12:P−114、P−115)。アプリケーション処理部1501は受信したデータを基にしてアプリケーション処理を行う。
なお、通信端末装置100から、DRC信号とDSC信号が新たに送信されることがあるが(図24、8350〜8352)、これらに対する処理は、上述の処理8310〜8312と同様である。なお、通信接続装置200−2は、上述のようにDSC信号が自装置を示している状態でDRC信号が他装置から自装置へ変化した場合は、処理8320を実行するが、DRC信号に変化がなければ処理8320は実行しない。
(25)通信制御装置300は、(13)と同様の動作にて、DRC/DSC信号メッセージをDRC/DSC判断部3412へ転送し、DRC/DSC信号メッセージ(図9(c))の「最新送信待ちシーケンス番号」を判定する(図20:P−3030)。(18)および(19)の処理により、「最新送信待ちシーケンス番号」には無効値が設定されているため、(図20:P−3032)が実行される。DRC信号、DSC信号はともに、通信接続装置200−2(BS2)を指示する内容となっている。このため、通信接続装置200−2が送信先として決定され(図20:P−3032、P03033)、データ送信判断部3417に指示される(図20:P−3034)。
(26)通信制御装置300は、下り処理では(6)と同様にしてISP500からのデータを通信端末装置100へ送信する。データ送信判断部3417は、データ蓄積部3415へ受信されたデータを格納し(図22:P−311、P−312)、(25)での判定結果の指示に基づいて相手先の通信接続装置200を決定し(図22:P−313)、データを送信する(図22:P−314、図24:8360および8361)。(18)で生成されたDRC信号とDSC信号は同じ通信接続装置200−2を指定しているので、(25)の結果からデータ送信の対象となるのは通信接続装置200−2のみとなり、以後その状態が続く。通信接続装置200−2は、データを通信端末装置100へ送信する(図24:8370、8371)。
(27)(23)にて通信接続装置200のNakメッセージ送信処理(図16:P−2043またはP−2044)にて送信されたNakメッセージ(図9(b))は通信制御装置300にて受信される。通信制御装置300では受信データがあると(図19:P−301)、その内容を判別する(図19:P−302)。ここでNakメッセージと判断されるとNakメッセージ処理(図19:P−304)が実行される。Nakメッセージ処理(図19:P−304)ではNakメッセージ(図9(b))のNak処理済みフラグ(図9(b):713)を評価する(図21:P−3040)。
通信接続装置200により、図16のステップP−2042、P−2043に示す再送処理を含むNakメッセージ送信処理が実施され、Nak処理済みフラグ(図9(b):713)が立てられた場合、通信制御装置300にて再送処理が不要と判断し、何も処理をしない。
一方、通信接続装置200により、図16のステップP−2044に示す再送処理を含まないNakメッセージ送信処理が実施され、Nak処理済みフラグ(図9(b):713)が立てられなかった場合、通信制御装置300にて再送処理が必要と判断し、ステップP−2041以降の再送処理を実施する。例えば、Nakメッセージ解析部3414において、Nakメッセージの解析が実施され、シーケンス番号とLengthを基に再送すべきデータを特定する(図21:P−2041)。データ再送部3416はデータ蓄積部3415からデータを取り出してデータ送信部3418へ送信する(図21:P−2043)。データ蓄積部3415にデータが存在しない場合は、通信制御装置300は再送を実施しない。
以上の動作で通信端末装置100が通信接続装置200−1から200−2へ通信相手を切り替える処理が完了となる。なお、上述の説明では、通信端末装置100が移動することによりハンドオフされる場合について説明したが、これ以外にも、例えば障害物の移動等による電波環境の変化、通信の混み具合等の通信環境の変化によりハンドオフされる場合にも適用できる。
上述したように、通信接続装置200−2において、DRC信号の他BSから自BSへの変化を検出し、通信接続装置200−2が蓄積しているデータのうち最新データを通信端末装置100へ送信することで、通信端末装置100からの再送要求であるNakメッセージを誘発する。このNakメッセージに記載されたシーケンス番号を基にして通信接続装置200−2がデータを再送することにより、通信接続装置200−2は通信端末装置100がどこまでデータを受信し終えたかを事前に知ることが不要である利点がある。
通信端末装置100におけるデータ欠落の検出とNakメッセージの送信は、通常の通信状態において無線区間でデータが欠落した場合の動作と同じであり、既存の通信端末装置100が備えている機能である。よってこの発明は通信端末装置100に特別な仕組みを必要としない利点がある。
さらに、Nakメッセージによるデータの再送処理を、通信制御装置300ではなく、より通信端末装置100に近い通信接続装置200で実施することで、再送処理にかかる時間を低減する工夫をしている。
また、再送時に通信接続装置200内に再送データが存在しない状況を回避するために、DSC信号の自BSから他BSへの変化を検出し、通信制御装置300から通信接続装置200へ不足データを送ることで再送に必要なデータを蓄積する工夫をした。
以上により、この発明では、無線区間を通過するデータが、通信相手の切り替えを開始してから終了するまでの間に重複や欠落が発生せず、無通信期間を発生や重複データ送信による無線区間の利用効率低下を防止する効果がある。
図25は、DRC信号による通信切り替えの一例である。図25を参照して、仮にDSC信号を用いない場合の動作の一例を説明する。なお、図25及び以下の説明は、理解を容易にするため、本実施の形態の説明に即して記述しており、従来技術を特定するものではない。
処理910では、例えば、AT100がBS200−1の近くにあると、通信データはDRC信号に従い、BS200−1を介してAT100に送信される(処理1110〜処理1131)。
例えばAT100が移動すると、AT100は、受信電波強度の変化に伴ってDRCをBS2に切り替え、BS1、BS2に送信する(処理1210、1212)。BS1は、DRCと、最新送信待ちシーケンス番号(一例として#26)をBSCに送信する(処理1211)。また、BS2は、DRCと最新送信待ちシーケンス番号として無効値をBSCに送信する(処理1213)。BSCは、データの送信先となるBSをBS2に変更し、BS2を介してデータがATに送信される(処理1220〜1240)。この例では、図示のように、ATがDRC変更を通知してから、BS2からの送信パケットをATが受信するまで無通信期間が生じる。
一方、本実施の形態によると、BSCからのデータがBS2に到着する前に、BS1からデータを送信することが可能であり、この無通信区間を短くすることができる。
図26及び図27は、DRC信号及びDSC信号による通信切り替えの一例である。図26及び図27を参照して、仮に、BS2から最新データを送信せずNakメッセージを誘発しない場合の動作の一例を説明する。なお、図26,27及び以下の説明は、理解を容易にするため、本実施の形態の説明に即して記述しており、従来技術を特定するものではない。
図26に示す各処理は、例えば、上述の図23の各処理と同様とすることができる。図27に移り、BS2がATから自装置を選択するDRC信号及びDSC信号を受信すると(処理8310)、BS2は、ATがどこまでデータを受信できたかを知る術がないので、BS2のバッファ内にあるパケットを無条件に送信する(処理2320)。例えば、処理8250、8251で蓄積されたデータ#26以降のデータがATに送信される。ここで、ATは、処理8240及び8241においてデータ#26〜#36をBS1から既に受信しており、無線通信路を重複したデータが流れることになる。このように、無線区間の利用効率が下がる場合がある。なお、重複データと未受信データの区切りが、必ずパケットの区切りになるとは限らず、データ#36と#37は同一のパケットになる場合もある。
一方、本実施の形態によると、BS2は、蓄積されたデータのうちの最新データを送信するので、重複データが送信される可能性は低い。また、最新データを送信するとATで受信されるデータが欠落することがあるが、欠落データを要求するNakメッセージをATから受信してデータを再送することで欠落なくデータを送信できる。さらに、BSに欠落データを再送する機能を持たせて、欠落データの再送処理にかかる時間を低減できる。
本発明は、例えば、パケット通信システムや無線通信システムに関する産業に利用可能である。
通信端末装置、通信接続装置、通信制御装置を用いた通信システムの構成例を示す網構成図である。 通信端末装置のハードウェア機能構成例を示す機能構成図である。 通信端末装置のソフトウェア機能構成例を示す機能構成図である。 通信接続装置(BS:BaseStation)のハードウェア機能構成例を示す機能構成図である。 通信接続装置(BS:BaseStation)のソフトウェア機能構成例を示す機能構成図である。 通信制御装置(BSC:BaseStationControler)のハードウェア機能構成例を示す機能構成図である。 通信制御装置(BSC:BaseStationControler)のソフトウェア機能構成例を示す機能構成図である。 通信端末装置、通信接続装置、通信制御装置で送受信するデータの構成例を示すフレーム構成図である。 通信端末装置、通信接続装置、通信制御装置で送受信するNakメッセージとDRC/DSCメッセージの構成例を示すフレーム構成図である。 通信端末装置の動作例を示す動作フロー図(1)である。 通信端末装置の動作例を示す動作フロー図(2)である。 通信端末装置の動作例を示す動作フロー図(3)である。 通信接続装置の動作例を示す動作フロー図(1)である。 通信接続装置の動作例を示す動作フロー図(2)である。 通信接続装置の動作例を示す動作フロー図(3)である。 通信接続装置の動作例を示す動作フロー図(4)である。 通信接続装置の動作例を示す動作フロー図(5)である。 通信制御装置の動作例を示す動作フロー図(1)である。 通信制御装置の動作例を示す動作フロー図(2)である。 通信制御装置の動作例を示す動作フロー図(3)である。 通信制御装置の動作例を示す動作フロー図(4)である。 通信制御装置の動作例を示す動作フロー図(5)である。 通信システムの動作例を説明する動作シーケンス図(1)である。 通信システムの動作例を説明する動作シーケンス図(2)である。 DRC信号による通信切り替えの一例を示す図。 DRC信号及びDSC信号による通信切り替えの一例を示す図(1)。 DRC信号及びDSC信号による通信切り替えの一例を示す図(2)。
符号の説明
100 通信端末装置
200 通信接続装置
300 通信制御装置
400 IPネットワーク
500 ISP(Internet Service Provider)
600 データフレーム
700 Nakメッセージ、DRC/DSC信号メッセージ
800 シーケンス図
2501 無線処理部
2502 IP網送受部
2510 無線セッション部
2511 データ受信部
2512 DRC/DSC判断部
2514 Nakメッセージ解析部
2515 データ蓄積部
2516 データ再送部
2517 データ送信判断部
2518 データ送信部
3410 無線セッション部
3401 IPネットワーク送受部
3411 データ受信部
3412 DRC/DSC判断部
3414 Nakメッセージ解析部
3415 データ蓄積部
3416 データ再送部
3417 データ送信判断部
3418 データ送信部

Claims (8)

  1. 通信端末と無線で通信する第1及び第2の通信接続装置と、前記第1及び第2の通信接続装置と所定のネットワークとを接続する通信制御装置とを備えた通信システムを用いた通信方法であって、
    第1の通信接続装置が、通信端末から第1の通信接続装置の識別子を含むDRC信号を受信し、通信制御装置からの通信データを該DRC信号に従い該通信端末に送信する第1データ送信ステップと、
    第1の通信接続装置が、前記通信端末が通信相手を切り替え先として第2の通信接続装置を選択したことにより送信される、第1の通信接続装置の識別子を含むDRC信号及び第2の通信接続装置の識別子を含むDSC信号を受信し、前記第1データ送信ステップで送信した通信データに連続するデータのシーケンス番号と、受信されたDRC信号及びDSC信号とを、通信制御装置へ送信するステップと、
    通信制御装置が、前記第1通信接続装置に送信済みの通信データのうち、第1の通信接続装置から受信した、前記第1データ送信ステップで通信端末に送信した通信データに連続するシーケンス番号以降の通信データを、DSC信号に従い第2通信接続装置へ送信するステップと、
    通信制御装置が、第1の通信接続装置に送信したデータ以降の通信データを第1及び第2通信接続装置へ送信するステップと、
    第1の通信接続装置が、通信制御装置からの通信データを該DRC信号に従い前記通信端末に送信する第2データ送信ステップと
    第2の通信接続装置が、通信制御装置からの前記第1データ送信ステップで通信端末に送信した通信データに連続するシーケンス番号以降の通信データを蓄積するステップと、
    第2の通信接続装置が、通信端末から第2の通信接続装置の識別子を含むDRC信号及びDSC信号を受信し、前記蓄積するステップで蓄積された通信データのうち最新データ又は最新データから所定番目のデータを該通信端末に送信することで再送要求メッセージを誘発するための第3データ送信ステップと、
    第2の通信接続装置が、前記通信端末が前記第1及び第2データ送信ステップにより受信した通信データと、前記第3データ送信ステップにより受信したデータとの間の欠落データを要求するための、該欠落データの先頭シーケンス番号を含む前記再送要求メッセージを、前記通信端末から受信するステップと、
    第2の通信接続装置が、前記蓄積するステップで蓄積された通信データのうち、受信された再送要求メッセージに含まれる先頭シーケンス番号以降の通信データを読み出して、前記通信端末に送信する第4データ送信ステップと
    を含む通信方法。
  2. 前記再送要求メッセージは、前記第1及び第2データ送信ステップにより第1の通信接続装置から受信された最後の通信データのシーケンス番号と、前記第3データ送信ステップで受信されたデータのシーケンス番号とにより特定される欠落データのデータ長をさらに含む請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記第1及び第2の通信接続装置の識別子は、DRC cover値又はDSC cover値で表わされる請求項1に記載の通信方法。
  4. 第2の通信接続装置が、再送要求メッセージに含まれる先頭シーケンス番号以降の通信データが蓄積されているか判断するステップと、
    第2の通信接続装置が、蓄積されていると判断された場合、前記第4データ送信ステップを実行し、かつ、受信された再送要求メッセージに再送処理済みを示す処理フラグを立てて通信制御装置に送信し、及び、蓄積されていると判断されなかった場合、受信された再送要求メッセージに該処理フラグを立てずに通信制御装置に送信するステップと、
    通信制御装置は、再送要求メッセージを受信し、処理フラグに従い、処理フラグが立てられている場合は再送処理を実行せず、及び、処理フラグが立てられていない場合は、該再送要求メッセージに含まれる先頭シーケンス番号以降の通信データを、第2通信接続装置を介して通信端末に送信するステップと
    をさらに含む請求項1に記載の通信方法。
  5. 通信端末と無線で通信する第1の通信接続装置と、
    前記第1の通信接続装置と通信する通信端末がハンドオフされることにより、該通信端末と無線で通信する第2の通信接続装置と、
    前記第1及び第2の通信接続装置と所定のネットワークとを接続する通信制御装置と
    を備え、
    前記第1の通信接続装置が、前記通信端末から前記第1の通信接続装置の識別子を含むDRC信号を受信し、前記通信制御装置からの通信データを該DRC信号に従い、該通信端末に送信し、
    前記第1の通信接続装置が、前記通信端末が通信相手を切り替え先として前記第2の通信接続装置を選択したことにより送信される、前記第1の通信接続装置の識別子を含むDRC信号及び前記第2の通信接続装置の識別子を含むDSC信号を受信し、前記通信端末に送信した通信データに連続するデータのシーケンス番号と、受信されたDRC信号及びDSC信号とを、前記通信制御装置へ送信し、
    前記通信制御装置が、前記第1通信接続装置に送信済みの通信データのうち、前記第1の通信接続装置から受信した、前記通信端末に送信した通信データに連続するシーケンス番号以降の通信データを、DSC信号に従い前記第2通信接続装置へ送信し、
    前記通信制御装置が、前記第1の通信接続装置に送信したデータ以降の通信データを前記第1及び第2通信接続装置へ送信し、
    前記第1の通信接続装置が、前記通信制御装置からの通信データを該DRC信号に従い、該通信端末に送信し
    前記第2の通信接続装置が、前記通信制御装置からの、前記通信端末に送信した通信データに連続する前記シーケンス番号以降の通信データを蓄積し、
    前記第2の通信接続装置が、前記通信端末から前記第2の通信接続装置の識別子を含むDRC信号及びDSC信号を受信し、蓄積された通信データのうち最新データ又は最新データから所定番目のデータを該通信端末に送信することで再送要求メッセージを誘発し、
    前記第2の通信接続装置が、前記通信端末が前記第1の通信接続装置から受信した通信データと、前記最新データ又は最新データから所定番目のデータとの間の欠落データを要求するための、該欠落データの先頭シーケンス番号を含む前記再送要求メッセージを、前記通信端末から受信し、
    前記第2の通信接続装置が、蓄積された通信データのうち、受信された再送要求メッセージに含まれる先頭シーケンス番号以降の通信データを読み出して、前記通信端末に送信する通信システム。
  6. 前記第1及び第2の通信接続装置は、
    前記通信端末からデータを受信するデータ受信部と、
    前記データ受信部により受信されたデータからDRC信号及びDSC信号を取り出し、DRC信号及びDSC信号に自通信接続装置の識別子が含まれるか判断する信号判断部と、
    前記通信制御装置から受信した通信データを蓄積するデータ蓄積部と、
    前記信号判断部の判断結果に基づき、前記データ蓄積部からデータを取り出して出力するデータ送信判断部と、
    前記データ受信部により受信されたデータから再送要求のための再送要求メッセージを取り出し、再送要求メッセージに含まれる先頭シーケンス番号を出力する再送要求メッセージ解析部と、
    前記再送要求メッセージ解析部からの先頭シーケンス番号に基づき、前記データ蓄積部から該先頭シーケンス番号以降の通信データを取り出して出力するデータ再送部と、
    前記データ送信判断部と前記データ再送処理部からのデータを前記通信端末へ送信するデータ送信部と
    を有する請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記通信制御装置は、
    前記第1及び前記第2の通信接続装置からデータを受信するデータ受信部と、
    前記データ受信部により受信されたデータからDRC信号及びDSC信号を取り出し、DRC信号及びDSC信号に従い通信データの送信先を判断する信号判断部と、
    前記ネットワークから受信した通信データを蓄積するデータ蓄積部と、
    前記信号判断部の判断結果に基づき、前記データ蓄積部からデータを取り出して、前記信号判断部で判断された送信先に従い該データを出力するデータ送信判断部と、
    前記データ送信判断部からのデータを前記第1及び第2の通信接続装置へ送信するデータ送信部と
    を有する請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記第1及び第2の通信接続装置の前記データ再送部は、再送要求メッセージに含まれる先頭シーケンス番号以降の通信データが蓄積されているか判断し、蓄積されていると判断された場合、受信された再送要求メッセージに再送処理済みを示す処理フラグを立てて前記通信制御装置に送信し、及び、蓄積されていると判断されなかった場合、受信された再送要求メッセージに該処理フラグを立てずに前記通信制御装置に送信することを含み、
    前記通信制御装置は、
    前記データ受信部により受信されたデータから再送要求のための、再送要求メッセージを取り出し、処理フラグに従い、処理フラグが立てられていない場合に、再送要求メッセージに含まれる先頭シーケンス番号を出力する再送要求メッセージ解析部と、
    前記再送要求メッセージ解析部からの先頭シーケンス番号に基づき、前記データ蓄積部から該先頭シーケンス番号以降の通信データを取り出して、該通信データを前記第2の通信接続装置を介して前記通信端末に送信するデータ再送処理部と
    をさらに有する請求項7に記載の通信システム。
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