JP4639040B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、さらなる微細化を達成できると共に、高速且つ低消費電力で動作可能なMIS型の半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体集積回路の高集積化に伴って、MIS型トランジスタの微細化が要請されており、その実現のためには、チャネル領域の不純物濃度が高濃度化された高濃度チャネル構造を持つMIS型トランジスタが求められる(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来のMIS型トランジスタの製造方法について図面を参照しながら説明する。
図13(a)〜図13(c)、図14(a)及び図14(b)は従来のMIS型トランジスタの製造方法の工程順の断面構成を示している。
まず、図13(a)に示すように、P型シリコンからなる半導体基板200に、注入エネルギーが100keVで注入ドーズ量が1×1014/cm2 程度のP型の不純物であるインジウム(In)イオンをイオン注入した後、熱処理を行なって、半導体基板200のチャネル形成領域にP型チャネル拡散層203を形成する。
次に、図13(b)に示すように、半導体基板200上に、膜厚が1.5nm程度のゲート酸化膜201と、その上に膜厚が150nm程度のポリシリコンからなるゲート電極202とを形成する。
次に、図13(c)に示すように、ゲート電極202をマスクとして半導体基板200に、注入エネルギーが2keVで注入ドーズ量が5×1014/cm2 程度のN型の不純物であるヒ素(As)イオンをイオン注入して、N型注入層206Aを形成する。続いて、ゲート電極202をマスクとして半導体基板200に、注入エネルギーが5keVで注入ドーズ量が2×1013/cm2 程度のP型の不純物であるホウ素(B)イオンをイオン注入することにより、P型注入層207Aを形成する。
次に、図14(a)に示すように、半導体基板200上に、膜厚が約50nmの窒化シリコン等からなる絶縁膜を堆積し、続いて、堆積した絶縁膜に対して異方性エッチングを行なって、ゲート電極202の側面上にサイドウォール208を形成する。
次に、図14(b)に示すように、ゲート電極202及びサイドウォール208をマスクとして半導体基板200に、注入エネルギーが15keVで注入ドーズ量が3×1015/cm2 程度のN型の不純物であるヒ素イオンをイオン注入する。その後、半導体基板200に対して、高温且つ短時間の熱処理を行なって、半導体基板200におけるサイドウォール208の側方の領域に、N型ソースドレイン拡散層205をそれぞれ形成する。このとき、半導体基板200における各N型ソースドレイン拡散層205とP型チャネル拡散層203との間の領域に、N型注入層206Aが拡散したN型エクステンション拡散層206が形成され、N型エクステンション拡散層206の下側の領域に、P型注入層207Aが拡散したP型ポケット拡散層207が形成される。
このように、従来のMIS型トランジスタの製造方法は、短チャネル効果を顕在化させることなくトランジスタの微細化を実現するために、P型チャネル拡散層203を形成する不純物として、ホウ素(B)よりも質量数が大きい重イオンであるインジウム(In)イオンを用い、さらにインジウムイオンの注入ドーズ量をより大きくする傾向にある。
特開平08−250729号公報(第6−8頁、第1−10図)
しかしながら、半導体基板200に対して、高ドーズ量のインジウムイオンを注入すると、半導体基板200のイオン注入領域にアモルファス化が起こる。このため、その後の活性化のための熱処理時に、アモルファス層とクリスタル層との界面の下側近傍にEOR(End-of-Range)転位ループ欠陥層(以下、単に転位ループ欠陥層と呼ぶ。)が形成されてしまう。この転位ループ欠陥層にインジウムが強く偏析して、P型チャネル拡散層203の活性化濃度が低下してしまい、所定の不純物プロファイルを得られないという問題がある。
また、P型チャネル拡散層203に転位ループ欠陥層が形成されてしまうと、この転位ループ欠陥層に沿ってリーク電流が流れるという問題をも生じる。
図15は図13(a)のA−A線におけるP型チャネル拡散層203の不純物プロファイルを示している。ここで、横軸は基板表面からの深さを表わし、縦軸はインジウムの不純物濃度を対数で表わしている。図15から分かるように、P型チャネル拡散層203に含まれるインジウムイオンの分布は、熱処理によってアモルファス・クリスタル界面の近傍に形成される転位ループ欠陥層に偏析する。
このように、前記従来の半導体装置の製造方法は、トランジスタの微細化に不可欠な高濃度チャネル拡散層を所定の不純物濃度を持つように形成することは困難である。
前記の問題に鑑み、本発明は、微細化に伴う短チャネル効果の顕在化を抑制しながらチャネル拡散層の濃度を確実に高くできるようにし、且つ低しきい値電圧及び高濃度チャネルに起因するリーク電流の増大を抑制できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体装置の製造方法を、半導体基板にチャネル形成用の重イオンからなる第1の不純物イオンを注入した後に、第2の不純物イオンを注入することにより、アモルファス・クリスタル界面を第1の不純物イオンによる不純物注入層よりも深い領域にまで広げる(押し下げる)構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板におけるチャネル形成領域に、質量数が相対的に大きい重イオンからなる第1導電型の第1の不純物イオンをイオン注入することにより、チャネル形成領域に不純物注入層を形成する第1の工程と、半導体基板に第2の不純物イオンをイオン注入することにより、半導体基板の表面から不純物注入層よりも深い領域にまでアモルファス層を形成する第2の工程とを備えている。
本発明の半導体装置の製造方法によると、半導体基板のチャネル形成領域に、質量数が相対的に大きい重イオンからなる第1の不純物イオンを注入して、チャネル形成領域に不純物注入層を形成し、その後、第2の不純物イオンをイオン注入することにより、半導体基板の表面から不純物注入層よりも深い領域にまでアモルファス層を形成する。これにより、アモルファス・クリスタル界面が不純物注入層よりも深い位置に押し広げられるので、この後に、結晶性を回復する熱処理を行なったとしても、不純物注入層にアモルファス・クリスタル界面が形成されることがない。従って、重イオンを注入した後の熱処理時において、不純物注入層に転位ループ欠陥層が形成されなくなるので、チャネル形成領域に注入された重イオンが転位ループ欠陥層に偏析して不活性化してしまうという現象を防止することができる。また、転位ループ欠陥層が形成されないため、転位ループ欠陥層に起因するリーク電流をも防止することもできる。
重イオンは、一般に、その質量効果により比較的に低い注入ドーズ量でも半導体基板をアモルファス化することが知られている。本発明においては、アモルファス・クリスタル界面をチャネル形成領域よりも深い領域にまで拡大するため、チャネル形成領域に対する重イオンの注入を該領域がアモルファス化する程度以上の高ドーズで行なったとしても、注入後の熱処理時においてチャネル形成領域の直下に重イオンによる転位ループ欠陥層を生じなくなる。このため、チャネル形成領域の直下に重イオンが偏析することを抑制することができるので、高濃度で且つ急峻なレトログレードなチャネル形成領域を実現することができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、半導体基板はシリコンからなり、第2の不純物イオンはIV族元素からなることが好ましい。
この場合に、半導体基板の面方位は{100}面であることが好ましい。
また、この場合に、半導体基板は、その上部にシリコンがエピタキシャル成長してなるエピタキシャル層を有していることが好ましい。
また、この場合に、半導体基板は、その上部に結晶格子が通常の格子定数よりも大きい歪みシリコン層を有していることが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法において、重イオンはインジウムであることが好ましい。
この場合に、重イオンの注入ドーズ量は5×1013/cm2 以上であることが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法は、第2の工程よりも後に、第1の熱処理を行なうことにより、チャネル形成領域に、不純物注入層から第1の不純物イオンが拡散してなる第1導電型の第1の拡散層を形成する第3の工程と、半導体基板の上にゲート絶縁膜と該ゲート絶縁膜の上にゲート電極とを選択的に形成する第4の工程と、半導体基板に、ゲート電極をマスクとして第2導電型の第3の不純物イオンをイオン注入する第5の工程と、半導体基板に対して第2の熱処理を行なうことにより、第3の不純物イオンが拡散してなり、接合位置が相対的に浅い第2導電型の第2の拡散層を形成する第6の工程とをさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、MIS型トランジスタに第2の拡散層からなるエクステンション拡散層を形成することができる。
この場合に、第1の熱処理は、昇温レートを100℃/秒以上とし、加熱温度を850℃〜1050℃とし、該加熱のピーク時間を最大で10秒間保持するか又は該ピーク温度を保持しない急速熱処理であることが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法は、第2の工程と第3の工程との間に、不純物注入層から第1の不純物イオンが拡散せず且つアモルファス層の結晶性を回復する温度で第3の熱処理を行なうことにより、第1の不純物イオンによる結晶ダメージを回復する工程をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、第1の工程における重イオンの注入によって半導体基板に導入された注入ダメージを、残留欠陥の発生を抑制しながら結晶性の回復を行なうことができる。
この場合に、第3の熱処理は加熱温度が400℃〜600℃であることが好ましい。さらに、この場合の加熱時間は1時間〜20時間であることが好ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、第4の工程と第6の工程との間に、半導体基板に、ゲート電極をマスクとして第1導電型の第4の不純物イオンをイオン注入する工程をさらに備え、第6の工程は、第2の熱処理により、第2の拡散層の下側に第4の不純物が拡散してなる第1導電型の第3の拡散層を形成する工程を含むことが好ましい。このようにすると、第2の拡散層の下側に第3の拡散層からなるポケット不純物拡散層を確実に形成することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、第6の工程よりも後に、ゲート電極の側面に絶縁膜からなるサイドウォールを形成する工程と、ゲート電極及びサイドウォールをマスクとして、半導体基板に第2導電型の第5の不純物イオンをイオン注入した後、第4の熱処理を行なうことにより、第2の拡散層の外側に、第5の不純物イオンが拡散してなり且つ第2の拡散層よりも深い接合面を持つ第2導電型の第4の拡散層を形成する工程とをさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、半導体基板におけるサイドウォールの側方の領域に、ソースドレイン拡散層を形成することができる。
本発明の半導体装置は、上部にチャネル拡散層を有する半導体基板と、半導体基板の上にゲート絶縁膜を介在させて形成されたゲート電極とを備え、チャネル拡散層は、質量数が相対的に大きい重イオンからなる不純物イオンが注入されてなり且つゲルマニウムイオンを含む構成である。
本発明の半導体装置において、半導体基板におけるチャネル拡散層の下側の領域にもゲルマニウムイオンを含むことが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法によると、MIS型トランジスタの微細化に必須の構成であるチャネル形成領域に対する重イオンの注入を半導体基板がアモルファス化する程度のドーズ量で行なったとしても、重イオンの注入後にさらに他のイオンの注入を行なってアモルファス・クリスタル界面を基板の深い位置に押し下げるため、チャネル形成領域及びその近傍にはアモルファス・クリスタル界面が存在しなくなる。その結果、チャネル形成領域には熱処理時に転位ループ欠陥層が形成されなくなるため、注入された重イオンが転位ループ欠陥層により不活性化してしまうことを防止することができる。また、転位ループ欠陥層が形成されないため、転位ループ欠陥層に起因するリーク電流を防止することもできる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るMIS型トランジスタの断面構成を示している。
図1に示すように、例えばP型シリコン(Si)からなる半導体基板100の主面上には、酸化シリコンからなるゲート絶縁膜101と、その上にポリシリコンからなるゲート電極102とが形成され、該ゲート電極102の両側面上には窒化シリコンからなるサイドウォール108が形成されている。
半導体基板100におけるゲート絶縁膜101の下側の領域には、質量数が相対的に大きい重イオンであるインジウム(In)イオンが注入されてなるP型チャネル拡散層103が形成されている。
半導体基板100におけるチャネル拡散層103よりも深い領域には、イオン注入によって半導体基板100の導電性が変わらないIV族元素、例えばゲルマニウム(Ge)イオンがイオン注入されたGe含有層104が形成されている。ここで、ゲルマニウムの濃度は1×1015atoms/cm3 〜1×1017atoms/cm3 程度であり、シリコンと絶縁膜、例えばゲート絶縁膜101又はサイドウォール108との界面には、この濃度よりも高いゲルマニウムが残存している。具体的には、図5(c)に示すように、ゲルマニウムの不純物濃度は、チャネル拡散層103の下方において1×1015atoms/cm3 〜1×1017atoms/cm3 程度であるのに対し、シリコンと絶縁膜との界面、例えばゲート絶縁膜101又はサイドウォール108との界面においては5×1018atoms/cm3 〜5×1021atoms/cm3 程度と非常に高く、急峻なプロファイルを示す。
また、半導体基板100におけるサイドウォール108の両側方の領域には、例えばヒ素(As)イオンがイオン注入されてなるN型高濃度拡散層105が形成されている。
P型チャネル拡散層103におけるサイドウォール108の下側には、ヒ素(As)イオンがイオン注入されてなるN型エクステンション高濃度拡散層106が形成されており、該N型エクステンション高濃度拡散層106の下側には、P型不純物濃度が半導体基板100よりも高いP型ポケット拡散層107が形成されている。ここで、P型ポケット拡散層107は、その上側にN型エクステンション高濃度拡散層106に対してPN接合面を持つことにより、動作時における空乏層の広がりを抑制する。
以下、前記のように構成されたMIS型半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図2(a)〜図2(c)乃至図4(a)〜図4(b)は本発明の第1の実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法の工程順の断面構成を示している。
まず、図2(a)に示すように、P型シリコンからなる半導体基板100のチャネル形成領域に、注入エネルギーが約70keVで注入ドーズ量が5×1013/cm2 程度のP型の不純物イオンであって、質量数が相対的に大きい、例えばインジウム(In)イオンをイオン注入し、P型チャネル不純物層103Aを形成する。
次に、図2(b)に示すように、半導体基板100の上部に、IV族元素であって、例えば注入エネルギーが約250keVで注入ドーズ量が1×1016/cm2 程度のゲルマニウム(Ge)イオンをイオン注入することにより、半導体基板100におけるP型チャネル不純物層103Aよりも深い領域にアモルファス層104Aを形成する。なお、アモルファス層104Aを形成するIV族元素にはゲルマニウムに代えてシリコンを用いてもよい。さらには、ゲルマニウムに代えて、P型チャネル不純物層103Aと同一の導電型を示す不純物イオン、例えばインジウムイオンを用いてもよい。
また、第1の実施形態においては、インジウムイオンを先にイオン注入し、その後ゲルマニウムイオンをイオン注入したが、これとは逆に、先にゲルマニウムイオンをイオン注入し、その後にインジウムイオンをイオン注入してもよい。但し、この場合には、ゲルマニウムイオンの注入によるプリアモルファス効果によって、インジウムイオンのみをイオン注入する場合と比べて、P型チャネル不純物層103Aの接合深さは浅くなる。
次に、図2(c)に示すように、ゲルマニウムをイオン注入した後に、半導体基板100を約100℃/秒以上、好ましくは約200℃/秒の昇温レートで且つ850℃〜1050℃程度にまで昇温し、ピーク温度を最大で10秒間程度保持するか又はピーク温度を保持しない急速熱処理(RTA)を行なう。この急速熱処理により、半導体基板100の上部に、P型チャネル不純物層103Aにおけるインジウムイオンが拡散して第1の拡散層としてのP型チャネル拡散層103が形成される。これと同時に、この急速熱処理によって、ゲルマニウムイオンの注入により形成されたアモルファス層104Aは結晶状態に戻るが、ゲルマニウムを含むため、ここではGe含有層104と呼ぶ。なお、ピーク温度を保持しない急速熱処理とは、熱処理温度がピーク温度に達すると同時に降温することをいう。
次に、図3(a)に示すように、半導体基板100上に、膜厚が1.5nm程度の酸化シリコンからなるゲート絶縁膜101と、その上に膜厚が150nm程度のポリシリコン又はポリメタルからなるゲート電極102とを選択的に形成する。
次に、図3(b)に示すように、ゲート電極102をマスクとして半導体基板100に、注入エネルギーが約3keVで注入ドーズ量が4×1014/cm2 程度のN型の不純物である、例えばヒ素(As)イオンをイオン注入して、N型エクステンション高濃度不純物層106Aを形成する。
次に、半導体基板100に対して、約200℃/秒の昇温レートで且つ850℃〜1050℃程度にまで昇温し、ピーク温度を最大で10秒間程度保持するか又はピーク温度を保持しない急速熱処理を行なう。この急速熱処理により、図3(c)に示すように、半導体基板100におけるゲート電極102の側方の領域に、N型エクステンション高濃度不純物層106Aに含まれるヒ素イオンが拡散してなり、比較的に浅い接合面を持つ第2の拡散層としてのN型エクステンション高濃度拡散層106が形成される。さらに、この急速熱処理によって、ヒ素イオンのイオン注入により形成されたアモルファス層がクリスタル層に回復すると共に、注入時におけるアモルファス・クリスタル界面の下側に転位ループ欠陥層109が形成される。その結果、図3(c)に示すように、急速熱処理によって、転位ループ欠陥層109にP型チャネル拡散層103に含まれるインジウムが偏析することにより、N型エクステンション高濃度拡散層106の下側に、P型チャネル拡散層103よりも高濃度な第3の拡散層としてのP型ポケット拡散層107が、転位ループ欠陥層とP型チャネル拡散層103のインジウムとの相互作用によって自己整合的に形成される。
次に、例えば化学的気相堆積(CVD)法により、半導体基板100の上にゲート電極102を含む全面にわたって膜厚が約50nmのシリコン窒化膜を堆積する。続いて、堆積したシリコン窒化膜に対して異方性エッチングを行なうことにより、図4(a)に示すように、ゲート電極102におけるゲート長方向側の両側面上にシリコン窒化膜からなるサイドウォール108を形成する。ここで、サイドウォール108には、窒化シリコンに代えて酸化シリコンを用いてもよく、さらには、酸化シリコンと窒化シリコンとからなる積層膜を用いてもよい。
次に、ゲート電極102及びサイドウォール108をマスクとして、半導体基板100に、注入エネルギーが約15keVで注入ドーズ量が3×1015/cm2 程度のN型の不純物であるヒ素イオンをイオン注入する。続いて、半導体基板100に対して、約200℃/秒〜250℃/秒の昇温レートで且つ850℃〜1050℃程度にまで昇温し、ピーク温度を最大で10秒間程度保持するか又はピーク温度を保持しない急速熱処理を行なう。この急速熱処理により、図4(b)に示すように、半導体基板100におけるサイドウォール108の側方の領域に、ヒ素イオンが拡散してなり、N型エクステンション高濃度拡散層106と接続され且つ該拡散層106よりも深い接合面を持つ第4の拡散層としてのN型高濃度拡散層105を形成する。
ここで、図5(a)〜図5(c)に、図2(a)〜図2(c)に示す各工程における不純物プロファイルを示す。横軸は基板表面からの深さを表わし、縦軸は不純物濃度を対数で表わしている。
まず、図5(a)に示すように、図2(a)に示したP型チャネル不純物層103Aを形成するインジウム(In)イオンのイオン注入によって、半導体基板100におけるインジウムの不純物濃度のピーク値を示す領域の直下にアモルファス・クリスタル(a/c)界面が形成される。
次に、図5(b)に示すように、図2(b)に示したアモルファス層104Aを形成するゲルマニウム(Ge)イオンの比較的深いイオン注入によって、半導体基板100におけるゲルマニウムの不純物濃度のピーク値よりも深い位置にまでアモルファス・クリスタル界面が移動する。
次に、図5(c)に示すように、図2(c)に示した急速熱処理によって、インジウム及びゲルマニウムの各イオン注入により形成されたアモルファス層104Aは結晶層に戻る。
通常、シリコン結晶は、インジウムを注入ドーズ量が約5×1013/cm2 以上の注入条件でイオン注入するとアモルファス化される。第1の実施形態においては、約5×1013/cm2 の注入ドーズ量でインジウムをイオン注入するため、アモルファス層104Aが形成される。そこで、第1の実施形態においては、インジウムをイオン注入した後に、さらに、半導体基板100の導電型を変えることがないゲルマニウムをイオン注入するため、アモルファス・クリスタル(a/c)界面が、P型チャネル不純物層103Aの直下の領域からより深い位置に広げられる。その結果、注入されたインジウムが転位ループ欠陥層に偏析することなく、高濃度のP型チャネル拡散層103を確実に形成することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によると、P型チャネル拡散層103を形成する際に、質量数が相対的に大きい重イオンであるインジウムイオンを5×1013/cm2 程度のドーズ量で注入した後に、半導体基板100を構成する元素と同族であるゲルマニウムイオンを用いたアモルファス化注入を行なうことにより、インジウムの注入で形成されたアモルファス・クリスタル界面を基板の深さ方向に広げることができる。
このように、アモルファス・クリスタル界面を基板の深さ方向に広げることにより、P型チャネル不純物層103AからP型チャネル拡散層103を形成する熱処理時に、インジウムイオンの拡散に影響を及ぼす転位ループ欠陥層がP型チャネル拡散層103の近傍に形成されることがなくなる。その結果、チャネル形成用の重イオンであるインジウムイオンをアモルファス化が生じるドーズ量以上の高ドーズで注入しても、従来のように、転位ループ欠陥層にインジウムが強く偏析して、P型チャネル拡散層103の活性化濃度が低下してしまうという現象を避けることができる。従って、第1の実施形態によると、チャネル拡散層形成用の重イオンのイオン注入を分割して行なわなくとも、ただ1度のイオン注入によって、高濃度のチャネル拡散層を形成することができる。
また、IV族元素からなる不純物イオンのアモルファス化注入により、アモルファス・クリスタル界面がP型チャネル拡散層103から離れて、転位ループ欠陥層がチャネル領域の近傍には形成されないため、該転位ループ欠陥層に起因するリーク電流をも防止することもできる。
以上のように、第1の実施形態によると、重イオンであるインジウムイオンを用いた高濃度なP型チャネル拡散層103を確実に形成することができる。
また、P型チャネル拡散層103の形成に、質量数が相対的に大きいインジウムイオンを用いているため、P型チャネル拡散層103における基板表面の近傍において不純物濃度が低くなり、一方、基板表面から少し深い領域においては不純物濃度が高くなる、いわゆるレトログレードな不純物プロファイルを得ることができる。このため、主に、不純物散乱起因のキャリアの移動度低下を防ぐことができ、短チャネル効果の顕在化を抑制することができるので、トランジスタの微細化を確実に図ることができる。
ところで、N型エクステンション高濃度不純物層106Aを形成する際のヒ素イオンの注入時には、半導体基板100がアモルファス化する。このため、ヒ素イオンの注入後の急速熱処理によって、アモルファス・クリスタル界面の下側に転位ループ欠陥層109が形成される。インジウムは、転位ループ欠陥層109に強く偏析することが知られており、本実施形態のように、P型チャネル拡散層103の不純物イオンにインジウムを用いていることから、転位ループ欠陥層109、すなわちN型エクステンション高濃度拡散層106の接合面の下側にインジウムが強く偏析した領域が形成される。この領域がP型ポケット拡散層107として機能するため、P型ポケット拡散層107を形成する工程をわざわざ設ける必要がない。
また、P型ポケット拡散層107を積極的に形成する方法として、図3(b)のヒ素イオンの注入に続いて、ゲート電極102をマスクとして半導体基板100にP型の不純物を注入してもよい。例えば、注入エネルギーが約15keVで注入ドーズ量が1×1013/cm2 程度のP型の不純物であるホウ素(B)をイオン注入することにより、P型ポケット拡散層107の不純物濃度の不足分を補うことができる。
なお、第1の実施形態においては、P型チャネル拡散層103の不純物イオンにインジウムイオンを用いたが、これに代えて、ホウ素イオンよりも重く且つP型となるイオンであればよく、また、ホウ素イオンと該ホウ素イオンよりも重いP型となるイオンとの両方のイオンを用いてもよい。さらには、インジウムよりも質量数が大きい3B族元素を用いてもよい。
また、第1の実施形態は、半導体装置としてNチャネルMIS型トランジスタを用いたが、これに代えて、PチャネルMIS型トランジスタであってもよい。PチャネルMIS型トランジスタの場合には、チャネル拡散層を構成するN型の不純物イオンとして、例えば、アンチモン(Sb)イオン又はビスマス(Bi)イオン等のようにヒ素イオンよりも重い5B族元素を用いることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図6(a)〜図6(c)乃至図8(a)〜図8(c)は本発明の第2の実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法の工程順の断面構成を示している。
まず、図6(a)に示すように、P型シリコンからなる半導体基板100のチャネル形成領域に、注入エネルギーが約70keVで注入ドーズ量が5×1013/cm2 程度のP型の不純物イオンであって、質量数が相対的に大きい、例えばインジウム(In)イオンをイオン注入し、P型チャネル不純物層103Aを形成する。
次に、図6(b)に示すように、半導体基板100の上部に、IV族元素であって、例えば注入エネルギーが約250keVで注入ドーズ量が1×1016/cm2 程度のゲルマニウム(Ge)イオンをイオン注入することにより、半導体基板100におけるP型チャネル不純物層103Aよりも深い領域にアモルファス層104Aを形成する。なお、ここでも、アモルファス層104Aを形成するIV族元素にはゲルマニウムに代えてシリコンを用いてもよい。さらには、ゲルマニウムに代えて、P型チャネル不純物層103Aと同一の導電型を示す不純物イオン、例えばインジウムイオンを用いてもよい。
また、第2の実施形態においても、インジウムイオンを先にイオン注入し、その後ゲルマニウムイオンをイオン注入したが、これとは逆に、先にゲルマニウムイオンをイオン注入し、その後にインジウムイオンをイオン注入してもよい。前述したように、この場合には、ゲルマニウムイオンの注入によるプリアモルファス効果によって、インジウムイオンのみをイオン注入する場合と比べて、P型チャネル不純物層103Aの接合深さは浅くなる。
次に、図6(c)に示すように、ゲルマニウムイオンを注入した後に、半導体基板100を400℃〜600℃程度の温度にまで昇温し、1時間〜20時間程度、好ましくは5時間〜15時間程度の熱処理を加えることにより、注入されたインジウムイオンがほとんど拡散することなく、該イオンのイオン注入による結晶ダメージが回復されて、アモルファス層104Aが結晶状態のGe含有層104となる。このように、比較的に低温で且つ長時間の熱処理をアモルファス層104Aに加えることにより、シリコンからなる半導体基板100のアモルファス層104Aは結晶層(Ge含有層104)に再成長する。この固相再成長現象は、一般には、Solid Phase Epitaxial(SPE)regrowthとして知られており、400℃程度の低温の熱処理が加わった段階で、このSPE regrowthが始まり、再結晶化が進行する。この400℃付近における一般的なドーパントの拡散係数は点欠陥の拡散係数と比べて十分に小さく、ドーパントはほとんど拡散することがない。従って、この比較的に低温の熱処理を十分に長い時間行なうことにより、不純物原子をほとんど拡散させることなくアモルファス・クリスタル界面の直下に存在する過剰な点欠陥を減少させることができ、且つアモルファス層から結晶層への相転移を起こすことができる。
このように、第2の実施形態においては、P型チャネル不純物層103Aの形成時のイオン注入により形成されるアモルファス・クリスタル界面を半導体基板100のより深い位置にまで広げる(押し下げる)ために行なうゲルマニウムイオンの注入工程の後に、低温の熱処理を行なうことを特徴とする。これにより、インジウム及びゲルマニウムの高ドーズ注入により形成されたアモルファス層104Aの結晶構造を回復させる。この熱処理温度は十分に低いため、過渡増速拡散による不純物拡散はほとんど起こらず、結晶性の回復のみが進行するので、P型チャネル不純物層103Aの接合面の位置は、インジウムイオンの注入直後とほとんど変わらない。
次に、図7(a)に示すように、半導体基板100を約100℃/秒以上、好ましくは約200℃/秒の昇温レートで且つ850℃〜1050℃程度にまで昇温し、ピーク温度を最大で10秒間程度保持するか又はピーク温度を保持しない急速熱処理(RTA)を行なう。この急速熱処理により、半導体基板100の上部に、P型チャネル不純物層103Aにおけるインジウムイオンが拡散して第1の拡散層としてのP型チャネル拡散層103が形成される。この急速熱処理により、図6(c)に示す工程の低温熱処理では得られないインジウムイオンの活性化を行なう。
次に、図7(b)に示すように、半導体基板100上に、膜厚が1.5nm程度の酸化シリコンからなるゲート絶縁膜101と、その上に膜厚が150nm程度のポリシリコン又はポリメタルからなるゲート電極102とを選択的に形成する。
次に、図7(c)に示すように、ゲート電極102をマスクとして半導体基板100に、注入エネルギーが約3keVで注入ドーズ量が4×1014/cm2 程度のN型の不純物である、例えばヒ素(As)イオンをイオン注入して、N型エクステンション高濃度不純物層106Aを形成する。
次に、半導体基板100に対して、約200℃/秒の昇温レートで且つ850℃〜1050℃程度にまで昇温し、ピーク温度を最大で10秒間程度保持するか又はピーク温度を保持しない急速熱処理を行なう。この急速熱処理により、図8(a)に示すように、半導体基板100におけるゲート電極102の側方の領域に、N型エクステンション高濃度不純物層106Aに含まれるヒ素イオンが拡散してなり、比較的に浅い接合面を持つ第2の拡散層としてのN型エクステンション高濃度拡散層106が形成される。さらに、この急速熱処理によって、ヒ素イオンのイオン注入により形成されたアモルファス層がクリスタル層に回復すると共に、注入時におけるアモルファス・クリスタル界面の下側に転位ループ欠陥層109が形成される。その結果、図8(a)に示すように、急速熱処理によって、転位ループ欠陥層109にP型チャネル拡散層103に含まれるインジウムが偏析することにより、N型エクステンション高濃度拡散層106の下側に、P型チャネル拡散層103よりも高濃度な第3の拡散層としてのP型ポケット拡散層107が、転位ループ欠陥層とP型チャネル拡散層103のインジウムとの相互作用によって自己整合的に形成される。
次に、例えばCVD法により、半導体基板100の上にゲート電極102を含む全面にわたって膜厚が約50nmのシリコン窒化膜を堆積する。続いて、堆積したシリコン窒化膜に対して異方性エッチングを行なうことにより、図8(b)に示すように、ゲート電極102におけるゲート長方向側の両側面上にシリコン窒化膜からなるサイドウォール108を形成する。ここで、サイドウォール108には、窒化シリコンに代えて酸化シリコンを用いてもよく、さらには、酸化シリコンと窒化シリコンとからなる積層膜を用いてもよい。
次に、ゲート電極102及びサイドウォール108をマスクとして、半導体基板100に、注入エネルギーが約15keVで注入ドーズ量が3×1015/cm2 程度のN型の不純物であるヒ素イオンをイオン注入する。続いて、半導体基板100に対して、約200℃/秒〜250℃/秒の昇温レートで且つ850℃〜1050℃程度にまで昇温し、ピーク温度を最大で10秒間程度保持するか又はピーク温度を保持しない急速熱処理を行なう。この急速熱処理により、図8(c)に示すように、半導体基板100におけるサイドウォール108の側方の領域に、ヒ素イオンが拡散してなり、N型エクステンション高濃度拡散層106と接続され且つ該拡散層106よりも深い接合面を持つ第4の拡散層としてのN型高濃度拡散層105を形成する。
ここで、図9(a)〜図9(c)及び図10に、図6(a)〜図6(c)及び図7(a)に示す各工程における不純物プロファイルを示す。横軸は基板表面からの深さを表わし、縦軸は不純物濃度を対数で表わしている。
まず、図9(a)に示すように、図6(a)に示したP型チャネル不純物層103Aを形成するインジウム(In)イオンのイオン注入によって、半導体基板100におけるインジウムの不純物濃度のピーク値を示す領域の直下にアモルファス・クリスタル(a/c)界面が形成される。
次に、図9(b)に示すように、図6(b)に示したアモルファス層104Aを形成するゲルマニウム(Ge)イオンの比較的深いイオン注入によって、半導体基板100におけるゲルマニウムの不純物濃度のピーク値よりも深い位置にまでアモルファス・クリスタル界面が移動する。
次に、図9(c)に示すように、図6(c)に示した低温熱処理によって、インジウム及びゲルマニウムの各イオン注入により形成されたアモルファス層104Aは結晶層に戻る。このとき、それぞれイオン注入されたインジウムイオン及びゲルマニウムイオンはほとんど拡散しない。また、ゲルマニウムによるアモルファス・クリスタル界面の直下には残留欠陥(転位ループ欠陥)層が生じる。
次に、図10に示すように、図7(a)に示した急速熱処理によって、インジウムイオンは拡散し、また、ゲルマニウムによる残留欠陥層が消滅する。
以上説明したように、第2の実施形態によると、P型チャネル拡散層103を形成する際に、質量数が相対的に大きい重イオンであるインジウムイオンを5×1013/cm2 程度のドーズ量で注入した後に、半導体基板100を構成する元素と同族のゲルマニウムイオンを用いたアモルファス化注入を行なうことにより、インジウムの注入で形成されたアモルファス・クリスタル界面を基板の深さ方向に広げることができる。その結果、P型チャネル不純物層103AからP型チャネル拡散層103を形成する熱処理時に、インジウムイオンの拡散に影響を及ぼす転位ループ欠陥層がP型チャネル拡散層103の近傍に形成されることがない。
さらに、第2の実施形態においては、図6(b)に示すゲルマニウムイオンのイオン注入工程と、図7(a)に示すインジウムイオンを活性化する高温の急速熱処理(spike RTA)工程との間に、図6(c)に示す低温熱処理を行なうことにより、アモルファス層104Aの結晶性を回復する。この低温熱処理は温度が十分に低いため、不純物拡散をほとんど起こさずに結晶ダメージの回復を図ることができるので、アモルファス層104Aの再成長のみが進行する。その結果、高温の急速熱処理のみにより、アモルファス層104Aの結晶性の回復とインジウムイオンの活性化とを同時に行なう第1の実施形態と比べて、インジウムの拡散の深さを確実に浅くすることができる。
これにより、チャネル形成用の重イオンであるインジウムイオンをアモルファス化が生じるドーズ量以上の高ドーズで注入しても、従来のように、転位ループ欠陥層にインジウムが強く偏析して、P型チャネル拡散層103の活性化濃度が低下してしまうという現象を避けることができる。従って、第2の実施形態によると、チャネル拡散層形成用の重イオンのイオン注入を分割して行なわなくとも、ただ1度のイオン注入によって、高濃度のチャネル拡散層を形成することができる。
また、IV族元素からなる不純物イオンのアモルファス化注入により、アモルファス・クリスタル界面がP型チャネル拡散層103から離れて、転位ループ欠陥層がチャネル領域の近傍に形成されないため、該転位ループ欠陥層に起因するリーク電流をも防止することもできる。
以上のように、第2の実施形態によると、重イオンであるインジウムイオンを用いた高濃度なP型チャネル拡散層103を確実に形成することができる。
また、P型チャネル拡散層103の形成に、質量数が相対的に大きいインジウムイオンを用いているため、P型チャネル拡散層103における基板表面の近傍において不純物濃度が低くなり、一方、基板表面から少し深い領域においては不純物濃度が高くなる、いわゆるレトログレードな不純物プロファイルを得ることができる。このため、主に、不純物散乱起因のキャリアの移動度低下を防ぐことができ、短チャネル効果の顕在化を抑制することができるので、トランジスタの微細化を確実に図ることができる。
ところで、N型エクステンション高濃度不純物層106Aを形成する際のヒ素イオンの注入時には、半導体基板100がアモルファス化する。このため、ヒ素イオンの注入後の急速熱処理によって、アモルファス・クリスタル界面の下側に転位ループ欠陥層109が形成される。インジウムは、転位ループ欠陥層109に強く偏析することが知られており、本実施形態のように、P型チャネル拡散層103の不純物イオンにインジウムを用いていることから、転位ループ欠陥層109、すなわちN型エクステンション高濃度拡散層106の接合面の下側にインジウムが強く偏析した領域が形成される。この領域がP型ポケット拡散層107として機能するため、P型ポケット拡散層107を形成する工程をわざわざ設ける必要がない。
また、P型ポケット拡散層107を積極的に形成する方法として、図7(c)のヒ素イオンの注入に続いて、ゲート電極102をマスクとして半導体基板100にP型の不純物を注入してもよい。例えば、注入エネルギーが約15keVで注入ドーズ量が1×1013/cm2 程度のP型の不純物であるホウ素(B)をイオン注入することにより、P型ポケット拡散層107の不純物濃度の不足分を補うことができる。
なお、第2の実施形態においても、P型チャネル拡散層103の不純物イオンにインジウムイオンを用いたが、これに代えて、ホウ素イオンよりも重く且つP型となるイオンであればよく、また、ホウ素イオンと該ホウ素イオンよりも重いP型となるイオンとの両方のイオンを用いてもよい。さらには、インジウムよりも質量数が大きい3B族元素を用いてもよい。
また、第2の実施形態は、半導体装置としてNチャネルMIS型トランジスタを用いたが、これに代えて、PチャネルMIS型トランジスタであってもよい。PチャネルMIS型トランジスタの場合には、チャネル拡散層を構成するN型の不純物イオンとして、例えば、アンチモン(Sb)イオン又はビスマス(Bi)イオン等のようにヒ素イオンよりも重い5B族元素を用いることができる。
また、図7(a)に示す急速熱処理工程を省略してもよい。この場合には、図8(a)に示す急速熱処理工程により、P型チャネル拡散層103、N型エクステンション高濃度拡散層106及びP型ポケット拡散層107が同時に形成される。
なお、第1及び第2の実施形態においては、半導体基板100に、通常の面方位{100}に代えて、{110}面を面方位に持つシリコンを用いても良い。このようにすると、注入されるインジウムイオンがチャネリングを起こすため、注入されたインジウムイオンと半導体基板100を構成するシリコン結晶格子とが衝突しにくくなるので、シリコン結晶格子に対するインジウムイオンの注入ダメージが弱められ、その結果、EOR転位ループ欠陥の原因となる格子間シリコンの発生が減少する。
また、半導体基板100として、その主面上にシリコンからなるエピタキシャル層が形成されたエピタキシャル基板を用いてもよい。このようにすると、一般にエピタキシャル成長法により得られる半導体は、通常の回転引き上げ(CZ)法による半導体よりもその結晶品位に優れるため、通常の半導体基板の場合よりもEOR転位ループ欠陥の発生が少なくなる。
また、少なくともチャネル領域に、シリコン結晶格子が通常の格子定数よりも大きく、結晶格子が歪んだ、いわゆる歪みシリコン層を有する構成であってもよい。以下の第3の実施形態において、チャネル領域に歪みシリコン層を設けた構成の具体例を説明する。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る歪みシリコン層を有する半導体装置について図面を参照しながら説明する。
図11(a)は本発明の第3の実施形態に係るMIS型トランジスタの断面構成を示している。図11において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略し、相違点のみを説明する。
図11に示すように、P型半導体基板100の主面上には、厚さが50nm〜100nmのシリコンゲルマニウム(Si1-xGex、但し、xは0<x<1である。)からなるバッファ層110と、該バッファ層110の上に、厚さが20nm〜50nmのシリコンがエピタキシャル成長してなる歪みシリコン層111とが形成されている。
図11(b)に示すように、シリコンの格子定数よりも大きい格子定数を持つバッファ層110の上にシリコン(Si)をエピタキシャル成長すると、図11(c)に示すように、歪みシリコン層111の格子定数は、通常のシリコンの格子定数よりも大きい状態("strained")となり、結晶構造が歪んだ状態となる。このように、トランジスタのチャネル領域に歪みシリコン層111を設けると、電子及び正孔の抵抗がいずれも下がり、電子及び正孔の移動度が向上するため、トランジスタの動作特性が向上する。
なお、バッファ層110及び歪みシリコン層111をP型半導体基板100に成長させるのに代えて、SOI基板の主面上にバッファ層110及び歪みシリコン層110を成長させてもよい。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係るレイズド・ソースドレイン(raised-s/d)構造を有する半導体装置を製造方法と共に説明する。
図12(a)〜図12(c)は本発明の第4の実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法の工程順の断面構成を示している。図12において、図2〜図4に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
まず、図12(a)に示すように、第1の実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法と同様の条件で、半導体基板100の上部に、P型チャネル拡散層103及びGe含有層104を形成する。続いて、第1の実施形態と同様に、半導体基板100の主面上に、ゲート絶縁膜101及びゲート電極102を形成し、ゲート電極102をマスクとして、半導体基板100の比較的浅い領域にN型エクステンション高濃度拡散層106と、その下側にP型ポケット拡散層107をそれぞれ形成する。その後、ゲート電極102の両側面上にサイドウォール108を形成する。
次に、図12(b)に示すように、例えば、超高真空化学的気相堆積(UHV−CVD)法により、半導体基板100の主面上における露出領域に、厚さが5nm〜100nm程度、好ましくは35nm程度のエピタキシャルシリコン層115を選択的に成長する。
次に、図12(c)に示すように、ゲート電極102及びサイドウォール108をマスクとして、エピタキシャルシリコン層115及びその下側の半導体基板100に対して、注入エネルギーが約15keVで注入ドーズ量が3×1015/cm2 程度のN型の不純物であるヒ素イオンをイオン注入する。続いて、半導体基板100に対して、約200℃/秒〜250℃/秒の昇温レートで且つ850℃〜1050℃程度にまで昇温し、ピーク温度を最大で10秒間程度保持するか又はピーク温度を保持しない急速熱処理を行なう。この急速熱処理により、エピタキシャルシリコン層115及び半導体基板100におけるサイドウォール108の側方の領域に、ヒ素イオンが拡散してなり、N型エクステンション高濃度拡散層106と接続され且つ該拡散層106よりも深い接合面を持つN型高濃度拡散層105を形成する。
なお、第4の実施形態に係るMIS型トランジスタを第2の実施形態に係る製造方法により形成してもよい。
また、第4の実施形態においても、半導体基板100には、通常用いられるシリコンの面方位{100}に代えて{110}面を主面に持つシリコン基板、通常の半導体基板の上面にエピタキシャル層又は歪みシリコン層を設けたエピタキシャル基板を用いてもよい。
なお、各実施形態では、ゲート電極102の側面上に直接サイドウォール108を形成したが、ゲート電極102とサイドウォール108との間に、エクステンション注入マスクとなる酸化シリコンからなるオフセットスペーサを形成してもよい。
また、サイドウォール108は単層膜に限るものではなく、例えばL字状のシリコン酸化膜とその上に形成されたシリコン窒化膜からなる積層膜であってもよい。
また、各実施形態は、熱処理として、ピーク温度を最大で10秒間程度保持するか又はピーク温度を保持しない急速熱処理を用いたが、これに代えて、短時間で熱処理が可能なフラッシュアニールやレーザーアニールを用いてもよい。
本発明の第1実施形態に係るMIS型トランジスタを示す構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第1実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第1実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は図2(a)〜図2(c)に示す各工程における不純物プロファイルを示すグラフである。 (a)〜(c)は本発明の第2実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第2実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第2実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は図6(a)〜図6(c)に示す各工程における不純物プロファイルを示すグラフである。 図7(a)に示す工程における不純物プロファイルを示すグラフである。 (a)は本発明の第3の実施形態に係るMIS型トランジスタを示す構成断面図である。(b)及び(c)は本発明の第3の実施形態に係るMIS型トランジスタにおける歪みシリコン層の成長過程を示す模式図である。 (a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に係るMIS型トランジスタの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は従来のMIS型トランジスタの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)及び(b)は従来のMIS型トランジスタの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 従来のMIS型トランジスタにおけるチャネル拡散層形成後の基板表面からの深さと不純物濃度との関係を示すグラフである。
符号の説明
100 P型半導体基板
101 ゲート絶縁膜
102 ゲート電極
103 P型チャネル拡散層(第1の拡散層)
103A P型チャネル不純物層(不純物注入層)
104 Ge含有層
104A アモルファス層
105 N型高濃度拡散層(第4の拡散層)
106 N型エクステンション高濃度拡散層(第2の拡散層)
106A N型エクステンション高濃度不純物層
107 P型ポケット拡散層(第3の拡散層)
107A P型ポケット不純物層
108 サイドウォール
109 転位ループ欠陥層
110 バッファ層
111 歪みシリコン層
115 エピタキシャルシリコン層

Claims (15)

  1. シリコンからなる半導体基板におけるチャネル形成領域に、質量数が相対的に大きい重イオンからなる第1導電型の第1の不純物イオンをイオン注入することにより、前記チャネル形成領域に不純物注入層を形成する第1の工程と、
    前記第1の工程の後に、前記半導体基板にIV族元素からなる第2の不純物イオンをイオン注入することにより、前記半導体基板の表面から前記不純物注入層よりも深い領域にまでアモルファス層を形成する第2の工程とを備え、
    前記重イオンは、ホウ素イオンよりも重いP型となるイオン、又はヒ素イオンよりも重いN型となるイオンであり、
    前記第1の工程において、前記第1の不純物イオンをイオン注入することにより、前記半導体基板の上部をアモルファス化し、
    前記第2の工程において、前記第2の不純物イオンをイオン注入することにより、前記第1の不純物イオンの注入で形成されたアモルファス・クリスタル界面を基板の深さ方向に広げることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2の不純物イオンは、ゲルマニウムイオンであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記半導体基板の面方位は、{100}面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体基板は、その上部にシリコンがエピタキシャル成長してなるエピタキシャル層を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体基板は、その上部に結晶格子が通常の格子定数よりも大きい歪みシリコン層を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記重イオンはインジウムであることを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記重イオンの注入ドーズ量は5×1013/cm2 以上であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記重イオンは、アンチモン又はビスマスであることを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2の工程よりも後に、第1の熱処理を行なうことにより、前記チャネル形成領域に、前記不純物注入層から前記第1の不純物イオンが拡散してなる第1導電型の第1の拡散層を形成する第3の工程と、
    前記半導体基板の上にゲート絶縁膜と該ゲート絶縁膜の上にゲート電極とを選択的に形成する第4の工程と、
    前記半導体基板に、前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の第3の不純物イオンをイオン注入する第5の工程と、
    前記半導体基板に対して第2の熱処理を行なうことにより、前記第3の不純物イオンが拡散してなり、接合位置が相対的に浅い第2導電型の第2の拡散層を形成する第6の工程とをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1の熱処理は、昇温レートを100℃/秒以上とし、加熱温度を850℃〜1050℃とし、該加熱のピーク温度を最大で10秒間保持するか、又は該ピーク温度を保持しない急速熱処理であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2の工程と前記第3の工程との間に、
    前記不純物注入層から第1の不純物イオンが拡散せず且つ前記アモルファス層の結晶性を回復する温度で第3の熱処理を行なうことにより、前記第1の不純物イオンによる結晶ダメージを回復する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第3の熱処理は、加熱温度が400℃〜600℃であることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記第3の熱処理の加熱時間は1時間〜20時間であることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第4の工程と前記第6の工程との間に、前記半導体基板に、前記ゲート電極をマスクとして第1導電型の第4の不純物イオンをイオン注入する工程をさらに備え、
    前記第6の工程は、前記第2の熱処理により、前記第2の拡散層の下側に前記第4の不純物が拡散してなる第1導電型の第3の拡散層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項10〜13のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記第6の工程よりも後に、
    前記ゲート電極の側面に絶縁膜からなるサイドウォールを形成する工程と、
    前記ゲート電極及びサイドウォールをマスクとして、前記半導体基板に第2導電型の第5の不純物イオンをイオン注入した後、第4の熱処理を行なうことにより、前記第2の拡散層の外側に、前記第5の不純物イオンが拡散してなり且つ前記第2の拡散層よりも深い接合面を持つ第2導電型の第4の拡散層を形成する工程とをさらに備えていることを特徴とする請求項10〜14のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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