JP4638199B2 - マスク - Google Patents

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Description

本発明は、鼻と口および両頬を覆う本体部を備えたマスクに係り、特に前記本体部の上縁が、顔面の形状に倣って変形しやすく、また鼻の両側部分を加熱または保温できることを可能としたマスクに関する。
顔面に装着するマスクは、病人などが唾液の飛散を防止するために着用され、さらには花粉や粉塵あるいは病原体の吸入を防止するために装着される。
マスクを着用した状態で、鼻や口から花粉や粉塵あるいは病原体の吸入を効果的に防止するためには、マスクの本体部と顔面との間に大きな隙間が形成されない構造が望まれる。
以下の特許文献1に記載のマスクには、鼻と口および両頬を覆う本体部がガーゼなどで形成され、この本体部の上縁から上方へ突出する鼻部保温部が設けられている。本体部を顔面に装着したときに前記鼻部保温部によって鼻部およびその周辺が立体的に覆われる。また、前記本体の上縁部に沿って金属線条が横方向に向けて設けられている。
特許文献1に記載のマスクは、前記金属線条を顔面の水平方向の湾曲に沿って押圧して変形させることによって、前記鼻部保温部が鼻部およびその周辺を覆う位置に設置されやすくなるというものである。
特許文献2に記載のマスクは、鼻と口および両頬を覆う本体部と、この本体部から左右に突出した一対の耳掛け用ゴムを有している。そして、前記本体部の内部に、酸化熱を発する発熱組成物が収納されており、さらに前記発熱組成物の顔面に向く内側に、不織布、多孔性シートまたは発泡プラスチックなどから成る温度緩衝材が設けられている。
特許文献2に記載のマスクは、発熱組成物でマスク内の空気を暖め、暖めた空気を鼻や喉に供給することによって風邪の予防や症状の緩和を図ることができるというものである。
次に、以下の特許文献3に記載のマスクは、ガーゼなどで形成された本体部の内部に、紙、不織布または布から成るシート材が収納されており、このシート材に、ユーカリ油、香料、メントール、グリセリンなどを含む水性パップの基剤が含まれている。この特許文献3に記載のマスクは、乾燥空気を吸引したときに、この乾燥空気が水性パップの基材によって加湿されるというものである。
特開平7−328135号公報 特開2002−143330号公報 実願昭63−61752号(実開平1−165053号)のマイクロフィルム
前記特許文献1に記載の発明は、マスクの本体部から上方へ突出する鼻部保温部が設けられ、この鼻部保温部で鼻部を立体的に覆うものであるため、構造が複雑であり、またマスクそのものが立体的な形状であるため、顔面から外して携帯するのが困難である。また、金属線条を変形させて本体部を顔面の形状に倣うように変形させるものであるため、顔面から外した後に金属線条を折り曲げないと折り畳むこともできないという不便さがある。
前記特許文献2に記載のマスクは、本来のマスクの機能に、さらにマスク内の空気を暖める機能を付加したものであるが、マスクの本体部の内部全域に金属粉を主体とする発熱組成物および温度緩衝材が収納されているため、本体部の質量が大きくなりすぎて、顔面に装着した状態で顔面に保持されにくい。また本体部のほぼ全域が硬質であるため、顔面の形状に倣うことができず、マスクの縁部と顔面との間に隙間が形成されて、マスク内で暖められた空気が外部へ漏れやすい欠点がある。
前記特許文献3に記載のマスクも、水性パップの基剤が含まれたシート材が、本体部の中央部に位置しているため、本体部のシート材を収納している部分が鼻に当たった状態で本体部が変形しにくい。そのため、マスクの縁部と顔面との間に隙間が形成されやすい。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、本体部の上縁が顔面の形状に倣って変形して上縁と顔面との間に隙間が形成されにくく、また本体部の全体の軟質性を損なうことがなく、顔面に装着しやすいマスクを提供することを目的としている。
また本発明は、比較的小さな発熱体を用いて、マスク内の空気を暖めることができ、しかもマスク内で暖められた空気が、マスクの上縁から上方へ逃げにくいマスクを提供することを目的としている。
本発明は、鼻と口および両頬を覆う本体部と、前記本体部の左右両側から側方へ延出した一対の耳掛け部とを有するマスクにおいて、
前記本体部は、前記本体部を左右に二分する縦中心線を含んで鼻および口に対向する鼻対向領域と、それよりも左右両側に離れて両頬に対向する頬対向領域とを有し、
前記本体部には、前記本体部を形成する本体シートよりも剛性の高い補強体が設けられており、この補強体は、縦中心線から左右両側に離れた位置で且つ前記本体部の上縁に接近した位置または上縁に接する位置に部分的に設けられており、それぞれの前記補強体の縦中心線に向く対向側縁が前記頬対向領域に位置していることを特徴とするものである。
そして、本発明は、前記本体部は、前記対向縁部に沿って折り曲げ可能とされたものである。
本発明のマスクは、本体部の左右両側で且つ上方位置に補強体が部分的に設けられている。この補強体が顔面に当たったときに、補強体の対向縁部において、本体部が自然に曲がるため、本体部の中央部分が鼻を覆った状態で、鼻の両側部分において、マスクの上縁と顔面との間に隙間が形成されにくくなる。
好ましくは、本発明は、前記縦中心線に沿って、前記本体シートがその内面どうしが対面した状態で接合されているものである。
本体部が縦中心線に沿って上記のように接合されていると、本体部の中央部が前方へ突出した形状となり、この部分が鼻を立体的に覆うようになる。そして、前記縦中心線から左右に離れた位置に、前記補強体が位置しているため、立体的な中央部の側方で本体部が補強体によって曲げ変形させられる。その結果、本体部の上縁は顔面の凹凸形状に倣うようになり、本体部の上縁と顔面との隙間を最小にできる。
例えば、本発明は、前記補強体が、酸素が与えられたときに発熱する発熱体を有している。また、前記補強体には、前記発熱体の少なくとも一方の面を覆う断熱層が設けられているものである。
前記補強体に発熱体が含まれていると、鼻の両側の副鼻腔の部分を暖めることができ、アレルギー性鼻炎や風邪を患っている使用者に快適感を与えることができる。補強体そのものが本体部に比べて小さいために、発熱体を有していても本体部の質量が大きくなりすぎることがない。また本体部の上縁が顔面形状に倣いやすいため、発熱体で暖められた空気が外部に逃げにくい。
ただし、本発明は、前記補強体に発熱体が設けられておらず、補強体が弾性シートを有しているものであってもよい。
本発明のマスクは、顔面に装着した状態で、本体部の上縁が顔面の形状に倣いやすくなり、本体部の上縁と顔面との間の隙間を最小にできる。よって、マスクが十分な防塵効果を発揮でき、花粉や病原体の侵入を防ぐ能力を高くできる。また、本体部そのものの質量が大きくなることもなく、重さによって顔面で位置ずれすることも生じにくい。
また、本体部に設けられた補強体に発熱機能を発揮させることができ、この発熱機能によりアレルギー性鼻炎や風邪を患っている使用者に快適感を与えることができるようになる。
図1は本発明の第1の実施の形態のマスクを立体状態とした斜視図、図2は、前記マスクを平坦な形状に折り畳んだ状態を示す側面図、図3は立体状態のマスクを顔面側から見たものであり、図1のIII矢視の部分背面図、図4は図3をIV−IV線で切断した状態の分解断面図、図5は本発明の第2の実施の形態のマスクを示す図4と同等の分解断面図、図6は第1の実施の形態のマスクを顔面に装着した状態を示す正面図、図7は図6のVII−VII線での断面図である。
図1に示す第1の実施の形態のマスク1は、鼻と口および両頬を覆う本体部2と、前記本体部2の左右両側から側方へ延出した一対の耳掛け部3,4とを有している。このマスク1は、図3と図6に示す縦中心線O−Oを挟んで左右対称形状である。
前記本体部2は、右本体シート11と左本体シート12とで形成されている。右本体シート11と左本体シート12は、互いに面対称形状であり、図2に示すようにマスク1を2つ折りにして平坦状としたときに、右本体シート11と左本体シート12の縁部どうしが重なる。
図2に示すように、右本体シート11は、縦中心線O−Oに位置する中央縁11aを有し、この中央縁11aは前方へ向けて湾曲する凸形状である。中央縁11aと逆側に位置する側縁11bは直線状である。中央縁11aの上端11cと下端11fとの距離は、側縁11bの上端11dと下端11gとの距離よりも長く、直線状の側縁11bを上下方向に向けたときに、側縁11bの上端11dは、中央縁11aの上端11cよりも下側に位置し、側縁11bの下端11gは、中央縁11aの下端11fよりも上方に位置している。
右本体シート11の上縁11eは、前記上端11cと上端11dとの間で、下縁11hに向けて窪む曲線形状である。前記下縁11hは、前記下端11fから前記下端11gに向けて直線状に延びている。
図3および図4に示すように、左本体シート12は、前記右本体シート11と同様に、中央縁12a、側縁12b、上端12c、上端12d、上縁12e、下端12f、下端12gおよび下縁12hとを有している。
前記右本体シート11と左本体シート12は、通気性シートであり、熱融着可能な不織布で形成されている。不織布は、パルプと熱融着可能な合成樹脂繊維とをエアーレイド法で積層し、プレスしてバインダーで繊維間を接合させたエアーレイド不織布、前記構成にさらにレーヨン繊維を含ませたエアーレイド不織布、パルプのみで形成されたエアーレイド不織布、あるいは合成樹脂繊維で形成されたスパンボンド不織布、あるいはメルトブローン不織布、スパンレース不織布など、あるいは前記いずれかの不織布を組み合わせて接合させた複合不織布などで形成される。
右本体シート11と左本体シート12は、前記中央縁11aと中央縁12aとを一致させ、両シート11,12の顔面に向く側の面である内面どうしを対面させた状態で、前記中央縁11a,12aに沿う接合線13によって接合されている。その結果、本体部2を立体形状となるように広げると、図1および図7に示すように、縦中心線O−Oにおいて、前記中央縁11aと中央縁12aとの接合部が前方へ突出する。
一方の前記耳掛け部3は、右耳掛けシート15で形成され、他方の耳掛け部4は左耳掛けシート16で形成されている。右耳掛けシート15と左耳掛けシート16は、互いに面対称形状であり、図2に示すように、マスク1を2枚重ねの平坦状としたときに、右耳掛けシート15と左耳掛けシート16は、その外形が一致する。
図3と図4に示すように、右耳掛けシート15の内縁15aは、右本体シート11の側縁11bよりも中心よりに位置し、右耳掛けシート15の一部が右本体シート11の内面に重ねられた状態で、右耳掛けシート15と右本体シート11とが熱溶着されて接合されている。同様に、左耳掛けシート16の内縁16aは、左本体シート12の側縁12bよりも中心よりに位置し、左耳掛けシート16の一部が左本体シート12の内面に重ねられた状態で、左耳掛けシート16と左本体シート12とが熱溶着されて接合されている。
右耳掛けシート15は、前記内縁15aと反対側に位置する終端15bに向けて幅寸法が徐々に狭くなる形状であり、この耳掛けシート15に、耳掛け穴15cが切欠き形成されている。同様に、左耳掛けシート16は、前記内縁16aと反対側に位置する終端16bに向けて幅寸法が徐々に狭くなる形状であり、この耳掛けシート16に、耳掛け穴16cが切欠き形成されている。
右耳掛けシート15と左耳掛けシート16は、共に伸縮性の不織布で形成されている。この伸縮性不織布は、ポリウレタン繊維などの伸縮性繊維を熱で溶着させたポイントボンド不織布、スパンボンド不織布などである。
図3に示すように、本体部2の顔面に向く側の面である内面には、右側補強体21と左側補強体22が設けられている。右側補強体21と左側補強体22は、面対称形状であり、図2に示すように、マスク1が2枚重ねとされ平坦状とされたときに、右側補強体21と左側補強体22のそれぞれの縁部が一致するように重ねられる。
図3に示すように、右側補強体21の縦中心線O−O(接合線13)に向く対向縁部21aは、前記縦中心線O−Oとほぼ平行である。同様に、左側補強体22の縦中心線Oに向く対向縁部22aも、縦中央線O−Oとほぼ平行である。前記対向縁部21aと接合線13との距離W1および対向縁部22aと接合線13との距離W1は20mm以上であり、最大で50mmである。前記距離W1の最も好ましい範囲は、25mm以上で40mm以下である。
右側補強体21の上縁部21bは、右本体シート11の上縁11eの形状に沿うように傾斜している。右側補強体21の上縁部21bは、右本体シート11の上縁11eとの距離H1が20mm以内、好ましくは10mm以内となるように接近して配置されている。また、前記上縁部21bと上縁11eとが一致していてもよい。これは左側補強体22の上縁部22bと左本体シート12の上縁12eとの関係においても同じである。
右側補強体21の下縁部21cと、右本体シート11の下縁11hとの間には、上下に距離が開けられている。右側補強体21の対向縁部21aの下端と、右本体シート11の下縁11hとの距離H2は、前記対向縁部21aが位置する部分での右本体シート11の高さ寸法H0の1/2以下であり、好ましくは2/5以下である。これは、左側補強体22と左本体シート12の下縁12hとの関係においても同じである。
また、右側補強体21の外側縁部21dは、右本体シート11の側縁11bよりも中心側に位置し、左側補強体22の外側縁部22dは、左本体シート12の側縁12bよりも中心側に位置している。
すなわち、前記右側補強体21と左側補強体22は、縦中心線O−Oを挟んで左右両側に等距離離れた位置で、各本体シート11,12の上縁11e,12eに接近しまたは上縁11e,12eと一致する位置に設けられている。そして、右側補強体21は右本体シート11の面積よりも小さく、右本体シート11の上半分の領域内に位置している。同様に、左側補強体22は左本体シート12の面積よりも小さく、左本体シート12の上半分の領域内に位置している。
右側本体シート21と左側本体シート22のそれぞれの面積は、右本体シート11または左本体シート12の面積の1/3以下であり、好ましくは1/4以下である。
右側補強体21と左側補強体22は、右本体シート11および左本体シート12よりも目付け(坪量)が大きく、剛性も高くなっている。よって、本体部2は、縦中心線O−Oから左右に距離W1だけ離れた位置において、右側補強体21の対向縁部21aに沿って折れ曲がりやすくなっており、また左側補強体22の対向縁部22aに沿って折れ曲がりやすくなっている。
図4に示すように、右側補強体21は、発熱体31と、発熱体31の顔面側である内面を覆う透湿性断熱層32、および発熱体31の外面を覆う外側断熱層33を有している。同様に、左側補強体22も、発熱体31と透湿性断熱層32および外側断熱層33を有している。
前記発熱体31は、鉄、アルミニウム、亜鉛などの酸化しやすい金属粉と水、および金属粉を酸化させるための塩類を含んでいる。前記塩類は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどである。さらに金属粉の酸化を促進させるために、活性炭、カーボンブラック、黒鉛などの炭素材料を含んでもよい。さらには、水分を長時間保持できるように、バーミキュライト、珪酸カルシウム、シリカゲル、シリカなどの保湿剤を含んでもよい。
例えば、発熱体31は、鉄粉と活性炭とバーミキュライトと木粉を含む発熱基体に、その質量の10%以上の塩水を含ませたものである。この発熱体31は酸素が与えられると、金属粉の酸化反応により発熱し、含まれている水分が蒸発して水蒸気を発生する。
前記透湿性断熱層32は、発熱体31で発せられた熱を緩和させるものである。また透湿性断熱層32は、発熱体31で発生した水蒸気を通過させることが可能である。透湿性断熱層32は、多数の水蒸気通過孔が形成された発泡ポリエチレンや発泡ポリウレタンなどの発泡樹脂シートである。あるいは、透湿性断熱層32は、複数枚の不織布が重ねられたものなどであってもよい。
前記外側断熱層33は、水蒸気通過孔を有していない発泡樹脂シート、あるいは複数の不織布が重ねられたものなどである。
前記右側補強体21と前記左側補強体22は、発熱体31と透湿性断熱層32および外側断熱層33の少なくとも1つが存在している部分を意味しており、前記右側補強体21と前記左側補強体22の形状は、発熱体31と透湿性断熱層32および外側断熱層33の少なくとも1つによって決められる。
右側補強体21と左側補強体22の内面側は、共通の透湿性シート34で覆われている。また右側補強体21と左側補強体22の外面側は、共通の非透湿性シート35で覆われている。前記透湿性シート34は、スパンレース不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布あるいはスルーエアー不織布などの不織布であり、前記非透湿性シート35は、樹脂フィルム、あるいは不織布と樹脂フィルムとを積層して形成されたものである。
右側補強体21と左側補強体22とを挟んだ状態で、透湿性シート34と非透湿性シート35とが互いに接着されて、または熱溶着されて、2つの補強体21と22を連結する連結体が構成される。前記非透湿性シート35の前記本体部2に向く外面には接着剤層が塗布されており、前記連結体が、本体部2を構成する右本体シート11の内面および左本体シート12の内面に接着されている。
このマスク1は、空気を遮断できる外装袋内に密封されている。使用時に外装袋から取り出すと、透湿性シート34および透湿性断熱層32を経て発熱体31に酸素が供給されて、発熱体31に含まれている金属粉が酸化反応し、酸化熱を発する。またこの熱により発熱体31の内部の水分が蒸発し、透湿性断熱層32と透湿性シート34を通過して顔面に向けて水蒸気が放出される。
図6と図7は、前記マスク1が顔面に装着された状態を示している。
このマスク1は、本体部2で鼻と口および両頬を覆うようにし、右耳掛けシート15の耳掛け穴15cと左耳掛けシート16の耳掛け穴16cを、それぞれの耳に掛けて装着される。
理想的な顔面への装着状態では、本体部2を構成する右本体シート11の上端11cと左本体シート12の上端12cとの接合部が、鼻の頂部の上方に位置し、右本体シート11の上縁11eと、左本体シート12の上縁12eがそれぞれ目の真下に位置する。
本体部2が顔面に装着された状態で、右側補強体21と左側補強体22は、鼻の左右両側の両頬の上方位置で且つ目の真下(副鼻腔付近)に当たるように設置される。右側補強体21と左側補強体22は所定の面積を有し、顔面に向く内面を有しているため、本体部2が両耳掛けシート15と16の引っ張り力を受けると、前記右側補強体21と左側補強体22とが頬の肌表面に密着しやすくなる。右側補強体21と左側補強体22とが顔面に密着しやすくなるため、右本体シート11の上縁11eおよび左本体シート12の上縁12eと、頬との間に隙間が生じにくくなる。
さらに、図7に示すように、右本体シート11と右側補強体21との剛性の差、および左本体シート12と左側補強体22との剛性の差によって、本体部2は、右側補強体21の対向縁部21aと、左側補強体22の対向縁部22aに沿って、顔面に向けて窪むように折り曲がりやすくなる。
縦中心線O−Oの部分では、中央縁11aと中央縁12aとの接合線13の部分が前方へ突出して、図7に示すように断面が凸三角の立体形状となり、この部分で鼻が覆われる。そして凸三角の立体形状の両側部において、右側補強体21の対向縁部21aに沿って、また左側補強体22の対向縁部22aに沿って、本体部2は顔面側が山側となるように折り曲げられる。
そのため、右本体シート11の上縁11eと左本体シート12の上縁12eが顔面の凹凸形状に倣うようになり、前記上縁11e,12eと顔面との間に隙間が形成されにくくなる。そのため、マスク1の本体部2が外部からの埃や花粉などの侵入を防止する効果を高めることができる。
右側補強体21と左側補強体22に設けられた発熱体31から発せられた熱は、透湿性断熱層32によって適度な温度とされ、鼻の両側の副鼻腔付近が温められる。この加温によって、アレルギー性鼻炎や風邪などの症状を緩和させる効果を発揮できる。さらに発熱体31から発せられる水蒸気が本体部2内に与えられることになり、加湿効果により喉の痛みを緩和させるなどの効果も期待できる。前記のように、本体部2の上縁11e,12eと顔面との間に隙間が形成されにくいため、本体部2内で加温された空気や水蒸気が外部に逃げにくくなる。
図5は本発明の第2の実施の形態を示している。
図5に示すマスク1Aは、右側補強体21Aと左側補強体22Aとが、発熱体31を有しておらず、本体シート11,12よりも剛性が高く且つ曲げたときに弾性復元力を発揮する弾性シート36で形成されている。この弾性シート36は発泡ポリエチレンや発泡ポリウレタンなどの発泡樹脂シート、複数の紙材が重ねられたもの、あるいは複数の不織布が重ねられたもの、あるいは前記各素材を組み合わせて重ねたもので形成される。
第2の実施の形態のマスク1Aも、顔面に装着したときに、図7に示すように、右側補強体21Aと左側補強体22Aが頬に密着し、それぞれの補強体21A,22Aの対向縁部21a,22aに沿って本体部2が顔面に向けて窪むように折り曲がりやすくなる。よって、本体部2の上縁11e,12eと顔面との間の隙間が生じにくくなる。その結果、埃や花粉が口と鼻に到達するのを防止しやすくなり、また、本体部2と顔面との間の空気の保温効果を発揮できる。
また、右側補強体21Aと左側補強体22Aが発泡樹脂シートや不織布のように内部に空気を含んだ素材で形成されていると、この補強体21Aと22Aが副鼻腔を覆うことにより、副鼻腔に対する保温効果を発揮でき、その結果、アレルギー性鼻炎や風邪の症状の緩和機能を期待できる。
本発明の第1の実施の形態のマスクを示す斜視図、 マスクを平坦な状態にした側面図、 マスクの本体部を顔面側から見たものであり、図1のIII矢視の部分背面図、 図3のIV−IV線で切断した状態を示す分解断面図、 第2の実施の形態のマスクを示す図4と同じ部分の分解断面図、 マスクが顔面に装着された状態を示す正面図、 図6のVII−VII線の断面図、
符号の説明
1 マスク
2 本体部
3,4 耳掛け部
11 右本体シート
11e 上縁
12 左本体シート
12e 上縁
15 右耳掛けシート
16 左耳掛けシート
21 右側補強体
21a 対向縁部
22 左側補強体
22a 対向縁部
31 発熱体
32 透湿性断熱層
33 外側断熱層
34 透湿性シート
35 非透湿性シート
36 弾性シート

Claims (6)

  1. 鼻と口および両頬を覆う本体部と、前記本体部の左右両側から側方へ延出した一対の耳掛け部とを有するマスクにおいて、
    前記本体部は、前記本体部を左右に二分する縦中心線を含んで鼻および口に対向する鼻対向領域と、それよりも左右両側に離れて両頬に対向する頬対向領域とを有し、
    前記本体部には、前記本体部を形成する本体シートよりも剛性の高い補強体が設けられており、この補強体は、縦中心線から左右両側に離れた位置で且つ前記本体部の上縁に接近した位置または上縁に接する位置に部分的に設けられており、それぞれの前記補強体の縦中心線に向く対向側縁が前記頬対向領域に位置していることを特徴とするマスク。
  2. 前記本体部は、前記補強体の前記対向縁部に沿って折り曲げ可能である請求項1記載のマスク。
  3. 前記縦中心線に沿って、前記本体シートがその内面どうしが対面した状態で接合されている請求項1または2記載のマスク。
  4. 前記補強体が、酸素が与えられたときに発熱する発熱体を有している請求項1ないし3のいずれか1項に記載のマスク。
  5. 前記補強体には、前記発熱体の少なくとも一方の面を覆う断熱層が設けられている請求項4記載のマスク。
  6. 前記補強体は、弾性シートを有している請求項1ないし3のいずれか1項に記載のマスク。
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