JP2012205926A - マスク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るマスクは、通気性を有し、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、マスク本体の両端部に設けられ、当該マスク本体を顔に保持するための一対の耳掛け部と、マスク本体に装着され、保水液が保持される吸収性コアと、を備え、マスク本体は、顔への装着時に口及び鼻孔との間に空間を形成するように構成され、吸収性コアは、前記マスク本体において空間と対向する領域に配置される。
【選択図】図1
Description
マスク本体は、通気性を有し、口及び鼻孔を覆うシート状のものであり、顔に装着されたときに、口又は鼻孔との間に空間が形成されるように構成される。例えば、マスク本体をドーム状に形成すると、予め空間を形成することができる。或いは、マスク本体をシート状に形成し、これを左右均等に二つ折りにしたときに形成される折り目を円弧状に形成すれば、これを拡げたときに、円弧状の部分に空間が形成され、立体的な形状となる。これ以外でも口や鼻孔との間に空間が形成されるような構造であれば、特には限定されない。なお、このとき形成される空間は、顔の形状にもよるが、例えば、10〜200cm3の体積を有することが好ましく、30〜150cm3の体積を有することがさらに好ましい。
本発明の吸水性コアは、マスク本体に取り付けられ、後述の保水液を含浸し、使用時に水分を徐々に放出させることでマスクと口及び鼻孔との間に形成された空間内の湿度を高める(口腔に水分を供給する)ためのものである。十分な水分を口腔に供給するためには、吸収性コアに含浸される保水液の量は特に限定されないが、1.3〜30g含浸できることが好ましい。このような量の保水液を保持するため、吸収性コアの目付けは200〜1000g/m2であることが好ましく、300〜600g/m2であることがさらに好ましい。これは、目付が200g/m2より小さいと、水分を十分に保持することができない一方、1000g/m2より大きいと、コアが硬くなりすぎて、着用時に不快になるおそれがあるからである。
次に、本発明に係る保水液について説明する。この保水液は、上述した吸収性コアに含浸させるためのものである。十分な水分を口腔に供給するには、特に限定されないが、後述する実験の結果、マスク本体と顔との間に形成される空間の体積a(cm3)と、吸収性コアに保水液として含浸される水の質量b(g)との関係が、0.8/70 × a + 1.2 ≦ bを満たすように構成されることが好ましく、0.8/70 × a + 3.2 ≦ bを満たすように構成されることがさらに好ましい。具体的には、1.3〜30gの水が保水液として、吸収性コアに含浸されていることが好ましい。より好ましくは、3.5〜15gであり、さらに好ましくは5〜15gである。この範囲内であれば、水分が吸収性コア表面に存在することになり、マスクを装着した際に形成されるマスクと口及び鼻孔との間の空間内の湿度を十分に高めることができる。また保水液全体の重量が30gを超えると、保水液自体の重みでマスクの形状が保持できず、口元にマスク(吸収性コア)が接触するおそれがあり、水分が顔に付着する傾向がある。
続いて、上述したマスクの評価実験を行った。
本発明に係るマスクは、マスク本体と顔との間に空間が形成されるが、口腔内を十分に潤すには、空間の体積と吸収性コアに含まれる水分量とのバランスを考慮する必要がある。例えば、空間が大きく、吸収性コアと顔との距離が大きくても水分量が少なければ口腔を十分に潤すことができない。そこで、これらの関係を検討した。
容積の異なるPET容器を準備し、その上部開口を覆うように、吸収性コアを挟んだ不織布を配置した。吸収性コアには保水液として異なる量の水を含浸させている。そして、不織布を配置後、この容器内の10分後の相対湿度を測定した。実験は、室温25℃、相対湿度30%の室内で行った。また、吸収性コアは中層および両端層からなっており、中層はパルプ(70重量%)と熱融着性繊維(30重量%)からなるエアレイド不織布(目付:600g/m2)、両端層はレーヨンからなるスパンレース不織布(目付:27g/m2)とした。吸収性コアは、縦5cm×横8cm(面積40cm2)、厚さ6mmであった。吸収性コアを挟んだ不織布はポリプロピレンからなるスパンボンド不織布(面積:120cm2、目付:30g/m2)を使用した。
また、空間内の相対湿度を80%以上にするには、以下の(B)式を満たす必要がある。
また、吸収性コアとして以下のものを使用したが、上述した吸収性コアを使用した場合と同様の結果であった。
A)吸収性コア(3層):縦5cm×横8cm(面積40cm2)、厚さ6mm
中層:パルプ(70重量%)および熱融着性繊維(30重量%)からなるエアレイド不織布(目付:500g/m2)
両端層:レーヨンからなるスパンレース不織布(目付:27g/m2)
B)吸収性コア(単層):縦5cm×横8cm(面積40cm2)、厚さ6mm
レーヨン(70重量%)およびポリプロピレン(30重量%)からなる単層不織布(目付:500g/m2)
さらに、保水液として、1,2−ヘキサンジオール2重量%、グリセリン20重量%、ヒアルロン酸ナトリウム0.01重量%、香料(ユーカリおよびミント)0.04重量%、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン0.5重量%、水77.45重量%からなるものを使用したところ、水のみの保水液に比べて一定の湿度レベル(例えば、湿度70%)に達する時間は2〜5分程度遅くなったが、水のみの保水液と同様の傾向がみられた。
上記の式は、PET容器を用いたモデル実験から導かれたが、これが実際のマスクにも当てはまるかを検討した。
吸収性コアと顔とが接触しにくい空間体積について検討した。
マスクの空間体積の測定方法および官能評価方法は以下のとおりである。
被験者からは、空間体積が10cm3であると、空間が狭すぎて口元にマスク(吸収性コア)が接触するため、吸収性コアの水分が口元に付着して不快であったという感想があった。したがって、空間の体積は、10cm3以上であることが好ましい。
マスク本体の通気性について検討した。
マスクは、外側にSMS層、内側(被験者側)にS層の2層のものを使用し、それぞれの不織布の目付を調整することにより通気性及び空間体積の異なる複数のマスクを作製した。通気性は通気度(JIS L1096 8.27.1 A法(フラジール形法)により測定)を基準に判断した。また、各マスクには、保水液として水を含浸させた2枚の吸収性コアを図1に示すように、マスクのポケット部分に収納した(吸収性コア(2枚)あたりの水含浸量は、空間体積が約70cm3の場合、4.4gとし、約140cm3の場合、5.2gとした)後、被験者が装着し、口と鼻孔との間に湿度計をセットした後、20分後の空間の相対湿度を測定した。また、その測定とともに、呼吸のしやすさの官能評価を行った。吸収性コアは、図3に示す形状のものを2枚使用した。吸収性コアは、1枚あたり縦5cm×横4cm(面積17.5cm2)、厚さ6mmであった。結果は以下の通りである。
2 耳掛け部
3 吸収性コア
Claims (14)
- 通気性を有し、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、
前記マスク本体の両端部に設けられ、当該マスク本体を顔に保持するための一対の耳掛け部と、
前記マスク本体に装着され、保水液が含浸される吸収性コアと、を備え、
前記マスク本体は、顔への装着時に口及び鼻孔との間に空間を形成するように構成され、
前記吸収性コアは、前記マスク本体において前記空間と対向する領域に配置される、マスク。 - 前記マスク本体は、左右均等に折りたたんだ際に折り目となる縦中央線を有しており、
前記縦中央線は、前記マスク本体を折りたたんだときに、少なくとも一部が平面視で円弧状に形成されている、請求項1に記載のマスク。 - 前記マスク本体は、前記縦中央線を挟む一対のマスク片から構成され、
前記吸収性コアは、前記各マスク片にそれぞれ装着されている、請求項2に記載のマスク。 - 前記マスク本体は、少なくとも2枚のシート材を重ね合わせることで、構成され、
前記吸収性コアは、前記隣接する2枚のシート材の間に配置されている、請求項1から3のいずれかに記載のマスク。 - 前記吸収性コアを挟む2枚のシートは、複数の接着部において接着されており、
前記接着部は、前記吸収性コアの周縁の少なくとも一部を囲むように構成されている、請求項4に記載のマスク。 - 前記吸収性コアは、目付が、200〜1000g/m2の繊維素材を有している、請求項1から5のいずれかに記載のマスク。
- 前記繊維素材は、パルプを含有している、請求項6に記載のマスク。
- 前記繊維素材は、エアレイド法により製造されている、請求項6または7に記載のマスク。
- 前記吸収性コアは、前記繊維素材を挟む一対の不織布シートをさらに備えている、請求項6から8のいずれかに記載のマスク。
- 前記一対の不織布シートのうち、一方の不織布シートが疎水性を有し、他方の不織布シートが親水性を有している、請求項9に記載のマスク。
- 前記吸収性コアには、1.3〜30gの保水液が含浸されている、請求項6から10のいずれかに記載のマスク。
- 前記保水液は、水に、ポリオールが10〜50重量%配合されてなる、請求項11に記載のマスク。
- 前記空間の体積a(cm3)と、前記吸収性コアに保水液として含浸される水の質量b(g)との関係が、
0.8/70 × a + 1.2 ≦ b
を満たす、請求項1から12のいずれかに記載のマスク。 - 前記マスク本体の通気度が、5〜150cm3/cm2・secである、請求項1から13のいずれかに記載のマスク。
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