JP2012205926A - マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】水分を含んだ部材が、鼻や口に接触するのを防止することができるマスクを提供する。
【解決手段】本発明に係るマスクは、通気性を有し、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、マスク本体の両端部に設けられ、当該マスク本体を顔に保持するための一対の耳掛け部と、マスク本体に装着され、保水液が保持される吸収性コアと、を備え、マスク本体は、顔への装着時に口及び鼻孔との間に空間を形成するように構成され、吸収性コアは、前記マスク本体において空間と対向する領域に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、保水液が吸収された吸収性コアが装着されたマスクに関する。
睡眠中には、飲食物や唾液等の嚥下がないため、咽喉が乾燥しやすくなることがある。これを防止するため、例えば、特許文献1には、次のようなマスクが開示されている。この文献に記載のマスクは、口を覆うマスク本体に水分が保持された保水部材を収納している。これにより、睡眠中に口腔へ水分が補給され、咽喉の乾燥を防止している。また、睡眠中に限らず、冬期には全般的に空気が乾燥しており、さらに冬期以外でもオフィス内では、年中エアコンが稼働している。したがって、日中でも空気が乾燥しやすい環境が多くなっている。
特開2001−178837号公報
ところで、上記特許文献1に記載のマスクでは、水分を含んだ保水部材が鼻や口に接触することがある。このように水分が顔に接触すると、睡眠中はまだしも、日中にマスクを装着したときには無視できない不快感を与えるおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、水分を含んだ部材が、鼻や口に接触するのを防止することができるマスクを提供することを目的とする。
本発明に係るマスクは、上記問題を解決するためになされたものであり、通気性を有し、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、前記マスク本体の両端部に設けられ、当該マスク本体を顔に保持するための一対の耳掛け部と、前記マスク本体に装着され、保水液が保持される吸収性コアと、を備え、前記マスク本体は、顔への装着時に口及び鼻孔との間に空間を形成するように構成され、前記吸収性コアは、前記マスク本体において前記空間と対向する領域に配置される。
この構成によれば、マスク本体が、顔への装着時に口及び鼻孔との間に空間を形成するように構成されており、しかもこの空間と対向する領域に吸収性コアが配置されているため、吸収性コアが顔に接触するのを防止することができる。したがって、水分が顔に接触する際の不快感を防止することができ、睡眠中のみならず、日中でも快適にマスクを装着することができる。
マスク本体は、口及び鼻孔との間に空間を形成するように構成されていればよく、その方法は多岐に亘る。例えば、マスク本体が、左右均等に折りたたんだ際に折り目となる縦中央線を有するように形成し、さらに、この縦中央線が、マスク本体を折りたたんだときに、少なくとも一部が平面視で円弧状に形成されるように構成することができる。このように縦中央線の少なくとも一部が円弧状に形成されると、マスクを折りたたみ状態から拡げたときに、空間を形成することができる。また、円弧状でなくても、直線又は曲線を組み合わせて外側に向けて凸になるような形状でもよい。その他、マスク本体を予めドーム状などに形成することができる。
また、マスク本体が、縦中央線を挟む一対のマスク片から構成され、吸収性コアを、各マスク片にそれぞれ装着することもできる。こうすることで、マスク本体が空間を有する立体性を維持したままで吸収性コアを配置することができる。
吸収性コアの装着方法としては、種々の方法があるが、例えば、吸収性コアを収納するポケットを取り付け、吸収性コアをポケット内に収納する方法がある。また、マスク本体を、少なくとも2枚のシート材を重ね合わせることで構成し、吸収性コアを、隣接する2枚のシート材の間に配置することができる。このとき、吸収性コアの配置方法としては、例えば、吸収性コアを挟む2枚のシートを、複数の接着部において接着し、この接着部が、吸収性コアの周縁の少なくとも一部を囲むように構成することで、吸収性コアがマスク本体内で移動するのを規制することができる。
また、吸収性コアは、目付が、200〜1000g/mの繊維素材を含有していることが好ましい。口腔に水分を供給するには、上記目付が適切であり、目付が200g/mより小さいと、水分を十分に保持することができず、1000g/mより大きいと、コアが硬くなりすぎて、着用時に不快になるおそれがある。
上記繊維素材は、パルプを含有していることが好ましい。パルプを用いることにより、柔軟性・保水性を担保でつつ、低コスト化を図ることができる。
上記繊維素材は、種々の方法で製造できるが、例えば、エアレイド法により製造されることが好ましい。
上記吸収性コアにおいては、繊維素材を挟む一対の不織布シートをさらに備えていることが好ましい。これにより、コアの保形性が向上するとともに、製造が容易になる。
上記一対の不織布シートのうち、一方の不織布シートが疎水性を有し、他方の不織布シートが親水性を有していることが好ましい。親水性にすると、製造時に保水液をパルプに吸収させやすくなり、製造が容易になるという利点がある。一方、疎水性にすると、着用時にぬれやべたつきを防止できるという利点がある。
睡眠中に十分な水分を口腔に供給するには、上記吸収性コアに、5〜30gの保水液が含浸されていることが好ましい。
保水液は、水であってもよく、さらに、10〜50重量%のポリオールが配合することで構成されていることが好ましい。ポリオールを配合すると、吸収性コアから水分が蒸発するのを抑制するという効果があり、長時間の使用における(例えば、睡眠中)保水液として好ましい。
マスク本体と顔との間に形成される空間の体積は、顔の形状によるところが大きい。そして、吸収性コアの保水液は、この空間を介して口腔から吸収されるため、口腔内に十分な水分が吸収されるには、空間の体積と、吸収性コアの保水液の質量との関係も検討する必要がある。後述する実験の結果、マスク本体と顔との間に形成される空間の体積a(cm)と、吸収性コアに保水液として含浸される水の質量b(g)との関係が、0.8/70 ×a + 1.2 ≦ bを満たすように構成されることが好ましく、0.8/70 ×a + 3.2 ≦ bを満たすように構成されることがさらに好ましい。
また、マスク本体の通気性も検討される必要があり、通気性が低すぎると保湿力は向上するが息苦しくなり、通気性が高すぎると、呼吸はしやすいが、使用初期の保湿力に乏しいことがある。この観点から、マスク本体の通気度が、5〜150cm/cm・secであることが好ましく、30〜100cm/cm・secであることがさらに好ましい。
本発明に係るマスクによれば、水分を含んだ部材が、鼻や口に接触するのを防止することができる。
本発明に係るマスクの実施例の斜視図である。 図1のマスクを折りたたんだときの平面図である。 図1のマスクに収納される吸収性コアの平面図である。 空間体積と吸収性コアに含まれる水分量との関係を示すグラフである。
本発明に係るマスクは、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、このマスク本体の左右の両端に設けられた耳掛け部とを備えている。さらに、マスク本体には、保水液を含浸した吸収性コアが収納されている。以下、各部材について説明する。
(マスク本体)
マスク本体は、通気性を有し、口及び鼻孔を覆うシート状のものであり、顔に装着されたときに、口又は鼻孔との間に空間が形成されるように構成される。例えば、マスク本体をドーム状に形成すると、予め空間を形成することができる。或いは、マスク本体をシート状に形成し、これを左右均等に二つ折りにしたときに形成される折り目を円弧状に形成すれば、これを拡げたときに、円弧状の部分に空間が形成され、立体的な形状となる。これ以外でも口や鼻孔との間に空間が形成されるような構造であれば、特には限定されない。なお、このとき形成される空間は、顔の形状にもよるが、例えば、10〜200cmの体積を有することが好ましく、30〜150cmの体積を有することがさらに好ましい。
マスク本体の左右の両端には、マスク本体を顔に保持するための耳掛け部が設けられている。耳掛け部としては、種々の形態を挙げることができるが、例えば、伸縮性のある線状材で構成することができるし、或いは、マスク本体の左右の両端に耳が入る穴を設けることで構成することもできる。線状材で耳掛け部を構成する場合、その素材は特に限定されないが、ポリエステルなどで構成される伸縮性のある素材がより好ましい。
また、マスク本体には、吸収性コアを収納する収納部が設けられている。この収納部は、上述した空間と対向する領域に設けられ、これによって吸収性コアから蒸発する水分が空間内に入り、呼吸によって口腔を潤すことができる。収納部の構成は、特には限定されないが、例えばポケットを有する袋状の収納部をマスク本体の内側或いは外側に取り付けることができる。また、マスク本体を少なくとも2枚のシート材を重ね合わせることで構成し、隣接するシート材の間に吸収性コアを収納することもできる。このとき、吸収性コアがマスク本体内で移動しないようにすることが必要であり、そのために、例えば、2枚のシートの一部を接着し、この接着部が吸収性コアの周縁の少なくとも一部を囲むように構成することができる。例えば、接着部を線状に形成することができる。こうすることで、吸収性コアが接着部に囲まれるため、マスク本体内の所定の位置に保持することができる。
マスク本体は、マスクとしての通気性を有することが必要であるが、不織布などで構成することで、通気性を得ることができる。要求される通気性としては、例えば、通気度が5〜150cm/cm・secであることが好ましく、30〜100cm/cm・secであることがさらに好ましい。通気度は、JIS L1096 8.27.1 A法(フラジール形法)により測定した。
マスク本体を構成する材料としては、例えば、織布、不織布などで構成でき、好ましくはスパンボンド法、メルトブロー法、サーマルボンド法またはスパンレース法による不織布、より好ましくは肌触りと保形性の観点からスパンボンド法による不織布で構成することができる。
マスク本体の構造としては、1層又は2層以上とすることができ、例えばS層(スパンボンド単層)、SS層(スパンボンド−スパンボンドの2層構造)、SMS層(スパンボンド−メルトブロー−スパンボンドの3層構造)などが挙げられ、これらの中から2枚以上を組み合わせた構造にすることもできる。吸収性コアを挟むように収納する構造にする場合には、上述したS層、SS層、SMS層の2つ以上を組み合わせた構造にする必要がある。例えば、外側にSMS層、内側にS層を配置した2枚の不織布でマスク本体を構成し、これらの間に吸収性コアを収納することができる。
上記織布及び不織布を構成する繊維素材は公知のものを選択することができ、例えば紙、レーヨン・コットン等の天然繊維、ポリプロピレン・ポリエチレン・ポリエステル等合成繊維とすることができる。また、生産性の観点から好ましくはポリプロピレン、ポリエチレンであり、保形性の観点からさらに好ましくはポリプロピレンを選択することができる。
マスク本体を2枚以上の織布または不織布で形成する場合、これらは、縫製、超音波溶着、熱融着により形成することができる。また、折り目により、少なくとも1つのプリーツ(襞)を形成することができ、これによってマスク本体が上下方向に伸張し、種々の顔の大きさに対応する。また、ポケットを有する袋状の収納部をマスク本体に取り付ける場合、このような収納部も上述したような不織布で構成することができる。このような収納部は、縫製、超音波溶着、熱融着など公知の方法でマスク本体に取り付けられる。収納部はマスク本体と全面または一部で取り付けてもよく、好ましくは収納部上部のみもしくは収納部左右部のみで取り付けることができる。
(吸収性コア)
本発明の吸水性コアは、マスク本体に取り付けられ、後述の保水液を含浸し、使用時に水分を徐々に放出させることでマスクと口及び鼻孔との間に形成された空間内の湿度を高める(口腔に水分を供給する)ためのものである。十分な水分を口腔に供給するためには、吸収性コアに含浸される保水液の量は特に限定されないが、1.3〜30g含浸できることが好ましい。このような量の保水液を保持するため、吸収性コアの目付けは200〜1000g/mであることが好ましく、300〜600g/mであることがさらに好ましい。これは、目付が200g/mより小さいと、水分を十分に保持することができない一方、1000g/mより大きいと、コアが硬くなりすぎて、着用時に不快になるおそれがあるからである。
また口元で使用することから、吸収性コアの面積としては、例えば、15〜80cmであることが好ましく、30〜55cmの面積であることがより好ましい。吸収性コアの寸法としては例えば横方向に4〜12cm程度、縦方向に3〜8cm程度が好ましい。また、吸収性コアの形状も特には限定されず、マスク本体と顔との間に形成される空間と対向するのであれば、矩形状、円形など種々の形状にすることができる。矩形状に形成する場合には、あごのラインにフィットするように、左右の下端部の角を斜めに切り落としたような形状、例えば、ホームベース形の5角形にすることができる。さらに、吸収性コアを一体的に形成する以外に、例えば、2分割することで形成することもできる。上述したように左右均等に折りたたんだマスク本体を拡げて使用する場合には、左右の領域にそれぞれ吸収性コアを配置することができる。この場合、両吸収性コアの合計面積が上述した好ましい面積であることが好ましい。
吸収性コアは、種々の繊維素材により構成が可能であるが、親水性繊維や、親水性繊維と合成繊維の混紡とすることで構成できる。繊維素材として例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、レーヨン、コットン、パルプなどが挙げられ、柔軟性・保水性の観点から好ましくはパルプである。このような吸収性コアは、製法は特に限定しないが、エアレイド法などにより製造することができ、生産性・加工性・耐久性の観点から主成分たるパルプにポリエチレンなどの熱融着性繊維を所定の割合で混紡することが好ましい。
例えば、吸収性コアをパルプで構成する場合、パルプ:熱融着性繊維の割合は60:40〜80:20が挙げられる。吸水性コアは、単層または複数層で構成することができるが、耐久性・保水性の観点から、1対の不織布で挟んだ3層構成とすることが好ましい。このとき、1対の不織布で挟まれる層を中層、1対の不織布からなる層を両端層という。両端層の不織布は同素材としてもよく、異なる素材としてもよい。これら不織布の素材としては、親水性繊維、疎水性繊維、合成繊維、または親水性繊維と合成繊維の混紡とすることができ、親水性繊維としてはレーヨン、コットン、ティッシュが挙げられ好ましくはレーヨンである。親水性にすると製造時に保水液をパルプに吸収させやすくなり、製造が容易になるという利点がある。疎水性繊維としてはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルが挙げられ好ましくはPE、PPである。疎水性にするとぬれやべたつきを防止できるという利点がある。したがって、着用者側に向く面を疎水性繊維で構成するとともに、それとは反対側の面を親水性繊維で構成すると、好ましい。より好ましくは親水性繊維であるレーヨンを用いることができる。以上の不織布については、例えば、20〜50g/mの目付にすることが好ましい。
さらに、吸収性コアには、通気性を向上するために通気孔を設けることができる。通気孔の大きさ、間隔は適宜調整できるが、例えば直径は5mm、孔同士の間隔は5〜20mmにすることができる。
(保水液)
次に、本発明に係る保水液について説明する。この保水液は、上述した吸収性コアに含浸させるためのものである。十分な水分を口腔に供給するには、特に限定されないが、後述する実験の結果、マスク本体と顔との間に形成される空間の体積a(cm)と、吸収性コアに保水液として含浸される水の質量b(g)との関係が、0.8/70 × a + 1.2 ≦ bを満たすように構成されることが好ましく、0.8/70 × a + 3.2 ≦ bを満たすように構成されることがさらに好ましい。具体的には、1.3〜30gの水が保水液として、吸収性コアに含浸されていることが好ましい。より好ましくは、3.5〜15gであり、さらに好ましくは5〜15gである。この範囲内であれば、水分が吸収性コア表面に存在することになり、マスクを装着した際に形成されるマスクと口及び鼻孔との間の空間内の湿度を十分に高めることができる。また保水液全体の重量が30gを超えると、保水液自体の重みでマスクの形状が保持できず、口元にマスク(吸収性コア)が接触するおそれがあり、水分が顔に付着する傾向がある。
保水液は、水のみであってもよく、若しくは水を主成分とし、水に10〜50重量%のポリオールを配合することができる。ポリオールを配合すると、吸収性コアからの水分蒸発スピードが抑制される効果があり、長時間の持続を要する場合(例えば、睡眠中)の保水液としては好ましい。ポリオールとしては、グリセリンやジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、1,2ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオールなどが挙げられ、その中でも、グリセリンが安全性の点で好ましい。これらの他にも、メチルパラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤、ヒアルロン酸塩やベタインなどの保湿剤、植物エキス、キサンタンガムやヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC),ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、寒天、グアーガム、カラギーナンなどの水溶性増粘剤、ユーカリやミントなどの香料、香料を可溶化する界面活性剤(ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤)などを適宜使用できる。保水液はあらかじめ吸収性コアに含浸されていてもよく、使用時に吸収性コアに含浸してもよい。予め保水液を含浸させる場合、例えば、液や香料が不透過性のアルミラミネートフィルムやアルミ蒸着PETフィルムや透明(シリカ)蒸着PETフィルムからなる袋などに収容しておくことが好ましい。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、この実施例に限定されるものではない。ここでは、本発明に係るマスクの実施例及び比較例について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施例に係るマスクの斜視図、図2は図1のマスクを左右均等に折りたたんだときの平面図である。
図1に示すように、このマスクは、口及び鼻孔を覆うマスク本体1と、このマスク本体1の左右の両端に設けられた耳掛け部2とを備えている。さらに、マスク本体1には、保水液を含浸した2つの吸収性コア3が収納されている。
マスク本体1は、縦中央線11を挟んで左右対称の形状を有しており、同じ形状の一対のマスク片12を縦中央線11において融着することで構成されている。図2に示すように、各マスク片12は、一端部(右側)が円弧状をなし、他端にいくにしたがって上下の幅が狭くなり、他端部では2つの突部122が上下に並ぶように形成されている。そして、2つの突部122を結ぶように、弾力性のある線状材2が取り付けられ、この線状材2が耳掛け部を構成している。
各マスク片12は、2枚の不織布を重ね合わせ、その周縁部を熱融着121することで構成されている。周縁部のうち、各マスク片の上端の一部、つまり円弧状の一端部から連なる部分は熱融着されておらず、この非融着部123から2枚の不織布の間に吸収性コア3を収納できるようになっている。さらに、マスク片12には、吸収性コア3を所定の位置に保持するための接着部124が形成されている。つまり、後述するように吸収性コア3の下端部及び側部に沿うような線状の接着部124が、熱融着によって形成されており、この接着部124によって、マスク片12の上端から挿入した吸収性コア3が、下方及び側方に移動しないようになっている。
このマスク本体1は、上述した材料の2枚の不織布で形成されており、外側の不織布がSMS層で形成され、内側の不織布がS層で形成されている。
次に、吸収性コア3について説明する。図3は吸収性コアの平面図である。同図に示すように、本実施例で用いられる吸収性コア3は、2つの部分に分割されており、それぞれが各マスク片12に収納される。より詳細には、縦長の略矩形状に形成され、下端の一方の角部が切り取られており、これによって、吸収性コア3の下端部は、水平部分31、垂直部分32、及び傾斜部分33がこの順で連結されることで構成されている。そして、各吸収性コア3の傾斜部分33がマスク本体1の左右の端部を向くように配置される。また、上述した接着部124は、これら水平部分31、垂直部分32、傾斜部分33に沿うように形成されており、水平部分31と対応する接着部124により吸収性コア3が下方へ移動するのを規制し、垂直部分32と対応する接着部124及び上述した縦中央線11によって左右へ移動するのを規制する。
また、傾斜部分33を設けることで、吸収性コアを収納しやすくなり、かつ、使用中に頬部などに吸収性コアが触れることを防止することができる。
以上のように形成されたマスクは、縦中央線11が円弧状に形成されているため、2つ折りの状態から拡げると、この部分に空間が形成される。これによって、吸収性コア3と口、鼻が直接接触するのを防止することができる。そして、吸収性コア3から蒸発した水分は、空間の湿度を向上させ、これによって口腔内を潤すことができる。
(評価実験)
続いて、上述したマスクの評価実験を行った。
(1)空間体積と吸収性コアに含まれる水分量との関係の検討
本発明に係るマスクは、マスク本体と顔との間に空間が形成されるが、口腔内を十分に潤すには、空間の体積と吸収性コアに含まれる水分量とのバランスを考慮する必要がある。例えば、空間が大きく、吸収性コアと顔との距離が大きくても水分量が少なければ口腔を十分に潤すことができない。そこで、これらの関係を検討した。
(1−1)モデルによる実験
容積の異なるPET容器を準備し、その上部開口を覆うように、吸収性コアを挟んだ不織布を配置した。吸収性コアには保水液として異なる量の水を含浸させている。そして、不織布を配置後、この容器内の10分後の相対湿度を測定した。実験は、室温25℃、相対湿度30%の室内で行った。また、吸収性コアは中層および両端層からなっており、中層はパルプ(70重量%)と熱融着性繊維(30重量%)からなるエアレイド不織布(目付:600g/m)、両端層はレーヨンからなるスパンレース不織布(目付:27g/m)とした。吸収性コアは、縦5cm×横8cm(面積40cm)、厚さ6mmであった。吸収性コアを挟んだ不織布はポリプロピレンからなるスパンボンド不織布(面積:120cm、目付:30g/m)を使用した。
結果は、図4に示すグラフの通りである。このグラフにおいては、測定した相対湿度が70%未満のものを×、70%以上80%未満のものを○、80%以上のものを◎として、プロットしている。なお、相対湿度が70%未満であると、官能試験により口腔への水分の供給が不十分であることが分かっており、この観点から空間内の相対湿度は、70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。そして、このような湿度範囲の境界をグラフから読み取ると、次のような関係式を導くことができる。
すなわち、空間内の相対湿度を70%以上にするには、マスク本体と顔との間に形成される空間の体積a(cm)と、吸収性コアに含浸される保水液の質量b(g)との関係が、以下の(A)式を満たす必要がある。
0.8/70 × a + 1.2 ≦ b (A)
また、空間内の相対湿度を80%以上にするには、以下の(B)式を満たす必要がある。
0.8/70 × a + 3.2 ≦ b (B)
また、吸収性コアとして以下のものを使用したが、上述した吸収性コアを使用した場合と同様の結果であった。
A)吸収性コア(3層):縦5cm×横8cm(面積40cm)、厚さ6mm
中層:パルプ(70重量%)および熱融着性繊維(30重量%)からなるエアレイド不織布(目付:500g/m
両端層:レーヨンからなるスパンレース不織布(目付:27g/m
B)吸収性コア(単層):縦5cm×横8cm(面積40cm)、厚さ6mm
レーヨン(70重量%)およびポリプロピレン(30重量%)からなる単層不織布(目付:500g/m
さらに、保水液として、1,2−ヘキサンジオール2重量%、グリセリン20重量%、ヒアルロン酸ナトリウム0.01重量%、香料(ユーカリおよびミント)0.04重量%、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン0.5重量%、水77.45重量%からなるものを使用したところ、水のみの保水液に比べて一定の湿度レベル(例えば、湿度70%)に達する時間は2〜5分程度遅くなったが、水のみの保水液と同様の傾向がみられた。
(1−2)モデル実験の検証
上記の式は、PET容器を用いたモデル実験から導かれたが、これが実際のマスクにも当てはまるかを検討した。
まず、一般的な人が装着したときに、空間の体積が約70cmまたは約140cmである2種類のマスクを準備した。これは、図1〜図3に示す実施例に基づいて作製している。また、吸収性コアには保水液として異なる量の水を含浸させている。そして、図1に示すように、マスクのポケット部分に吸収性コアを収納した後、実際に被験者が装着し、口と鼻孔との間に湿度計をセットした後、10分後の相対湿度を測定した。そして、同じ空間体積及び保水液の量を有するモデル実験と比較した。
ここで、マスクは、外側にSMS層(目付:50g/m)、内側(被験者側)にS層(目付:25g/m)の2層のものを使用した。吸収性コアは、中層および両端層からなっており、中層はパルプ(70重量%)と熱融着性繊維(30重量%)からなるエアレイド不織布(目付:600g/m)、両端層はレーヨンからなるスパンレース不織布(目付:27g/m)とした。マスクの通気度は、40cm/cm・secであった。吸収性コアは、図3に示す形状のものを2枚使用した。吸収性コアは、1枚あたり縦5cm×横4cm(面積17.5cm)、厚さ6mmであった。結果は、以下の通りである。
上記表1に示すように、実際のマスクを用いた実験と、モデル実験とでは、測定される相対湿度がほぼ一致していることが分かる。したがって、実際のマスクにおいても、上述した式(A)または(B)を満たすように設計することが好ましい。
(2)空間体積の検討
吸収性コアと顔とが接触しにくい空間体積について検討した。
(2−1)実験方法
マスクの空間体積の測定方法および官能評価方法は以下のとおりである。
図1〜図3に示すマスクに基づき、複数の大きさのマスクを準備した。そして、マスクの内側に液不透過性のフィルムを配置し、この部分に水を注ぐ。この状態で、マスクを装着したのと同じ状態となるように、下向きで顔を近づける。そして、マスクに残った水の量を測定する。これをN=15で測定し、平均値を算出した。その後、各マスクを被験者に装着してもらい、官能評価を行った。
(2−2)結果
被験者からは、空間体積が10cmであると、空間が狭すぎて口元にマスク(吸収性コア)が接触するため、吸収性コアの水分が口元に付着して不快であったという感想があった。したがって、空間の体積は、10cm以上であることが好ましい。
(3)マスク本体の通気性の検討
マスク本体の通気性について検討した。
(3−1)実験方法
マスクは、外側にSMS層、内側(被験者側)にS層の2層のものを使用し、それぞれの不織布の目付を調整することにより通気性及び空間体積の異なる複数のマスクを作製した。通気性は通気度(JIS L1096 8.27.1 A法(フラジール形法)により測定)を基準に判断した。また、各マスクには、保水液として水を含浸させた2枚の吸収性コアを図1に示すように、マスクのポケット部分に収納した(吸収性コア(2枚)あたりの水含浸量は、空間体積が約70cmの場合、4.4gとし、約140cmの場合、5.2gとした)後、被験者が装着し、口と鼻孔との間に湿度計をセットした後、20分後の空間の相対湿度を測定した。また、その測定とともに、呼吸のしやすさの官能評価を行った。吸収性コアは、図3に示す形状のものを2枚使用した。吸収性コアは、1枚あたり縦5cm×横4cm(面積17.5cm)、厚さ6mmであった。結果は以下の通りである。
表2は空間体積が約70cmのマスクであり、表3は空間体積が約140cmのマスクである。相対湿度については、○が70%以上80%未満、◎が80%以上である。また、官能評価について、○が「呼吸がしやすい」と評価した人が10名中5〜7名、◎が「呼吸がしやすい」と評価した人が10名中8〜10名である。この結果より、マスク本体の通気性は、通気度が5〜150cm/cm・secであることが好ましく、30〜100cm/cm・secであることがさらに好ましいことが分かる。
1 マスク本体
2 耳掛け部
3 吸収性コア

Claims (14)

  1. 通気性を有し、口及び鼻孔を覆うマスク本体と、
    前記マスク本体の両端部に設けられ、当該マスク本体を顔に保持するための一対の耳掛け部と、
    前記マスク本体に装着され、保水液が含浸される吸収性コアと、を備え、
    前記マスク本体は、顔への装着時に口及び鼻孔との間に空間を形成するように構成され、
    前記吸収性コアは、前記マスク本体において前記空間と対向する領域に配置される、マスク。
  2. 前記マスク本体は、左右均等に折りたたんだ際に折り目となる縦中央線を有しており、
    前記縦中央線は、前記マスク本体を折りたたんだときに、少なくとも一部が平面視で円弧状に形成されている、請求項1に記載のマスク。
  3. 前記マスク本体は、前記縦中央線を挟む一対のマスク片から構成され、
    前記吸収性コアは、前記各マスク片にそれぞれ装着されている、請求項2に記載のマスク。
  4. 前記マスク本体は、少なくとも2枚のシート材を重ね合わせることで、構成され、
    前記吸収性コアは、前記隣接する2枚のシート材の間に配置されている、請求項1から3のいずれかに記載のマスク。
  5. 前記吸収性コアを挟む2枚のシートは、複数の接着部において接着されており、
    前記接着部は、前記吸収性コアの周縁の少なくとも一部を囲むように構成されている、請求項4に記載のマスク。
  6. 前記吸収性コアは、目付が、200〜1000g/mの繊維素材を有している、請求項1から5のいずれかに記載のマスク。
  7. 前記繊維素材は、パルプを含有している、請求項6に記載のマスク。
  8. 前記繊維素材は、エアレイド法により製造されている、請求項6または7に記載のマスク。
  9. 前記吸収性コアは、前記繊維素材を挟む一対の不織布シートをさらに備えている、請求項6から8のいずれかに記載のマスク。
  10. 前記一対の不織布シートのうち、一方の不織布シートが疎水性を有し、他方の不織布シートが親水性を有している、請求項9に記載のマスク。
  11. 前記吸収性コアには、1.3〜30gの保水液が含浸されている、請求項6から10のいずれかに記載のマスク。
  12. 前記保水液は、水に、ポリオールが10〜50重量%配合されてなる、請求項11に記載のマスク。
  13. 前記空間の体積a(cm)と、前記吸収性コアに保水液として含浸される水の質量b(g)との関係が、
    0.8/70 × a + 1.2 ≦ b
    を満たす、請求項1から12のいずれかに記載のマスク。
  14. 前記マスク本体の通気度が、5〜150cm/cm・secである、請求項1から13のいずれかに記載のマスク。
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