JP2019189988A - マスク - Google Patents

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滋美 土屋
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Abstract

【課題】使用感、および小型化・携帯性に優れたマスクを提供する。【解決手段】マスク100は、使用者の口および鼻を覆うマスク本体部101と、マスク本体部101の両端部に設けられ、マスク本体部101を使用者の顔に保持する耳掛け部102と、を備え、耳掛け部102は、使用者の耳を挿入するためのスリット150を有し、マスク本体部101側から先端部側に最も伸縮する方向を伸縮方向D1とし、スリット150は、耳掛け部102の伸縮方向D1に延びるとともに、耳掛け部102の先端側においてなだらかに曲がっている。【選択図】図1

Description

本発明は、マスクに関する。
マスクは、外気の粉塵、花粉を遮り、風邪やウィルス感染を予防する観点から、広く利用されている。近年においては、衛生面だけでなく、機能性、利便性、および使用感など様々な観点から、新たなマスクが開発されている。このようなマスクは通常、耳掛け部を有し、耳掛け部を耳にかけることにより、装着される。例えば、特許文献1には、耳掛け部に開口部が形成された従来のマスクの一例が示されている。
特開2018−35873号公報
特許文献1に開示されるような従来の開口部を有する耳掛け部は、耳掛け部用のシートに開口部を形成するように切り取ることにより製造されていたため、切り取られた破片はごみとして廃棄されていた。一方で、耳掛け部に開口部を形成せず、特段の工夫を施すことなくスリットを形成した場合、マスクの使用時等において耳掛け部が伸長されることで、スリットの端部から千切れが発生し、耳掛け部が破損してしまうことがあった。そこで、本発明者らは、開口部によるごみを発生させずに、使用時における耳掛け部の破損の発生を抑制するという課題を解決する観点から、検討を行った結果、耳掛け部に対するスリットの位置およびスリットの形状を所定のものにすることが有効であるという知見を得た。
本発明は、
使用者の口および鼻を覆うマスク本体部と、
前記マスク本体部の両端部に設けられ、前記マスク本体部を前記使用者の顔に保持する耳掛け部と、
を備え、
前記耳掛け部は、前記使用者の耳を挿入するためのスリットを有し、前記マスク本体部側から先端部側に最も伸縮する方向を伸縮方向とし、
前記スリットは、前記耳掛け部の前記伸縮方向に延びるとともに、前記耳掛け部の先端側においてなだらかに曲がっている、マスク
を提供する。
本発明によれば、使用時における耳掛け部の千切れを抑制できるマスクを提供できる。
本実施形態のマスクを横から見た平面図である。 本実施形態のマスクの使用時の状態を横から見た平面図である。 本実施形態のマスクの耳掛け部のスリットの変形例を示す平面図である。 本実施形態の機能体を有するマスクを模式的に示す平面図である。 本実施形態の機能体を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、本明細書中において「〜」は特に断りがなければ以上から以下を表す。また、各実施形態に記載される構成・要素は発明の効果を損なわない限りにおいて適宜組み合わせることもできる。
なお、以下の実施形態では、マスクが立体形状を形成し、マスク本体部の縦中央部において二つ折りにされる例について説明するが、マスクはこの例に限られない。例えば、マスクは立体形状を形成しない平坦形状のものであってもよく、また、マスク本体部が幅方向にプリーツを有するものであってもよい。
[マスク]
図1は、本実施形態のマスクを横から見た平面図である。図2は、本実施形態のマスクの使用時の状態を横から見た平面図である。
図1に示すように、マスク100は、使用者の口および鼻を覆うマスク本体部101と、マスク本体部101の両端部に設けられ、マスク本体部101を使用者の顔に保持する耳掛け部102と、を備え、耳掛け部102は、使用者の耳を挿入するためのスリット150を有し、マスク本体部101側から先端部側に最も伸縮する方向を伸縮方向D1とし、スリット150は、耳掛け部102の伸縮方向D1に延びるとともに、耳掛け部102の先端側においてなだらかに曲がっている。
(マスク本体部)
本実施形態において、マスク本体部101は、縦中央部にマスク本体部101を二分する縦中心線130を有する。縦中心線130により、マスク100が使用されていない状態においては、マスク本体部101が二つ折りにされる。一方、マスクの使用時においては、マスク本体部101を外側に向かって開くことにより立体形状が形成できる。マスク本体部101を縦中心線130で二つ折りにしたとき、縦中心線130が円弧状部分を有することがよい。これにより、マスク本体部101が鼻部に沿って突出し、カップ状の凸部を形成することができる。
なお、マスク本体部101の縦中央部とは、縦中心線130を含む幅をもった領域であり、マスク100を適切に使用した際に顔の鼻部を通る縦方向の領域である。また、縦中心線130は、マスク本体部101の上端から下端に達する線であり、マスク本体部101に実在する線である。
マスク本体部101の上辺および下辺の形状は、使用者の顔にフィットしやすくなるよう適宜調整されるものであり、直線である場合だけでなく、円弧状、凸部を有するもの、曲線部を有するものであってもよい。
また、マスク本体部101は、縦中心線130にそって、縦中心線130により二分される一方のマスク本体部101と他方のマスク本体部101とを接着するシール領域113を有している。より詳細には、図1に示すように、シール領域113aは使用者の鼻接着領域付近、シール領域113bは使用者の顎接着領域付近に配置されている。シール領域113aは、マスク本体部101の上辺近傍に形成されているが、上辺までは到達しないものである。すなわち、縦中心線130と、マスク本体部101の上辺が交わる領域には、シール領域113aが形成されていない。これにより、使用者の鼻部から目元にかけてマスク本体部101が密着しやすくなり、フィット性が向上するにも関わらず、シール領域113aのシール端部が顔に接触しないので肌あたりを良好にできる。シール領域113bは、マスク本体部101の中央部やや下方から、マスク本体部101の下辺に向かって形成されている。シール領域113bもシール領域113aと同様な理由から、マスク本体部101の下辺までは到達していない。すなわち、シール領域113は、マスク本体部101の上辺および下辺に到達していないものである。
シール領域113は、マスク本体部101の一部を圧着することで形成することができる。シール領域113a、シール領域113bは、形成領域全面が圧着されたものでもよいが、マスク100の着用時に耳掛け部102及びマスク本体部101が引っ張られる場合などに過度な力が掛かった場合であってもシール領域113の強度を十分に担保する観点から、形成領域においてマスク本体部101がストライプ模様を形成するように配置されたものであることが好ましい(図1)。
マスク本体部101は、シート状であり、さらに具体的には、一枚のシートから形成されている。
マスク本体部101を形成する一枚のシートとは、単一の構造(即ち1プライ)でもよく、或いは複数枚のシートが積層されて一体的な構造(即ちマルチプライ)でもよい。複数枚のシートを用いることにより、各シートに別個の機能を付与することで、マスク本体部101に種々の機能を付与することができる点から好ましい。複数枚のシートを用いる場合には、各シート同士は、全面接合されたラミネート状態でもよく、シート間が離間した状態でもよい。また、各シート間が離間した状態の場合の各シート同士の接合は、マスク本体部101の形状に沿って各シートの縁をシールしてもよく、縁の一部をポイントシールにより接合するのみでもよい。
マスク100が後述する機能体を有する場合、マスク本体部101を構成する複数枚シートの間に機能体を挿入することにより、機能体が直接肌に触れなくなるので、マスク本体部101としては、複数枚シートを用いた方が好ましい。
本実施形態では、マスク本体部101が単一の構造である例について説明する。
マスク本体部101の材料は、マスクの技術分野において従来から用いられているものを用いることができ、一定の通気性を有するものであれば特にその種類に制限はない。例えば、不織布やガーゼ等の繊維シートを用いることができ、加工のしやすさや経済性の観点から不織布を用いることが好ましい。不織布の繊維素材としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル;PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、エチレンプロピレン共重合体等のポリオレフィン;レーヨン;コットン等から選択される1種又は2種以上の繊維で構成されるものが好ましい。また、不織布としては、前記の1種又は2種以上の素材の繊維を用いて、エアスルー法、スパンボンド法、ニードルパンチ法、メルトブローン法、カード法、熱融着法、水流交絡法、および溶剤接着法等により製造されたものを用いることができる。
マスク本体部101の坪量は、内部が透けて見えてしまうことを防止する観点や保温性、柔軟性、厚み、シート強度をバランスよく高める観点から、5g/m以上であることが好ましく、10g/m以上であることがより好ましく、30g/m以上であることがさらに好ましく、また、200g/m以下であることが好ましく、150g/m以下であることがより好ましく、120g/m以下であることがさらに好ましい。また、坪量が5g/m以上200g/m以下であることが好ましく、10g/m以上150g/m以下であることがより好ましく、30g/m以上120g/m以下であることがさらに好ましい。
なお、マスク100が後述する機能体を備える場合、機能体は、例えばマスク本体部101の使用者側の面(内側面)にはりつけたり、マスク本体部101に例えば袋状の機能体収容部を設けるなどの方法でマスク本体部101に保持することが好ましい。この場合マスク本体部101を多層構造とすることができる。機能体を保持した状態であっても、マスク本体部101の形状を安定に保ち、機能体を安定に保持し、更にマスク100内の空間を十分に保持する保形性を持たせる観点から、マスク本体部101はやや硬めの構造である事が好ましく、例えばマスク本体部101の構成材料全体としての坪量が40g/m以上である事が好ましく、60g/m以上である事がより好ましく、70g/m以上である事がより好ましい。また、装着感の観点から、マスク本体部101の構成材料全体としての坪量が200g/m以下である事が好ましく、180g/m以下である事がより好ましく、150g/m以下である事が更に好ましい。
また、マスク本体部101が多層構造を取る場合、着用した際に使用者側とは反対側の面(外側)に配されるマスク本体部101の構成材料と、着用した際に内側に配されるマスク本体部101の構成材料とが異なる方が好ましい。具体的には、着用した際に外側に配されるマスク本体部101の構成材料はマスクに保形性を与える上で適した構成材料を選択する事が好ましく、また、着用した際に内側に配されるマスク本体部101の構成材料は肌あたり改善を目的とした構成材料を選択する事が好ましい。
(耳掛け部)
耳掛け部102は、マスク本体部101の両端部に接合され、使用者の顔に保持するものである。耳掛け部102の接合方法は、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
耳掛け部102は、マスク本体部101の長手方向(幅方向)の左右端部に一対で設けられている。本実施形態において、耳掛け部102は、平面視において角丸略四角形状である。
本実施形態において、耳掛け部102の伸縮方向D1は、マスク本体部101側から反対側に向かう方向である。すなわち、マスク本体部101と耳掛け部102が接合された側(基端側)から、耳掛け部102の先端側(端部側)に向かって、耳掛け部102が最も伸縮しやすい方向、または、使用時において耳掛け部102が伸長する方向を意図する。これにより、マスク100使用時において、耳掛け部102が伸長し使用者の耳にかけやすくなるとともに、マスク本体部101を使用者の顔に安定的に保持できるようになる。
また、耳掛け部102の伸縮方向に垂直な方向における破断荷重は、6.00N以上であることが好ましい。これにより、耳掛け部102の千切れの発生を低減しつつ、マスク100のフィット感を良好にできる。
なお、耳掛け部102の伸縮方向に垂直な方向における破断荷重は、引張・圧縮試験機(テンシロン等)を使って測定することができる。耳掛け部102の基端側(第1点)において、基端部(第1点)と、上述の第2点とを結ぶ直線に対して垂直に切断し、耳掛け部102の上下方向においてスリット150近傍をチャックにより挟み、耳掛け部102の上下方向に応力をかけ、耳掛け部102が破断したときの応力を測定することができる。
耳掛け部102は、伸縮性を有する材料であれば特に限定されず用いることができ、マスク本体部101と同様な材料であってもよく、異なる材料であってもよい。マスク100のフィット感を良好にする観点から、マスク本体部101の幅方向に伸長しやすいものがよい。本実施形態においては、耳掛け部102は不織布からなることが好ましい。
(スリット)
耳掛け部102は、平面視における中央領域に、使用者の耳を挿入するためのスリット150を有する。スリット150とは、隙間、裂け目であって、耳掛け部102の形成時において、捨て材を発生しないようにして形成されたものを意図する。なお、本実施形態において、耳掛け部102は、開口、すなわち耳掛け部102を貫通する穴を実質的に有さないものである。なお、実質的とは、使用者の耳を挿入するために設けられたものを意図する。
スリット150は、耳掛け部102の伸縮方向D1に延びるとともに、耳掛け部102の先端側においてなだらかに曲がっている。スリット150がなだらかに曲がることにより、耳掛け部102の伸縮方向D1に垂直な方向に向かって、耳掛け部102が千切れやすくなることを効果的に低減できるようになる。
また、図2に示すように、マスク100使用時において、耳掛け部102の基端側から端部側に向かって広がる開口部150Aが形成でき、フラップ150Bが形成される。使用者は、開口部150Aに耳を挿入し、マスク100を装着する。開口部150Aは、耳掛け部102の伸縮方向D1に幅広となっている。これにより、マスク100のフィット感を良好にできる。
なお、なだらかに曲がるとは、L字形状やT字形状に見られる明確な角がないことを意図する。また、スリット150が耳掛け部102の伸縮方向D1に延びるとは、耳掛け部102の伸縮方向D1に対し厳密に平行である場合に限られず、スリット150の耳掛け部102の伸縮方向に延びる領域全体において、直線または緩やかな曲線、直線と緩やかな曲線を一部に含むもの、複数の曲線を含むものであってもよい。
スリット150は交点を有さないことがよい。すなわち、スリット150は連続的であり、2以上の直線または曲線が交わる点を有さないことがよい。これにより、交点から耳掛け部102が千切れることを抑制できる。
また、図1、2に示すように、スリット150は、耳掛け部102の先端側において湾曲している。本実施形態においては、スリット150が耳掛け部102の先端側からマスク本体部101側に折り返すように曲がっている。これにより、開口部150Aを形成しやすくなる。
ここで、図1に示すように、スリット150のマスク本体部101側に最も近い点をP1とし、P1から伸縮方向D1に最も離れたスリット150上の点をP2とし、P1を始点とし、P1から連続したスリット150の終点をP3とし、P1を始点とし、P1からP2まで連続したスリット150を第1スリット150aとし、第1スリット150aのうち、P1とP2とを結ぶ直線からの距離が最も遠い点をP4とする。また、P2からP3まで連続したスリット150を第2スリット150bとする。さらに、P3における接線L3のP2における接線L2に対する角度をα1、P4における接線L4の接線L2に対する角度をα2とする。
上記のα1が、120°以下であることが好ましい。α1を上限値以下とすることにより、マスク100のフィット感を得つつ、千切れの発生をより確実に抑制できる。一方、α1の下限値は特に限定されないが、開口部150Aをより形成しやすくする観点から、30°以上が好ましい。α1は、より好ましくは、60°以上、100°以下である。
上記のα2が、60°以上、120°以下であることが好ましい。α2を上限値以下とすることにより、マスク100のフィット感を得つつ、千切れの発生をより確実に抑制できる。一方、α2を下限値以上とすることにより、開口部150Aを形成しやすくなる。α2は、より好ましくは、70°以上、90°以下である。
また、スリット150のP2を含む曲率半径が、5mm以上20mm以下であることが好ましい。当該曲率半径を下限値以上とすることにより、耳掛け部102において開口部150Aが形成されやすくなり、当該曲率半径を上限値以下とすることにより、耳掛け部102の強度を保持できる。より好ましい曲率半径は、7mm以上15m以下である。
また、本実施形態においては、スリット150のP3が、P1とP2を結ぶ直線に対し、マスク100の使用時において使用者の耳の上側に近い側に配置されている。
すなわち耳掛け部102の伸縮方向D1に延びたスリット150が、耳掛け部102の先端側で折り返す際、耳掛け部102の上側に向かって曲がっていることが好ましい。これにより、マスク100使用時において、開口部150Aに対しフラップ150Bが上側に形成されることになる。そのため、フラップ150Bが使用者の耳、特に耳穴付近に接触することを抑制し、使用感を良好に保持できる。
本実施形態においては、P1からP2まで連続する第1スリット150aがP4を頂点とする円弧状であり、かつP4の位置がP1よりもP2に近く、P2からP3まで連続する第2スリット150bがP3を頂点とする円弧状であり、かつ第1スリット150aの長さよりも短い。より具体的には、スリット150は耳掛け部102の使用者側とは反対側から見た時の平面視において「略しの字」、耳掛け部102の使用者側から見た時の平面視において「略Jの字」形状である。すなわち、耳掛け部102の伸縮方向D1において耳掛け部102の下端に向かいやや湾曲しつつ、耳掛け部102の先端側において大きく上端に向かって曲がり、マスク本体部101側に折り返している。これにより、耳掛け部102の伸縮性を利用して開口部150Aを形成しやすくしつつ、マスク100使用時における耳掛け部102の千切れ発生を効果的に抑制し、マスク100のフィット感を良好にできる。
図1に示すように、本実施形態において、耳掛け部102において、マスク100の使用時において使用者の耳の上側に近い側の端部を上端とし、使用者の耳の下側に近い側の端部を下端と定義し、伸縮方向D1に対して垂直な方向における耳掛け部102の下端からスリット150までの距離が最短となるときの耳掛け部102の上端から下端までの長さb(mm)に対する、耳掛け部102の下端からスリット150までの最短距離a(mm)(a/b)が1/2未満である。これにより、耳掛け部102の下側領域の幅が小さくなり、マスク100使用時に耳掛け部102の下側領域が伸長しやすくなり、マスク100のフィット感を向上しやすくなる。また、マスク100が後述する機能体を備える場合、機能体による作用効果を効率よく得られるようになる(図4参照)。一方、耳掛け部102の下端部の破損等を抑制する観点から、a/bは1/5以上であることが好ましい。
また、図1に示すように、スリット150の耳掛け部102の伸縮方向D1における最大長さをl(mm)としたとき、l(mm)は耳掛け部102の伸縮方向D1における最大長さに対し、2/3以上、9/10以下であることが好ましい。これにより、耳掛け部102の強度を維持しつつ、開口部150Aを形成してフィット感を良好にできる。
なお、本実施形態において、耳掛け部102およびスリット150の長さとは、耳掛け部102およびスリット150を伸長させない状態であって、マスク100の使用前の状態を意図する。
以下、図3を用いて、スリット150の変形例について説明する。
図3(a)〜(c)には、左部がマスク本体部101との接合部である耳掛け部102に備えられたスリット151〜スリット153がそれぞれ示されている。さらに、スリット151〜スリット153のマスク本体部101側に最も近い点をそれぞれP1とし、P1から伸縮方向D1に最も離れたスリット151〜スリット153上の点をそれぞれP2とし、P1を始点とし、P1から連続したスリット151〜スリット153の終点をそれぞれP3とし、P1を始点とし、P1からP2まで連続したスリット151〜スリット153のうち、P1とP2とを結ぶ直線からの距離が最も遠い点をそれぞれP4とし、P3における接線L3と、P2における接線L2が示されている。
図3(a)に示すように、スリット151は、P1からP2までほぼ直線であり、P2において耳掛け部102の伸縮方向に対し垂直方向に向かってなだらかな角となるように曲がっている。言い換えると、スリット151は、略L字状であり、L字の角部分がなだらかに曲がっている例である。これにより開口部が大きくなり、耳かけがしやすくなる。この場合、P2とP3は同一直線上となり、α1は0°となる。
図3(b)に示すように、スリット152は、耳掛け部102の伸縮方向に延在する方向において、P1とP2を結ぶ直線よりも下側の領域において、上側に向かう円弧を有するとともに、耳掛け部102の先端側において円を描くようになだらかに曲がっている例である。
また、図3(c)に示すように、スリット153は、P1からP2に連続する第1スリット150aが、P1とP2を結ぶ直線よりも、上側に湾曲した後に、下側にさらに湾曲し、P2においてマスク本体部101側に向かって折り返すように曲がっている。すなわち、スリット153は、略S字状であり、耳掛け部102の先端側において円を描くようになだらかに曲がっている例である。
スリット152およびスリット153においては、耳掛け部102の伸縮方向に対する強度がより保持されやすくなる。
なお、本実施形態においては、スリット150の基端側の形状が、直線状である例について説明したが、耳掛け部102の千切れ発生抑制の観点からは、スリット150の基端側の形状は、特に限定されない。例えば、スリット150の基端側においても、なだらかな曲線があってもよい。ただし、意匠性、製造コスト、および耳掛け部102の強度の観点から、スリット150の基端側の形状が、直線状であることが好ましい。
また、本実施形態においては、スリット150が予め耳掛け部102に備えられている場合について説明したが、スリットが、マスク100の使用時において破線部を切り離すことにより形成されるように構成されているものであってもよい。すなわち、使用者がマスク100を購入後、使用する際に破線部を手で切り離してから、スリット150を形成し、使用するものであってもよい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下のマスク、或いは用途等を開示する。
マスク100のマスク本体部101が、機能体を有するものであってもよい。
機能体とは、さらにマスク100の機能を追加させるものであり、その形状や形態は特に限定されない。例えば、保温、加温、保湿、加湿、保冷、急冷、芳香、抗菌、および防塵機能等を付与するものを更に有してもよく、これらを複合した機能であってもよい。
機能体は、マスク100と予め一体になっているものであってもよく、使用者が使用時においてマスク100に付加するものであってもよい。付加する方法としては、例えば、マスク本体部101に形成された機能体を収容する袋内に収容してもよく、また、粘着剤などによりマスク本体部101に付着させてもよい。
また、機能体の形状は、マスクの携帯性、軽量性の観点から、薄く、平坦なものであることが好ましい。さらに機能体は、マスク100のマスクとしての機能が損なわれない範囲において、マスク本体部101のどの領域に配置されてよく、機能が得られやすい位置に配置される。
なかでも、マスク100による香りによるリラックス効果、快適性などが得られる観点からは、芳香機能を有することが好ましい。芳香機能を有する機能体としては、例えば、香り成分を有するシート材料を、マスク本体部101に装着することが挙げられる。
また、マスク100による良好な使用感により、フィット性が向上し効果的に保湿および加湿できる観点から、機能体が加湿機能を有することが好ましい。また、マスク100による良好な使用感により、フィット性が向上し効果的に加温および加温できる観点から、機能体が加温機能を有することが好ましい。温熱蒸気効果を得る観点からは、機能体は一対であり、使用者の鼻部を左右から覆う領域に配置されることが好ましい。
さらには、機能体が加湿と加温機能を兼ね備え、被酸化性金属の酸化反応により温熱蒸気を発生することが好ましい。これによりマスク100の利便性、軽量性を維持しつつ、加温および加湿効果が得られる。以下、温熱蒸気発生体120を備えるマスク100について、詳述する。
(温熱蒸気発生体)
図4は、本実施形態の機能体を有するマスクを模式的に示す平面図であり、図5は、本実施形態の機能体を説明する断面図である。
図4に示すように、マスク100は、マスク本体部101の使用者側の面に一対の温熱蒸気発生体120を有している。温熱蒸気発生体120は、マスク100の使用時において、使用者の鼻部を左右から覆う領域に備えられている。
図5に示すように、温熱蒸気発生体120は内部に水蒸気発生部121を収容している。本実施形態において、温熱蒸気発生体120は、水蒸気発生部121、およびこれを収容する袋体122を有している。袋体122は、使用者側(肌側)の面に第1シート122A、及び使用者側(肌側)の面とは反対側の面に第2シート122Bを備える。
なお、温熱蒸気発生体120は、空気中の酸素と反応することにより、発熱すると共に水蒸気を発生するものである。これにより、温められた水蒸気を供給することができる。そのため、温熱蒸気発生体120は、マスク100の使用前まで、酸素が遮断された状態となっている。
水蒸気発生部121は、被酸化性金属、吸水剤、水、電解質、その他必要に応じて反応促進剤等を含んでいる態様が挙げられる。
水蒸気発生部121が空気と接触すると、それに含まれている被酸化性金属の酸化反応が起こり、熱が発生する。この熱によって水蒸気発生部121に含まれている水が加熱されて所定温度の水蒸気となり、袋体122を通じて外部へ放出される。水蒸気は、袋体122のうち通気性部位から外部へ放出される。これにより、簡便な方法で蒸気を得ることができる。
被酸化性金属は、酸化反応熱を発する金属であり、例えば、鉄、アルミニウム、亜鉛、マンガン、マグネシウム、及びカルシウムから選ばれる1種又は2種以上の粉末あるいは繊維が挙げられる。中でも、取り扱い性、安全性、製造コスト、保存性及び安定性の点から鉄粉が好ましい。鉄粉としては、例えば、還元鉄粉、及びアトマイズ鉄粉から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
水蒸気発生部121における被酸化性金属の含有量は、坪量で表して、100g/m以上であることが好ましく、200g/m以上であることがより好ましい。また、水蒸気発生部121における被酸化性金属の含有量は、坪量で表して3000g/m以下であることが好ましく、1600g/m以下であることがより好ましい。
また、好ましくは、100g/m以上3000g/m以下であり、さらに好ましくは、200g/m以上1600g/m以下である。これにより、温熱蒸気発生体120の発熱温度を所望の温度に上昇させることができる。
ここで、被酸化性金属の含有量は、JIS P8128に準じる灰分試験や、熱重量測定器で求めることができる。他に外部磁場を印加すると磁化が生じる性質を利用して振動試料型磁化測定試験等により定量することができる。
吸水剤としては、水の保持が可能なものであればその種類に特に制限はないが、例えば、炭素成分、繊維状物、吸水性ポリマー、及び吸水性の粉体から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。吸水剤は、水蒸気発生部121の形態に応じて適切なものが用いられる。
炭素成分としては、保水能、酸素供給能、及び、触媒能を有するものを用いることができ、例えば、活性炭、アセチレンブラック、及び黒鉛から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。このなかでも、活性炭が好ましく、椰子殻炭、木粉炭、及びピート炭から選ばれる1種又は2種以上の微細な粉末状物又は小粒状物がより好ましい。中でも、良好な加温加湿効果を得る観点から、木粉炭がさらに好ましい。
水蒸気発生部121は、水を含む。水は、電解質水溶液(たとえば、アルカリ金属、アルカリ土類金属等の水溶液)由来のものであってもよく、また、水単独で、水蒸気発生部121に添加されたものでもよく、特に限定されない。
水蒸気発生部121は、上述した各成分に加えて、増粘剤、界面活性剤、薬剤、凝集剤、着色剤、紙力増強剤、pH調整剤(例えば、リン酸三カリウムなど)、嵩高剤等を含むこともできる。
水蒸気発生部121は、温熱蒸気発生体120の第1シート122Aと第2シート122Bを備える袋体122に収容されている。すなわち、温熱蒸気発生体120は、第1シート122Aと第2シート122Bとを含んで構成されており、これらの第1シート122Aと第2シート122Bの周縁部を好ましくは密閉接合することで袋体122が構成されている。第1シート122Aと第2シート122Bの周縁部以外の領域は非接合領域であり、非接合領域内に水蒸気発生部121が配置される。
本実施形態において、水蒸気発生部121の使用者側の面に第1シート122Aが配置され、水蒸気発生部121の使用者側の面と反対側の面上に第2シート122Bが配置される。
それぞれの透気度について、以下詳述する。
本実施形態において、シート等の透気度は、以下のようにして計測することができる。
透気度はJIS P8117(2009年改正版)によって測定される値であり、一定の圧力のもとで100mlの空気が6.42cmの面積を通過する時間として定義される。したがって、透気度の数値が大きいことは空気の通過に時間がかかること、即ち通気性が低いことを意味している。逆に、透気度の数値が小さいことは通気性が高いことを意味している。このように、透気度の数値の大小と通気性の高低とは逆の関係を示す。透気度は、王研式透気度計で計測することができる。
なお、本明細書中において、この透気度が30000秒/100ml以上となるものを「難通気」、80000秒/100ml以上となるものを「非通気」であるものとして扱う。
第1シート122Aの透気度は、好ましくは7000秒/100ml以下であり、好ましくは5000秒/100ml以下であり、さらに好ましくは2500秒/100ml以下であり、ことさら好ましくは1000秒/100ml以下であり、さらには、600秒/100ml以下、10秒/100ml以下、5秒/100ml以下、0秒/100mlの順でより好ましい。
このような透気度を有する第1シート122Aとしては、例えば透湿性は有するが透水性を有さない合成樹脂製の多孔性シートを用いることが好適である。具体的には、ポリエチレンまたはポリプロピレンに炭酸カルシウム等を含有させ延伸したフィルムを用いることができる。かかる多孔性シートを用いる場合には、多孔性シートの外面にニードルパンチ不織布、エアスルー不織布、及び、スパンボンド不織布から選択される1種又は2種以上の不織布を始めとする各種の繊維シートをラミネートして、第1シート122Aの風合いを高めてもよい。
また、第1シート122Aは、上記の透気度を満足すれば、その一部が通気性を有しない非通気性シートであってもよい。
第2シート122Bは、その一部が通気性を有する通気性シートであってもよいし、通気性を有しない非通気性シートであってもよいが、全体としては通気性の低いシートが採用される。また、第2シート122Bの透気度は、第1シート122Aの透気度より高いことが好ましく、具体的にはこの第2シート122Bの透気度として8000秒/100ml超であることがより好ましく、効果的にマスク本体部101内を安定的に加温加湿できる観点から、非通気性シートであることがさらに好ましい。
第2シート122Bは、上記の透気度を満足すれば、用途に応じ、一層又は多層の合成樹脂製のフィルムや、該一層又は多層の合成樹脂製のフィルムの外面にニードルパンチ不織布、エアスルー不織布、及びスパンボンド不織布から選択される1種又は2種以上の不織布を始めとする各種の繊維シートをラミネートして、第2シート122Bの風合いを高めることもできる。具体的には、ポリエチレンフィルムとポリエチレンテレフタレートフィルムからなる2層フィルム、ポリエチレンフィルムと不織布とからなるラミネートフィルム、ポリエチレンフィルムとパルプシートからなるラミネートフィルムなどが用いられるが、ポリエチレンフィルムとパルプシートからなるラミネートフィルムが殊更に好ましい。
第2シート122Bは、上述の透気度の値を満足すれば、第1シート122Aと同様の素材を用いることができるし、あるいは、異なる素材を用いることができる。
水蒸気発生部121の製造方法の例について、以下、説明する。
水蒸気発生部121が例えばシート状である場合には、例えば本出願人の先の出願にかかる特開2003−102761号公報に記載の湿式抄造法や、ダイコーターを用いたエクストルージョン法を用いることができる。また、水蒸気発生部121が、塗工シートからなる場合は、例えば本出願人の先の出願に係る特開2013−146554号公報に記載の方法で、保水シートに発熱粉体水分散液を塗工して、発熱層と保水シートとを備える発熱物の連続長尺物を任意の大きさに裁断して得られるものであってもよい。水蒸気発生部121は、1枚でもよく、複数枚を積層させた多層状態で収容してもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の組成物、製造方法、或いは用途を開示する。
<1>
使用者の口および鼻を覆うマスク本体部と、
前記マスク本体部の両端部に設けられ、前記マスク本体部を前記使用者の顔に保持する耳掛け部と、
を備え、
前記耳掛け部は、前記使用者の耳を挿入するためのスリットを有し、前記マスク本体部側から先端部側に最も伸縮する方向を伸縮方向とし、
前記スリットは、前記耳掛け部の前記伸縮方向に延びるとともに、前記耳掛け部の先端側においてなだらかに曲がっている、マスク。
<2>
前記スリットが交点を有さない、<1>に記載のマスク。
<3>
前記スリットが、前記耳掛け部の先端側から前記マスク本体部側に折り返すように曲がっている、<1>または2に記載のマスク。
<4>
前記スリットの前記マスク本体部側に最も近い点を第1点とし、
第1点から前記伸縮方向に最も離れた前記スリット上の点を第2点とし、
第1点を始点とし、第1点から連続した前記スリットの終点を第3点としたとき、
第3点における接線が、第2点における接線に対し、120°以下である、<1>乃至<3>いずれか一に記載のマスク。
<5>
第3点における前記接線が、第2点における前記接線に対し、好ましくは、30°以上であり、より好ましくは、60°以上であり、一方、好ましくは、100°以下である、<4>に記載のマスク。
<6>
第1点を始点とし、第1点から第2点まで連続した前記スリットのうち、第1点と第2点とを結ぶ直線からの距離が最も遠い点を第4点としたとき、
第4点における接線が、第2点における接線に対し、60°以上、120°以下である、<1>乃至<4>いずれか一に記載のマスク。
<7>
第4点における前記接線が、第2点における前記接線に対し、好ましくは、70°以上、90°以下である、<6>に記載のマスク。
<8>
前記スリットの第2点を含む曲率半径が、5mm以上20mm以下であり、好ましくは7mm以上15m以下である、<4>乃至<7>いずれか一に記載のマスク。
<9>
前記スリットの第3点が、第1点と第2点を結ぶ直線に対し、前記マスクの使用時において使用者の耳の上側に近い側に配置される、<4>乃至<8>いずれか一に記載のマスク。
<10>
前記耳掛け部において、前記マスクの使用時において使用者の耳の上側に近い側の端部を上端とし、使用者の耳の下側に近い側の端部を下端と定義し、
前記伸縮方向に対して垂直な方向における前記耳掛け部の下端から前記スリットまでの距離が最短となるときの前記耳掛け部の上端から下端までの長さに対する、前記耳掛け部の下端から前記スリットまでの最短距離が1/2未満であり、好ましくは1/5以上である、<1>乃至<9>いずれか一に記載のマスク。
<11>
前記スリットの前記耳掛け部の伸縮方向における最大長さをl(mm)としたとき、l(mm)は前記耳掛け部の前記伸縮方向における最大長さに対し、2/3以上、9/10以下である、<1>乃至<10>いずれか一に記載のマスク。
<12>
第1点から第2点まで連続する第1スリットが第4点を頂点とする円弧状であり、かつ第4点の位置が第1点よりも第2点に近く、
第2点から第3点まで連続する第2スリットが第3点を頂点とする円弧状であり、かつ第1スリットの長さよりも短い、<4>乃至<11>いずれか一に記載のマスク。
<13>
前記耳掛け部は、不織布からなる、<1>乃至<12>いずれか一に記載のマスク。
<14>
前記耳掛け部は、平面視において角丸略四角形状である、<1>乃至<13>いずれか一に記載のマスク。
<15>
前記耳掛け部の伸縮方向に垂直な方向における破断荷重が、6.00N以上である、<1>乃至<14>いずれか一に記載のマスク。
<16>
前記マスク本体部が機能体を有する、<1>乃至<15>いずれか一に記載のマスク。
<17>
前記機能体が水蒸気を発生する、<16>に記載のマスク。
<18>
前記機能体が、被酸化性金属の酸化反応により温熱蒸気を発生する、<16>または<17>に記載のマスク。
<19>
前記機能体が、被酸化性金属の酸化反応により温熱蒸気を発生する水蒸気発生部と、前記水蒸気発生部に収容する袋体と、を備える、<16>乃至<18>いずれか一に記載のマスク。
<20>
前記袋体は、前記使用者側の面に第1シート、及び使用者側の面とは反対側の面に第2シートを備える、<19>に記載のマスク。
<21>
前記第1シートの透気度は、好ましくは7000秒/100ml以下であり、好ましくは5000秒/100ml以下であり、さらに好ましくは2500秒/100ml以下であり、ことさら好ましくは1000秒/100ml以下であり、さらには、600秒/100ml以下、10秒/100ml以下、5秒/100ml以下、0秒/100mlの順でより好ましい、<20>に記載のマスク。
<22>
前記第2シートの透気度は、前記第1シートの透気度より高いことが好ましく、8000秒/100ml超であることがより好ましく、非通気性シートであることがさらに好ましい、<20>または<21>に記載のマスク。
<23>
前記マスク本体部は、複数枚のシートが積層された一体的な構造である<1>乃至<22>いずれか一に記載のマスク。
<24>
前記マスク本体部の坪量は、5g/m以上であることが好ましく、10g/m以上であることがより好ましく、30g/m以上であることがさらに好ましく、また、200g/m以下であることが好ましく、150g/m以下であることがより好ましく、120g/m以下であることがさらに好ましいく、また、5g/m以上200g/m以下であることが好ましく、10g/m以上150g/m以下であることがより好ましく、30g/m以上120g/m以下であることがさらに好ましい、<1>乃至<23>いずれか一に記載のマスク。
<25>
前記マスクが前記機能体を備える場合の前記マスク本体部の坪量は、40g/m以上である事が好ましく、60g/m以上である事がより好ましく、70g/m以上である事がより好ましく、また一方で、200g/m以下である事が好ましく、180g/m以下である事がより好ましく、150g/m以下である事が更に好ましい、<16>乃至<24>いずれか一に記載のマスク。
<26>
前記機能体が香気成分を含む、<16>乃至<25>いずれか一に記載のマスク。
<27>
前記マスク本体部は、縦中央部に前記マスク本体部を二分する縦中心線を有する、<1>乃至<26>いずれか一に記載のマスク。
<28>
前記マスク本体部は、前記縦中心線にそって、前記縦中心線により二分される一方の前記マスク本体部と他方の前記マスク本体部とを接着するシール領域を有している、<1>乃至<27>いずれか一に記載のマスク。
<29>
前記シール領域は、前記マスク本体部の上端および下端まで到達していない、<28>に記載のマスク。
<30>
前記スリットが、前記マスクの使用時において破線部を切り離すことにより形成されるように構成されている、<1>乃至<29>いずれか一に記載のマスク。
<31>
<1>乃至<29>いずれか一に記載のマスクの使用方法であって、前記耳掛け部の前記スリットに使用者の耳を挿入し、前記マスクを装着する、マスクの使用方法。
100 マスク
101 マスク本体部
102 耳掛け部
103 縦中央線
120 温熱蒸気発生体
121 水蒸気発生部
122 袋体
122A 第1シート
122B 第2シート
150 スリット
150A 開口部
150B フラップ
151 スリット
152 スリット
153 スリット

Claims (15)

  1. 使用者の口および鼻を覆うマスク本体部と、
    前記マスク本体部の両端部に設けられ、前記マスク本体部を前記使用者の顔に保持する耳掛け部と、
    を備え、
    前記耳掛け部は、前記使用者の耳を挿入するためのスリットを有し、前記マスク本体部側から先端部側に最も伸縮する方向を伸縮方向とし、
    前記スリットは、前記耳掛け部の前記伸縮方向に延びるとともに、前記耳掛け部の先端側においてなだらかに曲がっている、マスク。
  2. 前記スリットが交点を有さない、請求項1に記載のマスク。
  3. 前記スリットが、前記耳掛け部の先端側から前記マスク本体部側に折り返すように曲がっている、請求項1または2に記載のマスク。
  4. 前記スリットの前記マスク本体部側に最も近い点を第1点とし、
    第1点から前記伸縮方向に最も離れた前記スリット上の点を第2点とし、
    第1点を始点とし、第1点から連続した前記スリットの終点を第3点としたとき、
    第3点における接線が、第2点における接線に対し、120°以下である、請求項1乃至3いずれか一項に記載のマスク。
  5. 第1点を始点とし、第1点から第2点まで連続した前記スリットのうち、第1点と第2点とを結ぶ直線からの距離が最も遠い点を第4点としたとき、
    第4点における接線が、第2点における接線に対し、60°以上、120°以下である、請求項1乃至4いずれか一項に記載のマスク。
  6. 前記スリットの第2点を含む曲率半径が、5mm以上20mm以下である、請求項1乃至5いずれか一項に記載のマスク。
  7. 前記スリットの第3点が、第1点と第2点を結ぶ直線に対し、前記マスクの使用時において前記使用者の耳の上側に近い側に配置される、請求項1乃至6いずれか一項に記載のマスク。
  8. 前記耳掛け部において、前記マスクの使用時において前記使用者の耳の上側に近い側の端部を上端とし、前記使用者の耳の下側に近い側の端部を下端と定義し、
    前記伸縮方向に対して垂直な方向における前記耳掛け部の前記下端から前記スリットまでの距離が最短となるときの前記耳掛け部の前記上端から前記下端までの長さに対する、前記耳掛け部の前記下端から前記スリットまでの最短距離が1/2未満である、請求項1乃至7いずれか一項に記載のマスク。
  9. 第1点から第2点まで連続する第1スリットが第4点を頂点とする円弧状であり、かつ第4点の位置が第1点よりも第2点に近く、
    第2点から第3点まで連続する第2スリットが第3点を頂点とする円弧状であり、かつ第1スリットの長さよりも短い、請求項5乃至8いずれか一項に記載のマスク。
  10. 前記耳掛け部は、不織布からなる、請求項1乃至9いずれか一項に記載のマスク。
  11. 前記マスク本体部が機能体を有する、請求項1乃至10いずれか一項に記載のマスク。
  12. 前記機能体が水蒸気を発生する、請求項11に記載のマスク。
  13. 前記機能体が、被酸化性金属の酸化反応により温熱蒸気を発生する、請求項11または12に記載のマスク。
  14. 前記機能体が香気成分を含む、請求項11乃至13いずれか一項に記載のマスク。
  15. 前記スリットが、前記マスクの使用時において破線部を切り離すことにより形成されるように構成されている、請求項1乃至14いずれか一項に記載のマスク。
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