JP4637802B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者によって手動操作されると、所定の電気信号である手動操作信号を出力するスイッチ装置と、このスイッチ装置からの手動操作信号を受信すると、受信した手動操作信号に基づいて遊技を進行させる制御装置とを備えたスロットマシンに関する。
従来から、人々に娯楽を提供する遊技機としてスロットマシンが利用されている。スロットマシンは、複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動可能に設けられた複数の回転リールを備えたものであり、複数の回転リールに設けられた複数種類の図柄を所定の組合せに揃える遊技を遊技者に行わせるものとなっている。
更に詳しく説明すると、スロットマシンには、スロットマシンの遊技に係る動作、例えば、回転リールの動作を制御する制御装置と、回転リールの回転駆動を開始させるスタートスイッチと、複数の回転リールのそれぞれについて、その回転を停止させる複数のストップスイッチとが設けられている。遊技者がメダルをスロットマシンに投入した後、スタートスイッチを操作すると、スタート信号が制御装置へ出力され、複数の回転リールが一斉に回転駆動される。この後、ストップスイッチを適宜押圧操作すると、ストップ信号がストップスイッチに対応した回転リールを停止させるストップ信号が制御装置へ出力され、該当する回転リールが停止するようになっている。
そして、回転リールが停止した際に、リール窓内に表示された複数の図柄が特定の組合せに揃ったときに入賞となり、入賞すると、入賞した役に応じた数のメダルがスロットマシンから遊技者に払い出されることとなる。
なお、スロットマシンには、制御装置として、遊技自体に係る動作の制御を行うメイン制御部と、このメイン制御部の指令に基づいて遊技の演出に係る動作の制御を行うサブ制御部とが設けられているのが一般的である。
ここで、スロットマシンに設けられているスタートスイッチとしては、受光している光の状態が変化すると、所定の電気信号を出力する受光素子と、受光素子へ向かって光を照射する発光素子とを備え、受光素子が出力する電気信号が回転リールの起動信号として利用できる光電式のスタートスイッチが一般的である。
更に詳しく説明すると、光電式のスタートスイッチには、前述の受光素子及び発光素子に加えて、発光素子が照射される光を遮断するための遮光部材と、遮光部材を移動させて受光素子の受光状態を変化させるレバーとが設けられている。そして、遊技者がレバーを操作すると、受光素子の受光状態が変化して、受光素子からスタート信号が出力されるようになっている。
このような光電式のスタートスイッチを採用すれば、長時間、連続的に操作が繰り返し行われても、機械的に開閉する電気接点がないことから、接点の損傷によってスタートスイッチが故障することがなく、スタートスイッチに優れた耐久性が確保され、営業時間の間休みなく稼働されることが多いスロットマシンのスタートスイッチとして好適なものにできる。
ところで、このようなスロットマシンの筐体や前扉には、電波が透過可能な隙間が存在し、また、スタートスイッチには、電波が透過可能な部位が存在するので、スロットマシンの外部で発信された電波は、前述の隙間や部位を通って、スロットマシンの内部に設けられているスタートスイッチの受光素子に到達できる。
ここで、このような電波を利用して制御装置のメイン制御部を誤作動させて、不正にメダルを払い出させる不正行為、いわゆる「電波ゴト」が行われている。
更に詳しく説明すると、「電波ゴト」を行うにあたり、メイン制御部を誤作動させうる所定の電気信号を含んだ電波、例えば、各遊技について当選か否かを決めるために、メイン制御部の内部で行われる当否抽選において使用される乱数周期に同調する所定の電気信号を含んだ電波を発信する電波発信機が用意される。この電波発信機をスロットマシンの近傍で作動させ、前述の隙間や部位を通して、電波発信機の電波をスタートスイッチの受光素子まで到達させて、当該受光素子に受信させる。
すると、受光素子に受信された電波は、所定の電気信号となって、受光素子とメイン制御部とを電気的に接続するケーブルを伝わってメイン制御部に達して、メイン制御部を誤作動させる。
具体的には、スタートスイッチからスタート信号を受信にしていないにもかかわらず、回転リールを不正に回転させるとともに、各遊技について当選か否かを決める当否抽選を不正に行わせる等の誤動作をメイン制御部に行わせ、最終的には、ビッグボーナスゲームへの不正入賞を生じさせる。
従って、「電波ゴト」により、ビッグボーナスゲームに不正入賞でき、この不正入賞したビッグボーナスゲームを通じて、大量のメダルを不正に獲得できる。
このような「電波ゴト」に対し、電気を良く導通する導電体でスタートスイッチの受光素子を覆うとともに、電気を良く導通する導電体で、スロットマシンの筐体や前扉の隙間を塞ぐ等により、スタートスイッチの受光素子を静電遮蔽し、スロットマシンの外部で発信された電波が、スロットマシンの内部の受光素子に到達しないようにし、これにより、「電波ゴト」を防止できるようにしたスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2004−105625号(第5,6頁、図2) 特開2004−187800号(第8〜10頁、図2)
前述のようなスロットマシンでは、「電波ゴト」を防止することはできるが、「電波ゴト」等の不正行為でメイン制御部に異常が生じても、そのことを検知することができない、という問題があり、このため、「電波ゴト」が行われても、その旨を報知できないので、防犯上の対策として不十分なものとなってしまう。
また、サージ等の電源異常や、携帯電話機等が発生する電磁気ノイズ等の不正行為以外の要因でメイン制御部に異常が生じたために、スタートスイッチを操作しても、回転リールが起動しなかったり、ストップスイッチを操作しても、回転リールが停止しなかったりするなどの不具合が生じるおそれがあるが、このような不正行為以外の要因でメイン制御部に異常が生じても、そのことを検知することができない、という問題もある。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、不正行為を要因として生じるメイン制御部の異常、及び、不正行為以外の要因で生じるメイン制御部の異常の両方を検知できるようになるスロットマシンを提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(第1の発明)
(特徴点)
第1の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、第1の発明は、遊技者によって手動操作されると、所定の電気信号である手動操作信号を出力するスイッチ装置(13, 15)と、このスイッチ装置(13, 15)からの手動操作信号を受信すると、受信した手動操作信号に基づいて遊技を進行させる制御装置(50)とを備えたスロットマシン(1)であって、前記制御装置(50)として、遊技自体に係る動作の制御を行うメイン制御部(51)と、遊技の演出に係る動作の制御を行うサブ制御部(53)とが設けられ、前記メイン制御部(51)は、前記スイッチ装置(13, 15)からの手動操作信号の受信が可能となっているとともに、手動操作信号を受信すると、受信した手動操作信号に対応した転送信号を出力するように形成され、前記サブ制御部(53)は、前記スイッチ装置(13, 15)からの手動操作信号、及び、前記メイン制御部(51)からの転送信号の両方の受信が可能となっているとともに、前記メイン制御部(51)からの転送信号を受信した際に、前記スイッチ装置(13, 15)からの手動操作信号を受信していない場合には、不正行為によって動作に異常が生じたことを示す不正行為エラー信号を出力するように形成されていることを特徴とする。
第2の発明
(特徴点)
第2の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、第2の発明は、遊技者によって手動操作されると、所定の電気信号である手動操作信号を出力するスイッチ装置(13, 15)と、このスイッチ装置(13, 15)からの手動操作信号を受信すると、受信した手動操作信号に基づいて遊技を進行させる制御装置(50)とを備えたスロットマシン(1)であって、前記制御装置(50)として、遊技自体に係る動作の制御を行うメイン制御部(51)と、遊技の演出に係る動作の制御を行うサブ制御部(53)とが設けられ、前記メイン制御部(51)は、前記スイッチ装置(13, 15)からの手動操作信号の受信が可能となっているとともに、手動操作信号を受信すると、受信した手動操作信号に対応した転送信号を出力するように形成され、前記サブ制御部(53)は、前記スイッチ装置(13, 15)からの手動操作信号、及び、前記メイン制御部(51)からの転送信号の両方の受信が可能となっているとともに、前記スイッチ装置(13, 15)からの手動操作信号、及び、前記メイン制御部(51)からの転送信号の一方を受信した際に、他方を受信していないときには、エラー信号を出力するように形成されていることを特徴とする。
第3の発明
(特徴点)
第3の発明は、前述した第1又は第2の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、第3の発明は、前記スイッチ装置(13, 15)からの手動操作信号を受信した際に、前記メイン制御部(51)からの転送信号を受信していない場合には、前記メイン制御部(51)に異常が生じたことを示すメイン制御部エラー信号を出力するように、前記サブ制御部(53)が形成されていることを特徴とする。
第4の発明
(特徴点)
第4の発明は、前述した第2又は第3の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記メイン制御部(51)からの転送信号を受信した際に、前記スイッチ装置(13, 15)からの手動操作信号を受信していない場合には、不正行為によって動作に異常が生じたことを示す不正行為エラー信号を出力するように、前記サブ制御部(53)が形成されていることを特徴とする。
第5の発明
(特徴点)
第5の発明は、前述した1から第4までのいずれかの発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、第5の発明は、前記スイッチ装置の一つとして、回転リール(10)の回転動作を開始させるために、遊技者によって手動操作されるスタートスイッチ(15)が設けられていることを特徴とする。
第6の発明
(特徴点)
第6の発明は、前述した第2から第5までのいずれかの発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、第6の発明は、前記スイッチ装置の一つとして、回転リール(10)の回転動作を停止させるために、遊技者によって手動操作されるストップスイッチ(13)が設けられていることを特徴とする。
第2の発明の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、第2の発明によれば、例えば、当否抽選において使用される乱数周期に同調する電波が不正な電波発信機から発信され、この電波が、遊技自体に係る動作を制御するとともに各遊技における当否を決める当否抽選を行うメイン制御部に到達し、当該電波によってメイン制御部が誤動作しても、具体的には、メイン制御部が誤動作により当否抽選を行ってしまっても、当否抽選を行わないサブ制御部は、誤動作することがないうえ、当該電波に反応して何らかの動作を生じさせることもない。
このため、メイン制御部が不正な当否抽選でビッグボーナスゲームの当選フラグを成立させても、例えば、サブ制御部が当選フラグの成立を有効にする許可フラグを出力するようにし、サブ制御部が異常を検知した際に、許可フラグを成立させないようにすれば、不正行為によりビッグボーナスゲームの当選フラグが成立しても、許可フラグが成立しないので、当該当選フラグの成立が無効となり、不正な電波発信機から発信された電波による不正なビッグボーナスゲームの成立を防止でき、ひいては、いわゆる「電波ゴト」を防止することができる。
より具体的に説明すると、メイン制御部は、スイッチ装置からの手動操作信号を受信していなくとも、不正な電波発信機から発信された電波によって、回転リールを起動する処理、当否抽選を実行する処理、及び、手動操作信号に対応した転送信号を出力する処理等を行ってしまう。一方、サブ制御部は、スイッチ装置からの手動操作信号を受信していないので、メイン制御部からの転送信号を受信しても、許可フラグを成立させない。
ここで、メイン制御部が当否抽選でビッグボーナスゲームの当選フラグを成立させても、許可フラグが成立していないので、当選フラグの成立が無効にされ、不正なビッグボーナスゲームの成立が防止され、これにより、「電波ゴト」が未然に防止される。
また、スイッチ装置からの手動操作信号を受信せずに、サブ制御部がメイン制御部からの転送信号のみを受信した場合には、サブ制御部がエラー信号を出力するようにしたので、これにより、「電波ゴト」という不正行為を要因とするメイン制御部に異常が生じたことを検知することができる。なお、サブ制御部からのエラー信号に基づいて「電波ゴト」があったか否かを判定すれば、「電波ゴト」の検知も行える。
さらに、メイン制御部からの転送信号を受信せずに、サブ制御部がスイッチ装置からの手動操作信号のみを受信した場合にも、サブ制御部がエラー信号を出力するようにしたので、このエラー信号に基づいてメイン制御部に異常が生じたか否かを判定すれば、サージ等の電源異常や瞬間的な停電等、不正行為以外の要因でメイン制御部に異常が発生したことを検知することができる。
なお、スイッチ装置が適正に操作され、スイッチ装置の適正な操作によって、メイン制御部が当否抽選でビッグボーナスゲームの当選フラグを正当に成立させた場合には、スイッチ装置から手動操作信号が出力されるとともに、メイン制御部から転送信号が出力され、これにより、サブ制御部は、手動操作信号及び転送信号の両方を受信して許可フラグを成立させるので、適正なビッグボーナスゲームは、無効になることがなく、確実に成立するようになる。
第3の発明の効果)
第3の発明によれば、上記した第2の発明又は後述する第1の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第3の発明によれば、サージ等の電源異常や、携帯電話機等が発生する電磁気ノイズ等の不正行為以外の要因でメイン制御部に異常が発生すると、サブ制御部からメイン制御部エラー信号が出力されるので、このメイン制御部エラー信号に基づいて、メイン制御部が正常に作動しているか否かを判定でき、これにより、メイン制御部の異常発生を検知することができる。
より具体的に説明すれば、メイン制御部に故障等の異常が発生すると、メイン制御部は、スイッチ装置からの手動操作信号を受信しても、転送信号を送信することができない。すると、サブ制御部には、スイッチ装置からの手動操作信号が入力されても、メイン制御部からの転送信号は入力されない。
ここで、スイッチ装置からの手動操作信号を受信した際に、メイン制御部からの転送信号を受信していない場合には、メイン制御部に異常が生じたことを示すメイン制御部エラー信号を出力するようにサブ制御部を形成したので、このメイン制御部エラー信号に基づいてメイン制御部に異常が生じたか否かを判定すれば、メイン制御部の異常発生を確実に検知することができる。また、メイン制御部エラー信号の送出を契機として、ランプ装置等の報知手段を作動させれば、メイン制御部の異常発生を報知することもできる。
第1又は第4の発明の効果)
第4の発明によれば、上記した第2又は第3の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。また、第1の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、第1又は第4の発明によれば、不正な電波発信機から発信された電波によって、メイン制御部が誤動作すると、サブ制御部から不正行為エラー信号が出力されるので、この不正行為エラー信号に基づいて、不正行為を要因としてメイン制御部に異常が生じたか否かを判定すれば、不正行為を要因とするメイン制御部の異常発生を検知することができ、ひいては、「電波ゴト」を検知することができる。
より具体的に説明すれば、不正な電波発信機から発信された電波によって、メイン制御部が誤動作すると、換言すると、スイッチ装置からの手動操作信号を受信していなくとも、不正な転送信号を送信する。すると、サブ制御部には、スイッチ装置からの手動操作信号は入力されず、メイン制御部からの転送信号のみが入力される。
ここで、メイン制御部からの転送信号を受信した際に、スイッチ装置からの手動操作信号を受信していない場合には、不正行為によって動作に異常が生じたことを示す不正行為エラー信号を出力するようにサブ制御部を形成したので、この不正行為エラー信号に基づいて、不正行為を要因としてメイン制御部に異常が生じたか否かを判定すれば、不正行為を要因とするメイン制御部の異常発生を確実に検知することができ、ひいては、「電波ゴト」の検知及び報知も行うことができる。
第5の発明の効果)
第5の発明によれば、上記した1から第4までのいずれかの発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第5の発明によれば、スイッチ装置として、「電波ゴト」において不正な電波発信機の電波を受信してメイン制御部へ伝送するスタートスイッチを採用したので、「電波ゴト」の検知を行うことができるようになるうえ、遊技を開始する段階におけるメイン制御部の異常発生も確実に検知することができる。
第6の発明の効果)
第6の発明によれば、上記した第2から第5までのいずれかの発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第6の発明によれば、スイッチ装置として、回転している回転リールを停止させるストップスイッチを採用したので、遊技で回転リールを停止させる段階におけるメイン制御部の異常発生を確実に検知することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(図面の説明)
図1〜図5は、本実施形態を示すものであり、図1は、本実施形態に係る遊技機であるスロットマシンの全体を示す正面図、図2は、本実施形態に係る制御装置を示すブロック図、図3は、本実施形態に係る異常検知手段を示すブロック図、図4は、本実施形態に係る開始段階異常検出部を説明するための論理回路図、図5は、本実施形態に係る停止段階異常検出部を説明するための論理回路図である。
(スロットマシン1の概要)
図1において、本実施形態に係るスロットマシン1は、複数の回転リール10の各々に記された複数種類の図柄10A が所定の組合せとなるように、回転している回転リール10を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、正面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2には、その開口を塞ぐための前扉3が回動可能に設けられている。この前扉3は、上方の上扉3A及び下方の下扉3Bの二つに分割されたものである。上扉3A及び下扉3Bは、筐体2に対してそれぞれ別個に回動可能となっている。
前扉3の上下方向における中央部分は、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部4となっている。
操作部4には、図1中右側から、前扉3の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴11と、遊技用メダルが投入されるメダル投入口12と、回転リール10の回転を停止させるストップスイッチ13と、メダル投入口12に投入されたメダルのうち該遊技に賭けるメダルの枚数を設定するためのベットスイッチ14と、回転リール10の回転を開始させるスタートスイッチ15と、貯留されているメダルを払い戻させるための精算スイッチ16とが設けられている。
ここで、スタートスイッチ15及びストップスイッチ13の各々は、遊技者によって手動操作されると、所定の電気信号である手動操作信号を出力するスイッチ装置である。
このうち、スタートスイッチ15は、回転リール10の回転動作を開始させるために、遊技者によって手動操作されるものであり、遊技者によって手動操作されると、手動操作信号としてスタート信号を出力するものである。
ストップスイッチ13は、回転リール10の回転動作を停止させるために、遊技者によって手動操作されるものであり、遊技者によって手動操作されると、手動操作信号としてストップ信号を出力するものである。
操作部4の下方には、文字及び図の少なくとも一方からなる標章、例えば、スロットマシン1の機種名を鮮明に表示するための下パネル17が設けられている。この下パネル17の裏側には、下パネル17を後方から照らす図示しないバックライト装置が設けられている。さらに、下パネル17の下方には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け18が設けられている。
ここで、操作部4の上方には、横方向に細長い長方形状に形成された図柄表示窓19が設けられている。図柄表示窓19は、筐体2の内部に収納された回転リール10の図柄10A を遊技者に見せるための窓である。
また、上扉3Aの上方の角隅部分には、演出用の音声を出力するためのスピーカ21がそれぞれ設けられている。
さらに、図柄表示窓19の上方には、動画を含む様々な映像を表示することができる液晶パネル式の表示装置40が設けられている。
これらの図柄表示窓19及び表示装置40の周囲には、図柄表示窓19及び表示装置40の図1中左方、上方及び右方を囲むように、逆U字形に配列された装飾ランプ部22が設けられている。
なお、この装飾ランプ部22は、図柄表示窓19の両側に配置される一対のサイドランプ部22A 、上扉3Aの上方の角隅部分に配置される一対のコーナーランプ部22B 、及び、上扉3Aの上端縁中央に配置されるトップランプ部22C の五つの部位を備えている。
これらの装飾ランプ部22、スピーカ21及び表示装置40は、各遊技毎にスロットマシン1の内部で行われる当否抽選で、所定の当選役に対応した当選フラグが成立した際に行われる演出を行うための演出手段となっている。
この演出手段は、遊技者に当選フラグが成立すると、例えば、ボーナスフラグが成立すると、装飾ランプ部22を点灯、消灯又は点滅させる、所定のメッセージを構成する文字列を含む演出用の動画を表示装置40に表示させる、及び、スピーカ21から当選音を発生させる等のいずれか一つを単独で作動させる、若しくは、これら二つ以上、又は、全部を同時に作動させることにより、遊技者に当選フラグの成立を報知する報知演出を行うようになっている。
筐体2の内部には、前述の三個の回転リール10を回転可能に支持するとともに、各回転リール10を回転駆動する図示しないモータを備えたリールユニット5と、メダル投入口12に投入されたメダルを検知する投入スイッチ6と、この投入スイッチ6を通過してきたメダルを貯留する容器であるとともに、入賞時には遊技者にメダルを払い出すホッパーユニット7とが設けられている。
このうち、リールユニット5は、図示しない枠体と、この枠体に支持された前述の図示しない三個のモータと、各々のモータの出力軸に結合された三個の回転リール10とを備えたものである。
ホッパーユニット7は、内部に貯留しているメダルを入賞時に遊技者に払い出すために、メダル受け18に臨むように開口された払い出し口8を通じてメダルをメダル受け18へ排出するものである。
(スロットマシン1の制御装置50)
次に、スロットマシン1の制御装置50について説明する。
図2には、スロットマシン1に係る制御系統の概略構成が示されている。
ここで、この制御装置50の特徴を簡単に説明すると、制御装置50は、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行い、当否抽選により所定の当選役に対応した当選フラグが成立することにより、遊技者に対して当該当選役への入賞を可能にするとともに、当該当選フラグが成立した際に、当該当選フラグが成立した旨を報知するために用意された複数種類の報知演出の中から一の報知演出を抽選で選択し、選択した一の報知演出を行うか否かを抽選で決める、換言すると、選択した一の報知演出を所定の確率で行うものとなっている。
このような制御装置50により、スロットマシン1は、遊技毎に行われる当否抽選で、所定の当選役が当選して当選フラグが成立し、且つ、この当選フラグが成立した状態で、遊技者が三個の回転リール10を停止させた際に、三個の回転リール10の図柄10A が当選役に対応した組合せを形成すると、入賞となって遊技者に所定枚数のメダルを払い出すようになっている。
ここで、制御装置50は、信号の受信や送信を行うために、図示しない信号入力部及び制御信号出力部を備えている。このうち、信号入力部には、図2に示すように、前述した投入スイッチ6、ベットスイッチ14、精算スイッチ16、スタートスイッチ15及びストップスイッチ13等、遊技者により操作されて遊技用の信号を出力する機器が電気的に接続されている。
一方、制御信号出力部には、リールユニット5、ホッパーユニット7、装飾ランプ部22、スピーカ21及び表示装置40等の能動的に動作する装置が電気的に接続されている。これにより、制御装置50は、遊技者の操作や遊技の結果に対応して、リールユニット5、ホッパーユニット7、装飾ランプ部22、スピーカ21及び表示装置40等の動作制御が行えるようになっている。
以上において、制御装置50は、スタートスイッチ15及びストップスイッチ13のそれぞれから受信した手動操作信号であるスタート信号及びストップ信号に基づいて遊技を進行させる、すなわち、回転リール10の起動及び停止を行うものとなっている。
このような制御装置50には、遊技自体に係る動作の制御を行うメイン制御部51と、このメイン制御部51の指令に基づいて遊技の演出に係る動作の制御を行うサブ制御部53とが設けられている。
メイン制御部51及びサブ制御部53の各々は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、遊技動作制御や演出動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされたものである。
メイン制御部51は、インストールされている前述のソフトウェアにより、スタートスイッチ15及びストップスイッチ13の操作に対応した回転リール10の動作制御を含んだスロットマシン1の遊技全般を制御するものである。
サブ制御部53は、インストールされている前述のソフトウェアにより、メイン制御部51からの指令信号に基づいて、装飾ランプ部22、スピーカ21及び表示装置40等の演出手段の動作を制御することを含む、演出動作全般を制御するものである。
(メイン制御部51)
このうち、メイン制御部51は、スイッチ装置であるスタートスイッチ15及びストップスイッチ13からそれぞれ送られてくる手動操作信号であるスタート信号及びストップ信号の受信が可能となっている。また、メイン制御部51は、手動操作信号であるスタートスイッチ15及びストップスイッチ13を受信すると、受信した手動操作信号に対応した転送信号を出力するように形成されたものとなっている。
メイン制御部51には、ボーナスフラグ等の当選フラグが何ら成立していない状態で行われる通常遊技における遊技動作を制御する通常遊技制御手段70と、ボーナスゲーム等に入賞すると行われる特別遊技の遊技動作を制御する特別遊技制御手段80と、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行うための当否抽選手段90と、スタートスイッチ15及びストップスイッチ13からの信号を転送する信号転送手段52とが備えられている。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、図柄10A の蹴飛ばし引き込み等を含む回転リール10の起動及び停止を制御する駆動制御機能と、ボーナスフラグ等の特別当選フラグ成立の権利の持ち越しを制御する持ち越し制御機能と、フラグ成立の権利が持ち越しがなされない小役に入賞した際にメダルを払い出す払い出し制御機能とを備えている。
通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、メダル投入口12にメダルが投入されたこと、ベットスイッチ14の操作によりメダルが投入(ベット)されたこと、及び、前遊技で「再遊技(Replay)」となった場合において前遊技から所定時間が経過したことのいずれかの条件が満たされると、スタートスイッチ15の操作を契機に、三個の回転リール10に対して一斉に回転を開始させるようになっている。
そして、通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、三個のストップスイッチ13のそれぞれが操作されると、操作されたストップスイッチ13に対応する回転リール10の回転を停止させるようになっている。
これらのストップスイッチ13が三個すべて操作し終えた後に、三個の回転リール10の回転が全て停止し、図柄表示窓19の有効入賞ライン上に、予め設定された当選役である小役を構成する複数の図柄10A が揃うと、通常遊技制御手段70は、払い出し制御機能により、ホッパーユニット7に対して所定枚数のメダルを払い出させる。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットを増やしても良い。
ここで、スロットマシン1の遊技全般における当選役としては、入賞すると、メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役入賞に対応する当選役と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞に対応する当選役と、メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」に対応する当選役とが準備されている。
これらの当選役のうち、当否抽選手段90による当否抽選の結果がいずれかの一の当選役となった場合、通常遊技制御手段70は、その当選役に対応した当選フラグを成立させるようになっている。
また、当否抽選手段90による当否抽選の結果が特別入賞に対応する当選である場合に、特別当選フラグ、いわゆるボーナスフラグが成立し、且つ、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット5に設けられた回転リール10の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の組合せである特別入賞図柄(例えば、有効入賞ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致していることを条件に入賞となり、スロットマシン1の遊技は、遊技者に有利な特別遊技に移行するようになっている。
このように当否抽選手段90の抽選により特別当選フラグが成立したものの、回転リール10の停止図柄の組み合わせが特別入賞図柄と一致していない場合、当該遊技では、特別遊技に移行することはない。この場合、通常遊技制御手段70は、特別当選フラグ成立の権利を、それ以後の遊技に持ち越すように、特別当選フラグの成立状態を維持するように制御を行うようになっている。そして、それ以後の遊技で、遊技者が停止図柄の組み合わせを特別入賞図柄と一致させることができれば、特別当選フラグ成立の権利が持ち越されていることから、特別遊技に移行するようになっている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞できなかった場合、不成立の状態に戻り、当選フラグ成立の権利が次の遊技へ持ち越されることはない。
以上において、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する入賞図柄を有効入賞ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール10の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ13の操作タイミングの適否によるものである。
具体的には、通常遊技制御手段70は、ストップスイッチ13を操作した後、190ms以内に回転リール10を停止させるようになっており、ストップスイッチ13を操作した後、ストップスイッチ13を操作したほぼその時点の位置だけでなく、190ms以内に停止可能となる回転リール10の円周上の引き込み可能範囲内における任意の位置にも停止させることが可能となっている。
換言すると、通常遊技制御手段70は、停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する入賞図柄が含まれている場合には、停止するまでの時間を遅らせて、有効入賞ライン上にその入賞図柄を引き込んで回転リール10を停止させるように制御を行うようになっている。
なお、ストップスイッチ13の操作タイミングが不適切である等により、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、成立した当選フラグ対応する入賞図柄が含まれていない場合には、有効入賞ライン上に、入賞図柄を引き込んで停止することは不可能となっている。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、通常遊技とは異なる特別遊技における遊技動作を制御するものとなっている。
すなわち、スロットマシン1には、特別遊技として、特定導入遊技(BBゲーム)、特定遊技(レギュラーボーナスゲーム(以下、「RBゲーム」という。))及び特定入賞遊技(JACゲーム)が設定されている。
ここで、BBゲームは、スロットマシン1の遊技における最も大きな役であり、複数回数のRBゲームが行える特別遊技である。
RBゲームは、所定回数の入賞が達成されるまで最大回数を限度に複数回のJACゲームが行える特別遊技である。また、RBゲームは、BBゲームに移行した際にBBゲームの一環として行われる場合、及び、BBゲームの一環ではなく単独で行われる場合のいずれの状況でも行われる。
JACゲームは、RBゲーム中に行われ、入賞するとメダルの払い出しが遊技者に対して行われる特別遊技となっている。
なお、特別遊技としては、BBゲーム、RBゲーム及びJACゲームに限定されるものではなく、さらに、液晶表示装置等を設け、この液晶表示装置等を利用して指示した順番でストップスイッチ13を操作すると入賞に至るATゲーム等を追加してもよい。
このような特別遊技は、通常遊技の実行中に当否抽選手段90により特別当選フラグが成立した状態で、遊技者の操作により停止した停止図柄が前述の特別入賞図柄と一致すると、開始されるものとなっている。
例えば、BBゲームは、通常遊技において、ビッグボーナスフラグが成立した状態で、「7」等の図柄が有効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット7が所定枚数のメダルの払い出しを行うが、このメダルの払い出しとともに開始されるようになっている。
特別遊技制御手段80には、図2に示すように、BBゲームにおける遊技動作を制御する特定導入遊技制御手段81と、RBゲームにおける遊技動作を制御する特定遊技制御手段82とが設けられている。
特定導入遊技制御手段81は、BBゲームに移行した当初、小役の入賞の可能性がある通常遊技と同様の遊技動作の制御を行い、RBゲームに移行するための特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃うと、その後、RBゲームの遊技動作の制御を行うものである。
具体的には、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって遊技を開始させ、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しを行わせるようになっている。
従って、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に、当否抽選手段90に小役を含めた抽選を毎回行わせるようになっている。
ここで、BBゲームは、通常、当該BBゲームにおいてRBゲームの実施回数が所定の最大回数(例えば、3回)に達する、或いは、当該BBゲームにおいて通常遊技と同様の遊技の実施回数が所定の最大回数(例えば、30回)に達すると、終了するようになっている。
このため、特定導入遊技制御手段81は、BBゲームが終了するまで、複数回のRBゲームを行うように制御を行い、1回目のRBゲームが終了した後は、通常遊技と同様の遊技動作が行われるように、その遊技動作を制御するようになっている。
また、BBゲームを終了させる条件は、当該BBゲームで行われたRBゲームの回数、或いは、通常遊技と同様の遊技の回数が、予め設定された最大回数に達したことに限らず、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達したことでもよい。換言すると、BBゲームにおいて、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達したら、BBゲームを終了するようにしてもよい。
特定遊技制御手段82は、RBゲームに移行すると、1枚のメダル投入で遊技を開始させた後、当該遊技の動作を制御するようになっている。具体的には、特定遊技制御手段82は、遊技者が1枚のメダルを投入し、回転リール10の回転駆動を開始させた後、回転リール10を停止した際に、所定の図柄が図柄表示窓19のセンターライン上に揃った場合に入賞とし、所定枚数のメダルをホッパーユニット7に払い出させるように遊技動作を制御するものとなっている。
ここで、RBゲームは、入賞するとメダルの払い出しがなされるJACゲームが予め定められた最大回数(例えば、12回)を越えない範囲で行われ、そのうち、予め定められた最大入賞回数(例えば、8回)の入賞が可能である。
すなわち、RBゲームは、JACゲームの実施回数が最大回数に達した時、或いは、JACゲームの実施における入賞回数が最大入賞回数に達した時のいずれか早い時に終了するようになっている。
(当否抽選手段90)
当否抽選手段90は、予め定めた抽選確率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当否抽選手段90による抽選結果が当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール10の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞となり、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
この当否抽選手段90には、図2に示すように、当否抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段91と、この乱数発生手段91が発生した乱数を所定の条件で抽出する乱数抽出手段92と、当否判定の際に当選領域が参照される当否判定テーブル93と、この当否判定テーブル93に基づいて当否判定を行う判定手段94とが設けられている。
乱数発生手段91は、予め設定された所定の数値領域内(例えば、十進数で0〜999の範囲内)で、当否抽選用の乱数を発生させるものである。
乱数抽出手段92は、予め設定された所定の条件が達成されたことを契機に、例えば、スタートスイッチ15が操作されたことを契機に、乱数発生手段91によって次々発生される乱数の中から一の乱数を抽出し、抽出した乱数を抽出乱数データとするものである。
当否判定テーブル93は、乱数発生手段91がとりうる乱数の全領域における所定の箇所に、BBゲーム等の各入賞役に対応した当選役の各々を決定する当選領域がそれぞれ割り当てられたものである。当否判定テーブル93としては、各当選役の当選する確率である抽選確率データが互いに異なる複数種類のものが用意されている。
判定手段94は、各遊技に対応した抽選確率データを有する当否判定テーブル93を選択し、選択した当否判定テーブル93と、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データとに基づいて、当否の判定及び当選の場合には当選役を決定するものである。具体的には、判定手段94は、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データと、選択した当否判定テーブル93における各当選領域の当否判定領域データとを照合し、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データに一致する当否判定領域データが属する当選領域から、当否の判定及び当選役の決定を行うものである。
なお、以上のような制御装置50は、後述する異常検知手段54から不正行為エラー信号が出力された場合、換言すると、「電波ゴト」を検知した場合には、当否抽選手段90の抽選で当選フラグが成立しても、当該当選フラグの成立を無効とするものとなっている。
(信号転送手段52)
信号転送手段52は、一つの電気信号に対応した転送信号を複数生成し、複数の装置やデバイスに当該電気信号を分岐して出力する機能を有するものである。
具体的に説明すると、信号転送手段52は、スタートスイッチ15からスタート信号を受信すると、このスタート信号に対応した転送信号を生成し、スタートスイッチ15からのスタート信号をメイン制御部51の必要箇所へ送出するとともに、生成した転送信号をサブ制御部53へ転送するようになっている。
また、信号転送手段52は、ストップスイッチ13からストップ信号を受信すると、このストップ信号に対応した転送信号を生成し、ストップスイッチ13からストップ信号をメイン制御部51の必要箇所へ送出するとともに、生成した転送信号をサブ制御部53へ転送するようになっている。
(サブ制御部53)
サブ制御部53は、装飾ランプ部22、スピーカ21及び表示装置40等の演出手段の動作を制御する機能に加えて、メイン制御部51の動作異常を検知する機能を備えている。
換言すると、サブ制御部53には、特別当選フラグが成立した際に、当該特別当選フラグが成立したことを報知する報知演出等を行うために、装飾ランプ部22、スピーカ21及び表示装置40の動作を制御する演出動作制御機能が備えられている。
そして、サブ制御部53には、前述の演出動作制御機能に加えて、メイン制御部51の誤動作等の動作異常を検知するための異常検知手段54が設けられている。
具体的には、サブ制御部53は、スタートスイッチ15及びストップスイッチ13のそれぞれからの手動操作信号と、メイン制御部51の信号転送手段52からの転送信号との両方を受信することが可能となっている。
そして、これらの信号は、図3に示すように、サブ制御部53に設けられている異常検知手段54に入力されるようになっている。
すなわち、異常検知手段54には、スタートスイッチ15から送られてくる手動操作信号であるスタート信号と、三つのストップスイッチ13のそれぞれから送られてくる手動操作信号である三つのストップ信号とが入力されるようになっている。
また、異常検知手段54には、メイン制御部51の信号転送手段52から送られてくる四つの転送信号、具体的には、スタートスイッチ15からのスタート信号に対応した転送信号、及び、三つのストップスイッチ13からの各ストップ信号に対応した三つの転送信号が入力されるようになっている。
ここで、異常検知手段54には、スタートスイッチ15が操作される遊技の開始段階において、メイン制御部51の異常を検出する開始段階異常検出部55と、ストップスイッチ13が操作されて対応する回転リール10が停止される停止段階において、メイン制御部51の異常を検出する三つの停止段階異常検出部56とが設けられている。
なお、異常検知手段54には、三つのストップスイッチ13のうち、図1中、左端のストップスイッチ13の操作時に、メイン制御部51の異常を検出する停止段階異常検出部56A 、図1中、中央に配置されたストップスイッチ13の操作時に、メイン制御部51の異常を検出する停止段階異常検出部56B 、及び、図1中、右端のストップスイッチ13の操作時に、メイン制御部51の異常を検出する停止段階異常検出部56C の三つの停止段階異常検出部56が設けられている。
開始段階異常検出部55は、スタートスイッチ15からのスタート信号、及び、スタートスイッチ15からのスタート信号に対応した転送信号の二つの信号に基づいて、メイン制御部51に異常が生じたこと、及び、不正行為によってメイン制御部51の動作に異常が生じたことを検知するものである。そして、開始段階異常検出部55は、不正行為以外の要因でメイン制御部51に異常が生じたことを検知すると、その旨を示すメイン制御部エラー信号を出力し、不正行為によってメイン制御部51の動作に異常が生じたことを検出すると、その旨を示す不正行為エラー信号を出力するようになっている。
すなわち、開始段階異常検出部55は、スタートスイッチ15からのスタート信号、及び、メイン制御部51の信号転送手段52から送られてくるスタート信号に対応した転送信号の二つの信号のうち、一方を受信した際に、他方を受信していないときに、エラー信号を出力する機能を有するものである。
さらに具体的に説明すると、開始段階異常検出部55は、スタートスイッチ15からのスタート信号を受信した際に、信号転送手段52から対応する転送信号を受信していない場合には、不正行為以外の要因でメイン制御部51に異常が生じた、と判定し、その旨を示すメイン制御部エラー信号を出力する機能を有している。
また、開始段階異常検出部55は、信号転送手段52からの転送信号を受信した際に、スタートスイッチ15から対応するスタート信号を受信していない場合には、不正行為によってメイン制御部51の動作に異常が生じた、と判定し、その旨を示す不正行為エラー信号を出力する機能を有している。
このような開始段階異常検出部55は、その機能を達成するソフトウェアをマイクロコンピュータにインストールすることによって構成することもできるが、トランジスタ等の能動素子によって形成された論理回路で構成することもできる。図4には、論理回路で構成された開始段階異常検出部55の一例が示されている。
図4において、開始段階異常検出部55には、一つの排他論理和回路55A と、二つの論理積回路55B, 55Cとが設けられている。
排他論理和回路55A には、図4の如く、スタートスイッチ15からのスタート信号、及び、メイン制御部51の信号転送手段52から送られてくるスタート信号に対応した転送信号の二つの信号が入力されている。
論理積回路55B には、排他論理和回路55A の出力信号と、メイン制御部51の信号転送手段52から送られてくるスタート信号に対応した転送信号とが入力されている。
論理積回路55C には、排他論理和回路55A の出力信号と、スタートスイッチ15からのスタート信号とが入力されている。
これにより、開始段階異常検出部55は、排他論理和回路55A にスタート信号及び転送信号の一方のみが入力されると、排他論理和回路55A から駆動信号が出力されるようになっている。
ここで、開始段階異常検出部55は、排他論理和回路55A に入力された信号が転送信号のみの場合、論理積回路55B から駆動信号が出力され、この駆動信号が不正行為エラー信号として外部へ出力されるようになっている。
一方、開始段階異常検出部55は、排他論理和回路55A に入力された信号がスタート信号のみの場合、論理積回路55C から駆動信号が出力され、この駆動信号がメイン制御部エラー信号として外部へ出力されるようになっている。
開始段階異常検出部55が出力する不正行為エラー信号は、メイン制御部51に割り込み信号として入力されるようになっている。そしてメイン制御部51は、不正行為エラー信号を受信すると、割り込み処理が実行され、誤動作により成立した当選フラグが無効になるうえ、メイン制御部51の動作そのものも強制停止されるようになっている。
これにより、メイン制御部51の誤動作によるビッグボーナスゲームへの不正入賞が防止され、ひいては、大量のメダルの不正払い出しが未然に防止されるようになっている。
なお、メイン制御部51の誤動作でホッパーユニット7がメダルを払い出さないように、ホッパーユニット7に電力を供給する図示しない電源装置と、ホッパーユニット7との間には、図示しない電力遮断手段が設けれている。この電力遮断手段は、開始段階異常検出部55が出力する不正行為エラー信号により作動し、ホッパーユニット7への電力を遮断して、ホッパーユニット7が動作しないようにするものである。
停止段階異常検出部56の各々は、対応するストップスイッチ13からのストップ信号、及び、メイン制御部51の信号転送手段52から送られてくる、当該ストップ信号に対応した転送信号の二つの信号のうち、一方を受信した際に、他方を受信していないときに、メイン制御部エラー信号を出力する機能を有するものである。
このような停止段階異常検出部56は、その機能を達成するソフトウェアをマイクロコンピュータにインストールすることによって構成することもできるが、トランジスタ等の能動素子によって形成された論理回路で構成することもできる。図5には、論理回路で構成された停止段階異常検出部56の一例が示されている。
図5において、停止段階異常検出部56には、一つの排他論理和回路56D が設けられている。この排他論理和回路56D には、図5の如く、ストップスイッチ13からのストップ信号、及び、メイン制御部51の信号転送手段52から送られてくる当該ストップ信号に対応した転送信号の二つの信号が入力されている。
これにより、停止段階異常検出部56は、排他論理和回路56D にストップ信号及び転送信号の一方のみが入力されると、排他論理和回路55A から駆動信号が出力され、この駆動信号がメイン制御部エラー信号として外部へ出力されるようになっている。
次に、本実施形態に係る制御装置50による遊技制御処理、及び、開始段階異常検出部55による開始段階異常検知処理について、図6〜図9を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る制御装置50では、互いにハンドシェイクした状態のメイン制御部51及びサブ制御部53により、遊技制御処理及び開始段階異常検知処理がそれぞれ並列処理される。
ここでは、先に、遊技制御処理について説明した後に、開始段階異常検知処理についての説明を行う。
スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理及び開始段階異常検知処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、遊技制御処理は、図6の如く、ステップS1000から処理が開始される。
すなわち、図6に示すように、ステップS1000において、メダルの投入により操作が可能となったスタートスイッチ15の操作を検知する検知処理が行われ、スタートスイッチ15が操作されて、スタートスイッチ15のスイッチ回路が閉じると、これに対応して、遊技スタート時の音声を出力する処理を開始する等、スタートスイッチ15の操作に対応した処理も行われ、この後、次のステップS1100へ進む。
ステップS1100において、当否抽選手段90により当否抽選処理が行われる。この後、次のステップS1200に進み、このステップS1200で、回転リール10の回転駆動を開始させてから、次のステップS1300に進む。
ステップS1300では、ストップスイッチ13の操作を検知する検知処理が行われ、ストップスイッチ13が操作されて、ストップスイッチ13のスイッチ回路が閉じたことが検知されると、次のステップS1400へ進み、回転リール10の回転停止処理が行われ、回転リール10が停止し、この後、次のステップS1500へ進む。
ステップS1500では、三個の回転リール10に対応するすべてのストップスイッチ13の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール10に対応するストップスイッチ13がすべて操作されたと判定された場合、次のステップS1600へ進む。
一方、ステップS1500で、三個の回転リール10に対応するストップスイッチ13がすべて操作されていないと判定された場合、ステップS1300に戻る。
ステップS1600において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合には、次のステップS1700へ進み、ステップS1700で、入賞図柄に対応する枚数のメダルが払い出された後、一回分の遊技が終了する。
一方、ステップS1600で、入賞していないと判定された場合、ステップS1700をスキップして、一回分の遊技が終了する。
次に、前述の遊技制御処理におけるステップS1100の当否抽選処理について、図7を参照しながら、さらに詳しく説明する。
当否抽選処理では、まず、図7に示すように、ステップS1110において、当否抽選手段90の乱数発生手段91により発生された乱数の中から乱数抽出手段92によって乱数が抽出される。この抽出処理が完了したら、次のステップS1120へ進む。
ステップS1120において、抽出された乱数が乱数抽出手段92の内部に記憶され、この後、次のステップS1130へ進み、ステップS1130で、判定手段94により、抽出された乱数と、当否判定テーブル93の当否判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップS1140に進む。
ステップS1140において、判定手段94により、抽出された乱数が、当否判定テーブル93のどの当選領域に含まれるかが判定され、これにより当選役についての評価が行われ、この評価が完了したら、次のステップS1150へ進む。
ステップS1150では、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。この設定が完了すると、当否抽選処理が終了する。
続いて、前述の遊技制御処理におけるステップS1400のリール回転停止処理について、図8を参照しながら、さらに詳しく説明する。
リール回転停止処理では、まず、図8に示すように、ステップS1410において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、ステップS1410で、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合には、次のステップS1420へ進み、反対に、蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合には、ステップS1440へ進む。
ステップS1420では、1個の図柄分だけ、回転リール10を回転させる、換言すると、図柄を1個ずつ蹴飛ばす蹴飛ばし処理を行い、この後、次のステップS1430へ進む。
ステップS1430では、ステップS1420において蹴飛ばされた最後の図柄が延べ4個目に達したか否かが判定される。このステップS1430で、ストップスイッチ13が操作された後に、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達したと判定された場合には、ステップS1460へ進み、反対に、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達していないと判定された場合には、ステップS1410に戻る。
一方、ステップS1410において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定されたため、ステップS1440に進んだ場合には、ステップS1440において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。
そして、ステップS1440で、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップS1450へ進み、反対に、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップS1460へジャンプする。
ステップS1450では、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、ステップS1450で、引き込み設定が達成されたと判定された場合には、ステップS1460へ進み、反対に、ステップS1450で、引き込み設定が達成されていないと判定された場合には、ステップS1420へ進む。
ステップS1460では、回転リール10の回転を停止させる停止処理が行われ、このステップS1460における停止処理の完了をもって、リール回転停止処理が終了する。
本実施形態では、所定のソフトウェアがインストールされたマイクロコンピュータで開始段階異常検出部55を構成することもできる。以下に、ソフトウェア及びマイクロコンピュータで構成した開始段階異常検出部55を採用した場合における開始段階異常検知処理について、図9を参照しながら説明する。
前述のように、スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理及び開始段階異常検知処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、開始段階異常検出部55による開始段階異常検知処理は、図9の如く、ステップS2100から実際の処理が開始される。
すなわち、図9に示すように、ステップS2100では、開始段階異常検出部55が、メイン制御部51の信号転送手段52から送られてくる、スタート信号に対応した転送信号を受信したか否かが判断される。
このステップS2100で、転送信号を受信した、と判断されなかった場合には、ステップS2300へ進む。
一方、ステップS2100で、転送信号を受信した、と判断された場合には、次のステップS2110へ進む。
ステップS2110では、開始段階異常検出部55が、スタートスイッチ15から送られてくるスタート信号を受信したか否かが判断される。
このステップS2110で、スタート信号を受信した、と判断された場合には、メイン制御部51が正常に動作していると見なせるので、現在の遊技における開始段階異常検知処理は終了する。
一方、ステップS2110で、スタート信号を受信した、と判断されなかった場合には、不正行為によりメイン制御部51が誤動作していると見なせるので、次のステップS2200へ進み、このステップS2200において、開始段階異常検出部55により不正行為エラー信号を発信する不正行為エラー信号発信処理が行われる。この不正行為エラー信号発信処理が完了すると、開始段階異常検知処理は終了する。
また、前述のステップS2100で、転送信号を受信した、と判断されなかったため、ステップS2300へ進んだ場合、このステップS2300では、ステップS2110と同様に、開始段階異常検出部55が、スタートスイッチ15から送られてくるスタート信号を受信したか否かが判断される。
このステップS2300で、スタート信号を受信した、と判断されなかった場合には、メイン制御部51が正常に動作していると見なせるので、現在の遊技における開始段階異常検知処理は終了する。
また、ステップS2300で、スタート信号を受信した、と判断された場合には、メイン制御部51の動作に異常が生じていると見なせるので、次のステップS2310へ進み、このステップS2310において、開始段階異常検出部55によりメイン制御部エラー信号を発信するメイン制御部エラー信号発信処理が行われる。このメイン制御部エラー信号発信処理が完了することによっても、開始段階異常検知処理は終了する。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、信号転送手段52からの転送信号を受信した際に、スタートスイッチ15から対応するスタート信号を受信していない場合には、不正行為によってメイン制御部51の動作に異常が生じた、と判定し、その旨を示す不正行為エラー信号を出力する開始段階異常検出部55をサブ制御部53に設けたので、当否抽選において使用される乱数周期に同調する電波等の不正行為によって、メイン制御部51が誤動作すると、サブ制御部53が不正行為エラー信号を出力し、これにより、不正行為によるメイン制御部51が動作に異常をきたしたことを検知することができる。
従って、当否抽選において使用される乱数周期に同調する電波によって、メイン制御部51が誤動作し、スタートスイッチ15が操作されていないのにかかわらず、ビッグボーナスゲームの当選フラグを成立させ、その際に、メイン制御部51が転送信号を出力すると、サブ制御部53が異常を検知して不正行為エラー信号を出力するので、誤動作によりメイン制御部51が不正な当否抽選でビッグボーナスゲームの当選フラグを成立させても、不正行為エラー信号により成立した当選フラグが無効になるうえ、ホッパーユニット7への電力が遮断されるようにしたので、不正な電波によるビッグボーナスゲームの成立を未然に防止でき、ひいては、いわゆる「電波ゴト」を防止することができる。
また、スタートスイッチ15からのスタート信号を受信した際に、信号転送手段52から対応する転送信号を受信していない場合には、不正行為以外の要因でメイン制御部51に異常が生じた、と判定し、その旨を示すメイン制御部エラー信号を出力する機能を開始段階異常検出部55に設けたので、サージ等の電源異常や瞬間的な停電等、不正行為以外の要因でメイン制御部51に異常が発生したことを検知することができる。
さらに、メイン制御部エラー信号を出力することにより、不正行為以外の要因によるメイン制御部51の異常発生が、スロットマシン1の管理者に報知されるようになり、メイン制御部51に異常が発生した際には、管理者がスロットマシン1を元の正常な状態に速やかに戻すようになるので、メイン制御部51の異常がそのまま放置されることがなくなり、これにより、当該スロットマシン1における遊技の中断時間を最小限にすることができ、ひいては、メイン制御部51の動作に異常が発生した際に、遊技者が受ける不快感を最低限に抑制することができる。
また、「電波ゴト」において不正な電波発信機の電波を受信してメイン制御部51へ伝送するスタートスイッチ15が出力するスタート信号と、このスタート信号に対応する転送信号とに基づいて、メイン制御部51の動作異常を検知する開始段階異常検出部55を設けたので、「電波ゴト」の検知を行うことができるようになるうえ、遊技を開始する段階におけるメイン制御部51の異常発生を確実に検知することができる。
さらに、回転している回転リール10を停止させるストップスイッチ13が出力するストップ信号と、このストップ信号に対応する転送信号とに基づいて、メイン制御部51の動作異常を検知する停止段階異常検出部56を設けたので、遊技で回転リール10を停止させる段階におけるメイン制御部51の異常発生を確実に検知することができる。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの全体を示す正面図である。 前記実施形態に係る制御装置を示すブロック図である。 前記実施形態に係る異常検知手段を示すブロック図である。 前記実施形態に係る開始段階異常検出部を説明するための論理回路図である 。 前記実施形態に係る停止段階異常検出部を説明するための論理回路図である 。 前記実施形態の遊技制御処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の当否抽選処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態のリール回転停止処理を説明するためのフローチャートである 。 前記実施形態の開始段階異常検知処理を説明するためのフローチャートであ る。
1 遊技機としてのスロットマシン
10 回転リール
13 スイッチ装置としてのストップスイッチ
15 スイッチ装置としてのスタートスイッチ
50 制御装置
51 メイン制御部
53 サブ制御部

Claims (3)

  1. 遊技者によって手動操作されると、所定の電気信号である手動操作信号を出力するスイッチ装置と、このスイッチ装置からの手動操作信号を受信すると、受信した手動操作信号に基づいて遊技を進行させる制御装置とを備えたスロットマシンであって、
    前記制御装置として、遊技自体に係る動作の制御を行うメイン制御部と、
    遊技の演出に係る動作の制御を行うサブ制御部とが設けられ、
    前記メイン制御部は、前記スイッチ装置からの手動操作信号の受信が可能となっているとともに、手動操作信号を受信すると、受信した手動操作信号に対応した転送信号を出力するように形成され、
    前記サブ制御部は、前記スイッチ装置からの手動操作信号、及び、前記メイン制御部からの転送信号の両方の受信が可能となっているとともに、前記メイン制御部からの転送信号を受信した際に、前記スイッチ装置からの手動操作信号を受信していない場合には、不正行為によって動作に異常が生じたことを示す不正行為エラー信号を出力するように形成されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記サブ制御部は、前記スイッチ装置からの手動操作信号を受信した際に、前記メイン制御部からの転送信号を受信していない場合には、前記メイン制御部に異常が生じたことを示すメイン制御部エラー信号を出力するように形成されていることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記スイッチ装置の一つとして、回転リールの回転動作を開始させるために、遊技者によって手動操作されるスタートスイッチが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のスロットマシン。
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