JP4637357B2 - Atpを検出する方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はATPを検出する方法およびこの方法に使用するキットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ATP(アデノシン三リン酸)を検出する公知の方法は生物ルミネセンスを利用するものである。ルシフェラーゼ/ルシフェリン有機物の生物ルミネセンスは公知であり、ここでルシフェリンはオキシルシフェリンに変換される。この変換では酵素ルシフェラーゼが触媒的に作用する。
【0003】
公知のルシフェラーゼは蛍、ホチヌス・ピラリス(Photinus pyralis)から生成する。このルシフェラーゼは約60,000ダルトンの分子量を有し、約550のアミノ酸を含む酵素である。この酵素の基質はルシフェリンであり、これもまた蛍から生成する。これはポリヘテロ環有機酸、D−(−)−2−(6’−ヒドロキシ−2’−ベンゾチアゾリル)−Δ2−チアゾリン−4−カルボン酸である。
【0004】
ルシフェラーゼが触媒的に作用する生物ルミネセンス反応は次のように進行するものと推定される。
【0005】
【化1】
Figure 0004637357
【0006】
ここで、PPはピロホスフェートであり、AMPはアデノシン一リン酸である。オキシルシフェリンは最初励起された状態で製造され、基底状態に戻るときに、光が放出される。
【0007】
ATPが培地に存在するとき、ATPの量はルシフェリン・ルシフェラーゼ反応によって決定することができる。ATPまたはATP含有培地をルシフェリン、ルシフェラーゼ、マグネシウムイオンおよび酸素を含む組成物に添加すると、試薬の選択された組成に応じて、短くて、強い光信号が得られる。2、3秒間は、比較的安定した光ということができる。反応速度の低下は生成物の阻害によるものと推定される。
【0008】
注入システムによって、ATP含有サンプルをルシフェリン・ルシフェラーゼ反応用の試薬を含む組成物に添加すると、サンプル中のATPの濃度を決定することができる。この測定システムの欠点は、ミクロ滴定プレートを用いると、各ウェル(well)を別々に、すなわちウェル毎に測定しなければならないことである。これは時間のかかる仕事である。ATP含有サンプルを多くの反応容器、あるいはミクロ滴定プレートのウェルに添加して測定すると、測定される最後の容器あるいはウェルの光信号は既に全くあるいは大幅に消えてしまっているであろう。
【0009】
したがって、比較的安定した光信号がルシフェリン・ルシフェラーゼ反応において得られることが好ましい。光信号がより長い間安定であると、注入システムを必要としないプレート・ルミノメータを使用することができる。さらに、ほんの僅かな時間の後で光信号を測定するために、多数の反応容器あるいはミクロ滴定プレートを用意することができる。光信号は種々のサンプル中のATPの量の基準となる。
【0010】
本発明の目的は、ルシフェリン−ルシフェラーゼ反応によりATPを決定する方法であって、反応中の光放出の持続時間が著しく延長された方法を提供することにある。
【0011】
文献には、ルシフェラーゼ反応における光信号の持続時間に影響を及ぼし、また延長させるための多くの試みが記載されている。
【0012】
ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応の速度(kinetics)に影響を及ぼし、光放出の時間を延長する一つの方法は、ルシフェラーゼ酵素の阻害剤を利用する。大いに注目されている阻害剤の例はヒ酸塩である。ヒ酸塩はフラッシュの強度を低下させ、またその長さを延長する。しかし、ATPを検出する反応の感度もまた低下する。また、ヒ酸塩の使用は環境の面から望ましいものではない。さらに、光信号の強度の低下は、特にミクロ滴定プレート、あるいはストリップ(strip)を読み出すことのできる装置を用いるときに、望ましくないと考えられる。
【0013】
ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応の速度はデルカ(DeLuca)などにより、分析化学(Analitical Chemistry)、95巻,194〜198頁,1979年で研究されている。ヒ酸塩およびその他のイオンの添加効果が著者により示されている。しかし、提案された方法の欠点は、光強度の減少が、ATPの決定の広範囲の濃度にわたり非線形関係にあることである。
【0014】
米国特許第5,618,682号明細書には、ルシフェラーゼを検出する方法が開示されているが、ここではATPを含む反応混合物が用いられている。この反応混合物は、ATPに加えて、アデノシン一リン酸、ラジカル捕捉剤(DTT)、ジチオトレイトール、およびキレート化剤(EDTA)を含有している。プロテアーゼ阻害剤、例えば、フェニル酢酸もまた用いられる。
【0015】
もう一つの方法は、共酵素A(CoA)の使用を選択するものである。
「ビオチミカ・エ・ビオフィジカ・アクタ」(Biochimica et Biophysica Acta)、27巻(1958年)、519〜532頁では、エールス(Airth)等が、ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応混合物へのCoAの添加は光フラッシュへの効果はないが、フラッシュ後の光信号の強度はより長時間より高いレベルにとどまると述べている。
【0016】
この方法は米国特許第5,650,289号明細書にも記載されており、ここではルシフェリン−ルシフェラーゼ反応の速度に影響を及ぼす技術および反応混合物の組成が提案されている。ここに述べられた技術はCoAおよびDTTの使用に基づくものである。光信号の半減期、すなわち元の光信号が50%となる時間が300〜500秒に決められている。
【0017】
米国特許第4,246,340号明細書もまた2、3分の、ルシフェリン−ルシフェラーゼ反応における光信号の半減期を得る方法を提案している。ここに述べられた方法は、阻害剤、例えば、D−ルシフェリン類似体の使用に基づくものである。その一例はL−ルシフェリンである。
【0018】
【発明の課題および課題を解決するための手段】
既に述べたように、本発明の目的は、従来技術で述べられているよりも著しく長く続く光信号が得られる、ルシフェリン−ルシフェラーゼ反応によりATPを検出する改良された方法を提供することにある。さらに、簡単で、ミクロ滴定プレートのウェルで行うことのできる方法を提供することが本発明の目的の一つである。
【0019】
驚くべきことに、ルシフェリン−ルシフェラーゼ反応を、添加した塩から生成する比較的多量のアニオン類およびカチオン類の存在下に、行うことにより上記目的が達成できることがわかった。アニオン類およびカチオン類はルシフェラーゼ酵素の非競合的阻害を行い、これにより光信号の持続時間が少なくとも30分、8時間を超えるまでに延長される。
【0020】
かくして、本発明は、サンプルを、ルシフェリン、ルシフェラーゼおよび一つまたはそれ以上の水溶性塩類を含み、全塩濃度が少なくとも0.05モル/リットルである反応混合物と接触させて光信号を生じせしめ、この光信号を測定する、サンプル中のATPを検出する方法に関する。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明によるATPの検出においては、ルシフェリン−ルシフェラーゼ反応で生成する光信号は、ATPが存在するとき、30分から8時間以上の半減期を有することがわかった。本発明の方法によれば、ATPをいかなる適当なタイプの容器のなかでも正確かつ簡単に測定することができるが、この方法は、ミクロ滴定プレートのウェル、あるいは液体シンチレーション計測器において特に適当に用いられる。
【0022】
ルシフェラーゼとは、ルシフェリンの酸化を触媒的に進める酵素を意味し、この酸化は光信号の生成をもたらす。ルシフェラーゼは、ルシフェラーゼを生産する生物から単離することができる。ルシフェラーゼはまたルシフェラーゼをコード化するポリヌクレオチドで形質転換もしくは形質変換された細胞から回収することができる。好ましくは、蛍、ホチヌス・ピラリスのルシフェラーゼが用いられる。
【0023】
ルシフェリンとは、物質、D−(−)−2−(6’−ヒドロキシ−2’−ベンゾチアゾリル)−△2−チアゾリン−4−カルボン酸を意味する。ルシフェリンもまた自然から単離することができる。しかし、化学的に合成したルシフェリンを使用するのが、入手の容易さおよび高純度のために、好ましい。
【0024】
既に述べたように、本発明によれば、ATPの存在を評価すべきサンプルをルシフェリン、ルシフェラーゼおよび一つ以上の水溶性塩類を含む反応混合物と接触させる。
【0025】
この反応混合物においては、ルシフェリンは通常0.01〜1mM、好ましくは0.05〜0.5mMの量で存在する。酵素ルシフェラーゼは通常反応混合物のリットル当たり、0.0003〜0.05、好ましくは0.001〜0.03gの量で存在する。
【0026】
好ましくは、反応混合物はマグネシウムイオンを含むとよい。マグネシウムイオンはリットル当たり少なくとも0.0005モルの量で存在する。通常、マグネシウムイオンの量はリットル当たり0.2モルより多くはない。
【0027】
反応混合物中の塩類の合計量は少なくとも0.05モル/リットル、好ましくはリットル当たり少なくとも0.10モルである。多量の塩類が存在すると、ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応で生成する光信号が半時間あるいはそれ以上まで延長されることがわかった。
【0028】
反応混合物中の塩類の量は、もちろん、塩類のイオンがルシフェラーゼの阻害を引き起こすことのできる程度に依存する。さらに、塩類が反応混合物中に全部溶解することが重要である。したがって、用いられる塩類の最大量は、特に、選択した塩類の溶解度によって決定される。
【0029】
原則として、全ての水溶性塩類を選べる。適当な塩類の例は、Cl-、Br-、SO4 2-、HSO4 -、HPO4 2-、H2PO4 -、NO3 -およびHCO3 -のアルカリ金属塩またはアルカリ土類塩金属である。Na2HPO4、NaH2PO4およびNaClの塩溶液を用いるとよい結果が得られる。好ましくは、反応混合物中のNaClの濃度は約100mMである。
【0030】
既に述べた物質とは別に、反応混合物はルシフェリン−ルシフェラーゼ反応に用いられる全ての通常の物質を含んでいてもよい。
反応混合物は、適当な緩衝剤、例えば、トリシン、HEPPS、HEPES、MOPS、Tris、CHAPS、あるいはリン酸塩を含むのが好ましい。好ましくは、HEPES、またはこれら緩衝剤の混合物が用いられる。このような緩衝剤はpHを適当な値に維持することができる。好ましくは、pHを6.5と8.2の間に維持する。緩衝剤の量は当業者によって適宜選択することができ、通常、25mMないし1Mの範囲にある。
【0031】
さらに、反応混合物はルシフェラーゼの安定剤を含むのが好ましい。安定剤の適当な例としては、ほ乳動物の血清アルブミン、ラクトアルブミンおよびオバルブミンがある。好ましくは、牛血清アルブミン(BSA)が用いられる。安定剤の量は、反応混合物の質量に基づいて、1質量%以下である。
【0032】
さらに、反応混合物は、EDTAあるいはCDTAなどの金属イオン封鎖剤を含むのが好ましい。このような物質は0.1〜10mMの量で存在するのが好ましい。
【0033】
上述の反応混合物と接触させるサンプルは、原則として、ATPの存在を評価すべきサンプルであればいずれでもよい。ATPは、例えば、緩衝溶液に溶解した状態で存在する。
【0034】
特殊なケースにおいては、サンプルは、例えば、細胞培養から生成する、生物学的性質のものである。生きた細胞は、知られているように、ATPを含んでいる。もしサンプルが細胞を含んでいるならば、予め細胞中に存在するATPを放出し、検出できるように、サンプルを細胞溶解に供さなければならない。
【0035】
細胞を含むサンプル中のATPを検出する際の問題は、細胞は、通常、検出すべきATPを分解し、そのため測定に支障を来すATP消費酵素、例えば、ATPアーゼを含むことである。本発明によれば、ATPアーゼのかく乱効果は、細胞溶解をアルカリ性培地で、好ましくは非イオン洗浄剤(detergent)を利用して、行うことにより取り除くことができることがわかった。特に好適な溶解洗浄剤はノニルフェノキシポリエトキシエタノール(Triton N101−米国登録商標))およびTriton X−100であった。
【0036】
本発明が完成される前では、ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応によるATPの決定の間の光信号の減少は、分当たりかなりのパーセントから1分以内に元の光信号の半分までの減少まで変動した。ATPを検出するための生物ルミネセンス反応の光放出の急速な減少の結果として、例えば、細胞数を測るためにATPの検出を用いるのは限定的であった。その理由は、光信号が急速に減少するだけではなく、ATP消費酵素がまた光放出パターンに影響を及ぼし、光放出の一層急速な減少を引き起こすからである。この細胞溶解によって、本発明はこの問題に対しても同様に回答を出すものである。
【0037】
細胞溶解を行うためには、サンプルを溶解溶液と接触させる。この溶液は、好ましくは、リットル当たり0.1〜10グラムの量の溶解洗浄剤を含有する。溶液のpHは好ましくは9.5を超え、特に好ましくは10を超えるものであり、水酸化ナトリウムなどの塩基で適宜調整することができる。細胞溶解を行うに必要なインキュベーション期間は当業者によりその職業的知識に基づいて適宜決定することができる。
【0038】
細胞溶解の後、サンプルを上記の反応混合物と接触させる。この工程は酸素の存在下に、例えば、空気中で行う。細胞溶解、もしあれば、およびルシフェリン−ルシフェラーゼ反応の両方をミクロ滴定プレートのウェルで行うのが好ましい。このためには、好ましくは、100μlの溶解されたサンプルおよび50μlの細胞溶解混合物、それに続いて50μlの反応混合物を一緒にする。
【0039】
サンプルが反応混合物と接触させられると直ちに、ATPがサンプルに存在する場合には、光信号が放出される。この光信号がサンプル中のATP量の尺度となる。もし、サンプルが細胞を含んでいると、ATPの量は、サンプル中に存在した、生きた細胞の量の尺度と考えることができる。
【0040】
光信号を測定すること、およびそれに基づいて、ATPの量を測ることは、公知の方法によって行うことができる。このためには、パッカード社(Packard)製のトップカウント(TopCount)、あるいはパッカード社製のルミカウント(Lumicount)、あるいはミクロ滴定プレートを測定するに用いる他のプレートルミノメータなどの装置を用いることができる。また、いわゆるストリップルミノメータ、あるいは注入システムを備えたルミノメータを用いてもよい。また、液体シンチレータや生成する光信号のレベルを測定することのできる他の装置を用いてもよい。
【0041】
ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応の反応速度を安定化するためには、サンプルと反応混合物を一緒にした後、測定を開始する前にしばらく待機するのが好ましい。この時間は当業者により適宜決定することができ、通常、5〜15分である。
【0042】
本発明はまたATPを検出する上記の方法に用いるキットに関する。
それらの安定性の低さにより、ルシフェラーゼおよびルシフェリンは、凍結された(lyophilized)状態でキットに存在するのが好ましい。この状態を作るには、次のようにすればよい。所望量のルシフェラーゼおよびルシフェリンの混合物を緩衝剤、例えば、PBS緩衝剤に溶解する。好ましくは、少量の安定剤、例えば、BSAをこれに同様に加える。得られる組成物は通常の助剤、例えば、トレハロースの存在下に凍結させることができる。
【0043】
上記の、好ましくは凍結状態の、ルシフェリンおよびルシフェラーゼの混合物に加えて、本発明のキットは、上記反応混合物の他の構成成分を含有する緩衝剤を含む。好ましい実施例においては、キットはまた上記の溶解溶液を含むとよい。
【0044】
【実施例】
本発明を以下の実施例基づいて説明する。
実施例1
ATPLite−Mキットのテスト感度および直線性。
希釈シリーズ U937ヒト前骨髄球、HeLa(ヒト頸部癌腫)、およびCHO(中国ハムスター卵巣)細胞。
U937細胞は、FCS(致死性 血清)を10%最終濃度まで加えたRPMI培地で培養した。HeLa細胞は、FCSを10%最終濃度まで加えたDMEM(Dulbecco’s Modified Eagles Medium)即ち、デュルベコ変性ワシ培地で培養した。CHO細胞は、DMEMとFCSを5%最終濃度まで加えたHam’s F12培地との1:1混合物において37℃の培養器中で5%CO2雰囲気で培養した。
【0045】
着生したCHOおよびHeLa細胞を、カルシウム塩およびマグネシウム塩を含まないPBSで洗浄した。細胞は、1:10希釈の商業的に入手可能なトリプシン−EDTA溶液の薄層で培養して、培養基体から放出させ、次いで培地+FCS中に集めた。U937懸濁細胞は50mlファルコン(Falcon)管中500 × gで5分間遠心分離に供した。細胞ペレットはフレッシュな培地に含ませた。細胞力価は、コールター・カウンタ(Coulter Counter)を用い、集めた細胞懸濁液の等張溶液による1:20希釈液をカウントして決定した。
【0046】
細胞懸濁液の一連の希釈物を培地+FCSで準備した。ミリリットル当たり781250細胞の力価を有する細胞懸濁液から始まって、1:5希釈物を調製して、それぞれ、ミリリットル当たり、781250、156250、31250、6250、1250、250および50細胞の希釈物シリーズを得た。100マイクロリットルの細胞懸濁液を96−ウェル・マイクロ滴定プレートのウェルの中にピペットで入れた。培養器で2時間培養した後、各ウェルに50マイクロリットルの哺乳類細胞溶解溶液(実施例4の溶液D)を添加して細胞を溶解し、溶解物を2分間振とう台の上で振った。その後、50マイクロリットルのATP−M緩衝液(実施例4の溶液E)を各ウェルに添加し、ATP−依存ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応を開始した。1時間の培養の後、各ウェル中の放出光の強度をパッカード・トップコートにより決定した。結果を図1、2および3に示す。
【0047】
図1、図2および図3は、測定した細胞ラインにかかわらず、各ウェル中の細胞の数と測定した関連光強度(秒当たりのカウントで表す。)との間には直線的関係があることを示している。これらの結果は、サンプルとすべきウェル中の細胞の数は、測定した光強度を標準線に関連づけることにより正確に決定できることを示している。さらに、測定した光強度は、細胞数の広い範囲にわたり、細胞の数に正比例していることがわかる。
【0048】
図面の説明
種々の細胞ラインを使用する間の直線性ATP−M検定。細胞の希釈物シリーズを細胞懸濁液から調製した。細胞(0;5;25;125;625;3125;15625;78125)を96−ウェル・プレートのウェルに添加した。2時間の培養の後、50μl溶解溶液を添加した。溶解後、50μl検定基体緩衝液を加えた。光強度をパッカード・トップコートで測定した。図面は、ダブル対数スケールで、細胞数(X軸)と測定した光強度(秒当たりのカウント、(CPS,Y軸))との間の関係を示す。各グラフの点線は検定のバックグランドレベルを示す。
【0049】
以下の実施例は、簡単な調合により、時間とともにゆっくりと減少する光信号を得ることができることを示している。信号は、測定する混合物中のATP濃度に比例する。
【0050】
実施例2
この目的のために、水中へのATPの希釈物シリーズ(1:10)を1E−06Mから1E−11MのATPまで作成した。これらATP溶液の各溶液100μlに、100μlの溶液Aを白色96−ウェル・ミクロプレートのウェル中で添加し、光信号を時間とともにパッカード・トップコート上で4時間にわたり繰り返して測定した。
【0051】
調合溶液A
HEPES 50mM
EDTA 4mM
MgCl2 10mM
NaCl 260mM
BSA 1.5グラム/リットル
トレハロース 5.0グラム/リットル
D−ルシフェリン 0.2mM
ルシフェラーゼ 6mg/リットル
pHはNaOHで7.8に調整。
溶液AとATP溶液との1:1混合物中の溶液A中の成分およびATPの最終濃度は、これら2つの溶液の混合により、ウェルの中で2倍少なくなる。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
Figure 0004637357
【0053】
上記結果から、信号はATPの濃度に直線的であり、また信号は時間とともにゆっくりと減少し、信号が最初の測定時の信号の半分まで減少するまでに4時間以上かかる、ということになる(図4参照)。
【0054】
実施例3
この目的のために、水中へのATPの希釈シリーズ(1:10)を1E−06Mから1E−11M ATPまで作成した。これらATP溶液の各溶液100μlに、100μlの溶液Bを白色96−ウェル・ミクロプレートのウェル中で添加し、光信号を時間とともにパッカード・トップコート上で9.5時間繰り返して測定した。
【0055】
調合溶液B
HEPES 175mM
EDTA 2mM
MgCl2 2mM
NaCl 100mM
NaH2PO4 75mM
BSA 1.5グラム/リットル
トレハロース 5.0グラム/リットル
D−ルシフェリン 0.2mM
ルシフェラーゼ 6mg/リットル
トリトン N−101 2.0グラム/リットル
pHはNaOHで7.4に調整。
溶液BとATP溶液との1:1混合物中の溶液B中の成分およびATPの最終濃度は、これら2つの溶液の混合により、ウェルの中で2倍少なくなる。結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
Figure 0004637357
【0057】
上記結果から、信号はATPの濃度に直線的であり、また信号は時間とともにゆっくりと減少し、この例における半減期は約7時間である、ということになる(図5参照)。
【0058】
実施例4
この目的のために、CHOの、FCSを10%最終濃度まで加えたDMEM中への希釈シリーズ(1:2)を100μl当たり37000細胞から100μl当たり36細胞まで白色の「組織培養処理」したミクロプレート中で作成した。各細胞希釈物100μlに、100μlの溶液Cを添加し、ATP依存光信号を時間とともにパッカード・トップコート上で9.5時間繰り返して測定した。
【0059】
調合溶液C
HEPES 175mM
EDTA 2mM
MgCl2 2mM
NaCl 65mM
NaH2PO4 75mM
BSA 1.5グラム/リットル
トレハロース 5.0グラム/リットル
D−ルシフェリン 0.2mM
ルシフェラーゼ 6mg/リットル
トリトン N−101 2.0グラム/リットル
pHはNaOHで7.4に調合。
結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
Figure 0004637357
【0061】
これら結果は、光信号は細胞の数に関連するが、光信号の減少速度は細胞の数に依存することを示している。高細胞数における半減期はおおよそ1時間である。この時間は、細胞数が少なくなると増加する(図6参照)。
【0062】
溶液Cを2つの部分、即ち溶液と溶液Eとに分割し、それぞれを連続的に細胞懸濁液に添加することにより、光信号の減少速度が細胞数から独立したシステムを作成することができる。
【0063】
調合溶液D
Triton N−101 4グラム/リットル
NaOH 100mM
【0064】
調合溶液E
HEPES 350mM
EDTA 4mM
MgCl2 4mM
NaCl 130mM
NaH2PO4 150mM
BSA 3.0グラム/リットル
トレハロース 10.0グラム/リットル
D−ルシフェリン 0.4mM
ルシフェラーゼ 12mg/リットル
pHはNaOHで7.4に調整。
【0065】
この目的のために、CHOの、FCSを10%最終濃度まで加えたDMEM中への希釈シリーズ(1:2)を100μl当たり37000細胞から100μl当たり36細胞まで白色の「組織培養処理」したミクロプレート中で作成した。各細胞希釈物100μlに、50μlの溶液Dを添加し、ミクロプレートを約2分間振った。次に、50μlの溶液Eを加えて、もう一度振った。ATP依存光信号を時間とともにパッカード・トップコート上で9.5時間繰り返して測定した。結果を表4に示す。
【0066】
【表4】
Figure 0004637357
【0067】
これら結果から、光信号は細胞数に直線的に関連する、ということになる。今や、また、光信号の減少速度は、細胞数から独立したものとなった。この実施例において、半減期はおおよそ5時間である(図7参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の実験結果(U937細胞)のグラフ
【図2】 実施例1の実験結果(CHO細胞)のグラフ
【図3】 実施例1の実験結果(Hela細胞)のグラフ
【図4】 実施例2の実験結果(表1)のグラフ
【図5】 実施例3の実験結果(表2)のグラフ
【図6】 実施例4の実験結果(表3)のグラフ
【図7】 実施例4の実験結果(表4)のグラフ

Claims (8)

  1. サンプル中のATPを検出する方法であって、前記サンプルは細胞を含有するものであって、この細胞は予め9.5を超えるpHを有するアルカリ性培地で細胞溶解を受けたものであり;前記サンプルを反応混合物と接触させて光信号を生じせしめ、ここで、前記反応混合物は、ルシフェリン、ルシフェラーゼおよび一つ以上の水溶性塩を含み、全塩濃度が少なくとも0.05モル/リットルであり;および前記光信号を測定する、サンプル中のATPを検出する方法。
  2. 全塩濃度が少なくとも0.10モル/リットルである請求項1記載の方法。
  3. 水溶性塩が、Cl-、Br-、SO4 2-、HSO4 -、HPO4 2-、H2PO4 -、NO3 -およびHCO3 -のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩から選択される請求項1または2記載の方法。
  4. 反応混合物が、この反応混合物を6.5〜8.2のpHに維持する緩衝剤を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 細胞溶解を、溶解洗浄剤を使用して行う請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 溶解洗浄剤が非イオン洗浄剤である請求項5記載の方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の方法において使用するキットであって、ルシフェリンおよびルシフェラーゼの混合物と、一つ以上の水溶性塩を含有する緩衝溶液とを含み、全塩濃度が少なくとも0.05モル/リットルである反応混合物を含んでなり、さらに、細胞溶解洗浄剤を含み、9.5を越えるpHを有するアルカリ性細胞溶解溶液を含んでなるキット。
  8. ルシフェリンおよびルシフェラーゼの混合物が凍結された状態で存在する請求項7記載のキット。
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