JP4632909B2 - 車両用通信システム、車載通信機、車両および車両システム - Google Patents

車両用通信システム、車載通信機、車両および車両システム Download PDF

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Description

この発明は、車両の乗員間での通信(とくに無線通信)のための車両用通信システム、この通信システムのための車載通信機、このような車載通信機を備えた車両、および前記車両用通信システムを備えた車両システムに関する。この発明が適用可能な車両には、二輪車両に代表される鞍乗り型車両のほか、2人以上の乗員が乗車する限りにおいて、4輪車両等も含まれる。
2人乗り乗車が可能な二輪車両は、一般に、前後に並んで配置された運転席および同乗者席を備えている。二輪車両の乗員は、一般的な4輪車両とは異なり、外殻の無い開放空間に置かれるから、走行中は、エンジン音および風切り音を含む大きな騒音を感じる。したがって、生の音声による乗員間の会話はほとんど不可能である。
そこで、走行中の安全のために乗員が着用するヘルメットに、マイク、スピーカおよび無線通信機を含む無線通信装置を装備し、この無線通信装置を用いた無線通信によって乗員同士の快適な会話を支援するシステムが提案されている(下記特許文献1および2参照)。
たとえば、下記特許文献1のシステムでは、乗員が着用するヘルメットに前述のような無線通信装置を装備するとともに、二輪車両には、乗員間の通信を中継する中継装置を搭載している。これにより、ヘルメットに装備する無線通信装置の出力を抑制して、その小型軽量化を図りながら、同一車両の乗員間の通信のみならず、他の車両の乗員との通信をも可能としている。
特開2001−148657号公報 特開2003−087359号公報
しかし、前記特許文献1または2のシステムでは、ヘルメットに装備される無線通信装置の電源管理が必ずしも適切になされておらず、充分な節電対策が施されているとは言えない。
とくに、ヘルメット側、すなわち、乗員側に保持されるべき装置は可能な限り小型・軽量であることが望まれるから、乗員側装置のバッテリを可能な限り小容量のものとすることが好ましい。このような観点から、乗員側装置の消費電力の低減が重要な課題である。
そこで、この発明の目的は、電源管理を適切に行って消費電力(とくに乗員側装置の消費電力)の低減を図ることができる車両用通信システム、この車両用通信システムのための車載通信機、このような車載通信機を搭載した車両、および前記車両用通信システムを備えた車両システムを提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の乗員によって保持されるべき複数の乗員側装置と、車両に備えられるべき車載通信機とを備え、各乗員側装置は、前記車載通信機との間で通信(たとえば無線通信)する通信手段と、前記車載通信機から前記通信手段を介してモード制御指令を受け、このモード制御指令に応じて、当該乗員側装置の動作モードを、第1動作モードと、この第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モードとの間で切り換える乗員側モード切り換え手段とを備えており、前記車載通信機は、各乗員側装置と通信することによって、前記複数の乗員側装置間の通信(たとえば無線通信)を中継する中継手段と、前記複数の乗員側装置のうちの所定数の乗員側装置との通信ができない状態に陥ったときに、通信可能な残余の乗員側装置に対して、当該乗員側装置を前記第2動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させるモード制御指令生成手段とを備えていることを特徴とする車両用通信システムである。
この構成によれば、複数の乗員側装置の相互間の通信は、車載通信機に備えられた中継手段によって中継されて達成される。車載通信機と所定数の乗員側装置との通信ができなくなると、もはやその所定数の乗員側装置を相手とする乗員側装置間通信は不可能になる。したがって、このような状況では、乗員側装置間通信の必要度が著しく低くなるか、または乗員側装置間通信の必要がなくなる。そこで、このような場合に、車載通信機に備えられたモード制御指令生成手段は、中継手段を介して、通信可能な乗員側装置に対して、省電力モードである第2動作モードとするためのモード制御指令を与える。このモード制御指令を受けた乗員側装置では、その動作モードが、乗員側モード切り換え手段の働きによって、第2動作モードに移行することになる。
一つの具体例は、2個の乗員側装置間の通信が車載通信機の中継手段によって中継される車両用通信システムである。このようなシステムにおいて、中継手段といずれか一つの乗員側装置との通信が不可能な状態となり、中継手段と他の一つの乗員側装置との通信が可能な状態となる場合がある。たとえば、一つの乗員側装置が車両から遠く離れて車載通信機の通信圏外に持ち出された場合である。このような状況では、もはや乗員側装置間通信は不可能であり、乗員側装置は無駄に電力を消費するだけである。そこで、モード制御指令生成手段は、中継手段との通信が可能な他の乗員側装置に対して、第2動作モードに移行させるためのモード制御指令を与える。こうして、乗員側装置の無駄な電力消費を抑制できる。
請求項2記載の発明は、各前記乗員側装置が、第1所定時間(定時送信時間)間隔で、前記通信手段から前記車載通信機に向けて通信確認信号を繰り返し送信させる定時送信処理手段をさらに含み、前記モード制御指令生成手段は、前記第1所定時間以上の長さに定めた第2所定時間(定時送信監視時間)内に前記通信確認信号が前記中継手段によって受信されるかどうかを個々の乗員側装置毎に監視する定時送信確認手段と、この定時送信確認手段による監視結果に基づいて各前記乗員側装置との通信が可能か否かを判断する通信可否判断手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の車両用通信システムである。
この構成によれば、乗員側装置から通信確認信号の定時送信を行わせ、これを車載通信機で監視することによって、個々の乗員側装置と車載通信機の中継手段との通信が可能かどうかを判断することができる。より具体的には、個々の乗員側装置が車載通信機の通信圏内にあるかどうかを判断することができる。
なお、前記第2動作モードは、前記定時送信処理手段による定時送信処理を許容する動作モードであることが好ましい。これにより、第2動作モード時にも定時送信を行うことができるから、乗員側装置と車載通信機との間の通信の可否を確実に判断できる。
たとえば、前記乗員側装置の通信手段は、車載通信機の中継装置からの信号を受信する受信手段と、前記中継装置へと信号を送信する送信手段とを含むものであってもよい。この場合に、前記第1動作モードは、前記送信手段および受信手段のいずれもが作動状態となる動作モードであってもよい。一方、前記第2動作モードは、前記送信手段が不作動状態となり、前記受信状態が作動状態となる動作モードであってもよい。一般に、送信手段の消費電力は受信手段に比較して格段に多いので、送信手段を不作動状態とすることによって、全体の消費電力を少なくできる。
定時送信処理手段は、第2動作モード時には、一時的に動作モードを第1動作モードに切り換えて送信手段を作動状態として定時送信を行い、その後に、動作モードを第2動作モードに復帰させるものであってもよい。換言すれば、第2動作モードは、定時送信処理のために第1動作モードへの一時的移行を許容する動作モードであってもよい。
前記定時送信確認手段は、たとえば、車載通信機の電源が投入されている間、通信確認信号の受信を常時監視するものであることが好ましい。すなわち、定時送信確認手段は、前記第2所定時間内に通信確認信号が受信されるかどうかを確認する定時通信確認処理を繰り返し実行するものであることが好ましい。
請求項3記載の発明は、前記モード制御指令生成手段は、通信不可能な状態の乗員側装置が前記所定数に満たないときには、通信可能な乗員側装置に対して、当該乗員側装置を前記第1動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させるものであり、前記乗員側モード切り換え手段は、前記第1動作モードに設定するためのモード制御指令を前記通信手段が第3所定時間(コマンド監視時間。好ましくは、前記第1所定時間よりも長い時間)に渡って受信しない場合には、当該乗員側装置の動作モードを、自発的に前記第2動作モードに切り換えるものであることを特徴とする請求項1または2記載の車両用通信システムである。
この構成によれば、通信可能な乗員側装置の数が十分に多く、乗員側装置間の通信の必要度が高い場合に、通信可能な乗員側装置の動作モードを第1動作モード(通常モード)とすることができる。これにより、車載通信機の中継手段によって中継される乗員側装置相互間の通信を行える。より具体的には、2個の乗員側装置間の通信が車載通信機の中継手段によって中継される車両用通信システムの場合に、2個の乗員側装置のいずれもが車載通信機の通信圏内にあるときに、これらの2個の乗員側装置の動作モードが第1動作モードに制御される。
一方、乗員側装置では、第3所定時間に渡って車載通信機から第1動作モードへの設定を指令するモード制御指令信号を受信しない場合には、自発的に第2動作モード(省電力モード)に移行する。これにより、乗員側装置が車載通信機の通信圏外に持ち出されたときに、この乗員側装置の無駄な電力消費を抑制できる。むろん、すでに第2動作モードに設定されている状態では、動作モードの移行は不要である。
請求項4記載の発明は、前記車載通信機が、通常モードと、この通常モードよりも消費電力の少ない省電力モードとの間で当該車載通信機の動作モードを切り換える車両側モード切り換え手段と、前記モード制御指令生成手段が前記通信可能な乗員側装置を前記第2動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させた後に、前記車両側モード切り換え手段によって、当該車載通信機の動作モードを前記省電力モードに移行させるモード制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用通信システムである。
この構成によれば、車載通信機は、乗員側装置を省電力モードである第2動作モードに移行した後に、自身も、省電力モードに移行する。これは、乗員側装置相互間の通信を中継する必要がないからである。これによって、車載通信機の省電力化を図ることができる。
車載通信機は、好ましくは、車載バッテリからの給電を受けて動作する。この場合に、車載通信機の省電力化によって、車載バッテリの小容量化を図ったり、その消耗を抑制して車両の運動性能向上を図ったりすることができる。
請求項5記載の発明は、前記中継手段は、前記乗員側装置からの信号を受信する受信手段と、前記乗員側装置へと信号を送信する送信手段とを含み、前記省電力モードは、前記受信手段が作動状態であるが、前記送信手段が不作動状態である動作モードであることを特徴とする請求項4記載の車両用通信システムである。この場合に、前記通常モードは、前記送信手段および受信手段の両方が作動状態とされる動作モードであることが好ましい。
この構成によれば、省電力モードでは、送信手段が不作動状態とされることによって、通常モードに比較して、消費電力の大幅な低減が可能となる。その一方で、受信手段は作動状態に保持されるので、乗員側装置からの信号(たとえば、定時送信処理による通信確認信号)は受信することができる。これにより、車載通信機は、乗員側装置との間の通信状態の変化に対処することができる。
請求項6記載の発明は、車両に搭載されて用いられ、車両の乗員によって保持されるべき複数の乗員側装置間の通信を中継する車載通信機であって、各乗員側装置は、前記車載通信機から与えられるモード制御指令に応じて、第1動作モードと、この第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モードとの間で動作モードが切り換わるものであり、前記車載通信機は、各乗員側装置と通信することによって、前記複数の乗員側装置間の通信を中継する中継手段と、前記複数の乗員側装置のうちの所定数の乗員側装置との通信ができない状態に陥ったときに、通信可能な残余の乗員側装置に対して、当該乗員側装置を前記第2動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させるモード制御指令生成手段とを備えていることを特徴とする車載通信機である。
この構成により、乗員側装置間通信が不要であるかまたはその必要度が著しく低い状況において、乗員側装置を省電力モードである第2動作モードに移行させることができる。これにより、乗員側装置の消費電力の低減を図ることができる。
請求項7記載の発明は、各前記乗員側装置が、第1所定時間間隔で通信確認信号を繰り返し送信する定時送信処理を行うものであり、前記モード制御指令生成手段は、前記第1所定時間以上の長さに定めた第2所定時間内に前記通信確認信号が前記中継手段によって受信されるかどうかを個々の乗員側装置毎に監視する定時送信確認手段と、この定時送信確認手段による監視結果に基づいて各前記乗員側装置との通信が可能か否かを判断する通信可否判断手段とを含むことを特徴とする請求項6記載の車載通信機である。この構成により、個々の乗員側装置との通信の可否を確実を判断できる。
請求項8記載の発明は、前記モード制御指令生成手段は、通信不可能な状態の乗員側装置が前記所定数に満たないときには、通信可能な乗員側装置に対して、当該乗員側装置を前記第1動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させるものであることを特徴とする請求項6または7記載の車載通信機。この構成により、乗員側装置間の通信の必要度が高いときには、乗員側装置を第1動作モード(通常モード)に設定できるから、乗員側装置間の通信を良好に行える。
一方、乗員側装置は、たとえば、車載通信機からのモード制御指令を監視する処理を行い、第1動作モードへの設定のためのモード制御指令が第3所定時間に渡って受信されない場合に、自発的に第2動作モード(省電力モード)に移行する構成とすることが好ましい。これにより、車載通信機の通信圏外に持ち出された乗員側装置の無駄な電力消費を抑制できる。
請求項9記載の発明は、通常モードと、この通常モードよりも消費電力の少ない省電力モードとの間で当該車載通信機の動作モードを切り換える車両側モード切り換え手段と、前記モード制御指令生成手段が前記通信可能な乗員側装置を前記第2動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させた後に、前記車両側モード切り換え手段によって、当該車載通信機の動作モードを前記省電力モードに移行させるモード制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の車載通信機である。この構成により、乗員側装置だけでなく車載通信機の省電力化をも図ることができる。
請求項10記載の発明は、前記中継手段は、前記乗員側装置からの信号を受信する受信手段と、前記乗員側装置へと信号を送信する送信手段とを含み、前記省電力モードは、前記受信手段が作動状態であるが、前記送信手段が不作動状態である動作モードであることを特徴とする請求項9記載の車載通信機である。この構成により、車載通信機を効果的に省電力化できる。
請求項11記載の発明は、車体と、前記車体に搭載された請求項6ないし10のいずれかに記載の車載通信機とを含むことを特徴とする車両である。この構成により、乗員側装置の省電力化を図った構成の車両を提供でき、乗員間の通信(たとえば会話)を効果的に支援することができる。なお、前記車載通信機は、前記車体に搭載された車載バッテリからの給電を受けて作動するものであることが好ましい。
請求項12記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用通信システムと、前記車載通信機を搭載した車体とを含むことを特徴とする車両システムである。この構成により、乗員側装置の省電力化を図りつつ、乗員間の通信(たとえば会話)を効果的に支援できる。
乗員側装置は、たとえば、乗員の着衣に保持されるか、または乗員が着用するヘルメットに保持されてもよい。むろん、乗員側装置の構成要素の一部が乗員の着衣に保持され、残余の部分がヘルメットに保持される構成とすることもできる。いずれの場合にも、乗員側装置の構成要素は可能な限り小型・軽量であることが求められる。とくに、乗員側装置への給電のために乗員が保持することになるバッテリは、小型・軽量でなければならず、必然的に少容量のものとなる。したがって、乗員側装置の消費電力を低減することにより、バッテリの使用時間を長くしたり、バッテリの小型・軽量化を図ったりすることができる。バッテリは、ヘルメットに装着されていてもよいし、乗員の着衣の胸ポケット等に保持するようになっていてもよい。
前記乗員側装置が、ヘルメットに装備されるヘルメット装備装置を含む場合に、このヘルメット装備装置は、たとえば、着用者の音声を検出するためのマイクロフォンと、着用者に音を提供するスピーカとを含むことが好ましい。そして、前記マイクロフォンで検出された音声に対応する音声信号を前記通信手段から送信させ、前記通信手段によって受信された音声信号に対応する音をスピーカから出力させる構成とすることが好ましい。これにより、乗員間の会話を支援することができる。
また、前記乗員側装置に備えられる通信手段は、車載通信機との間で無線通信する乗員側無線ユニットを含むことが好ましい。また、前記車載通信機に備えられる中継手段は、前記乗員側装置と無線通信する車両側無線ユニットを含むことが好ましい。これにより、車両に複数の乗員が乗車している場合に、この複数の乗員は、車載通信機の中継手段によって中継される無線通信によって快適に通信(たとえば会話)することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両システムの構成を説明するための図解図である。この車両システムは、車両の一例である二輪車両1と、二輪車両1の車体に搭載された車両側装置(車載装置)としての車載通信機20と、運転者が着用するヘルメット15Aに装備される乗員側装置としてのヘルメット側無線通信機30Aと、同乗者が着用するヘルメット15Bに装備される乗員側装置としてのヘルメット側無線通信機30Bとを備えている。
二輪車両1の車体は、車体フレーム2と、この車体フレーム2に対して上下に揺動可能に取り付けられた動力ユニット3と、この動力ユニット3からの駆動力を得て回転する後輪4と、車体フレーム2の前部にフロントフォーク5を介して取り付けられた操向車輪としての前輪6と、フロントフォーク5と一体的に回動するハンドル7とを備えている。ハンドル7には、メイン電源スイッチ28が備えられている。
動力ユニット3は、車体フレーム2の中央付近の下部に揺動自在に連結されているとともに、車体フレーム2の後部に対しては、リアサスペンションユニット8を介して弾性的に結合されている。車体フレーム2の中央付近の上部には、運転者用のシート9(運転席)が配置され、さらにその後方には同乗者用のシート10(同乗者席)が配置されている。車体フレーム2において、シート9とハンドル7との間の位置には、運転者が足を置く運転者用ステップ(足載せ部)11が設けられている。また、運転者用のシート9の下方には、車体フレーム2の両側に、同乗者が足を置くためのステップ12が設けられている。
車載通信機20は、同乗者用のシート10の下方位置において、車体フレーム2に固定されている。この車載通信機20は、同乗者用のシート10の後方において車体フレーム2に固定されたアンテナ21(21A,21B)と接続されており、ヘルメット側無線通信機30A,30Bとの間で無線通信を行う。無線通信の方式としては、たとえば、ブルーツゥース、赤外線通信その他の短距離無線通信方式を採用することができる。
車載通信機20は、車載バッテリ29からの給電を受けて動作するようになっている。車載バッテリ29は、エンジンを始動させるためのスタータモータなど、二輪車両1に備えられた各種の電装品への給電を担う。この車載バッテリ29から電装品への給電が、メイン電源スイッチ28によってオン/オフされるようになっている。
図2(a)は、ヘルメット15A,15Bの共通の構成を説明するための正面図であり、図2(b)はその背面図である。ヘルメット15A,15Bは、乗員の頭部を覆う帽体16と、この帽体16に連設され、乗員の顎部を保護する顎ガード17と、帽体16に結合されてその脱落を防止する顎紐18とを備えている。帽体16と顎ガード17との間には、乗員の前方の視界を確保する開口部19が形成されている。
帽体16の内面において、乗員の左右の耳元に対向する位置には、一対のスピーカ31,32が固定されており、乗員の口元に対向する位置にはマイクロフォン33が固定されている。一方、帽体16の背面には、ヘルメット側無線通信機30A,30Bが固定されている。このヘルメット側無線通信機30A,30Bは、スピーカ31,32およびマイクロフォン33と配線接続されている。これらのスピーカ31,32およびマイクロフォン33は、乗員側装置の一部をなす。
ヘルメット側無線通信機30A,30Bは、帽体16に取り付けられる本体部35と、この本体部35から突出したアンテナ36と、本体部35に装着されたバッテリ37と、本体部35の電源をオン/オフするためのスライドスイッチからなるヘルメット電源スイッチ38とを備えている。
図3は、車載通信機20の電気的構成を説明するためのブロック図である。車載通信機20は、コンピュータを含む情報処理装置22と、車両側無線ユニットとしての第1および第2無線ユニット51,52(中継手段)と、情報処理装置22ならびに第1および第2無線ユニット51,52に電力を供給する電源部23と、第1および第2無線ユニット51,52への電力の供給状態を切り換える無線ユニット電源スイッチ25とを備えている。電源部23は、メイン電源スイッチ28を介して車載バッテリ29からの電力の供給を受け、情報処理装置22ならびに第1および第2無線ユニット51,52に対して適切な動作電圧を供給する。
第1無線ユニット51は、運転者のヘルメット15Aに対応したヘルメット側無線通信機30Aとの間で無線通信を行うものである。第2無線ユニット52は、同乗者のヘルメット15Bに対応したヘルメット側無線通信機30Bとの間で無線通信を行うものである。第1および第2無線ユニット51,52は、対応するヘルメット側無線通信機30A,30Bとの間で、異なる周波数の電波で通信を行うように構成されている。
より詳細には、第1無線ユニット51は、情報処理装置22が生成するデータをアンテナ21Aを介して運転者用ヘルメット側無線通信機30Aに向けて送信する無線送信ユニット51T(送信手段)と、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aからの信号をアンテナ21Aを介して受信して情報処理装置22に与える無線受信ユニット51R(受信手段)とを備えている。同様に、第2無線ユニット52は、情報処理装置22が生成するデータをアンテナ21Bを介して同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bに向けて送信する無線送信ユニット52T(送信手段)と、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bからの信号をアンテナ21Bを介して受信して情報処理装置22に与える無線受信ユニット52R(受信手段)とを備えている。
無線ユニット電源スイッチ25は、電源部23からの電力を受けて、第1および第2無線ユニット51,52の無線送信ユニット51T,52Tにその電力を供給する。一方、無線受信ユニット51R,52Rには、無線ユニット電源スイッチ25を介することなく、電源部23からの電力が供給されるようになっている。
無線ユニット電源スイッチ25のオン/オフは、情報処理装置22によって制御されるようになっている。この無線ユニット電源スイッチ25がオン状態のとき、車載通信機20は、第1および第2無線ユニット51,52の無線送信ユニット51T,52Tおよび無線受信ユニット51R,52Rのいずれもが作動状態である通常モードとなる。一方、無線ユニット電源スイッチ25がオフ状態のとき、車載通信機20は、第1および第2無線ユニット51,52の無線送信ユニット51T,52Tが不作動状態である一方で、無線受信ユニット51R,52Rが作動状態に保持される省電力モードとなる。このように、無線ユニット電源スイッチ25によって車載通信機20の動作モードを切り換える車両側モード切り換え手段が構成され、無線ユニット電源スイッチ25をオン/オフ制御する情報処理装置22によってモード制御手段が構成されている。
図4は、ヘルメット側無線通信機30A,30Bの共通の電気的構成を説明するためのブロック図である。ヘルメット側無線通信機30A,30Bは、アンテナ36に接続された通信手段としての無線送信ユニット41(送信手段)および無線受信ユニット42(受信手段)と、無線受信ユニット42から受信信号が入力されるとともに、無線送信ユニット41に向けて送信信号を出力するコンピュータを含む情報処理装置40とを備えている。
バッテリ37からの電力は、ヘルメット電源スイッチ38を介して無線受信ユニット42および情報処理装置40に供給されている。すなわち、無線受信ユニット42および情報処理装置40は、ヘルメット電源スイッチ38がオン状態とされている限りにおいて、バッテリ37からの電力の供給を受けて動作することができる。
一方、無線送信ユニット41には、バッテリ37からの電力は、ヘルメット電源スイッチ38を介し、さらに無線ユニット電源スイッチ43を介して供給されるようになっている。この無線ユニット電源スイッチ43のオン/オフは、情報処理装置40によって制御されるようになっている。
無線送信ユニット41は、無線受信ユニット42に比較して消費電力が多い。そこで、この実施形態では、ヘルメット側無線通信機30A,30Bは、ヘルメット電源スイッチ38がオン状態のときに、無線送信ユニット41への給電を停止して無線受信ユニット42のみを動作可能とするスリープ状態(省電力モード。第2動作モード)と、無線送信ユニット41および無線受信ユニット42の両方に給電してそれらを動作可能とするオン状態(通常モード。第1動作モード)とで切り換えられるようになっている。すなわち、無線ユニット電源スイッチ43がオフの状態がスリープ状態であり、無線ユニット電源スイッチ43がオンの状態がオン状態である。このように、無線ユニット電源スイッチ43およびこれを制御する情報処理装置40は、ヘルメット側無線通信機30A,30Bの動作モードを切り換える乗員側モード切り換え手段として機能する。なお、ヘルメット側無線通信機30A,30Bは、前記第1および第2動作モード以外の動作モードを有していてもよい。
情報処理装置40は、スピーカ31,32に対して無線受信ユニット42によって受信された音声信号を供給するとともに、マイクロフォン33からの音声信号を無線送信ユニット41に供給する。
このような構成により、運転者がヘルメット15Aのマイクロフォン33に向かって発声すると、その音声がマイクロフォン33によって音声信号(電気信号)に変換されて、情報処理装置40に入力される。情報処理装置40は、入力された音声信号を無線通信に適した形式に変換する。この形式変換された音声信号が、無線送信ユニット41に入力され、アンテナ36から、第1周波数の電波として放射される。
この第1周波数の電波は、二輪車両1のアンテナ21Aを介して第1無線ユニット51の無線受信ユニット51Rによって受信され、情報処理装置22に入力される。情報処理装置22は、受信した信号を第2無線ユニット52の無線送信ユニット52Tに与える(情報処理装置22の中継手段としての機能)。これにより、その受信された信号が、第2無線ユニット52の無線送信ユニット52Tから、アンテナ21Bを介して、前記第1周波数とは異なる第2周波数の電波として放射される。
この第2周波数の電波は、同乗者のヘルメット15Bに備えられたヘルメット側無線通信機30Bにおいて、アンテナ36を介して、無線受信ユニット42により受信される。受信された信号は、無線受信ユニット42から情報処理装置40に受け渡される。情報処理装置40は、入力された信号に対応した音声信号をスピーカ31,32に与える。これにより、運転者が発した音声が同乗者のヘルメット15Bのスピーカ31,32から出力され、同乗者によって聴取される。
同乗者が発した音声も、経路は逆であるが、同様にして、運転者によって聴取される。こうして、運転者および同乗者は、車載通信機20によって中継される無線通信によって、二輪車両1の走行中であっても、快適に会話をすることができる。
図5は、車載通信機20の情報処理装置22によって、所定の制御周期(たとえば100ミリ秒)ごとに繰り返し実行される処理を説明するためのフローチャートである。情報処理装置22は、電源部23が出力する電圧を監視しており、これにより、メイン電源スイッチ28がオン状態となっているか、オフされたかを判断する(ステップS1)。メイン電源スイッチ28がオフされると、情報処理装置22は、車載通信機20の電源をオフ状態として処理を終える(ステップS2)。
メイン電源スイッチ28がオン状態であれば(ステップS1)、車載通信機20とヘルメット側無線通信機30A,30Bとの通信を確立するための通信立ち上げ処理が完了しているかどうかを判断する(ステップS3)。通信立ち上げ処理が未完了であれば、通信立ち上げ処理(ステップS4)を実行し、通信立ち上げ処理が完了していれば、通常処理(ステップS5)を実行する。
図6は、通信立ち上げ処理(図5のステップS4)の詳細を説明するためのフローチャートである。情報処理装置22は、所定の定時送信監視時間Tm(たとえば5〜10秒)内に、無線受信ユニット51Rによって、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aからの通信確認信号が受信されるかどうかを監視する(ステップS11。情報処理装置22の定時送信確認手段および通信可否判断手段としての機能)。同様に、情報処理装置22は、前記定時送信監視時間Tm内に、無線受信ユニット52Rによって、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bからの通信確認信号が受信されるかどうかを監視する(ステップS12,S20。情報処理装置22の定時送信確認手段および通信可否判断手段としての機能)。通信確認信号は、ヘルメット側無線通信機30A,30Bが、電源投入期間中、繰り返し実行する後述の定時送信処理によって、所定の定時送信時間Ts(たとえば5〜10秒)毎に発生する信号である。定時送信監視時間Tmは、定時送信時間Tsに等しいか、または定時送信時間Tsよりも長く設定される。
運転者用および同乗者用ヘルメット側無線通信機30A,30Bの両方について、定時送信監視時間Tm内に通信確認信号の受信が確認されれば、情報処理装置22は、無線ユニット電源スイッチ25をオンして、無線送信ユニット51T,52Tを作動状態とする(ステップS13)。これにより、車載通信機20は通常モードとなる。
さらに、情報処理装置22は、運転者および同乗者用ヘルメット側無線通信機30A,30Bの両方の状態(ステータス)をオン状態に制御するための電源制御信号(オンコマンド。モード制御指令)を、無線送信ユニット51T,52Tを介して送出する(ステップS14,S15。情報処理装置22のモード制御指令生成手段としての機能)。
その後、情報処理装置22は、運転者用および同乗者用ヘルメット側無線通信機30A,30Bとの通信接続を確立するための処理を行う(ステップS16)。この通信接続の確立のための処理には、たとえば、10〜20秒程度の時間を要する。
一方、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aについては、定時送信監視時間Tm内に通信確認信号の受信が確認されるが(ステップS11)、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bについては定時送信監視時間Tm内に通信確認信号の受信が確認されない(ステップS12)場合がある。具体的には、同乗者がおらず、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bの電源がオフされている場合や、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bが車載通信機20の通信圏外にある場合である。
この場合、情報処理装置22は、無線ユニット電源スイッチ25をオンして、無線送信ユニット51T,52Tを作動状態とする(ステップS17)。さらに、情報処理装置22は、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aの状態(ステータス)をスリープ状態に制御するための電源制御信号(スリープコマンド。モード制御指令)を、無線送信ユニット51Tを介して送出する(ステップS18。情報処理装置22のモード制御指令生成手段としての機能)。その後、情報処理装置22は、無線ユニット電源スイッチ25をオフ状態として、無線送信ユニット51T,52Tを不作動状態とする(ステップS19)。これにより、車載通信機20は、省電力モード(スリープ状態)となる。
運転者用ヘルメット側無線通信機30Aについて定時送信監視時間Tm内に通信確認信号の受信が確認されないが(ステップS11)、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bについて定時送信監視時間Tm内に通信確認信号の受信が確認される場合(ステップS20)もある。たとえば、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bは、その電源が投入されて、車載通信機20の通信圏内にあるが、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aは、その電源が投入されていなかったり、車載通信機20の通信圏外に置かれていたりする場合である。
このような場合には、情報処理装置22は、無線ユニット電源スイッチ25をオンして、無線送信ユニット51T,52Tを作動状態とする(ステップS21)。さらに、情報処理装置22は、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bの状態(ステータス)をスリープ状態に制御するための電源制御信号(スリープコマンド。モード制御指令)を、無線送信ユニット52Tを介して送出する(ステップS22。情報処理装置22のモード制御指令生成手段としての機能)。その後、情報処理装置22は、無線ユニット電源スイッチ25をオフ状態として、無線送信ユニット51T,52Tを不作動状態とする(ステップS23)。これにより、車載通信機20は、省電力モード(スリープ状態)となる。
一方、運転者用および同乗者用ヘルメット側無線通信機30A,30Bのいずれについても、前記定時送信監視時間Tm内に通信確認信号の受信が確認されない場合には(ステップS11,S20)、情報処理装置22は、無線ユニット電源スイッチ25をオフ状態として、無線送信ユニット51T,52Tを不作動状態とする(ステップS24)。これにより、車載通信機20は、省電力モード(スリープ状態)となる。
図7は、車載通信機20の通常時処理(図5のステップS5)の詳細を説明するためのフローチャートである。この図7において、前述の図6に示された各ステップと同等の処理が行われるステップには図6の場合と同一の参照符号を付して示す。
図6および図7の対比から明らかなとおり、通常時処理と通信立ち上げ処理との相違は、通信確立処理(ステップS16)の有無である。通信立ち上げ処理によって車載通信機20とヘルメット側無線通信機30A,30Bとの通信が確立された後は、再度の通信立ち上げ処理は不要であるので、通常時処理では通信立ち上げ処理が省かれる。
図8は、ヘルメット側無線通信機30A,30Bに備えられた情報処理装置40が所定の制御周期(たとえば100ミリ秒)ごとに繰り返し実行する動作を説明するためのフローチャートである。情報処理装置40は、バッテリ37から供給される電圧を監視することにより、ヘルメット電源スイッチ38がオン状態であるかオフ状態であるかを検出する(ステップT1)。ヘルメット電源スイッチ38がオン状態のときに、これがオフ状態に切り換えられると、ヘルメット側無線通信機30A,30Bの状態を表すヘルメットステータス情報をオフとして(ステップT13)、当該制御周期の処理を終了する。
ヘルメットステータス情報は、情報処理装置40が内部のメモリ(図示せず)に保持している情報であり、「オン」、「オフ」または「スリープ」のいずれかの情報である。「オン」は、無線送信ユニット41および無線受信ユニット42の両方が作動状態であることを表し、「オフ」は、ヘルメット電源スイッチ38が遮断状態であることを表す。また、「スリープ」は、無線送信ユニット41は不作動状態であり、無線受信ユニット42は作動状態であることを表す。つまり、「オン」は通常モードに対応し、「スリープ」は省電力モードに対応する。
ヘルメット電源スイッチ38がオン状態であれば(ステップT1)、ヘルメットステータス情報を参照して、ヘルメット電源スイッチ38が、オフ状態からオン状態に切り換えられたのかどうかを判断する(ステップT2)。ヘルメット電源スイッチ38がオフからオンに切り換えられた場合には、ヘルメットステータス情報の初期情報として、「スリープ」が入力される(ステップT3)。
次に、情報処理装置40は、ヘルメットステータス情報が「オン」かどうかを判断する(ステップT4)。ヘルメットステータス情報が「オン」であれば、情報処理装置40は、車載通信機20から無線受信ユニット42を介して、スリープコマンドが受信されたかどうかを判断する(ステップT5)。スリープコマンドが受信された場合には、情報処理装置40は、ヘルメットステータス情報を「スリープ」とし(ステップT6)、無線ユニット電源スイッチ43をオフ状態として(ステップT7)、当該制御周期の処理を終了する。
一方、ステップT5において、車載通信機20からスリープコマンドが受信されていなければ、情報処理装置40は、さらに、車載通信機20から所定の一定時間であるコマンド監視時間Tc(たとえば、5〜10秒。定時送信時間Ts以上の時間)以上にわたってオンコマンドが受信されないかどうかを判断する(ステップT8)。車載通信機20からコマンド監視時間Tc以上の時間に渡ってオンコマンドが受信されなければ、情報処理装置40は、ヘルメットステータス情報を「スリープ」に設定し(ステップT6)、無線ユニット電源スイッチ43をオフ状態とする(ステップT7)。これにより、ヘルメット側無線通信機30A,30Bは、長時間に渡って通信が途絶えた場合に、自動的にスリープ状態に移行して、節電を図るようになっている。通信が途絶える場合としては、乗員が二輪車両1から遠く離れて通信可能エリア外に長時間滞在した場合や、環境ノイズの影響で通信不良となった場合などが想定される。
車載通信機20からオンコマンドが受信されない継続時間が前記コマンド監視時間Tcに満たないときは、情報処理装置40は、ステップT6,T7の処理を行わずに、前記通信確認信号を送出するための定時送信処理(ステップT9。情報処理装置40の定時送信処理手段としての機能)を行った後に、当該制御周期における処理を終了する。
一方、ステップT4において、ヘルメットステータス情報が「オン」でないと判断されると、情報処理装置40は、車載通信機20からオンコマンドが受信されたかどうかを判断する(ステップT10)。車載通信機20からオンコマンドが受信されると、情報処理装置40は、ヘルメットステータス情報を「オン」とし(ステップT11)、さらに、無線ユニット電源スイッチ43をオン状態に制御する(ステップT12)。
ステップT10において、車載通信機20からのオンコマンドが受信されていないと判断されると、情報処理装置40は、ステップT11,T12の処理を行わずに、前記通信確認信号を送出するための定時送信処理(ステップT9)を行った後に、当該制御周期の処理を終了する。
図9は、前記定時送信処理(図8のステップT9)の詳細を説明するためのフローチャートである。情報処理装置40は、前回の定時送信処理から定時送信時間Ts(たとえば5〜10秒)が経過したかどうかを判断する(ステップT21)。この定時送信時間Tsの経過前であれば、以後の処理を行わずに図8の処理にリターンする。
前記定時送信時間Tsが経過し、定時送信処理を行うべき時間が到来すると、情報処理装置40は、ヘルメットステータス情報を参照して、ヘルメットステータスがオンかどうかを判断する(ステップT22)。ヘルメットステータスがオンであれば(すなわち、無線ユニット電源スイッチ43がオン状態であれば)、情報処理装置40は、無線送信ユニット41から通信確認信号を送出させて(ステップT23)、定時送信処理を終える。
一方、ヘルメットステータスがスリープであれば(ステップT22)、情報処理装置40は、ヘルメットステータス情報を「オン」とし(ステップT24)、無線ユニット電源スイッチ43をオン状態に切り換えたうえで(ステップT25)、無線送信ユニット41から通信確認信号を送出させる(ステップT26)。その後、情報処理装置40は、ヘルメットステータス情報を「オン」から「スリープ」に戻し(ステップT27)、さらに、無線ユニット電源スイッチ43をオフ状態に戻して(ステップT28)、定時送信処理を終える。
通信確認信号は、たとえば、音声信号中に混入される無音信号(たとえば、1バイト程度の信号)であってもよい。
以上のように、この実施形態によれば、運転者用および同乗者用ヘルメット側無線通信機30A,30Bのいずれかが車載通信機20と通信できない状態である場合に、通信可能ないずれかのヘルメット側無線通信機はスリープ状態(省電力モード)に制御され、さらに車載通信機20も省電力状態に制御される。さらに、ヘルメット側無線通信機30A,30Bは、車載通信機20からのオンコマンドがコマンド監視時間Tcに渡って受信されないときに、自発的にスリープ状態となる。このようにして、ヘルメット側無線通信機30A,30Bの電源管理が適切になされる結果、このヘルメット側無線通信機30A,30Bの省電力化を図ることができる。これにより、バッテリ37の使用時間を長くすることができ、また、バッテリ37の小容量化および小型化が可能になる。それとともに、車載通信機20の電源管理も適切に行われるから、この車載通信機20の省電力化も図られる。その結果、二輪車両1全体の消費電力を低減することができるとともに、二輪車両1に備えられた各種の電装品に対する給電を適切に行うことができるので、二輪車両1の運動性能を高めることができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、車両として二輪車両を例にとったが、三輪車その他の鞍乗り型車両に対しても、この発明を同様に適用することができる。さらには、鞍乗り型車両に限らず、車室内に設けられた複数のシートに複数の乗員がそれぞれ着座する車両(たとえば一般的な四輪車両)についても、この発明を同様に適用することができる。これにより、エンジンノイズおよびロードノイズ等の影響を受けることなく、乗員間の会話を支援することができる。むろん、1つの車載通信機に対応付けられる乗員側の無線通信機は2個である必要はなく、3個以上の任意の個数の乗員側無線通信機を1つの車載通信機に対応付け、3人以上の乗員間の通信を車載通信機によって中継するようにしてもよい。
さらに、前述の実施形態では、ヘルメット15A,15Bの後頭部(帽体16の背面)に固定されるヘルメット側無線通信機30A,30Bの本体部35にバッテリ37が装着されているが、バッテリ37はヘルメット側無線通信機30A,30Bの本体部35とは別の場所に保持することとして、バッテリ37と本体部35との間を配線接続する構成としてもよい。この場合、バッテリ37は、たとえば、乗員の着衣の胸ポケットやベルト等に保持するようにしてもよい。さらには、ヘルメット側無線通信機30A,30Bの本体部35についても、ヘルメット15A,15Bに装備される必要はなく、乗員の着衣に保持する構成としてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る車両システムの構成を説明するための図解図である。 運転者および同乗者用のヘルメットの構成を説明するための図である。 車載通信機の電気的構成を説明するためのブロック図である。 ヘルメット側無線通信機の電気的構成を説明するためのブロック図である。 車載通信機の情報処理装置によって実行される処理を説明するためのフローチャートである。 通信立ち上げ処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 通常時処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 ヘルメット側無線通信機の情報処理装置によって実行される処理を説明するためのフローチャートである。 定時送信処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 二輪車両
2 車体フレーム
3 動力ユニット
4 後輪
5 フロントフォーク
6 前輪
7 ハンドル
8 リアサスペンションユニット
9 運転者用シート
10 同乗者用シート
11 運転者用ステップ
12 同乗者用ステップ
15A 運転者用ヘルメット
15B 同乗者用ヘルメット
16 帽体
17 顎ガード
18 顎紐
19 開口部
20 車載通信機
21,21A,21B アンテナ
22 情報処理装置
23 電源部
25 無線ユニット電源スイッチ
28 メイン電源スイッチ
29 車載バッテリ
30A 運転者用ヘルメット側無線通信機
30B 同乗者用ヘルメット側無線通信機
31,32 スピーカ
33 マイクロフォン
35 本体部
36 アンテナ
37 バッテリ
38 ヘルメット電源スイッチ
40 情報処理装置
41 無線送信ユニット
42 無線受信ユニット
43 無線ユニット電源スイッチ
51,52 無線ユニット
51R 無線受信ユニット
51T 無線送信ユニット
52R 無線受信ユニット
52T 無線送信ユニット

Claims (12)

  1. 車両の乗員によって保持されるべき複数の乗員側装置と、
    車両に備えられるべき車載通信機とを備え、
    各乗員側装置は、
    前記車載通信機との間で通信する通信手段と、
    前記車載通信機から前記通信手段を介してモード制御指令を受け、このモード制御指令に応じて、当該乗員側装置の動作モードを、第1動作モードと、この第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モードとの間で切り換える乗員側モード切り換え手段とを備えており、
    前記車載通信機は、
    各乗員側装置と通信することによって、前記複数の乗員側装置間の通信を中継する中継手段と、
    前記複数の乗員側装置のうちの所定数の乗員側装置との通信ができない状態に陥ったときに、通信可能な残余の乗員側装置に対して、当該乗員側装置を前記第2動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させるモード制御指令生成手段とを備えていることを特徴とする車両用通信システム。
  2. 各前記乗員側装置は、第1所定時間間隔で、前記通信手段から前記車載通信機に向けて通信確認信号を繰り返し送信させる定時送信処理手段をさらに含み、
    前記モード制御指令生成手段は、前記第1所定時間以上の長さに定めた第2所定時間内に前記通信確認信号が前記中継手段によって受信されるかどうかを個々の乗員側装置毎に監視する定時送信確認手段と、この定時送信確認手段による監視結果に基づいて各前記乗員側装置との通信が可能か否かを判断する通信可否判断手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の車両用通信システム。
  3. 前記モード制御指令生成手段は、通信不可能な状態の乗員側装置が前記所定数に満たないときには、通信可能な乗員側装置に対して、当該乗員側装置を前記第1動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させるものであり、
    前記乗員側モード切り換え手段は、前記第1動作モードに設定するためのモード制御指令を前記通信手段が第3所定時間に渡って受信しない場合には、当該乗員側装置の動作モードを、自発的に前記第2動作モードに切り換えるものであることを特徴とする請求項1または2記載の車両用通信システム。
  4. 前記車載通信機は、
    通常モードと、この通常モードよりも消費電力の少ない省電力モードとの間で当該車載通信機の動作モードを切り換える車両側モード切り換え手段と、
    前記モード制御指令生成手段が前記通信可能な乗員側装置を前記第2動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させた後に、前記車両側モード切り換え手段によって、当該車載通信機の動作モードを前記省電力モードに移行させるモード制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用通信システム。
  5. 前記中継手段は、前記乗員側装置からの信号を受信する受信手段と、前記乗員側装置へと信号を送信する送信手段とを含み、
    前記省電力モードは、前記受信手段が作動状態であるが、前記送信手段が不作動状態である動作モードであることを特徴とする請求項4記載の車両用通信システム。
  6. 車両に搭載されて用いられ、車両の乗員によって保持されるべき複数の乗員側装置間の通信を中継する車載通信機であって、
    各乗員側装置は、前記車載通信機から与えられるモード制御指令に応じて、第1動作モードと、この第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モードとの間で動作モードが切り換わるものであり、
    前記車載通信機は、
    各乗員側装置と通信することによって、前記複数の乗員側装置間の通信を中継する中継手段と、
    前記複数の乗員側装置のうちの所定数の乗員側装置との通信ができない状態に陥ったときに、通信可能な残余の乗員側装置に対して、当該乗員側装置を前記第2動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させるモード制御指令生成手段とを備えていることを特徴とする車載通信機。
  7. 各前記乗員側装置は、第1所定時間間隔で通信確認信号を繰り返し送信する定時送信処理を行うものであり、
    前記モード制御指令生成手段は、前記第1所定時間以上の長さに定めた第2所定時間内に前記通信確認信号が前記中継手段によって受信されるかどうかを個々の乗員側装置毎に監視する定時送信確認手段と、この定時送信確認手段による監視結果に基づいて各前記乗員側装置との通信が可能か否かを判断する通信可否判断手段とを含むことを特徴とする請求項6記載の車載通信機。
  8. 前記モード制御指令生成手段は、通信不可能な状態の乗員側装置が前記所定数に満たないときには、通信可能な乗員側装置に対して、当該乗員側装置を前記第1動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させるものであることを特徴とする請求項6または7記載の車載通信機。
  9. 通常モードと、この通常モードよりも消費電力の少ない省電力モードとの間で当該車載通信機の動作モードを切り換える車両側モード切り換え手段と、
    前記モード制御指令生成手段が前記通信可能な乗員側装置を前記第2動作モードに設定するためのモード制御指令を前記中継手段から送信させた後に、前記車両側モード切り換え手段によって、当該車載通信機の動作モードを前記省電力モードに移行させるモード制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の車載通信機。
  10. 前記中継手段は、前記乗員側装置からの信号を受信する受信手段と、前記乗員側装置へと信号を送信する送信手段とを含み、
    前記省電力モードは、前記受信手段が作動状態であるが、前記送信手段が不作動状態である動作モードであることを特徴とする請求項9記載の車載通信機。
  11. 車体と、
    前記車体に搭載された請求項6ないし10のいずれかに記載の車載通信機とを含むことを特徴とする車両。
  12. 請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用通信システムと、
    前記車載通信機を搭載した車体とを含むことを特徴とする車両システム。
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