JP4738957B2 - 車両用通信システム - Google Patents

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Description

この発明は、車両に備えられる車載通信機と乗員側装置との通信(とくに無線通信)のための車両用通信システム、この通信システムのための乗員側装置および車載通信機、このような車載通信機を備えた車両、ならびに前記車両用通信システムを備えた車両システムに関する。この発明が適用可能な車両には、二輪車両に代表される鞍乗り型車両のほか、乗員が乗車する限りにおいて、4輪車両等も含まれる。
2人乗り乗車が可能な二輪車両は、一般に、前後に並んで配置された運転席および同乗者席を備えている。二輪車両の乗員は、一般的な4輪車両とは異なり、外殻の無い開放空間に置かれるから、走行中は、エンジン音および風切り音を含む大きな騒音を感じる。したがって、生の音声による乗員間の会話はほとんど不可能である。
そこで、走行中の安全のために乗員が着用するヘルメットに、マイク、スピーカおよび無線通信機を含む無線通信装置を装備し、この無線通信装置を用いた無線通信によって乗員同士の快適な会話を支援するシステムが提案されている(下記特許文献1および2参照)。
たとえば、下記特許文献1のシステムでは、乗員が着用するヘルメットに前述のような無線通信装置を装備するとともに、二輪車両には、乗員間の通信を中継する中継装置を搭載している。これにより、ヘルメットに装備する無線通信装置の出力を抑制して、その小型軽量化を図りながら、同一車両の乗員間の通信のみならず、他の車両の乗員との通信をも可能としている。
特開2001−148657号公報 特開2003−087359号公報 特開平6−132848号公報 特開2005−227511号公報
しかし、前記特許文献1または2のシステムでは、ヘルメットに装備される無線通信装置の電源管理が必ずしも適切になされておらず、充分な節電対策が施されているとは言えない。
とくに、ヘルメット側、すなわち、乗員側に保持されるべき装置は可能な限り小型・軽量であることが望まれるから、乗員側装置のバッテリを可能な限り小容量のものとすることが好ましい。このような観点から、乗員側装置の消費電力の低減が重要な課題である。
この問題は、特許文献3に記載されている先行技術の適用によっていくぶん緩和される。この先行技術は、騒音区域で用いられる無線通信装置に関する。この無線通信装置は、搬送波を音声信号(変調入力信号)によって変調して送信する送信回路と、変調入力のない無音期間を検出する入力信号検出回路と、無音期間には送信回路への電力供給を遮断する電源回路とを備えている。入力信号検出回路は、マイクロフォンからの入力信号と動作閾値とを比較することにより、無音期間を検出する。動作閾値は、周囲雑音レベルに応じて可変設定される。
しかし、この特許文献3の先行技術では、大きな騒音が突発的に生じたり、送信意図のない発話(独り言など)がされたりする場合にも、発話があるとみなされて、送信回路に電力が供給される。これにより、無駄な電力消費が生じるうえ、送信したくない発話であっても送信されてしまうという不都合がある。とくに、二輪車両の乗員は、走行中は大きな騒音環境中におかれるから、大声で独り言を発する傾向があるため、特許文献3の技術は、二輪車両の乗員間の通信システムには適さない。
特許文献3には、さらに、送信中、手動押ボタンスイッチを押し続ける、プレスツートーク(PTT)スイッチ方式についての言及がある。しかし、この方式では、手動押ボタンスイッチが押されている間は、たとえ発話がなくても送信回路が動作することになるから、やはり、電力の無駄な消費が生じる。より詳しくは、手動押しボタンスイッチを押してすぐに話し始めるのは必ずしも容易ではなく、また、手動押しボタンスイッチを押している期間中、話し続けることも難しい。そのため、送信回路が無駄に動作する時間が生じることは避けられない。
なお、発話区間を検出する公知技術としては、特許文献4に開示されたものがある。
一方、たとえば、ナビゲーション装置、移動電話機、音再生装置(MDプレーヤ等)その他の情報機器を車両に搭載して、その情報機器を音声操作しようとする試みがある。この場合、乗員側装置と車両との間の通信が行われることになるが、車載中継装置によって中継される乗員間の通信の場合と同様に、消費電力の低減が重要な課題となる。
そこで、この発明の目的は、乗員側装置の消費電力の低減を図ることができる車両用通信システム、この車両用通信システムのための乗員側装置および車載通信機、このような車載通信機を搭載した車両、ならびに前記車両用通信システムを備えた車両システムを提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の乗員によって保持されるべき乗員側装置と、車両に備えられるべき車載通信機とを含み、前記乗員側装置は、乗員が発する音声を検出するマイクロフォンからの音声信号が入力され、この音声信号中の発話区間を検出する発話区間検出手段と、この発話区間検出手段によって検出される発話区間の音声信号を前記車載通信機に向けて送信するための送信手段、および前記車載通信機から送信される音声信号を受信する受信手段を有する通信手段と、前記車載通信機からのモード制御指令を受信するモード制御指令受信手段と、このモード制御指令受信手段によって受信されるモード制御指令および前記発話区間検出手段による発話区間の検出結果に応じて、当該乗員側装置の動作モードを第1動作モードと、この第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モード(省電力モード)との間で切り換えるモード切り換え手段とを備えており、前記第1動作モードは、前記送信手段に電力が供給されて当該送信手段が前記車載通信機に向けて音声信号を送信するために動作する送信可能モードであり、前記第2動作モードは、前記送信手段に電力が供給されず、当該送信手段が前記車載通信機に向けて音声信号を送信するための動作をしない送信不能モードであり、前記車載通信機は、乗員によって操作されるモード制御スイッチと、このモード制御スイッチの操作に応答してモード制御指令を前記乗員側装置に送信するモード制御指令送信手段とを備えており前記乗員側装置は、車両の複数の乗員に対応して複数個設けられており、前記車載通信機は、車両の複数の乗員によってそれぞれ操作されるべき複数の前記モード制御スイッチを備えており、前記モード制御指令送信手段は、前記複数のモード制御スイッチの操作にそれぞれ応答して、対応する乗員側装置へとモード制御指令を送信するものである、車両用通信システムである。
この構成によれば、乗員がモード切り換えスイッチを操作することによって、モード制御指令が車載通信機から発せられる。乗員側装置では、モード制御指令と発話区間検出手段による発話区間検出結果とに基づいて、第1動作モードと第2動作モードの間で動作モードが切り換えられる。こうして、乗員の意図と発話区間の検出結果との両方に基づいて、乗員側装置の動作モードを制御できるので、乗員側装置における無駄な電力消費を抑制できる。したがって、乗員側装置がバッテリで駆動されるものである場合に、このバッテリの消耗を低減できる。換言すれば、乗員側装置のためのバッテリの容量を少なくして、その小型化および軽量化を実現できる。
前記モード制御指令送信手段は、モード制御スイッチが操作されたときに、乗員の発話意図を表すモード制御指令を送信するものであることが好ましい。
なお、乗員側装置の動作モードには、第1動作モードおよび第2動作モード以外の動作モードが含まれていてもよい。
この発明では、第2動作モードは、送信手段には電力が供給されず、当該送信手段が送信動作を行わない送信不能モードであるので、消費電力を低減できる。したがって、送信不能モード(第2動作モード)と送信可能モード(第1動作モード)とを適切に切り換えることによって、無駄な電力消費を効果的に抑制できる
請求項記載の発明は、前記車載通信機は、一の乗員側装置の通信手段から音声信号を受信し、その音声信号を他の乗員側装置へ送信する中継通信手段を含み、前記受信手段は、前記中継通信手段から送られてくる音声信号を受信するものである、請求項記載の車両用通信システムである。
請求項記載の発明は、車両の乗員によって保持されるべき乗員側装置と、車両に備えられるべき車載通信機とを含み、前記乗員側装置は、乗員が発する音声を検出するマイクロフォンからの音声信号が入力され、この音声信号中の発話区間を検出する発話区間検出手段と、この発話区間検出手段によって検出される発話区間の音声信号を前記車載通信機に向けて送信するための送信手段を有する通信手段と、前記車載通信機からのモード制御指令を受信するモード制御指令受信手段と、このモード制御指令受信手段によって受信されるモード制御指令および前記発話区間検出手段による発話区間の検出結果に応じて、当該乗員側装置の動作モードを第1動作モードと、この第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モードとの間で切り換えるモード切り換え手段とを備えており、前記車載通信機は、乗員によって操作されるモード制御スイッチと、このモード制御スイッチの操作に応答してモード制御指令を前記乗員側装置に送信するモード制御指令送信手段とを備えており、前記乗員側装置は、車両の複数の乗員に対応して複数個設けられており、前記車載通信機は、車両の複数の乗員によってそれぞれ操作されるべき複数の前記モード制御スイッチを備えており、前記モード制御指令送信手段は、前記複数のモード制御スイッチの操作にそれぞれ応答して、対応する乗員側装置へとモード制御指令を送信するものである、車両用通信システムである。
請求項記載の発明は、前記車載通信機は、一の乗員側装置の通信手段から音声信号を受信し、その音声信号を他の乗員側装置へ送信する中継通信手段を含み、前記乗員側装置の通信手段は、前記中継通信手段から送られてくる音声信号を受信する受信手段を含む、請求項記載の車両用通信システムである。
請求項またはの構成により、複数の乗員側装置のそれぞれにおいて、モード制御指令および発話区間検出結果に応じて動作モードが切り換わるので、無駄な電力消費を抑制できる。
また、請求項またはの構成により、車載通信機は、複数の乗員側装置間の通信を中継することができ、これにより、複数の乗員側装置間の通信が可能になる。
前記乗員側装置は、前記音声信号を音に変換するスピーカを含むことが好ましい。これにより、複数の乗員は、車両走行中の高雑音環境中においても、マイクロフォンおよびスピーカを用いて、快適な会話を楽しむことができる。
請求項記載の発明は、前記モード切り換え手段は、前記モード制御指令受信手段によって、乗員の発話意図を表すモード制御指令が受信され、かつ、前記発話区間検出手段が発話区間を検出することを条件に、当該乗員側装置の動作モードを前記第1動作モードとし、前記条件が満たされない場合には、当該乗員側装置の動作モードを前記第2動作モードとするものである、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用通信システムである。
この構成により、乗員に発話意図があり、かつ、発話区間が検出されたときにだけ、第1動作モードとなるので、通信機能を損なうことなく、効果的に消費電力を低減できる。
請求項記載の発明は、前記モード切り換え手段は、前記モード制御指令受信手段によって受信されるモード制御指令に基づいて、前記発話区間検出手段を動作状態と不動作状態とに切り換える発話区間検出制御手段を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用通信システムである。この構成によれば、発話区間検出手段が必要時にのみ動作状態とされることによって、さらに効果的に消費電力を低減できる。
請求項記載の発明は、前記発話区間検出制御手段は、前記発話区間検出手段が一旦動作状態となった後には、前記モード制御指令受信手段によるモード制御指令の受信の有無によらずに、所定時間の経過または発話区間の終了(好ましくは、所定時間経過および発話区間終了のうちいずれか遅い方)までに限り、前記発話区間検出手段を動作状態に保持する手段を含む、請求項記載の車両用通信システムである。
この構成によれば、発話区間検出手段が一旦動作状態となると、所定時間の経過まで、または発話区間の終了までは、発話区間検出手段が動作状態に保持される。そのため、乗員がモード制御スイッチを操作し続けなくとも、たとえば、発話区間の検出に応答して送信手段を動作させることができるので、発話した音声を車載通信機へと確実に送信できる。
請求項記載の発明は、前記モード切り換え手段は、前記発話区間検出手段が動作状態であって、かつ、この発話区間検出手段が発話区間を検出しているときには、当該乗員側装置の動作モードを前記第1動作モードとし、前記発話区間検出手段が不動作状態のときには、前記乗員側装置の動作モードを前記第2動作モードとし、前記発話区間検出手段が動作状態であって、かつ、この発話区間検出手段が発話区間を検出していないときには、前記乗員側装置の動作モードを前記第2動作モードとするものである、請求項または記載の車両用通信システムである。この構成により、発話区間検出手段が動作状態で、かつ、発話区間が検出されているときにだけ、乗員側装置が第1動作モードとなる。こうして、無駄な電力消費を抑制することができる。
請求項記載の発明は、前記車載通信機は、乗員側装置の通信手段から音声信号を受信し、その音声信号を前記車両に搭載されるべき車載用情報機器に向けて出力する音声仲介手段をさらに含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用通信システムである。この構成により、車載用情報機器に対して、乗員が発生した音声を伝達できる。これにより、たとえば、車載用情報機器の音声操作が可能になる。すなわち、乗員がマイクロフォンに向けて音声コマンドを発することによって、この音声コマンドが乗員側装置から車載通信機の音声仲介手段を介して車載用情報機器に与えられる。
請求項10記載の発明は、前記車載用情報機器は、音情報を生成するものであり、前記音声仲介手段は、前記車載用情報機器が生成する音情報を前記乗員側装置に向けて送信する手段を含む、請求項記載の車両用通信システムである。この構成により、車両の乗員は、車載用情報機器との間で音声信号と音情報とのやりとりを行うことができ、いわば、車載用情報機器との対話が可能になる。
このような車載用情報機器の例としては、走行経路の音声案内を行う車載ナビゲーション装置、音楽等の音声情報を提供する音声再生装置、ラジオ音声を提供するラジオ装置、携帯電話機に代表される移動電話機の通話音声を仲介する電話音声中継装置などを挙げることができる
請求項1記載の発明は、車両の乗員によって保持される乗員側装置との通信のために車両に備えられるべき車載通信機であって、前記乗員側装置は、乗員が発する音声を検出するマイクロフォンからの音声信号が入力され、この音声信号中の発話区間を検出する発話区間検出手段と、この発話区間検出手段によって検出される発話区間の音声信号を前記車載通信機に向けて送信するための送信手段、および前記車載通信機から送信される音声信号を受信する受信手段を有する通信手段と、前記車載通信機からのモード制御指令を受信するモード制御指令受信手段と、このモード制御指令受信手段によって受信されるモード制御指令および前記発話区間検出手段による発話区間の検出結果に応じて、当該乗員側装置の動作モードを第1動作モードと、この第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モードとの間で切り換えるモード切り換え手段とを備えており、前記第1動作モードは、前記送信手段に電力が供給されて当該送信手段が前記車載通信機に向けて音声信号を送信するために動作する送信可能モードであり、前記第2動作モードは、前記送信手段に電力が供給されず、当該送信手段が前記車載通信機に向けて音声信号を送信するための動作をしない送信不能モードであり、前記車載通信機は、発話に際して乗員によって操作されるモード制御スイッチと、このモード制御スイッチの操作に応答して、乗員の発話の意図を表すモード制御指令を前記乗員側装置に送信するモード制御指令送信手段とを備えており前記乗員側装置は、車両の複数の乗員に対応して複数個設けられ、前記車載通信機は、車両の複数の乗員によってそれぞれ操作されるべき複数の前記モード制御スイッチを備えており、前記モード制御指令送信手段は、前記複数のモード制御スイッチの操作にそれぞれ応答して、対応する乗員側装置へとモード制御指令を送信するものである、車載通信機である。
この構成によれば、モード制御スイッチを操作することによって、発話意図を乗員側装置に送信することができる。これにより、乗員側装置では、乗員の発話意図および発話区間検出結果に基づいてその動作モードを適切に切り換える構成を備えることによって、無駄な電力消費を抑制することができる。
請求項12記載の発明は、車体と、この車体に搭載された請求項11記載の車載通信機とを含む、車両である。この構成により、乗員側装置の無駄な電力消費を抑制できる車両を提供できる。
請求項13記載の発明は、車両と、請求項1〜10のいずれか一項に記載の車両用通信システムとを含む、車両システムである。この構成により、乗員側装置の無駄な電力消費を効果的に抑制できる車両システムを提供できる。
以下、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る車両システムの構成を説明するための図解図である。この車両システムは、車両の一例である二輪車両1と、二輪車両1の車体に搭載された車両側装置(車載装置)としての車載通信機20と、運転者が着用するヘルメット15Aに装備される乗員側装置としてのヘルメット側無線通信機30Aと、同乗者が着用するヘルメット15Bに装備される乗員側装置としてのヘルメット側無線通信機30Bとを備えている。
二輪車両1の車体は、車体フレーム2と、この車体フレーム2に対して上下に揺動可能に取り付けられた動力ユニット3と、この動力ユニット3からの駆動力を得て回転する後輪4と、車体フレーム2の前部にフロントフォーク5を介して取り付けられた操向車輪としての前輪6と、フロントフォーク5と一体的に回動するハンドル7とを備えている。ハンドル7には、メインスイッチ28が備えられている。
動力ユニット3は、車体フレーム2の中央付近の下部に揺動自在に連結されているとともに、車体フレーム2の後部に対しては、リアサスペンションユニット8を介して弾性的に結合されている。車体フレーム2の中央付近の上部には、運転者用のシート9(運転席)が配置され、さらにその後方には同乗者用のシート10(同乗者席)が配置されている。車体フレーム2において、シート9とハンドル7との間の位置には、運転者が足を置く運転者用ステップ(足載せ部)11が設けられている。また、運転者用のシート9の下方には、車体フレーム2の両側に、同乗者が足を置くためのステップ12が設けられている。
車載通信機20は、同乗者用のシート10の下方位置において、車体フレーム2に固定されている。この車載通信機20は、同乗者用のシート10の後方において車体フレーム2に固定されたアンテナ21(21A〜21D)と接続されており、ヘルメット側無線通信機30A,30Bとの間で無線通信を行う。無線通信の方式としては、たとえば、ブルーツゥース、赤外線通信その他の短距離無線通信方式を採用することができる。
車載通信機20は、車載バッテリ29からの給電を受けて動作するようになっている。車載バッテリ29は、エンジンを始動させるためのスタータモータなど、二輪車両1に備えられた各種の電装品への給電を担う。この車載バッテリ29から電装品への給電が、メインスイッチ28によってオン/オフされるようになっている。
車載通信機20は、運転者用ステップ11に配置された運転者用制御スイッチ13A(モード制御スイッチ)と、同乗者用ステップ12に配置された同乗者用制御スイッチ13B(モード制御スイッチ)とを備えている。運転者用制御スイッチ13Aおよび同乗者用制御スイッチ13Bは、運転者および同乗者がそれぞれ足で操作することができるペダル状のものであってもよい。運転者は、同乗者に話しかけようとするとき(すなわち、同乗者に向けて発話しようとするとき)、運転者用制御スイッチ13Aを操作する。同様に、同乗者は、運転者に話しかけようとするとき(すなわち運転者に向けて発話しようとするとき)、同乗者用制御スイッチ13Bを操作する。
図2(a)は、ヘルメット15A,15Bの共通の構成を説明するための正面図であり、図2(b)はその背面図である。ヘルメット15A,15Bは、乗員の頭部を覆う帽体16と、この帽体16に連設され、乗員の顎部を保護する顎ガード17と、帽体16に結合されてその脱落を防止する顎紐18とを備えている。帽体16と顎ガード17との間には、乗員の前方の視界を確保する開口部19が形成されている。
帽体16の内面において、乗員の左右の耳元に対向する位置には、一対のスピーカ31,32が固定されており、乗員の口元に対向する位置にはマイクロフォン33が固定されている。一方、帽体16の背面には、ヘルメット側無線通信機30A,30Bが固定されている。このヘルメット側無線通信機30A,30Bは、スピーカ31,32およびマイクロフォン33と配線接続されている。これらのスピーカ31,32およびマイクロフォン33は、乗員側装置の一部をなす。
ヘルメット側無線通信機30A,30Bは、帽体16に取り付けられる本体部35と、この本体部35から突出したアンテナ36(36a,36b)と、本体部35に装着されたバッテリ37と、本体部35の電源をオン/オフするためのスライドスイッチからなるヘルメット電源スイッチ38とを備えている。
図3は、車載通信機20の電気的構成を説明するためのブロック図である。車載通信機20は、車両側無線ユニットとしての第1および第2無線ユニット51,52(中継通信手段)と、第1および第2無線ユニット51,52に電力を供給する電源部23と、運転者用制御スイッチ13Aを介して電源部23から電力が供給される第1スイッチ状態送信ユニット61(モード制御指令送信手段)と、同乗者用制御スイッチ13Bを介して電源部23から電力が供給される第2スイッチ状態送信ユニット62(モード制御指令送信手段)とを備えている。電源部23は、メインスイッチ28を介して車載バッテリ29からの電力の供給を受け、第1および第2無線ユニット51,52ならびに第1および第2スイッチ状態送信ユニット61,62に対して適切な動作電圧を供給する。
第1無線ユニット51は、運転者のヘルメット15Aに対応したヘルメット側無線通信機30Aとの間で無線通信を行うものである。第2無線ユニット52は、同乗者のヘルメット15Bに対応したヘルメット側無線通信機30Bとの間で無線通信を行うものである。第1および第2無線ユニット51,52は、対応するヘルメット側無線通信機30A,30Bとの間で、異なる周波数の電波(搬送波)で通信を行うように構成されている。
より詳細には、第1無線ユニット51は、第2無線ユニット52によって同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bから受信した音声信号(音声信号により変調された搬送周波数信号)を、アンテナ21Aを介して運転者用ヘルメット側無線通信機30Aに向けて送信する無線送信ユニット51Tと、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aからの音声信号をアンテナ21Aを介して受信して第2無線ユニット52に与える無線受信ユニット51Rとを備えている。同様に、第2無線ユニット52は、第1無線ユニット51によって運転者用ヘルメット側無線通信機30Aから受信した音声信号を、アンテナ21Bを介して同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bに向けて送信する無線送信ユニット52Tと、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bからの音声信号(音声信号により変調された搬送周波数信号)をアンテナ21Bを介して受信して第1無線ユニット51に与える無線受信ユニット52Rとを備えている。
運転者用制御スイッチ13Aが操作されて導通すると、電源部23からの第1スイッチ状態送信ユニット61に電力が与えられる。これにより、第1スイッチ状態送信ユニット61が動作し、アンテナ21Cから運転者用ヘルメット側無線通信機30Aに向けて、モード制御指令信号が送信される。このモード制御指令信号は、運転者用制御スイッチ13Aの状態(換言すれば運転者の発話意図)を表す信号であり、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aを送信動作可能な状態に制御するための信号である。
同様に、同乗者用制御スイッチ13Bが操作されて導通すると、電源部23からの電力が第2スイッチ状態送信ユニット62に与えられる。これにより、第2スイッチ状態送信ユニット62が動作し、アンテナ21Dから同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bに向けて、モード制御指令信号が送信される。このモード制御指令信号は、同乗者用制御スイッチ13Bの状態(換言すれば同乗者の発話意図)を表す信号であり、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bを送信動作可能に制御するための信号である。
図4は、ヘルメット側無線通信機30A,30Bの共通の電気的構成を説明するためのブロック図である。ヘルメット側無線通信機30A,30Bは、アンテナ36aに接続された通信手段としての無線送信ユニット41(送信手段)および無線受信ユニット42(受信手段)と、無線受信ユニット42から受信信号が入力され、その受信信号を音声信号にデコードしてスピーカ31,32に供給するデコーダ43と、マイクロフォン33からの音声信号が入力される情報処理装置40と、車載通信機20からのモード制御指令信号をアンテナ36bを介して受信するモード制御指令受信ユニット44(モード制御指令受信手段)とを備えている。
情報処理装置40は、コンピュータを含むものであり、マイクロフォン33からの音声信号をエンコードして送信信号を作成し、この送信信号を無線送信ユニット41に向けて出力する。また、情報処理装置40は、マイクロフォン33から入力される音声信号に基づいて、話者(運転者または同乗者)が発話中か否かを検出するための発話区間検出処理を実行する発話区間検出手段としての機能を有している。
バッテリ37からの電力は、ヘルメット電源スイッチ38を介して無線受信ユニット42、デコーダ43およびモード制御指令受信ユニット44に供給されている。すなわち、無線受信ユニット42、デコーダ43およびモード制御指令受信ユニット44は、ヘルメット電源スイッチ38がオン状態とされている限りにおいて、バッテリ37からの電力の供給を受けて動作することができる。
一方、情報処理装置40には、バッテリ37からの電力は、ヘルメット電源スイッチ38を介し、さらに、第1モード切り換えスイッチ45を介して供給されるようになっている。第1モード切り換えスイッチ45は、モード制御指令受信ユニット44によってオン/オフ制御されるようになっている。すなわち、モード制御指令受信ユニット44は、当該ヘルメット側無線通信機30A,30Bに対応する制御スイッチ13A,13Bがオンされたことを表すモード制御指令信号を受信している期間には、第1モード切り換えスイッチ45をオンし、そのようなモード制御指令が受信されない期間には第1モード切り換えスイッチ45をオフする。したがって、情報処理装置40は、モード制御指令信号が受信されて第1モード切り換えスイッチ45がオンしている期間にのみ、音声信号のエンコードおよび発話区間検出処理等の演算処理を行うことができる。このように、この実施形態では、前記第1モード切り換えスイッチ45により、発話区間検出制御手段が構成されている。
一方、無線送信ユニット41には、バッテリ37からの電力は、ヘルメット電源スイッチ38を介し、第1モード切り換えスイッチ45を介し、さらに、第2モード切り換えスイッチ46を介して供給されるようになっている。第2モード切り換えスイッチ46のオン/オフは、情報処理装置40によって制御されるようになっている。情報処理装置40は、話者の発話が検出される発話区間に第2モード切り換えスイッチ46をオンし、発話区間以外では第2モード切り換えスイッチ46をオフする。発話区間は、話者が発話している期間に対応している。しかし、全く間隔を開けずに連続して発話することは実際上不可能であるので、情報処理装置40は、話者が発話している期間を含み、それよりも所定の余裕時間だけ長い期間を発話区間として検出するように動作する。
このようにして、無線送信ユニット41は、結局、モード制御指令信号が受信されて第1モード切り換えスイッチ45がオンし、かつ、情報処理装置40が発話区間を検出して第2モード切り換えスイッチ46がオンしている期間にのみ、バッテリ37からの電力の供給を受け、エンコードされた音声信号を送信する送信可能状態となる。その他の期間には、無線送信ユニット41は、バッテリ37からの電力が供給されないので、送信不能状態となる。こうして、無線受信ユニット42に比較して消費電力が格段に多い無線送信ユニット41の動作期間を制限することによって、消費電力の低減が図られている。
このように、ヘルメット側無線通信機30A,30Bは、ヘルメット電源スイッチ38がオン状態のときに、無線送信ユニット41への給電を停止する一方で無線受信ユニット42を動作可能とするスリープ状態(省電力モード=送信不能モード=第2動作モード)と、無線送信ユニット41および無線受信ユニット42の両方に給電してそれらを動作可能とするオン状態(送信可能モード=第1動作モード)とで切り換えられるようになっている。すなわち、第1および第2モード切り換えスイッチ45,46のいずれかがオフの状態がスリープ状態であり、それらの両方がオンの状態がオン状態である。なお、ヘルメット側無線通信機30A,30Bは、前記第1および第2動作モード以外の動作モードを有していてもよい。
この実施形態では、前記第1および第2モード切り換えスイッチ45,46ならびに情報処理装置40(第2モード切り換えスイッチ46の制御に関する機能部分)によって、モード切り換え手段が構成されている。
このような構成により、運転者が運転者用制御スイッチ13Aをオンした状態で、ヘルメット15Aのマイクロフォン33に向かって発声すると、第1および第2モード切り換えスイッチ45,46がともにオンする。これにより、マイクロフォン33が出力する音声信号(電気信号)は、情報処理装置40によって、無線通信に適した形式に変換(エンコード)される。この形式変換された音声信号が、無線送信ユニット41に入力され、アンテナ36aから、第1搬送周波数の電波として放射される。
この第1搬送周波数の電波は、二輪車両1のアンテナ21Aを介して第1無線ユニット51の無線受信ユニット51Rによって受信され、第2無線ユニット52の無線送信ユニット52Tに受け渡される。これにより、その受信された信号が、第2無線ユニット52の無線送信ユニット52Tから、アンテナ21Bを介して、前記第1搬送周波数とは異なる第2搬送周波数の電波として放射される。
この第2搬送周波数の電波は、同乗者のヘルメット15Bに備えられたヘルメット側無線通信機30Bにおいて、アンテナ36aを介して、無線受信ユニット42により受信される。受信された信号は、無線受信ユニット42からデコーダ43に受け渡される。デコーダ43は、入力された信号の形式を変換(デコード)して音声信号を生成し、この音声信号をスピーカ31,32に与える。これにより、運転者が発した音声が同乗者のヘルメット15Bのスピーカ31,32から出力され、同乗者によって聴取される。
同乗者が発した音声も、経路は逆であるが、同様にして、運転者によって聴取される。こうして、運転者および同乗者は、車載通信機20によって中継される無線通信によって、二輪車両1の走行中であっても、快適に会話をすることができる。
図5は、車載通信機20の動作を説明するためのフローチャートである。
メインスイッチ28がオフのときは(ステップS1でオフ)、第1および第2無線ユニット51,52ならびに第1および第2スイッチ状態送信ユニット61,62はいずれもオフ状態である(ステップS2〜S5)。
メインスイッチ28がオンのときは(ステップS1でオン)、第1および第2無線ユニット51,52はいずれもオン状態である(ステップS6,S7)。
第1スイッチ状態送信ユニット61は、運転者用制御スイッチ13Aがオンされている期間中(ステップS8でオン)、電源部23からの電力の供給を受けてオン状態となり、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aに向けて、モード制御指令信号を送信する(ステップS9)。運転者用制御スイッチ13Aがオフの期間は(ステップS8でオフ)、第1スイッチ状態送信ユニット61はオフ状態となり、モード制御指令信号を生成しない(ステップS10)。
第2スイッチ状態送信ユニット62は、同乗者用制御スイッチ13Bがオンされている期間中(ステップS11でオン)、電源部23からの電力の供給を受けてオン状態となり、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bに向けて、モード制御指令信号を送信する(ステップS12)。同乗者用制御スイッチ13Bがオフの期間は(ステップS11でオフ)、第2スイッチ状態送信ユニット62はオフ状態となり、モード制御指令信号を生成しない(ステップS13)。
図6は、ヘルメット側無線通信機30A,30Bの動作を説明するためのフローチャートである。ヘルメット電源スイッチ38がオフ状態のとき(ステップT1でオフ)、無線受信ユニット42、モード制御指令受信ユニット44、情報処理装置40、無線送信ユニット41およびデコーダ43は、いずれもオフ状態である(ステップT2〜T6)。
ヘルメット電源スイッチ38がオン状態のとき(ステップT1でオン)、無線受信ユニット42、デコーダ43およびモード制御指令受信ユニット44がオン状態となる(ステップT7〜T9)。
この状態で、モード制御指令受信ユニット44がモード制御指令信号を受信していないとき(ステップT10で「無し」)、第1モード切り換えスイッチ45がオフとされるので、情報処理装置40および無線送信ユニット41はいずれもオフ状態となる(ステップT11,T12)。一方、モード制御指令受信ユニット44がモード制御指令信号を受信していると(ステップT10で「有り」)、第1モード切り換えスイッチ45がオンとされるので、情報処理装置40に電力が供給され(ステップT13)、この情報処理装置40は、発話区間検出処理を行う(ステップT14)。発話区間検出処理には、たとえば、特許文献4に記載されているような公知の処理を適用することができる。特許文献4に記載されている技術を適用するときには、雑音および乗員の音声を検出する無指向性マイクと、乗員の音声または雑音を検出する単一指向性マイクとが、ヘルメット15A,15Bに装備される。そして、これらの出力を情報処理装置40で比較することによって、発話区間が検出される。
情報処理装置40が発話区間であると判定しているとき(ステップT15でYES)、第2モード切り換えスイッチ46がオンされ、無線送信ユニット41が動作状態(送信可能状態)となる(ステップT16)。これにより、発話された音声が、車載通信機20に向けて無線送信される。一方、情報処理装置40が発話区間でないと判定しているとき(ステップT15でNO)、第2モード切り換えスイッチ46はオフ状態とされ、無線送信ユニット41は不動作状態(送信不能状態)とされる(ステップT17)。
以上のように、この実施形態によれば、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aでは、車両側に設けられた運転者用制御スイッチ13Aがオン状態のときに限って情報処理装置40による発話区間検出処理が行われ、さらに、発話区間であると判定されているときに限って無線送信ユニット41が動作状態となる。同様に、同乗者用ヘルメット側無線通信機30Bでは、車両側に設けられた同乗者用制御スイッチ13Bがオン状態のときに限って情報処理装置40による発話区間検出処理が行われ、さらに、発話区間であると判定されているときに限って無線送信ユニット41が動作状態となる。これにより、制御スイッチ13A,13Bが操作されても、発話区間検出処理が開始されるだけで、実際に発話区間が検出されるまでは無線送信ユニット41において電力が消費されることがない。その結果、制御スイッチ13A,13Bが操作されてから発話されるまでの時間や、発話区間の合間の無音期間において、無線送信ユニット41において無駄に電力が消費されることがない。
また、制御スイッチ13A,13Bが操作されなければ無線送信ユニット41が動作することはないので、発話区間検出の誤りによって電力が無駄に消費されたり、相手方への送信を意図しない発話(独り言など)が不用意に送信され、かつ、それによる無駄な電力消費が生じたりする不具合を防止できる。
このようにして、ヘルメット側無線通信機30A,30Bの電源管理が適切になされる結果、このヘルメット側無線通信機30A,30Bの省電力化を図ることができる。これにより、バッテリ37の使用時間を長くすることができ、また、バッテリ37の小容量化および小型化が可能になる。
図7は、この発明の第2の実施形態に係るヘルメット側無線通信機の構成を説明するためのブロック図である。この図7に示されたヘルメット側無線通信機は、前述の車両システムにおける運転者用および同乗者用ヘルメット側無線通信機30A,30Bの共通の構成として用いることができるものである。なお、図7において、前述の図4に示された各部に対応する部分には、図4の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、図4の構成に加えて、ヘルメット電源スイッチ38と情報処理装置40および第2モード切り換えスイッチ46との間を、第1モード切り換えスイッチ45を迂回して接続する第3モード切り換えスイッチ47が備えられている。すなわち、第1および第3モード切り換えスイッチ45,47は、ヘルメット電源スイッチ38と情報処理装置40および第2モード切り換えスイッチ46との間に並列に接続されている。
第3モード切り換えスイッチ47は、情報処理装置40によって、オン/オフ制御される。より具体的には、情報処理装置40は、第1モード切り換えスイッチ45がオンして、当該情報処理装置40が動作状態となると、第3モード切り換えスイッチ47を所定時間T(たとえば、5秒)に渡ってオン状態に保持する。これにより、第1モード切り換えスイッチ45が短時間でオフされた場合(つまり、制御スイッチ13A,13Bの操作時間が短時間の場合)でも、いわば自己保持動作が可能となり、所定時間Tの期間中は、情報処理装置40に電力が供給され続ける。したがって、この期間中には、発話区間であると判定されれば、第2モード切り換えスイッチ46がオン状態に制御され、無線送信ユニット41が動作状態となる。
このように、この実施形態では、前記第1〜第3モード切り換えスイッチ45,46,47および情報処理装置40(第2および第3モード切り換えスイッチ46,47の制御に関する機能部分)によって、モード切り換え手段が構成されている。これらのうち、前記第1および第3モード切り換えスイッチ45,47ならびに情報処理装置40(第3モード切り換えスイッチ47の制御に関する機能部分)によって、発話区間検出制御手段が構成されている。
図8は、図7のヘルメット側無線通信機30A,30Bの動作を説明するためのフローチャートである。この図8において、前述の図6に示された各ステップと同様な動作に対応するステップについては、図6中の符号と同一符号を付して示す。
この実施形態では、モード制御指令信号が受信されない場合であっても(ステップT10で「無し」)、情報処理装置40がオン状態であれば(ステップT20でオン)、第3モード切り換えスイッチ47がオンされており、情報処理装置40は引き続き発話区間検出処理(ステップT14)を行える。情報処理装置40がオフ状態であれば(ステップT20でオフ)、第1および第3モード切り換えスイッチ47がいずれもオフ状態であるので、無線送信ユニット41は不動作状態に保持される(ステップT12)。
一方、発話区間でないと判定された場合(ステップT15でNO)、情報処理装置40は、モード制御指令信号が受信されて当該情報処理装置40が動作状態となってから所定時間Tが経過したかどうかを判断する(ステップT21)。所定時間Tが経過していれば(ステップT21でYES)、情報処理装置40は、第2モード切り換えスイッチ46をオフ状態として無線送信ユニット41を不動作状態とし(ステップT22)、さらに、第3モード切り換えスイッチ47をオフ状態として、自身の動作を停止させる(ステップT23)。所定時間Tの経過前であれば(ステップT21でNO)、情報処理装置40は、第2モード切り換えスイッチ46をオフ状態として無線送信ユニット41を不動作状態とするが(ステップT17)、第3モード切り換えスイッチ47はオン状態に保持して、自身の動作は継続する。
発話区間と判定されている期間中(ステップT15でYES)、前記所定時間Tの経過後であっても、情報処理装置40は、第2および第3モード切り換えスイッチ46,47をオン状態に保持し、無線送信ユニット41を動作状態に保持する(ステップT16)。
図9は、ヘルメット側無線通信機30A,30Bの動作を説明するためのタイムチャートである。図9(a)はヘルメット電源スイッチ38の状態を示し、図9(b)はモード制御指令受信ユニット44によるモード制御指令信号の受信状態を示し、図9(c)は第1モード切り換えスイッチ45の状態を示し、図9(d)は第3モード切り換えスイッチ47の状態を示し、図9(e)は情報処理装置40の電源状態を示している。
ヘルメット電源スイッチ38がオンされている期間中にモード制御指令受信ユニット44がモード制御指令信号を受信すると、第1モード切り換えスイッチ45がオンすることによって、情報処理装置40が動作開始する。この情報処理装置40の制御処理に要する微少時間だけ遅れて、この情報処理装置40によって第3モード切り換えスイッチ47がオンされる。この第3モード切り換えスイッチ47のオン状態は、モード制御指令信号の受信が途絶えた後にも、情報処理装置40の動作開始から所定時間Tに渡って保持される。前述のとおり、所定時間Tの経過後であっても、発話区間が検出されつづけている限りにおいて、情報処理装置40は、第3モード切り換えスイッチ47をオン状態に保持する。
なお、所定時間Tの経過前であっても、発話区間の終了が検出されたときには、情報処理装置40は、第2および第3モード切り換えスイッチ46,47をオフ状態として、情報処理装置40自身および無線送信ユニット41を動作停止することとしてもよい。
このように、この実施形態によれば、モード制御指令信号の受信が短時間であっても、情報処理装置40の動作が所定時間Tに渡って継続する。したがって、話者は、制御スイッチ13A,13Bを発話に先だって短時間だけ操作すれば十分であり、制御スイッチ13A,13Bを操作し続けなくても、相手方との通信を行うことができる。
図10は、この発明の第3の実施形態に係る車両システムの構成を説明するための図解図である。この図10において、前述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。この車両システムは、二輪車両1に搭載された車載用情報機器70を備えている。車載用情報機器70は、ハンドル7に固定されており、さらに、車載通信機20Aと配線接続されている。また、車載用情報機器70は、車載バッテリ29からの給電を受けて動作するようになっている。
車載用情報機器70の例としては、走行経路の音声案内を行う車載ナビゲーション装置、音楽等の音声情報を提供する音声再生装置、ラジオ音声を提供するラジオ装置、携帯電話機に代表される移動電話機の通話音声を仲介する電話音声中継装置などを挙げることができる。
この車載用情報機器70は、音声による操作が可能であるように構成されている。すなわち、車載用情報機器70は、音声認識処理手段を備えており、所定の音声コマンドの入力を受けて、当該コマンドを認識し、その認識結果に対応する動作を行う。たとえば、車載用情報機器70が、車載ナビゲーション装置である場合、音声コマンドは、目的地設定コマンド、案内開始コマンド、ルート変更コマンドおよび案内終了コマンドを含んでいてもよい。
二輪車両1の運転者は、運転者用ヘルメット15Aに備えられたマイクロフォン33を用いて音声コマンドを発することができ、また、スピーカ31,32を介して、車載用情報機器70が発生する音情報を聴取することができる。すなわち、この実施形態では、いわば、運転者と車載用情報機器70との対話が行えるようになっている。
前述の第1の実施形態の場合とは異なり、同乗者用ステップ12には、同乗者用制御スイッチ13Bは設けられていない。運転者用制御スイッチ13Aは、この実施形態では、ハンドル7の左グリップ部近傍に設けられている。むろん、この運転者用制御スイッチ13Aは、前述の実施形態の場合と同様に、運転者用ステップ11に設けられても差し支えない。
図11は、この実施形態における車載通信機20Aの構成を説明するためのブロック図である。この図11において、前述の図3に示された各部に対応する部分には、図3の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態で、運転者用無線ユニット51は、車載用情報機器70との間で信号をやりとりする音声仲介手段として機能するように構成されている。すなわち、運転者用無線ユニット51の無線受信ユニット51Rは、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aから送信されてくる音声信号を受信して車載用情報機器70に受け渡す。車載用情報機器70は、その音声信号を音声コマンドとして処理し、その音声コマンドに対応する動作を行う。一方、車載用情報機器70が発生する音声信号は、無線送信ユニット51Tによって、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aに向けて送信される。運転者用ヘルメット側無線通信機30Aは、受信した音声信号をデコードしてスピーカ31,32に与える。
運転者用ヘルメット側無線通信機30A構成は、前述の図4または図7に示された構成とされている。すなわち、図4の構成とされる場合には、運転者用制御スイッチ13Aが操作されている期間内において発話区間検出処理が行われ、図7の構成とされる場合には運転者用制御スイッチ13Aが操作されてから少なくとも所定時間Tの期間に渡って発話区間検出処理が行われる。この発話区間検出処理が行われる期間中に運転者がマイクロフォン33に向かって発話すると、その音声信号が車載通信機20Aに向けて送信されることになる。
図12は、車載通信機20Aの動作を説明するためのフローチャートである。この図12において、前述の図5に示された各ステップと同様の動作に対応するステップには、図5の場合と同一の参照符号を付して示す。
メインスイッチ28がオフのときは(ステップS1でオフ)、無線ユニット51、スイッチ状態送信ユニット61および車載用情報機器70はいずれもオフ状態である(ステップS2,S21,S4)。
メインスイッチ28がオンのときは(ステップS1でオン)、無線ユニット51および車載用情報機器70は、いずれもオン状態である(ステップS6,S22)。
スイッチ状態送信ユニット61は、運転者用制御スイッチ13Aがオンされている期間中(ステップS8でオン)、電源部23からの電力の供給を受けてオン状態となり、運転者用ヘルメット側無線通信機30Aに向けて、モード制御指令信号を送信する(ステップS9)。運転者用制御スイッチ13Aがオフの期間は(ステップS8でオフ)、スイッチ状態送信ユニット61はオフ状態となり、モード制御指令信号を生成しない(ステップS10)。
運転者は、車載用情報機器70に対して音声コマンドを与える場合に、まず、運転者用制御スイッチ13Aを操作する。これに引き続いて、音声コマンドを発話すると、この音声コマンドが運転者用ヘルメット側無線通信機30Aから車載通信機20Aへと送信され、車載用情報機器70に受け渡される。運転者用ヘルメット側無線通信機30Aでは、運転者が音声コマンドを発話する期間または発話している蓋然性が高い期間(情報処理装置40によって検出される発話区間)に限って、無線送信ユニット41が動作状態となるので、無駄な電力消費を効果的に抑制することができる。
以上、この発明の3つの実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、車両として二輪車両を例にとったが、三輪車その他の鞍乗り型車両に対しても、この発明を同様に適用することができる。さらには、鞍乗り型車両に限らず、車室内に設けられたシートに乗員が着座する車両(たとえば一般的な四輪車両)についても、この発明を同様に適用することができる。
また、前述の実施形態では、ヘルメット15A,15Bの後頭部(帽体16の背面)に固定されるヘルメット側無線通信機30A,30Bの本体部35にバッテリ37が装着されているが、バッテリ37はヘルメット側無線通信機30A,30Bの本体部35とは別の場所に保持することとして、バッテリ37と本体部35との間を配線接続する構成としてもよい。この場合、バッテリ37は、たとえば、乗員の着衣の胸ポケットやベルト等に保持するようにしてもよい。さらには、ヘルメット側無線通信機30A,30Bの本体部35についても、ヘルメット15A,15Bに装備される必要はなく、乗員の着衣に保持する構成としてもよい。
また、第1および第2の実施形態では、運転者用制御スイッチ13Aおよび同乗者用制御スイッチ13Bが運転者用ステップ11および同乗者用ステップ12にそれぞれ配置された例について説明したが、スイッチ13A,13Bの配置がこれらに限定されることはない。たとえば、運転者用制御スイッチ13Aをハンドル7に設けて、運転者が手で操作できるようにしてもよい。同乗者用制御スイッチ13Bについても同様であり、同乗者用シート10に着座した同乗者が手で操作できる適切な位置に配置しても差し支えない。
さらに、前述の第1または第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせて、乗員間の通信とともに、運転者と車載用情報機器70との間の通信をも行える構成としてもよい。
また、前述の実施形態では、乗員側装置と車載通信機とが無線通信する例について説明したが、これらの間の通信がケーブルを介する有線通信である場合にも、この発明の適用が可能である。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の第1の実施形態に係る車両システムの構成を説明するための図解図である。 (a)はヘルメットの構成を説明するための正面図であり、(b)はその背面図である。 車載通信機の電気的構成を説明するためのブロック図である。 ヘルメット側無線通信機の電気的構成を説明するためのブロック図である。 車載通信機の動作を説明するためのフローチャートである。 ヘルメット側無線通信機の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の第2の実施形態に係るヘルメット側無線通信機の構成を説明するためのブロック図である。 図7のヘルメット側無線通信機の動作を説明するためのフローチャートである。 図7のヘルメット側無線通信機の動作を説明するためのタイムチャートである。 この発明の第3の実施形態に係る車両システムの構成を説明するための図解図である。 図10の実施形態における車載通信機の構成を説明するためのブロック図である。 図11の車載通信機の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 二輪車両
2 車体フレーム
3 動力ユニット
4 後輪
5 フロントフォーク
6 前輪
7 ハンドル
8 リアサスペンションユニット
9 運転者用シート
10 同乗者用シート
11 運転者用ステップ
12 同乗者用ステップ
13A 運転者用制御スイッチ
13B 同乗者用制御スイッチ
15A 運転者用ヘルメット
15B 同乗者用ヘルメット
16 帽体
17 顎ガード
18 顎紐
19 開口部
20 車載通信機
20A 車載通信機
21 アンテナ
21A アンテナ
21B アンテナ
21C アンテナ
21D アンテナ
23 電源部
28 メインスイッチ
29 車載バッテリ
30A 運転者用ヘルメット側無線通信機
30B 同乗者用ヘルメット側無線通信機
31 スピーカ
33 マイクロフォン
35 本体部
36 アンテナ
36a アンテナ
36b アンテナ
37 バッテリ
38 ヘルメット電源スイッチ
40 情報処理装置
41 無線送信ユニット
42 無線受信ユニット
43 デコーダ
44 モード制御指令受信ユニット
45 第1モード切り換えスイッチ
46 第2モード切り換えスイッチ
47 第3モード切り換えスイッチ
51 第1無線ユニット(運転者用無線ユニット)
51R 無線受信ユニット
51T 無線送信ユニット
52 第2無線ユニット(同乗者用無線ユニット)
52R 無線受信ユニット
52T 無線送信ユニット
61 第1スイッチ状態送信ユニット
62 第2スイッチ状態送信ユニット
70 車載用情報機器

Claims (13)

  1. 車両の乗員によって保持されるべき乗員側装置と、
    車両に備えられるべき車載通信機とを含み、
    前記乗員側装置は、
    乗員が発する音声を検出するマイクロフォンからの音声信号が入力され、この音声信号中の発話区間を検出する発話区間検出手段と、
    この発話区間検出手段によって検出される発話区間の音声信号を前記車載通信機に向けて送信するための送信手段、および前記車載通信機から送信される音声信号を受信する受信手段を有する通信手段と、
    前記車載通信機からのモード制御指令を受信するモード制御指令受信手段と、
    このモード制御指令受信手段によって受信されるモード制御指令および前記発話区間検出手段による発話区間の検出結果に応じて、当該乗員側装置の動作モードを第1動作モードと、この第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モードとの間で切り換えるモード切り換え手段とを備えており、前記第1動作モードは、前記送信手段に電力が供給されて当該送信手段が前記車載通信機に向けて音声信号を送信するために動作する送信可能モードであり、前記第2動作モードは、前記送信手段に電力が供給されず、当該送信手段が前記車載通信機に向けて音声信号を送信するための動作をしない送信不能モードであり、
    前記車載通信機は、
    乗員によって操作されるモード制御スイッチと、
    このモード制御スイッチの操作に応答してモード制御指令を前記乗員側装置に送信するモード制御指令送信手段とを備えており
    前記乗員側装置は、車両の複数の乗員に対応して複数個設けられており、
    前記車載通信機は、車両の複数の乗員によってそれぞれ操作されるべき複数の前記モード制御スイッチを備えており、
    前記モード制御指令送信手段は、前記複数のモード制御スイッチの操作にそれぞれ応答して、対応する乗員側装置へとモード制御指令を送信するものである、車両用通信システム。
  2. 前記車載通信機は、一の乗員側装置の通信手段から音声信号を受信し、その音声信号を他の乗員側装置へ送信する中継通信手段を含み、
    前記受信手段は、前記中継通信手段から送られてくる音声信号を受信するものである、請求項記載の車両用通信システム。
  3. 車両の乗員によって保持されるべき乗員側装置と、
    車両に備えられるべき車載通信機とを含み、
    前記乗員側装置は、
    乗員が発する音声を検出するマイクロフォンからの音声信号が入力され、この音声信号中の発話区間を検出する発話区間検出手段と、
    この発話区間検出手段によって検出される発話区間の音声信号を前記車載通信機に向けて送信するための送信手段を有する通信手段と、
    前記車載通信機からのモード制御指令を受信するモード制御指令受信手段と、
    このモード制御指令受信手段によって受信されるモード制御指令および前記発話区間検出手段による発話区間の検出結果に応じて、当該乗員側装置の動作モードを第1動作モードと、この第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モードとの間で切り換えるモード切り換え手段とを備えており、
    前記車載通信機は、
    乗員によって操作されるモード制御スイッチと、
    このモード制御スイッチの操作に応答してモード制御指令を前記乗員側装置に送信するモード制御指令送信手段とを備えており、
    前記乗員側装置は、車両の複数の乗員に対応して複数個設けられており、
    前記車載通信機は、車両の複数の乗員によってそれぞれ操作されるべき複数の前記モード制御スイッチを備えており、
    前記モード制御指令送信手段は、前記複数のモード制御スイッチの操作にそれぞれ応答して、対応する乗員側装置へとモード制御指令を送信するものである、車両用通信システム。
  4. 前記車載通信機は、一の乗員側装置の通信手段から音声信号を受信し、その音声信号を他の乗員側装置へ送信する中継通信手段を含み、
    前記乗員側装置の通信手段は、前記中継通信手段から送られてくる音声信号を受信する受信手段を含む、請求項記載の車両用通信システム。
  5. 前記モード切り換え手段は、前記モード制御指令受信手段によって、乗員の発話意図を表すモード制御指令が受信され、かつ、前記発話区間検出手段が発話区間を検出することを条件に、当該乗員側装置の動作モードを前記第1動作モードとし、前記条件が満たされない場合には、当該乗員側装置の動作モードを前記第2動作モードとするものである、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用通信システム。
  6. 前記モード切り換え手段は、前記モード制御指令受信手段によって受信されるモード制御指令に基づいて、前記発話区間検出手段を動作状態と不動作状態とに切り換える発話区間検出制御手段を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用通信システム。
  7. 前記発話区間検出制御手段は、前記発話区間検出手段が一旦動作状態となった後には、前記モード制御指令受信手段によるモード制御指令の受信の有無によらずに、所定時間の経過または発話区間の終了までに限り、前記発話区間検出手段を動作状態に保持する手段を含む、請求項記載の車両用通信システム。
  8. 前記モード切り換え手段は、
    前記発話区間検出手段が動作状態であって、かつ、この発話区間検出手段が発話区間を検出しているときには、当該乗員側装置の動作モードを前記第1動作モードとし、
    前記発話区間検出手段が不動作状態のときには、前記乗員側装置の動作モードを前記第2動作モードとし、
    前記発話区間検出手段が動作状態であって、かつ、この発話区間検出手段が発話区間を検出していないときには、前記乗員側装置の動作モードを前記第2動作モードとするものである、請求項または記載の車両用通信システム。
  9. 前記車載通信機は、乗員側装置の通信手段から音声信号を受信し、その音声信号を前記車両に搭載されるべき車載用情報機器に向けて出力する音声仲介手段をさらに含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用通信システム。
  10. 前記車載用情報機器は、音情報を生成するものであり、
    前記音声仲介手段は、前記車載用情報機器が生成する音情報を前記乗員側装置に向けて送信する手段を含む、請求項記載の車両用通信システム。
  11. 車両の乗員によって保持される乗員側装置との通信のために車両に備えられるべき車載通信機であって、
    前記乗員側装置は、
    乗員が発する音声を検出するマイクロフォンからの音声信号が入力され、この音声信号中の発話区間を検出する発話区間検出手段と、
    この発話区間検出手段によって検出される発話区間の音声信号を前記車載通信機に向けて送信するための送信手段、および前記車載通信機から送信される音声信号を受信する受信手段を有する通信手段と、
    前記車載通信機からのモード制御指令を受信するモード制御指令受信手段と、
    このモード制御指令受信手段によって受信されるモード制御指令および前記発話区間検出手段による発話区間の検出結果に応じて、当該乗員側装置の動作モードを第1動作モードと、この第1動作モードよりも消費電力の少ない第2動作モードとの間で切り換えるモード切り換え手段とを備えており、前記第1動作モードは、前記送信手段に電力が供給されて当該送信手段が前記車載通信機に向けて音声信号を送信するために動作する送信可能モードであり、前記第2動作モードは、前記送信手段に電力が供給されず、当該送信手段が前記車載通信機に向けて音声信号を送信するための動作をしない送信不能モードであり、
    前記車載通信機は、
    発話に際して乗員によって操作されるモード制御スイッチと、
    このモード制御スイッチの操作に応答して、乗員の発話の意図を表すモード制御指令を前記乗員側装置に送信するモード制御指令送信手段とを備えており
    前記乗員側装置は、車両の複数の乗員に対応して複数個設けられ、
    前記車載通信機は、車両の複数の乗員によってそれぞれ操作されるべき複数の前記モード制御スイッチを備えており、
    前記モード制御指令送信手段は、前記複数のモード制御スイッチの操作にそれぞれ応答して、対応する乗員側装置へとモード制御指令を送信するものである、車載通信機。
  12. 車体と、
    この車体に搭載された請求項11記載の車載通信機とを含む、車両。
  13. 車両と、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の車両用通信システムとを含む、車両システム。
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