JP2004104684A - 二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置 - Google Patents
二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004104684A JP2004104684A JP2002266970A JP2002266970A JP2004104684A JP 2004104684 A JP2004104684 A JP 2004104684A JP 2002266970 A JP2002266970 A JP 2002266970A JP 2002266970 A JP2002266970 A JP 2002266970A JP 2004104684 A JP2004104684 A JP 2004104684A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- headset
- signal
- wireless communication
- wireless
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】同乗者がヘッドセット2の音楽聴取スイッチ27をオンにすると、ヘッドセット2の制御装置22がブルートゥースモジュール21を介してセット装置本体3のブルートゥースモジュールと通信を行い、音楽聴取スイッチオン信号をセット装置本体3に送信する。このとき、セット装置本体3のオーディオ装置の電源がオンになっていると、オーディオ装置からの音声、音楽等の音信号に対応するデジタル音データがMP3形式で圧縮されて送信され、制御装置22が受信したセット装置本体3からのデジタル音データをMP3デコーダ24が非圧縮のデジタル音データに復号して再生し、AMP26を介してスピーカ9に出力するので、同乗者がセット装置本体3からの音楽を聴くことができる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置に係り、特にヘルメット及び装置本体に多重無線通信装置を装備し、二輪車の同乗者同士の会話、他の車両との無線通信による会話、オーディオ装置からの音楽の聴取、携帯電話による通話等を行うことができる二輪車用ワイヤレスヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車の乗員用ヘルメットには、着用者の頭部全体を覆うフルフェイス型のものが普及しており、このようなフルフェイス型のヘルメットでは、外界の音が遮断されやすいので、運転者にとって乗車中に周囲の音や状況が把握し難いという課題があるうえに、特に走行中は、運転者と同乗者との会話等は走行風により掻き消されて聴き取りにくく、コミュニケーションがとり難いので、そのことに注意が集中して交通安全性を害す場合がある。
【0003】
このため、最近、運転者と同乗者のヘルメットにそれぞれ、スピーカとマイクロフォンを設けるとともに、これら両ヘルメットの間隔が予め設定された所定の近距離通信可能範囲内に入ったときにこれらの両ヘルメット間での音声の双方向通信を自動的に可能とするブルートゥース仕様の無線通信装置を設けることが提案されている。
【0004】
ブルートゥース(Blue tooth)は、多くの異なる電力レベルで作動することができ、これらの電力レベルの中には、通信範囲が10mである0dBmレベル送信パワー(例えば1ミリワット)及び通信範囲が100mである20dBm送信パワーが含まれる。このブルートゥースは、2.4GHzあたりで作動して、データを1メガビット/秒で伝送することができ、時分割デュプレックスを有する周波数ホッピングされた広帯域スペクトラムを使用しており、1台のマスタと最大7台のスレーブでピコネットと呼ばれるネットワークを形成して通信を行うことができる。
【0005】
このように運転者と同乗者のヘルメットの無線通信装置でネットワークを形成すれば、運転者と同乗者が各々のヘルメットを着用して自動二輪車の運転座席と後部座席に着座すると、これら両者のヘルメットが所定の近距離通信可能範囲に入り、両無線通信装置が自動的に通信可能になる。そして、両者が会話すると、これら音声が無線通信装置により両ヘルメット間で双方向で無線通信されるので、同乗者間の会話を行うことができる。
【0006】
また、運転者は上記無線通信装置を使用してブルートゥース対応の携帯電話により電話を行うこともでき、さらに、車両側のセット装置本体にも上記のような無線通信装置を設けることにより、運転者はセット装置本体に接続されたオーディオ装置からの音楽を聴いたり、他の車両との無線通信を行うことも可能である。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−148657号公報
【特許文献2】
特開2001−280982号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このブルートゥースの通信規格に準拠した通信システムでは、他の通信機器に接続(通信回線の確立)を試みた通信機器がマスタ機器として作用し、一方、他の通信機器から接続を試みられた通信機器がスレーブ機器として作用するように規定され、マスタ機器として作用する通信機器は、スレーブ機器として作用する通信機器を最大で7つまで接続することが可能であるが、このような通信システムを二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置に使用した場合、例えば、運転者のヘルメットの無線通信装置をマスタ機器として作用させると、運転者は同乗者と会話することができるとともに、セット装置本体を介して音楽を聴いたり、セット装置本体の無線通信装置を介して他車との会話等を行うことができるが、スレーブ側の同乗者は運転者との会話を行うことはできるが、セット装置本体からの音楽を聴くことができないという問題があった。
【0009】
また、運転者と同乗者とが会話している途中に携帯電話が鳴ったり、他車からのインターコム要求があった場合に、運転者がそれに気がつかないでしまうという問題もあった。
【0010】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、自動二輪車の同乗者も運転者と同時にセット装置本体からの音楽を聴くことができるとともに、運転者が携帯電話の着信や他車からのインターコム要求を認識することができる、二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(1)は、自動二輪車の運転者用のヘルメットに備えられた第1のヘッドセットと、同乗者用のヘルメットに備えられた第2のヘッドセット及び自動二輪車に装備されるセット装置本体にそれぞれ配設され、これらの間隔が予め設定された所定の近距離通信可能範囲内に入ったとき、これらの間でネットワークを形成して双方向無線通信を可能とする無線通信装置を備えた二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置において、上記第1のヘッドセットの無線通信装置がマスタとして機能し、少なくとも上記セット装置本体の無線通信装置、上記第2のヘッドセットの無線通信装置がスレーブとして第1のネットワークを構成するとともに、上記第2のヘッドセットの無線通信装置がマスタを兼ね、上記第2のヘッドセットの無線通信装置と少なくとも上記セット装置本体の無線通信装置とで第2のネットワークを構成したことを特徴とし、本発明に係る二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(2)は、二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(1)において、上記運転者用ヘルメット及び同乗者用ヘルメットがマイクロフォンとスピーカを備えていることを特徴とする。
【0012】
ブルートゥースの通信規格では、1台のマスタと最大7台のスレーブでピコネットと呼ばれるネットワークを形成して通信を行うことができるとともに、1台の無線通信装置で1つのピコネットのマスタもしくはスレーブと他のピコネットのマスタ/スレーブを兼ねることができ、ピコネットが複数集まって、スキャタネットを形成することもできる。本発明に係る二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(1)、(2)は、同乗者のヘッドセットの無線通信装置をマスタ及びスレーブとして動作させ、運転者用ヘッドセットをマスタとし、セット装置本体及び同乗者用ヘッドセットをスレーブとするネットワークと、同乗者用ヘッドセットをマスタとし、セット装置本体をスレーブとするネットワークの二つのネットワークを構成することにより、同乗者もセット装置本体からの音楽信号を受信することができ、同乗者が音楽を聴くことができる。
【0013】
また、本発明に係る二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(3)は、二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(1)において、上記第1のヘッドセットまたは/及び上記第2のヘッドセットが、近距離通信可能範囲内に入ったとき、双方向無線通信を可能とする無線通信装置を備えた携帯電話の着信を検知する手段を備え、上記携帯電話に着信があったとき自動的に携帯電話で会話を行うことができることを特徴とする。
【0014】
上記二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(3)によれば、第1のヘッドセットまたは第2のヘッドセットが携帯電話の着信を検知することができるので、運転者または同乗者は携帯電話の着信があった場合、音楽聴取中や会話中であっても携帯電話の着信を認識して通話を行うことができる。
【0015】
さらに、本発明に係る二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(4)は、二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(1)において、近距離通信可能範囲内に入ったとき、双方向無線通信を自動的に可能とする無線通信装置を備えたポータブルオーディオ機器からの音楽を第1のヘッドセットまたは/及び第2のヘッドセットで聴くことができることを特徴とし、本発明に係る二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(5)は、二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(4)において、第1、第2のヘッドセットがそれぞれMP3デコーダを備えたことを特徴とする。
【0016】
上記二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(4)、(5)によれば、ポータブルオーディオ機器またはセット装置本体から送信されるMP3信号形式で圧縮された音楽信号をMP3デコーダによって音楽信号に再生して音楽を聴くことができる。
【0017】
さらに、本発明に係る二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(6)は、二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(1)において、上記セット装置本体が他の車両のセット装置本体と無線通信を行う通信装置を備えるとともに、上記第1のヘッドセットが、上記セット装置本体からの無線通信信号の有無を検知する手段を有し、他の車両と無線通信による会話を行うことができることを特徴とする。
【0018】
上記二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置(6)によれば、運転者が同乗者と会話していたり、音楽を聴いていたりしても、上記運転者のヘッドセットが、上記セット装置本体からの無線通信信号を検知するので、他の車両からの無線通信の要求を知ることができ、他の車両と会話を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置全体の概略構成図、図2は運転者用、同乗者用のヘルメットの構造を示す図、図3は運転者用ヘルメット内蔵ヘッドセット1のブロック図、図4は同乗者用ヘルメット内蔵ヘッドセット2のブロック図、図5はセット装置本体3のブロック図である。
【0020】
図1に示すように、二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置は自動二輪車の運転者用ヘルメット6に内蔵されたヘッドセット1と、同乗者用ヘルメット7に内蔵されたヘッドセット2と、自動二輪車の運転者座席の近傍に搭載されるセット装置本体3と、携帯電話4、4’と、他の二輪車に搭載されたセット装置本体3’と、ポータブルオーディオ機器5等から構成されている。これらの機器の各々には、近距離通信用の通信機器であるブルートゥースデバイスが搭載され、相互に通信可能であり、ブルートゥースネットワークと呼ばれるネットワークを構成することができる。ブルートゥースデバイスは、転送可能な距離の範囲内に通信可能なブルートゥースデバイスを検出したとき、相互に認証処理を実行し、認証処理が成功した場合に、相互にデータを授受することができる。このため、これらのデバイス間では、ブルートゥースネットワークによる相互の通信を可能とするため、予めデバイス同士が相互の認証情報を登録する必要がある。
【0021】
運転者用ヘルメットは図2に示すように、例えばフルフェイス型のヘルメット6の後頭部側にヘッドセット1が埋設され、このヘッドセット1に接続されたマイクロフォン8が運転者のほぼ口に対向する部分に設けられているとともに、ヘッドセット1に接続されたスピーカ9が運転者のほぼ両耳に対向する位置に左右一対設けられている。なお、同乗者用のヘルメット7も同様の構造を有している。
【0022】
次に、運転者用ヘルメット6に内蔵されたヘッドセット1の詳細について、図3により説明する。ヘッドセット1はブルートゥースモジュール11、制御装置12、音声ユニット13、MP3デコーダ14、増幅回路(AMP)15、16を備えている。
【0023】
ブルートゥースモジュール11は同乗者のヘッドセット2またはセット装置本体3あるいは携帯電話4等に備えられた他のブルートゥースモジュールが予め設定されている所定の近距離通信可能範囲に入ったときに、自動的にオン状態、すなわち通信可能状態となり、所定の近距離通信可能範囲から逸脱したときに、自動的にオフ状態、すなわち通信停止状態となる。このブルートゥースモジュール11は制御装置12の制御により同乗者のヘッドセット2またはセット装置本体3あるいは携帯電話4との間で信号を時分割で入出力し、他の機器からの信号を制御装置12に入力する。
【0024】
制御装置12はCPU、ROM、RAM、その他の機器を備えたコンピュータシステムにより構成され、ブルートゥースモジュール11からの信号または音声ユニット13からの信号によりどの機器との通信が必要かを判断し、必要な機器との通信をブルートゥースモジュール11を介して行うとともに、音声ユニット13、MP3デコーダ14との信号の入出力を行う。
【0025】
音声ユニット13はAMP15を介して入力されるマイクロフォン8からの音声信号をデジタル信号に変換して制御装置12に入力するとともに、制御装置12からのデジタル信号を音声信号に変換し、AMP16を介してスピーカ9に出力する。また、MP3デコーダ14は制御装置12からのMP3形式で圧縮された音声、音楽等の音信号に対応するデジタル音データを非圧縮のデジタル音データに復号して再生し、AMP16に出力する。
【0026】
一方、同乗者用ヘッドセット2は図4に示すように、運転者用ヘッドセット1と同様にブルートゥースモジュール21、制御装置22、音声ユニット23、MP3デコーダ24、増幅回路(AMP)25、26を備えるとともに、音楽聴取スイッチ27を備えている。この音楽聴取スイッチ27はヘッドセット2に固定したものでもよく、また、ヘッドセット2から分離し、コードでヘッドセット2に繋がれたスイッチとしてもよい。このスイッチ27を押すことにより、制御装置22は同乗者の音楽聴取要求をうけとり、ブルートゥースモジュール21を介してセット装置本体3と通信して音楽信号を受信する。同乗者用ヘッドセット2のその他の装置は運転者用ヘッドセット1と同じ機能を有するので、説明を省略する。
【0027】
また、セット装置本体3は図5に示すように、二組のブルートゥースモジュール31、32、制御装置33を備えるとともに、ラジオやMD、CD等のオーディオ装置34及び他の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のセット装置本体3’と無線通信を行う通信装置35を備えている。
【0028】
制御装置33はCPU、ROM、RAM、その他の機器を備えたコンピュータシステムにより構成され、通信装置35からの信号またはオーディオ装置34の電源オン信号あるいはブルートゥースモジュール31、32の受信信号等からどの機器との信号の入出力が必要かを判断し、ブルートゥースモジュール31、32を介してブルートゥースモジュール11、21と通信し、必要な機器との入出力信号の受け渡しをヘッドセット1、2との間で行うとともに、オーディオ装置34、通信装置35との間で信号の入出力を行う。
【0029】
ブルートゥースモジュール31、32は上記のブルートゥースモジュール11と同様なものであり、ヘッドセット1、2のブルートゥースモジュール11、21との間で認証が確立されると、ヘッドセット1、2のブルートゥースモジュール11、21に自分自身を制御するためのユーザインターフェース(UI)データを送信する。また、オーディオ装置34はラジオやMD、CD等からなり、制御装置33はこのオーディオ装置34から音声、音楽等の音信号に対応するデジタル音データが入力されると、このデジタル音データをMP3形式で圧縮してブルートゥースモジュール31、32に送出するとともに、音楽送出信号を出力する。
【0030】
通信装置35は、他の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のセット装置本体3’の通信装置との間で無線通信を行い、他の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のセット装置本体3’から通信信号が入力されると、その通信信号をデジタル信号に変換して制御装置33に入力するとともに、制御装置33からのデジタル信号を処理して外部に送信する。制御装置33は通信装置35から通信信号が入力されると、セット装置本体3’との通信情報及び通信状態信号をブルートゥースモジュール31を介してヘッドセット1に送信する。
【0031】
また、携帯電話4、4’は手を使わずに着信コール後自動的に接続して通話を可能とし、通話が終了すると自動的に切断する、いわゆるハンズフリー機能を備えており、さらにブルートゥースユニットを備え、運転者用ヘッドセット1、2のブルートゥースユニット11、21と通信を行うことができ、ヘッドセット1、2との間で認証が確立されると、ヘッドセット1、2に自分自身を制御するためのユーザインターフェース(UI)データを送信する。また、コンパクトディスクプレーヤー(CD)、ミニディスク(MD)、MP3等のポータブルオーディオ機器5もブルートゥースユニットを備え、運転者用ヘッドセット1のブルートゥースユニット11と通信を行い、ヘッドセット1との間で認証が確立されると、同様に、ヘッドセット1に自分自身を制御するためのユーザインターフェース(UI)データを送信する。
【0032】
次に、このように構成された二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置の動作を図3〜図5のブロック図、図6のネットワーク構成図及び図7のタイミングチャート、図8〜図10のフローチャートを使用して説明する。
【0033】
図6のネットワーク構成図に示すように、ヘッドセット2のブルートゥースモジュールがマスタとスレーブを兼ねており、ヘッドセット1のブルートゥースモジュール11がマスタ、セット装置本体3のブルートゥースモジュール31、携帯電話4のブルートゥースモジュール、オーディオ機器5のブルートゥースモジュール、及びヘッドセット2のブルートゥースモジュール21が一つのネットワークを形成し、また、ヘッドセット2のブルートゥースモジュール21がマスタ、セット装置本体3のブルートゥースモジュール32及び携帯電話4’のブルートゥースモジュールがスレーブとして機能する別のネットワークを形成している。
【0034】
そして、運転者が自動二輪車の運転シートに跨り、運転者用ヘッドセット1の電源をオンにすると、ヘッドセット1のブルートゥースモジュール11が他のブルートゥースモジュールと接続を試みる。ブルートゥースデバイスは、転送可能な距離の範囲内に通信可能なブルートゥースデバイスを検出したとき、相互に認証処理をする。制御装置12はブルートゥースネットワークを構成する機器のリストを管理しており、認証が成功したとき、この機器のリストに新たに検出された機器を登録する。また、リストに加えられた機器が圏内から外れた場合は、制御装置12は保持されたリストからその機器を削除する。この処理により、制御装置12は、リストに登録されている機器に限り、ブルートゥースネットワークを介した通信が可能であると認識する。なお、機器が相互に圏内に存在しても、相互の認証処理が成功しない場合には、ブルートゥースネットワークに加えるべき機器が検出されることはない。
【0035】
セット装置本体3のブルートゥースモジュール31、携帯電話4のブルートゥースモジュールとの接続が確立されると、制御装置12はセット装置本体3、携帯電話4から供給されてくるUIデータを受信して機器リストに登録し、これによりヘッドセット1のブルートゥースモジュール11がマスタ機器として動作し、一方、セット装置本体3側、携帯電話4側のブルートゥースモジュールがスレーブ機器として動作する。
【0036】
この後、同乗者が自動二輪車の後部座席に座ると、この同乗者のヘッドセット2のブルートゥースモジュール21と運転者用ヘッドセット1のブルートゥースモジュール11とが自動的に接続され、同乗者のヘッドセット2のブルートゥースモジュール21もスレーブ機器として接続される。この状態では、図7のタイミングチャートに示すように、運転者用ヘッドセット1のブルートゥースモジュール11側をマスタとし、ヘッドセット2側、セット装置本体3側、携帯電話4側をスレーブ2〜4として多重無線通信し、マスタは、時間t1〜t2を周期とするタイムスロット内に、スレーブ2〜4と時分割で交信し、この結果、マスタはスレーブ2〜4と並列的に通信することができる。なお、ポータブルオーディオ機器5もある場合には、このポータブルオーディオ機器5もブルートゥースモジュール11をマスタとするネットワークのスレーブ機器として接続される。
【0037】
一方、同乗者のヘッドセット2の制御装置22も同様にブルートゥースネットワークを構成する機器のリストを管理しており、セット装置本体3のブルートゥースモジュール32、携帯電話4’のブルートゥースモジュールとの接続が確立されると、制御装置22はセット装置本体3、携帯電話4’から供給されてくるUIデータを受信して機器リストに登録し、これによりヘッドセット2のブルートゥースモジュール21がマスタ機器として動作し、一方、セット装置本体3側のブルートゥースモジュール32と、携帯電話4’側のブルートゥースモジュールがスレーブ機器として動作する。
【0038】
そして、ヘッドセット1においては、制御装置12が常時図8のフローチャートに示すように、ブルートゥースモジュール11、音声ユニット13からの入力を監視し、通信を行うべき機器を判断している。すなわち、まず、制御装置12はブルートゥースモジュール11からの出力により、携帯電話4からの信号があるか否かを判別する(ステップ1)。携帯電話4からの信号があると、制御装置12はブルートゥースモジュール11を介して携帯電話4と通信を行うとともに、音声ユニット13との信号の入出力を行う(ステップ2)。そして、制御装置12は常に音声ユニット13との信号の入出力を監視し、一定時間以上音声ユニット13との信号の入出力がないかを判別し(ステップ3)、信号の入出力が継続されている場合には、ステップ2に戻り、一定時間以上音声ユニット13との信号の入出力がなくなると、ステップ1に戻る。
【0039】
携帯電話4からの信号がない場合には、制御装置12は、セット装置本体3からの通信状態信号があるか否かを判別する(ステップ4)。通信状態信号があると、制御装置12はブルートゥースモジュール11を介してセット装置本体3と通信を行うとともに、音声ユニット13との信号の入出力を行う(ステップ5)。次に、制御装置12はブルートゥースモジュール11からの出力により、携帯電話4からの信号があるか否かを判別する(ステップ6)。携帯電話4からの信号があると、ステップ2に戻り、携帯電話4からの信号がない場合には、制御装置12は一定時間以上音声ユニット13との信号の入出力がないかを判別し(ステップ7)、信号の入出力が継続されている場合には、ステップ5に戻り、一定時間以上音声ユニット13との信号の入出力がなくなると、ステップ1に戻る。
【0040】
そして、セット装置本体3からの通信状態信号がない場合には、制御装置12は、ヘッドセット2からの同乗者の音声信号があるか否かを判別する(ステップ8)。ヘッドセット2からの同乗者音声信号があると、制御装置12はブルートゥースモジュール11を介してヘッドセット2と通信を行うとともに、音声ユニット13との信号の入出力を行う(ステップ9)。次に、制御装置12はブルートゥースモジュール11からの出力により、携帯電話4からの信号があるか否かを判別し(ステップ10)、携帯電話4からの信号があると、ステップ2に戻り、携帯電話4からの信号がない場合には、セット装置本体3からの通信状態信号があるか否かを判別する(ステップ11)。セット装置本体3からの通信状態信号が有る場合には、ステップ5に戻り、セット装置本体3からの通信状態信号がない場合には、一定時間以上音声ユニット13との信号の入出力がないかを判別し(ステップ12)、信号の入出力が継続されている場合には、ステップ9に戻り、一定時間以上音声ユニット13との信号の入出力がなくなると、ステップ1に戻る。
【0041】
さらに、ヘッドセット2からの同乗者音声信号がない場合には、制御装置12は、音声ユニット13からの信号があるか否かを判別する(ステップ13)。音声ユニット13からの信号があると、制御装置12は同乗者との会話の要求と判断してステップ9に移り、同様にして同乗者との会話が行われる。音声ユニット13からの信号がない場合には、制御装置12は、セット装置本体3からの音楽送信信号があるか否かを判別する(ステップ14)。音楽送信信号があると、制御装置12はブルートゥースモジュール11を介してセット装置本体3と通信を行うとともに、MP3デコーダ14にMP3形式で圧縮された音声、音楽等の音信号に対応するデジタル音データを出力する(ステップ15)。
【0042】
次に、制御装置12はブルートゥースモジュール11からの出力により、携帯電話4からの信号があるか否かを判別し(ステップ16)、携帯電話4からの信号があると、ステップ2に戻り、携帯電話4からの信号がない場合には、セット装置本体3からの通信状態信号があるか否かを判別する(ステップ17)。セット装置本体3からの通信状態信号が有る場合には、ステップ5に戻り、セット装置本体3からの通信状態信号がない場合には、制御装置12は、ヘッドセット2からの同乗者の音声信号があるか否かを判別する(ステップ18)。ヘッドセット2からの同乗者音声信号があると、ステップ9に移り、ヘッドセット2からの同乗者の音声信号がない場合には、制御装置12は音声ユニット13からの信号があるか否かを判別する(ステップ19)。音声ユニット13からの信号があると、ステップ9に移る。音声ユニット13からの信号がない場合には、制御装置12は、セット装置本体3からの音楽送信信号が終了しているか否かを判別する(ステップ20)。音楽送信信号が終了していない場合にはステップ15に戻り、音楽送信信号が終了している場合にはステップ1に戻り、新たに携帯電話4からの信号の有無を判別する。
【0043】
このように、携帯電話での会話を最優先にし、携帯電話で会話していない場合には、他の二輪車との通信、同乗者との会話を優先しているので、セット装置3本体からの音楽を聴いている状態で、携帯電話の着信があった場合、通信機器を介して他の二輪車から通信があった場合、あるいは、同乗者が会話してきた場合には、音楽を遮断して会話を行うことができる。
【0044】
他方、同乗者のヘッドセット2においては、制御装置12が図9のフローチャートに示すように、ブルートゥースモジュール21、音声ユニット23、音楽聴取スイッチ27からの入力を監視し、通信を行うべき機器を判断している。すなわち、まず、制御装置22はブルートゥースモジュール21からの出力により、携帯電話4’からの信号があるか否かを判別する(ステップ21)。携帯電話4’からの信号があると、制御装置22はブルートゥースモジュール21を介して携帯電話4’と通信を行うとともに、音声ユニット23との信号の入出力を行う(ステップ22)。そして、制御装置22は常に音声ユニット23との信号の入出力を監視し、一定時間以上音声ユニット13との信号の入出力がないかを判別し(ステップ23)、信号の入出力が継続されている場合には、ステップ22に戻り、一定時間以上音声ユニット23との信号の入出力がなくなると、ステップ21に戻る。
【0045】
そして、携帯電話4’からの信号がない場合には、制御装置22は、ヘッドセット1からの運転者の音声信号があるか否かを判別する(ステップ24)。ヘッドセット1からの運転者音声信号があると、制御装置22はブルートゥースモジュール21を介してヘッドセット1と通信を行うとともに、音声ユニット23との信号の入出力を行う(ステップ25)。次に、制御装置22はブルートゥースモジュール21からの出力により、携帯電話4’からの信号があるか否かを判別し(ステップ26)、携帯電話4’からの信号があると、ステップ22に戻り、携帯電話4’からの信号がない場合には、一定時間以上音声ユニット13との信号の入出力がないかを判別し(ステップ27)、信号の入出力が継続されている場合には、ステップ25に戻り、一定時間以上音声ユニット13との信号の入出力がなくなると、ステップ21に戻る。
【0046】
さらに、ヘッドセット1からの運転者音声信号がない場合には、制御装置22は、音声ユニット23からの信号があるか否かを判別する(ステップ28)。音声ユニット23からの信号があると、制御装置22は運転者との会話の要求と判断してステップ25に移り、同様にして運転者との会話が行われる。音声ユニット23からの信号がない場合には、制御装置22は、音楽聴取スイッチ27がオンか否かを判別する(ステップ29)。音楽聴取スイッチ27がオンの場合には、制御装置22はブルートゥースモジュール21を介してセット装置本体3に音楽聴取スイッチオン信号を送信するとともに、セット装置本体3から送られてくるMP3形式で圧縮された音声、音楽等の音信号に対応するデジタル音データをMP3デコーダ24に出力する(ステップ30)。
【0047】
次に、制御装置22はブルートゥースモジュール21からの出力により、携帯電話4’からの信号があるか否かを判別し(ステップ31)、携帯電話4’からの信号があると、ステップ22に戻り、携帯電話4’からの信号がない場合には、ヘッドセット1からの運転者音声信号があるか否かを判別する(ステップ32)。ヘッドセット1からの運転者音声信号が有る場合には、ステップ25に移り、ヘッドセット1からの運転者音声信号がない場合には、制御装置22は、音声ユニット23からの信号があるか否かを判別する(ステップ33)。音声ユニット23からの信号があると、ステップ25に移り、音声ユニット23からの信号がない場合には、制御装置12は、音楽聴取スイッチがオフか否かを判別する(ステップ34)。音楽聴取スイッチ27がオンのままであればステップ30に戻り、音楽聴取スイッチ27がオフであれば、ステップ21に戻る。
【0048】
また、セット装置本体3においては、制御装置33が図10のフローチャートに示すように、ブルートゥースモジュール31、32からの信号、通信装置35からの通信信号またはオーディオ装置34の電源オン信号等を監視し、どの機器との信号の入出力が必要かを判断するとともに、ブルートゥースモジュール31、32を介してブルートゥースモジュール11、21と通信し、必要な機器との入出力信号の受け渡しをヘッドセット1、2との間で行う。
【0049】
すなわち、まず、制御装置33は通信装置35からの通信入力があるか否かを判別する(ステップ41)。通信入力があると、制御装置33はブルートゥースモジュール31を介してヘッドセット1と通信を行い、ヘッドセット1に通信状態信号と他の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のセット装置本体3’との通信情報を送信するとともに、ヘッドセット1からの通信情報を通信装置35に出力する(ステップ42)。次に、制御装置33は通信入力が終了しているかを判別し(ステップ43)、終了していない場合には、ステップ42に戻り、通信入力が終了している場合には、ステップ41に戻る。
【0050】
そして、通信装置35からの通信入力がない場合には、制御装置33は、オーディオ装置34の電源オン信号の有無を判別する(ステップ44)。オーディオ装置34の電源がオンになっていると、制御装置33はブルートゥースモジュール31を介してヘッドセット1と通信を行い、オーディオ装置34からの音声、音楽等の音信号に対応するデジタル音データをMP3形式で圧縮してブルートゥースモジュール31に送出するとともに、音楽送出信号も送出する(ステップ45)。
【0051】
次に、制御装置33はヘッドセット2のブルートゥースモジュール21からの信号により同乗者の音楽聴取スイッチ27がオンか否かを判別する(ステップ46)。同乗者の音楽聴取スイッチ27がオンの場合には、制御装置33はブルートゥースモジュール32を介してヘッドセット2と通信を行い、オーディオ装置34からの音声、音楽等の音信号をMP3形式で圧縮したデータをブルートゥースモジュール32にも送出する(ステップ47)。同乗者の音楽聴取スイッチ27がオフの場合には、制御装置33は通信装置35からの通信入力があるか否かを判別し(ステップ48)、通信装置35からの通信入力がある場合には、ステップ42に戻り、通信装置35からの通信入力がない場合には、オーディオ装置34の電源がオフか否かを判別する(ステップ49)。オーディオ装置34の電源がオンのままの場合には、ステップ45に戻り、オーディオ装置34の電源がオフになっていると、ステップ41に戻る。
【0052】
次に、運転者が音楽を聴いたり、同乗者と会話を行う際の作用について説明する。
【0053】
他の機器との通信がない状態において、運転者がセット装置本体3のオーディオ装置34の電源をオンにすると、制御装置33がブルートゥースモジュール31を介してヘッドセット1と通信を行い、オーディオ装置34からの音声、音楽等の音信号に対応するデジタル音データをMP3形式で圧縮してブルートゥースモジュール31を介してヘッドセット1に送出するとともに、音楽送出信号も送出する。一方、ヘッドセット1においては、制御装置12がこの音楽送出信号を検知して、ブルートゥースモジュール11を介して受信したセット装置本体3からのMP3形式で圧縮された音楽等の音信号に対応するデジタル音データをMP3デコーダ14に出力し、MP3デコーダ14がMP3形式で圧縮された音楽等の音信号に対応するデジタル音データを非圧縮のデジタル音データに復号して再生し、AMP16を介してスピーカ9に出力する。これにより、運転者はセット装置本体3からの音楽を聴くことができる。
【0054】
また、他の機器との通信がない状態、または、運転者が音楽を聴いている状態において、運転者の音声がマイクロフォン8に入力されると、この音声がAMP15、音声ユニット13を介して制御装置12に入力され、制御装置12はこの音声入力が同乗者との会話の要求と判断し、ブルートゥースモジュール11を介してヘッドセット2と通信を行うとともに、音声ユニット13との信号の入出力を行う。したがって、ブルートゥースモジュール11から所定周波数の電波で送信された信号が同乗者のヘッドセット2のブルートゥースモジュール21で受信され、音声ユニット23で音声信号に変換されて、同乗者のヘルメット7のスピーカ9から出力される。同乗者の音声も同様に同乗者のヘルメット7のマイクロフォン8に入力され、この音声が音声ユニット23でデジタル信号に変換されてブルートゥースモジュール21から所定周波数の電波で送信され、この電波がヘッドセット1のブルートゥースモジュール11で受信され、制御装置12を介してこの信号が音声ユニット13によって音声信号に変換されてから、AMP16を介してスピーカ9から出力されるので、運転者と同乗者が会話を行うことができる。
【0055】
また、同乗者が音声を発すると、ヘッドセット2のブルートゥースモジュール21からヘッドセット1のブルートゥースモジュール11に同乗者の音声信号が入力されるので、上記と同様にして運転者と同乗者が会話を行うことができる。
【0056】
さらに、他の機器との通信がない状態、運転者が音楽を聴いている状態、あるいは同乗者と会話している状態で、他の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のセット装置本体3’から通信信号が入力されると、通信装置35が通信入力信号を制御装置33に入力し、制御装置33はブルートゥースモジュール31を介してヘッドセット1と通信を行い、ヘッドセット1に通信状態信号と他の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のセット装置本体3’との通信情報を送信する。これにより、ヘッドセット1においては、制御装置12が通信状態信号を検知して、音声ユニット13との信号の入出力を行い、他の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のセット装置本体3’からの音声を音声ユニット13、AMP16を介してスピーカ9から流すとともに、AMP15、音声ユニット13を介して制御装置12に入力されたマイクロフォン8からの運転者の音声がブルートゥースモジュール11を介してセット装置本体3に送信される。この運転者の音声信号はブルートゥースモジュール31、制御装置33を介して通信装置35に送られ、通信装置35から他の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のセット装置本体3’に送信されるので、他の二輪車用の運転者との会話を行うことができる。
【0057】
そして、他の機器との通信がない状態、運転者が音楽を聴いている状態、あるいは同乗者または他の二輪車の運転者と会話している状態で、携帯電話4に着信があると、携帯電話4は着信コール後自動的に接続して通話を可能とし、携帯電話4のブルートゥースモジュールを介してヘッドセット1のブルートゥースモジュール11に着信信号及び会話信号を送信する。一方、ヘッドセット1においては、制御装置12が携帯電話4からの着信信号を検知し、携帯電話4からの音声を音声ユニット13、AMP16を介してスピーカ9から流すとともに、AMP15、音声ユニット13を介して制御装置12に入力されたマイクロフォン8からの運転者の音声がブルートゥースモジュール11を介して携帯電話4に送信される。これにより、運転者は携帯電話よる会話を行うことができる。そして、通話が終了すると、携帯電話4は自動的に切断される。
【0058】
このように、携帯電話4が着信コールを受信すると、携帯電話4はハンズフリー機能により自動的に接続して通話を可能とするとともに、ブルートゥースモジュールを介して着信信号及び通話の音声信号をヘッドセット1のブルートゥースモジュールに送信するので、運転者が音楽を聴いているかまたは同乗者と会話している状態でも、運転者は携帯電話に応答することができる。
【0059】
他方、同乗者のヘッドセット2が他の機器と通信していない状態において、同乗者がヘッドセット2の音楽聴取スイッチ27をオンにすると、ヘッドセット2の制御装置22がブルートゥースモジュール21を介してセット装置本体3のブルートゥースモジュール32と通信を行い、音楽聴取スイッチオン信号をセット装置本体3に送信する。このとき、セット装置本体3のオーディオ装置34の電源がオンになっていると、制御装置33がブルートゥースモジュール32を介してヘッドセット2と通信を行い、オーディオ装置34からの音声、音楽等の音信号に対応するデジタル音データをMP3形式で圧縮してブルートゥースモジュール32を介してヘッドセット2に送出する。したがって、ヘッドセット2においては、制御装置22が受信したセット装置本体3からのMP3形式で圧縮された音楽等の音信号に対応するデジタル音データをMP3デコーダ24に出力し、MP3デコーダ24がMP3形式で圧縮された音楽等の音信号に対応するデジタル音データを非圧縮のデジタル音データに復号して再生し、AMP26を介してスピーカ9に出力するので、同乗者もセット装置本体3からの音楽を聴くことができる。
【0060】
また、他の機器との通信がない状態、または、同乗者が音楽を聴いている状態において、同乗者の音声がマイクロフォン8に入力されると、この音声がAMP25、音声ユニット23を介して制御装置22に入力され、制御装置22はこの音声入力が運転者との会話の要求と判断し、ブルートゥースモジュール21を介してヘッドセット1と通信を行うとともに、音声ユニット13との信号の入出力を行い、運転者と同乗者が会話を行うことができる。
【0061】
また、運転者が音声を発すると、ヘッドセット1のブルートゥースモジュール11からヘッドセット2のブルートゥースモジュール21に運転者の音声信号が入力されるので、上記と同様にして運転者と同乗者が会話を行うことができる。
【0062】
さらに、他の機器との通信がない状態、同乗者が音楽を聴いている状態、あるいは運転者と会話している状態で、携帯電話4’に着信があると、携帯電話4’は着信コール後自動的に接続して通話を可能とし、携帯電話4’のブルートゥースモジュールを介してヘッドセット2のブルートゥースモジュール21に着信信号及び会話信号を送信する。一方、ヘッドセット2においては、制御装置22が携帯電話4’からの着信信号を検知し、携帯電話4’からの音声を音声ユニット23、AMP26を介してスピーカ9から流すとともに、AMP25、音声ユニット23を介して制御装置22に入力されたマイクロフォン8からの同乗者の音声がブルートゥースモジュール21を介して携帯電話4’に送信され、同乗者は携帯電話よる会話を行うことができる。
【0063】
このように運転者と同様に、携帯電話4’が着信コールを受信すると、携帯電話4’はハンズフリー機能により自動的に接続して通話を可能とするとともに、ブルートゥースモジュールを介して着信信号及び通話の音声信号をヘッドセット2のブルートゥースモジュールに送信するので、同乗者が音楽を聴いているかまたは運転者と会話している状態でも同乗者は携帯電話に応答することができる。
【0064】
上記の実施の形態では、セット装置本体3に二つのブルートゥースモジュールを設けた例を説明したが、運転者用ヘッドセット1と同乗者用ヘッドセット2のブルートゥースモジュールをそれぞれマスタとする二つのネットワークのスレーブとして一つのブルートゥースモジュールで兼用することも可能である。
【0065】
また、上記の実施の形態では、運転者用ヘッドセット1のブルートゥースモジュールをマスタとするネットワークにポータブルオーディオ機器5をスレーブ機器として接続する例を説明したが、ポータブルオーディオ機器5とは異なるポータブルオーディオ機器を用意して同乗者用ヘッドセット2のブルートゥースモジュールをマスタとするネットワークに接続することも可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置は、同乗者のヘッドセットの無線通信装置をマスタ及びスレーブとして動作させ、運転者用ヘッドセットをマスタとし、セット装置本体及び同乗者用ヘッドセットをスレーブとするネットワークと、同乗者用ヘッドセットをマスタとし、セット装置本体をスレーブとするネットワークの二つのネットワークを構成することにより、同乗者もセット装置本体からの音楽信号を受信することができ、同乗者が音楽を聴くことができる。
【0067】
また、近距離通信可能範囲内に入ったとき、双方向無線通信を自動的に可能とする無線通信装置を備えた携帯電話を用意し、第1のヘッドセット、第2のヘッドセットに携帯電話の着信を検知する手段を設ければ、運転者または同乗者は携帯電話の着信があった場合、音楽聴取中や会話中であっても携帯電話の着信を認識して通話を行うことができる。また、近距離通信可能範囲内に入ったとき、双方向無線通信を自動的に可能とする無線通信装置を備えたポータブルオーディオ機器を用意すれば、ポータブルオーディオ機器からの音楽を第1のヘッドセット、第2のヘッドセットで聴くことができる。
【0068】
さらに、本発明の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のセット装置本体に他の車両のセット装置本体と無線通信を行う通信装置を設け、第1のヘッドセットにセット装置本体からの無線通信信号の有無を検知する手段を設けることにより、運転者のヘッドセットが、セット装置本体からの無線通信信号を検知するので、運転者が同乗者と会話していたり、音楽を聴いている状態でも他の車両からの無線通信の要求を知ることができ、他の車両と会話を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置全体の概略構成図である。
【図2】図1の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置の運転者用、同乗者用のヘルメットの構造を示す図である。
【図3】図1の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置の運転者用ヘルメットに内蔵されたヘッドセットのブロック図である。
【図4】図1の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置の同乗用ヘルメットに内蔵されたヘッドセットのブロック図である。
【図5】図1の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のセット装置本体のブロック図である。
【図6】図1の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のネットワーク構成図である。
【図7】図1の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置のネットワークのタイミングチャート示す図である。
【図8】運転者用ヘルメットに内蔵されたヘッドセットの作用を説明するフローチャートである。
【図9】同乗者ヘルメットに内蔵されたヘッドセットの作用を説明するフローチャートである。
【図10】セット装置本体の作用を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1、2 ヘッドセット
3、3’ セット装置本体
4、4’ 携帯電話
5 ポータブルオーディオ機器
6、7 ヘルメット
8 マイクロフォン
9 スピーカ
11、21、31、32 ブルートゥースモジュール
12、22、33 制御装置
13、23 音声ユニット
14、24 MP3デコーダ
15、16、25、26 増幅回路(AMP)
27 音楽聴取スイッチ
34 オーディオ装置
35 通信装置
Claims (6)
- 自動二輪車の運転者用のヘルメットに備えられた第1のヘッドセットと、同乗者用のヘルメットに備えられた第2のヘッドセット及び自動二輪車に装備されるセット装置本体にそれぞれ配設され、これらの間隔が予め設定された所定の近距離通信可能範囲内に入ったとき、これらの間でネットワークを形成して双方向無線通信を可能とする無線通信装置を備えた二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置において、上記第1のヘッドセットの無線通信装置がマスタとして機能し、少なくとも上記セット装置本体の無線通信装置、上記第2のヘッドセットの無線通信装置がスレーブとして第1のネットワークを構成するとともに、上記第2のヘッドセットの無線通信装置がマスタを兼ね、上記第2のヘッドセットの無線通信装置と少なくとも上記セット装置本体の無線通信装置とで第2のネットワークを構成したことを特徴とする二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置。
- 上記運転者用ヘルメット及び同乗者用ヘルメットがマイクロフォンとスピーカを備えていることを特徴とする請求項1記載の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置。
- 上記第1のヘッドセットまたは/及び上記第2のヘッドセットが、近距離通信可能範囲内に入ったとき、双方向無線通信を可能とする無線通信装置を備えた携帯電話の着信を検知する手段を備え、上記携帯電話に着信があったとき自動的に携帯電話で会話を行うことができることを特徴とする請求項1記載の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置。
- 近距離通信可能範囲内に入ったとき、双方向無線通信を自動的に可能とする無線通信装置を備えたポータブルオーディオ機器からの音楽を上記第1のヘッドセットまたは/及び上記第2のヘッドセットで聴くことができることを特徴とする請求項1に記載の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置。
- 上記第1、第2のヘッドセットがそれぞれMP3デコーダを備えたことを特徴とする請求項4に記載の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置。
- 上記セット装置本体が他の車両のセット装置本体と無線通信を行う通信装置を備えるとともに、上記第1のヘッドセットが、上記セット装置本体からの無線通信信号の有無を検知する手段を有し、他の車両と無線通信による会話を行うことができることを特徴とする請求項1に記載の二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002266970A JP4052907B2 (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002266970A JP4052907B2 (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004104684A true JP2004104684A (ja) | 2004-04-02 |
JP2004104684A5 JP2004104684A5 (ja) | 2005-11-10 |
JP4052907B2 JP4052907B2 (ja) | 2008-02-27 |
Family
ID=32265633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002266970A Expired - Fee Related JP4052907B2 (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4052907B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007012257A1 (fr) * | 2005-07-12 | 2007-02-01 | Ivt (Beijing) Software Technology Inc. | Procédé et appareil de contrôle distant sans fil du lecteur multimédia en diffusion continue dans le système hôte et système correspondant |
JP2007036610A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Yamaha Corp | 発音装置 |
CN101076100B (zh) * | 2006-05-19 | 2011-03-23 | 北京华旗资讯数码科技有限公司 | 一种向显示设备传送经解码数据流的方法及其设备 |
KR101054467B1 (ko) | 2003-04-16 | 2011-08-04 | 노키아 코포레이션 | 데이터 스트리밍 및 실시간 서비스에 적합한 단거리 무선단말기 |
DE102013219177A1 (de) | 2012-09-28 | 2014-04-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Fahrzeug-Audioverarbeitungseinheit |
JP2018501747A (ja) * | 2015-10-29 | 2018-01-18 | 小米科技有限責任公司Xiaomi Inc. | 電話かけ方法、装置、プログラム及び記録媒体 |
WO2019171792A1 (ja) | 2018-03-09 | 2019-09-12 | 川崎重工業株式会社 | 乗物における情報伝達方法、及び自動二輪車用の情報伝達システム |
WO2020039621A1 (ja) | 2018-08-21 | 2020-02-27 | 川崎重工業株式会社 | 開放乗物用の情報伝達装置 |
WO2023276381A1 (ja) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | 本田技研工業株式会社 | 車両 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001148657A (ja) * | 1999-09-06 | 2001-05-29 | Honda Motor Co Ltd | 車両用無線通信システム |
JP2001280982A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-10 | Toshiba Corp | 自動2輪車の情報提供装置 |
-
2002
- 2002-09-12 JP JP2002266970A patent/JP4052907B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001148657A (ja) * | 1999-09-06 | 2001-05-29 | Honda Motor Co Ltd | 車両用無線通信システム |
JP2001280982A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-10 | Toshiba Corp | 自動2輪車の情報提供装置 |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101054467B1 (ko) | 2003-04-16 | 2011-08-04 | 노키아 코포레이션 | 데이터 스트리밍 및 실시간 서비스에 적합한 단거리 무선단말기 |
WO2007012257A1 (fr) * | 2005-07-12 | 2007-02-01 | Ivt (Beijing) Software Technology Inc. | Procédé et appareil de contrôle distant sans fil du lecteur multimédia en diffusion continue dans le système hôte et système correspondant |
JP2007036610A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Yamaha Corp | 発音装置 |
CN101076100B (zh) * | 2006-05-19 | 2011-03-23 | 北京华旗资讯数码科技有限公司 | 一种向显示设备传送经解码数据流的方法及其设备 |
DE102013219177A1 (de) | 2012-09-28 | 2014-04-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Fahrzeug-Audioverarbeitungseinheit |
US9306521B2 (en) | 2012-09-28 | 2016-04-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicular audio processing unit and communication system including same |
JP2018501747A (ja) * | 2015-10-29 | 2018-01-18 | 小米科技有限責任公司Xiaomi Inc. | 電話かけ方法、装置、プログラム及び記録媒体 |
WO2019171792A1 (ja) | 2018-03-09 | 2019-09-12 | 川崎重工業株式会社 | 乗物における情報伝達方法、及び自動二輪車用の情報伝達システム |
US11104397B2 (en) | 2018-03-09 | 2021-08-31 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Information transmission method implemented in vehicle and information transmission system for motorcycle |
EP4163157A1 (en) | 2018-03-09 | 2023-04-12 | Kawasaki Motors, Ltd. | Information transmission method implemented in vehicle and information transmission system for motorcycle |
WO2020039621A1 (ja) | 2018-08-21 | 2020-02-27 | 川崎重工業株式会社 | 開放乗物用の情報伝達装置 |
US11591036B2 (en) | 2018-08-21 | 2023-02-28 | Kawasaki Motors, Ltd. | Information transmission device for open moving machine |
WO2023276381A1 (ja) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | 本田技研工業株式会社 | 車両 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4052907B2 (ja) | 2008-02-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4728537B2 (ja) | ブルートゥース通信システム | |
JP4361584B2 (ja) | ブルートゥースを利用した遠隔ptt装置及びハンズフリー通信システムと該提供方法 | |
US8073137B2 (en) | Audio headset | |
US7813698B2 (en) | Modular wireless multimedia device | |
US20050037823A1 (en) | Modular wireless headset and/or headphones | |
EP1443737A1 (en) | Headset comprising a wireless communication device communicating with at least two remote devices | |
CN101689876A (zh) | 点对点无线音频传输 | |
JP5415222B2 (ja) | 車載用無線通信システム | |
JP2000506693A (ja) | 総合ローカル通信システム | |
JP2010517328A (ja) | 無線電話システムおよび該システムにおける音声信号の処理方法 | |
GB2410155A (en) | Controlling wireless headset links depending on presence or absence of relay terminal | |
CN111294777A (zh) | 一种蓝牙音频传输器的控制方法及通信方法 | |
KR101122767B1 (ko) | 보청기 겸용 블루투스 헤드셋 및 그 제어방법 | |
JP2003047066A (ja) | 携帯電話を使用したハンズフリーシステムならびに携帯電話および携帯電話と無線通信可能なカーオーディオ | |
KR101006198B1 (ko) | 블루투스를 이용한 핸즈프리 시스템 | |
JP4052907B2 (ja) | 二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置 | |
KR101047518B1 (ko) | 블루투스를 이용한 무선 쇼울더 마이크 및 이를 이용한 무선 쇼울더 마이크 통신시스템 | |
KR20030026429A (ko) | 이어잭에 접속되는 스피커모듈과 이를 이용한 통화방법 | |
JP2007013617A (ja) | 車載無線装置 | |
KR100815442B1 (ko) | 블루투스를 이용한 무선 통신 장치 | |
CN113709906B (zh) | 无线音频系统、无线通讯方法及设备 | |
KR100775000B1 (ko) | 블루투스를 이용한 다기능 무선 리모컨 장치 | |
CA2720003C (en) | Multi-button remote control headset with improved signaling | |
JP2001203788A (ja) | 電話機、通信アダプタ装置、家電機器の制御方法及びプログラム記録媒体 | |
CN113949405A (zh) | 一种警用多通道通讯设备 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050912 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050912 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20061016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070508 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070706 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |