JP4632258B2 - リザーバタンク - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、マスタシリンダに対するリザーバタンクの誤組付を防止しつつ、組付時におけるリザーバタンクの損傷を低減することができるリザーバタンクを提供することを目的とする。
なお、各図中、同一の符号を付してあるものは同一の部材を示しており、適宜説明を省略する。
マスタシリンダ1を構成するシリンダ本体2は、実質的に円筒状の部材であって、軸線方向に沿った一端側が閉塞されるとともに、他端側が開口されている。また、シリンダ本体2内には開口された端部側からピストン3が摺動可能に挿入されている。このピストン3は、第1のピストン3a及び第2のピストン3bから構成され、ブレーキ操作時において、ブレーキペダルの踏み込み等によってシリンダ本体2内を軸方向に移動する。また、シリンダ本体2内を第1のピストン3aによって区画された領域は第1の液圧室4aを構成し、シリンダ本体2内を第1のピストン3a及び第2のピストン3bによって区画された領域は第2の液圧室4bを構成し、各ピストン3a、3bがシリンダ本体2の閉塞された端部側に移動することによって、各液圧室4a、4b内の液圧が高められる。
なお、このブレーキ配管の構成はいわゆるX配管の例であるが、これ以外にも、前輪側のブレーキ装置を第1の液圧室につなぎ、後輪側のブレーキ装置を第2の液圧室につなぐようにした、いわゆるH配管を採用することもできる。
また、第1及び第2のボス部5a、5bの間には、上方に突出して形成されたリブ(図示せず)を備え、このリブには固定ピン挿入穴(図示せず)が設けられている。そして、固定ピン挿入穴は、リザーバタンク10の突出部13に設けられた固定ピン挿入穴15と同一直線上に位置し、すべての固定ピン挿入穴に対して固定ピン9が挿入され、リザーバタンク10とマスタシリンダ1とが固定されている。
リザーバ本体21の底部から突設する第1及び第2の円筒部11a、11bは、シリンダ本体2の第1及び第2のボス部5a、5bに対応するように離間して配置されている。また、各円筒部11a、11bは、上側の大径部18と下側の小径部19とを含む段付の円筒状に形成され、大径部18は、グロメットシール7のフランジ部7a上面と当接し、小径部19は、グロメットシール7と当接するシール面となっている。そして、第1及び第2の円筒部11a、11bは、グロメットシール7を介してシリンダ本体2の第1及び第2のボス部5a、5bに嵌合される。
これらの固定ピン挿入穴と、シリンダ本体2の上側のリブに設けられた固定ピン挿入穴とは同一直線上にあり、一本の固定ピン9が挿入されることにより、マスタシリンダ1とリザーバタンク10とが固定されている。
このように形成される係止部であれば、リザーバタンクが用いられる用途や、車種等によって、リザーバ本体の全体形状が異なる場合であっても、形状を共通化しやすい底部に設けてあるために、組付治具を含む組付装置を共通化させることができる。したがって、リザーバタンクの種類ごとに組付治具等を変える必要がなくなり、生産コストの上昇を抑えることができる。また、リザーバ本体の底部であれば、リザーバタンクの容量に影響を与えることなく厚肉にしたりできるため、組付時の押圧力に耐えうる設計が可能になり、当該押圧力によるリザーバタンクの損傷を防ぐことができる。
なお、係止部は、互いに対向する両横方向に少なくとも形成されていればよく、当該両横方向以外にさらに別の係止部が形成されていても構わない。
次いで、組付治具によってリザーバタンクを保持するとともに、リザーバタンクを載置台上から移動する。このとき、図5(a)に示すように、各係止部23、24の上側に位置する面25、26を組付治具33、34の先端つめ部33a、34aによって係止させて保持することもでき、あるいは、図5(b)に示すように、組付治具33、34の先端つめ部33a、34aによってリザーバタンク10を両側から押圧保持することもできる。さらに、図示しないが、組付治具によってリザーバタンクを保持して、当該リザーバタンクの位置自体を移動させてもよく、あるいは、組付治具によってリザーバタンクを保持し、載置台を移動させても構わない。
なお、図6に示す例では、この状態でグロメットシール7がリザーバタンク10の円筒部11a、11bに装着されているが、円筒部11a、11bにグロメットシール7を装着する時期、方法等については特に制限されるものではない。さらに、グロメットシールを円筒部に装着しておく以外にも、マスタシリンダ側のボス部内にあらかじめ装着しておくこともできる。
このようにして、リザーバタンクをマスタシリンダに対して組み付けることができる。
そこで、本実施形態のリザーバタンクでは、リザーバ本体を底面側から見た場合における、所定配置した状態での第1及び第2の係止部の配置位置と、所定配置に対して180°回転させて配置した状態での第1及び第2の係止部の配置位置とを異ならせている。
例えば、第1及び第2の係止部は、図9(a)に示す、リザーバ本体21を底面側から見た場合における、所定配置した状態での各係止部23、24の配置位置と、図9(b)に示す、所定配置に対して180°回転させて配置した状態での各係止部23、24の配置位置とが異なっている。
図9〜図16は、リザーバ本体の底部における、円筒部の配列方向に対して垂直方向に交差する方向の両横方向に係止部を設けたリザーバタンクであり、図17は、円筒部の配列方向に沿った方向の両横方向に係止部を設けたリザーバタンクである。いずれの方向に沿っても第1及び第2の係止部を備えることができるが、組付治具の配置や移動の邪魔にならないようにでき、組付作業を効率化できることから、図9〜図16に示すように、円筒部の配列方向に対して垂直方向に交差する方向の両横方向に係止部を設けることが好ましい。
したがって、図9(a)の状態を正しいセット方向とすると、方向を誤ってセットした図9(b)の状態では、第1及び第2の係止部23、24の配置位置と対応する先端つめ部33a、34aを備えた組付治具33、34が下降しても係止部23、24に係止されないことになるため、誤って組みつけられてしまうことがなくなる。
したがって、図10(a)の状態を正しいセット方向とすると、方向を誤ってセットした図10(b)の状態では、第1及び第2の係止部23、24の配置位置と対応する先端つめ部33a、34aを備えた組付治具33、34が下降しても係止部23、24に係止されないことになるため、誤って組みつけられてしまうことがなくなる。
ただし、係止部の数を増加させるにしたがい、一つ一つの係止部の大きさが小さくなり、組付治具によって発生する押圧力に対する耐久性が低下するおそれがあるため、一方の辺側に備える係止部の数は、多くとも5個以下にすることが好ましい。一方、リザーバタンクを押圧する際に、リザーバタンクの傾きを防止して第1及び第2の円筒部をそれぞれ均等な圧力で押圧するためには、第1及び第2の係止部それぞれにおいて、それぞれの円筒部を中心に、等距離に配置された係止部を含んでいることが好ましい。
これらの点を考慮すると、上述した図9や図10、さらには、図11に示すように、一つの円筒部11a又は11bに対する関係としては、それぞれ等距離に置かれた係止部23´、23´´、23´´´、24´、24´´、24´´´を含み、かつ、180°反転させた状態で係止部23、24の存在不存在が逆転するように、係止部23、24を千鳥状に配置して構成することが好ましい。
このリブを形成する場合には、複数の隣接する係止部の間のすべてに形成することもでき、あるいは、樹脂材料の使用量を減らしてコスト上昇を抑えたい場合などには、複数の隣接する係止部の間の一部に形成することもできる。
なかでも、図15に示すように、リザーバ本体21の底部から下方に突設した突出部13に、孔部からなる係止部63、64を、所定の関係を満足させて設けることにより、リザーバタンクの誤組付を防ぐことができるとともに、グロメットシールの装着漏れや、位置ずれの有無を確認するための確認穴として機能させることもできる。
また、係止部を、凹部又は孔部とする場合には、図16(b)に示すように、組付治具33の進入方向に向けて断面積が小さくなるテーパ状の凹部又は孔部53´とすることが好ましい。かかるテーパ状の凹部又は孔部からなる係止部であれば、リザーバタンクの位置が少し程度横方向にずれているような場合に、組付治具の進入に伴って位置補正されるため、リザーバタンクの位置合わせとしての機能を持たせることができる。
このようなリザーバタンクとしては、図18(a)〜(b)に示すような構成のリザーバタンク10E、10Fが挙げられる。それぞれのリザーバタンク10E、10Fが正しい位置にセットされている状態における切り欠き部83や突出部84の位置に合わせてセンサを備えることにより、セット方向が誤っている場合に速やかに検出することができる。
Claims (8)
- マスタシリンダに固定して使用されるリザーバタンクにおいて、
樹脂製の容器からなるリザーバ本体と、
前記リザーバ本体の底部から下方に向けて突設され、グロメットシールが装着されるとともに前記マスタシリンダのボス部に嵌合される円筒部と、
前記リザーバ本体の底部近傍における互いに対向する両横方向に、前記円筒部を前記ボス部に嵌め合わせる際に用いられる組付治具のそれぞれの先端つめ部に対応するように設けられ、前記円筒部を前記ボス部に嵌め合わせる際に前記先端つめ部が係止される係止部であって、前記両横方向の一方側に設けられた第1の係止部、及び前記両横方向の他方側に設けられた第2の係止部と、を備え、
前記リザーバ本体のセット方向が誤っている場合に前記先端つめ部が前記第1及び第2の係止部に係止されないように、前記リザーバ本体を底面側から見た場合における、所定配置した状態での前記第1及び第2の係止部の配置位置と、前記所定配置に対して180°回転させて配置した状態での前記第1及び第2の係止部の配置位置と、を異ならせたことを特徴とするリザーバタンク。 - 前記第1及び第2の係止部はそれぞれ数が異なる一つ又は複数の係止部を含むことを特徴とする請求項1に記載のリザーバタンク。
- 前記第1及び第2の係止部の少なくとも一部を、対向する側の係止部の非存在位置に配置することを特徴とする請求項1又は2に記載のリザーバタンク。
- 前記第1及び第2の係止部を千鳥状に配置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のリザーバタンク。
- 前記第1及び第2の係止部を、前記マスタシリンダの軸線方向に対して垂直に交差する方向側に設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のリザーバタンク。
- 前記第1及び第2の係止部のうちの少なくとも一方の係止部は複数の係止部を含み、隣接する前記複数の係止部の間にリブを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のリザーバタンク。
- 前記第1及び第2の係止部は、前記リザーバ本体から突設した突出部に設けられた貫通孔であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のリザーバタンク。
- 前記第1及び第2の係止部は、前記円筒部から等距離の係止部を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のリザーバタンク。
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