本発明を実施するための最良の形態として、第1実施形態〜第10実施形態を説明する。本発明において「副画像」とは、原画像データが表す原画像を縮小した画像であり、原画像と副画像とは1対1の対応関係にある。この副画像として、以下の各実施形態では、画像のサイズが原画像よりも小さく且つ原画像よりも低解像度の、いわゆる「サムネイル画像」を用いる。
(A)実施形態の構成
まず最初に、第1実施形態から第10実施形態において共通する内容について説明する。
図1は、実施形態に係る画像表示装置1の構成を示した図である。この画像表示装置1は、優先順位決定部11と、副画像生成部12と、CPU(Central Processing Unit)13と、原画像記憶部14と、メモリコントローラ15と、副画像記憶部16と、表示制御部17と、表示装置18と、通信制御部19と、操作部20とを備えている。通信制御部19はLAN(Local Area Network)やイントラネットなどのネットワーク21に接続されている。ネットワーク21には外部表示装置22が接続されている。画像表示装置1は、スキャナ装置のような画像読取装置(図示略)や、プリンタ装置のような画像形成装置(図示略)などの複数の装置を備えた複合機に内蔵されている。
原画像記憶部14は、ページ単位に区分された原画像を表す原画像データを多数記憶している。この原画像データは、図示しない画像読取装置によって読み取られた原稿の画像を表すファイル形式のデータである。原画像データは、必要に応じて原画像記憶部14から読み出されて、表示制御部17に供給されたり、図示せぬ画像形成装置に供給されたり、ネットワーク21経由で図示せぬ外部装置に送信されたりする。副画像生成部12は、原画像記憶部14に記憶されている原画像データに基づいて、その原画像に対応する副画像を表す副画像データを生成する。生成された副画像データは副画像記憶部16に記憶される。メモリコントローラ15は、これら原画像記憶部14や副画像記憶部16に対するデータの読み書きを行う。メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データがCPU13の指示に従って表示制御部17に供給されると、表示制御部17は、その副画像データが表す副画像を表示装置18に一覧形式で表示させる。ユーザは一覧表示された副画像のうち自身が所望するものを指定することで、その副画像に対応する原画像を表示装置18にプレビュー表示させたり、その副画像に対応する原画像を画像形成装置によって記録紙に形成させたり、ネットワーク21経由で図示せぬ外部装置に送信させたりすることができる。
表示装置18の表示領域は比較的小さいため、一度に表示し得る副画像の個数には限界がある。そこで、画像表示装置1は、表示内容を切り替えるためのスクロールバーを表示装置18に表示させておき、ユーザが操作部20を用いて画面をスクロールするように指示すると、表示装置18の最大表示個数を超える分の副画像を次々と表示させるようになっている。
原画像記憶部14に記憶された原画像データが表す原画像に対しては、予め決められたアルゴリズムに従って、副画像の表示に関する優先順位が割り当てられている。この優先順位は、各々の原画像単位及び各原画像におけるページ単位で割り当てられている。CPU13は、原画像に割り当てられた優先順位に従って、各原画像に対応する副画像データを副画像記憶部16から読み出させて表示制御部17に供給するようにメモリコントローラ15に指示する。優先順位が高い原画像に対応する副画像は最初に表示装置18に表示されるからユーザは直ちにその副画像を参照することができる。一方、優先順位が低い原画像に対応する副画像はスクロール操作を繰り返さないと表示装置18に表示されないので、ユーザがその副画像を参照するまでに時間も手間もかかることになる。
この優先順位を決めるアルゴリズムには、次のようなものがある。
例えば、画像を記録シートに形成する画像形成手段(例えばプリンタ装置)に対して通信制御部19から原画像データを出力した回数又は頻度や、FAXや電子メール等の手段を用いて原画像データを通信制御部19から電子送信した回数又は頻度を計数手段(カウンタ)で計数しておき、優先順位決定部11がこの計数値に基づいて優先順位を決定するという方法がある。使用頻度乃至使用回数の多い原画像の優先順位を高く設定し、それらの原画像に対応する副画像をできるだけ早く表示装置18に表示させることで、ユーザはその原画像を再使用しやすくなるので、作業効率を向上させることができる。なお、「回数」とは計数期間を定めない計数値であり、「頻度」とは或る計数期間(単位期間)における計数値である。
また、画像を記録シートに形成する画像形成手段に対して通信制御部19から原画像データを出力した日時や、FAXや電子メール等の手段を用いて原画像データを通信制御部19から電子送信した日時や、原画像データが表す原画像を液晶ディスプレイのような表示手段に表示させた日時や、原画像データをハードディスクのような記憶媒体に記憶させた日時を記憶手段に記憶しておく。優先順位決定部11は、このような原画像データを使用した日時が新しいほど、その原画像の優先順位を高くする。ユーザが原画像を使用する場合には、一定期間継続して使用することが多いから、最近使用した原画像に対応する副画像をできるだけ早く表示装置18に表示させるようにすれば、ユーザはその原画像を再使用しやすくなるので、作業効率を向上させることができる。
また、優先順位決定部11が、原画像の内容そのものを所定のアルゴリズムに従って解析することで原画像の優先順位を決定する方法もある。例えば原画像データにセキュリティレベルの高いことを示す識別情報が含まれているような場合、優先順位決定部11は、原画像データを解析してそのような識別情報を検出すると、その原画像の優先順位を低くする。このようにすれば、不特定多数のユーザに対して、セキュリティレベルの高い原画像に対応する副画像を閲覧させにくくすることができる。
また、原画像記憶部14の記憶領域をユーザ毎に領域分割しておき、優先順位決定部11が原画像の優先順位を、領域毎につまりユーザ毎に決めるようにしても良い。例えば、会社などの組織で画像表示装置1を使用する場合、役職が高いユーザが記憶・使用した原画像の優先順位を高くするようにしてもよいし、或いは、その画像表示装置1を使用する頻度が高いユーザが記憶・使用した原画像の優先順位を高くしてもよい。
また、前述したように、各々の原画像においては、各ページに対しても優先順位が決められている。ページ単位の優先順位を決定する最も基本的な方法は、優先順位を予め決めておく方法である。例えば1ページ目を最優先として、2ページ以降はページ番号昇順で優先順位を順次下げていくという方法がある。ただし、最優先のページは1ページ目に限らず、それ以外のページであってもよく、どのページを最優先にするかをユーザが自由に決めるようにしてもよい。また、最優先ページ以外のページは表示しないという方法もある。
優先順位決定部11は、上述したようなアルゴリズムに従って原画像の優先順位を決定し、その優先順位をテーブル形式で記憶している。
ここで、図2は、優先順位決定部11によって記憶されている管理テーブルの一例を示す図である。この図に示すように、管理テーブルにおいては、ファイル形式の各原画像データに割り当てられたファイル名A,B,C,…と、その原画像データのページ構成と、各原画像の優先順位と、各原画像における最優先のページ数(ファイル内最優先ページ)とが対応付けられている。例えば、ファイル名「A」の原画像データは3ページからなり、その原画像の優先順位は「1」位であり、その原画像における最優先のページは「2ページ目」であるといった具合である。
優先順位決定部11は、上述したようなテーブル形式で、原画像データと優先順位とを対応付けて記憶してもよいし、割り当てた優先順位を原画像データのメタ情報(原画像データそのものの属性について記述したデータ)として当該原画像データに含めてもよい。 以上が各実施形態に共通の内容である。
(B)各実施形態の説明
(B−1)第1実施形態
次に第1実施形態について説明する。
図3は、第1実施形態において、表示装置18に一覧形式で表示される副画像の例を示している。図では、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数N=6としている。また、図中「A1」とは、ファイル名「A」の原画像データの1ページ目の原画像に対応する副画像の「1」ページ目であることを意味している。また図中「B」は、ファイル名「B」の原画像データに対応する副画像の1ページ目であることを意味しているが、上記「A1」の「1」の表記がないのは、ファイル名「B」の原画像は総ページ数が1ページだからである。これ以外の、C,D1,E,F1、G1,H,I,J1,K,Lという表記も上記と同様である。このような表記の方法は、後述する第2実施形態から第10実施形態においても同様である。
第1実施形態に係る画像表示装置1は、原画像記憶部14に記憶された各々の原画像データにおける1ページ目についての副画像データを優先順位に従って生成する。よって、第1実施形態の場合、図2に示した管理テーブル上の「ファイル内最優先ページ」は不要である。ユーザが副画像を表示するように画像表示装置1に指示すると、表示装置18に最初に表示されるのは、優先順位1位から優先順位6位の原画像における1ページ目についての副画像A1,B,C,D1,E,F1である。画像表示装置1は、これらの副画像A1,B,C,D1,E,F1を表示し終えると、直ちに、まだ表示されていない副画像を表す副画像データを原画像の優先順位に従って生成し、これを記憶しておく。つまり、図中のG1,H,I,J1,K,Lという順序で副画像データが生成されて記憶されることになる。このように、画像表示装置1は、優先順位が高い原画像に対応する副画像群を表示し終えると直ちに、それよりも優先順位が低い原画像に対応する副画像群の副画像データの生成処理を開始して、副画像データを用意しておくのである。このようにすれば、ユーザが図3に示した状態でスクロール操作(表示内容を切り替える操作)を行うと、画像表示装置1は既に記憶していた(用意しておいた)副画像データを読み出して表示するだけでよいので、ユーザがスクロール操作を行ってから副画像を表示するまでの時間をより短縮することができる。
次に、第1実施形態における画像表示装置1の動作について説明する。
図4は、画像表示装置1が行う処理の過程を示したフローチャートである。図の説明において、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数をNとし、管理テーブルの構成を図2(ファイル内最優先ページを除いたもの)に示した内容とする。
ユーザが操作部20を用いて、副画像を表示するように指示すると、まず、優先順位決定部11が、原画像記憶部14に記憶されている全ての原画像データに対して優先順位を割り当て、それを管理テーブルに記述する(S101)。このとき優先順位決定部11は、前述した各種のアルゴリズムのうちのいずれかを用いて優先順位を決定すればよい。
次に、画像表示装置1は管理テーブルに記述された優先順位に従って副画像データを生成する。まず、CPU13は副画像生成部12に優先順位1位の原画像について副画像データを生成させるべく、変数i(i≦N,i:自然数)に「1」を設定する(S102)。次に、副画像生成部12は、割り当てられた優先順位1位の原画像における1ページ目を圧縮して、図3に示した副画像A1を表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像A1を表示装置18に表示させる(S103)。次に、CPU13は、最大個数Nの副画像データが生成されたか否かを判断する(S104)。図3の例の場合、N=6、つまり表示制御部17は6個の副画像を表示装置18に表示させることが可能であるため、CPU13は、N個の副画像データが生成されていないと判断する(S104;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S105)、ステップS103の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像における1ページ目を圧縮して、図3に示した副画像Bを表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像Bを表示装置18に表示させる(S103)。
以上のような処理ステップS103〜S105が、N個の副画像が表示装置18に表示されるまで繰り返される。N個の副画像が生成・表示されると(S104;T)、副画像データがまだ生成されていない原画像における1ページ目について副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。まず、CPU13は、変数j(j>N,j:自然数)=i+1とする(S106)。このときはN個の副画像の表示を終えた直後であるから、変数i=N(=6)であり、変数j=7である。そして、副画像生成部12は、優先順位7位の原画像における1ページ目を圧縮して、図3に示した副画像G1を表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる(S107)。
次に、CPU13は、原画像記憶部14に記憶された原画像データの全てについて副画像が生成・記憶されたか否かを判断する(S108)。図3の例の場合、12個の原画像データが原画像記憶部14に記憶されているのに対し、副画像生成部12はまだ優先順位7位の原画像に対応する副画像データを生成する処理を終えただけであるから、CPU13は、全ての原画像データについて副画像データが生成されていないと判断する(S108;F)。そして、CPU13は変数j=j+1とし(S109)、ステップS107の処理に戻る。この場合、変数j=8となるので、副画像生成部12は、優先順位8位の原画像における1ページ目を圧縮して、図3に示した副画像Hを表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる。以上のような処理ステップS107〜S109が、全ての原画像データについて副画像を生成・記憶されるまで繰り返される。
このようにして、副画像A1,B,C,D1,E,F1が表示装置18に表示されている状態で、まだ表示されていない副画像G1,H,I,J1,K,Lを表す副画像データが順次生成されて副画像記憶部16に記憶される。ユーザが図3に示した状態でスクロール操作を行うと、CPU13はメモリコントローラ15に指示して、そのときまでに既に記憶しておいた副画像データを読み出させ、それらの副画像データをメモリコントローラ15から表示制御部17に供給させる。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像を表示装置18に表示させる。このとき、副画像記憶部16は優先順位7位から優先順位12位まで原画像に対応する6個分の副画像データを記憶していなくても、表示制御部17は既に記憶している副画像データについてはすぐに表示処理に開始することができるし、また、その表示処理と並行して、副画像生成部12はまだ副画像記憶部16に記憶されていない副画像データを生成するようにすればよい。なお、副画像の表示は表示装置18に限らず、外部表示装置22が行ってもよい。この場合、メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データは通信制御部19によってネットワーク21経由で外部表示装置22に送信される。
以上が第1実施形態の説明である。
(B−2)次に第2実施形態について説明する。
図5は、第2実施形態において、表示装置18に一覧形式で表示される副画像の例を示している。図では、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数N=6としている。
第2実施形態に係る画像表示装置1は、原画像記憶部14に記憶された各々の原画像データにおける1ページ目についての副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成する。よって、第2実施形態の場合、図2に示した管理テーブル上の「ファイル内最優先ページ」は不要である。ユーザが副画像を表示するように画像表示装置1に指示すると、表示装置18に最初に表示されるのは、優先順位1位から優先順位6位の原画像における1ページ目についての副画像A1,B,C,D1,E,F1である。画像表示装置1は、これらの副画像A1,B,C,D1,E,F1を表示し終えると、直ちに、まだ表示されていない副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成し、これを記憶しておく。第2実施形態では、画像表示装置1は表示装置18に最初に表示した副画像に対応する原画像データの2ページ目以降のページについて優先順位に従って、各原画像データにおけるページ順に従って連続して副画像データを生成する。つまり、図中のA2,A3,D2,D3,D4,D5,F2,F3,F4という順序で副画像データが生成されて記憶されることになる。このように、画像表示装置1は優先順位が高い原画像に対応する副画像群を表示し終えると直ちに、この副画像群に対応する原画像データの2ページ目以降の原画像について副画像データの生成処理を開始して、副画像データを用意しておくのである。このようにすれば、ユーザが図5に示した状態でスクロール操作(表示内容を切り替える操作)を行うと、画像表示装置1は既に記憶していた(用意しておいた)副画像データを読み出して表示するだけでよいので、ユーザがスクロール操作を行ってから副画像を表示するまでの時間をより短縮することができる。
次に、第2実施形態における画像表示装置1の動作について説明する。
図6は、画像表示装置1が行う処理の過程を示したフローチャートである。図の説明において、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数をNとし、管理テーブルの構成を図2(ファイル内最優先ページを除いたもの)に示した内容とする。
ユーザが操作部20を用いて、副画像を表示するように指示すると、まず、優先順位決定部11が、原画像記憶部14に記憶されている全ての原画像データに対して優先順位を割り当て、それを管理テーブルに記述する(S201)。このとき優先順位決定部11は、前述した各種のアルゴリズムのうちのいずれかを用いて優先順位を決定すればよい。
次に、画像表示装置1は管理テーブルに記述された優先順位に従って副画像データを生成する。まず、CPU13は副画像生成部12に優先順位1位の原画像における1ページ目の副画像データを、変数i(i≦N,i:自然数)に「1」を設定する(S202)。次に、副画像生成部12は、割り当てられた優先順位1位の原画像における1ページ目を圧縮して、図5に示した副画像A1を表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像A1を表示装置18に表示させる(S203)。次に、CPU13は、最大個数Nの副画像データが生成されたか否かを判断する(S204)。図5の例の場合、N=6、つまり表示制御部17は6個の副画像を表示装置18に表示させることが可能であるため、CPU13は、N個の副画像データが生成されていないと判断する(S204;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S205)、ステップS203の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像における1ページ目を圧縮して、図5に示した副画像Bを表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像Bを表示装置18に表示させる(S203)。
以上のような処理ステップS203〜S205が、N個の副画像が表示装置18に表示されるまで繰り返される。N個の副画像が生成・表示されると(S204;T)、ステップS203で副画像データを生成した原画像データの2ページ目以降についての副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。まず、CPU13は、変数i=1とし(S206)、変数j(j>N,j:自然数)=2とする(S207)。そして、副画像生成部12は、優先順位1位の原画像における2ページ目を圧縮して、図5に示した副画像A2を表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる(S208)。
次に、CPU13は、原画像記憶部14に記憶された優先順位i位の原画像における全てのページについての副画像データが生成・記憶されたか否かを判断する(S209)。図5の例の場合、優先順位1位の原画像におけるページ構成は3ページであるのに対し、副画像生成部12は、まだ2ページ目について副画像データを生成する処理を終えただけであるから、CPU13は、優先順位1位の原画像における全てのページについて副画像データが生成されていないと判断する(S209;F)。そして、CPU13は変数j=j+1とし(S210)、ステップS208の処理に戻る。この場合、変数j=3となるので、副画像生成部12は、優先順位1位の原画像における3ページ目を圧縮して、図5に示した副画像A3を表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる。以上のような処理ステップS208〜S210が、優先順位i位の原画像における全てのページについて副画像データを生成・記憶されるまで繰り返される(S211)。図5の例の場合、表示装置18に表示される最大個数は6個であるため、副画像生成部12はまだ優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成する処理を終えただけであるから、変数i=1であり、CPU13は、最大個数Nに等しくないと判断する(S211;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S212)、ステップS207の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、CPU13は優先順位2位の原画像に対応する副画像データを生成させるために、処理ステップS207〜S212を実行し、優先順位N位までの原画像の全てのページについて副画像データが生成されるまでこの処理ステップが繰り返される。
このようにして、副画像A1,B,C,D1,E,F1が表示装置18に表示されている状態で、まだ表示されていない副画像A2,A3,D2,D3,D4,D5,F2,F3,F4を表す副画像データが順次生成されて副画像記憶部16に記憶される。ユーザが図5に示した状態でスクロール操作を行うと、CPU13はメモリコントローラ15に指示して、そのときまでに既に記憶しておいた副画像データを読み出させ、それらの副画像データをメモリコントローラ15から表示制御部17に供給させる。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像を表示装置18に表示させる。このとき、副画像記憶部16がまだ表示されていない副画像が表す副画像データを記憶していなくても、表示制御部17は既に記憶している副画像データについてはすぐに表示処理に開始することができるし、また、その表示処理と並行して、副画像生成部12はまだ副画像記憶部16に記憶されていない副画像データを生成するようにすればよい。なお、副画像の表示は表示装置18に限らず、外部表示装置22が行ってもよい。この場合、メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データは通信制御部19によってネットワーク21経由で外部表示装置22に送信される。
以上が第2実施形態の説明である。
(B−3)次に第3実施形態について説明する。
図7は、第3実施形態において、表示装置18に一覧形式で表示される副画像の例を示している。図では、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数N=6としている。
第3実施形態に係る画像表示装置1は、原画像記憶部14に記憶された各々の原画像データにおける1ページ目についての副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成する。よって、第3実施形態の場合、図2に示した管理テーブル上の「ファイル内最優先ページ」は不要である。ユーザが副画像を表示するように画像表示装置1に指示すると、表示装置18に最初に表示されるのは、優先順位1位から優先順位6位の原画像における1ページ目についての副画像A1,B,C,D1,E,F1である。画像表示装置1は、これらの副画像A1,B,C,D1,E,F1を表示し終えると、直ちに、まだ表示されていない副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成し、これを記憶しておく。第3実施形態では、画像表示装置1は表示装置18に最初に表示した副画像に対応する原画像データの2ページ目以降のページについて、優先順位に従って各原画像データから1ページずつ、且つ、各原画像データにおけるページ順に従って、副画像データを生成する。つまり、図中のA2,D2,F2,A3,D3,F3,D4,F4,D5という順序で副画像データが生成されて記憶されることになる。このように、画像表示装置1は優先順位が高い原画像に対応する副画像群を表示し終えると直ちに、この副画像群に対応する原画像データの2ページ目以降のページについての副画像データの生成処理を開始して、副画像データを用意しておくのである。このようにすれば、ユーザが図7に示した状態でスクロール操作(表示内容を切り替える操作)を行うと、画像表示装置1は既に記憶していた(用意しておいた)副画像データを読み出して表示するだけでよいので、ユーザがスクロール操作を行ってから副画像を表示するまでの時間をより短縮することができる。
次に、第3実施形態における画像表示装置1の動作について説明する。
図8は、画像表示装置1が行う処理の過程を示したフローチャートである。図の説明において、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数をNとし、管理テーブルの構成を図2(ファイル内最優先ページを除いたもの)に示した内容とする。
ユーザが操作部20を用いて、副画像を表示するように指示すると、まず、優先順位決定部11が、原画像記憶部14に記憶されている全ての原画像データに対して優先順位を割り当て、それを管理テーブルに記述する(S301)。このとき優先順位決定部11は、前述した各種のアルゴリズムのうちのいずれかを用いて優先順位を決定すればよい。
次に、画像表示装置1は管理テーブルに記述された優先順位に従って副画像データを生成する。まず、CPU13は副画像生成部12に優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成させるべく、変数i(i≦N,i:自然数)に「1」を設定する(S302)。次に、副画像生成部12は、設定された優先順位1位の原画像における1ページ目を圧縮して、図7に示した副画像A1を表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像A1を表示装置18に表示させる(S303)。次に、CPU13は、最大個数Nの副画像データを生成したか否かを判断する(S304)。図7の例の場合、N=6、つまり表示制御部17は6個の副画像を表示装置18に表示させることが可能であるため、CPU13は、N個の副画像データが生成されていないと判断する(S304;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S305)、ステップS303の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像における1ページ目を圧縮して、図7に示した副画像Bを表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像Bを表示装置18に表示させる(S303)。
以上のような処理ステップS303〜S305が、N個の副画像が表示装置18に表示されるまで繰り返される。N個の副画像が生成・表示されると(S304;T)、S303で副画像データを生成した原画像データの2ページ目以降についての副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。まず、CPU13は、変数j(j>N,j:自然数)=2とする(S306)。次に、CPU13は変数i=1とする(S307)。そして、CPU13は、優先順位i位の原画像における最終ページについての副画像データが生成されたか否かを判断する。図7の例の場合、優先順位1位の原画像を表す原画像データのページ構成は3ページであるのに対し、変数j=2、つまり、まだ2ページ目についての副画像データも生成されていない段階であるため、CPU13は、優先順位1位の原画像における最終ページについての副画像データは生成されていないと判断する(S308;F)。次に、CPU13は、優先順位1位の原画像における2ページ目について副画像を生成・記憶させる(S309)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S310)、変数iが最大個数Nに等しいか否かを判断する(S311)。図7の例の場合、最大個数N=6に対し、変数i=2であるから、副画像生成部12は優先順位2位の原画像における2ページ目について副画像を生成する処理を終えただけであるから、CPU13は変数i=2であるため、変数iが最大個数Nに等しくないと判断する(S311;F)。そして、CPU13はステップS308に戻る。そして、処理ステップ308〜S311を繰り返して、優先順位N位の原画像における2ページ目について副画像データを生成させると(S311;T)、優先順位N位までの原画像における全てのページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S312)。図7の例の場合、まだ優先順位1位から優先順位6位までの原画像における2ページ目について副画像データが生成されただけであるから、CPU13は、優先順位N位までの原画像における全てのページについて副画像データが生成されていないと判断する(S313;NO)。そして、CPU13は変数j=j+1とし(S314)、ステップS307の処理に戻る。図7の例の場合、S307に戻ると、副画像生成部12は各々の原画像データの3ページ目について副画像データを生成する処理を行い、以下全ての原画像における最終ページについて副画像データを生成するまで処理ステップS307〜S313が繰り返される。
このようにして、副画像A1,B,C,D1,E,F1が表示装置18に表示されている状態で、まだ表示されていない副画像A2,D2,F2,A3,D3,F3,D4,F4,D5を表す副画像データが順次生成されて副画像記憶部16に記憶される。ユーザが図7に示した状態でスクロール操作を行うと、CPU13はメモリコントローラ15に指示して、そのときまでに既に記憶しておいた副画像データを読み出させ、それらの副画像データをメモリコントローラ15から表示制御部17に供給させる。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像を表示装置18に表示させる。このとき、まだ表示されていない副画像が表す副画像データを副画像記憶部16が記憶していなくても、表示制御部17は既に記憶している副画像データについてはすぐに表示処理に開始することができるし、また、その表示処理と並行して、副画像生成部12はまだ副画像記憶部16に記憶されていない副画像データを生成するようにすればよい。なお、副画像の表示は表示装置18に限らず、外部表示装置22が行ってもよい。この場合、メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データは通信制御部19によってネットワーク21経由で外部表示装置22に送信される。
以上が第3実施形態の説明である。
(B−4)第4実施形態
次に第4実施形態について説明する。
図9は、第4実施形態において、表示装置18に一覧形式で表示される副画像の例を示している。図では、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数N=6としている。
第4実施形態に係る画像表示装置1は、原画像記憶部14に記憶された各々の原画像データにおける1ページ目の副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成する。よって、第4実施形態の場合、図2に示した管理テーブル上の「ファイル内最優先ページ」は不要である。ユーザが副画像を表示するように画像表示装置1に指示すると、表示装置18に最初に表示されるのは、優先順位1位から優先順位6位の原画像における1ページ目についての副画像A1,B,C,D1,E,F1である。画像表示装置1は、これらの副画像A1,B,C,D1,E,F1を表示し終えると、直ちに、まだ表示されていない副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成し、これを記憶しておく。第4実施形態では、優先順位に従って画像表示装置1は優先順位N+1位から優先順位N+M位までの原画像における1ページ目について副画像データを生成して、表示装置18に最初に表示した副画像に対応する原画像データの2ページ目以降のページについて優先順位に従って、各原画像データにおけるページ順に従って連続して副画像データを生成する。なお、予め決められた個数Mはユーザの操作により設定することが可能であり、前記で示した表示装置18に表示される副画像を表す副画像データに続いて生成することになる。図9の例では、個数M=3としており、図中の副画像G1,H,Iが生成される。そして図中のA2,A3,D2,D3,D4,D5,F2,F3,F4という順序で副画像データが生成・記憶されることになる。このように、画像表示装置1は優先順位が高い副画像群を表示し終えると直ちに、個数Mの副画像データ及び表示装置18に表示させた副画像群に対応する原画像データにおける2ページ目以降について副画像データの生成処理を開始して、副画像データを用意しておくのである。このようにすれば、ユーザが図9に示した状態でスクロール操作(表示内容を切り替える操作)を行うと、画像表示装置1は既に記憶していた(用意しておいた)副画像データを読み出して表示するだけでよいので、ユーザがスクロール操作を行ってから副画像を表示するまでの時間をより短縮することができる。
次に、第4実施形態における画像表示装置1の動作について説明する。
図10は、画像表示装置1が行う処理の過程を示したフローチャートである。図の説明において、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数をNとし、管理テーブルの構成を図2(ファイル内最優先ページを除いたもの)に示した内容とする。
ユーザが操作部20を用いて、副画像を表示するように指示すると、まず、優先順位決定部11が、原画像記憶部14に記憶されている全ての原画像データに対して優先順位を割り当て、それを管理テーブルに記述する(S401)。このとき優先順位決定部11は、前述した各種のアルゴリズムのうちのいずれかを用いて優先順位を決定すればよい。
次に、画像表示装置1は管理テーブルに記述された優先順位に従って副画像データを生成する。まず、CPU13は副画像生成部12に優先順位1位の原画像について副画像データ生成させるべく、変数i(i≦N,i:自然数)に「1」を設定する(S402)。次に、副画像生成部12は、割り当てられた優先順位1位の原画像における1ページ目を圧縮して、図9に示した副画像A1を表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像A1を表示装置18に表示させる(S403)。次に、CPU13は、最大個数Nの副画像データを生成したか否かを判断する(S404)。図9の例の場合、N=6、つまり表示制御部17は6個の副画像を表示装置18に表示させることが可能であるため、CPU13は、N個の副画像データを生成していないと判断する(S404;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S405)、ステップS403の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像における1ページ目を圧縮して、図9に示した副画像Bを表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像Bを表示装置18に表示させる(S403)。
以上のような処理ステップS403〜S405が、N個の副画像が表示装置18に表示されるまで繰り返される。N個の副画像が生成・表示されると(S404;T)、副画像データがまだ生成されていない原画像データにおける1ページ目について、M個の副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。まず、CPU13は、変数i=i+1とする(S406)。このときはN個の副画像の生成・表示を終えた直後であるから、変数i=7となる。そして、副画像生成部12は、優先順位7位の原画像における1ページ目を圧縮して、図9に示した副画像G1を表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる(S407)。次に、CPU13は、優先順位N+M位の原画像における1ページ目について副画像データが生成されたか否かを判断する(S408)。ここでは、個数M=3としており、N+M=9となるから、副画像生成部12はまだ優先順位7位の原画像における1ページ目についての副画像しか生成していないため、CPU13は優先順位9位の原画像に対応する副画像データが生成されていないと判断する(S408;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S409)、ステップS407の処理に戻る。この場合、変数i=8となるので、副画像生成部12は、優先順位8位の原画像における1ページ目を圧縮して、図9に示した副画像Hを表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる。以上のような処理ステップS407〜S409が、優先順位N+M位の原画像における1ページ目について副画像データが生成・記憶されるまで繰り返される。優先順位N+M位の原画像における1ページ目についての副画像データが生成されると(S408;T)、ステップS403で副画像データを生成した原画像データの2ページ目以降の副画像を優先順位に従って生成する処理が開始される。
まず、CPU13は、変数i=1とする(S410)。次に、CPU13は変数j=2とする(S411)。そして、副画像生成部12は、優先順位1位の原画像における2ページ目を圧縮して、図9に示した副画像A2を表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる(S412)。次に、CPU13は、原画像記憶部14に記憶された優先順位i位の原画像における全てのページについて副画像データが生成・記憶されたか否かを判断する(S413)。図9の例の場合、優先順位1位の原画像が表す原画像データのページ構成は3ページであるのに対し、副画像生成部12はまだ2ページ目について副画像データを生成する処理を終えただけであるから、CPU13は、優先順位1位の原画像における全てのページについて副画像データが生成されていないと判断する(S413;F)。そして、CPU13は変数j=j+1とし(S414)、ステップS412の処理に戻る。この場合、変数j=3となるので、副画像生成部12は、優先順位1位の原画像における3ページ目を圧縮して、図9に示した副画像A3を表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる。以上のような処理ステップS412〜S414が、優先順位i位の原画像における全てのページについて副画像データが生成・記憶されるまで繰り返される。次に、CPU13は、変数iが最大個数Nに等しいか否かを判断する(S415)。図9の例の場合、最大個数は6個であるため、副画像生成部12はまだ優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成する処理を終えただけであるから、CPU13は、変数i=1であり、表示装置18に表示される最大個数Nに等しくないと判断する(S415;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S416)、ステップ411の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、優先順位2位の原画像に対応する副画像データを生成させるために、処理ステップS412〜S416を実行し、優先順位N位の原画像における全てのページについて副画像データを生成するまでこの処理ステップが繰り返される。
このようにして、副画像A1,B,C,D1,E,F1が表示装置18に表示されている状態で、まだ表示されていない副画像G1,H,I,A2,A3,D2,D3,D4,D5,F2,F3,F4を表す副画像データが順次生成されて副画像記憶部16に記憶される。ユーザが図9に示した状態でスクロール操作を行うと、CPU13はメモリコントローラ15に指示して、そのときまでに既に記憶しておいた副画像データを読み出させ、それらの副画像データをメモリコントローラ15から表示制御部17に供給させる。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像を表示装置18に表示させる。このとき、副画像記憶部16がまだ表示されていない副画像が表す副画像データを記憶していなくても、表示制御部17は既に記憶している副画像データについてはすぐに表示処理に開始することができるし、また、その表示処理と並行して、副画像生成部12はまだ副画像記憶部16に記憶されていない副画像データを生成するようにすればよい。なお、副画像の表示は表示装置18に限らず、外部表示装置22が行ってもよい。この場合、メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データは通信制御部19によってネットワーク21経由で外部表示装置22に送信される。
以上が第4実施形態の説明である。
(B−5)第5実施形態
次に第5実施形態について説明する。
図11は、第5実施形態において、表示装置18に一覧形式で表示される副画像の例を示している。図では、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数N=6としている。
第5実施形態に係る画像表示装置1は、原画像記憶部14に記憶された各々の原画像における1ページ目についての副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成する。よって、第5実施形態の場合、図2に示した管理テーブル上の「ファイル内最優先ページ」は不要である。ユーザが副画像を表示するように画像表示装置1に指示すると、表示装置18に最初に表示されるのは、優先順位1位から優先順位6位の原画像における1ページ目についての副画像A1,B,C,D1,E,F1である。画像表示装置1は、これらの副画像A1,B,C,D1,E,F1を表示し終えると、直ちに、まだ表示されていない副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成し、これを記憶しておく。第5実施形態では、画像表示装置1は優先順位に従って、優先順位N+1位から優先順位N+M位までの原画像における1ページ目について副画像データを生成し、表示装置18に最初に表示した副画像に対応する原画像データにおける2ページ目以降の原画像について各原画像データから1ページずつ、且つ、各原画像データにおけるページ順に従って、副画像データを生成する。なお、予め設定された個数Mはユーザの操作により設定することが可能であり、前記で示した表示装置18に表示される副画像が表す副画像データに続いて生成されることになる。図11の例では、個数M=3としており、図中の副画像G1,H,Iが生成される。そして図中のA2,D2,F2,A3,D3,F3,D4,F4,D5という順序で副画像データが生成されて記憶されることになる。このように、優先順位が高い原画像に対応する副画像群を表示し終えると直ちに、個数Mの副画像データ及び表示装置18に表示された副画像群に対応する原画像データにおける2ページ目以降の原画像についての副画像データの生成処理を開始して、副画像データを用意しておくのである。このようにすれば、ユーザが図11に示した状態でスクロール操作(表示内容を切り替える操作)を行うと、画像表示装置1は既に記憶していた(用意しておいた)副画像データを読み出して表示するだけでよいので、ユーザがスクロール操作を行ってから副画像を表示するまでの時間をより短縮することができる。
次に、第5実施形態における画像表示装置1の動作について説明する。
図12は、画像表示装置1が行う処理の過程を示したフローチャートである。図の説明において、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数をNとし、管理テーブルの構成を図2(ファイル内最優先ページを除いたもの)に示した内容とする。
ユーザが操作部20を用いて、副画像を表示するように指示すると、まず、優先順位決定部11が、原画像記憶部14に記憶されている全ての原画像データに対して優先順位を割り当て、それを管理テーブルに記述する(S501)。このとき優先順位決定部11は、前述した各種のアルゴリズムのうちのいずれかを用いて優先順位を決定すればよい。
次に、画像表示装置1は管理テーブルに記述された優先順位に従って副画像データを生成する。まず、CPU13は副画像生成部12に優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成させるべく、変数i(i≦N,i:自然数)に「1」を設定する(S502)。次に、副画像生成部12は、割り当てられた優先順位1位の原画像における1ページ目を圧縮して、図11に示した副画像A1を表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像A1を表示装置18に表示させる(S503)。次に、CPU13は、最大個数Nの副画像データが生成されたか否かを判断する(S504)。図11の例の場合、N=6、つまり表示制御部17は6個の副画像を表示装置18に表示させることが可能であるため、CPU13は、N個の副画像データが生成されていないと判断する(S504;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S505)、ステップS503の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像における1ページ目を圧縮して、図11に示した副画像Bを表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像Bを表示装置18に表示させる(S503)。
以上のような処理ステップS503〜S505が、N個の副画像が表示装置18に表示されるまで繰り返される。N個の副画像が生成・表示されると(S504;T)、副画像データがまだ生成されていない原画像データにおける1ページ目について、M個の副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。まず、CPU13は、変数i=i+1とする(S506)。このときはN個の副画像の生成・表示を終えた直後であるから、変数i=7となる。そして、副画像生成部12は、優先順位7位の原画像における1ページ目を圧縮して、図11に示した副画像G1を表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる(S507)。次に、CPU13は、優先順位N+M位の原画像における1ページ目について副画像データが生成されたか否かを判断する(S508)。ここでは、個数M=3としており、N+M=9となるから、副画像生成部12は優先順位7位の原画像における1ページ目についての副画像データしか生成していないため、CPU13は優先順位9位の原画像に対応する副画像データが生成されていないと判断する(S508;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S509)、ステップS507の処理に戻る。この場合、変数i=8となるので、副画像生成部12は、優先順位8位の原画像における1ページ目を圧縮して、図11に示した副画像Hを表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる。以上のような処理ステップS507〜S509が、優先順位N+M位の原画像における1ページ目について副画像データを生成・記憶されるまで繰り返される。副画像生成部12が優先順位N+M位の原画像における1ページ目について副画像データを生成すると(S508;T)、ステップS503で副画像データを生成した原画像データにおける2ページ目以降についての副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。
まず、CPU13は、変数j(j>N,j:自然数)=2とする(S510)。次に、CPU13は変数i=1とする(S511)。そして、CPU13は、優先順位i位の原画像における最終ページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S512)。図11の例の場合、優先順位1位の原画像が表す原画像データのページ構成は3ページであるのに対し、まだ、変数j=2、つまり、副画像生成部12は2ページ目についての副画像データも生成していない段階であるため、CPU13は、優先順位1位の原画像における最終ページについて副画像データが生成されていないと判断する(S512;F)。次に、CPU13は、優先順位1位の原画像における2ページ目について副画像データを生成・記憶する(S513)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S514)、変数iが表示装置18に表示される最大個数Nに等しいか否かを判断する(S515)。図11の例の場合、最大個数N=6に対して変数i=2であるのに対し、副画像生成部12は優先順位2位の原画像における2ページ目について副画像データを生成する処理を終えただけであるから、CPU13は変数iが最大個数Nに等しくないと判断する(S515;F)。そして、CPU13はステップS512に戻り、処理ステップS512〜S515を繰り返して、副画像生成部12が優先順位N位の原画像に対応する副画像データを生成すると(S515;T)、CPU13は優先順位N位までの原画像における全てのページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S516)。図11の例の場合、副画像生成部12はまだ優先順位1位から優先順位6位までの原画像データにおける2ページ目について副画像データを生成しただけであるから、CPU13は優先順位N位の原画像における全てのページについての副画像データが生成されていないと判断する(S516;NO)。そして、CPU13は変数j=j+1とし(S517)、ステップS511の処理に戻る。図11の例の場合、S508に戻ると、副画像生成部12は優先順位1位の原画像における3ページ目について副画像データを生成する処理を行い、以降全ての原画像データの最終ページについて副画像データを生成するまで処理ステップS511〜S517を繰り返す。
このようにして、副画像A1,B,C,D1,E,F1が表示装置18に表示されている状態で、まだ表示されていない副画像G1,H,I,A2,D2,F2,A3,D3,F3,D4,F4,D5を表す副画像データが順次生成されて副画像記憶部16に記憶される。ユーザが図11に示した状態でスクロール操作を行うと、CPU13はメモリコントローラ15に指示して、そのときまでに既に記憶しておいた副画像データを読み出させ、それらの副画像データをメモリコントローラ15から表示制御部17に供給させる。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像を表示装置18に表示させる。このとき、副画像記憶部16がまだ表示されていない副画像が表す副画像データを記憶していなくても、表示制御部17は既に記憶している副画像データについてはすぐに表示処理に開始することができるし、また、その表示処理と並行して、副画像生成部12はまだ副画像記憶部16に記憶されていない副画像データを生成するようにすればよい。なお、副画像の表示は表示装置18に限らず、外部表示装置22が行ってもよい。この場合、メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データは通信制御部19によってネットワーク21経由で外部表示装置22に送信される。
以上が第5実施形態の説明である。
(B−6)第6実施形態
次に第6実施形態について説明する。
図13は、第6実施形態において、表示装置18に一覧形式で表示される副画像の例を示している。図では、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数N=6としている。
第6実施形態に係る画像表示装置1は、原画像記憶部14に記憶された副画像におけるページの最も優先順位の高いページ(以下、最優先ページ)についての副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成する。ユーザが副画像を表示するように画像表示装置1に指示すると、表示装置18に最初に表示されるのは、優先順位1位から優先順位6位の原画像における最優先ページについての副画像A2,B,C,D3,E,F2である。画像表示装置1は、これらの副画像A2,B,C,D3,E,F2を表示し終えると、直ちに、まだ表示されていない副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成し、これを記憶しておく。つまり、図中のG1,H,I,J3,K,Lという順序で副画像データが生成されて記憶されることになる。このように、画像表示装置1は優先順位が高い原画像に対応する副画像群を表示し終えると直ちに、それよりも優先順位が低い原画像に対応する副画像群の副画像データの生成処理を開始して、副画像データを用意しておくのである。このようにすれば、ユーザが図13に示した状態でスクロール操作(表示内容を切り替える操作)を行うと、画像表示装置1は既に記憶していた(用意しておいた)副画像データを読み出して表示するだけでよいので、ユーザがスクロール操作を行ってから副画像を表示するまでの時間をより短縮することができる。
次に、第6実施形態における画像表示装置1の動作について説明する。
図14は、画像表示装置1が行う処理の過程を示したフローチャートである。図の説明において、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数をNとし、管理テーブルの構成を図2に示した内容とする。
ユーザが操作部20を用いて、副画像を表示するように指示すると、まず、優先順位決定部11が、原画像記憶部14に記憶されている全ての画像データに対して優先順位を割り当て(S601)、また、原画像データの全てのページに対して優先順位を割り当て(S602)、それらを管理テーブルに記述する。このとき優先順位決定部11は、前述した各種のアルゴリズムのうちのいずれかを用いて優先順位を決定すればよい。
次に、画像表示装置1は管理テーブルに記述された優先順位に従って副画像データを生成する。まず、CPU13は副画像生成部12に優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成させるべく、変数i(i≦N,i:自然数)に「1」を設定する(S603)。次に、副画像生成部12は、設定された優先順位1位の原画像における最優先ページ(2ページ目)を圧縮して、図13に示した副画像A2を表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像A2を表示装置18に表示させる(S604)。次に、CPU13は、最大個数Nの副画像データが生成されたか否かを判断する(S605)。図13の例の場合、N=6、つまり表示制御部17は6個の副画像を表示装置18に表示させることが可能であるため、CPU13は、N個の副画像データが生成されていないと判断する(S605;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S606)、ステップS604の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図13に示した副画像Bを表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像Bを表示装置18に表示させる(S604)。
以上のような処理ステップS604〜S606が、N個の副画像が表示装置18に表示されるまで繰り返される。N個の副画像が生成・表示されると(S605;T)、副画像データがまだ生成されていない原画像データにおける最優先ページについての副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。まず、CPU13は、変数j(j:自然数)=i+1とする(S607)。このときはN個の副画像の表示を終えた直後であるから、変数i=N(=6)であり、変数j=7である。そして、副画像生成部12は、優先順位7位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図13に示した副画像G1を表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる(S608)。
次に、CPU13は、原画像記憶部14に記憶された全ての原画像データの最優先ページについて副画像データが生成・記憶されたか否かを判断する(S609)。図13の例の場合、12個の原画像データが原画像記憶部14に記憶されているのに対し、副画像生成部12はまだ優先順位7位の原画像における最優先ページについての副画像データを生成しただけであるから、CPU13は、全ての原画像における最優先ページについての副画像データが生成されていないと判断する(S609;F)。そして、CPU13は変数j=j+1とし(S610)、ステップS608の処理に戻る。この場合、変数j=8となるので、副画像生成部12は、優先順位8位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図13に示した副画像Hを表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる。以上のような処理ステップS608〜S610が、全ての原画像における最優先ページについて副画像データを生成・記憶するまで繰り返される。
このようにして、副画像A2,B,C,D3,E,F2が表示装置18に表示されている状態で、まだ表示されていない副画像G1,H,I,J3,K,Lを表す副画像データが順次生成されて副画像記憶部16に記憶される。ユーザが図13に示した状態でスクロール操作を行うと、CPU13はメモリコントローラ15に指示して、そのときまでに既に記憶しておいた副画像データを読み出させ、それらの副画像データをメモリコントローラ15から表示制御部17に供給させる。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像を表示装置18に表示させる。このとき、副画像記憶部16は優先順位7位から優先順位12位までの原画像に対応する6個分の副画像データを記憶していなくても、表示制御部17は既に記憶している副画像データについてはすぐに表示処理に開始することができるし、また、その表示処理と並行して、副画像生成部12はまだ副画像記憶部16に記憶されていない副画像データを生成するようにすればよい。なお、副画像の表示は表示装置18に限らず、外部表示装置22が行ってもよい。この場合、メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データは通信制御部19によってネットワーク21経由で外部表示装置22に送信される。
以上が第6実施形態の説明である。
(B−7)第7実施形態
次に第7実施形態について説明する。
図15は、第7実施形態において、表示装置18に一覧形式で表示される副画像の例を示している。図では、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数N=6としている。
第7実施形態に係る画像表示装置1は、原画像記憶部14に記憶された各々の原画像データにおける最優先ページについての副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成する。ユーザが副画像を表示するように画像表示装置1に指示すると、表示装置18に最初に表示されるのは、優先順位1位から優先順位6位の原画像における最優先ページについての副画像A2,B,C,D3,E,F2である。画像表示装置1は、これらの副画像A2,B,C,D3,E,F2を表示し終えると、直ちに、まだ表示されていない副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成し、これを記憶しておく。第7実施形態では、画像表示装置1は優先順位に従って、表示装置18に最初に表示した副画像に対応する原画像における最優先ページを除くページについて、各原画像データにおけるページ順に従って連続して副画像データを生成・記憶する。ここでは、画像表示装置1は、原画像の優先順位に従い、原画像における最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成し、これらを生成し終えると、1ページ目から最優先ページの前ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成する。つまり、図中のA3,A1,D4,D5,D1,D2,F3,F4,F1という順序で副画像データが生成・記憶されることになる。このように、優先順位が高い原画像に対応する副画像群を表示し終えると直ちに、最初に表示装置18に表示させた副画像群に対応する原画像における最優先ページを除くページに対応する原画像データについての副画像データの生成処理を開始して、副画像データを用意しておくのである。このようにすれば、ユーザが図15に示した状態でスクロール操作(表示内容を切り替える操作)を行うと、画像表示装置1は既に記憶していた(用意しておいた)副画像データを読み出して表示するだけでよいので、ユーザがスクロール操作を行ってから副画像を表示するまでの時間をより短縮することができる。
次に、第7実施形態における画像表示装置1の動作について説明する。
図16は、画像表示装置1が行う処理の過程を示したフローチャートである。図の説明において、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数をNとし、管理テーブルの構成を図2に示した内容とする。
ユーザが操作部20を用いて、副画像を表示するように指示すると、まず、優先順位決定部11が、原画像記憶部14に記憶されている全ての原画像データに対して優先順位を割り当て(S701)、また、原画像データにおける全てのページに対して優先順位を割り当て(S702)、それらを管理テーブルに記述する。このとき優先順位決定部11は、前述した各種のアルゴリズムのうちのいずれかを用いて優先順位を決定すればよい。
次に、画像表示装置1は管理テーブルに記述された優先順位に従って副画像データを生成する。まず、CPU13は副画像生成部12に優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成させるべく、変数i(i≦N,i:自然数)に「1」を設定する(S703)。次に、副画像生成部12は、割り当てられた優先順位1位の原画像における最優先ページ(2ページ目)を圧縮して、図15に示した副画像A2を表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像A2を表示装置18に表示させる(S704)。次に、CPU13は、最大個数Nの副画像データが生成されたか否かを判断する(S705)。図15の例の場合、N=6、つまり、表示制御部17は6個の副画像を表示装置18に表示させることが可能であるため、CPU13は、N個の副画像データが生成されていないと判断する(S705;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S706)、ステップS704の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図15に示した副画像Bを表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像Bを表示装置18に表示させる(S704)。
以上のような処理ステップS704〜S706が、N個の副画像が表示装置18に表示されるまで繰り返される。N個の副画像が生成・表示されると(S705;T)、ステップS704で副画像データを生成した原画像データにおける最優先ページを除くページについて副画像を優先順位に従って生成する処理が開始される。
まず、CPU13は、変数i=1とし(S707)、変数j(j:自然数)を原画像における最優先ページのページ番号とする(S708)。図15の例の場合では、変数i=1である優先順位1位の原画像における最優先ページは2ページ目であるため、変数j=2となる。次に、CPU13は、優先順位i位の原画像における最終ページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S709)。図15の例の場合では、優先順位1位の原画像における最終ページは3ページ目であるため、CPU13は、当該原画像データの最終ページについて副画像データが生成されていないと判断する(S709;F)。そして、CPU13は変数j=j+1とし(S710)、副画像生成部12は、優先順位1位の原画像における最優先ページの次ページ(3ページ目)を圧縮して、図15に示した副画像A3を表す副画像データを生成し、ステップS709の処理に戻る。以上のような処理ステップS709〜S711が、優先順位1位の原画像における最終ページについて副画像データが生成されるまで繰り返される。当該原画像における最終ページについて副画像データが生成されると(S709)、CPU13は変数j=1(S712)とし、変数jが最優先ページのページ番号に等しいか否かを判定する(S713)。図15の例の場合では、優先順位1位の原画像における最優先ページは2ページ目であるのに対して、変数j=3であるため、CPU13は変数jが最優先ページのページ番号に等しくないと判断する(S713;F)。そして、副画像生成部12は、優先順位1位の原画像における変数jが示すページ番号のページを圧縮して、図15に示した副画像A1を表す副画像データを生成し(S714)、変数j=j+1(S715)とし、ステップS713の処理に戻る。上記のような処理ステップS713〜715が、変数jが最優先ページのページ番号に等しくなるまで繰り返される。変数jが最優先ページのページ番号に等しくなれば(S713;T)、CPU13は変数i=i+1とし(S716)、変数iが最大個数Nに等しいか否かを判断する(S717)。図15の例の場合では、最大個数N(N=6)に対して、副画像生成部12は優先順位1位の原画像における全てのページについて副画像データを生成しただけであるから、CPU13は優先順位N位の原画像における全てのページについて副画像データが生成されていないと判断し(S717;F)、ステップS708に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像について、上記処理ステップS708〜S717を行い、優先順位N位までの原画像における全てのページについて副画像データを生成・記憶するまで繰り返される。
このようにして、副画像A2,B,C,D3,E,F2が表示装置18に表示されている状態で、まだ表示されていない副画像A3,A1,D4,D5,D1,D2,F3,F4,F1を表す副画像データが順次生成されて副画像記憶部16に記憶される。ユーザが図15に示した状態でスクロール操作を行うと、CPU13はメモリコントローラ15に指示して、そのときまでに既に記憶しておいた副画像データを読み出させ、それらの副画像データをメモリコントローラ15から表示制御部17に供給させる。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像を表示装置18に表示させる。このとき、副画像記憶部16はまだ表示されていない副画像が表す副画像データを記憶していなくても、表示制御部17は既に記憶している副画像データについてはすぐに表示処理に開始することができるし、また、その表示処理と並行して、副画像生成部12はまだ副画像記憶部16に記憶されていない副画像データを生成するようにすればよい。なお、副画像の表示は表示装置18に限らず、外部表示装置22が行ってもよい。この場合、メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データは通信制御部19によってネットワーク21経由で外部表示装置22に送信される。
以上が第7実施形態の説明である。
(B−8)第8実施形態
次に第8実施形態について説明する。
図17は、第8実施形態において、表示装置18に一覧形式で表示される副画像の例を示している。図では、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数N=6としている。
第8実施形態に係る画像表示装置1は、原画像記憶部14に記憶された各々の原画像データにおける最優先ページについて副画像データを優先順位に従って生成する。ユーザが副画像を表示するように画像表示装置1に指示すると、表示装置18に最初に表示されるのは、優先順位1位から優先順位6位の原画像における最優先ページについての副画像A2,B,C,D3,E,F2である。画像表示装置1は、これらの副画像A2,B,C,D3,E,F2を表示し終えると、直ちに、まだ表示されていない副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成し、これを記憶しておく。第8実施形態では、画像表示装置1は優先順位に従って、表示装置18に最初に表示した副画像に対応する原画像データにおける最優先ページを除くページについて、各原画像データから1ページずつ、且つ、各原画像データにおけるページ順に従って副画像データを生成・記憶する。ここでは、画像表示装置1は、原画像の優先順位に従い、原画像における最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成し、これらを生成し終えると、1ページ目から最優先ページの前ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成する。つまり、図中のA3,D4,F3,A1,D5,F4,D1,F1,D2という順序で副画像データが生成されて記憶されることになる。このようにすれば、ユーザが図17に示した状態でスクロール操作(表示内容を切り替える操作)を行うと、画像表示装置1は既に記憶していた(用意しておいた)副画像データを読み出して表示するだけでよいので、ユーザがスクロール操作を行ってから副画像を表示するまでの時間をより短縮することができる。
次に、第8実施形態における画像表示装置1の動作について説明する。
図18は、画像表示装置1が行う処理の過程を示したフローチャートである。図の説明において、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数をNとし、管理テーブルの構成を図2に示した内容とする。
ユーザが操作部20を用いて、副画像を表示するように指示すると、まず、優先順位決定部11が、原画像記憶部14に記憶されている全ての原画像データに対して優先順位を割り当て(S801)、また、原画像データにおける全てのページに対して優先順位を割り当て(S802)、それらを管理テーブルに記述する。このとき優先順位決定部11は、前述した各種のアルゴリズムのうちのいずれかを用いて優先順位を決定すればよい。
次に、画像表示装置1は管理テーブルに記述された優先順位に従って副画像データを生成する。まず、CPU13は副画像生成部12に優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成させるべく、変数i(i≦N,i:自然数)に「1」を設定する(S803)。次に、副画像生成部12は、設定された優先順位1位の原画像における最優先ページに(2ページ目)を圧縮して、図17に示した副画像A2を表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像A2を表示装置18に表示させる(S804)。次に、CPU13は、最大個数Nの副画像データが生成されたか否かを判断する(S805)。図17の例の場合、N=6、つまり、表示制御部17は6個の副画像を表示装置18に表示させることが可能であるため、CPU13は、N個の副画像データが生成されていないと判断する(S805;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S806)、ステップS804の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図17に示した副画像Bを表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像Bを表示装置18に表示させる(S804)。
以上のような処理ステップS804〜S806が、N個の副画像が表示装置18に表示されるまで繰り返される。N個の副画像が生成・表示されると(S805;T)、ステップS804で副画像データを生成した原画像データの、副画像の最優先ページを除くページについて副画像を優先順位に従って生成する処理が開始される。
まず、CPU13は、変数j(i)(j(i):自然数)を優先順位i位の原画像における最優先ページのページ番号を示すこととし(S807)、変数i=1とする(S808)。次に、CPU13は、優先順位i位の原画像における最終ページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S809)。図17の例の場合では、副画像生成部12は、優先順位1位の原画像における最優先ページ(2ページ目)についてのみ副画像データを生成しただけなので、CPU13は最終ページである3ページ目についての副画像データは生成されていないと判断する(S809;F)。CPU13は、変数j(i)=j(i)+1(S810)とし、変数j(i)が示すページ番号のページについて副画像データを生成させる(S811)。そして、CPU13は、変数iが最大個数Nに等しいか否かを判断する(S812)。図17の例の場合では、CPU13は、変数i=2であるのに対し、最大個数N=6であるため、変数iは最大個数Nに等しくないと判断する(S812;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S813)、ステップS809の処理に戻る。この場合、変数i=2であるので、CPU13は優先順位2位の原画像における最終ページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S809)。副画像生成部12が優先順位i位の原画像における最終ページについて副画像データを生成するまで、上記処理ステップS808〜S813が繰り返される。そして、CPU13が優先順位i位の原画像における最終ページについて副画像データが生成されたと判断すると(S809;T)、当該原画像における全てのページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S814)。図17の例の場合では、副画像生成部12は優先順位1位の原画像においては、最優先ページ(2ページ目)と最終ページ(3ページ目)について副画像データを生成しただけなので、CPU13は全てのページについて副画像データが生成されていないと判断する(S814;F)。そして、CPU13は変数j(i)が原画像における最終ページのページ番号に等しいか否かを判断する(S815)。図17の例の場合では、最終ページについて副画像データが生成された直後であるから、CPU13は変数j(1)=3のため、変数j(1)が最終ページのページ番号に等しいと判断する(S815;T)。そして、CPU13は変数j(i)=1とし、原画像データの1ページ目について副画像を生成させると(S817)、変数j(i)=j(i)+1とする(S818)。そして、CPU13は、変数iが最大個数Nに等しいか否かを判断する(S819)。図17の例の場合では、CPU13は、優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成された直後で、変数i=2なので、変数iは最大個数Nに等しくないと判断する(S819;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S820)、処理ステップS809に戻る。上記処理ステップS808〜S820が、変数iが最大個数Nに等しくなるまで繰り返される。そして、CPU13が、変数iが最大個数Nに等しいと判断すると(S819;T)、優先順位1位から優先順位N位までの原画像における全てのページについて副画像データが生成されたかを判断する(S821)。図17の例の場合では、副画像生成部12はまだ優先順位1位から優先順位N位までの原画像において、2ページずつについてのみ副画像データを生成しただけなので、CPU13は優先順位1位から優先順位N位までの原画像における全てのページについての副画像データが生成されていないと判断する(S821;F)。すると、CPU13はステップS808に戻り、副画像生成部12が優先順位1位から優先順位N位までの原画像における全てのページについて副画像データを生成するまで、上記処理ステップS808〜S821を繰り返す。
このようにして、副画像A2,B,C,D3,E,F2が表示装置18に表示されている状態で、まだ表示されていない副画像A3,D4,F3,A1,D5,F4,D1,F1,D2を表す副画像データが順次生成されて副画像記憶部16に記憶される。ユーザが図17に示した状態でスクロール操作を行うと、CPU13はメモリコントローラ15に指示して、そのときまでに既に記憶しておいた副画像データを読み出させ、それらの副画像データをメモリコントローラ15から表示制御部17に供給させる。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像を表示装置18に表示させる。このとき、副画像記憶部16がまだ表示されていない副画像が表す副画像データを記憶していなくても、表示制御部17は既に記憶している副画像データについてはすぐに表示処理に開始することができるし、また、その表示処理と並行して、副画像生成部12はまだ副画像記憶部16に記憶されていない副画像データを生成するようにすればよい。なお、副画像の表示は表示装置18に限らず、外部表示装置22が行ってもよい。この場合、メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データは通信制御部19によってネットワーク21経由で外部表示装置22に送信される。
以上が第8実施形態の説明である。
(B−9)第9実施形態
次に第9実施形態について説明する。
図19は、第9実施形態において、表示装置18に一覧形式で表示される副画像の例を示している。図では、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数N=6としている。
第9実施形態に係る画像表示装置1は、原画像記憶部14に記憶された各々の原画像データにおける最優先ページについての副画像データを優先順位に従って生成する。ユーザが副画像を表示するように画像表示装置1に指示すると、表示装置18に最初に表示されるのは、優先順位1位から優先順位6位の原画像における最優先ページについての副画像A2,B,C,D3,E,F2である。画像表示装置1は、これらの副画像A2,B,C,D3,E,F2を表示し終えると、直ちに、まだ表示されていない副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成し、これを記憶しておく。第9実施形態では、画像表示装置1は優先順位に従って、優先順位N+1位から優先順位N+M位までの原画像における最優先ページについて副画像データを生成し、表示装置18に最初に表示した副画像に対応する原画像における最優先ページを除くページについて、各原画像データにおけるページ順に従って連続して副画像データを生成する。なお、予め設定された個数Mはユーザの操作により設定することが可能であり、前記で示した表示装置18に表示される副画像が表す副画像データに続いて生成することになり、図19の例では、個数M=3としており、図中の副画像G1,H,Iが生成される。そして、最初に表示装置18に表示させた副画像に対応する原画像における最優先ページを除くページについて副画像データを生成・記憶する。ここでは、画像表示装置1は、原画像の優先順位に従い、原画像における最優先ページの次ページから最終ページまでについて副画像データを生成し、これらを生成し終えると、1ページ目から最優先ページの前ページまでについて各原画像データにおけるページ順に従って連続して副画像データを生成・記憶する。つまり、図中のA3,A1,D4,D5,D1,D2,F3,F4,F1という順序で副画像データが生成・記憶されることになる。このように、画像表示装置1は優先順位が高い原画像における最優先ページについての副画像群を表示し終えると直ちに、個数Mの副画像データ及び最初に表示装置18に表示させた副画像群に対応する原画像における最優先ページを除くページに対応する原画像データについての副画像データの生成処理を開始して、副画像データを用意しておくのである。このようにすれば、ユーザが図19に示した状態でスクロール操作(表示内容を切り替える操作)を行うと、画像表示装置1は既に記憶していた(用意しておいた)副画像データを読み出して表示するだけでよいので、ユーザがスクロール操作を行ってから副画像を表示するまでの時間をより短縮することができる。
図20は、画像表示装置1が行う処理の過程を示したフローチャートである。図の説明において、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数をNとし、管理テーブルの構成を図2に示した内容とする。
ユーザが操作部20を用いて、副画像を表示するように指示すると、まず、優先順位決定部11が、原画像記憶部14に記憶されている全ての原画像データに対して優先順位を割り当て(S901)、また、原画像データにおける全てのページに対して優先順位を割り当て(S902)、それらを管理テーブルに記述する。このとき優先順位決定部11は、前述した各種のアルゴリズムのうちのいずれかを用いて優先順位を決定すればよい。
次に、画像表示装置1は管理テーブルに記述された優先順位に従って副画像データを生成する。まず、CPU13は副画像生成部12に優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成させるべく、変数i(i≦N,i:自然数)に「1」を設定する(S903)。次に、副画像生成部12は、設定された優先順位1位の原画像における最優先ページ(2ページ目)を圧縮して、図19に示した副画像A2を表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像A2を表示装置18に表示させる(S904)。次に、CPU13は、最大個数Nの副画像データが生成されたか否かを判断する(S905)。図19の例の場合、N=6、つまり、表示制御部17は6個の副画像を表示装置18に表示させることが可能であるため、CPU13は、N個の副画像データが生成されていないと判断する(S905;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S906)、ステップS904の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図19に示した副画像Bを表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像Bを表示装置18に表示させる(S904)。
以上のような処理ステップS904〜S906が、N個の副画像が表示装置18に表示されるまで繰り返される。N個の副画像が生成・表示されると(S905;T)、ステップS904で副画像データを生成した原画像データにおける最優先ページを除くページについて副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。まず、CPU13は、変数i=i+1とする(S907)。図19の例の場合、N個の副画像の表示を終えた直後であるから、変数i=7となる。そして、副画像生成部12は、優先順位7位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図19に示した副画像G1を表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる(S908)。次に、CPU13は、優先順位N+M位の原画像における最優先ページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S909)。ここでは、個数M=3としており、N+M=9となるから、副画像生成部12はまだ優先順位7位の原画像における最優先ページについて副画像データを生成しただけなので、CPU13は優先順位9位の原画像における最優先ページについての副画像データを生成していないと判断する(S909;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S910)、ステップS907の処理に戻る。この場合、変数i=8となるので、副画像生成部12は、優先順位8位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図19に示した副画像Hを表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる。上記処理ステップS907〜S910が、優先順位N+M位の原画像における最優先ページについて副画像データが生成・記憶されるまで繰り返される。優先順位N+M位の原画像における最優先ページについて副画像データが生成されると(S909;T)、ステップS904で副画像データを生成した原画像データにおける最優先ページを除くページについて副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。
まず、CPU13は、変数i=1とし(S911)、変数j(j:自然数)を原画像における最優先ページのページ番号とする(S912)。図19の例の場合では、変数i=1である優先順位1位の原画像における最優先ページは2ページ目であるため、変数j=2となる。次に、CPU13は、優先順位i位の原画像における最終ページについて副画像が生成されたか否かを判断する(S913)。図19の例の場合では、優先順位1位の原画像における最終ページは3ページ目であるため、CPU13は、当該原画像データの最終ページについて副画像データが生成されていないと判断する(S913;F)。そして、CPU13は変数j=j+1とし(S914)、副画像生成部12は、優先順位1位の原画像における最優先ページの次ページ(3ページ目)を圧縮して、図19に示した副画像A3を表す副画像データを生成し、ステップS913の処理に戻る。以上のような処理ステップS913〜S915が、優先順位1位の原画像における最終ページについて副画像が生成されるまで繰り返される。当該原画像における最終ページについて副画像データが生成されると(S913)、CPU13は変数j=1(S916)とし、変数jが最優先ページのページ番号に等しいか否かを判定する(S917)。図19の例の場合では、優先順位1位の原画像における最優先ページは2ページ目であるのに対して、変数j=3であるため、CPU13は変数jが最優先ページのページ番号に等しくないと判断する(S917;F)。そして、副画像生成部12は、優先順位1位の原画像における変数jが示すページ番号のページを圧縮して、図19に示した副画像A1を表す副画像データを生成し(S918)、変数j=j+1(S919)とし、ステップS917の処理に戻る。上記のような処理ステップS917〜919が、変数jが最優先ページのページ番号に等しくなるまで繰り返される。変数jが最優先ページのページ番号に等しくなれば(S917;T)、CPU13は変数i=i+1とし(S920)、変数iが最大個数Nに等しいか否かを判断する(S921)。図19の例の場合では、最大個数N(N=6)に対して、副画像生成部12は優先順位1位の原画像における全てのページについて副画像データを生成しただけであるから、CPU13は優先順位N位の原画像における全てのページについて副画像データが生成されていないと判断し(S921;F)、ステップS912に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像について、上記処理ステップS912〜S921を行い、優先順位N位までの原画像における全てのページについて副画像を生成・記憶するまで繰り返される。
このようにして、副画像A2,B,C,D3,E,F2が表示装置18に表示されている状態で、まだ表示されていない副画像G1,H,I,A3,A1,D4,D5,D1,D2,F3,F4,F1を表す副画像データが順次生成されて副画像記憶部16に記憶される。ユーザが図19に示した状態でスクロール操作を行うと、CPU13はメモリコントローラ15に指示して、そのときまでに既に記憶しておいた副画像データを読み出させ、それらの副画像データをメモリコントローラ15から表示制御部17に供給させる。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像を表示装置18に表示させる。このとき、副画像記憶部16はまだ表示されていない副画像が表す副画像データを記憶していなくても、表示制御部17は既に記憶している副画像データについてはすぐに表示処理に開始することができるし、また、その表示処理と並行して、副画像生成部12はまだ副画像記憶部16に記憶されていない副画像データを生成するようにすればよい。なお、副画像の表示は表示装置18に限らず、外部表示装置22が行ってもよい。この場合、メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データは通信制御部19によってネットワーク21経由で外部表示装置22に送信される。
以上が第9実施形態の説明である。
(B−10)第10実施形態
図21は、第10実施形態において、表示装置18に一覧形式で表示される副画像の例を示している。図では、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数N=6としている。
第10実施形態に係る画像表示装置1は、原画像記憶部14に記憶された各々の原画像データにおける最優先ページについての副画像を表す副画像データを優先順位に従って生成する。ユーザが副画像を表示するように画像表示装置1に指示すると、表示装置18に最初に表示されるのは、優先順位1位から優先順位6位の原画像における最優先ページについての副画像A2,B,C,D3,E,F2である。画像表示装置1は、これらの副画像A2,B,C,D3,E,F2を表示し終えると、直ちに、まだ表示されていない副画像を表す副画像データを原画像データの優先順位に従って生成し、これを記憶しておく。第10実施形態では、画像表示装置1は優先順位に従って、優先順位N+1位から優先順位N+M位までの原画像における最優先ページについて副画像データを生成して、表示装置18に最初に表示した副画像に対応する原画像データにおける最優先ページを除くページについて各原画像データから1ページずつ、且つ、各原画像データにおけるページ順に従って副画像データを生成・記憶する。なお、予め設定された個数Mはユーザの操作により設定することが可能であり、表示装置18に最初に表示される副画像が表す副画像データに続いて生成することになり、図21の例では、個数M=3としており、図中の副画像G1,H,Iが生成される。引き続いて、各原画像データから1ページずつ、且つ、各原画像データにおけるページ順に従って副画像データを生成・記憶する。ここでは、画像表示装置1は、原画像の優先順位に従い、原画像における最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成し、これらを生成し終えると、1ページ目から最優先ページの前ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成する。つまり、図中のA3,D4,F3,A1,D5,F4,D1,F1,D2という順序で副画像データが生成・記憶されることになる。このように、優先順位が高い原画像に対応する副画像群を表示し終えると直ちに、個数Mの副画像データ及び表示装置18に最初に表示させた副画像群に対応する原画像における最優先ページを除くページについての副画像データの生成処理を開始して、副画像データを用意しておくのである。このようにすれば、ユーザが図21に示した状態でスクロール操作(表示内容を切り替える操作)を行うと、画像表示装置1は既に記憶していた(用意しておいた)副画像データを読み出して表示するだけでよいので、ユーザがスクロール操作を行ってから副画像を表示するまでの時間をより短縮することができる。
図22は、画像表示装置1が行う処理の過程を示したフローチャートである。図の説明において、表示装置18に表示可能な副画像の最大個数をNとし、管理テーブルの構成を図2に示した内容とする。
ユーザが操作部20を用いて、副画像を表示するように指示すると、まず、優先順位決定部11が、原画像記憶部14に記憶されている全ての原画像データに対して優先順位を割り当て(S1001)、また、原画像データの全てページに対して優先順位を割り当て(S1002)、それらを管理テーブルに記述する。このとき優先順位決定部11は、前述した各種のアルゴリズムのうちのいずれかを用いて優先順位を決定すればよい。
次に、画像表示装置1は管理テーブルに記述された優先順位に従って副画像データを生成する。まず、CPU13が副画像生成部12に優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成させるべく、変数i(i≦N,i:自然数)に「1」を設定する(S1003)。次に、副画像生成部12は、設定された優先順位1位の原画像における最優先ページ(2ページ目)を圧縮して、図21に示した副画像A2を表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像A2を表示装置18に表示させる(S1004)。次に、CPU13は、最大個数Nの副画像データが生成されたか否かを判断する(S1005)。図21の例の場合、N=6、つまり、表示制御部17は6個の副画像を表示装置18に表示させることが可能であるため、CPU13は、N個の副画像データが生成されていないと判断する(S1005;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S1006)、ステップS1004の処理に戻る。この場合、変数i=2となるので、副画像生成部12は、優先順位2位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図21に示した副画像Bを表す副画像データを生成し、表示制御部17に供給する。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像Bを表示装置18に表示させる(S1004)。
以上のような処理ステップS1004〜S1006が、N個の副画像が表示装置18に表示されるまで繰り返される。N個の副画像が生成・表示されると(S1005;T)、ステップS1004で副画像データを生成した原画像データにおける最優先ページを除くページについて副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。まず、CPU13は、変数i=i+1とする(S1007)。図21の例の場合、N個の副画像の表示を終えた直後であるから、変数i=7となる。そして、副画像生成部12は、優先順位7位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図21に示した副画像G1を表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる(S1008)。次に、CPU13は、優先順位N+M位の原画像における最優先ページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S1009)。ここでは、個数M=3としており、N+M=9となるから、副画像生成部12はまだ優先順位7位の原画像における最優先ページについて副画像データを生成しただけなので、CPU13は優先順位9位の原画像における最優先ページについての副画像データを生成していないと判断する(S1009;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S1010)、ステップS907の処理に戻る。この場合、変数i=8となるので、副画像生成部12は、優先順位8位の原画像における最優先ページ(1ページ目)を圧縮して、図21に示した副画像Hを表す副画像データを生成し、副画像記憶部16に記憶させる。上記処理ステップS1007〜S1010が、優先順位N+M位の原画像における最優先ページについて副画像データが生成・記憶されるまで繰り返される。優先順位N+M位の原画像における最優先ページについて副画像データが生成されると(S1009;T)、ステップS1004で副画像データを生成した原画像データにおける最優先ページを除くページについて副画像データを優先順位に従って生成する処理が開始される。
まず、CPU13は、変数j(i)(j(i):自然数)を優先順位i位の原画像における最優先ページのページ番号を示すこととし(1011)、変数i=1とする(S1012)。次に、CPU13は、優先順位i位の原画像における最終ページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S1013)。図21の例の場合では、副画像生成部12は、優先順位1位の原画像における最優先ページ(2ページ目)についてのみ副画像データを生成しただけなので、CPU13は最終ページである3ページ目についての副画像データは生成されていないと判断する(S1013;F)。CPU13は、変数j(i)=j(i)+1(S1014)とし、変数j(i)が示すページ番号のページについて副画像データを生成させる(S1015)。そして、CPU13は、変数iが最大個数Nに等しいか否かを判断する(S1016)。図21の例の場合では、CPU13は、変数i=2であるのに対し、最大個数N=6であるため、変数iは最大個数Nに等しくないと判断する(S1016;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S1017)、ステップS1013の処理に戻る。この場合、変数i=2であるので、CPU13は優先順位2位の原画像における最終ページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S1013)。副画像生成部12が優先順位i位の原画像における最終ページについて副画像データを生成するまで、上記処理ステップS1012〜S1017が繰り返される。そして、CPU13が優先順位i位の原画像における最終ページについて副画像データが生成されたと判断すると(S1013;T)、当該原画像における全てのページについて副画像データが生成されたか否かを判断する(S1018)。図21の例の場合では、副画像生成部12は優先順位1位の原画像においては、最優先ページ(2ページ目)と最終ページ(3ページ目)について副画像データを生成しただけなので、CPU13は全てのページについて副画像データが生成されていないと判断する(S1018;F)。そして、CPU13は変数j(i)が原画像における最終ページのページ番号に等しいか否かを判断する(S1019)。図21の例の場合では、最終ページについて副画像データが生成された直後であるから、CPU13は変数j(1)=3のため、変数j(1)が最終ページのページ番号に等しいと判断する(S1019;T)。そして、CPU13は変数j(i)=1とし、原画像データの1ページ目について副画像を生成させると(S1021)、変数j(i)=j(i)+1とする(S1022)。そして、CPU13は、変数iが最大個数Nに等しいか否かを判断する(S1023)。図21の例の場合では、CPU13は、優先順位1位の原画像に対応する副画像データを生成された直後で、変数i=2なので、変数iは最大個数Nに等しくないと判断する(S1023;F)。そして、CPU13は変数i=i+1とし(S1024)、処理ステップS1013に戻る。上記処理ステップS1012〜S1024が、変数iが最大個数Nに等しくなるまで繰り返される。そして、CPU13が、変数iが最大個数Nに等しいと判断すると(S81023;T)、優先順位1位から優先順位N位までの原画像における全てのページについて副画像データが生成されたかを判断する(S1025)。図21の例の場合では、副画像生成部12はまだ優先順位1位から優先順位N位までの原画像において、2ページずつについてのみ副画像データを生成しただけなので、CPU13は優先順位1位から優先順位N位までの原画像における全てのページについての副画像データが生成されていないと判断する(S1025;F)。すると、ステップS1022に戻り、副画像生成部12が優先順位1位から優先順位N位までの原画像における全てのページについて副画像データを生成するまで、上記処理ステップS1022〜S1025を繰り返す。
このようにして、副画像A2,B,C,D3,E,F2が表示装置18に表示されている状態で、まだ表示されていない副画像G1,H,I,A3,D4,F3,A1,D5,F4,D1,F1,D2を表す副画像データが順次生成されて副画像記憶部16に記憶される。ユーザが図21に示した状態でスクロール操作を行うと、CPU13はメモリコントローラ15に指示して、そのときまでに既に記憶しておいた副画像データを読み出させ、それらの副画像データをメモリコントローラ15から表示制御部17に供給させる。表示制御部17は、供給された副画像データに基づき副画像を表示装置18に表示させる。このとき、副画像記憶部16はまだ表示されていない副画像が表す副画像データを記憶していなくても、表示制御部17は既に記憶している副画像データについてはすぐに表示処理に開始することができるし、また、その表示処理と並行して、副画像生成部12はまだ副画像記憶部16に記憶されていない副画像データを生成するようにすればよい。なお、副画像の表示は表示装置18に限らず、外部表示装置22が行ってもよい。この場合、メモリコントローラ15によって副画像記憶部16から読み出された副画像データは通信制御部19によってネットワーク21経由で外部表示装置22に送信される。
以上が第10実施形態の説明である。
(C:変形例)
(C−1:第7実施形態の変形例)
第7実施形態では、画像表示装置1は表示装置18に最初に表示する優先順位1位から優先順位N位までの原画像における最優先ページについて、優先順位に従って、副画像データを生成・記憶した後、各原画像データにおけるページ順に従って連続して、最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成し、これらを生成し終えると、1ページ目から最優先ページの前ページまでについてページ番号が昇順となるように生成していた。つまり、図15に示すようなA3,A1,D4,D5,D1,D2,F3,F4,F1という順序で副画像データが生成されるようになっていた。
この方法のほかに、画像表示装置1は優先順位に従い、最優先ページの前ページから1ページ目までについてページ番号が降順となるように副画像データを生成し、これらを生成し終えると、最終ページから最優先ページの次ページまでについてページ番号が降順となるように生成してもよい。つまり、図23に示すようなA1,A3,D2,D1,D5,D4,F1,F4,F3という順序で副画像データを生成してもよい。この場合、前述した図16のフローチャートのステップS709で、CPU13が変数jが原画像データの最終ページのページ番号に等しいか否かを判断していたが、これに代えて、CPU13が変数j=1か否かを判断するようにし、変数j=1でなければステップS710を変数j=j−1のようにしてページ番号を小さくすればよい。またステップS715でも、変数j=j+1としていたが、ページ番号を小さくするように変数j=j−1のように置き換えればよい。
また、画像表示装置1は最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成して、これらを生成し終えると、最優先ページの前ページから1ページ目までについてページ番号が降順となるように副画像データを生成してもよい。つまり、図24に示すようなA3,A1,D4,D5,D2,D1,F3,F4,F1という順序で副画像データを生成してもよい。この場合、前述した図16のフローチャートのステップS712で変数j=1に設定していたが、これに代えて、最優先ページのページ番号に設定する。そして、ステップS713で、CPU13は変数jが原画像データの最優先ページのページ番号に等しいか否かを判断していたが、これに代えて、変数j=1か否かを判断するようにし、変数j=1でなければ、ステップS714を変数j=j−1のようにしてページ番号を小さくした後、ステップS715で変数jが示すページ番号のページについて副画像データが生成されるように置き換えればよい。
(C−2:第8実施形態の変形例)
第8実施形態では、画像表示装置1は表示装置18に最初に表示される、優先順位1位から優先順位N位までの原画像における最優先ページについて副画像データを生成・記憶した後、優先順位に従って各原画像データから1ページずつ、且つ、各原画像データにおけるページ順に従って連続して、最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成する。そして、これらを生成し終えると、1ページ目から最優先ページの前ページまでについてページ番号が昇順となるように生成し、図17に示すようなA3,D4,F3,A1,D5,F4,D1,F1,D2いう順序で副画像データを生成していた。
この方法のほかに、画像表示装置1は最優先ページの前ページから1ページ目までについてページ番号が降順となるように副画像データを生成し、これらを生成し終えると、最終ページから最優先ページの次ページまでについてページ番号が降順となるように生成するようにしてもよい。つまり、図25に示すようなA1,D2,F1,A3,D1,F4,D5,F3,D4という順序で副画像データを生成してもよい。この場合、前述した図18のフローチャートのステップS809で、CPU13は原画像データの最終ページについて副画像が生成されたか否かを判断していたが、これに代えて、1ページ目について副画像データが生成されたか否かを判断する。そして、生成されていなければ、ステップS810を変数j(i)=j(i)−1のようにしてページ番号を小さくすればよい。またステップS815で、CPU13は変数j(i)=1か否かを判断し、変数j(i)=1であれば、まだ最終目ページについて副画像データが生成されていないため、ステップS816で変数j(i)=1とする。また副画像データが生成されていれば、ステップS818を変数j(i)=j(i)−1とし、ページ番号を小さくすればよい。
また、画像表示装置1は最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成し、これらを生成し終えると、最優先ページの前ページから1ページ目までについてページ番号が降順となるように生成してもよい。つまり、図26に示すようなA3,D4,F3,A1,D5,F4,D2,F1,D1という順序で副画像データを生成してもよい。この場合、前述した図18のフローチャートのステップS815で変数j(i)が原画像データの最終ページのページ番号に等しければ、ステップS816で変数j(i)を最優先ページのページ番号に設定し、ステップS817で、変数j(i)=j(i)−1とし、ページ番号を小さくして、変数j(i)が示すページ番号のページについて副画像データを生成すればよい。
(C−3:第9実施形態の変形例)
第9実施形態では、画像表示装置1は表示装置18に最初に表示される、優先順位1位から優先順位N位までの原画像における最優先ページについての副画像データと、優先順位N+1位から優先順位N+M位までの原画像に対応する副画像データを生成・記憶した後、優先順位に従って、各原画像データにおけるページ順に従って連続して、最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成する。そして、これらを生成し終えると、1ページ目から最優先ページの前ページまでについてページ番号が昇順となるように生成する。つまり、図19に示すようなA3,A1,D4,D5,D1,D2,F3,F4,F1という順序で副画像データを生成していた。
この方法のほかに、画像表示装置1は優先順位に従い、最優先ページの前ページから1ページ目までについてページ番号が降順となるように副画像データを生成し、これらを生成し終えると、最終ページから最優先ページの次ページまでについてページ番号が降順となるように生成してもよい。つまり、図27に示すようなA1,A3,D2,D1,D5,D4,F1,F4,F3という順序で副画像データを生成してもよい。この場合、前述した図20のフローチャートのステップS913で、CPU13は変数jが原画像データの最終ページのページ番号に等しいか否かを判断していたが、これに代えて、変数j=1か否かを判断するようにし、変数j=1でなければステップS914を変数j=j−1のようにしてページ番号を小さくすればよい。またステップS919でも、変数j=j+1としていたが、ページ番号を小さくするように変数j=j−1のように置き換えればよい。
また、画像表示装置1は最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成して、これらを生成し終えると、最優先ページの前ページから1ページ目までについてページ番号が降順となるように副画像データを生成してもよい。つまり、図28に示すようなA3,A1,D4,D5,D2,D1,F3,F4,F1という順序で副画像データを生成してもよい。この場合、前述した図20のフローチャートのステップS916で、CPU13は変数j=1に設定していたが、これに代えて、最優先ページのページ番号に設定する。また、ステップS917で変数jが原画像の最優先ページのページ番号に等しいか否かを判断していたが、これに代えて、変数j=1か否かを判断するようにし、変数j=1でなければ、ステップS918を変数j=j−1のようにしてページ番号を小さくした後、ステップS919で変数jが示すページ番号のページについて副画像データが生成されるように置き換えればよい。
(C−4:第10実施形態の変形例)
第10実施形態では、画像表示装置1は表示装置18に最初に表示される、優先順位1位から優先順位N位までの原画像における最優先ページについての副画像データと、優先順位N+1位から優先順位N+M位までの原画像に対応する副画像データを生成・記憶した後、優先順位に従って各原画像データから1ページずつ、且つ、各原画像データにおけるページ順に従って連続して、最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成する。そして、これらを生成し終えると、1ページ目から最優先ページの前ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成する。つまり、図21に示すようなA3,D4,F3,A1,D5,F4,D1,F1,D2いう順序で副画像データを生成していた。
この方法のほかに、画像表示装置1は最優先ページの前ページから1ページ目までについてページ番号が降順となるように副画像データを生成し、これらを生成し終えると、最終ページから最優先ページの次ページまでについてページ番号が降順となるように生成してもよい。つまり、図29に示すようなA1,D2,F1,A3,D1,F4,D5,F3,D4という順序で副画像データを生成してもよい。この場合、前述した図22のフローチャートのステップS1013で、CPU13は原画像データの最終ページについて副画像が生成されたか否かを判断していたが、これに代えて、1ページ目について副画像データが生成されたか否かを判断する。そして、生成されていなければ、ステップS1014を変数j(i)=j(i)−1のようにしてページ番号を小さくすればよい。またステップS1019で、CPU13は変数j(i)=1か否かを判断し、変数j(i)=1であれば、まだ最終目ページについて副画像データが生成されていないため、ステップS1020で変数j(i)=1とする。また副画像データが生成されていれば、ステップS1022を変数j(i)=j(i)−1とし、ページ番号を小さくすればよい。
また、画像表示装置1は最優先ページの次ページから最終ページまでについてページ番号が昇順となるように副画像データを生成し、これらを生成し終えると、最優先ページの前ページから1ページ目までについてページ番号が降順となるように生成してもよい。つまり、図30に示すようなA3,D4,F3,A1,D5,F4,D2,F1,D1という順序で副画像データを生成してもよい。この場合、図22のフローチャートのステップS1019で変数j(i)が原画像データの最終ページのページ番号に等しければ、ステップS1020で変数j(i)を最優先ページのページ番号に設定し、ステップS1021で、変数j(i)=j(i)−1とし、ページ番号を小さくして、変数j(i)が示すページ番号のページについて副画像データを生成すればよい。
1…画像表示装置、11…優先順位決定部、12…副画像生成部、13…CPU、14…原画像記憶部、15…メモリコントローラ、16…副画像記憶部、17…表示制御部、18…表示装置、19…通信制御部、20…操作部、21…ネットワーク、22…外部表示装置。