JP4630934B2 - 空調ダクト用イオン発生装置 - Google Patents

空調ダクト用イオン発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4630934B2
JP4630934B2 JP2009131329A JP2009131329A JP4630934B2 JP 4630934 B2 JP4630934 B2 JP 4630934B2 JP 2009131329 A JP2009131329 A JP 2009131329A JP 2009131329 A JP2009131329 A JP 2009131329A JP 4630934 B2 JP4630934 B2 JP 4630934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion generator
ion
air
conditioning duct
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009131329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010276312A (ja
Inventor
利郎 間宮
正人 漆崎
宏彰 清原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2009131329A priority Critical patent/JP4630934B2/ja
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to US13/320,562 priority patent/US8618501B2/en
Priority to MYPI2011005727A priority patent/MY154444A/en
Priority to PCT/JP2010/051381 priority patent/WO2010137357A1/ja
Priority to BRPI1011429A priority patent/BRPI1011429A2/pt
Priority to AU2010253344A priority patent/AU2010253344B2/en
Priority to CN2010201526628U priority patent/CN201708440U/zh
Publication of JP2010276312A publication Critical patent/JP2010276312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4630934B2 publication Critical patent/JP4630934B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、空調ダクト内部の吹出口近傍に設置されて室内にイオンを供給するイオン発生装置に関する。
近年、省エネルギーの追求により、高気密・高断熱住宅が増加傾向にあり、当該高気密・高断熱住宅に使用する空調ダクト装置の需要が増えてきている。また従来より、ホテルやオフィスビルでは1箇所に設置した空調機器で空調した空気を、空調装置から各室に配管した空調ダクトを介して各室を空調する集中空調システムが導入されている。このような空調ダクト装置や空調ダクトを用いた空調システムでは、室内の壁や天井には、空調ダクトの吹出口が設けられ、そこから空調された空気が室内に導入されるようになっている。
このようなシステムにおいて、空調ダクト内に、心身をリラックスさせる作用があると言われるマイナスイオンを発生させるイオン発生装置を設け、イオン発生装置から発生された室内にマイナスイオンを送出する構成を備えたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−277010号公報(図24)
特許文献1の空調ダクト装置では、イオン発生装置がファンユニットと一体で配置の自由度が低く、既存の空調ダクト内に吹出口から搬入して簡単に設置できるようにはなっていなかった。また、室内の大きさに応じた必要量のイオン発生量を確保できないときは、イオン発生装置を増設することが考えられるが、AC電源の数を増やすことが容易でないため、増設は困難である。
また、空調ダクトの吹出口外側に取り付けた場合には、客室から配線などが丸見えで見た目に悪く目障りである。特にホテル客室などでは、客室内装もホテル選択の重要な要素であり、見た目を損なうことは問題である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、既存の空調ダクト内に簡単に設置でき、所望のイオン発生量を確保することが可能な空調ダクト用イオン発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、平坦な内壁を有する空調ダクト内部の吹出口近傍に設置される空調ダクト用イオン発生装置において、表側の平面内に開口を有する平板型の親機ケース、該親機ケースの開口内部に取付けられ該開口から臨む放電面よりプラスイオンとマイナスイオンを発生させる親機イオン発生素子、及び、前記親機ケース内部に収容され前記親機イオン発生素子を駆動する駆動回路を有するイオン発生装置親機と、表側の平面内に開口を有する平板型の子機ケース、該子機ケースの開口内部に取付けられ該開口から臨む放電面よりプラスイオンとマイナスイオンを発生させる前記子機イオン発生素子を有し、前記イオン発生装置親機の駆動回路に接続されて該駆動回路により前記子機イオン発生素子を駆動するイオン発生装置子機と、を有し、前記イオン発生装置親機および前記イオン発生装置子機は、前記親機ケースおよび前記子機ケースの裏側の平面がそれぞれ空調ダクトの内壁に対面するように設置されることを特徴としている。
この構成によると、イオン発生装置を親機と子機に切り分け、両者を接続して使用するので、配置の自由度が向上する。
また本発明の空調ダクト用イオン発生装置は、上記構成において、前記イオン発生装置親機に設けられたコネクタの差し込み口を有する出力端子と、前記イオン発生装置子機に設けられたコネクタの差し込み口を有する入力端子と、を備えたことを特徴としている。
この構成によると、イオン発生装置親機にイオン発生装置子機をコネクタにより容易に接続することができる。
また本発明の空調ダクト用イオン発生装置は、上記構成において、前記イオン発生装置子機にもコネクタの差し込み口を有する出力端子を設けたことを特徴としている。
この構成によると、イオン発生装置子機にイオン発生装置子機をコネクタにより容易に接続することができ、子機の増設が容易である。
本発明によると、イオン発生装置を親機と子機に切り分け、両者を接続して使用するので、配置の自由度が向上する。よって、吹出口からイオン発生装置を搬入して既存の空調ダクト内に簡単に設置できる。また、AC電源の数を増やすことなく、所望のイオン発生量を確保することができる。さらに、ホテル客室など内装が重視される場合でも、イオン発生装置が室内から見えず、美感を損なうことがない。
本発明の一実施形態に係る空調ダクト用イオン発生装置を示す斜視図 同上イオン発生装置の空調ダクト内での設置態様を表す概略正面図 同上イオン発生装置の空調ダクト内での設置態様を表す概略側面図 イオン発生装置親機の分解斜視図 同上親機の斜視図 同上親機とペアをなすイオン発生装置子機の分解斜視図 増設用イオン発生装置子機の分解斜視図 同上増設用イオン発生装置子機の斜視図 同上増設用イオン発生装置子機とペアをなすイオン発生装置子機の斜視図 イオン発生装置ペアの結合構造の第2の実施形態を示す斜視図 イオン発生装置ペアの結合構造の第2の実施形態を示す断面図 イオン発生装置ペアの結合構造の第3の実施形態を示す斜視図 イオン発生装置ペアの結合構造の第3の実施形態を示す断面図 イオン発生装置ペアの結合構造の第4の実施形態を示す斜視図 イオン発生装置ペアの結合構造の第4の実施形態を示す断面図 イオン発生装置ペアの結合構造の第4の実施形態に用いられるストッパーを示す斜視図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係る空調ダクト用イオン発生装置を示す斜視図、図2は同イオン発生装置の空調ダクト内での設置態様を表す概略正面図、図3は同イオン発生装置の空調ダクト内での設置態様を表す概略側面図である。この空調ダクト用イオン発生装置1は、ホテル客室などに既存の空調ダクト18内部の吹出口18a近傍に設置されるものである。なお、図1において空調ダクト18の吹出口18aに取付けられるディフューザ19(図3参照)は省略している。
図1〜図3に示すように、空調ダクト用イオン発生装置1は、イオン発生装置親機(以下、単に「親機」と称する)2と、親機2に接続されるイオン発生装置子機(以下、単に子機と称する)3、4と、子機3に接続される子機5、子機4に接続される子機4'と、子機5に接続される子機5'とによって構成される。
空調ダクト用イオン発生装置1は、離間して上下二段で対向する4対のイオン発生装置ペア(親機2−子機3、子機4−子機5、子機4'−子機5')を、空調ダクト18の通流方向に直交する方向に並べて配置したものとなっている。これらイオン発生装置ペアは、上下に長さ調節可能な一対のスライド柱10,10で結合されており、下段のイオン発生装置に対して上段のイオン発生装置の高さを調節できるようになっている。
<親機2>
図4、図5はイオン発生装置親機の分解斜視図、斜視図である。図4、図5に基づいて親機2の構成について説明する。親機2は、外枠をなす平板型で平面形状が略長方形の樹脂製のケース21内に、イオン発生素子24、駆動回路(不図示)が表面に印刷された回路基板25を収容している。ケース21は、無底箱型の上ケース22と板状の下ケース23とから成る。
下ケース23には、上ケース22内部に適所に複数形成されたボス(不図示)に対応してビス孔231が貫設されている。下ケース23は、上ケース22の底縁の内側に嵌合した状態で固定されるため、親機1を下方から見ない限り下ケース23が外観に現われることはない。下ケース23の下面には、両面テープRの一面が張り付けられている。
上ケース22の上面側には、矩形のポケット221が形成されている。ポケット221には、その空洞に対応した形状のイオン発生素子24が装着される。ポケット221の開口部後縁に沿って、イオン発生素子24の上面に係合する3つのフック221aが設けられている。上ケース22の上面には、ポケット221を挟んで長手方向の両端に、一対の柱受け台222,222が一体で凸設されている。柱受け台222には、スライド柱10、10を嵌着するための弾丸型の溝222aが凹設される。
上ケース22の上面22aには、リセットボタン26及び運転ボタン27が設けられている。リセットボタン26及び運転ボタン27は、回路基板25上の対応した位置に設けられるタクトスイッチ(不図示)を動作させるものである。リセットボタン26の長押し(例えば、3秒以上)操作によりイオン発生素子2の(誤)動作をリセットして初期状態に戻すことができ、運転ボタン27の押圧操作によってイオン発生素子25の駆動を入切できるようになっている。
上ケース22の前面22b(図4、5の紙面手前の面)には、コネクタを接続するための端子を露出させる端子窓224A〜224Dが開口している。特に、端子窓224Dは、ポケット221の開口部前縁の略中央に位置していて上枠が存在しない窓になっている。端子窓224Dは幅広に形成され、下枠の一部から弾性を有するフック221bが延設されている。フック221bは、イオン発生素子24の装着時に、前方へ弾性変形させることにより、イオン発生素子24をポケット221内に挿入することができる。挿入後、フック221bを元の位置に弾性復帰させれば、フック221aと共にイオン発生素子24の上面に係合するので、イオン発生素子24を確実に固定することができる。同様の作業でイオン発生素子24をポケット221から取り外すこともできる。つまり、イオン発生素子24は、電極などが劣化して寿命が来たとき、容易に新しいものに交換できるようになっている。
上ケース22は、リセットボタン26、運転ボタン27の前方に下り勾配の斜面エリア22cが形成されている。斜面エリア22cは、透孔223及び遮光板227が設けられる。遮光板227は、回動軸227aにより回動可能に枢支され、必要に応じて手動で回動させれば透孔223を覆い隠してLED29を遮光することができる。例えば、人によってLED29の光が目障りになることがあるが、そのようなときはLED29の光を遮光板227により遮光すればよい。
上ケース22の前面22bの下縁部には、前方に突出する、ケーブルのガイド用の舌片225が長手方向全体に延設されている。舌片225の前端縁には、適所に鉤型のフック226が設けられている。フック226は、舌片225上にガイドされるケーブルを捩れないように固定するものである。舌片225及びフック226により、空調ダクト18内を通流する空気流によりケーブルが切断されたり、コネクタが抜けたりするおそれがなくなり、イオン発生装置1の安全性が向上する。
イオン発生素子24の表面には、正電圧の印加によって放電して空気中にプラスイオンを発生するプラスイオン発生部241と、負電圧の印加によって放電して空気中にマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生部242と、が形成されている。
プラスイオン発生部241には正電圧が印加され、放電によるプラズマ領域で、空気中の水分子が電気的に分解され、主として水素イオンH+が生成する。そして、生成した水素イオンの周りに空気中の水分子が凝集し、安定した電荷が正のクラスターイオンH+(H2O)mが形成される。
マイナスイオン発生部242には負電圧が印加され、放電によるプラズマ領域で、空気中の酸素分子が電気的に分解され、主として酸素イオンO2 -が生成する。そして、生成した酸素イオンの周りに空気中の水分子が凝集し、安定した電荷が負のクラスターイオンH+(H2O)mが形成される。ここで、m、nは任意の整数である。
本明細書中で「プラスイオン」というときは正のクラスターイオンを意味し、「マイナスイオン」というときは負のクラスターイオンを意味するものとする。なお、正負のクラスターイオンの生成は、飛行時間分解型質量分析法により確認している。
プラスイオン及びマイナスイオンは、同時に空気中に放出されると、空気中に浮遊する微生物の表面で凝集してこれらを取り囲む。そして、瞬間的に、プラスイオンとマイナスイオンが結合して酸化力の非常に高い活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物の表面上で凝集生成して、化学反応により微生物の表面のタンパク質を分解してその働きを抑制する。そのほか、上記のようにして生成する水酸基ラジカルや過酸化水素は、空気中の臭い成分を分解する作用があることも分かっている。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを発生して空調ダクト18の吹出口18aから吐出することにより、居室内に浮遊するウイルスの不活化し、細菌やカビ類を死滅させ、或いは臭いを除去することができる。
イオン発生素子24の長手方向の一側面には、コネクタの差し込み口を有する入力端子243が設けられている。入力端子243は、上ケース22に設けられた端子窓224Dに位置し、コネクタの差し込み口が端子窓224Dを通してケース21の外部に臨んでいる。出力端子243には、回路基板25(駆動回路)とイオン発生素子24の接続用のケーブル6の両端のコネクタ61、61の一方が嵌着される。
回路基板25は、4つのチップ型の端子28A〜28CとLED(運転表示ランプ)29が実装されている。つの端子は、1つの入力端子28Aと、3つの出力端子28B、28C、28Dである。入力端子28A及び出力端子28Cは上ケース22に設けられた端子窓224Aに位置し、出力端子28は上ケース22に設けられた端子窓224Bに位置し、出力端子28Dは上ケース22に設けられた端子窓224Cに位置し、各端子のコネクタの差し込み口が端子窓224A〜224Cを通してケース21の外部に臨んでいる。回路基板25には、上ケース22内部に適所に複数形成されたボス(不図示)に対応してビス孔251が貫設されている。回路基板25は、ビスBを用いて下ケース23と共締めで、上ケース22のボス(不図示)の下端に固定される。
入力端子28Aには、AC/DCアダプタ15の出力側ケーブル151の末端に取付けられるコネクタ152が嵌着される。出力端子28Bには、回路基板25(駆動回路)とイオン発生素子24の接続用のケーブル6の両端のコネクタ61、61の他方が嵌着される。出力端子28Cには、親機2とペアをなす子機3との接続用のケーブル7の両端のコネクタ71、71の一方が嵌着される。イオン発生素子24の入力端子243には、出力端子28Dには、子機4の増設時に、子機4から延びるケーブル48の末端のコネクタ481が嵌着される。
親機2の動作を説明する。入力端子28Aに入力された(DC)電力は、回路基板25上に形成された駆動回路(不図示)やLED29に入力される。駆動回路(不図示)の出力は、ケーブル6を介してイオン発生素子2に入力される。これによって、イオン発生素子25が駆動され、上記の原理によってプラスイオンとマイナスイオンが空気中に発生する。同時にLED29が点灯する。イオン発生素子2の動作は、リセットボタン26、運転ボタン27の操作に基づき駆動回路(不図示)によって制御される。
また、親機2の駆動回路(不図示)の出力は、出力端子28B、28Cからケーブルを介して子機3、4に入力され、さらに子機3、4を経由して子機4'、5'に入力され、さらに子機4'、5'を経由して子機4''、5''に入力される。
<親機2とペアをなす子機3>
図6は親機2とペアをなすイオン発生装置子機3の斜視図である。図6に基づいて子機3の構成について説明する。子機3は、図1、図2に示すように、親機2の上方に対向配置されるイオン発生装置である。そのため、子機3のケース31の長手寸法を親機2と等しくする必要がある。この場合、金型コストを考慮すると、親機2と子機3のケース21,31は、同一の金型から樹脂成型される共通のケースとするのが望ましい。但し、子機3では、リセットボタンや運転ボタンや透孔は不要であり、端子窓も不要なものがあるため、親機2と区別するためにこれらを保護テープTで隠蔽しておくのが良い。子機3は、図2に表された親機2の上下及び左右を反転した姿勢で、親機2の上方に前後左右を揃えて対向配置される。
子機3は、親機2の駆動回路からの電力の入力に基づいてイオン発生素子3を駆動する従のイオン発生装置である。従って、子機3の回路基板(不図示)に駆動回路は形成されず、タクトスイッチやLEDも実装されない。
イオン発生素子34の構成は、上記で説明したものと同様である。イオン発生素子34の長手方向の一側面には、コネクタの差し込み口を有する入力端子343が設けられている。入力端子343は、ケース31(下ケース32)に設けられた端子窓324Dに位置し、コネクタの差し込み口が端子窓523Bを通してケース51の外部に臨んでいる。
回路基板(不図示)には、チップ型の入力端子38A及び出力端子38B、38Cが実装されている。入力端子38Aはケース31に設けられた端子窓324Aに位置し、出力端子38Bはケース31に設けられた端子窓324Bに位置し、出力端子38Cはケース31に設けられた端子窓324Cに位置し、各端子のコネクタの差し込み口が端子窓324A〜324Cを通してケース31の外部に臨んでいる。
イオン発生素子34の入力端子343には、回路基板55から延びるケーブル57の末端のコネクタ571が嵌着される。入力端子38Aには、親機2との接続用のケーブル7の両端のコネクタ71、71の他方が嵌着される。出力端子38Bには、回路基板とイオン発生素子34の接続用のケーブル8の両端のコネクタ81、81の方が嵌着される。出力端子38Cには、子機5の増設時に、子機5の回路基板から延びるケーブル58の末端のコネクタ581が嵌着される。
入力端子38Aに入力された(DC)電力は、イオン発生素子34に入力される。これによって、イオン発生素子34が駆動され、上記の原理によってプラスイオンとマイナスイオンが空気中に発生する。イオン発生素子34の動作は、親機2のリセットボタン26、運転ボタン27の操作に基づき駆動回路(不図示)によって一括制御される。
子機3のケース31には、親機2のLED29と上下で対向する箇所に、反射板39が張り付けられ、LED29の光を反射して部屋から視認しやすいようにしている。ここで、反射板39が鏡で出来ていれば、運転表示ランプの光を鮮明に反射することができる。また、反射板39を金属たとえばステンレス製にすれば安価に出来る。また、反射板39が凸面鏡で出来ていれば、より広範囲に反射することができる。さらに、反射板39が可動できるよう出来ていれば、反射率が最適となる位置に反射板39を移動できるので効率よく反射板39の光を反射することができる。
子機3の動作を説明する。親機2の駆動回路(不図示)よりケーブル7を介して入力される電力は、ケーブル8を介してイオン発生素子3に入力される。これによって、イオン発生素子3が駆動され、上記の原理によってプラスイオンとマイナスイオンが空気中に発生する。イオン発生素子3の動作は、親機2のリセットボタン26、運転ボタン27の操作に基づき駆動回路(不図示)によって親機2側で一括制御される。
<増設用子機4>
図5、図6は増設用イオン発生装置子機の分解斜視図、斜視図である。図5、図6に基づいて子機4の構成について説明する。子機4は、図1に示すように、親機2の側方に増設され、親機2の駆動回路(不図示)からの電力の入力に基づいてイオン発生素子44を駆動する従のイオン発生装置である。従って、子機4の回路基板45に駆動回路は形成されず、タクトスイッチやLEDも実装されない。リセットスイッチ、運転スイッチも不要であるため、子機4のケース41の長手寸法は、親機2や子機3のケースに比べて短く設定されている。なお、子機4'、4''は、子機4と共通の構造である。
子機4は、外枠をなす平板型で平面形状が略長方形の樹脂製のケース41内に、イオン発生素子44、駆動回路(不図示)が表面に印刷された回路基板45を収容している。ケース41は、無底箱型の上ケース42と板状の下ケース43とから成る。
下ケース43には、上ケース22内部に適所に複数形成されたボス(不図示)に対応してビス孔431が貫設されている。下ケース43は、上ケース42の底縁の内側に嵌合した状態で固定されるため、子機4を下方から見ない限り下ケース43が外観に現われることはない。下ケース43の下面には、両面テープRの一面が張り付けられている。
上ケース42の上面側には、矩形のポケット421が形成されている。ポケット421には、その空洞に対応した形状のイオン発生素子44が装着される。ポケット421の開口部後縁に沿って、イオン発生素子44の上面に係合する3つのフック421aが設けられている。上ケース42の上面には、ポケット421を挟んで長手方向の両端に、一対の柱受け台422,422が一体で凸設されている。柱受け台422には、スライド柱10、10を嵌着するための弾丸型の溝42aが凹設される。
上ケース42の前面42b(図5の紙面手前の面)には、端子のコネクタ差し込み口を露出させる端子窓423A、423B、423Cと、ケーブルを通すための通孔424A、424Bが開口している。端子窓423Bは、ポケット21の開口部前縁の略中央に位置していて上枠が存在しない窓になっている。端子窓423Bは幅広に形成され、下枠の一部から弾性を有するフック421bが延設されている。図7における端子窓423Cは子機3では不要(ダミー)なため、図8に示すように保護テープTで隠蔽しておくのが良い。フック421bは、イオン発生素子44の装着時に、前方へ弾性変形させることにより、イオン発生素子44をポケット421に挿入することができる。挿入後、フック421bを元の位置に弾性復帰させれば、フック421aと共にイオン発生素子4の上面に係合するので、イオン発生素子44を確実に固定することができる。
上ケース42の前面42bの下縁部には、前方に突出する、ケーブルのガイド用の舌片425が長手方向全体に延設されている。舌片425の前端部には、適所に鉤型のフック部426が設けられている。フック426は、舌片425上にガイドされるケーブルを捩れないように固定するものである。舌片25及びフック26により、空調ダクト18内を通流する空気流によりケーブルが切断されたり、コネクタが抜けたりするおそれがなくなり、イオン発生装置1の安全性が向上する。
イオン発生素子44の構成は、上記で説明したものと同様である。イオン発生素子44の長手方向の一側面には、コネクタの差し込み口を有する入力端子443が設けられている。入力端子443は、上ケース42に設けられた端子窓423Bに位置し、コネクタの差し込み口が端子窓423Bを通してケース41の外部に臨んでいる。
回路基板45には、チップ型の出力端子46が実装されるとともに、2つのケーブル47,48の先端が半田付けされている。出力端子46は、上ケース42に設けられた端子窓423Aに位置し、コネクタの差し込み口が端子窓423Aを通してケース41の外部に臨んでいる。ケーブル47、48は、上ケース42に設けられた通孔424A、424Bを通してケース41の外部に引き出される。
イオン発生素子44の入力端子443には、回路基板45から延びるケーブル47の末端のコネクタ471が嵌着される。回路基板45から延びるケーブル48の末端のコネクタ481は、親機2の出力端子28D(図5参照)に嵌着される。回路基板45上の出力端子46には、追加の子機4'の増設時に、追子機4'の回路基板から延びるケーブル48の末端のコネクタ481が嵌着される。
子機4の動作を説明する。親機2の駆動回路(不図示)よりケーブル48を介して入力される電力は、ケーブル47を介してイオン発生素子44に入力される。これによって、イオン発生素子44が駆動され、上記の原理によってプラスイオンとマイナスイオンが空気中に発生する。イオン発生素子4の動作は、親機2のリセットボタン26、運転ボタン27の操作に基づき駆動回路(不図示)によって親機2側で一括制御される。
<子機4とペアをなす増設用子機5>
図9は子機4とペアをなすイオン発生装置子機5の斜視図である。図9に基づいて子機5の構成について説明する。子機は、図1に示すように、親機2とペアをなす子機3の側方に増設され、子機4の上方に対向配置されるイオン発生装置である。そのため、子機5のケース51の長手寸法を子機4と等しくする必要がある。この場合、金型コストを考慮すると、子機4、5のケース41,51は、同一の金型から樹脂成型される共通のケースとするのが望ましい。子機5は、図5に表された子機4の上下及び左右を反転した姿勢で、子機4の上方に前後左右を揃えて対向配置される。なお、子機4’、4’’とそれぞれペアをなす子機5’、5’’は、子機5と共通の構造である。
子機5は、親機2の駆動回路(不図示)から子機3を経由して入力される電力に基づいてイオン発生素子54を駆動する従のイオン発生装置である。従って、子機5の回路基板(不図示)に駆動回路は形成されず、タクトスイッチやLEDも実装されない。
イオン発生素子54の構成は、上記で説明したものと同様である。イオン発生素子54の長手方向の一側面には、コネクタの差し込み口を有する入力端子543が設けられている。入力端子543は、ケース51(下ケース52)に設けられた端子窓523Bに位置し、コネクタの差し込み口が端子窓523Bを通してケース51の外部に臨んでいる。
回路基板(不図示)には、チップ型の出力端子56が実装されるとともに、2つのケーブル57,58の先端が半田付けされている。出力端子56は、上ケース52に設けられた端子窓523Aに位置し、コネクタの差し込み口が端子窓523Aを通してケース51の外部に臨んでいる。ケーブル57、58は、ケース52に設けられたスリット524A、524Bを通してケース51の外部に引き出される。図9における右側の端子窓523Cの半分は子機5では不要(ダミー)なため、同図に示すように保護テープTで隠蔽しておくのが良い。
イオン発生素子54の入力端子543には、回路基板55から延びるケーブル57の末端のコネクタ571が嵌着される。回路基板55から延びるケーブル58の末端のコネクタ581は、子機3の出力端子38Cに嵌着される。なお、出力端子56には、追加の子機5'の増設時に、子機5'の回路基板から延びるケーブル58の末端のコネクタ581が嵌着される。
子機5の動作を説明する。親機2の駆動回路(不図示)より子機3を経由し、ケーブル58を介して入力される電力は、ケーブル57を介してイオン発生素子54に入力される。これによって、イオン発生素子54が駆動され、上記の原理によってプラスイオンとマイナスイオンが空気中に発生する。イオン発生素子54の動作は、親機2のリセットボタン26、運転ボタン27の操作に基づき駆動回路(不図示)によって親機2側で一括制御される。
<イオン発生装置ペアの結合構造の第1の実施形態>
イオン発生装置ペアの結合構造の第1の実施形態について図4〜図6を用いて説明する。親機2と子機3のイオン発生装置ペア、子機4(4')(4'')と子機5(5')(5'')のイオン発生装置ペアは、一対のスライド柱10、10で上下二段に結合され、下段のイオン発生装置に対して上段のイオン発生装置がスライド柱10、10により高さを調節することができるようになっている。以下、その結合構造について、親機2と子機3のイオン発生装置ペアを例に説明する。子機4(4')(4'')と子機5(5')(5'')の結合構造はそれと同じであるので説明を省略する。
図1のように親機2と子機3が上下で対向配置されると、親機2のケース21と子機3のケース31にそれぞれ設けられた柱受け台222、322が上下で対向するようになる。その状態で、スライド柱10の上端部、下端部が、柱受け台222、322に設けられた弾丸型の溝222a、322aに嵌着される。これによって、親機2と子機3が結合される。
スライド柱10は、親機2の左右一対の柱受け台222、222に嵌着される固定子101、子機3の左右一対の柱受け台322、322に嵌着されるスライド子102、固定子101とスライド子102を固定するボルト103及びナット104から構成される。
親機2の左右一対の柱受け台222、222に設けられる溝222aは、右側が後ろ向きの弾丸型、左側が前向きの弾丸型であり、前後反転の関係にある。他方、子機3の左右一対の柱受け台322、322に設けられる溝322aは、親機2とは逆の関係であり、右側が前向きの弾丸型、左側が後ろ向きの弾丸型の形状である。
親機2の柱受け台222と子機3の柱受け台322の溝形状は、スライド柱10の上端部(上端嵌着部102a)及び下端部(下端嵌着部101a)のどちらでも保持することができる形状となっている。このため、親機2と子機3のケース形状を完全同一にすることができる。これにより、金型を共通化することができ、大幅なコストダウン効果を期待することができる。
スライド柱10の固定子101とスライド子102は、互いに鏡像の関係にある樹脂成形品(ピース)である。以下、右側に柱受け台222、322に嵌着されるスライド柱10を例に説明する。左側の柱受け台222、322に嵌着されるスライド柱10については、配向を前後に反転させれば同じであるので説明を省略する。
固定子101は、後ろ向きの弾丸型の溝222aに対応した形状の下端嵌着部101aを除き、左側に鎌形部101bを残して右半分を前端及び上端に掛けて切り欠いた形状である。鎌形部101bの側面には、縦長の長孔101cが貫通している。
スライド子102は、前向きの弾丸型の溝322aに対応した形状の上端嵌着部102aを除き、右側に鎌形部102bを残して左半分を端及び端に掛けて切り欠いた形状である。鎌形部102bの側面下部には、丸孔102cが貫通している。
固定子101とスライド子102は、鎌形部101b、102bを摺り合わせた状態で組み合わされる。組み合わされたスライド柱10の断面の形状を流線形(小判型)となるため、風量の低下を極力防ぎ、空調ダクトの本来の目的である冷房能力等に支障を来さないように配慮することができる。
ボルト103は、丸穴102cと長孔101cに挿通され、先端にナット104が嵌合される。このようにして固定子101とスライド子102は締結される。ボルト103とナット104の嵌合を緩めれば、固定子101とスライド子102の締結が解除され、ボルト103が長孔101c内を移動可能な範囲で固定子101に対してスライド子102がスライド可能となる。これによって、空調ダクト18の高さ寸法に合わせて子機3の高さ位置をその範囲内で可変できる。
<イオン発生装置ペアの結合構造の第2の実施形態>
イオン発生装置ペアの結合構造の第2の実施形態について図10、図11に基づいて説明する。スライド柱11は、親機2の左右一対の柱受け台222、222に嵌着される固定子111、子機3の左右一対の柱受け台322、322に嵌着されるスライド子112、固定子111とスライド子112を固定するネジ113から構成される。
親機2の左右一対の柱受け台222、222に設けられる楕円周の溝222bは、楕円形の線状溝であり、左右の柱受け台に共通の形状である。子機3の左右一対の柱受け台322、322に設けられる楕円周の溝322bも、親機2と同一の形状である。
親機2の柱受け台222と子機3の柱受け台322の溝形状は、スライド柱11の上端部(上端嵌着部112a)及び下端部(下端嵌着部111a)のどちらでも保持することができる形状となっている。このため、親機2と子機のケース形状を完全同一にすることができる。これにより、金型を共通化することができ、大幅なコストダウン効果を期待することができる。
スライド柱11の固定子111とスライド子112は、入れ子の関係にある樹脂成形品(ピース)である。以下、右側に柱受け台222、322に嵌着されるスライド柱11を例に説明する。左側の柱受け台222、322に嵌着されるスライド柱11については、配向を前後に反転させれば同じであるので説明を省略する。
固定子111は、楕円周の溝222bの外縁に嵌着される楕円筒であり、下端部は嵌着部111aが形成される。楕円の短軸と交差する側面の一方には、縦長の長孔111bが貫通している。
スライド子112は、楕円周の溝322aの外縁に嵌着される楕円筒であり、上端部は嵌着部112aが形成される。楕円の短軸と交差する側面の一方の下部には、ネジ孔112bが貫通している。
固定子111とスライド子112は、固定子111の空洞部内面にスライド子112の外面を摺り合わせた状態で組み合わされる。組み合わされたスライド柱11の断面の外形は流線形(楕円形)となるため、風量の低下を極力防ぎ、空調ダクト18の本来の目的である冷房能力等に支障を来さないように配慮することができる。
ネジ113は、長孔111bには挿通された後、ネジ孔112bに螺合される。このようにして固定子111とスライド子112は締結される。ネジ113をネジ孔112bから外せば、固定子111とスライド子112の締結が解除され、ネジ113が長孔111b内を移動可能な範囲で固定子111に対してスライド子112がスライド可能となる。これによって、空調ダクト18の高さ寸法に合わせて子機3の高さ位置をその範囲内で可変できる。
<イオン発生装置ペアの結合構造の第3の実施形態>
イオン発生装置ペアの結合構造の第3の実施形態について図12、図13に基づいて説明する。スライド柱12は、親機2の左右一対の柱受け台222、222に嵌着される固定子121、子機3の左右一対の柱受け台322、322に嵌着されるスライド子122、固定子121とスライド子122を固定するネジ123から構成される。
親機2の左右一対の柱受け台222、222に設けられる楕円形の溝222cは、左右の柱受け台に共通の形状である。子機3の左右一対の柱受け台322、322に設けられる楕円周の溝322cも、親機2と同一の形状である。
親機2の柱受け台222と子機3の柱受け台322の溝形状は、スライド柱12の上端部(上端嵌着部122a)及び下端部(下端嵌着部121a)のどちらでも保持することができる形状となっている。このため、親機2と子機のケース形状を完全同一にすることができる。これにより、金型を共通化することができ、大幅なコストダウン効果を期待することができる。
スライド柱12の固定子121とスライド子122は、入れ子の関係にある樹脂成形品(ピース)である。以下、右側に柱受け台222、322に嵌着されるスライド柱12を例に説明する。左側の柱受け台222、322に嵌着されるスライド柱12については、配向を前後に反転させれば同じであるので説明を省略する。
固定子121は、楕円形の溝222cに嵌着される楕円筒であり、下端部は嵌着部121aが形成される。楕円の短軸と交差する側面の一方には、縦長の長孔121bが貫通している。
スライド子122は、楕円形の溝322cに嵌着される異径二段構造の楕円柱であり、上端端部は大径の嵌着部122aが形成される。スライド子122の楕円の短軸と交差する側面の一方の下部には、ネジ孔122bが貫通している。
固定子121とスライド子122は、固定子121の空洞部内面にスライド子122の外面を摺り合わせた状態で組み合わされる。組み合わされたスライド柱12の断面の外形は流線形(楕円形)であるため、風量の低下を極力防ぎ、空調ダクト18の本来の目的である冷房能力等に支障を来さないように配慮することができる。
ネジ123は、長孔121bには挿通された後、ネジ孔122bに螺合される。このようにして固定子121とスライド子122は締結される。ネジ123をネジ孔12bから外せば、固定子121とスライド子122の締結が解除され、ネジ114が長孔121b内を移動可能な範囲で固定子121に対してスライド子122がスライド可能となる。これによって、空調ダクト18の高さ寸法に合わせて子機3の高さ位置をその範囲内で可変できる。
<イオン発生装置ペアの結合構造の第4の実施形態>
イオン発生装置ペアの結合構造の第4の実施形態について図14〜図16に基づいて説明する。スライド柱13は、親機2の左右一対の柱受け台222、222に嵌着される固定子131、子機3の左右一対の柱受け台322、322に嵌着されるスライド子132、固定子131とスライド子132を固定するストッパー133及び板バネ134、スライド子132を上方へ付勢する圧縮バネ135から構成される。
親機2の左右一対の柱受け台222、222に設けられる溝222dは、C字状の基礎囲う小判形の堀様であり、左右の柱受け台222、222で互いに線対称な溝形状であるである。子機3の左右一対の柱受け台322、322に設けられる溝322dも、親機2と同一の形状である。
親機2の柱受け台222と子機3の柱受け台322の溝形状は、スライド柱1の上端部(上端嵌着部132a)及び下端部(下端嵌着部131a)のどちらでも保持することができる形状となっている。このため、親機2と子機のケース形状を完全同一にすることができる。これにより、金型を共通化することができ、大幅なコストダウン効果を期待することができる。
スライド柱13の固定子131とスライド子132は、入れ子の関係にある樹脂成形品(ピース)である。以下、右側に柱受け台222、322に嵌着されるスライド柱13を例に説明する。左側の柱受け台222、322に嵌着されるスライド柱13については、配向を前後に反転させれば同じであるので説明を省略する。
固定子131は、溝222dの外縁に嵌着される楕円筒であり、下端部は嵌着部131aが形成される。楕円の短軸と交差する側面の一方の上端には、縦長のスリット131bが貫通している。
スライド子132は、溝322aの内縁に嵌着される略楕円筒であり、上端部は溝322aの内縁に嵌着される嵌着部132aが形成され、下端部は圧縮バネ135が圧接する圧接部132bが形成されている。楕円の短軸と交差する側面の一方には、縦方向に延びて矩形に凹んだ凹所132dが形成されており、スライド子132の断面は略C字状となっている。楕円の短軸に交差する側面の両方には、縦長の長孔132cが貫通し、凹所132dに
固定子131とスライド子132は、固定子131の空洞部内面にスライド子132の外面を摺り合わせた状態で組み合わされる。組み合わされたスライド柱13の断面の外形は流線形(楕円形)となるため、風量の低下を極力防ぎ、空調ダクト18の本来の目的である冷房能力等に支障を来さないようにすることができる。
ストッパー133は、先端に係止部133aを有するリベットである。係止部133aは、スリット131bや長孔132bの幅と同程度の短径、かつ、該幅より大きな長径を有する楕円柱形である。ストッパー133は、スリット131b、長孔132cに挿通された後、略90°捻られて長孔132cから抜けないようにされる。そして、係止部133aの端面が板バネ134の弾性片に押され、反対側の面で係止部133aは長孔132cの周囲の壁面に圧接される。これによって、ストッパー133が係止され、スライド子132は固定止131に対して固定される。
板バネ134はヘアピン形状であり、固定止131の上端に掛止される。板バネ134の弾性片は、スライド子132の凹所132dに位置してストッパー133を介してスライド子132を左方へ付勢している。
圧縮バネ135は、固定子131が柱受け台222に嵌着された状態で、固定子131の空洞内に投下される。圧縮バネ135は、柱受け台222とスライド子132との間に位置してスライド子132を上方へ付勢している。
図15(a)に示すように、ストッパー133を板バネ134の付勢に抗して指で押せば、ストッパー133の係止が解かれ、スライド子132は、ストッパー133が長孔132c内を移動可能な範囲で固定子131に対してスライド可能となる。同時に図15(b)に示すように、圧縮バネ135によりスライド子132が上方へ付勢され、スライド柱13の長さが自動的に伸びる。ストッパー133から指を離せば、板バネ134の力が働き再びスライド子132は再びスライド不能となる。これにより、空調ダクト18の高さ寸法に合わせて子機3の高さ位置をその範囲内で可変できる。本実施形態では、それがストッパー133のワンプッシュで可能となるという利便性がある。
<空調ダクト内への設置>
空調ダクト用イオン発生装置1は、空調ダクト18内に搬入する前に、あらかじめ各イオン発生装置ペアの組立及びイオン発生装置ペア間の配線を済ませておく。イオン発生装置ペア間を結合するスライド柱は、長さを最も短くしておく。
そして、空調ダクト18の吹出口18aに取り付けられるディフューザ19を取外し、吹出口18aから親機2−子機3、子機4−子機5、子機4'−子機5'、子機4''−子機5''の4つのイオン発生装置ペアを空調ダクト18内に搬入し、通流方向に直交する方向に並べて配置する。なお、イオン発生装置ペアの数は一例であり、空調ダクト18の横幅によってペアの数は調節される。
このとき、下段のイオン発生装置2、4、4'、4''は、ケース底面に張り付けられた両面テープRの下面のフィルムを剥がし、イオン発生装置ペア間の間隔を一定にして空調ダクト18の下壁内面に接着する。上段のイオン発生装置3、5、5'、5''は、空調ダクト18の高さ寸法に合わせてスライド柱の長さ伸ばしてケース上面を空調ダクト18の上壁内面に圧接させた状態で固定される。吹出口18aにディフューザ19を取付ける際に、親機ケース及び子機ケースの前面側へ突出する舌片をディフーザ19の後端に突き当てるようにすれば位置決めが可能である。
以上説明したように、空調ダクト用イオン発生装置1は、駆動回路を持つ親機2と駆動回路を持たない子機3、4、4'、5、5'に切り分け、配置の自由度の向上を図っている。よって、空調ダクト18の吹出口からイオン発生装置を搬入して既存の空調ダクト内に簡単に設置できる。また、AC電源の数を増やすことなく、所望のイオン発生量を確保することができる。さらに、ホテル客室など内装が重視される場合でも、イオン発生装置が室内から見えず、美感を損なうことがない。
上記のようにして設置した空調ダクト用イオン発生装置1を運転すると、イオンの発生とともに子機3のケースに取付けられた反射板39により、親機2と異なる高さでLED29の光が反射される。このため、LED29の光を室内から視認しやすくなる。例えば、空調ダクト18の吹出口18aが人の身長より高い位置にあって、親機2が空調ダクト18内の下方に設置されたような場合でも、空調ダクト用イオン発生装置1の運転状態を室内から容易に視認する確認できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術思想は、上記の実施形態に限定されないことは言うまでもない。
本発明は、空調ダクト内に設置されるイオン発生装置に利用することができる。
1 空調ダクト用イオン発生装置
2 イオン発生装置親機
21 親機ケース
3、4、4'、4''、5、5'、5'' イオン発生装置子機
31 イオン発生装置子機3の子機ケース
41 イオン発生装置子機4、4'、4''の子機ケース
51 イオン発生装置子機5、5'、5''の子機ケース
222、322、422、522 柱受け台(柱保持部)
225、325、425、525 舌片
226、326、426、526 フック
222a、322a、422a、522a 溝(柱保持部)
222b、222c、222d 溝の他の実施形態(保持部)
28A、38A、46 入力端子
28B、28C、28D、38B、38C、56 出力端子
24、34、44、54 イオン発生素子
243、343、443、543 入力端子
29 LED(運転表示ランプ)
39 反射板
227 遮蔽板
6、7、8、47、48、57、58 ケーブル
61、71、81、471、481、571、581 コネクタ
10 スライド柱
11、12、13 スライド柱の他の実施形態

Claims (4)

  1. 平坦な内壁を有する空調ダクト内部の吹出口近傍に設置される空調ダクト用イオン発生装置において、
    表側の平面内に開口を有する平板型の親機ケース、該親機ケースの開口内部に取付けられ該開口から臨む放電面よりプラスイオンとマイナスイオンを発生させる親機イオン発生素子、及び、前記親機ケース内部に収容され前記親機イオン発生素子を駆動する駆動回路を有するイオン発生装置親機と、
    表側の平面内に開口を有する平板型の子機ケース、該子機ケースの開口内部に取付けられ該開口から臨む放電面よりプラスイオンとマイナスイオンを発生させる前記子機イオン発生素子を有し、前記イオン発生装置親機の駆動回路に接続されて該駆動回路により前記子機イオン発生素子を駆動するイオン発生装置子機と、
    を有し、前記イオン発生装置親機および前記イオン発生装置子機は、前記親機ケースおよび前記子機ケースの裏側の平面がそれぞれ空調ダクトの内壁に対面するように設置されることを特徴とする空調ダクト用イオン発生装置。
  2. 前記イオン発生装置親機に設けられたコネクタの差し込み口を有する出力端子と、前記イオン発生装置子機に設けられたコネクタの差し込み口を有する入力端子と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の空調ダクト用イオン発生装置。
  3. 前記イオン発生装置子機にもコネクタの差し込み口を有する出力端子が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の空調ダクト用イオン発生装置。
  4. 前記イオン発生装置親機と前記イオン発生装置子機とを、空調ダクトを流通する通流方向に直交する方向に並べて配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空調ダクト用イオン発生装置。
JP2009131329A 2009-05-29 2009-05-29 空調ダクト用イオン発生装置 Active JP4630934B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009131329A JP4630934B2 (ja) 2009-05-29 2009-05-29 空調ダクト用イオン発生装置
MYPI2011005727A MY154444A (en) 2009-05-29 2010-02-02 Ion generating device for duct
PCT/JP2010/051381 WO2010137357A1 (ja) 2009-05-29 2010-02-02 ダクト用イオン発生装置
BRPI1011429A BRPI1011429A2 (pt) 2009-05-29 2010-02-02 dispositivo de geração de íons para canal
US13/320,562 US8618501B2 (en) 2009-05-29 2010-02-02 Ion generating device for duct
AU2010253344A AU2010253344B2 (en) 2009-05-29 2010-02-02 Ion generating device for duct
CN2010201526628U CN201708440U (zh) 2009-05-29 2010-03-31 管道用离子产生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009131329A JP4630934B2 (ja) 2009-05-29 2009-05-29 空調ダクト用イオン発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010276312A JP2010276312A (ja) 2010-12-09
JP4630934B2 true JP4630934B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=43423428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009131329A Active JP4630934B2 (ja) 2009-05-29 2009-05-29 空調ダクト用イオン発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4630934B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101047100B1 (ko) 2011-01-07 2011-07-11 대일그린텍(주) 이온클러스터 공조시스템

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004142691A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Suzuki Motor Corp 空調装置のイオン発生装置
JP2004161093A (ja) * 2002-11-12 2004-06-10 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置
JP2004353977A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Max Co Ltd イオン発生素子の取付構造及びこれを用いた送風構造並びに空調装置及び空調システム
JP2005033695A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Japan Radio Co Ltd 情報伝送システム
JP2005337610A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Shimizu Corp 空気イオン搬送装置
JP2006167190A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Sharp Corp 空気浄化装置
JP2008301252A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Aiphone Co Ltd テレビドアホン装置
JP2009103408A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Shimizu Corp イオン発生装置及び換気システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0678455A (ja) * 1992-08-27 1994-03-18 Tokyo Electric Co Ltd 駆動電圧供給装置
JPH09245934A (ja) * 1996-03-07 1997-09-19 Kazumasa Suzaki 負イオン発生ユニットを添装した空調機器及びoa機器

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004142691A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Suzuki Motor Corp 空調装置のイオン発生装置
JP2004161093A (ja) * 2002-11-12 2004-06-10 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置
JP2004353977A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Max Co Ltd イオン発生素子の取付構造及びこれを用いた送風構造並びに空調装置及び空調システム
JP2005033695A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Japan Radio Co Ltd 情報伝送システム
JP2005337610A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Shimizu Corp 空気イオン搬送装置
JP2006167190A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Sharp Corp 空気浄化装置
JP2008301252A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Aiphone Co Ltd テレビドアホン装置
JP2009103408A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Shimizu Corp イオン発生装置及び換気システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010276312A (ja) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190125917A1 (en) Air cleaner
EP1294219A3 (en) Duct fan unit
WO2010137357A1 (ja) ダクト用イオン発生装置
JP4630934B2 (ja) 空調ダクト用イオン発生装置
JP4521471B1 (ja) 空調ダクト用イオン発生装置
JP4521472B1 (ja) ダクト用イオン発生装置
WO2017198058A1 (zh) 冷藏箱胆内的灯盒结构及包含其的制冷电器
CN113091138B (zh) 立式空调及立式空调风道结构的加工系统
WO2024001090A1 (zh) 一种空气处理装置
US6902597B2 (en) Floor standing treatment device
JP2000104984A (ja) 天井取付型の空気吹出器
CN215929919U (zh) 除湿机
CA3233163A1 (en) Portable fan
JP4154766B2 (ja) 天井取付型の空気吹出器
CN210601958U (zh) 落地式空调室内机和空调器
CN109827315B (zh) 面板组件和空气处理设备
JP7066834B2 (ja) 車両空調システムアウトフローユニット
JP2017098057A (ja) 車両用灯具のコネクタ取付構造
CN217541072U (zh) 挂架组件及空调器
CN110925965A (zh) 一种语音模块安装结构及空调
CN218033653U (zh) 滑动组件和具有其的旋流装置、空调器
CN220852312U (zh) 空调器
CN218954776U (zh) 一种卡挂式安装组件、双卡扣安装组件及灯具
CN219955623U (zh) 面板安装结构及空调器
CN219600869U (zh) 一种汽车后座显示屏结构

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4630934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03