JP4628868B2 - 種子消毒設備 - Google Patents

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Description

本発明は、種籾等の種子を温水に所定時間浸漬することにより、種子に付着した様々な雑菌を滅菌消毒するための種子消毒設備に関するものである。
従来から、種籾を所定温度の温水に所定時間浸漬することにより、種籾に付着した様々な雑菌(例えばいもち病、ばか苗病、褐条病等の病原菌)を滅菌消毒するための設備としては、様々なものが提案されている。
例えば特許文献1には、温水が貯留される上向き開口略箱型の温浴槽と、冷水が貯留される上向き開口略箱型の冷浴槽と、種籾入りの籾袋が収容されるかご状のコンテナを昇降動可能に吊り掛けた状態で、各浴槽を並べた作業ラインに沿って往復移動可能に構成された自走クレーンとを備えた種子消毒設備が開示されている。
この場合、自走クレーンに対する操作具を作業者が手動で操作することにより、自走クレーンを作業ラインに沿って移動させたり、これに吊り掛けられた籾袋入りコンテナを昇降動させたりする。このような手動操作により、コンテナは温浴槽から冷浴槽の順でそれぞれに浸漬されるのである。
特開平11−318118号公報
しかし、前記特許文献1の種子消毒設備を用いての種子消毒作業は、作業ラインに沿って往復移動可能な1台の自走クレーンに吊り掛けられた籾袋入りコンテナを各浴槽に順次浸漬するというものであるから、種籾が入った多数の籾袋を消毒処理するのに長時間を要するばかりか、各浴槽の稼働率も著しく低い。このため、前記特許文献1の構成では、生産性が低くて消毒コストが嵩むという問題があった。
そこで、本発明は以上のような現状を改善することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明は、種籾等の種子を温水に浸漬することにより、当該種子に付着した種々の雑菌を滅菌消毒するための種子消毒設備であって、種子を収容するコンテナが搬送される作業ラインに、温水を貯留する1つの温浴槽と、前記作業ラインに沿って往復動可能に構成された搬送手段とが備えられ、前記作業ラインへの搬入部と前記温浴槽と前記作業ラインからの搬出部とが同じピッチ間隔で配置され、前記搬送手段には、前記コンテナを着脱可能に保持するためのアーム手段が、昇降動可能で且つ前記ピッチ間隔と同じピッチ間隔で前記作業ラインに沿って並ぶように2つ設けられている種子消毒設備において、前記各アーム手段には、これと前記搬送手段との駆動にて、前記コンテナに設けられた被係合部に係脱するフック体が備えられ、前記各アーム手段は互いに独立的に昇降動し得るように構成されているものである。
請求項1の構成によると、種籾等の種子を温水に浸漬することにより、当該種子に付着した種々の雑菌を滅菌消毒するための種子消毒設備であって、種子を収容するコンテナが搬送される作業ラインに、温水を貯留する1つの温浴槽と、前記作業ラインに沿って往復動可能に構成された搬送手段とが備えられ、前記作業ラインへの搬入部と前記温浴槽と前記作業ラインからの搬出部とが同じピッチ間隔で配置され、前記搬送手段には、前記コンテナを着脱可能に保持するためのアーム手段が、昇降動可能で且つ前記ピッチ間隔と同じピッチ間隔で前記作業ラインに沿って並ぶように2つ設けられている種子消毒設備において、前記各アーム手段には、これと前記搬送手段との駆動にて、前記コンテナに設けられた被係合部に係脱するフック体が備えられ、前記各アーム手段は互いに独立的に昇降動し得るように構成されているので、前記搬送手段を前記作業ラインに沿って往復動させるだけで、1つのアーム手段は前記搬入部と前記温浴槽との間を、もう1つのアーム手段は前記温浴槽と前記搬出部との間を、2つ同時に移動することができる。すなわち、前記搬送手段の前記作業ラインに沿っての移動により、前記各アーム手段を一度に前記搬出入部上や前記各浴槽上に移動させることができる。
前記各アーム手段には、これと前記搬送手段との駆動にて、前記コンテナに設けられた被係合部に係脱するフック体を備えているので、前記搬送手段の往復移動と前記各アーム手段の昇降動とを組み合わせることにより、前記被係合部に対して前記フック体を係脱することができる。従って、前記各アーム手段による前記コンテナの着脱動作が簡単に行える。
しかも、前記搬送手段を往復動させる機構と前記各アーム手段を昇降動させる機構とが前記コンテナを前記各アーム手段に着脱させる機構としての役割を兼ねることから、かかる着脱用の機構を別途設ける必要がない。従って、前記各アーム手段が部品点数の少ない簡単な構造となり、製造コストの抑制に寄与することができるという効果を奏する。
前記各アーム手段は互いに独立的に昇降動し得るように構成されているので、前記各アーム手段にて保持された前記コンテナの昇降タイミングや位置保持時間等を前記温浴槽(又は前記各処理ステージ)ごとに異なる設定にすることができる。これにより、種籾の消毒処理が適切に行えるという効果を奏する。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図7)に基づいて説明する。図1は種子消毒設備を示す概略平面図、図2は1つの作業ラインを示す概略側断面図、図3は温浴槽の側断面図、図4(a)〜(c)はフック体の係脱態様を示す概略説明図、図5(a)〜(d)は1つのコンテナを搬送する作業手順を示す概略説明図、図6(a)〜(d)は2つのコンテナを搬送する作業手順を示す概略説明図、図7(a)〜(e)は3つのコンテナを搬送する作業手順を示す概略説明図である。
まず、図1及び図2を参照しながら、種子消毒設備1の概要を説明する。
種子消毒設備1は、温水が貯留される上向き開口略箱型の温浴槽2と、冷水が貯留される上向き開口略箱型の冷浴槽3とが平面視で一列状(直列状)に並ぶ作業ラインLを複数列備えている(図1では5列)。実施形態の作業ラインL群は平面視で並列状に配置されている。各作業ラインLの浴槽2,3群は、図1の右側から温浴槽2、冷浴槽3の順に配置されている。各浴槽2,3は特許請求の範囲に記載した処理ステージに相当する。
作業ラインL群の前方には、図1の下側から上側に向けてコンテナ21(詳細は後述する)を運ぶ搬入ラインとしての搬入コンベヤ4が、作業ラインLと交差する方向に延びるように設けられている。作業ラインL群の後方には、図1の上側から下側に向けてコンテナ21を運ぶ搬出ラインとしての搬出コンベヤ5が、搬入コンベヤ4と平行状に延びるように設けられている。
1つの作業ラインLにおいては、搬入コンベヤ4、温浴槽2、冷浴槽3、及び搬出コンベヤ5が当該作業ラインLの延びる方向に沿ってピッチ間隔P1で配置されている(図1及び図2参照)。従って、作業ラインL群全体として見れば、浴槽2,3は平面視でマトリクス状(碁盤目状)に配置されている(図1参照)。搬入コンベヤ4(搬入ライン)は特許請求の範囲に記載した搬入部に相当し、搬出コンベヤ5(搬出ライン)は特許請求の範囲に記載した搬出部に相当する。
並び列の一端に位置する作業ラインLの外側には、搬出コンベヤ5の終端部と搬入コンベヤ4の始端部の間でコンテナ21を中継するための待機コンベヤ6が、作業ラインLに沿って延びるように設けられている。搬出コンベヤ5の終端部と待機コンベヤ6の始端部との間には、籾袋払い出し台7(OUT)が配置されている。なお、搬入コンベヤ4の始端部が籾袋投入位置INに設定されている。
各作業ラインLの周囲には、複数本の支柱8が立設されている(図2参照)。作業ラインLごとの支柱8群の上端には、当該作業ラインLに沿って長く延びる平面視略長方形状の梁枠体9が架設されている。梁枠体9のうち互いに向かい合う両短辺部の上面には、後述する自走台車11が梁枠体9の外へ飛び出すのを阻止するストッパー部材24が設けられている。
この梁枠体9の内周側には、作業ラインLに沿って延びる一対のガイドレール10,10が装架されている。当該一対のガイドレール10,10には、作業ラインLに沿って往復走行可能な搬送手段としての自走台車11が載置されている。
例えば図5に示すように、搬送手段としての自走台車11は、搬入コンベヤ4寄りのストッパー部材24に当接する第1吊り解除位置A((a)の一点鎖線状態参照)から、矢印J方向に距離δPだけ離れた第1吊り掛け位置B((a)の実線状態参照)を経て、搬出コンベヤ5寄りのストッパー部材24に当接する第2吊り掛け位置C((b)の実線状態等参照)まで移動したのち、当該第2吊り掛け位置Cから矢印K方向に距離δPだけ離れた第2吊り解除位置D((c)の実線状態等参照)を経て、もとの第1吊り解除位置Aに戻り移動する((d)の実線状態参照)というルートで、作業ラインLに沿って往復動するように構成されている。第1吊り解除位置Aと第2吊り解除位置Dとの間、及び第1吊り掛け位置Bと第2吊り掛け位置Cとの間は、いずれも前述した搬出入コンベヤ4,5や各浴槽2,3における配置のピッチ間隔P1と同じ距離P1だけ離れている(図5(b)(d)等参照)。
自走台車11は、平面視略長方形状の本体フレーム12と、本体フレーム12に取り付けられた複数対の車輪13と、少なくとも一対の車輪13を正逆回転可能に駆動させる駆動機構(図示せず)とを備えている。
自走台車11の本体フレーム12には、1つの作業ラインLにおける浴槽2,3の個数よりも1つ多い3組のアーム手段14及び昇降シリンダ15が、前記配置ピッチ間隔P1と同じピッチ間隔P1で作業ラインLに沿って並ぶように設けられている(図2及び図5〜図7参照)。なお、説明の便宜上、図面においては各アーム手段14に対して搬送上流側から順に符号a,b,cを付している。
実施形態の各アーム手段14は、アクチュエータとしての昇降シリンダ15を介して、本体フレーム12と、各浴槽2,3や各コンベヤ4,5との間を互いに独立的に昇降動するように吊支されている。各昇降シリンダ15は本体フレーム12に鉛直状の姿勢で固定されている。当該各昇降シリンダ15のピストンロッド16は本体フレーム12の下面から下向きに突出している。
各アーム手段14は、コンテナ21を着脱可能に保持するためのものである。当該各アーム手段14は、各昇降シリンダ15のピストンロッド16の下端に固着された平面視略矩形状のベース体17と、当該ベース体17の四隅から下向きに延びる先端鉤状のフック体18とを備えている。各フック体18における先端の鉤状部19は、4つとも自走台車11の往復動方向の一方(作業ラインLに沿った一方方向)に向けて突出するように形成されている。実施形態の各鉤状部19は、自走台車11の前進動方向J(図2等参照)に向けて突出している。
なお、昇降シリンダ15、そのピストンロッド16、ベース体17、及びフック体18についても、図面に示す通り、第1アーム手段14aに対応するものには符号aを、第2アーム手段14bに対応するものには符号bを、第3アーム手段に対応するものには符号cを付している。
実施形態では、一対のガイドレール10,10上を走行する自走台車11が平面視で各浴槽2,3の略中心部を通過するように、当該両ガイドレール10,10の梁枠体9に対する取り付け位置が設定されている。また、梁枠体9のうち搬入コンベヤ4寄りのコーナ部には、作業者Mの注意を喚起するための警報ランプ25が配置されている(図1及び図2参照)。詳細は図示していないが、梁枠体9やガイドレール10,10対、及び支柱8群等には、自走台車11に給電するためのトロリー線を備えている。
種籾を詰めた籾袋Sが収容されるコンテナ21は、金属パイプ又は棒材等により上面開口のかご状に形成されている。コンテナ21のうち作業ラインLに沿って延びる二側面には、各アーム手段14のフック体18に対応する4箇所に、被係合部としての平面視略コ字状の把手22が外向きに突設されている。各把手22とコンテナ21の外側面とで囲まれた上下貫通状の係止穴23(図4(a)(b)参照)は、これにフック体18の鉤状部19を上下方向に抜き差しし得るような長穴になっている。なお、コンテナ21の大きさは、例えば必要性、用途、各浴槽2,3の大きさ等に応じて設定すればよい。
実施形態では、自走台車11が第1又は第2吊り解除位置A,Dにあるときに、各昇降シリンダ15のピストンロッド16を昇降動させることにより、各アーム手段14のフック体18を、搬出入コンベヤ4,5上や各浴槽2,3内にあるコンテナ21における各把手22の係止穴23に抜き差しするように構成されている(図4(a)参照)。
各アーム手段14のフック体18を、搬出入コンベヤ4,5上や各浴槽2,3内にあるコンテナ21における各把手22の係止穴23に挿入した状態で、自走台車11を第1吊り解除位置Aから第1吊り掛け位置Bに移動させることにより、各アーム手段14のフック体18がコンテナ21の各把手22に係合可能(引っ掛かり可能)な状態になるように構成されている(図4(b)の実線状態及び図4(c)の二点鎖線状態参照)。
この状態でピストンロッド16をさらに上昇動させると、各アーム手段14のフック体18がコンテナ21の各把手22に係合して(図4(c)参照)、コンテナ21が搬出入コンベヤ4,5や各浴槽2,3の上方に吊り上げられる(宙吊りの状態になる)。
吊り上げたコンテナ21を搬出入コンベヤ4,5上や各浴槽2,3内に下ろしてから、ピストンロッド16をさらに下降動させると、各アーム手段14のフック体18がコンテナ21の各把手22から外れて係合解除される。その後、自走台車11を第2吊り掛け位置Cから第2吊り解除位置Dまで移動させることにより、各アーム手段14のフック体18が各把手22の係止穴23に対して抜き差し可能な位置に戻るように構成されている(図4(a)の実線状態及び(b)の二点鎖線状態参照)。
図3に示すように、各作業ラインLの温浴槽2には、水タンク等の水供給源Wに連通する水供給管31と、ボイラ等の温水(蒸気)発生源Hに連通する温水供給管32とが連通接続されている。温浴槽2の内部には、当該温浴槽2内を上下に区画する網状枠33が張設されている。すなわち、温浴槽2内は網状枠33にて二重底になっている。網状枠33上には、温浴槽2の四隅寄りの箇所に、コンテナ21の浸漬位置を位置決めするためのコーナ部材34が立設されている。網状枠33を挟んで底側には、温水供給管32に連通する横長の放散管35が配置されている。当該放散管35には、温水放散用のノズル36が上向きに開口するように複数個形成されている。
また、温浴槽2内には、内部に貯留された温水の水温を検出するための温度センサ37も設けられている。実施形態では、温度センサ37の検出値に基づいて、温水供給管32の中途部に設けられた注水バルブ38の開閉度を電磁ソレノイド等で調節することにより、温浴槽2内の水温を自動的に調節し得るように構成されている。
温浴槽2には、内部の温水を撹拌するための循環ポンプPPが連通接続されている。循環ポンプPCの吸引口39と吐出口40とは高さ位置を変えて温浴槽2内に開口している。これにより、循環ポンプPPを駆動させると、温浴槽2内の温水が上層と下層とで入れ替わるように強制的に循環することになり、温浴槽2の各部位で水温が均一化される。
温浴槽2の側面下部には、内部の温水を槽外に排出するための排水管41が連通接続されている。温浴槽2の側面上部には、オーバーフロー管42が接続されている。籾袋S入りのコンテナ21の浸漬により温浴槽2の上限水位を超過した分の温水は、オーバーフロー管42を介して温浴槽2外に排出される。従って、籾袋S入りのコンテナ21を温浴槽2内の温水に浸漬した状態(図3参照)であっても、温浴槽2内の水位はオーバーフロー管42の高さ以下に維持される。オーバーフロー管42は、排出管41のうちその中途部に設けられた排出バルブ43よりも下流側に接続されている。
詳細は図示していないが、各作業ラインLの冷浴槽3の構成は、基本的に温浴槽2と同様である。但し、各冷浴槽3内の放散管35は水供給管からの冷水を冷浴槽3内に供給するものである。
一方、搬入コンベヤ4における籾袋投入位置INの近傍箇所には、自走台車11の駆動制御や水温制御等を司る制御ボックス51が配置されている(図1参照)。この制御ボックス51の一側面には、液晶モニタ等の表示部、各種操作スイッチ類、及び警報ブザー等を有する制御盤52が取り付けられている。
詳細は図示していないが、各種操作スイッチ類としては、種子消毒作業に使用する作業ラインLを選択するための複数個の選択スイッチ(実施形態では5つ)、種子消毒設備1全体の電源を入り切り操作するためのメインスイッチ、使用する作業ラインLの個数を予め設定するためのライン設定器、及び各温浴槽2内の水温を予め設定するための温度設定器等がある。
制御ボックス51内にはコントローラ(図示せず)が配置されている。このコントローラは、浴槽2,3や自走台車11等に取り付けられたセンサやスイッチ等からの制御情報に基づいて、搬出入コンベヤ4,5、自走台車11及び各昇降シリンダ15等の駆動を制御する機能を有するものである。
次に、図1及び図4〜図7を参照しながら、種子消毒設備1を用いて種子消毒作業をする手順の一例を説明する。
この種子消毒設備1による種子消毒作業は作業者2人で行うのが効率的である。予め1人の作業者Mは搬入コンベヤ4の籾袋投入位置INの傍らに待機し、もう1人の作業者Mは籾袋払い出し台7(OUT)の傍らに待機しておく。また、各作業ラインLの自走台車11は第1吊り解除位置Aに待機させておく(図5(a)の一点鎖線状態参照)。
作業者Mは、種子消毒作業に先立ち、制御盤52に設けられたライン設定器の設定操作により、消毒すべき種籾の量に応じて使用ライン数を設定しておく。また、使用される作業ラインLの各浴槽2,3に温水又は冷水を溜めておくと共に、制御盤52に設けられた温度設定器の設定温度をT℃(例えば60℃等)に設定しておく。
なお、図5〜図7では、説明の便宜上、籾袋S入りコンテナ21に対して、搬送(消毒)順に符号x,y,zを付している。
まず、搬入コンベヤ4の籾袋投入位置IN側に居る作業者Mは、待機コンベヤ6上にあるコンテナ21を搬入コンベヤ4の籾袋投入位置INに載置すると共に、このコンテナ21に種籾を詰めた籾袋Sを収容する。この場合、コンテナ21は把手22の付いた二側面が作業ラインLと平行状になるようにして籾袋投入位置INに載置される。
任意の作業ラインLにおける温浴槽2内の水温が設定温度域T±ΔT℃(例えば60±1℃等)に到達すると、当該温浴槽2内の温度センサ37がこれを感知し、制御ボックス51内のコントローラの指令にて、前記作業ラインL、すなわち使用可能な作業ラインLに対応した警報ランプ25が点灯又は点滅すると共に、制御盤52に設けられた警報ブザーが断続的又は連続的に鳴動する。
次いで、作業者Mが前記作業ラインLに対応した選択スイッチを押下して、搬入コンベヤ4を駆動させることにより、籾袋投入位置INにある籾袋S入りコンテナ21(以下、1番コンテナ21xという)が前記作業ラインLの箇所まで搬送される。なお、警報ランプ25及び警報ブザーは選択スイッチの押下で作動停止する。
1番コンテナ21xが前記作業ラインLの箇所に到着すると、第1吊り解除位置Aで待機していた自走台車11における第1昇降シリンダ15aのピストンロッド16aが下降動して、第1アーム手段14aの各フック体18aが、その下方にある1番コンテナ21xにおける各把手22の係止穴23に上方から差し入れられる(図4(a)及び図5(a)の二点鎖線状態参照)。
次いで、自走台車11が第1吊り解除位置Aから第1吊り掛け位置Bまで前進動してから(図4(b)及び図5(a)の実線状態並びに図5(b)の一点鎖線状態参照)、第1昇降シリンダ15aのピストンロッド16aが上昇動することにより、第1アーム手段14aの各フック体18が1番コンテナ21xの各把手22に係合して、当該1番コンテナ21xを宙吊りの状態にする(図4(c)及び図5(b)の二点鎖線状態参照)。
次いで、自走台車11が第1吊り掛け位置Bから第2吊り掛け位置Cまで前進動したのち(図5(b)の実線状態及び図5(c)の一点鎖線状態参照)、第1昇降シリンダ15aのピストンロッド16aが下降動することにより、1番コンテナ21xを温浴槽2の温水中に浸漬する。通常は、コンテナ21を2〜3回程度上下に揺動させて、籾袋S内の種籾と温水とをなじませるようにするのが望ましい。
次いで、1番コンテナ21xを温浴槽2の温水中に浸漬した状態で、第1昇降シリンダ15aのピストンロッド16aが若干下降動したのち、自走台車11が第2吊り掛け位置Cから第2吊り解除位置Dまで後退動することにより、第1アーム手段14aの各フック体18aが1番コンテナ21xの各把手22から外れて抜き差し可能な位置に戻る(図5(c)の実線状態及び図5(d)の一点鎖線状態参照)。
次いで、第1昇降シリンダ15aのピストンロッド16aが上昇動して、第1アーム手段14aの各フック体18aが、温浴槽2内にある1番コンテナ21xにおける各把手22のの係止穴23から抜き取られる。その後、自走台車11が第2吊り解除位置Dから第1吊り解除位置Aまで戻る(図5(d)の実線状態及び図6(a)の一点鎖線状態参照)。従って、この段階では、温浴槽2内に1番コンテナ21xが浸漬された状態で残ることになる。
自走台車11が両ガイドレール10,10上を1往復する間に、作業者Mは、搬入コンベヤ4の籾袋投入位置INに対して、次の籾袋S入りコンテナ21を載置しておく。当該次の籾袋S入りコンテナ21は、搬入コンベヤ4の駆動により、自走台車11が第1吊り解除位置Aに戻るまでの間に、搬入コンベヤ4における前記作業ラインLの箇所に搬送される。
1番コンテナ21xを温浴槽2内に浸漬してから適宜時間(例えば10分程度)経過すると、第1吊り解除位置Aに戻っていた自走台車11における第1及び第2昇降シリンダ15a,15bのピストンロッド16a,16bが共に下降動する。
このとき、第2アーム手段14bの各フック体18bは、温浴槽2内にある1番コンテナ21xにおける各把手22の係止穴23に挿入される。第1アーム手段14aの各フック体18aは、前記作業ラインLの箇所にある次の籾袋S入りコンテナ21(以下、2番コンテナ21yという)における各把手22の係止穴23に挿入される(図6(a)の二点鎖線状態参照)。
次いで、自走台車11が第1吊り解除位置Aから第1吊り掛け位置Bまで前進動してから(図6(a)の実線状態及び図6(b)の一点鎖線状態参照)、第1及び第2昇降シリンダ15a,15bのピストンロッド16a,16bが上昇動することにより、第2アーム手段14bの各フック体18bが1番コンテナ21xの各把手22に、第1アーム手段14aの各フック体18aが2番コンテナ21yの各把手22に係合して、1番コンテナ21xを温浴槽2から引き上げ、2番コンテナ21yを搬入コンベヤ4の上方で宙吊りにする(図6(b)の二点鎖線状態参照)。
次いで、自走台車11が第1吊り掛け位置Bから第2吊り掛け位置Cまで前進動してから(図6(b)の実線状態及び図6(c)の一点鎖線状態参照)、第1及び第2昇降シリンダ15a,15bのピストンロッド16a,16bが両方とも下降動することにより、1番コンテナ21xを冷浴槽3の冷水中に浸漬し、2番コンテナ21yを温浴槽2の温水中に浸漬する(図6(c)の二点鎖線状態参照)。
次いで、各コンテナ21x、21yを浴槽2,3内に入れた状態で、第1及び第2昇降シリンダ15a,15bのピストンロッド16a,16bが若干下降動してから、自走台車11が第2吊り掛け位置Cから第2吊り解除位置Dまで後退動することにより、第2アーム手段14bの各フック体18bが1番コンテナ21xの各把手22から外れると共に、第1アーム手段14aの各フック体18aが2番コンテナ21yの各把手22から外れる(図6(c)の実線状態及び図6(d)の一点鎖線状態参照)。
次いで、第1及び第2昇降シリンダ15a,15bのピストンロッド16a,16bが共に上昇動して、第1及び第2アーム手段14a,14bの各フック体18a,18bが各浴槽2,3内にあるコンテナ21x,21yの各係止穴23から抜き取られる。その後、自走台車11は第2吊り解除位置Cから後退動して第1吊り解除位置Aに戻る(図6(d)の実線状態及び図7(a)の一点鎖線状態参照)。従って、この段階では、冷浴槽3内に1番コンテナ21xが、温浴槽2内に2番コンテナ21yが残ることになる。
各コンテナ21x,21yをこれに対応する浴槽2,3内に入れてから適宜時間(例えば5分程度)経過すると、第1吊り解除位置Aに戻っていた自走台車11における第1〜第3昇降シリンダ15a〜15cのピストンロッド16a〜16cが3つとも下降動する。
このとき、第3アーム手段14cの各フック体18cは、冷浴槽3内にある1番コンテナ21xにおける各把手22の係止穴23に挿入される。第2アーム手段14bの各フック体18bは、温浴槽2内にある2番コンテナ21yにおける各把手22の係止穴23に挿入される。第1アーム手段14aの各フック体18aは、前記作業ラインLの箇所に搬送された次の籾袋S入りコンテナ21(以下、3番コンテナ21zという)における各把手22の係止穴23に挿入される(図7(a)の二点鎖線状態参照)。
次いで、自走台車11が第1吊り解除位置Aから第1吊り掛け位置Bまで前進動したのち(図7(a)の実線状態参照)、第3昇降シリンダ15cのピストンロッド16cのみが上昇動することにより、第3アーム手段14cの各フック体18cが、1番コンテナ21xの各把手22に係合して、1番コンテナ21xを冷浴槽3内から引き上げる。1番コンテナ21xは数分程度(実施形態では5分程度)宙吊りにされ、当該1番コンテナ21x内の籾袋Sの水切りが行われる(図7(b)の実線状態参照)。
次いで、2番コンテナ21yを温浴槽2の温水中に浸漬してから適宜時間(例えば10分程度)経過後に、第1及び第2昇降シリンダ15a,15bのピストンロッド16a,16bが両方とも上昇動して、2番コンテナ21yを温浴槽2から引き上げ、3番コンテナ21zを搬入コンベヤ4の上方で宙吊りにする(図7(c)の二点鎖線状態参照)。
次いで、自走台車11が第1吊り掛け位置Bから第2吊り掛け位置Cまで前進動してから(図7(c)の実線状態及び図7(d)の一点鎖線状態参照)、第1〜第3昇降シリンダ15a〜15cのピストンロッド16a〜16cが3つとも下降動することにより、1番コンテナ21xを搬出コンベヤ5上に載置し、2番コンテナ21yを冷浴槽3の冷水中に浸漬し、3番コンテナ21zを温浴槽2の温水中に浸漬する(図7(d)の二点鎖線状態参照)。
次いで、第1〜第3昇降シリンダ15a,16aのピストンロッド16a〜16cが3つとも若干下降動したのち、自走台車11が第2吊り掛け位置Cから第2吊り解除位置Dまで後退動することにより、第1〜第3アーム手段14a〜14cの各フック体18a〜18cが、それぞれに対応するコンテナ21x〜21zの各把手22から外れて抜き差し可能な位置に戻る(図7(d)の実線状態及び図7(e)の一点鎖線状態参照)。
そして、第1〜第3昇降シリンダ15a〜15cのピストンロッド16a〜16cが3つとも上昇動して、第1〜第3アーム手段14a〜14cの各フック体18a〜18cがそれぞれに対応するコンテナ21x〜21zの各係止穴23から抜き取られたのち、自走台車11が第2吊り解除位置Dから第1吊り解除位置Aに戻るのである(図7(e)の実線状態参照)。
搬出コンベヤ5上に載置された1番コンテナ21xは、籾袋払い出し台7(OUT)まで移送されたのち、作業者Mにより籾袋Sを取り出され、待機コンベヤ6にストック(貯留)される。作業ラインLを通過した籾袋Sは、パレットや台車等に載せられ、催芽等の次工程に運ばれる。
このような処理サイクルを繰り返して、自走台車11及び各アーム手段14にて、籾袋S入りコンテナ21を各作業ラインLに沿って搬送しながら各浴槽2,3に順次浸漬することにより、多数の籾袋Sが連続的に消毒処理されるのである。
以上の手順から明らかなように、本発明の構成によると、1つの作業ラインLにおいては、搬入コンベヤ4、温浴槽2、冷浴槽3、及び搬出コンベヤ5を、当該作業ラインLの延びる方向に沿って同じピッチ間隔P1で配置する一方、自走台車11には、コンテナ21を着脱可能に保持するための3つ(作業ラインLの浴槽2,3の個数よりも1つ多い数)のアーム手段14を、昇降動可能で且つ前記配置のピッチ間隔P1と同じピッチ間隔P1で作業ラインLに沿って並ぶように設けているので、自走台車11を作業ラインLに沿って往復動させるだけで、第1アーム手段14aは搬入コンベヤ4と温浴槽2との間を、第2アーム手段14bは温浴槽2と冷浴槽3との間を、第3アーム手段14cは冷浴槽3と搬出コンベヤ5との間を、3つ同時に移動することができる。すなわち、自走台車11の作業ラインLに沿っての往復動により、各アーム手段14を一度に搬出入コンテナ4,5上や各浴槽2,3上に移動させることができる。
しかも、各アーム手段14には、コンテナ21を着脱可能に保持する構成として、自走台車11と各アーム手段14との駆動にて、コンテナ21に設けられた各把手22に係脱するフック体18を備えているので、自走台車11の往復動と各アーム手段14の昇降動とを組み合わせることにより、コンテナ21の把手22に対してフック体18を係脱することができ、アーム手段14によるコンテナ21の着脱動作が簡単に行える。
従って、1つの作業ラインL内においては、自走台車11の往復移動と各アーム手段14の昇降動とにより、コンテナ21の搬出入及び各浴槽2,3への浸漬(消毒と冷却)という複数の作業を、並行して且つ連続的に(流れ作業的に)実行することができる。
これにより、各浴槽2,3内にコンテナ21がない状態となる時間を極力少なくすることができるから、作業ラインLにおける各浴槽2,3の稼働率が高まり、単位時間当たりの処理量を増やすことができる。すなわち、従来の種子消毒設備に比べると、大量の種籾を消毒するに際して、トータルの作業時間を大幅に短縮することができ、生産性の向上に著しい効果を発揮するのである。
その上、実施形態の種子消毒設備1では作業ラインLを複数列並列状に配置しているので、作業ラインLごとにも同時並行的に、種籾の消毒処理を行うことができる。従って、この点でも生産性の向上に寄与することができる。
また、各アーム手段14は、昇降シリンダ15を介して互いに独立的に昇降動し得るように吊支されているので、例えば第1アーム手段14aのみを昇降動させるというように、各アーム手段14にて保持されたコンテナ21の浸漬時間(位置保持時間)や昇降タイミング等を浴槽2,3ごとに異なる設定にすることができる。これにより、種籾の消毒処理が適切に行えるという効果を奏するのである。
さらに、実施形態では、各アーム手段14に設けられたフック体18は、自走台車11と各アーム手段14との駆動にて、コンテナ21に設けられた各把手22に係脱する構成であるから、自走台車11を往復動させる機構と各アーム手段14を昇降動させる機構とが、コンテナ21を各アーム手段14に着脱させる機構としての役割を兼ねている。これにより、かかる着脱用の機構を別途設ける必要がないから、アーム手段14が部品点数の少ない簡単な構造となり、製造コストの抑制に寄与することができるのである。
種子消毒設備1においては、前述の通り、自走台車11及び各アーム手段14にて、籾袋S入りコンテナ21を各作業ラインLに沿って搬送しながら各浴槽2,3に順次浸漬する、すなわち、個々の作業ラインLにおける各浴槽2,3への浸漬及び水切りという一連の消毒工程を自動化しているから、自走台車11の往復移動や各アーム手段14の昇降動を、作業者が一々手動で操作しなくてもよく、1つのアーム手段14に対して1人の作業者Mを張り付けて作業させる必要がない。これにより、作業者の負担が著しく低減され、作業効率を向上させることができる。
また、複数列の作業ラインLを備えた種子消毒設備1を稼動させる際には、3ライン以上使用する場合であっても、籾袋投入位置INに1人、籾袋払い出し台7(OUT)に1人の計2人の作業者を配置すれば足りる。このように、複数列の作業ラインLを備えた種子消毒設備1でありながら省力化を図ることができるので、作業効率を低下させることなく、種籾の消毒作業にかかるコストを大幅に抑制することができるのである。
実施形態では、複数の処理ステージのうち1つを温浴槽2、1つを冷浴槽3にしているから、温水への浸漬と冷水への浸漬とを組み合わせて消毒処理を行うことができる。これにより、温水への浸漬だけの場合に比べて、種子に付着した様々な雑菌をより効果的に滅菌消毒できる。
本発明は、前述の実施形態に限らず、種籾以外の様々な種類の種子に対して広く適用でき、また、様々な態様に具体化することができる。例えば各作業ラインLには、温浴槽2の前に予め種子を温めるための予備温浴槽を設けたり、水切り台を配置したりしてもよい。これらも特許請求の範囲に記載した処理ステージの概念に含まれるものとする。もちろん、冷浴槽や水きり台がなく、作業ラインLに温浴槽が1つだけという構成であってもよい。
また、アーム手段を昇降動させるアクチュエータは昇降シリンダに限らず、電動式、油圧式又はエア式のモータ等でもよい。昇降シリンダも油圧式、エア式のどちらでも構わない。コンテナを着脱可能に保持する構成としては、前述のフック体に限らず、例えば一対の掴み部にてコンテナの提げ手部分を挟持するようなハンド体等、様々なタイプのものを採用することができる。
コンテナとは、温水又は冷水を種籾等の種子に接触させ得るように、内外に通水可能なものの総称であり、様々な素材で様々の形状に製造できる。素材としては棒材やパイプ、線材、金網、パンチングメタル等などの種々のものを使用できるし、合成樹脂の成形品でもよい。コンテナの形状も、直方体状、円筒状、浅い皿状等、必要に応じて種々の形状にすることができる。
種子は、前述の実施形態のように袋詰めするに限らず、コンテナに直接格納したり載せたりしてもよい。この場合、種子がコンテナから漏れ出さないように、コンテナの網目を極力細かくする必要がある。
その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
種子消毒設備を示す概略平面図である。 1つの作業ラインを示す概略側断面図である。 温浴槽の側断面図である。 フック体の係脱態様を示す概略説明図であり、(a)はフック体を把手の係止穴に挿入した状態を示す図、(b)はフック体を距離δPだけ前進させた状態を示す図、(c)はフック体を把手に引っ掛けた状態を示す図である。 1つのコンテナを搬送する作業手順を示す概略説明図であり、(a)は搬入コンベヤ上の1番コンテナを第1アーム手段で保持した状態を示す図、(b)は自走台車を第2吊り掛け位置まで前進動させた状態を示す図、(c)は1番コンテナを温浴槽内に浸漬した状態を示す図、(d)は自走台車を第1吊り解除位置まで後退動させた状態を示す図である。 2つのコンテナを搬送する作業手順を示す概略説明図であり、(a)は温浴槽内の1番コンベヤを第2アーム手段で、搬入コンベヤ上の2番コンテナを第1アーム手段で保持した状態を示す図、(b)は自走台車を第2吊り掛け位置まで前進動させた状態を示す図、(c)は1番コンテナを冷浴槽内に、2番コンテナを温浴槽内に浸漬した状態を示す図、(d)は自走台車を第1吊り解除位置まで戻した状態を示す図である。 3つのコンテナを搬送する作業手順を示す概略説明図であり、(a)は冷浴槽内の1番コンベヤを第3アーム手段で、温浴槽内の2番コンベヤを第2アーム手段で、搬入コンベヤ上の3番コンテナを第1アーム手段で保持した状態を示す図、(b)は自走台車を第2吊り掛け位置まで前進動させた状態を示す図、(c)は1番コンテナを搬出コンベヤ上に、2番コンテナを冷浴槽内に、3番コンテナを温浴槽内に配置した状態を示す図、(d)は自走台車を第1吊り解除位置まで戻した状態を示す図である。
1 種子消毒設備
2 処理ステージとしての温浴槽
3 処理ステージとしての冷浴槽
4 搬入部としての搬入コンベヤ
5 搬出部としての搬出コンベヤ
10 ガイドレール
11 搬送手段としての自走台車
14 アーム手段
15 アクチュエータとしての昇降シリンダ
16 ピストンロッド
17 ベース体
18 フック体
21 コンテナ
22 被係合部としての把手
23 係止穴

Claims (1)

  1. 種籾等の種子を温水に浸漬することにより、当該種子に付着した種々の雑菌を滅菌消毒するための種子消毒設備であって、
    種子を収容するコンテナが搬送される作業ラインに、温水を貯留する1つの温浴槽と、前記作業ラインに沿って往復動可能に構成された搬送手段とが備えられ、
    前記作業ラインへの搬入部と前記温浴槽と前記作業ラインからの搬出部とが同じピッチ間隔で配置され、
    前記搬送手段には、前記コンテナを着脱可能に保持するためのアーム手段が、昇降動可能で且つ前記ピッチ間隔と同じピッチ間隔で前記作業ラインに沿って並ぶように2つ設けられている種子消毒設備において、
    前記各アーム手段には、これと前記搬送手段との駆動にて、前記コンテナに設けられた被係合部に係脱するフック体が備えられ、前記各アーム手段は互いに独立的に昇降動し得るように構成されていることを特徴とする種子消毒設備。
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