JP2005052023A - 種籾処理装置 - Google Patents
種籾処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005052023A JP2005052023A JP2003206686A JP2003206686A JP2005052023A JP 2005052023 A JP2005052023 A JP 2005052023A JP 2003206686 A JP2003206686 A JP 2003206686A JP 2003206686 A JP2003206686 A JP 2003206686A JP 2005052023 A JP2005052023 A JP 2005052023A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot water
- seed
- basket
- seed rice
- immersion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
Abstract
【課題】従来の種籾コンテナまたは籾袋が不要になり、しかも従来の籾袋単位に比べて多量の種籾を浸漬カゴ15に入れて温湯消毒作業を行うことができ、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを図る。
【解決手段】種籾コンテナとして利用可能な堅型の浸漬カゴ15に種籾を入れ、温湯槽7に前記浸漬カゴ15を入れて種籾を温湯消毒することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】種籾コンテナとして利用可能な堅型の浸漬カゴ15に種籾を入れ、温湯槽7に前記浸漬カゴ15を入れて種籾を温湯消毒することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば育苗施設などにおいて発芽させる前の種籾を消毒する種籾処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、塩水選した種籾を薬液消毒して催芽させた後、発芽させて育苗箱に播種する技術がある。(例えば特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】実公平7−19205号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術は、種籾の消毒を農薬を用いて行うから、消毒作業に要する時間が長く、かつ消毒費用を容易に低減し得ない等の問題がある。そこで、種籾の消毒を温湯を用いて行う技術が開発されたが、籾袋単位で温湯消毒を行う必要があり、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを容易に行い得ない等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、請求項1の如く、種籾コンテナとして利用可能な堅型の浸漬カゴに種籾を入れ、温湯槽に前記浸漬カゴを入れて種籾を温湯消毒するもので、種籾コンテナとして利用する浸漬カゴを用いて種籾の温湯消毒を行うことにより、従来の種籾コンテナまたは籾袋が不要になり、しかも従来の籾袋単位に比べて多量の種籾を浸漬カゴに入れて温湯消毒作業を行い得、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを容易に図り得るものである。
【0006】
また、請求項2の如く、浸漬カゴを網製矩形箱によって形成し、種籾を投入及び取出すための開閉部と、吊下げるフックとを、前記浸漬カゴに設けるもので、温湯消毒のときに湯水流によって種籾が移動可能なスペースを容易に確保し得、種籾の均一消毒または1回当りに消毒可能な種籾の増量または温湯消毒の湯水温度の維持などを容易に行い得、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを容易に図り得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は全体の作業説明図であり、建屋内部の床面に柱1を立設させてれレール2を架設させ、電動走行モータ3を有する自走クレーン4をレール2に設け、電動昇降モータ5によって昇降させるクレーンフック6を自走クレーン4に設けると共に、温湯槽7と、冷水槽8と、温水槽9と、発芽台車10を、前記レール2下方の床面に配置させる。また、ヒータを備える給湯機11並びに消毒コントローラ12を前記湯水槽7に付設させる。
【0008】
さらに、図2、図3、図4に示す如く、ステンレス棒製の四角枠型の箱フレーム13に合成樹脂製網14を張設させた網製矩形箱によって浸漬カゴ15を形成し、両端部にステンレス棒製の三角形の吊下げフック16を設ける2本の布ベルト17の中間を前記カゴ15の対向する側面に縫付け固定させると共に、前記カゴ15上面の長辺側の両側縁に設ける2本のファスナー18と、前記カゴ15上面の短辺側の一側縁を織布ファスナー19によって側面に?離自在に係止させ、前記カゴ15上面に開閉自在な上面蓋20を設ける。また、前記と同様に、前記カゴ15下面の長辺側の両側縁に設ける2本のファスナー21と、前記カゴ15下面の短辺側の一側縁を織布ファスナー22によって側面に?離自在に係止させ、前記カゴ15下面に開閉自在な下面蓋23を設ける。
【0009】
そして、種籾を塩水選して約15パーセントの水分に乾かした後、従来の籾袋2袋分(約40キログラム)の種籾を上面蓋20の開閉によって前記カゴ15内部に投入させ、前記カゴ15の容積の約70パーセントの種籾を収納させると共に、吊下げフック16とロープ24によってクレーンフック6に前記カゴ15を吊下げ、図3のように、温湯槽7内部に前記カゴ15を宙吊り状態に支持させ、一定温度(約60度)の湯水を給湯機11から送給し乍ら温湯ポンプ25によって温湯槽7に循環させるもので、温湯槽7に湯水を送給させる給湯管26に複数の給湯ノズル27を設け、前記カゴ15の側面に各ノズル27を対設させ、前記カゴ15内部の種籾に均等に湯水が当って均一に消毒されるように各ノズル27の水量及び水圧を設定し、例えば下方の種籾に対して水量を多くしかつ水圧を高くして水流を強くし、略一定時間(約10分間)で全体の種籾を均一に消毒するように構成している。
【0010】
また、前記カゴ15に入れる種籾の量を従来の籾袋2袋分(約40キログラム)に限定することにより、前記カゴ15の残空間部が湯水流による種籾の移動スペースとなり、偏りがなく均一に湯水流が種籾に当って均一に消毒を行え、種籾の入れすぎによる消毒不良を防止すると共に、図4のように、フォークリフトのフォーク28によって前記カゴ15を吊下げ、下面蓋23を開放することにより、前記カゴ15内部の種籾(発芽済みのもの)を取出し、播種機(図示省略)を用いて育苗箱に播種し、育苗するように構成している。
【0011】
上記から明らかなように、種籾コンテナとして利用可能な堅型の浸漬カゴ15に種籾を入れ、温湯槽7に前記浸漬カゴ15を入れて種籾を温湯消毒するもので、種籾コンテナとして利用する浸漬カゴ15を用いて種籾の温湯消毒を行い、従来の種籾コンテナまたは籾袋が不要になり、しかも従来の籾袋単位に比べて多量の種籾を浸漬カゴ15に入れて温湯消毒作業を行い、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを図ると共に、浸漬カゴ15を網製矩形箱によって形成し、種籾を投入及び取出すための開閉部である上面蓋20及び下面蓋23と、吊下げるフック16とを、前記浸漬カゴ15に設けるもので、温湯消毒のときに湯水流によって種籾が移動可能なスペースを確保し、種籾の均一消毒または1回当りに消毒可能な種籾の増量または温湯消毒の湯水温度の維持などを行う。
【0012】
さらに、図5に示す如く、走行モータ3を正逆転させてクレーン4を往復走行させる手動操作用走行スイッチ29と、昇降モータ5を正逆転させてクレーンフック6を昇降させる手動操作用昇降スイッチ30と、種籾を自動的に温湯消毒する自動制御動作を開始させるスタートスイッチ31と、温湯槽7の湯水温度を検出する温度センサ32とを、消毒コントローラ12に接続させると共に、走行モータ3と、昇降モータ5と、温湯ポンプ25と、給湯機11と、前記冷水槽8に入れる冷水を循環させる冷水ポンプ33とに、消毒コントローラ12を接続させる。
【0013】
そして、図6のフローチャートに示す如く、塩水選を行いかつ乾燥させた種籾を入れた浸漬カゴ15をクレーンフック6に係止させ、走行及び昇降スイッチ29、30操作によってクレーン4を移動させて浸漬カゴ15を温湯槽7の上方に移動させ、スタートスイッチ31をオンにすると、温湯槽7の湯水温度が約60度の適正湯温のとき、前記カゴ15が温湯槽7内部に自動的に下降し、かつ温湯ポンプ25が作動して種籾を温湯消毒する動作が行われる。また、一定時間(約10分間、任意に設定可能)が経過すると、走行及び昇降モータ3、5の自動制御により、温湯槽7の前記カゴ15を冷水槽8に自動的に移動させ、冷水ポンプ33を作動させて種籾を急速冷却させ、種籾の冷却に必要な一定時間(任意に設定可能)が経過することにより、冷水槽8から温水槽9に浸漬カゴ15を自動的に移動させる終了動作が行われる。また、温水槽9で浸種・催芽された種籾は浸漬カゴ15に入れた状態でクレーン4を用いて発芽台車10に積込み、発芽室に移動させて種籾を発芽させた後、播種機に入れて育苗箱に播種し、育苗する。なお、冷水槽8で冷却した種籾を乾燥させた後で温水槽9に入れて催芽してもよい。
【0014】
さらに、図7及び図8に示す如く、浸漬カゴ15の下面蓋23を両方開き構造とし、1本のレバー34によって下面蓋23の開閉を行うことにより、例えば催芽のための浸種用の種籾コンテナ35を用いる場合、コンテナ35の上方に浸漬カゴ15を移動させ、前記レバー34操作によって下面蓋23を開放することによって内部の種籾をコンテナ35にうつし替えることができる。
【0015】
さらに、図9及び図10に示す如く、パイプ枠製の浸漬フレーム36に浸漬カゴ15を横倒し姿勢で載置させ、クレーンフック6に浸漬フレーム36を吊下げ、温湯槽7に前記フレーム36を宙吊り支持させ、前記カゴ15の下面側に向けてノズル27から湯水を供給し、温湯消毒をすることも行える。
【0016】
さらに、図11に示す如く、図3の横向きノズル27に代え、浸漬カゴ15の底側のノズル27を斜上向きとし、ノズル27から斜上向きに湯水を噴出させ、浸漬カゴ15内部の種籾を湯水流によって撹拌し乍ら書毒させることも行える。
【0017】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、請求項1の如く、種籾コンテナとして利用可能な堅型の浸漬カゴ15に種籾を入れ、温湯槽7に前記浸漬カゴ15を入れて種籾を温湯消毒するもので、種籾コンテナとして利用する浸漬カゴ15を用いて種籾の温湯消毒を行うことにより、従来の種籾コンテナまたは籾袋が不要になり、しかも従来の籾袋単位に比べて多量の種籾を浸漬カゴ15に入れて温湯消毒作業を行うことができ、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを容易に図ることができるものである。
【0018】
また、請求項2の如く、浸漬カゴ15を網製矩形箱によって形成し、種籾を投入及び取出すための開閉部20、23と、吊下げるフック16とを、前記浸漬カゴ15に設けるもので、温湯消毒のときに湯水流によって種籾が移動可能なスペースを容易に確保でき、種籾の均一消毒または1回当りに消毒可能な種籾の増量または温湯消毒の湯水温度の維持などを容易に行うことができ、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを容易に図り得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の作業説明図。
【図2】浸漬カゴの斜視図。
【図3】温湯消毒の説明図。
【図4】浸漬カゴの説明図。
【図5】温湯消毒の制御回路図。
【図6】同フローチャート。
【図7】浸漬カゴの変形例を示す説明図。
【図8】同説明図。
【図9】温湯消毒の変形例を示す説明図。
【図10】図9の平面図。
【図11】図3の変形例を示す説明図。
【符号の説明】
(7) 植付部
(15) 浸漬カゴ
(20) 上面蓋(開閉部)
(23) 下面蓋(開閉部)
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば育苗施設などにおいて発芽させる前の種籾を消毒する種籾処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、塩水選した種籾を薬液消毒して催芽させた後、発芽させて育苗箱に播種する技術がある。(例えば特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】実公平7−19205号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術は、種籾の消毒を農薬を用いて行うから、消毒作業に要する時間が長く、かつ消毒費用を容易に低減し得ない等の問題がある。そこで、種籾の消毒を温湯を用いて行う技術が開発されたが、籾袋単位で温湯消毒を行う必要があり、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを容易に行い得ない等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、請求項1の如く、種籾コンテナとして利用可能な堅型の浸漬カゴに種籾を入れ、温湯槽に前記浸漬カゴを入れて種籾を温湯消毒するもので、種籾コンテナとして利用する浸漬カゴを用いて種籾の温湯消毒を行うことにより、従来の種籾コンテナまたは籾袋が不要になり、しかも従来の籾袋単位に比べて多量の種籾を浸漬カゴに入れて温湯消毒作業を行い得、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを容易に図り得るものである。
【0006】
また、請求項2の如く、浸漬カゴを網製矩形箱によって形成し、種籾を投入及び取出すための開閉部と、吊下げるフックとを、前記浸漬カゴに設けるもので、温湯消毒のときに湯水流によって種籾が移動可能なスペースを容易に確保し得、種籾の均一消毒または1回当りに消毒可能な種籾の増量または温湯消毒の湯水温度の維持などを容易に行い得、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを容易に図り得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は全体の作業説明図であり、建屋内部の床面に柱1を立設させてれレール2を架設させ、電動走行モータ3を有する自走クレーン4をレール2に設け、電動昇降モータ5によって昇降させるクレーンフック6を自走クレーン4に設けると共に、温湯槽7と、冷水槽8と、温水槽9と、発芽台車10を、前記レール2下方の床面に配置させる。また、ヒータを備える給湯機11並びに消毒コントローラ12を前記湯水槽7に付設させる。
【0008】
さらに、図2、図3、図4に示す如く、ステンレス棒製の四角枠型の箱フレーム13に合成樹脂製網14を張設させた網製矩形箱によって浸漬カゴ15を形成し、両端部にステンレス棒製の三角形の吊下げフック16を設ける2本の布ベルト17の中間を前記カゴ15の対向する側面に縫付け固定させると共に、前記カゴ15上面の長辺側の両側縁に設ける2本のファスナー18と、前記カゴ15上面の短辺側の一側縁を織布ファスナー19によって側面に?離自在に係止させ、前記カゴ15上面に開閉自在な上面蓋20を設ける。また、前記と同様に、前記カゴ15下面の長辺側の両側縁に設ける2本のファスナー21と、前記カゴ15下面の短辺側の一側縁を織布ファスナー22によって側面に?離自在に係止させ、前記カゴ15下面に開閉自在な下面蓋23を設ける。
【0009】
そして、種籾を塩水選して約15パーセントの水分に乾かした後、従来の籾袋2袋分(約40キログラム)の種籾を上面蓋20の開閉によって前記カゴ15内部に投入させ、前記カゴ15の容積の約70パーセントの種籾を収納させると共に、吊下げフック16とロープ24によってクレーンフック6に前記カゴ15を吊下げ、図3のように、温湯槽7内部に前記カゴ15を宙吊り状態に支持させ、一定温度(約60度)の湯水を給湯機11から送給し乍ら温湯ポンプ25によって温湯槽7に循環させるもので、温湯槽7に湯水を送給させる給湯管26に複数の給湯ノズル27を設け、前記カゴ15の側面に各ノズル27を対設させ、前記カゴ15内部の種籾に均等に湯水が当って均一に消毒されるように各ノズル27の水量及び水圧を設定し、例えば下方の種籾に対して水量を多くしかつ水圧を高くして水流を強くし、略一定時間(約10分間)で全体の種籾を均一に消毒するように構成している。
【0010】
また、前記カゴ15に入れる種籾の量を従来の籾袋2袋分(約40キログラム)に限定することにより、前記カゴ15の残空間部が湯水流による種籾の移動スペースとなり、偏りがなく均一に湯水流が種籾に当って均一に消毒を行え、種籾の入れすぎによる消毒不良を防止すると共に、図4のように、フォークリフトのフォーク28によって前記カゴ15を吊下げ、下面蓋23を開放することにより、前記カゴ15内部の種籾(発芽済みのもの)を取出し、播種機(図示省略)を用いて育苗箱に播種し、育苗するように構成している。
【0011】
上記から明らかなように、種籾コンテナとして利用可能な堅型の浸漬カゴ15に種籾を入れ、温湯槽7に前記浸漬カゴ15を入れて種籾を温湯消毒するもので、種籾コンテナとして利用する浸漬カゴ15を用いて種籾の温湯消毒を行い、従来の種籾コンテナまたは籾袋が不要になり、しかも従来の籾袋単位に比べて多量の種籾を浸漬カゴ15に入れて温湯消毒作業を行い、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを図ると共に、浸漬カゴ15を網製矩形箱によって形成し、種籾を投入及び取出すための開閉部である上面蓋20及び下面蓋23と、吊下げるフック16とを、前記浸漬カゴ15に設けるもので、温湯消毒のときに湯水流によって種籾が移動可能なスペースを確保し、種籾の均一消毒または1回当りに消毒可能な種籾の増量または温湯消毒の湯水温度の維持などを行う。
【0012】
さらに、図5に示す如く、走行モータ3を正逆転させてクレーン4を往復走行させる手動操作用走行スイッチ29と、昇降モータ5を正逆転させてクレーンフック6を昇降させる手動操作用昇降スイッチ30と、種籾を自動的に温湯消毒する自動制御動作を開始させるスタートスイッチ31と、温湯槽7の湯水温度を検出する温度センサ32とを、消毒コントローラ12に接続させると共に、走行モータ3と、昇降モータ5と、温湯ポンプ25と、給湯機11と、前記冷水槽8に入れる冷水を循環させる冷水ポンプ33とに、消毒コントローラ12を接続させる。
【0013】
そして、図6のフローチャートに示す如く、塩水選を行いかつ乾燥させた種籾を入れた浸漬カゴ15をクレーンフック6に係止させ、走行及び昇降スイッチ29、30操作によってクレーン4を移動させて浸漬カゴ15を温湯槽7の上方に移動させ、スタートスイッチ31をオンにすると、温湯槽7の湯水温度が約60度の適正湯温のとき、前記カゴ15が温湯槽7内部に自動的に下降し、かつ温湯ポンプ25が作動して種籾を温湯消毒する動作が行われる。また、一定時間(約10分間、任意に設定可能)が経過すると、走行及び昇降モータ3、5の自動制御により、温湯槽7の前記カゴ15を冷水槽8に自動的に移動させ、冷水ポンプ33を作動させて種籾を急速冷却させ、種籾の冷却に必要な一定時間(任意に設定可能)が経過することにより、冷水槽8から温水槽9に浸漬カゴ15を自動的に移動させる終了動作が行われる。また、温水槽9で浸種・催芽された種籾は浸漬カゴ15に入れた状態でクレーン4を用いて発芽台車10に積込み、発芽室に移動させて種籾を発芽させた後、播種機に入れて育苗箱に播種し、育苗する。なお、冷水槽8で冷却した種籾を乾燥させた後で温水槽9に入れて催芽してもよい。
【0014】
さらに、図7及び図8に示す如く、浸漬カゴ15の下面蓋23を両方開き構造とし、1本のレバー34によって下面蓋23の開閉を行うことにより、例えば催芽のための浸種用の種籾コンテナ35を用いる場合、コンテナ35の上方に浸漬カゴ15を移動させ、前記レバー34操作によって下面蓋23を開放することによって内部の種籾をコンテナ35にうつし替えることができる。
【0015】
さらに、図9及び図10に示す如く、パイプ枠製の浸漬フレーム36に浸漬カゴ15を横倒し姿勢で載置させ、クレーンフック6に浸漬フレーム36を吊下げ、温湯槽7に前記フレーム36を宙吊り支持させ、前記カゴ15の下面側に向けてノズル27から湯水を供給し、温湯消毒をすることも行える。
【0016】
さらに、図11に示す如く、図3の横向きノズル27に代え、浸漬カゴ15の底側のノズル27を斜上向きとし、ノズル27から斜上向きに湯水を噴出させ、浸漬カゴ15内部の種籾を湯水流によって撹拌し乍ら書毒させることも行える。
【0017】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、請求項1の如く、種籾コンテナとして利用可能な堅型の浸漬カゴ15に種籾を入れ、温湯槽7に前記浸漬カゴ15を入れて種籾を温湯消毒するもので、種籾コンテナとして利用する浸漬カゴ15を用いて種籾の温湯消毒を行うことにより、従来の種籾コンテナまたは籾袋が不要になり、しかも従来の籾袋単位に比べて多量の種籾を浸漬カゴ15に入れて温湯消毒作業を行うことができ、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを容易に図ることができるものである。
【0018】
また、請求項2の如く、浸漬カゴ15を網製矩形箱によって形成し、種籾を投入及び取出すための開閉部20、23と、吊下げるフック16とを、前記浸漬カゴ15に設けるもので、温湯消毒のときに湯水流によって種籾が移動可能なスペースを容易に確保でき、種籾の均一消毒または1回当りに消毒可能な種籾の増量または温湯消毒の湯水温度の維持などを容易に行うことができ、消毒処理の省力化並びに連続作業による作業能率の向上などを容易に図り得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の作業説明図。
【図2】浸漬カゴの斜視図。
【図3】温湯消毒の説明図。
【図4】浸漬カゴの説明図。
【図5】温湯消毒の制御回路図。
【図6】同フローチャート。
【図7】浸漬カゴの変形例を示す説明図。
【図8】同説明図。
【図9】温湯消毒の変形例を示す説明図。
【図10】図9の平面図。
【図11】図3の変形例を示す説明図。
【符号の説明】
(7) 植付部
(15) 浸漬カゴ
(20) 上面蓋(開閉部)
(23) 下面蓋(開閉部)
Claims (2)
- 種籾コンテナとして利用可能な堅型の浸漬カゴに種籾を入れ、温湯槽に前記浸漬カゴを入れて種籾を温湯消毒することを特徴とする種籾処理装置。
- 浸漬カゴを網製矩形箱によって形成し、種籾を投入及び取出すための開閉部と、吊下げるフックとを、前記浸漬カゴに設けることを特徴とする請求項1に記載の種籾処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003206686A JP2005052023A (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | 種籾処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003206686A JP2005052023A (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | 種籾処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005052023A true JP2005052023A (ja) | 2005-03-03 |
Family
ID=34363456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003206686A Pending JP2005052023A (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | 種籾処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005052023A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007151405A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 温湯消毒装置 |
JP2007151406A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 温湯消毒装置 |
JP2008000149A (ja) * | 2007-09-25 | 2008-01-10 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 温湯消毒装置 |
JP2008035870A (ja) * | 2007-09-28 | 2008-02-21 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 温湯消毒装置 |
JP2012050460A (ja) * | 2011-11-07 | 2012-03-15 | Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd | 温湯消毒装置 |
JP2012090554A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Yamamoto Co Ltd | 種子の消毒装置 |
ES2737099A1 (es) * | 2018-07-03 | 2020-01-10 | Coop De Productores De Semillas De Arroz S C L | Procedimiento industrial de desinfección de semilla de arroz por tratamiento hidrotérmico |
-
2003
- 2003-08-08 JP JP2003206686A patent/JP2005052023A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007151405A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 温湯消毒装置 |
JP2007151406A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 温湯消毒装置 |
JP2008000149A (ja) * | 2007-09-25 | 2008-01-10 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 温湯消毒装置 |
JP2008035870A (ja) * | 2007-09-28 | 2008-02-21 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 温湯消毒装置 |
JP2012090554A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Yamamoto Co Ltd | 種子の消毒装置 |
JP2012050460A (ja) * | 2011-11-07 | 2012-03-15 | Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd | 温湯消毒装置 |
ES2737099A1 (es) * | 2018-07-03 | 2020-01-10 | Coop De Productores De Semillas De Arroz S C L | Procedimiento industrial de desinfección de semilla de arroz por tratamiento hidrotérmico |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101427374B1 (ko) | 볍씨발아기 겸용 반자동 씨앗온탕소독기 | |
JP2005052023A (ja) | 種籾処理装置 | |
JP4046317B2 (ja) | 種籾の温湯消毒装置 | |
JP3957733B2 (ja) | 種籾の温湯消毒装置 | |
JP5130739B2 (ja) | 育苗施設 | |
JP3548975B2 (ja) | 発芽玄米製造装置 | |
JP4948344B2 (ja) | 温湯消毒装置 | |
JP2005328723A (ja) | 種籾温湯消毒装置 | |
JP4022686B2 (ja) | 温湯浸種装置 | |
JP3885191B2 (ja) | 種籾の温湯消毒装置 | |
JP5440637B2 (ja) | 種籾消毒システム | |
JP3691664B2 (ja) | 温湯浸種槽および温湯浸種装置 | |
JP2013201950A (ja) | 温湯消毒装置 | |
JP5151796B2 (ja) | 温湯消毒設備 | |
JP3837443B2 (ja) | 種籾の消毒装置 | |
JP5248830B2 (ja) | 温湯消毒装置 | |
JP5477427B2 (ja) | 育苗施設 | |
JP5614444B2 (ja) | 温湯処理設備 | |
JP5108139B2 (ja) | 温湯消毒装置 | |
JP4957344B2 (ja) | 種子消毒装置 | |
JP3537386B2 (ja) | 既洗浸漬米の製造装置 | |
JP3418823B2 (ja) | 種籾の消毒装置 | |
JP4953999B2 (ja) | 温湯消毒装置 | |
JP3595954B2 (ja) | 種籾の消毒装置 | |
JP6107909B2 (ja) | 段積設備 |