JP5386948B2 - 種籾温湯殺菌設備 - Google Patents
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Description
前記特許公報記載の種籾温湯殺菌設備は種籾を温湯に浸漬する温湯タンクと、温湯に浸した種籾を冷水に浸す冷水タンクと、種籾を収容する通水性の種籾容器と、種籾容器を吊持して昇降及び移動させる自動搬送装置から構成され、冷水タンクを挟んで一方に温湯タンクを、他方に作業領域を配置し、自動搬送装置で種籾容器を作業領域から一連の処理系統設備の末端まで移動させてから温湯タンクによる温湯浸漬処理、冷水タンクによる冷却処理及び作業領域への戻し工程の順に種籾容器を昇降、移動させる構成になっている。
そこで本発明の課題は、温湯処理後の種籾に菌が感染することを防ぐ種籾温湯殺菌設備を提供することである。
すなわち、請求項1記載の発明は、中央に種籾コンテナ(9)を浸漬して種籾の殺菌を行うための温湯槽(1)を配置し、該温湯槽(1)を挟んで、温湯槽(1)の一方の側部に種籾コンテナ(9)の作業領域(2)を配置し、温湯槽(1)の他方の側部に温湯槽(1)から取り出した種籾コンテナ(9)を浸漬して種籾を冷却するための冷却槽(3)を配置し、これら温湯槽(1)、種籾コンテナの作業領域(2)及び冷却槽(3)の上方には種籾コンテナ昇降搬送装置(7)を設け、該種籾コンテナ昇降搬送装置(7)は、種籾コンテナ(9)を作業領域(2)から温湯槽(1)に搬送して投入し、種籾の殺菌後に種籾コンテナ(9)を温湯槽(1)から引き上げて冷却槽(3)へ搬送して投入し、種籾の冷却後に種籾コンテナ(9)を冷却槽(3)から引き上げて作業領域(2)に搬送する一連の操作を行う種籾コンテナ(9)の昇降及び横移動機構を備え、該種籾コンテナ(9)の昇降及び横移動機構を作動させて、前記種籾の殺菌後に種籾コンテナ(9)を温湯槽(1)から引き上げる操作を制御するコントローラを設け、前記温湯槽(1)における種籾の殺菌中は温湯槽(1)内へ給水せずに種籾の殺菌後から次の殺菌までの間に温湯槽(1)内の給水を行う給水設備を設けた種籾温湯殺菌設備である。
請求項2記載の発明は、ヒータ(14)と、該ヒータ(14)から温湯槽(1)に温湯を送る送り配管(15)と、温湯槽(1)内の温湯をヒータ(14)に戻す戻り配管(17)とを備え、種籾の殺菌中の温湯槽(1)内の温湯の昇温速度よりも種籾の殺菌中以外の時の温湯槽(1)内の温湯の昇温速度を速くすると共に、種籾の殺菌中は温湯槽(1)内の温湯の保温のための加温のみとする制御が前記コントローラによって行われる加温設備を設けた請求項1記載の種籾温湯殺菌設備である。
請求項3記載の発明は、ブロア(20)と、該ブロア(20)により温湯槽(1)に空気を供給する温湯槽空気供給配管(21a)と、ブロア(20)により冷却槽(3)に空気を供給する冷却槽空気供給配管(21b)と、ブロア(20)から温湯槽空気供給配管(21a)を介して温湯槽(1)に空気を供給する状態とブロア(20)から冷却槽空気供給配管(21b)を介して冷却槽(3)に空気を供給する状態とを切り替える切り替え手段(31a,31b)とを備え、前記種籾コンテナ昇降搬送装置(7)によって種籾コンテナ(9)を温湯槽(1)に投入すると前記ブロア(20)を起動して温湯槽空気供給配管(21a)から空気を温湯槽(1)に供給する一方、種籾コンテナ(9)を温湯槽(1)から引き上げると前記切り替え手段(31a,31b)によって冷却槽空気供給配管(21b)を介して空気を冷却槽(3)に供給する状態に切り替える制御が前記コントローラによって行われる攪拌設備を設けた請求項1又は請求項2記載の種籾温湯殺菌設備である。
請求項4記載の発明は、温湯槽(1)の上面開口部に、前記コントローラによって開閉が制御される蓋(33)を備えた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の種籾温湯殺菌設備である。
また、種籾の殺菌後に、種籾コンテナ(9)を温湯槽(1)から自動的に引き上げることができる。更に、種籾の殺菌中は温湯槽(1)内へ給水を行わないため、安定した温度制御ができる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、種籾の殺菌中以外の時に素早い昇温が可能であり、水温が不安定になることを防止できる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、種籾コンテナ(9)が入っている温湯槽(1)又は冷却槽(3)だけをブロア(20)から供給する空気により攪拌できるため、電気や灯油代などの節約が図れる。
請求項4記載の発明によれば、上記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、温湯槽(1)の上面開口部に自動的に開閉する蓋(33)を備えることで、以下のような使用法が可能となる。例えば種籾コンテナ(9)の加温・保温中は蓋(33)を閉めておくことでエネルギーロスが防止できる。また、種籾冷却後の種籾コンテナ(9)の温湯槽(1)上での移動時にも蓋(33)を閉めておくことで、冷却水が温湯槽(1)内に入って水温を下げることを防止できる。
図1には種籾温湯殺菌設備の全体構成図を示す。中央に温湯槽1を配置し、温湯槽1を挟んで、温湯槽1の一方の側部に作業領域2となるコンテナ受け台を配置し、温湯槽1の他方の側部に冷却槽3を配置する。また温湯槽1の上方にはレール5とクレーン6を有するコンテナ昇降搬送装置7を設け、該コンテナ昇降搬送装置7のレール5とクレーン6を用いて温湯槽1又は冷却槽3内に種籾コンテナ9を浸漬したり、取り出したりするために種籾コンテナ9を昇降させたり、横移動させる機構を備えている。
まず、種籾コンテナ9を作業領域2から温湯槽1へ搬送・投入して、約10分間の種籾の温湯殺菌を行う。種籾の温湯殺菌の後に、タイマーにより自動的に温湯槽1から種籾コンテナ9をクレーン6で引き上げ、レール5により冷却槽3へ搬送し、投入して約5分間冷却する。冷却後、種籾コンテナ9を冷却槽3からクレーン6で引き上げ、作業領域2にあるコンテナ受け台Bにレール5により搬送する。
これらの一連の操作は操作盤25に設けたスイッチ群及び自動化できる部分はコントローラ(図示せず)内の予め手順を組み込んだソフトウエアにより行う。
まず、温湯槽1内に水位計27と前記給水設備や前記加温設備を設けておき、種籾コンテナ9内の種籾を殺菌中は給水しないようにする。そして、種籾の殺菌終了後から次の殺菌までの間で温湯槽1内の減水分の給水と加温(温度調節)を行う。また、種籾の殺菌中とそれ以外の時の温湯槽1内の温湯の昇温制御に用いるゲイン(傾き)を切り替え、種籾の殺菌中以外の時は種籾の殺菌中より昇温速度を速くする。
このように給水(補水)開始時と停止時にオーバーシュート等により水温が不安定になることがなく、設定温度を大きく外れるおそれはない。
こうして種籾コンテナ9が入っている温湯槽1又は冷却槽3だけをエアブローにより攪拌することで、電気、灯油代の節約を図ることができる。
作業領域2、温湯槽1及び冷却槽3をこの順序で並べ、これを一組として複数組の種籾温湯殺菌設備を一列に配置し、その上方にコンテナ昇降装置のレール5を設ける。レール5はループ式のものであり、該レール5にクレーン(図示せず)により吊り下げられた種籾コンテナ9が作業領域2から温湯槽1へ搬送される。従って、図4では作業領域2は油温槽1と並列位置に配置されている。
そして、種籾コンテナ9を複数組の種籾温湯殺菌設備の先頭位置から順次を経由させて温湯殺菌をする。温湯殺菌を終わった種籾コンテナ9はレール5によりループ搬送され、ループ状のレール5は常に同一方向へ種籾コンテナ9を運ぶようにする。
3 冷却槽 3a 排水口
5 レール 6 クレーン
7 コンテナ昇降搬送装置 9 コンテナ
11(11a,11b) 給水配管
12 蒸気ボイラ 13a 蒸気送り配管
13b 蒸気戻り配管 14 インラインヒータ
15 温湯配管 16 給水ポンプ
17 温湯戻り配管 20 ブロア
21a,21b 空気配管 24 原水タンク
25 操作盤 26 分岐配管
27 水位計 28 電磁弁
29 安全柵 30 断熱材
31a,31b 電磁弁 33 温湯槽蓋
34 確認センサ
36,37 コンテナ架台
Claims (4)
- 中央に種籾コンテナ(9)を浸漬して種籾の殺菌を行うための温湯槽(1)を配置し、該温湯槽(1)を挟んで、温湯槽(1)の一方の側部に種籾コンテナ(9)の作業領域(2)を配置し、温湯槽(1)の他方の側部に温湯槽(1)から取り出した種籾コンテナ(9)を浸漬して種籾を冷却するための冷却槽(3)を配置し、これら温湯槽(1)、種籾コンテナの作業領域(2)及び冷却槽(3)の上方には種籾コンテナ昇降搬送装置(7)を設け、
該種籾コンテナ昇降搬送装置(7)は、種籾コンテナ(9)を作業領域(2)から温湯槽(1)に搬送して投入し、種籾の殺菌後に種籾コンテナ(9)を温湯槽(1)から引き上げて冷却槽(3)へ搬送して投入し、種籾の冷却後に種籾コンテナ(9)を冷却槽(3)から引き上げて作業領域(2)に搬送する一連の操作を行う種籾コンテナ(9)の昇降及び横移動機構を備え、
該種籾コンテナ(9)の昇降及び横移動機構を作動させて、前記種籾の殺菌後に種籾コンテナ(9)を温湯槽(1)から引き上げる操作を制御するコントローラを設け、
前記温湯槽(1)における種籾の殺菌中は温湯槽(1)内へ給水せずに種籾の殺菌後から次の殺菌までの間に温湯槽(1)内の給水を行う給水設備を設けたことを特徴とする種籾温湯殺菌設備。 - ヒータ(14)と、該ヒータ(14)から温湯槽(1)に温湯を送る送り配管(15)と、温湯槽(1)内の温湯をヒータ(14)に戻す戻り配管(17)とを備え、種籾の殺菌中の温湯槽(1)内の温湯の昇温速度よりも種籾の殺菌中以外の時の温湯槽(1)内の温湯の昇温速度を速くすると共に、種籾の殺菌中は温湯槽(1)内の温湯の保温のための加温のみとする制御が前記コントローラによって行われる加温設備を設けたことを特徴とする請求項1記載の種籾温湯殺菌設備。
- ブロア(20)と、該ブロア(20)により温湯槽(1)に空気を供給する温湯槽空気供給配管(21a)と、ブロア(20)により冷却槽(3)に空気を供給する冷却槽空気供給配管(21b)と、ブロア(20)から温湯槽空気供給配管(21a)を介して温湯槽(1)に空気を供給する状態とブロア(20)から冷却槽空気供給配管(21b)を介して冷却槽(3)に空気を供給する状態とを切り替える切り替え手段(31a,31b)とを備え、前記種籾コンテナ昇降搬送装置(7)によって種籾コンテナ(9)を温湯槽(1)に投入すると前記ブロア(20)を起動して温湯槽空気供給配管(21a)から空気を温湯槽(1)に供給する一方、種籾コンテナ(9)を温湯槽(1)から引き上げると前記切り替え手段(31a,31b)によって冷却槽空気供給配管(21b)を介して空気を冷却槽(3)に供給する状態に切り替える制御が前記コントローラによって行われる攪拌設備を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の種籾温湯殺菌設備。
- 温湯槽(1)の上面開口部に、前記コントローラによって開閉が制御される蓋(33)を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の種籾温湯殺菌設備。
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