JP4626489B2 - ディーゼルエンジン - Google Patents

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Description

本発明は排気ターボ式の過給機を備えたディーゼルエンジンに関するものである。
ディーゼルエンジン、特に自動車用のディーゼルエンジンにおいては、排気ターボ式の過給機によって吸気の過給を行うことが多く行われている。また、最近では、NOxの大幅な低減という観点から、吸気通路に多量の排気ガスを還流することも行われている。排気ガス還流を行うためのEGR通路は、通常、特許文献1に示すように、過給機のタービンホイール下流側の排気通路とコンプレッサホイール上流側の吸気通路とを接続するように設定されて、吸気通路に還流された排気ガスが新気と共に過給されるようになっている。EGR通路を上記のような配設態様としたときは、高負荷域まで十分に排気ガス還流を行うことが可能となる。また、特許文献1には、タービンホイール上流側の排気通路にパティキュレートフィルタを配設して、タービンホイールやコンプレッサホイールがパティキュレートによって汚損されるのを防止することも開示されている。
実開昭63−125161号公報
ところで、吸気通路に排気ガスが多量に還流されている運転状態、特にNOx低減が強く望まれる所定負荷以下となる低負荷域での定常運転時において、アクセルペダルが急激に踏み込み操作されることによる加速要求があった場合、多量のスモークが発生することになり、多量のスモークが発生するのを防止しようとすると、加速応答性が悪化するという問題を生じる。この点を詳述すると、多量の排気ガス還流が行われている状態では、少なくともコンプレッサホイールから燃焼室に至るまでの吸気系路内での酸素濃度が極めて低い状態となっている。したがって、加速要求があったのに応答して、排気ガス還流を停止すると共に燃料噴射量を増大させると、増大された燃料に見合った酸素量が十分に確保されず、多量のスモークを発生することになる。多量のスモーク発生を防止するために、吸気通路内の残留排気ガスが少なくなるまで燃料噴射量の増大を待つと、残留排気ガスが十分に低減されるまでに少なからずの時間を要するため、燃料噴射量増大の時期が遅くなり、加速応答性を悪化させてしまうことになる。特に、コンプレッサホイールから燃焼室に至るまでの吸気系路がかなり長くてこの部分の容積が大きく、しかも最近ではコンプレッサホイール下流側の吸気通路には吸気冷却用の大容量のインタークーラが配設されることが多いために、コンプレッサホイール下流側の吸気系路内に残留している多量の排気ガスが十分に低減されるのは、排気ガス還流の停止後から少なからず遅れた時期になってしまうというのが実情である。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、排気ガス還流によって低負荷域でのNOx低減を行なう場合に、多量のスモーク発生を防止しつつ加速応答性を向上させることのできるようにしたディーゼルエンジンを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
排気ターボ式の過給機によって吸気の過給を行うようにしたディーゼルエンジンにおいて、
前記過給機のタービンホイール下流側の排気通路と該過給機のコンプレッサホイール上流側の吸気通路とを接続して、排気ガスを吸気通路に還流する第1EGR通路と、
前記第1EGR通路からの排気ガス還流量を変更する第1EGR弁と、
前記過給機のタービンホイール上流側の排気通路と該過給機のコンプレッサホイール下流側の吸気通路とを接続して、排気ガスを吸気通路に還流する第2EGR通路と、
前記第2EGR通路からの排気ガス還流量を変更する第2EGR弁と、
前記第1EGR弁と第2EGR弁とを制御して、所定負荷以下となる低負荷での定常運転時には前記第1EGR通路と第2EGR通路との両方から排気ガスの還流を行わせると共に、該定常運転状態からの加速時には該第1EGR通路と第2EGR通路との両方からの排気ガス還流をそれぞれ停止させる制御手段と、
前記第2EGR通路の接続部よりも下流側における吸気通路内の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、低負荷ほど目標酸素濃度が小さくなるように設定すると共に、前記酸素濃度検出手段により検出される酸素濃度が目標酸素濃度となるように吸気通路への排気ガス還流量を制御する、
うにしてある。
上記解決手法によれば、多量に排気ガス還流が行われている低負荷域では、第1EGR通路と第2EGR通路との両方から排気ガス還流が行われるので、吸気通路のうちコンプレッサホイールから第2EGR通路の接続部までの間に存在する排気ガス量は、第2EGR通路から行われている排気ガス還流量の分だけ少ないものとなる。この一方、吸気通路のうち、第2EGR通路の接続部から下流側部分の長さは、コンプレッサホイールから下流側部分の長さに比して十分に短い(容積の小さい)ものとなる。したがって、加速要求があったときに、各EGR通路からの排気ガス還流の停止によって、第1EGR通路からのみ多量の排気ガス還流を行う場合に比して、吸気通路内での残留排気ガスがすみやかに低減されて、加速のための燃料増大に見合う酸素量をすみやかに確保でき、これにより多量のスモーク発生を防止しつつ加速応答性を向上させることができる。また、燃焼室に実際に供給される吸気の酸素濃度を目標酸素濃度としつつ、この目標酸素濃度となるように排気ガス還流量が精度よく制御されて、NOx低減を精度よく行う上で好ましいものとなる。さらに、低負荷ほど目標酸素濃度が小さくされるのでつまり排気ガス還流量が多くされるので、低負荷ほどNOx低減をより一層十分に行うことができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記制御手段は、前記所定負荷を超える高負荷時での定常運転時には、前記第2EGR通路からの排気ガス還流を停止して、前記第1EGR通路からのみ排気ガスの還流を行う、ようにしてある(請求項対応)。この場合、第1EGR通路における排気通路側と吸気通路側との大きな差圧を利用して、高負荷でも多量に排気ガス還流を行うことが可能となる。また、第1EGR通路は、比較的通路長さを長く確保できるので、吸気通路に還流される排気ガスを十分に冷却することが可能となるので、NOx低減をさらに一層十分に行う上で好ましいものとなる。
前記タービンホイールと第1EGR通路との接続部との間の排気通路に、パティキュレートフィルタが設けられている、ようにしてある(請求項対応)。この場合、コンプレッサホイールがパティキュレートによって汚損されてしまう事態を防止しつつ、第2EGR通路における排気通路側の圧力を極力高く確保すること(第2EGR通路からの排気ガス還流量を十分に確保すること)や、タービンホイールに極力高い排気圧力を作用させる(排気エネルギを過給のために有効利用する)上で好ましいものとなる。
吸気通路に、前記コンプレッサホイール下流側でかつ前記第2EGR通路の接続部よりも上流側において、吸気を冷却するためのインタークーラが配設されている、ようにしてある(請求項対応)。この場合、インタークーラによって吸気を冷却して、NOx低減はもとより、充・量向上の上でも好ましいものとなる。また、加速応答性悪化を助長させる大きな要因となるインタークーラを設けつつも、請求項1に対応した効果を十分に発揮させる上で好ましいものとなる。
本発明によれば、低負荷域でのNOx低減と加速応答性向上とを共に満足させることができる。また、燃焼室に実際に供給される吸気の酸素濃度を目標酸素濃度としつつ、この目標酸素濃度となるように排気ガス還流量が精度よく制御されて、NOx低減を精度よく行う上で好ましいものとなる。さらに、低負荷ほど目標酸素濃度が小さくされるのでつまり排気ガス還流量が多くされるので、低負荷ほどNOx低減をより一層十分に行うことができる。
図1において、1はディーゼルエンジン(の本体)で、シリンダブロック2とシリンダヘッド3とピストン4とによって燃焼室5が画成されている。燃焼室5には、吸気弁6により開閉される吸気ポート7、排気弁8により開閉される排気ポート9が開口されている。ディーゼルエンジン1は、燃焼室5に電子制御式の燃料噴射弁10が臨まされた直噴式で、しかも燃焼供給方式はコモンレール式とされている。なお、実施形態では、ディーゼルエンジン1は直列4気筒用とされている。
吸気ポート7に連なる吸気通路21には、その上流側から下流側へ順次、エアフィルタ22、吸気量センサ23、電磁式の吸気制御弁24、排気ターボ式過給機25のコンプレッサホイール25a、インタークーラ26、サージタンク27が配設されている。そして、サージタンク27と各気筒の吸気ポート7との間が、個々独立した独立吸気管21aとされている。サージタンク27には、吸気温度を検出する吸気温度センサ28、および吸気圧力を検出する吸気圧力センサ29が配設されている。
排気ポート9に連なる排気通路31には、その上流側から下流側へ順次、過給機25のタービンホイール25b、排気ガス浄化触媒32、パティキュレートフィルタ33が配設されている。なお、パティキュレートフィルタ33と排気ガス浄化触媒32とは、一つの耐熱ケーシング内に配設されて、必要に応じて排気ガス浄化触媒32を高熱化させる運転状態として、パティキュレートフィルタ33に補足されたパティキュレートを燃焼させるようになっている。なお、過給機25は、例えば可変ノズル式等の過給能力変更可能な形式とされ、過給能力変更用のアクチュエータが符合25cで示される。
吸気通路21と排気通路31とは、第1EGR通路41および第2EGR通路42によって互いに接続されている。第1EGR通路41は、その上流端が、パティキュレートフィルタ33下流側において排気通路31に接続され、その下流端が、吸気制御弁24の下流側でかつコンプレッサホイール25a上流側において吸気通路21に接続されている。なお、第1EGR通路41の吸気通路21への接続部位が符合41aで示され、排気通路31への接続部位が符合41bで示される。この第1EGR通路41には、EGRクーラ43が接続されると共に、吸気通路21への接続部位直近において第1EGR弁44が接続されている。
第2EGR通路42は、その上流端が、タービンホイール25b上流側において排気通路31に接続され、その下流端が、インタークーラ26の下流側でかつサージタンク27の上流側において吸気通路21に接続されている。なお、第2EGR通路42の吸気通路21への接続部位が符合42aで示され、排気通路31への接続部位が符合42bで示される。第2EGR通路42には、EGRクーラ45が接続されると共に、吸気通路21への接続部位直近において第2EGR弁46が接続されている。
前述した説明から既に明らかなように、第2EGR通路42から吸気通路21へ還流(導入)される排気ガスが燃焼室5へ到達するまでに吸気通路21内を流れる長さ(通路容積)は、第1EGR通路41から吸気通路21へ還流される排気ガスが燃焼室5へ到達するまでに吸気通路21内を流れる長さ(通路容積)よりも十分に小さくなっている。
図2において、Uはマイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御ユニット)であり、このコントローラUによって、後述するようなEGR制御が行われる。このコントローラUには、前述した各センサ23、28、29からの検出信号の他、エンジン回転数を検出する回転センサ51、およびエンジン負荷としてのアクセル開度を検出するアクセル開度センサ52からの検出信号が入力される。また、コントローラUは、前述した第1EGR弁44、第2EGR弁46、吸気制御弁24、燃料噴射弁10を制御するようになっている。
コントローラUによる制御の概要について図3、図4を参照しつつ説明する。まず、図3は、エンジン回転数とアクセル開度とをパラメータとして、EGRの実行領域の区分けを示すものである。すなわち、低回転かつ所定負荷以下の低負荷となる第1領域では、定常運転(緩加速を含む)であることを条件として、第1EGR通路41および第2EGR通路42との両方から排気ガス還流が実行される領域とされる。この第1領域では、第1EGR通路41からの排気ガス還流量と第2EGR通路42からの排気ガス還流量との割合が変更される。この割合変更は、エンジン回転数が小さくなるほど、またアクセル開度が小さくなるほど、第2EGR通路42からの排気ガス還流量割合が増大される。より具体的には、両EGR通路41、42からの総排気ガス還流量に対する第2EGR通路42からの排気ガス還流量割合で示したときに、第2領域との境界では0%とされ、エンジン回転数が小さくなるほど、またアクセル開度が小さくなるほど大きくされて、もっとも大きい状態で50%とされる。なお、各EGR通路41、42からの各排気ガス還流量は、例えば、その上流側と下流側との差圧およびEGR弁44、46の開度によって知ることができる。したがって、両EGR通路41、42からの総排気ガス還流量はもとより、総排気ガス還流量に対する第2EGR通路42からの排気ガス還流量の割合も知ることができる。なお、各EGR通路41、42からの排気ガス還流量割合を一定値に設定することもでき、また、基本的に一定値としつつも、総排気ガス還流量が不足するようなときは、第1EGR通路41からの排気ガス還流量を増大させるようにすることもできる(第2EGR通路42から多量に排気ガスを還流させるには限界があるため)。
中回転かつ上記所定負荷を超えた中負荷となる第2領域では、定常運転(緩加速を含む)であることを条件として、第1EGR通路41からの排気ガス還流のみが実行される(第2EGR弁46が閉弁状態のまま)。そして、高回転あるいは高負荷のときは、EGRが停止される(両EGR弁44、46がそれぞれ閉弁される)。
第1領域および2領域のいずれの領域においても、排気ガス還流が実行されるときは、例えばサージタンク27内の吸気の実際の酸素濃度が目標酸素濃度となるように、EGR弁44(あるいは44と46との両方)の開度がフィードバック制御される(排気ガス還流量調整による目標酸素濃度の実現)。そして、排気ガス還流量が不足される場合に、吸気制御弁24が閉弁方向に制御される。すなわち、吸気制御弁24は、基本的に全開とされて、排気ガス還流量が不足するときにのみ、接続部位41aの吸気圧力を低下させるように(第1EGR通路44からの排気ガス還流が増大されように)、閉弁方向に制御される。
目標酸素濃度は、例えば図4に示すように、エンジン回転数とアクセル開度とをパラメータとして設定されて、エンジン回転数が小さいほど、またアクセル開度が小さいほど、目標酸素濃度が小さく(低く)なるように設定される(第1領域、第2領域の場合共に同じ)。このように、低負荷ほど目標酸素濃度が小さくなるように設定するのは、特に低負荷でのNOx低減を図るものであり、目標酸素濃度をどのように設定するかはこれに限定されないものである。
次に、サージタンク27内での実際の酸素濃度の検出手法について説明する。なお、実際の酸素濃度の検出は、酸素濃度センサを用いて簡単に行うこともできるが、コスト低減等の観点から、実施形態では既存のセンサを利用して検出(推定)するようにしてある。すなわち、基本的に、排気ガスの酸素濃度(酸素量)を推定して、サージタンク27内での実際の酸素濃度を推定するようにしてある。具体的には、吸気温度センサ28で検出された吸気温度と吸気圧力センサ29で検出された吸気圧力とから、吸気密度が計算される。この吸気密度とエンジン運転状態によって決定される体積効率とから、充・量が計算される。エアフィルタ22を通る新気の吸気量は、吸気量センサ23によって検出されるので、上記充・量から新気量を差し引いた値が、実際にサージタンク27に還流されている排気ガス還流量となる。新気(大気)の酸素濃度が既知なので、今回還流される排気ガスの酸素濃度を知ることができれば、サージタンク27での吸気の酸素濃度を知ることができる。そして、今回還流される排気ガスの酸素濃度は、過去に推定された排気ガスの酸素濃度を遅れ処理することによって推定することができる。
ここで、燃料噴射量そのものはコントローラUによる制御命令そのものなので知ることができ、また、燃料噴射量に応じて消費される(燃焼に関与する)酸素量も容易に知ることができる。したがって、過去に推定されたある酸素濃度を有する排気ガスを含む吸気が、燃焼された後に燃焼室5から排気ガスとして排出されるとき、今回排出される排気ガス中の酸素濃度を知ることができる。今回排出された排気ガスの酸素濃度は、EGR通路41、42等の通路長さ(容積)等を加味したサージタンク27に導入されるまでの遅れ処理によって、次回以降にサージタンク27での排気ガスの酸素濃度として用いられることになる。なお、EGR開始時には、サージタンク27での排気ガス中の酸素濃度の推定初期値を例えば実験的にさだめた所定値として設定して、前述した推定のための計算を行えばよい。
次に、コントローラUによる制御内容について、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、Q1において、各種センサ等からの信号が読み込まれた後、Q2において、加速時(加速要求時)であるか否かが判別される。この判別は、例えば、アクセル開度の踏み込み速度が所定速度以上の場合、あるいはアクセル開度の所定単位時間あたりの踏み込み量が所定量以上であるときに、加速時であると判定することができる。Q2の判別でNOのときは、図3において、図3に示すマップに照合して、現在第1領域であるか否かが判別される。このQ3の判別でYESのときは、Q4において、緩加速を含む定常運転状態であるか否かが判別される。このQ4の判別でYESのときは、Q6において、図4に示すマップに照合して目標酸素濃度が決定される。この後、Q7において、サージタンク27での吸気の実際の酸素濃度が検出(推定)される。Q7の後は、Q8において、実際の酸素濃度が目標酸素濃度となるように、各EGR弁44、46がフィードバック制御される(排気ガス還流量が不足するときは吸気制御弁23が閉弁方向に制御される)。なお、このフィードバック制御の際、両EGR通路41、42からの排気ガス還流量の割合が前述したように所定割合を維持するように行われる。
前記Q3の判別でNOのときは、Q9において、第2領域であるか否かが判別される。このQ9の判別でYESのときは、Q10において、緩加速を含む定常運転状態であるか否かが判別される。このQ10の判別でYESのときは、Q11において、図4に示すマップに照合して目標酸素濃度が決定される(Q6対応)。この後、Q12において、サージタンク27での吸気の実際の酸素濃度が検出(推定)される(Q7対応)。Q12の後は、実際の酸素濃度が目標酸素濃度となるように、第1EGR弁44がフィードバック制御される(排気ガス還流量が不足するときは吸気制御弁23が閉弁方向に制御される)。なお、Q13でのフィードバック制御の場合は、排気ガス還流が第1EGR通路41からのみ行われるので、第2EGR弁46は閉弁した状態が維持される。
Q2の判別でYESのとき(加速時)、Q4の判別でNOのとき、Q9の判別でNOのとき、あるいはQ10の判別でNOのときは、それぞれQ14に移行される。このQ14では、排気ガス還流を実行しない(停止する)ときなので、各EGR弁44および46がそれぞれ閉弁される(吸気制御弁23は全開を維持)。
ここで、第1領域での定常運転状態から加速されたときを考える。この場合、各EGR通路41、42の両方から排気ガス還流が実行されているので、総排気ガス還流量を同一とした場合、第1EGR通路41を経て吸気通路21に導入された排気ガスの量は、第2EGR通路42から還流されている排気ガス量分だけ少ないものとなる。したがって、加速の検出によって各EGR弁44、46を閉弁して排気ガス還流を停止した後は、燃焼室5に供給される吸気の状態が、排気ガス量の少ない(排気ガス割合の小さい)状態へとすみやかに移行されることになる。したがって、加速時にはすみやかに燃料噴射量を増大させることにより、スモークが多量に発生することが防止されつつ、加速応答性を向上させることができる。
ちなみに、第1EGR通路41からのみ排気ガス還流を実行した場合(第2EGR通路42からの排気ガス還流なしの場合)は、コンプレッサホイール25aの上流側からインタークーラ26の下流側までの長い吸気通路に渡って多量の排気ガスが存在している状態なので、燃焼室5に供給される吸気の状態として排気ガス割合が小さい状態へと移行するのが大分遅い時期となってしまい、したがって、多量のスモーク発生を防止しようとすれば、燃料噴射量増大時期を遅らせるしかなく、加速応答性が悪化してしまうことになる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。パティキュレートフィルタ33の配設位置を適宜変更することができ、例えばタービンホイール25bの上流側でかつ接続部位25bの下流側に配設してもよく、接続部位42bの上流側に配設してもよく、接続部位41bの下流側に配設することもできる。パティキュレートフィルタ33と浄化触媒32との配設位置を逆にすることもできる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明の一実施形態を示す全体系統図。 本発明の制御系統例をブロック図的に示す図。 EGRの実行領域の設定例を示す図。 目標酸素濃度の設定例を示す図。 本発明の制御例を示すフローチャート。
U:コントローラ(制御手段、酸素濃度の検出(推定)手段)
1:ディーゼルエンジン(の本体)
21:吸気通路
25:排気ターボ式過給機
25a:コンプレッサホイール
25b:タービンホイール
26:インタークーラ
33:パティキュレートフィルタ
41:第1EGR通路
44:第1EGR弁
42:第2EGR通路
46:第2EGR弁

Claims (4)

  1. 排気ターボ式の過給機によって吸気の過給を行うようにしたディーゼルエンジンにおいて、
    前記過給機のタービンホイール下流側の排気通路と該過給機のコンプレッサホイール上流側の吸気通路とを接続して、排気ガスを吸気通路に還流する第1EGR通路と、
    前記第1EGR通路からの排気ガス還流量を変更する第1EGR弁と、
    前記過給機のタービンホイール上流側の排気通路と該過給機のコンプレッサホイール下流側の吸気通路とを接続して、排気ガスを吸気通路に還流する第2EGR通路と、
    前記第2EGR通路からの排気ガス還流量を変更する第2EGR弁と、
    前記第1EGR弁と第2EGR弁とを制御して、所定負荷以下となる低負荷での定常運転時には前記第1EGR通路と第2EGR通路との両方から排気ガスの還流を行わせると共に、該定常運転状態からの加速時には該第1EGR通路と第2EGR通路との両方からの排気ガス還流をそれぞれ停止させる制御手段と、
    前記第2EGR通路の接続部よりも下流側における吸気通路内の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、低負荷ほど目標酸素濃度が小さくなるように設定すると共に、前記酸素濃度検出手段により検出される酸素濃度が目標酸素濃度となるように吸気通路への排気ガス還流量を制御する、
    ことを特徴とするディーゼルエンジン。
  2. 請求項1において、
    前記制御手段は、前記所定負荷を超える高負荷での定常運転時には、前記第2EGR通路からの排気ガス還流を停止して、前記第1EGR通路からのみ排気ガスの還流を行う、ことを特徴とするディーゼルエンジン。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記タービンホイールと第1EGR通路の接続部との間の排気通路に、パティキュレートフィルタが設けられている、ことを特徴とするディーゼルエンジン。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、
    吸気通路に、前記コンプレッサホイール下流側でかつ前記第2EGR通路の接続部よりも上流側において、吸気を冷却するためのインタークーラが配設されている、ことを特徴とするディーゼルエンジン。
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