JP4626133B2 - 貼り合せウェーハの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、SiGe層上にSiエピタキシャル層を有する貼り合せウェーハの製造方法に関するものである。
近年、高速の半導体デバイスの需要に応えるため、Si(シリコン)基板上にSiGe(シリコンゲルマニウム)層を介してエピタキシャル成長させたSi層をチャネル領域に用いた高速のMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field Effect Transistor:酸化物金属半導体電解効果トランジスター)などの半導体デバイスが提案されている。
この場合、SiGe結晶はSi結晶に比べて格子定数が大きいため、SiGe層上にエピタキシャル成長させたSi層には引っ張り歪みが生じている(以下、このように歪みが生じているSi層を歪みSi層と呼ぶ)。その歪み応力によりSi結晶のエネルギーバンド構造が変化し、その結果エネルギーバンドの縮退が解けキャリア移動度の高いエネルギーバンドが形成される。従って、この歪みSi層をチャネル領域として用いたMOSFETは通常の1.3〜8倍程度という高速の動作特性を示す。
歪みSi層に生じる引っ張り歪みの大きさは、SiGe層のGe濃度が高くなるに従って大きくなるので、SiGe層のGe濃度は重要なパラメータである。以下、Ge組成比がX(0<X<1)のSiGe層をSi1−XGe層と記述する。
このような歪みSi層を形成する方法としては、上記のようなエピタキシャル法を主体とする方法のほか、例えば特許文献1および2に開示されているように、ボンドウェーハとなるシリコン基板上にSi1−XGe層を形成し、形成したボンドウェーハのSi1−XGe層の表面をベースウェーハとなるシリコン基板と酸化膜を介して貼り合わせてSOI(Silicon On Insulator)構造とした貼り合わせSOI基板を作製し、その後ボンドウェーハのシリコン基板を薄膜化して歪みSi層とする方法などが知られている。この場合、特許文献2に開示されているように、Si1−XGe層を必要に応じて表面を熱酸化し、Ge濃度を高めた濃縮SiGe層とすることもできる。
この場合、ボンドウェーハのシリコン基板の薄膜化は、研削研磨法やPACE(Plasma Assisted Chemical Etching)法などの気相エッチング、また、イオン注入剥離法(スマートカット(登録商標)法とも呼ばれる)などにより行われる。
イオン注入剥離法とは、ボンドウェーハの表面、すなわちSi1−XGe層の表面から水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一方を注入し、ボンドウェーハ内部、例えば表面近傍に微小気泡層を形成させ、ボンドウェーハをイオン注入面側で酸化膜を介してベースウェーハと密着させた後に熱処理(剥離熱処理)を加えて微小気泡層を劈開面(剥離面)としてボンドウェーハを薄膜状に剥離し、さらに熱処理(結合熱処理)を加えて二枚のウェーハを強固に結合して貼り合わせウェーハとする技術である。
特許文献3の開示では、シリコン基板上にSi1−XGe層、シリコン層、絶縁層が形成されたボンドウェーハのシリコン基板中にイオン注入により分離層を形成し、このボンドウェーハの絶縁層の表面をベースウェーハと貼り合わせる。その後分離層で剥離してベースウェーハ側に移設された剥離層のシリコン層を歪みSi層とすることが開示されている。
特開2001−217430号公報 特開2002−164520号公報 特開2002−305293号公報
しかし、イオン注入剥離法を用いて貼り合わせウェーハを作製する場合、イオン注入時に注入面であるSi1−XGe層、Si層、絶縁層等の表面に有機物や金属不純物などの汚染や面荒れが発生し、イオン注入後にSi1−XGe層等の表面とベースウェーハとを酸化膜を介して密着させた場合に、剥離熱処理後の貼り合わせ面にボイドやブリスターなどの結合不良が発生するという問題があった。このようなボイドやブリスターは貼り合わせウェーハの製造歩留まりを低下させるものである。
この場合、シリコン基板の一般的な洗浄液の一つであるNHOHとHの混合水溶液(SC−1:Standard Clean 1)によりいわゆるSC−1洗浄を行い、表面の有機物や金属不純物等を除去することも考えられる。
しかし、Si1−XGe層の表面に直接SC−1洗浄を施すと、GeのエッチレートはSiのエッチレートより大きいため、洗浄後のSi1−XGe層の表面粗さが大きくなり、この表面粗さはGe濃度が高くなるに従って大きくなる。このため、洗浄後のSi1−XGe層等の表面とベースウェーハとを酸化膜を介して密着させた場合に、剥離熱処理後の貼り合わせ面にボイドやブリスターなどの結合不良が発生するという問題があった。
また、Si1−XGe層をその上のSi層および絶縁層を介してベースウェーハと貼り合わせた場合には、Si1−XGe層のGe濃度を高めた場合に濃縮SiGe層内の格子緩和が十分に行われないため、転位が発生する可能性がある。この場合、その直上の歪みSi層も結晶性の悪いものとなる。
本発明は上記課題を解決し、イオン注入剥離法を用いた際のイオン注入に伴うSi1−XGe層の表面に付着した有機物や金属不純物などの汚染や面荒れによる貼り合わせ面でのボイドやブリスターなどの結合不良の発生を防止し、かつSi1−XGe層での転位の発生を防止してその上に良質な歪みSi層を成長させる貼り合せウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明は、貼り合わせウェーハの製造方法であって、少なくとも、ボンドウェーハとなるシリコン単結晶ウェーハの表面にSi1−XGe層(0<X<1)を形成し、該Si1−XGe層の表面に保護層を形成し、該保護層を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することによりイオン注入層を形成し、該イオン注入層が形成されたボンドウェーハを洗浄し、該洗浄後のボンドウェーハの保護層の表面とベースウェーハとを絶縁膜を介してまたは直接密着させ、その後前記イオン注入層で剥離を行い、前記剥離によりベースウェーハ側に移設した剥離層の表面を熱酸化して熱酸化膜を形成し、該形成した熱酸化膜を除去することによりGeが濃縮された濃縮SiGe層を露出させ、該露出した濃縮SiGe層の表面にシリコン単結晶層をエピタキシャル成長させることを特徴とする貼り合わせウェーハの製造方法を提供する。
このように、ボンドウェーハとなるシリコン単結晶ウェーハの表面にSi1−XGe層(0<X<1)、保護層を順次形成した後、保護層を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することによりイオン注入層を形成し、その後該イオン注入層が形成されたボンドウェーハを洗浄すれば、洗浄によるSi1−XGe層の面荒れを保護層により防止しつつイオン注入時に注入表面に付着する有機物や金属不純物を除去することができるので、剥離熱処理後の貼り合わせ面でのボイドやブリスターの発生を防止することができる。また、洗浄後のボンドウェーハの保護層の表面とベースウェーハとをシリコン酸化膜などの絶縁膜を介してまたは直接密着させれば、保護層とベースウェーハとの界面にすべりが発生しやすくなり、その後剥離層の表面を熱酸化して熱酸化膜を形成した際にSi1−XGe層でGeが濃縮されて形成された濃縮SiGe層は、転位の発生が抑制されつつ格子緩和が十分に行われたものとなる。従って、その表面に良質な歪みSi層をエピタキシャル成長させることができる。
このとき、前記Xを0.15以下とすることが好ましい。
このように、Geの濃度が15%以下であれば、転位が十分に少ないSi1−XGe層とすることができる。
また、前記保護層としてシリコン単結晶層、アモルファスシリコン層、ポリシリコン層、またはシリコン酸化膜層の少なくとも一種類を形成することが好ましい。
保護層がこれらの層であれば、保護層として充分に機能するし、気相成長法等により容易に形成することができる。また、シリコン酸化膜層であれば、熱酸化により形成することも可能であり、貼り合わせ後にBOX(Buried OXide:埋め込み酸化膜)層として利用することもできる。
そして、前記イオン注入を前記保護層の表面に垂直な方向から行ってもよい。
イオン注入の際に発生するチャネリング防止のためにはイオン注入を斜め方向から行ったほうがよいが、注入深さ分布の面内均一性が悪化する。本発明のように保護層を形成し、イオン注入を保護層の表面に垂直な方向から行えば、イオンの注入深さの面内均一性を高めることができ、良質なイオン注入層を形成することができる。特に保護層がシリコン酸化膜層、アモルファスシリコン層、ポリシリコン層等であれば、チャネリングの発生を効果的に防止することができる。
この場合、前記洗浄後のボンドウェーハの保護層の表面と前記ベースウェーハとの密着に介する絶縁膜を前記ベースウェーハの表面のみに形成させることが好ましい。
このように、保護層とベースウェーハの表面のみに形成された絶縁膜との界面が貼り合わせ面であれば、その貼り合わせ面においてすべりが発生しやすいので、後工程で熱酸化膜の形成によりGe濃度が高められた濃縮SiGe層の格子緩和が行なわれやすく、濃縮SiGe層の中の転位の発生を抑制することができる。
この場合、前記ベースウェーハとしてシリコン単結晶ウェーハまたは絶縁性ウェーハを用いることが好ましい。
このようにベースウェーハがシリコン単結晶ウェーハであれば、熱酸化や気相成長法等により容易に絶縁膜を形成でき、その絶縁膜を介してボンドウェーハの保護層の表面と密着することができる。また、用途に応じて、ボンドウェーハの保護層を直接、石英、炭化珪素、アルミナ、ダイヤモンド等の絶縁性のベースウェーハに貼り合わせてもよい。
この場合、前記剥離層の表面を熱酸化してSiGe層のGeを濃縮する際の温度を900℃以上とすることが好ましい。
このように、剥離層の表面の熱酸化温度を900℃以上とすれば、酸化膜とSiGe層との界面にGeの析出の発生を防止することができる。
また、前記剥離層の表面を熱酸化して表面のSi層を熱酸化膜にする際の温度を1000℃以下とすることが好ましい。
このように、剥離層の表面を熱酸化して表面のSi層を熱酸化膜にする際の温度を1000℃以下とすれば、剥離層の表面のSi層に残留するイオン注入によるダメージが、形成される熱酸化膜に取り込まれる際に、OSF(Oxidation induced Stacking Fault:酸素誘起積層欠陥)などの欠陥の発生を防止することができる。
本発明に従い、ボンドウェーハとなるシリコン単結晶ウェーハの表面にSi1−XGe層(0<X<1)、保護層を順次形成した後、保護層を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することによりイオン注入層を形成し、その後該イオン注入層が形成されたボンドウェーハを洗浄すれば、洗浄によるSi1−XGe層の面荒れを保護層により防止しつつイオン注入時に注入表面に付着する有機物や金属不純物を除去することができるので、剥離熱処理後の貼り合わせ面でのボイドやブリスターの発生を防止することができる。また、洗浄後のボンドウェーハの保護層の表面とベースウェーハとを絶縁膜を介してまたは直接密着させれば、保護層とベースウェーハとの界面にすべりが発生しやすくなり、その後剥離層の表面を熱酸化して熱酸化膜を形成した際にSi1−XGe層でGeが濃縮されて形成された濃縮SiGe層は、転位の発生が抑制されつつ格子緩和が十分に行われたものとなる。従って、その表面に良質な歪みSi層をエピタキシャル成長させることができる。
以下では、本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
前述したように、イオン注入剥離法を用いてSOIウェーハを作製する場合、イオン注入時にSi1−XGe層の表面に有機物や金属不純物が付着して汚染される。さらに、Si1−XGe層の表面に面荒れも発生し、イオン注入後にSi1−XGe層の表面とベースウェーハとを酸化膜を介して密着させた場合に、剥離熱処理後の貼り合わせ面にボイドやブリスターなどの結合不良が発生するという問題があった。
しかし、この有機物や金属不純物の除去のためにSi1−XGe層の表面に通常のSiウェーハの洗浄に用いられるSC−1洗浄を施すと、GeのエッチレートはSiのエッチレートより大きいため、洗浄後のSi1−XGe層の表面粗さが一層大きくなり、洗浄後のSi1−XGe層等の表面とベースウェーハとを酸化膜を介して密着させた場合に、剥離熱処理後の貼り合わせ面にボイドやブリスターなどの結合不良が発生するという問題があった。
また、Si1−XGe層をその上のSi層および絶縁層を介してベースウェーハと貼り合わせた場合には、Si1−XGe層のGe濃度を高めた場合に濃縮SiGe層内の格子緩和が十分に行われないため、転位が発生してその直上の歪みSi層も結晶性の悪いものとなった。
本発明者らは、Si1−XGe層(0<X<1)の表面に保護層を形成した後、保護層を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することによりイオン注入層を形成し、その後該イオン注入層が形成されたボンドウェーハを洗浄すれば、洗浄によるSi1−XGe層の面荒れを保護層により防止しつつイオン注入時に注入表面に付着する有機物や金属不純物を除去することができるので、剥離熱処理後の貼り合わせ面でのボイドやブリスターの発生を防止することができること、また洗浄後のボンドウェーハの保護層の表面とベースウェーハとを絶縁酸化膜を介してまたは直接密着させれば、保護層とベースウェーハとの界面にすべりが発生しやすくなり、その後剥離層の表面を熱酸化して熱酸化膜を形成した際にSi1−XGe層でGeが濃縮されて形成された濃縮SiGe層は、転位の発生が抑制されるとともに格子緩和が十分に行われたものとなることを見出し、本発明を完成させた。
以下では、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1(a)〜(i)は、本発明の第一の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。
まず、図1(a)のように、気相成長法により、シリコン単結晶ウェーハ1の表面にSi1−XGe層2を10〜500nm程度の厚さで成長させる。この場合、Si1−XGe層2のX、すなわちGe組成を一定とすることもできるが、例えば、成長初期にX=0とし、表面に向けてXを漸次増加させた傾斜組成層として形成すれば、Si1−XGe層に発生する転位を効果的に抑制することができる。なお、X≦0.15であれば転位が十分に抑制されたものとできる。
気相成長は、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着)法やMBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシー)法などにより行うことができる。CVD法の場合は、例えば、原料ガスとしてSiH又はSiHClとGeHとの混合ガスを用いることができる。キャリアガスとしてはHが用いられる。成長条件としては、例えば温度600〜1,000℃、圧力100Torr以下とすればよい。
次に、図1(b)に示すように、成長させたSi1−XGe層2の表面に保護層3を形成する。保護層3としては、シリコン単結晶層、アモルファスシリコン層、ポリシリコン層、またはシリコン酸化膜層などを用いることができる。これらの保護層は、いずれも気相成長法で形成することができる。保護層がシリコン酸化膜層であれば、熱酸化により形成することも可能であり、貼り合わせ後にBOX(Buried OXide:埋め込み酸化膜)層として利用することもできる。また、保護層がシリコン単結晶層の場合は、後の工程によりGeが濃縮されたSiGe層として利用することができる。保護層3の厚さについては、貼り合わせ面ですべりが十分発生する程度の厚さであることが好ましい。例えば保護層3がシリコン酸化膜層であれば、厚さ100nm以下、好ましくは50nm以下であればよい。
そして、図1(c)に示すように、前記保護層3を通して、水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を所定のドーズ量で注入してシリコン単結晶ウェーハ1の内部にイオン注入層4を形成する。この場合、イオン注入深さは注入エネルギーの大きさに依存するので、所望の注入深さになるように注入エネルギーを設定すればよい。尚、本発明におけるイオン注入深さは、ボンドウェーハであるシリコン単結晶ウェーハ1の内部までとしてもよいし、ボンドウェーハとSi1−XGe層2の界面、あるいは後述のようにSi1−XGe層2の内部までとしてもよい。要するに貼り合わせ後の剥離層としてSi1−XGe層2の少なくとも一部がベースウェーハに移設されればよい。
また、イオン注入を保護層3の表面に垂直な方向から行えば、チャネリングを防止しかつイオン注入深さの面内均一性を高めることができ、良質なイオン注入層4を形成することができる。特に保護層3がシリコン酸化膜層、アモルファスシリコン層、ポリシリコン層等であれば、チャネリングの発生を有効に防止することができる。
次に、図1(d)に示すように、ボンドウェーハを洗浄することで保護層3の表面を洗浄し、表面の有機物や金属不純物を除去する。洗浄はSiウェーハの洗浄で一般的に用いられる条件と同一条件のSC−1洗浄により行うことができるし、SC−1洗浄とSC−2洗浄(HClとHの混合水溶液による洗浄)とを適宜組み合わせて行うこともできる。また、これらの洗浄に硫酸過酸化水素水洗浄(HSOとHの混合水溶液による洗浄)やオゾン水洗浄を組み合わせることにより、有機物除去効果を高めることもできる。表面にSi1−XGe層2が露出している場合は、上記のようなシリコン基板の一般的な洗浄を行うとSi1−XGe層2の表面に面荒れが発生するが、本発明ではSi1−XGe層2が保護層3により保護されており面荒れは発生しない。従って、後工程におけるボイド、ブリスター等の結合不良の発生を防止することができる。
この際、別途用意したベースウェーハ5にも同様の洗浄を行ってもよい。この用意するベースウェーハ5は、シリコン単結晶ウェーハ等であれば、表面にシリコン酸化膜6を形成したものである。形成するシリコン酸化膜6は、最終的に貼り合わせウェーハが完成した際にはBOX層となるので、高品質のものを得るために熱酸化により形成することが好ましい。また、ベースウェーハ5として石英、炭化珪素、アルミナ、ダイヤモンド等の絶縁性ウェーハを使用する場合は、必ずしも表面にシリコン酸化膜6を形成する必要はないが、CVD法等によりシリコン酸化膜を形成することもできる。
次に、図1(e)に示すように、保護層3の表面とベースウェーハ5の表面とをシリコン酸化膜6を介して室温にて密着させる。前述のようにベースウェーハ5が石英等の絶縁性ウェーハであれば、保護層3とベースウェーハ5を直接密着させてもよい。この場合、保護層3とシリコン酸化膜6又は絶縁性ベースウェーハ5との界面が貼り合わせ面となるため、その貼り合わせ面においてすべりが発生しやすく、後工程で熱酸化膜8の形成によりGe濃度が高められた濃縮SiGe層9の格子緩和が行なわれやすく、濃縮SiGe層9の中の転位の発生を抑制することができる。
次に、図1(f)に示すように、例えば500℃以上の熱処理(剥離熱処理)を加えることによりイオン注入層4を劈開面として剥離する。これにより、シリコン単結晶ウェーハの一部7とSi1−XGe層2及び保護層3とが剥離層としてベースウェーハ側に移設される。
なお、図1(e)に示す保護層3の表面とベースウェーハ5の表面とを密着させる工程の前処理として、両ウェーハの密着に供される面をプラズマ処理することにより密着強度を高めれば、密着後の剥離熱処理を行なうことなくイオン注入層4で機械的に剥離することも可能である。
次に、図1(g)に示すように、ベースウェーハ側に移設された剥離層の表面を熱酸化し熱酸化膜8を形成する。このときの熱酸化は剥離層のシリコン層7とSi1−XGe層2の一部まで行う。この場合、剥離層のSi1−XGe層2の一部が熱酸化されると、Geは酸化膜中にはほとんど取り込まれないため、熱酸化された部分に存在したGeは熱酸化されていない部分に移動し、Geが濃縮された濃縮SiGe層9が形成される。また、保護層3がシリコン単結晶層の場合は、保護層3もGeが濃縮されたSiGe層9の一部として利用することができる。以上のようにSi1−XGe層2を酸化することにより濃縮SiGe層9の中のGe濃度が高められるので濃縮SiGe層9の中にはより強い歪み(圧縮歪み)が発生するが、濃縮SiGe層9の近傍には化学的結合が完全ではない貼り合わせ界面が存在するので、その界面において濃縮SiGe層9の歪みを緩和するようなすべりが発生し、濃縮SiGe層9の中に転位を発生させることなく格子緩和が達成される。
この場合、シリコン層7の表面にはイオン注入によるダメージが残留しているため、剥離層表面を直接1000℃より高温で熱酸化するとOSFが発生しやすいので、シリコン層7の熱酸化の際はダメージ層が熱酸化膜に取り込まれるまでは1000℃以下、好ましくは950℃以下の温度で熱酸化するか、あるいは、剥離面をわずかに研磨(タッチポリッシュ)した後に熱酸化することが好ましい。
一方、Si1−XGe層2を熱酸化する場合には、前述のようにGeは酸化膜中にほとんど取り込まれないため熱酸化により濃縮SiGe層9の中に濃縮されるが、熱酸化温度が900℃未満では熱酸化膜8と濃縮SiGe層9の界面にGeの析出が発生しやすくなるため、酸化温度を900℃以上、好ましくは1000℃以上とすることが望ましい。また、酸化後にAr、H、Nなどの非酸化性雰囲気での熱処理を追加することによりGeを拡散させ、深さ方向でGe濃度が均一となる様にすることもできる。
すなわち、シリコン単結晶ウェーハ1の内部にイオン注入層を形成して剥離を行い、剥離層表面がシリコン層7である場合は、シリコン層7の全体が熱酸化膜に変化するまで1000℃以下、好ましくは950℃以下の温度で熱酸化を行い、その後にシリコン層7の下部にあるSi1−XGe層2の熱酸化を行う際には900℃以上、好ましくは1000℃以上の温度で酸化するという工程が好適である。
次に、図1(h)に示すように、形成された熱酸化膜8を除去して格子緩和された濃縮SiGe層9を露出する。熱酸化膜除去にはHF水溶液を用いることができる。
最後に、図1(i)に示すように、露出した濃縮SiGe層9の表面に気相成長法によりシリコン単結晶層10をエピタキシャル成長する。エピタキシャル成長はCVD法やMBE法などにより行うことができる。CVD法の場合は、例えば、原料ガスとしてSiH又はSiHClを用いることができる。成長条件としては、温度600〜1,000℃、圧力100Torr以下とすればよい。形成されたシリコン単結晶層10は、その下層である濃縮SiGe層9との格子定数の差異により、引っ張り歪みを内在する歪みSi層となる。転位のない良質な濃縮SiGe層9の上に形成されているので、良質な歪みSi層となる。エピタキシャル成長するシリコン単結晶層10の厚さは、効果的な歪みとデバイス作製時の加工性及び品質とを確保するため、10〜50nm程度とするのが好ましい。
次に、図2(a)〜(i)は、本発明の第二の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。図2(a)、(b)のシリコン単結晶ウェーハ1’の表面へのSi1−XGe層2’の形成及び保護層3’の形成は図1(a)、(b)と同様の工程で行うことができる。
次に、図2(c)に示すように、前記保護層3’を通して所定のドーズ量で水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入して、Si1−XGe層2’の内部にイオン注入層4’を形成する。この場合、Si1−XGe層2’とシリコン単結晶ウェーハ1’との界面にイオン注入層4’を形成してもよい。イオン注入深さは注入エネルギーの大きさに依存するので、所望の注入深さになるように注入エネルギーを設定すればよい。
次に、図2(d)、(e)に示すように、保護層3’の表面を洗浄し、表面の有機物や金属不純物を除去する。別途用意したベースウェーハ5’にも同様の洗浄を行う。そして保護層3’の表面とベースウェーハ5’の表面とをシリコン酸化膜6’を介してまたは直接室温にて密着させる。これらの工程は図1(d)、(e)と同様の工程で行うことができる。
次に、図2(f)に示すように、例えば500℃以上の熱処理(剥離熱処理)を加えることによりイオン注入層4’を劈開面として剥離する。これにより、Si1−XGe層の一部又は全部7’及び保護層3’がベースウェーハ側に移設される。なお、この場合も、保護層3’の表面とベースウェーハ5’の表面とを密着させる工程の前処理として、両ウェーハの密着に供される面をプラズマ処理することにより密着強度を高めて、剥離熱処理を行なうことなくイオン注入層4’で機械的に剥離してもよい。
次に、図2(g)に示すように、ベースウェーハ側に移設されたSi1−XGe層7’の表面を熱酸化し熱酸化膜8’を形成する。この場合、熱酸化膜8’の形成により、Geが濃縮された濃縮SiGe層9’が形成される。また、保護層3’がシリコン単結晶層の場合は、保護層3’もGeが濃縮されたSiGe層9’の一部として利用することができる。濃縮SiGe層9’の中にはより強い歪み(圧縮歪み)が発生するが、濃縮SiGe層9’の近傍には貼り合わせ界面が存在するので、その界面において濃縮SiGe層9’の歪みを緩和するようなすべりが発生し、濃縮SiGe層9’の中に転位を発生させることなく格子緩和が達成される。
この場合も、前述のようにGeは酸化膜中にほとんど取り込まれないため熱酸化により濃縮SiGe層9’の中に濃縮されるが、熱酸化温度が900℃未満では熱酸化膜8’と濃縮SiGe層9’の界面にGeの析出が発生しやすくなるため、酸化温度を900℃以上、好ましくは1000℃以上とすることが望ましい。
また、移設されたSi1−XGe層7’の表面のダメージ層をタッチポリッシュした後、酸化温度を900℃以上、好ましくは1000℃以上で移設されたSi1−XGe層7’を熱酸化してGeの濃縮を行なうことが望ましい。この場合、剥離層の表面にはSi層がなく、OSFが発生するといった問題は生じないので、すぐに1000℃以上の温度で熱処理して差し支えない。
次に、図2(h)に示すように、形成された熱酸化膜8’を除去して格子緩和された濃縮SiGe層9’を露出する。熱酸化膜8’の除去にはHF水溶液を用いることができる。
そして最後に、図2(i)に示すように、露出した濃縮SiGe層9’の表面に気相成長法によりシリコン単結晶層10’をエピタキシャル成長する。こうして形成されたシリコン単結晶層10’は、その下層である濃縮SiGe層9’との格子定数の差異により、引っ張り歪みを内在する歪みSi層となる。転位のない良質な濃縮SiGe層9’の上に形成されているので、良質な歪みSi層となる。エピタキシャル成長するシリコン単結晶層10’の厚さは、効果的な歪みとデバイス作製時の加工性及び品質とを確保するため、10〜50nm程度とするのが好ましい。
以下、本発明の実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
直径200mmのシリコン単結晶ウェーハの表面にCVD法によりSi0.97Ge0.03層(X=0.03)を約150nm成長させ、その表面にCVD法によりシリコン単結晶保護層を50nm形成した。このシリコン単結晶保護層を通して水素イオン(H)を注入エネルギー40keV、ドーズ量5×1016atoms/cmの条件でイオン注入し、シリコン単結晶ウェーハの表層部にイオン注入層を形成した。水素イオン注入後、シリコン単結晶保護層表面に120℃、5分間の硫酸過酸化水素水洗浄を行い、引き続き80℃、3分間のSC−1洗浄を行った。その後、同一条件で洗浄を行った400nmの熱酸化膜付きのシリコン単結晶ベースウェーハと室温で密着させ、アルゴン雰囲気下で500℃、30分の剥離熱処理を行ってイオン注入層で剥離し、シリコン単結晶保護層及びSi0.97Ge0.03層とシリコン層の一部をベースウェーハ側に移設させた。次に950℃で熱酸化を行い、シリコン層を熱酸化した後、引き続き温度を1100℃に上げてSi0.97Ge0.03層の一部を熱酸化することにより、Ge濃度が20%以上の濃縮SiGe層を形成した。その後5%HF水溶液により酸化膜を除去し、濃縮SiGe層を露出させ、その表面にCVD法によりシリコン層を50nmの厚さだけエピタキシャル成長させた。
このように作製した貼り合わせウェーハを20枚用意し、表面を目視してボイド及びブリスターの発生数をカウントしたところ、一ウェーハあたりのボイド及びブリスターの発生数は約0.5個であった。
(実施例2)
直径200mmのシリコン単結晶ウェーハの表面にCVD法によりSi0.97Ge0.03層(X=0.03)を約150nm成長させ、その表面にCVD法によりアモルファスシリコン保護層を50nm形成した。このアモルファスシリコン保護層を通して水素イオン(H)を注入エネルギー40keV、ドーズ量5×1016atoms/cmの条件でイオン注入し、シリコン単結晶ウェーハの表層部にイオン注入層を形成した。水素イオン注入後、アモルファスシリコン保護層表面に80℃、3分間のSC−1洗浄、80℃、3分間のSC−2洗浄、80℃、3分間のSC−1洗浄を順次行った。その後、同一条件で洗浄を行った400nmの熱酸化膜付きのシリコン単結晶ベースウェーハと室温で密着させ、アルゴン雰囲気下で500℃、30分の剥離熱処理を行ってイオン注入層で剥離し、アモルファスシリコン保護層及びSi0.97Ge0.03層とシリコン層の一部をベースウェーハ側に移設させた。次に950℃で熱酸化を行い、シリコン層を熱酸化した後、その後温度を1100℃に上げてSi0.97Ge0.03層の一部を熱酸化することにより、Ge濃度が20%以上の濃縮SiGe層を形成した。その後5%HF水溶液により酸化膜を除去し、濃縮SiGe層を露出させ、その表面にCVD法によりシリコン層を50nmの厚さだけエピタキシャル成長させた。
このように作製した貼り合わせウェーハを20枚用意し、表面を目視してボイド及びブリスターの発生数をカウントしたところ、一ウェーハあたりのボイド及びブリスターの発生数は約0.8個であった。
実験例
直径200mmのシリコン単結晶ウェーハの表面にCVD法によりSi0.97Ge0.03層(X=0.03)を約150nm成長させ、その表面にCVD法によりシリコン単結晶保護層を50nm形成した。このシリコン単結晶保護層を通して水素イオン(H)を注入エネルギー15keV、ドーズ量5×1016atoms/cmの条件でイオン注入し、Si0.97Ge0.03層の内部にイオン注入層を形成した。水素イオン注入後、シリコン単結晶保護層表面に120℃、5分間の硫酸過酸化水素水洗浄を行い、引き続き80℃、3分間のSC−1洗浄を行った。その後、同一条件で洗浄を行った400nmの熱酸化膜付きのシリコン単結晶ベースウェーハと室温で密着させ、アルゴン雰囲気下で500℃、30分の剥離熱処理を行ってイオン注入層で剥離し、シリコン単結晶保護層及びSi0.97Ge0.03層の一部をベースウェーハ側に移設させた。次に1100℃で熱酸化を行い、Si0.97Ge0.03層の一部を熱酸化した。その後5%HF水溶液により酸化膜を除去し、濃縮SiGe層を露出させ、その表面にCVD法によりシリコン層を50nmの厚さだけエピタキシャル成長させた。このように作製した貼り合わせウェーハを20枚用意し、表面を目視してボイド及びブリスターの発生数をカウントしたところ、一ウェーハあたりのボイド及びブリスターの発生数は約0.5個であった。
(比較例1)
直径200mmのシリコン単結晶ウェーハの表面にCVD法によりSi0.97Ge0.03層を約150nm成長させた。このSi0.97Ge0.03層を通して水素イオン(H)を注入エネルギー40keV、ドーズ量5×1016atoms/cmの条件でイオン注入し、シリコン単結晶ウェーハの表層にイオン注入層を形成した。水素イオン注入後、Si0.97Ge0.03層表面に120℃、5分間の硫酸過酸化水素水洗浄を行い、引き続き80℃、3分間のSC−1洗浄を行った。その後、同一条件で洗浄を行った400nmの熱酸化膜付きのシリコン単結晶ベースウェーハと室温で密着させ、アルゴン雰囲気下で500℃、30分の剥離熱処理を行ってイオン注入層で剥離し、Si0.97Ge0.03層とシリコン層の一部をベースウェーハ側に移設させた。その後、1200℃で水素アニールすることで、結合強度を高めるとともに表面を平坦化した。
このように作製した貼り合わせウェーハを20枚用意し、表面を目視してボイド及びブリスターの発生数をカウントしたところ、一ウェーハあたりのボイド及びブリスターの発生数は約8個であった。
すなわち、本発明に従って作製した貼り合わせウェーハは、ボイド及びブリスターの発生数が著しく少なく、本発明の効果が確認された。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は単なる例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明の第一の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。
符号の説明
1、1’…シリコン単結晶ウェーハ、
2、2’…Si1−XGe層、
3、3’…保護層、
4、4’…イオン注入層、
5、5’…ベースウェーハ、
6、6’…シリコン酸化膜、
7…移設したシリコン層、 7’…移設したSi1−XGe層、
8、8’…熱酸化膜、
9、9’…濃縮SiGe層、
10、10’…シリコン単結晶層。

Claims (4)

  1. 貼り合わせウェーハの製造方法であって、少なくとも、ボンドウェーハとなるシリコン単結晶ウェーハの表面にSi1−XGe層(0<X<1)を形成し、該Si1−XGe層の表面に、シリコン単結晶層、アモルファスシリコン層、またはポリシリコン層の少なくとも一種類である保護層を形成し、該保護層を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することにより前記シリコン単結晶ウェーハの内部にイオン注入層を形成し、該イオン注入層が形成されたボンドウェーハを洗浄し、該洗浄後のボンドウェーハの保護層の表面とベースウェーハとを、前記ベースウェーハの表面のみに形成された絶縁膜を介して密着させ、その後前記イオン注入層で剥離を行い、前記剥離によりベースウェーハ側に移設した剥離層の表面を熱酸化して該剥離層のシリコン層と前記Si 1−X Ge 層の一部まで熱酸化膜を形成するものとし、その際、前記シリコン層の全体が熱酸化膜に変化するまで950℃以下の温度で熱酸化を行い、前記Si 1−X Ge 層の熱酸化は1000℃以上の温度で行い、その後、前記形成した熱酸化膜を除去することによりGeが濃縮された濃縮SiGe層を露出させ、該露出した濃縮SiGe層の表面にシリコン単結晶層をエピタキシャル成長させることを特徴とする貼り合わせウェーハの製造方法。
  2. 前記Xを0.15以下とすることを特徴とする請求項1に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  3. 前記イオン注入を前記保護層の表面に垂直な方向から行うことを特徴とする請求項1または2に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  4. 前記ベースウェーハとしてシリコン単結晶ウェーハまたは絶縁性ウェーハを用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
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