JP2001313382A - Soiウエハ製造方法 - Google Patents

Soiウエハ製造方法

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JP2001313382A
JP2001313382A JP2000129782A JP2000129782A JP2001313382A JP 2001313382 A JP2001313382 A JP 2001313382A JP 2000129782 A JP2000129782 A JP 2000129782A JP 2000129782 A JP2000129782 A JP 2000129782A JP 2001313382 A JP2001313382 A JP 2001313382A
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Yasuyuki Nakayama
康之 中山
Tetsuya Furuta
哲也 古田
Susumu Suzuki
進 鈴木
Kensuke Kojima
健介 小嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンウエハの貼接面に塵埃が付着するの
を防止して、貼接面の接着不良や欠陥の少ないSOIウ
エハを製造する手段を提供する。 【解決手段】 本発明の実施の形態に係るSOIウエハ
製造方法は、2枚のシリコンウエハ101、102を貼
接することによりSOIウエハ100を製造するSOI
ウエハ製造方法において、シリコンウエハ101の貼接
面に酸化シリコン層11を形成する酸化工程と、洗浄液
20で各シリコンウエハ101、102の貼接面を洗浄
する洗浄工程と、該洗浄工程後、シリコンウエハ10
1、102の貼接面同士を清浄液21中で密着して貼接
する貼接工程と、貼接したシリコンウエハ101、10
2を一定の圧力で圧着する圧着工程と、圧着したシリコ
ンウエハ101、102を加熱して固着する熱処理工程
とを含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOIウエハの製
造方法、特に、2枚のシリコンウエハを貼接してSOI
ウエハを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SOI(Silicon on Insulator)ウエハ
とは、絶縁体となる酸化シリコン層をシリコン層で挟み
こんだ構造のものをいう。図3は、該SOIウエハの断
面構造を示した模式図であるが、図に示すように、SO
Iウエハ100は、全体の厚さが約0.6mm程度のも
のであり、シリコン基板10上に、厚さ0.1μmから
1μm程度の酸化シリコン層11が積層され、さらに、
厚さ0.4μmから1μm程度のシリコン層12が積層
されてなるものである。なお、酸化シリコン層11及び
シリコン層12の厚さは、SOIウエハ100を用いて
形成する半導体デバイスの種類に応じて適宜設定され
る。
【0003】前記SOIウエハ100を用いて形成され
た半導体デバイスは、シリコン層12に形成した各構成
要素が酸化シリコン層11により電気的に絶縁されるた
め、ラッチアップと呼ばれるエラーを防ぐことができ、
また、放射線や高温環境の影響を受け難く、さらに、半
導体デバイスの消費電力を低くすることができる。この
ような特性により、SOIウエハは、半導体デバイスの
高速化、高機能化を実現するものとして、また、特殊な
環境、特に宇宙空間や原子炉周辺等の放射線が強い環境
又は高温環境のもとで安定して使用できる半導体デバイ
スを実現するものとして期待されている。
【0004】前記SOIウエハ100の従来の製造方法
は、一般に、SIMOX(Separation by Implanted Ox
igen)法と呼ばれる方法と、2枚のシリコンウエハを貼
接する方法とが用いられている。SIMOX法は、シリ
コンウエハに酸素イオンをイオン注入装置を用いて注入
した後、該シリコンウエハを1350℃以上に加熱する
ことにより酸素イオンとシリコンとを反応させ、該シリ
コンウエハ内に酸化シリコン層11を形成する方法であ
るが、酸素イオンを大量に注入するために相当なエネル
ギーが消費されることや、1350℃以上の高温で熱処
理を施さなければならないことから、SOIウエハ10
0の製造コストが高くなるという欠点がある。一方、シ
リコンウエハを貼接する方法では、酸素イオンの注入等
を行わないため、SIMOX法を用いた場合よりSOI
ウエハ100の製造コストを抑制することができる。
【0005】以下、この2枚のシリコンウエハを貼接し
てSOIウエハ100を製造する従来の方法について、
図4を用いて詳細に説明する。まず、2枚のシリコンウ
エハ101、102のうち、一方のシリコンウエハ10
1の貼接面側に所望の厚さの酸化シリコン層11を形成
する(S1)。酸化シリコン層11は熱酸化法により、
すなわち、酸素雰囲気又は水蒸気を含んだ気体雰囲気中
でシリコンウエハ101を高温加熱することにより形成
される。なお、気相反応法と呼ばれるモノシランと酸素
等とを反応させる方法を用いても酸化シリコン層11を
形成することができるが、熱酸化法によれば、形成すべ
き酸化シリコン層11の厚さを精密に制御することがで
き、また、不純物が少ない安定な酸化シリコン層11を
形成することができる。
【0006】さらに、酸化シリコン層11を形成したシ
リコンウエハ101に、酸化シリコン層11側から水素
イオンを注入する(S1)。これは、SOIウエハ10
0の表面となるべきシリコン層12を形成すべく、シリ
コンウエハ101を厚さ数μm以下でスライスするため
に行うものであり、このような方法はスマート・カット
(Smart Cut)法と呼ばれる。この方法では、後に行う
熱処理工程により、水素イオンが注入された層、すなわ
ち、図4の点線で示す位置からシリコンウエハ101が
剥離するので、水素イオンを注入する深さで形成すべき
シリコン層12の厚さが決定される。
【0007】水素イオンを注入した後、2枚のシリコン
ウエハ101、102の各貼接面を洗浄液20で洗浄す
る(S2)。洗浄液20は、例えば、RCA洗浄液、超
純水、脱イオン水、弗酸等が用いられる。洗浄後、2枚
のシリコンウエハ101、102を乾燥し、貼接面同士
を貼り合わせる(S3)。なお、これらの作業は、シリ
コンウエハ101、102の貼接面に塵埃が付着するの
を防止するためにクリーンルーム内で行われる。
【0008】つぎに、貼り合わせた2枚のシリコンウエ
ハ101、102を熱処理することにより、シリコンウ
エハ101、102の貼接面が接着されるとともに、水
素イオンを注入した層からシリコンウエハ101が剥離
されて(S4)、SOIウエハ100が製造される。な
お、剥離して形成されたシリコン層12の表面は、研磨
等により平滑に仕上げられる。
【0009】なお、前記製造方法では、SOIウエハ1
00の表面となるべきシリコン層12は、スマート・カ
ット法を用いて、シリコンウエハ101を所望の厚さに
スライスすることにより形成するものとしたが、スマー
ト・カット法に代えて、シリコンウエハ101を研磨す
ることにより、前記シリコン層12を所望の厚さとする
方法を用いてもよい。その場合には、前述した水素イオ
ンの注入を行う必要はない。また、シリコンウエハ10
1をマイクロメートル単位でスライスできるような技術
が開発されれば、当該イオン注入も不要となることは当
然である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、シリ
コンウエハ101、102の洗浄後にシリコンウエハ1
01、102の貼接面同士を貼接する工程は、該貼接面
に塵埃等が付着するのを防止するためにクリーンルーム
内で行われており、クリーンルーム内の清浄度は、超L
SI製造用であれば、塵埃の粒系が0.1μm以上のも
のが1立方フィートに10個程度を超えない範囲で管理
されている。しかし、SOIウエハの製造設備として、
このような清浄度のクリーンルームを大規模に建設する
には多大な費用が必要となる。一方、清浄度の低いクリ
ーンルーム等では、シリコンウエハ101、102の貼
接面に塵埃が付着する度合いが増え、これに伴い2枚の
シリコンウエハ101、102の貼接界面に空洞(ボイ
ド)が多発して貼接面の接着不良が増加する。貼接面の
接着不良が増加すれば歩留まりが減少して、製造コスト
が高くなる。さらに、空洞が発生しない場合にも、塵埃
がナトリウムを含むものであるような場合には、該塵埃
を含むSOIウエハから製造される電子デバイスにとっ
ては致命的な欠陥となる。本発明は、これらの点に鑑み
てなされたものであり、クリーンルーム等の貼接工程を
行う空間内の清浄度に依存せずに、シリコンウエハの貼
接面に塵埃が付着するのを防止して、貼接面の接着不良
や欠陥の少ないSOIウエハを製造する手段を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に係るSOIウエハ製造方
法は、2枚のシリコンウエハを貼接してSOIウエハを
製造するSOIウエハ製造方法において、少なくとも一
方のシリコンウエハの貼接面に酸化シリコン層を形成す
る酸化工程と、前記各シリコンウエハの貼接面を洗浄す
る洗浄工程と、該洗浄工程後、シリコンウエハの貼接面
同士を清浄液中で密着して貼接する貼接工程と、貼接し
たシリコンウエハを加熱して固着する熱処理工程とを含
むものである。
【0012】また、本発明の請求項2に係るSOIウエ
ハ製造方法は、請求項1に記載のSOIウエハ製造方法
において、前記貼接工程の後に、貼接したシリコンウエ
ハを一定の圧力で圧着する圧着工程を含むものである。
【0013】また、本発明の請求項3に係るSOIウエ
ハ製造方法は、請求項2に記載のSOIウエハ製造方法
において、前記清浄液が、少なくとも水酸化物イオンを
含むものである。
【0014】また、本発明の請求項4に係るSOIウエ
ハ製造方法は、請求項2に記載のSOIウエハ製造方法
において、前記清浄液が、純水のものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。本発明の実施の形態に係る
SOIウエハ製造方法は、2枚のシリコンウエハ10
1、102を貼接することによりSOIウエハ100を
製造するSOIウエハ製造方法において、シリコンウエ
ハ101の貼接面に酸化シリコン層11を形成する酸化
工程と、洗浄液20で各シリコンウエハ101、102
の貼接面を洗浄する洗浄工程と、該洗浄工程後、シリコ
ンウエハ101、102の貼接面同士を清浄液21中で
密着して貼接する貼接工程と、貼接したシリコンウエハ
101、102を一定の圧力で圧着する圧着工程と、圧
着したシリコンウエハ101、102を加熱して固着す
る熱処理工程とを含むものである。なお、本実施の形態
では、スマート・カット法によりSOIウエハ100の
表面となるべきシリコン層12を形成するものについて
説明する。
【0016】図1は、前記SOIウエハ製造方法を説明
するための模式図である。図に示すように、まず酸化工
程(S10)において、2枚のシリコンウエハ101、
102のうち、一方のシリコンウエハ101の貼接面側
所望の厚さの酸化シリコン層11を形成する。各シリコ
ンウエハ101、102は、厚さ約0.6mm程度のも
のであり、形成すべき酸化シリコン層11の厚さは、約
0.1μmから1μm程度である。なお、シリコンウエ
ハ101、102の厚さ及び直径、酸化シリコン層11
の厚さ等は特に限定的なものではなく、SOIウエハ1
00を用いて製造する半導体デバイスの種類等にあわせ
て、適宜設定すればよい。酸化シリコン層11の形成
は、熱酸化法又は気相反応法のいずれを用いてもよい
が、形成すべきシリコン層11の厚さを精密に制御する
ことができ、また、不純物が少ない安定な酸化シリコン
層11を形成できることから、熱酸化法を用いることが
望ましい。
【0017】さらに、酸化シリコン層11を形成したシ
リコンウエハ101に、酸化シリコン層11側から水素
イオンを注入する。水素イオンを注入する深さは、SO
Iウエハ100の表面となるべきシリコン層12の厚さ
に応じて設定する。
【0018】水素イオンを注入した後、洗浄工程(S1
1)、すなわち、2枚のシリコンウエハ101、102
の各貼接面を洗浄液20で洗浄する工程が行われる。洗
浄液20には、超純水や脱イオン水等が用いられる。洗
浄工程を終えた後、貼接工程(S12)が行われる。す
なわち、貼接面が洗浄された2枚のシリコンウエハ10
1、102を、清浄液21中においた状態のままで貼接
面同士を密着させる。この作業は、シリコンウエハ10
1、102を清浄液21中に浸した状態のまま行うた
め、特にクリーンルーム内で行う必要はない。清浄液2
1は、超純水や脱イオン水等から塵埃等の微粒子を除去
したものが用いられる。
【0019】つぎに、2枚のシリコンウエハ101、1
02を貼接したままの状態で清浄液21から取り出し、
圧着器具30を用いて一定の圧力を加える圧着工程(S
13)を行う。図2は、貼接した2枚のシリコンウエハ
101、102を圧着器具30で挟みこんだ状態を示す
模式図である。図に示すように、圧着器具30は、複数
の孔が設けられた2枚の平板31が対向し、各孔にボル
ト32が挿通され、該ボルト32及びナット33により
前記2枚の平板31を締め付けて、該平板31間に挟み
込まれた2枚のシリコンウエハ101、102に一定の
圧力を加えるものである。これにより、2枚のシリコン
ウエハ101、102には、約2940000Paの圧
力が一晩加えられる。
【0020】このとき、2枚のシリコンウエハ101、
102の貼接面が清浄液21を吸収して、該貼接面には
清浄液21中に存在する水酸化物イオンが水酸基として
配列し、圧着工程により、シリコンウエハ101、10
2の貼接面の粗さ等に起因して貼接界面に生ずる微小な
空洞(ボイド)を減少させるとともに、該貼接面に配列
した水酸基同士が水素結合して、2枚のシリコンウエハ
101、102が接着された状態となる。したがって、
貼接された2枚のシリコンウエハ101、102は容易
に剥がれることはなく、また、その後の工程において貼
接界面に塵埃等が侵入することもない。なお、本実施の
形態の圧着工程における圧力や時間は一例であり、使用
する清浄液21の種類やシリコンウエハ101、102
の貼接面の粗さ等を考慮して、好適な条件を設定するこ
とが望ましい。
【0021】つぎに、熱処理工程(S14)を行い、貼
接した2枚のシリコンウエハ101、102の貼接面を
さらに強力に接着するとともに、水素イオンを注入した
層からシリコンウエハ101が剥離されて、SOIウエ
ハ100が製造される。熱処理工程は、貼接した2枚の
シリコンウエハ101、102を1100℃、90分間
加熱することにより行われる。該熱処理工程により、図
3に示すように、前記水酸基の水素結合により接着した
シリコンウエハ101、102の貼接面では、該水酸基
から水及び水素が脱離してシロキサン結合(Si−O−
Si)が形成され、2枚のシリコンウエハ101、10
2がより強力に接着される。その後、剥離して形成され
たシリコン層12の表面は、研磨等により平滑に仕上げ
られる。なお、本実施の形態の熱処理工程における温度
や時間は一例であり、シリコンウエハの貼接面に必要と
される接着強度等を考慮して、好適な条件を設定するこ
とが望ましい。
【0022】なお、前記製造方法においては、SOIウ
エハ100の表面となるべきシリコン層12を、スマー
ト・カット法によりシリコンウエハ101を所望の厚さ
でスライスして形成するものとしたが、該スマート・カ
ット法に代えて、シリコンウエハ101を研磨すること
により前記シリコン層12を所望の厚さとする方法を用
いてもよい。該方法を用いる場合には、前述した水素イ
オンの注入を行う必要はなく、熱処理工程の後、SOI
ウエハー100のシリコン層12を所望の厚さにまで研
磨すればよい。
【0023】このように、本実施の形態に係るSOIウ
エハ製造方法によれば、洗浄工程後、シリコンウエハ1
01、102の貼接面同士を清浄液21中で密着して貼
接する貼接工程を含むものとしたので、貼接工程を行う
室内空気の清浄度に依存することなく、シリコンウエハ
101、102の貼接面に塵埃が付着するのを防ぐこと
ができる。また、貼接したシリコンウエハ101、10
2を一定の圧力で圧着する圧着工程を含むものとしたの
で、貼接界面にボイドが発生することを抑制でき、ま
た、熱処理工程の低温化にも貢献できるものと期待され
る。また、清浄液21は、水酸化物イオンを含むものを
用いることとしたので、シリコンウエハ101、102
の貼接面を水素結合により接着できる。さらに、本SO
Iウエハ製造方法により製造されたSOIウエハ100
は、引っ張り試験で単位平方センチメートル当たり50
kgの強度が測定されており、従来の製造方法を用いた
ものより接着強度が良好なものである。
【0024】なお、本実施の形態では、酸化工程におい
て、シリコンウエハ101、102のうち、一方のシリ
コンウエハ101の貼接面側に酸化シリコン層11を形
成するものとしたが、双方のシリコンウエハ101、1
02の貼接面側に酸化シリコン層11を形成するように
しても、前記と同様の効果を得ることができる。
【0025】また、本実施の形態では、清浄液21に超
純水又は脱イオン水等を用いることとしたが、超純水等
では水分子の電離により生ずる水酸化物イオン濃度も低
いので、シリコンウエハ101、102の貼接面に配列
する水酸基を増加させるために、水酸化物イオンを多く
含む溶液、例えば所定濃度の過酸化水素水を用いること
としてもよい。なお、清浄液21に過酸化水素水を用い
る場合にも、該清浄液21中から塵埃を除くことが必要
である。
【0026】また、本実施の形態では、圧着工程は、貼
接したシリコンウエハ101、102を清浄液21から
取り出して行うものとしたが、清浄液21中で2枚のシ
リコンウエハ101、102を貼接した後、該シリコン
ウエハ101、102を清浄液21中においた状態のま
まで、圧着器具20により挟み込むものとしてもよい。
また、圧着工程においては、本実施の形態で示した圧着
器具20以外の圧着器具を用いることができることは当
然である。なお、圧着工程は、シリコンウエハ101、
102の貼接面の粗さ等により、貼接界面に生ずる微小
な空洞を減少させるために行うものであるが、各シリコ
ンウエハ101、102の貼接面が、前記空洞を発生さ
せないほどに平滑なものであれば、圧着工程を省略して
もよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るSO
Iウエハ製造方法によれば、2枚のシリコンウエハを貼
接してSOIウエハを製造するSOIウエハ製造方法に
おいて、少なくとも一方のシリコンウエハの貼接面に酸
化シリコン層を形成する酸化工程と、前記各シリコンウ
エハの貼接面を洗浄する洗浄工程と、該洗浄工程後、シ
リコンウエハの貼接面同士を清浄液中で密着して貼接す
る貼接工程と、貼接したシリコンウエハを加熱して固着
する熱処理工程とを含むものとしたので、2枚のシリコ
ンウエハを貼接する室内空気の清浄度に依存することな
く、シリコンウエハの貼接面に塵埃が付着するのを防ぐ
ことができる。これにより、SOIウエハの製造設備と
して清浄度の高いクリーンルームを設ける必要がなく、
SOIウエハの製造コストの抑制を図ることができる。
【0028】また、本発明によれば、前記貼接工程の後
に、貼接したシリコンウエハを一定の圧力で圧着する圧
着工程を含むものとしたので、シリコンウエハの貼接界
面にボイドが発生することを抑制できる。これにより、
SOIウエハの歩留まりを増やして、製造コストの抑制
を図ることができる。また、その後に行う熱処理工程の
低温化にも貢献するものと期待される。
【0029】また、本発明によれば、前記清浄液は、少
なくとも水酸化物イオンを含むもの、又は純水としたの
で、貼接された2枚のシリコンウエハは水素結合により
接着されて容易に剥がれず、また、その後の工程におい
て貼接界面に塵埃等が侵入することもない。これによ
り、貼接された2枚のシリコンウエハの取り扱いを容易
なものとして、SOIウエハ製造方法を一層簡便なもの
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るSOIウエハ製造方
法を示す模式図である。
【図2】圧着器具20の構成を示す模式図である。
【図3】熱処理工程におけるシリコンウエハ101、1
02の貼接面の状態を示す模式図である。
【図4】SOIウエハ100の構成を示す模式図であ
る。
【図5】従来のSOIウエハ製造方法を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
100 SOIウエハ 101、102 シリコンウエハ 10 シリコン基板 11 酸化シリコン層 12 シリコン層 20 洗浄液 21 清浄液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 進 滋賀県草津市野路東1−1−1 立命館大 学 びわこ・くさつキャンパス 理工学部 内 (72)発明者 小嶋 健介 滋賀県草津市野路東1−1−1 立命館大 学 びわこ・くさつキャンパス 理工学部 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のシリコンウエハを貼接してSOI
    ウエハを製造するSOIウエハ製造方法において、 少なくとも一方のシリコンウエハの貼接面に酸化シリコ
    ン層を形成する酸化工程と、 前記各シリコンウエハの貼接面を洗浄する洗浄工程と、 該洗浄工程後、シリコンウエハの貼接面同士を清浄液中
    で密着して貼接する貼接工程と、 貼接したシリコンウエハを加熱して固着する熱処理工程
    とを含むことを特徴とするSOIウエハ製造方法。
  2. 【請求項2】 前記貼接工程の後に、貼接したシリコン
    ウエハを一定の圧力で圧着する圧着工程を含むことを特
    徴とする請求項1に記載のSOIウエハ製造方法。
  3. 【請求項3】 前記清浄液は、少なくとも水酸化物イオ
    ンを含むものであることを特徴とする請求項2に記載の
    SOIウエハ製造方法。
  4. 【請求項4】 前記清浄液は、純水であることを特徴と
    する請求項2に記載のSOIウエハ製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005086066A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Shin Etsu Handotai Co Ltd 貼り合せウェーハの製造方法
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