JP4649918B2 - 貼り合せウェーハの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、SiGe層上にSiエピタキシャル層を有する貼り合せウェーハの製造方法および貼り合わせウェーハに関するものである。
近年、高速の半導体デバイスの需要に応えるため、Si(シリコン)基板上にSiGe(シリコンゲルマニウム)層を介してエピタキシャル成長させたSi層をチャネル領域に用いた高速のMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field Effect Transistor:酸化物金属半導体電解効果トランジスター)などの半導体デバイスが提案されている。
この場合、SiGe結晶はSi結晶に比べて格子定数が大きいため、SiGe層上にエピタキシャル成長させたSi層には引っ張り歪みが生じている(以下、このように歪みが生じているSi層を歪みSi層と呼ぶ)。その歪み応力によりSi結晶のエネルギーバンド構造が変化し、その結果エネルギーバンドの縮退が解けキャリア移動度の高いエネルギーバンドが形成される。従って、この歪みSi層をチャネル領域として用いたMOSFETは通常の1.3〜8倍程度という高速の動作特性を示す。
歪みSi層に生じる引っ張り歪みの大きさは、SiGe層のGe濃度が高くなるに従って大きくなるので、SiGe層のGe濃度は重要なパラメータである。以下、Ge組成比がX(0<X<1)のSiGe層をSi1−XGe層と記述する場合がある。
このような歪みSi層を形成する方法としては、上記のようなエピタキシャル法を主体とする方法のほか、例えば特許文献1および2に開示されているように、ボンドウェーハとなるシリコン基板上にSi1−XGe層を形成し、形成したボンドウェーハのSi1−XGe層の表面をベースウェーハとなるシリコン基板と酸化膜を介して貼り合わせてSOI(Silicon On Insulator)構造とした貼り合わせSOI基板を作製し、その後ボンドウェーハのシリコン基板を薄膜化して歪みSi層とする方法などが知られている。この場合、特許文献2に開示されているように、Si1−XGe層を必要に応じて表面を熱酸化し、Ge濃度を高めた濃縮SiGe層とすることもできる。
この場合、ボンドウェーハのシリコン基板の薄膜化は、研削研磨法やPACE(Plasma Assisted Chemical Etching)法などの気相エッチング、また、イオン注入剥離法(スマートカット(登録商標)法とも呼ばれる)などにより行われる。
イオン注入剥離法とは、ボンドウェーハの表面、すなわちSi1−XGe層の表面から水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一方を注入し、ボンドウェーハ内部、例えば表面近傍に微小気泡層を形成させ、ボンドウェーハをイオン注入面側で酸化膜を介してベースウェーハと密着させた後に熱処理(剥離熱処理)を加えて微小気泡層を劈開面(剥離面)としてボンドウェーハを薄膜状に剥離し、さらに熱処理(結合熱処理)を加えて二枚のウェーハを強固に結合して貼り合わせウェーハとする技術である。
特許文献3の開示では、シリコン基板上にSi1−XGe層、シリコン層、絶縁層が形成されたボンドウェーハのシリコン基板中にイオン注入により分離層を形成し、このボンドウェーハの絶縁層の表面をベースウェーハと貼り合わせる。その後分離層で剥離してベースウェーハ側に移設された剥離層のシリコン層を歪みSi層とすることが開示されている。
特開2001−217430号公報 特開2002−164520号公報 特開2002−305293号公報
しかし、イオン注入剥離法を用いて貼り合わせウェーハを作製する場合、Si1−XGe層をその上のSi層および絶縁層を介してベースウェーハと貼り合わせた場合には、Si層および絶縁層の存在によりSiGe層が拘束されるので、Ge濃度を高めても濃縮SiGe層内の格子緩和が十分に行なわれない。この場合、その直上の歪みSi層も十分な歪みが得られないものとなる。
また、イオン注入時に注入面であるSi1−XGe層、Si層、絶縁層等の表面に有機物や金属不純物などの汚染や面荒れが発生し、イオン注入後にSi1−XGe層等の表面とベースウェーハとを酸化膜を介して密着させた場合に、剥離熱処理後の貼り合わせ面にボイドやブリスターなどの結合不良が発生するという問題があった。このようなボイドやブリスターは貼り合わせウェーハの製造歩留まりを低下させるものである。
本発明は上記課題を解決し、格子緩和が十分に行なわれ、ミスフィット転位等の結晶欠陥が抑制されたSiGe層を形成することにより、その上に十分な歪みを有する良質な歪みSi層を成長させ、またイオン注入剥離法を用いた際のイオン注入に伴うSi1−XGe層等の表面に有機物や金属不純物が付着して汚染されることによる貼り合わせ面でのボイドやブリスターなどの結合不良の発生を防止する貼り合せウェーハの製造方法および貼り合わせウェーハを提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明は、貼り合わせウェーハの製造方法であって、少なくとも、ボンドウェーハとなるシリコン単結晶ウェーハの表面にSi1−XGe層(0<X<1)を形成し、該Si1−XGe層を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することによりイオン注入層を形成し、前記Si1−XGe層の表面とベースウェーハの表面とを絶縁膜を介してまたは直接密着させ、その後前記イオン注入層で剥離を行い、前記剥離によりベースウェーハ側に移設した剥離層の表面を熱酸化して熱酸化膜を形成し、該形成した熱酸化膜を除去することによりSiGe層を露出させ、該露出したSiGe層の表面にシリコン単結晶層をエピタキシャル成長させることを特徴とする貼り合わせウェーハの製造方法を提供する。
このように、ボンドウェーハとなるシリコン単結晶ウェーハの表面にSi1−XGe層(0<X<1)を形成した後イオン注入層を形成する。そして該Si1−XGe層の表面とベースウェーハの表面とをシリコン酸化膜などの絶縁膜を介してまたは直接密着させれば、Si1−XGe層とベースウェーハとの界面にすべりが発生しやすくなり、その後剥離層の表面を熱酸化して熱酸化膜を形成し、これを除去して露出したSiGe層は、転位の発生が抑制されつつ格子緩和が十分に行われたものとなる。従って、その表面に良質な歪みSi層をエピタキシャル成長させることができる。以下では、このように熱酸化膜を形成する熱処理を熱酸化膜形成熱処理と言う場合がある。
また、本発明は、貼り合わせウェーハの製造方法であって、少なくとも、ボンドウェーハとなるシリコン単結晶ウェーハの表面にSi1−XGe層(0<X<1)を形成し、該Si1−XGe層を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することによりイオン注入層を形成し、前記Si1−XGe層の表面とベースウェーハの表面とを絶縁膜を介してまたは直接密着させ、その後前記イオン注入層で剥離を行い、前記剥離によりベースウェーハ側に移設した剥離層の表面に酸化膜を形成した後、非酸化性ガス雰囲気下で前記剥離層を格子緩和させる熱処理を行い、該熱処理後、前記形成した酸化膜を除去することにより露出した前記剥離層のSi1−XGe層の表面にシリコン単結晶層をエピタキシャル成長させることを特徴とする貼り合わせウェーハの製造方法を提供する。
前述のように、該Si1−XGe層の表面とベースウェーハの表面とをシリコン酸化膜などの絶縁膜を介してまたは直接密着させれば、Si1−XGe層とベースウェーハとの界面にすべりが発生しやすくなる。この場合、熱酸化膜形成熱処理を行なわずに、Geの外方拡散を防止するための酸化膜を剥離層の表面に形成した後、非酸化性ガス雰囲気下で剥離層を格子緩和させる熱処理を行っても、剥離層のSi1−XGe層は転位の発生が抑制されつつ格子緩和が十分に行われたものとなる。従って、酸化膜除去後に露出したSi1−XGe層表面に良質な歪みSi層をエピタキシャル成長させることができる。
以下では、このように非酸化性ガス雰囲気下で剥離層を格子緩和させる熱処理を、格子緩和熱処理と言う場合がある。なお、非酸化性ガスとしてはアルゴン、窒素、水素、あるいはこれらの混合ガス等を用いることができる。
この場合、前記酸化膜形成の際に、前記Si1−XGe層の熱酸化を行い、該Si1−XGe層のGeを濃縮させることができる。
このように、所望のGe濃度と十分な格子緩和を実現するために、酸化濃縮熱処理、あるいは酸化濃縮熱処理と格子緩和熱処理の両方を行なうこともできる。このように熱酸化膜の形成によりSi1−XGe層のGeを濃縮する熱処理を、酸化濃縮熱処理と言う場合がある。この熱処理では、Geの濃縮と共に格子緩和も行なわれる。
また、前記イオン注入層を前記Si1−XGe層の内部又は前記ボンドウェーハとの界面に形成し、前記Si1−XGe層の表面とベースウェーハの表面とを絶縁膜を介して密着させることが好ましい。
このようにすれば、酸化濃縮熱処理又は格子緩和熱処理の際にSi1−XGe層は酸化膜等の絶縁層に挟まれた状態となり、Si1−XGe層とシリコン単結晶との界面が存在しないことになる。すなわち、格子定数の異なるものの結晶界面が存在しないことになる。従って、この状態で酸化濃縮熱処理や格子緩和熱処理を行なっても、結晶界面に起因するミスフィット転位が発生しなくなる。よって、面粗さが抑制され、貫通転位密度が低減し、理想的なSiGe結晶が形成できる。
また、少なくとも前記水素イオンの注入前に前記Si1−XGe層の表面に保護膜を形成し、該保護膜を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することにより前記イオン注入層の形成を行い、その後前記保護膜を除去して露出した前記Si1−XGe層の表面と前記ベースウェーハの表面とを絶縁膜を介してまたは直接密着させることが好ましい。
このように、少なくとも水素イオンの注入前にSi1−XGe層の表面に保護膜を形成し、該保護膜を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することによりイオン注入層の形成を行い、その後保護膜を除去してSi1−XGe層を露出させれば、イオン注入時に注入表面に付着する有機物や金属不純物を除去することができるので、剥離熱処理後の貼り合わせ面でのボイドやブリスターの発生を防止することができる。
また、前記Xを0.20以下とすることが好ましい。
このように、Geの濃度が20%以下であれば、転位が十分に少ないSi1−XGe層とすることができる。
また、前記保護膜を少なくともシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン単結晶膜、アモルファスシリコン膜、ポリシリコン膜のいずれか一種とすることが好ましい。
保護膜がこれらの膜であれば、保護膜として充分に機能するし、気相成長法等により容易に形成することができる。また、シリコン酸化膜であれば、熱酸化により形成することも可能であり、また後工程で容易に除去することができる。
そして、前記イオン注入を前記保護膜の表面に垂直な方向から行ってもよい。
イオン注入の際に発生するチャネリング防止のためにはイオン注入を斜め方向から行ったほうがよいが、注入深さ分布の面内均一性が悪化する。本発明のように保護膜を形成し、イオン注入を保護膜の表面に垂直な方向から行えば、チャネリングの発生を防止でき、かつイオンの注入深さの面内均一性を高めることが可能であり、良質なイオン注入層を形成することができる。特に保護膜がシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、アモルファスシリコン膜、ポリシリコン膜等であれば、チャネリングの発生を効果的に防止することができる。
この場合、前記ベースウェーハの表面とボンドウェーハの露出したSi1−XGe層の表面との密着に介する絶縁膜を前記ベースウェーハの表面のみに形成させることが好ましい。
このように、ベースウェーハの表面のみに形成された絶縁膜を介してベースウェーハとボンドウェーハの露出したSi1−XGe層の表面とを密着させれば、Si1−XGe層とベースウェーハとの貼り合わせ面にすべりが十分に発生しやすくなり、その後熱酸化膜の形成により形成された濃縮SiGe層や格子緩和熱処理がされたSi1−XGe層は、転位の発生が抑制されつつ格子緩和が十分に行われたものとなる。
また、前記ベースウェーハの表面とボンドウェーハの露出したSi1−XGe層の表面との密着に介する絶縁膜を少なくとも前記露出したSi1−XGe層の表面に50nm以下の厚さで形成させてもよい。
このように、ベースウェーハの表面とボンドウェーハの露出したSi1−XGe層の表面との密着に介する絶縁膜が露出したSi1−XGe層の表面に50nm以下の厚さで形成されたものであれば、貼り合わせ面に発生するすべりは十分なものとなり、その後熱酸化膜の形成により形成された濃縮SiGe層や格子緩和熱処理がされたSi1−XGe層は、転位の発生が抑制されつつ格子緩和が十分に行われたものとなる。
前記ベースウェーハとしてシリコン単結晶ウェーハまたは絶縁性ウェーハを用いることができる。
このようにベースウェーハがシリコン単結晶ウェーハであれば、熱酸化や気相成長法等により容易に絶縁膜を形成でき、その絶縁膜を介してボンドウェーハの露出したSi1−XGe層の表面と密着することができる。また、用途に応じて、露出したSi1−XGe層を直接、石英、炭化珪素、アルミナ、ダイヤモンド等の絶縁性のベースウェーハに貼り合わせてもよい。
この場合、前記Si1−XGe層を熱酸化してSi1−XGe層のGeの濃縮する際の温度を900℃以上とすることが好ましい。
このように、Si1−XGe層の熱酸化温度を900℃以上とすれば、酸化膜とSiGe層との界面にGeの析出の発生を防止することができる。
また、前記剥離層の表面を熱酸化して表面のSi層を熱酸化膜にする際の温度を1000℃以下とすることが好ましい。
このように、剥離層の表面を熱酸化して表面のSi層を熱酸化膜にする際の温度を1000℃以下とすれば、剥離層の表面のSi層に残留するイオン注入によるダメージが形成される熱酸化膜に取り込まれる際に、OSF(Oxidation induced Stacking Fault:酸素誘起積層欠陥)などの欠陥の発生を防止することができる。
また、本発明は、ベースウェーハ上に埋め込み酸化膜、SiGe層、Si層が順次積層された構造を有する貼り合わせウェーハであって、前記埋め込み酸化膜とSiGe層との境界面が貼り合わせ界面であり、前記Si層はエピタキシャル層であることを特徴とする貼り合わせウェーハを提供する。
このように、シリコン単結晶ウェーハなどのベースウェーハ上に埋め込み酸化膜、SiGe層、Si層が順次積層された構造を有する貼り合わせウェーハであって、前記埋め込み酸化膜とSiGe層との境界面が貼り合わせ界面であれば、SiGe層は転位の発生が抑制され格子緩和が十分にされた結晶性のよいものであり、その表面にエピタキシャル成長させたSi層は良質な歪みSi層となる。
さらに、本発明は、絶縁性ベースウェーハ上にSiGe層、Si層が順次積層された構造を有する貼り合わせウェーハであって、前記絶縁性ベースウェーハとSiGe層との境界面が貼り合わせ界面であり、前記Si層はエピタキシャル層であることを特徴とする貼り合わせウェーハを提供する。
このように、石英、炭化珪素、アルミナ、ダイヤモンド等の絶縁性ベースウェーハ上にSiGe層、Si層が順次積層された構造を有する貼り合わせウェーハであって、前記絶縁性ベースウェーハとSiGe層との境界面が貼り合わせ界面であれば、SiGe層は転位の発生が抑制され格子緩和が十分にされた結晶性のよいものであり、その表面にエピタキシャル成長させたSi層は良質な歪みSi層となる。
本発明に従い、ボンドウェーハとなるシリコン単結晶ウェーハの表面にSi1−XGe層(0<X<1)、を形成した後イオン注入層を形成し、該Si1−XGe層の表面とベースウェーハの表面とをシリコン酸化膜などの絶縁膜を介してまたは直接密着させれば、Si1−XGe層とベースウェーハとの界面にすべりが発生しやすくなり、その後熱酸化膜形成熱処理を行なったSiGe層や酸化濃縮熱処理により形成された濃縮SiGe層、格子緩和熱処理が行なわれたSi1−XGe層は、転位の発生が抑制されつつ格子緩和が十分に行われたものとなる。従って、その表面に良質で十分な歪みを有する歪みSi層をエピタキシャル成長させることができる。
また、イオン注入層をSi1−XGe層の内部又はボンドウェーハとの界面に形成し、Si1−XGe層の表面とベースウェーハの表面とを絶縁膜を介して密着させれば、Si1−XGe層とシリコン単結晶との界面が存在しないので、この状態で熱酸化膜形成熱処理や酸化濃縮熱処理、格子緩和熱処理を行なえば、結晶界面に起因するミスフィット転位をより確実に発生しなくなるようにすることができる。
また、少なくとも水素イオンの注入前にSi1−XGe層の表面に保護膜を形成し、該保護膜を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することによりイオン注入層の形成を行い、その後保護膜を除去してSi1−XGe層を露出させれば、イオン注入時に注入表面に付着する有機物や金属不純物などの汚染物や面荒れを除去することができる。また、貼り合わせを行う前には、通常、貼り合わせ面を十分に清浄化するための洗浄が必要であるが、SiGeが露出した表面に通常のSiと同等の洗浄を行うと、SiGe表面はSi表面に比べて面荒れが発生しやすいため、結合不良が多発してしまう。しかしながら本発明の場合、保護膜を除去することによりイオン注入時の表面汚染が排除されるため、貼り合わせ前の洗浄を通常の場合よりもエッチング作用の少ないマイルドな条件にすることができるので、SiGe面の面荒れを抑制することができ、貼り合わせウェーハの製造の際の貼り合わせ面でのボイドやブリスターの発生を防止し、製造歩留まりの向上に寄与する。
また、埋め込み酸化膜を表層に備えたベースウェーハまたは絶縁性ベースウェーハの上に、SiGe層、Si層が順次積層された構造を有する貼り合わせウェーハであって、前記埋め込み酸化膜または絶縁性ベースウェーハとSiGe層との境界面が貼り合わせ界面であれば、SiGe層は転位の発生が抑制され格子緩和が十分にされた結晶性のよいものであり、その表面にエピタキシャル成長させたSi層は良質な歪みSi層となる。
以下では、本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
前述したように、イオン注入剥離法を用いて貼り合わせウェーハを作製する場合、Si1−XGe層をその上のSi層および絶縁層を介してベースウェーハと貼り合わせた場合には、Si層および絶縁層の存在によりSiGe層が拘束されるので、Ge濃度を高めても濃縮SiGe層内の格子緩和が十分に行なわれない。この場合、その直上の歪みSi層も十分な歪みが得られないものとなった。
また、イオン注入時にはSi1−XGe層の表面に有機物や金属不純物が付着して汚染される。さらに、Si1−XGe層の表面に面荒れも発生し、イオン注入後にSi1−XGe層の表面とベースウェーハとを酸化膜を介して密着させた場合に、剥離熱処理後の貼り合わせ面にボイドやブリスターなどの結合不良が発生するという問題があった。
本発明者らは、上記貼り合わせウェーハ作製の際に、Si1−XGe層(0<X<1)の表面とベースウェーハの表面とを絶縁酸化膜を介してまたは直接密着させれば、Si1−XGe層とベースウェーハとの界面にすべりが発生しやすくなり、その後熱酸化膜形成熱処理を行なったSiGe層や酸化濃縮熱処理により形成された濃縮SiGe層、格子緩和熱処理を行なったSi1−XGe層は、転位の発生が抑制されるとともに格子緩和が十分に行われたものとなることを見いだし、さらに、イオン注入層をSi1−XGe層の内部又はボンドウェーハとの界面に形成し、Si1−XGe層の表面とベースウェーハの表面とを絶縁膜を介して密着させれば、この状態で熱酸化膜形成熱処理や酸化濃縮熱処理、格子緩和熱処理をおこなってもミスフィット転位が発生しにくくなることを見いだした。また、少なくとも水素イオンの注入前にSi1−XGe層の表面に保護膜を形成し、該保護膜を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することによりイオン注入層の形成を行い、その後保護膜を除去してSi1−XGe層を露出させれば、イオン注入時に注入表面に付着する有機物や金属不純物などの汚染物や面荒れを除去することができることを見いだし、本発明を完成させた。
以下では、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1(a)〜(g)は、本発明の第一の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。
まず、図1(a)のように、気相成長法により、ボンドウェーハとなるシリコン単結晶ウェーハ1の表面にSi1−XGe層2を10〜500nm程度の厚さで成長させる。この場合、Si1−XGe層2のX、すなわちGe組成を一定とすることもできるが、例えば、成長初期にX=0とし、表面に向けてXを漸次増加させた傾斜組成層として形成すれば、Si1−XGe層に発生する転位を効果的に抑制することができる。なお、X≦0.2、好ましくはX≦0.15であれば転位が十分に抑制されたものとできる。
気相成長は、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着)法やMBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシー)法などにより行うことができる。CVD法の場合は、例えば、原料ガスとしてSiH又はSiHClとGeHとの混合ガスを用いることができる。キャリアガスとしてはHが用いられる。成長条件としては、例えば温度600〜1,000℃、圧力100Torr以下とすればよい。
次に、図1(b)に示すように、前記Si1−XGe層2を通して、水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を所定のドーズ量で注入してイオン注入層4を形成する。この場合、イオン注入深さは注入エネルギーの大きさに依存するので、所望の注入深さになるように注入エネルギーを設定すればよい。尚、本発明におけるイオン注入深さは、ボンドウェーハであるシリコン単結晶ウェーハ1の内部までとしてもよいが、後の熱酸化工程でのミスフィット転位の発生を確実に防止するためには、図1のようにSi1−XGe層2の内部又はボンドウェーハとSi1−XGe層2の界面とすることが好ましい。
次に、図1(c)に示すように、Si1−XGe層2の表面とベースウェーハ5の表面とを絶縁膜であるシリコン酸化膜6を介して室温にて密着させる。この際、室温での貼り合わせを行う前には、通常、貼り合わせ面を十分に清浄化するために、例えば、NHOHとHの混合水溶液(SC−1:Standard Cleaning1)による洗浄を行なうが、この際、Siに比べて洗浄時のエッチング作用により面荒れを起こしやすいSiGe表面の面荒れを最小限に抑えるように洗浄条件を選ぶ。この場合、シリコン酸化膜6はSi1−XGe層2の表面とベースウェーハ5の表面のいずれか一方、あるいは両方に形成することができるが、ベースウェーハ5の表面のみに形成した場合、Si1−XGe層2とシリコン酸化膜6との界面が貼り合わせ面となるため、その貼り合わせ面においてすべりが発生しやすく、後工程で熱酸化膜8の形成によりGe濃度が高められた濃縮SiGe層9の格子緩和が行なわれやすく、濃縮SiGe層9の中の転位の発生を抑制することができる。また、シリコン酸化膜6をSi1−XGe層2の表面に形成する場合は、その厚さが50nm以下であれば、貼り合わせ面に発生するすべりは十分なものとなり、その後熱酸化膜8の形成により形成された濃縮SiGe層9は、転位の発生が抑制されつつ格子緩和が十分に行われたものとなる。なお、ベースウェーハ5が石英、炭化珪素、アルミナ、ダイヤモンド等の絶縁性ウェーハであれば、Si1−XGe層2とベースウェーハ5を直接密着させてもよい。
次に、図1(d)に示すように、例えば500℃以上の熱処理(剥離熱処理)を加えることによりイオン注入層4を劈開面として剥離する。これにより、Si1−XGe層の一部又は全部7が剥離層としてベースウェーハ側に移設される。
なお、図1(c)に示すSi1−XGe層2の表面とベースウェーハ5の表面とを密着させる工程の前処理として、両ウェーハの密着に供される面をプラズマ処理することにより密着強度を高めれば、密着後の剥離熱処理を行なうことなくイオン注入層4で機械的に剥離することも可能である。
次に、図1(e)に示すように、ベースウェーハ側に移設された剥離層、すなわち移設されたSi1−XGe層7の表面を例えばドライ酸素雰囲気下で熱酸化し熱酸化膜8を形成する。この場合、移設されたSi1−XGe層7の一部が熱酸化されると、Geは酸化膜中にはほとんど取り込まれないため、熱酸化された部分に存在したGeは熱酸化されていない部分に移動し、Geが濃縮された濃縮SiGe層9が形成される。以上のように移設されたSi1−XGe層7を酸化することにより濃縮SiGe層9の中のGe濃度が高められるので濃縮SiGe層9の中にはより強い歪み(圧縮歪み)が発生するが、濃縮SiGe層9の近傍には化学的結合が完全ではない貼り合わせ界面が存在するので、その界面において濃縮SiGe層9の歪みを緩和するようなすべりが発生し、濃縮SiGe層9の中の転位の発生を抑制しつつ格子緩和が達成される。さらに、イオン注入層4をSi1−XGe層2の内部又はボンドウェーハ5との界面にすれば、移設されたSi1−XGe層7はシリコン単結晶との界面が存在しないので、より確実にミスフィット転位が発生しなくなる。よって、面粗さが抑制され、貫通転位密度が低減し、理想的なSiGe結晶が形成できる。なお、このような貫通転位は、貼り合わせウェーハをセコ(Secco)エッチングすることによりセコ欠陥として確認できる。
このとき、熱酸化温度が900℃未満では熱酸化膜8と濃縮SiGe層9の界面にGeの析出が発生しやすくなるため、熱酸化温度を900℃以上、好ましくは1000℃以上とすることが望ましい。また、酸化後にAr、H、Nなどの非酸化性雰囲気での熱処理を追加することによりGeを拡散させ、深さ方向でGe濃度が均一となる様にすることもできる。また、酸化濃縮熱処理は、移設されたSi1−XGe層7の表面のダメージ層をわずかに研磨(タッチポリッシュ)した後に行なうことが好ましい。
なお、図1(b)でイオン注入深さをシリコン単結晶ウェーハ1の内部とし、剥離層表面がSi層となっている場合は、表面のSi層だけを熱酸化してもよく、その場合はSi1−XGe層の一部まで酸化して酸化濃縮をしなくてもよい。
次に、図1(f)に示すように、形成された熱酸化膜8を除去して格子緩和された濃縮SiGe層9を露出する。熱酸化膜除去にはHF水溶液を用いることができる。
また、この熱酸化膜除去の後に、濃縮SiGe層9の面粗さを改善するために化学機械研磨(CMP)を行なってもよい。
最後に、図1(g)に示すように、露出した濃縮SiGe層9の表面に気相成長法によりシリコン単結晶層10をエピタキシャル成長する。エピタキシャル成長はCVD法やMBE法などにより行うことができる。CVD法の場合は、例えば、原料ガスとしてSiH又はSiHClを用いることができる。成長条件としては、温度600〜1,000℃、圧力100Torr以下とすればよい。形成されたシリコン単結晶層10は、その下層である濃縮SiGe層9との格子定数の差異により、引っ張り歪みを内在する歪みSi層となる。転位の少ない良質な濃縮SiGe層9の上に形成されているので、良質な歪みSi層となる。エピタキシャル成長するシリコン単結晶層10の厚さは、効果的な歪みとデバイス作製時の加工性及び品質とを確保するため、10〜50nm程度とするのが好ましい。
図2(a)〜(h)は、本発明の第二の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。図2(a)〜(d)の工程は図1(a)〜(d)と同様の工程で行うことができる。
次に、図2(e)に示すように、移設されたSi1−XGe層17の表面に酸化膜18を形成する。このように酸化膜18を形成する理由は、その後の格子緩和熱処理の際に移設されたSi1−XGe層17のGe原子が表面から外方拡散しないようにするためである。このような酸化膜の形成は、例えば400℃程度の温度でCVD法により表面に堆積することで行なってもよいし、800℃程度かそれ以下のウェット酸化雰囲気中で表面の熱酸化により行なってもよい。また、酸化膜18を形成する前にSi1−XGe層17の表面をタッチポリッシュすることもできる。
次に、図2(f)に示すように、例えばアルゴンガスのような非酸化性ガス雰囲気下で移設されたSi1−XGe層17を格子緩和させる熱処理を行なう。この熱処理の温度は1000℃以上であり、好ましくは1200℃以上である。このような格子緩和熱処理によっても、Si1−XGe層17は転位の発生が抑制されつつ格子緩和が十分に行われたものとなる。しかも、表面に酸化膜18を形成しているので、格子緩和熱処理によりGe原子が表面から外方拡散するのを防止できる。なお、このように酸化濃縮熱処理を行なわずに格子緩和熱処理を行なえば格子緩和ができるが、所望のGe濃度とするため、あるいは格子緩和をさらに行なうために、酸化濃縮熱処理と格子緩和熱処理を両方行なってもよい。その場合、例えば、上記酸化膜17の形成の際に表面の熱酸化により酸化濃縮を行い、さらにその後格子緩和熱処理を行なえばよい。
次に、図2(g)に示すように、形成された熱酸化膜18を除去して格子緩和されたSi1−XGe層17を露出する。熱酸化膜除去にはHF水溶液を用いることができる。
また、この熱酸化膜除去の後に、Si1−XGe層17の面粗さを改善するために化学機械研磨(CMP)を行なってもよい。
最後に、図2(h)に示すように、露出したSi1−XGe層17の表面に気相成長法によりシリコン単結晶層20をエピタキシャル成長する。この工程は、図1(g)と同様の工程で行なうことができる。こうして形成されたシリコン単結晶層20は良質な歪みSi層となる。
図3(a)〜(i)は、本発明の第三の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。図3(a)の工程は、図1(a)と同様の工程で行なうことができる。
次に、図3(b)に示すように、成長させたSi1−XGe層22の表面に保護膜23を形成する。保護膜23としては、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン結晶膜(単結晶、多結晶、ポリシリコン)などを用いることができる。これらの保護膜は、いずれも気相成長法で形成することができる。保護膜がシリコン酸化膜の場合は、熱酸化により膜形成することも可能であり、また後工程での除去が容易である。
そして、図3(c)に示すように、前記保護膜23を通して、水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を所定のドーズ量で注入してシリコン単結晶ウェーハ21の内部にイオン注入層24を形成する。この場合、イオン注入深さは注入エネルギーの大きさに依存するので、所望の注入深さになるように注入エネルギーを設定すればよい。尚、本発明におけるイオン注入深さは、ボンドウェーハであるシリコン単結晶ウェーハ21の内部までとしてもよいし、ボンドウェーハとSi1−XGe層22の界面、あるいは後述のようにSi1−XGe層22の内部としてもよい。要するに、貼り合わせ後の剥離層としてSi1−XGe層22の少なくとも一部がベースウェーハに移設されればよい。
また、イオン注入を保護膜23の表面に垂直な方向から行えば、チャネリングの発生を防止しかつイオンの注入深さの面内均一性を高めることができ、良質なイオン注入層24を形成することができる。特に保護膜23がシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、アモルファスシリコン膜、ポリシリコン膜等であれば、チャネリングの発生を有効に防止することができる。
次に、図3(d)に示すように、保護膜23をその表面に付着した有機物や金属不純物と共に除去してSi1−XGe層22を露出させる。保護膜23の除去は、Si1−XGe層22に対して選択比の高いエッチング液を用いて行うことができる。例えば、保護膜がシリコン酸化膜の場合はHF水溶液、シリコン窒化膜の場合は熱リン酸等を用いればよい。また、ドライエッチングを利用することもできる。保護膜3を除去することにより、イオン注入時に表面に付着した有機物や金属不純物を同時に除去することができるので、後工程におけるボイド、ブリスター等の結合不良の発生を防止することができる。
次に、図3(e)に示すように、露出したSi1−XGe層22の表面とベースウェーハ25の表面とを絶縁膜であるシリコン酸化膜26を介して室温にて密着させる。この際、室温での貼り合わせを行う前には、前述のように、貼り合わせ面を十分に清浄化するために、例えばSC−1洗浄液による洗浄を行なうが、本発明の場合、保護膜23を除去することによりイオン注入時の表面汚染が排除されているため、それほど洗浄効果の高い洗浄は必要とされない。従って、通常のSC−1よりも低い液温(例えば50℃程度)のエッチング作用の小さい条件で洗浄することが可能となる。これにより、Siに比べて洗浄時のエッチング作用により面荒れを起こしやすいSiGe表面の面荒れを最小限に抑えることができる。この場合も、前述した場合と同様に、シリコン酸化膜26はSi1−XGe層22の表面とベースウェーハ25の表面のいずれか一方、あるいは両方に形成することができる。ベースウェーハ25の表面のみに形成した場合、Si1−XGe層22とシリコン酸化膜26との界面が貼り合わせ面となるため、その貼り合わせ面においてすべりが発生しやすく、後工程で熱酸化膜28の形成によりGe濃度が高められた濃縮SiGe層29の格子緩和が行なわれやすく、濃縮SiGe層29の中の転位の発生を抑制することができる。また、シリコン酸化膜26をSi1−XGe層22の表面に形成する場合は、その厚さが50nm以下であれば、貼り合わせ面に発生するすべりは十分なものとなり、その後熱酸化膜28の形成により形成された濃縮SiGe層29は、転位の発生が抑制されつつ格子緩和が十分に行われたものとなる。なお、ベースウェーハ25が石英、炭化珪素、アルミナ、ダイヤモンド等の絶縁性ウェーハであれば、露出したSi1−XGe層2とベースウェーハ25を直接密着させてもよい。
次に、図3(f)に示すように、例えば500℃以上の熱処理(剥離熱処理)を加えることによりイオン注入層4を劈開面として剥離する。これにより、シリコン単結晶ウェーハの一部27とSi1−XGe層22が剥離層としてベースウェーハ側に移設される。
なお、この場合も、図3(e)に示す露出したSi1−XGe層22の表面とベースウェーハ25の表面とを密着させる工程の前処理として、両ウェーハの密着に供される面をプラズマ処理することにより密着強度を高めれば、密着後の剥離熱処理を行なうことなくイオン注入層24で機械的に剥離することも可能である。
次に、図3(g)に示すように、ベースウェーハ側に移設された剥離層の表面を熱酸化し熱酸化膜28を形成する。このときの熱酸化は剥離層のシリコン層27とSi1−XGe層22の一部まで行う。この場合、剥離層のSi1−XGe層22の一部が熱酸化されると、前述したような原理で、Geが濃縮された濃縮SiGe層29が形成される。以上のようにSi1−XGe層22を酸化することにより濃縮SiGe層29の中のGe濃度が高められるので濃縮SiGe層29の中にはより強い歪み(圧縮歪み)が発生するが、濃縮SiGe層29の近傍には化学的結合が完全ではない貼り合わせ界面が存在するので、その界面において濃縮SiGe層29の歪みを緩和するようなすべりが発生し、濃縮SiGe層29の中に転位を発生させることなく格子緩和が達成される。
この場合、シリコン層27の表面にはイオン注入によるダメージが残留しているため、剥離層表面を直接1000℃より高温で熱酸化するとOSFが発生しやすいので、シリコン層27の熱酸化の際はダメージ層が熱酸化膜に取り込まれるまでは1000℃以下、好ましくは950℃以下の温度で熱酸化するか、あるいは、剥離面をわずかに研磨(タッチポリッシュ)した後に熱酸化することが好ましい。
一方、上記に引き続いてSi1−XGe層22を熱酸化する場合には、前述のように熱酸化温度が900℃未満では熱酸化膜28と濃縮SiGe層29の界面にGeの析出が発生しやすくなるため、酸化温度を900℃以上、好ましくは1000℃以上とすることが望ましい。また、酸化後にAr、H、Nなどの非酸化性雰囲気での熱処理を追加することによりGeを拡散させ、深さ方向でGe濃度が均一となる様にすることもできる。
すなわち、シリコン単結晶ウェーハ21の内部にイオン注入層を形成して剥離を行い、剥離層表面がシリコン層27である場合は、シリコン層27の全体が熱酸化膜に変化するまで1000℃以下、好ましくは950℃以下の温度で熱酸化を行い、その後にシリコン層27の下部にあるSi1−XGe層22の熱酸化を行う際には900℃以上、好ましくは1000℃以上の温度で酸化するという工程が好適である。
次に、図3(h)に示すように、形成された熱酸化膜28を除去して格子緩和された濃縮SiGe層29を露出する。熱酸化膜除去にはHF水溶液を用いることができる。
最後に、図3(i)に示すように、露出した濃縮SiGe層29の表面に気相成長法によりシリコン単結晶層30をエピタキシャル成長する。この工程は、図1(g)と同様の工程で行なうことができる。こうして形成されたシリコン単結晶層30は良質な歪みSi層となる。
図4(a)〜(i)は、本発明の第四の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。図4(a)、(b)のシリコン単結晶ウェーハ31の表面へのSi1−XGe層32の形成及び保護膜33の形成は図3(a)、(b)と同様の工程で行うことができる。
次に、図4(c)に示すように、前記保護膜33を通して所定のドーズ量で水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入して、Si1−XGe層32の内部にイオン注入層34を形成する。この場合、Si1−XGe層32とシリコン単結晶ウェーハ31との界面にイオン注入層34を形成してもよい。イオン注入深さは注入エネルギーの大きさに依存するので、所望の注入深さになるように注入エネルギーを設定すればよい。
次に、図4(d)、(e)に示すように、保護膜33をその表面に付着した有機物や金属不純物と共に除去してSi1−XGe層32を露出させ、露出したSi1−XGe層32の表面とベースウェーハ35の表面とを絶縁酸化膜36を介してまたは直接密着させる。これらの工程は図3(d)、(e)と同様の工程で行うことができる。
次に、図4(f)に示すように、例えば500℃以上の熱処理(剥離熱処理)を加えることによりイオン注入層34を劈開面として剥離する。これにより、Si1−XGe層の一部又は全部37がベースウェーハ側に移設される。なお、この場合も、露出したSi1−XGe層32の表面とベースウェーハ35の表面とを密着させる工程の前処理として、両ウェーハの密着に供される面をプラズマ処理することにより密着強度を高めて、剥離熱処理を行なうことなくイオン注入層34で機械的に剥離してもよい。
次に、図4(g)に示すように、ベースウェーハ側に移設された剥離層、すなわち移設されたSi1−XGe層37の表面を熱酸化し熱酸化膜38を形成する。この場合、熱酸化膜38の形成により、Geが濃縮された濃縮SiGe層39が形成される。濃縮SiGe層39の中にはより強い歪み(圧縮歪み)が発生するが、濃縮SiGe層39の近傍には貼り合わせ界面が存在するので、その界面において濃縮SiGe層39の歪みを緩和するようなすべりが発生し、濃縮SiGe層39の中に転位を発生させることなく格子緩和が達成される。
この場合も、前述のようにGeは酸化膜中にほとんど取り込まれないため熱酸化により濃縮SiGe層39の中に濃縮されるが、熱酸化温度が900℃未満では熱酸化膜38と濃縮SiGe層39の界面にGeの析出が発生しやすくなるため、酸化温度を900℃以上、好ましくは1000℃以上とすることが望ましい。
また、移設されたSi1−XGe層37の表面のダメージ層をタッチポリッシュした後、酸化温度を900℃以上、好ましくは1000℃以上で移設されたSi1−XGe層37を熱酸化してGeの濃縮を行なうことが望ましい。この場合、剥離層の表面にはSi層がなく、OSFが発生するといった問題は生じないので、すぐに1000℃以上の温度で熱処理して差し支えない。
次に、図4(h)に示すように、形成された熱酸化膜38を除去して格子緩和された濃縮SiGe層39を露出する。熱酸化膜38の除去にはHF水溶液を用いることができる。
そして最後に、図4(i)に示すように、露出した濃縮SiGe層39の表面に気相成長法によりシリコン単結晶層40をエピタキシャル成長する。この工程は、図1(g)と同様の工程で行なうことができる。こうして形成されたシリコン単結晶層40は良質な歪みSi層となる。
以下、本発明の実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
直径200mmのシリコン単結晶ウェーハの表面にCVD法によりSi0.90Ge0.10層(X=0.10)を約120nm成長させ、このSi0.90Ge0.10層を通して水素イオン(H)を注入エネルギー11keV、ドーズ量5×1016atoms/cmの条件でイオン注入し、Si0.90Ge0.10層とシリコン単結晶ウェーハの界面にイオン注入層を形成した。水素イオン注入後、Si0.90Ge0.10層表面をSC−1洗浄液で洗浄し、この表面と、100nmの熱酸化膜付きのシリコン単結晶ベースウェーハとを室温で密着させ、アルゴン雰囲気下で500℃、30分の剥離熱処理を行ってイオン注入層で剥離し、Si0.90Ge0.10層をベースウェーハ側に移設させた。次に温度1200℃でSi0.90Ge0.10層の一部を熱酸化することにより、Ge濃度が20%で厚さ約50nmの濃縮SiGe層を形成した。その後15%HF水溶液により酸化膜を除去し、濃縮SiGe層を露出させ、その表面にCVD法によりシリコン層を15nmの厚さだけエピタキシャル成長させた。
このように作製した貼り合わせウェーハを20枚用意し、表面を目視してボイド及びブリスターの発生数をカウントしたところ、一ウェーハあたりのボイド及びブリスターの発生数は約1個であった。また、表面をセコエッチングして結晶欠陥を観察したところ、セコ欠陥は少なく、ミスフィット転位の発生が抑制されていることが確認された。尚、シリコン層をエピタキシャル成長させる前の濃縮SiGe層の格子緩和率はX線回折法により約70%であり、理論値に近い十分な値が得られていることがわかった。
(実施例2)
直径200mmのシリコン単結晶ウェーハの表面にCVD法によりSi0.97Ge0.03層(X=0.03)を約150nm成長させ、その表面に保護膜として熱酸化によりシリコン酸化膜を50nm形成した。このシリコン酸化膜を通して水素イオン(H)を注入エネルギー40keV、ドーズ量5×1016atoms/cmの条件でイオン注入し、シリコン単結晶ウェーハの表層部にイオン注入層を形成した。水素イオン注入後、シリコン酸化膜を5%HF水溶液により除去し、Si0.97Ge0.03層を露出させた。この表面と、400nmの熱酸化膜付きのシリコン単結晶ベースウェーハとを室温で密着させ、アルゴン雰囲気下で500℃、30分の剥離熱処理を行ってイオン注入層で剥離し、Si0.97Ge0.03層とシリコン層の一部をベースウェーハ側に移設させた。次に950℃で熱酸化を行い、シリコン層を熱酸化した後、引き続き温度を1100℃に上げてSi0.97Ge0.03層の一部を熱酸化することにより、Ge濃度が20%以上で厚さ約20nmの濃縮SiGe層を形成した。その後5%HF水溶液により酸化膜を除去し、濃縮SiGe層を露出させ、その表面にCVD法によりシリコン層を50nmの厚さだけエピタキシャル成長させた。
このように作製した貼り合わせウェーハを20枚用意し、表面を目視してボイド及びブリスターの発生数をカウントしたところ、一ウェーハあたりのボイド及びブリスターの発生数は約0.5個であった。
(実施例3)
実施例2とほぼ同様の条件で貼り合わせウェーハを20枚作製した。ただし、イオン注入後にSi0.97Ge0.03層を露出させた後、Si0.97Ge0.03層の表面を熱酸化して50nmの厚さの熱酸化膜を形成してから、400nmの熱酸化膜付きのシリコン単結晶ベースウェーハと酸化膜同士を室温で密着させた。同じように表面を目視してボイド及びブリスターの発生数をカウントしたところ、一ウェーハあたりのボイド及びブリスターの発生数は約0.5個であった。
(実施例4)
直径200mmのシリコン単結晶ウェーハの表面にCVD法によりSi0.97Ge0.03層(X=0.03)を約150nm成長させ、その表面に保護膜として熱酸化によりシリコン酸化膜を50nm形成した。このシリコン酸化膜を通して水素イオン(H)を注入エネルギー15keV、ドーズ量5×1016atoms/cmの条件でイオン注入し、Si0.97Ge0.03層の内部にイオン注入層を形成した。水素イオン注入後、シリコン酸化膜を5%HF水溶液により除去し、Si0.97Ge0.03層を露出させた。この表面と、400nmの熱酸化膜付きのシリコン単結晶ベースウェーハとを室温で密着させ、アルゴン雰囲気下で500℃、30分の剥離熱処理を行ってイオン注入層で剥離し、Si0.97Ge0.03層の一部をベースウェーハ側に移設させた。次に1000℃で熱酸化を行い、移設したSi0.97Ge0.03層の一部を熱酸化した。その後5%HF水溶液により酸化膜を除去し、濃縮SiGe層を露出させ、その表面にCVD法によりシリコン層を50nmの厚さだけエピタキシャル成長させた。このように作製した貼り合わせウェーハを20枚用意し、表面を目視してボイド及びブリスターの発生数をカウントしたところ、一ウェーハあたりのボイド及びブリスターの発生数は約0.5個であった。
(比較例1)
直径200mmのシリコン単結晶ウェーハの表面にCVD法によりSi0.90Ge0.10層(X=0.10)を約120nm成長させた後、その表面に厚さ150nmのSi層を形成した。さらにこのウェーハに700℃でウェット酸化を行い、Si層の表面に厚さ100nmの熱酸化膜を形成した。そして、これらの熱酸化膜、Si層、Si0.90Ge0.10層を通して水素イオン(H)を注入エネルギー33keV、ドーズ量5×1016atoms/cmの条件でイオン注入し、Si0.90Ge0.10層とシリコン単結晶ウェーハの界面近傍にイオン注入層を形成した。水素イオン注入後、熱酸化膜表面をSC−1洗浄液で洗浄し、この熱酸化膜表面と、シリコン単結晶からなるベースウェーハとを室温で密着させ、アルゴン雰囲気下で500℃、30分の剥離熱処理を行ってイオン注入層で剥離し、熱酸化膜、Si層、Si0.90Ge0.10層をベースウェーハ側に移設させた。次に温度1200℃でSi0.90Ge0.10層の一部を熱酸化することにより、Ge濃度が20%で厚さ約50nmの濃縮SiGe層を形成した。その後15%HF水溶液により酸化膜を除去し、濃縮SiGe層を露出させ、その表面にCVD法によりシリコン層を15nmの厚さだけエピタキシャル成長させた。
このように作製した貼り合わせウェーハの表面をセコエッチングして結晶欠陥を観察したところ、セコ欠陥は実施例1に比べてかなり多く、ミスフィット転位の発生が確認された。また、濃縮SiGe層の格子緩和率は約50%であり、実施例1に比べて格子緩和率が低いことがわかった。
(比較例2)
直径200mmのシリコン単結晶ウェーハの表面にCVD法によりSi0.97Ge0.03層を約150nm成長させ、次いでCVD法によりシリコン膜を50nm成長させた。このシリコン膜を通して水素イオン(H)を注入エネルギー40keV、ドーズ量5×1016atoms/cmの条件でイオン注入し、シリコン単結晶ウェーハの表層にイオン注入層を形成した。水素イオン注入後、シリコン膜表面と400nmの熱酸化膜付きのシリコン単結晶ベースウェーハとを室温で密着させ、アルゴン雰囲気下で500℃、30分の剥離熱処理を行ってイオン注入層で剥離し、Si0.97Ge0.03層とシリコン層の一部をベースウェーハ側に移設させた。
このように作製した貼り合わせウェーハを20枚用意し、表面を目視してボイド及びブリスターの発生数をカウントしたところ、一ウェーハあたりのボイド及びブリスターの発生数は約5個であった。
すなわち、本発明に従って作製した貼り合わせウェーハは、ボイド及びブリスターの発生数が著しく少なく、本発明の効果が確認された。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は単なる例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明の第一の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。 本発明の第三の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。 本発明の第四の実施形態に従った貼り合わせウェーハの製造工程の一例を示す図である。
符号の説明
1、11、21、31…シリコン単結晶ウェーハ、
2、12、22、32…Si1−XGe層、
4、14、24、34…イオン注入層、
5、15、25、35…ベースウェーハ、
6、16、26、36…シリコン酸化膜、
7、17、37…移設されたSi1−XGe層、 27…移設されたシリコン層、
8、28、38…熱酸化膜、
9、29、39…濃縮SiGe層、
10、20、30、40…シリコン単結晶層、
18…酸化膜、
23、33…保護膜。

Claims (8)

  1. 貼り合わせウェーハの製造方法であって、少なくとも、ボンドウェーハとなるシリコン単結晶ウェーハの表面にSi1−XGe層(0<X<1)を形成し、該Si1−XGe層を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することによりイオン注入層を前記Si 1−X Ge 層の内部又は前記ボンドウェーハとの界面に形成し、前記Si1−XGe層の表面とベースウェーハの表面とを該ベースウェーハの表面のみに形成させた絶縁膜を介して密着させ、その後前記イオン注入層で剥離を行い、前記剥離によりベースウェーハ側に移設した剥離層の表面を熱酸化して熱酸化膜を形成し、該酸化膜形成の際に、前記Si 1−X Ge 層の熱酸化を行い、該Si 1−X Ge 層のGeを濃縮させ、前記形成した熱酸化膜を除去することによりSiGe層を露出させ、該露出したSiGe層の表面にシリコン単結晶層をエピタキシャル成長させることを特徴とする貼り合わせウェーハの製造方法。
  2. 少なくとも前記水素イオンの注入前に前記Si1−XGe層の表面に保護膜を形成し、該保護膜を通して水素イオンまたは希ガスイオンの少なくとも一種類を注入することにより前記イオン注入層の形成を行い、その後前記保護膜を除去して露出した前記Si1−XGe層の表面と前記ベースウェーハの表面とを絶縁膜を介して密着させることを特徴とする請求項1に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  3. 前記Xを0.20以下とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  4. 前記保護膜を少なくともシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン単結晶膜、アモルファスシリコン膜、ポリシリコン膜のいずれか一種とすることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  5. 前記イオン注入を前記保護膜の表面に垂直な方向から行うことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  6. 前記ベースウェーハとしてシリコン単結晶ウェーハまたは絶縁性ウェーハを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  7. 前記Si1−XGe層を熱酸化してSi1−XGe層のGeを濃縮する際の温度を900℃以上とすることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  8. 前記剥離層の表面を熱酸化して表面のSi層を熱酸化膜にする際の温度を1000℃以下とすることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
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