JP4626015B2 - 人体洗浄装置 - Google Patents

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【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えばシャワーや温水洗浄便座等の特に人体の洗浄を行う人体洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の人体洗浄装置としては、例えば、特開平5−33377号公報に記載されるようなものがあった。図8は洗浄水の供給系を示す概略図である。図8において、1はポンプで、ポンプ1の上流側には給水配管2が接続され、下流側には空気混入部3が接続されている。空気混入部3にはコンプレッサー5が接続されており、内部にセラミックを素材とした円筒状の吸引ヘッド4が設けてある。また、空気混入部3の下流側には熱交換器6およびノズル装置7が設けてある。この構成により、給水配管から供給された洗浄水はポンプ1によって加圧され空気混入部3へと至る。空気混入部3ではコンプレッサー5から供給された空気が、吸引ヘッド4により微細化されて洗浄水中に流入する。さらに空気混入部3を経た洗浄水は熱交換器6へと至り、ここで適温にまで加熱された後、ノズル装置7より噴出される。このことにより、ノズル装置7から噴出される洗浄水は気泡を含み、やわらかな体感が得られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、空気の混入を熱交換器よりもさらに上流で行っているため、空気混入部3からノズル装置7に至るまでの管路内は気液二層流が流れることとなり、この際の管路の圧力損失は非常に大きいものとなる。このことは、気液二層流の管摩擦係数が液層単体のそれと比較して格段に大きくなるという事実に基づくものであり、実際に行った実験でも明らかである。またこの際、混入する空気の割合に応じてその圧力損失も急激に大きくなるため、混入できる空気の量に限りがあった。言い換えれば、大量の空気を混入しようとすれば、コンプレッサーを大型化することが必要となったり、また、水道圧だけでは洗浄水を流すことが不可能となり、結果、水ポンプが必要になったりと、様々な課題がある。
【0004】
特に低水圧の地域では空気を入れるがために洗浄水量が低下してしまい、十分な洗浄ができないなどの問題も起こりうる。また、上記従来の構成においては、おしり洗浄用として単一のノズルしか備えていないため、女性の局部を洗浄する場合や使用者の好みに応じて水流を使いわけるといった場合には適さない。最近ではこれらの要望に応じるため、形態の異なる複数の噴出口を有するものも見受けられるが、複数の噴出口を有するものの場合、当然それらを切換えて使うための切換え手段が必要となり、この切換え手段も圧力損失増大の大きな要因の一つとなる。さらにまた、熱交換器6は必要時のみ洗浄水を加熱する瞬間型のものであるが、いくら瞬間型とはいえ、特に給水温度の低下する厳寒期などは水回路そのものが極端に冷えているため、ノズル装置7から温水が噴出するまでには長い時間が必要であったり、そのまま洗浄水をノズル装置7に供給してしまうとノズル内のたまっている冷水が噴出したりして、使用者に不快な思いをさせてしまう等の課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、複数の噴出口に至る流路を選択的に切り換える流路切換手段の下流側にて気体を混入するとともに、逃がし水路を備え、温水温度条件が人体を洗浄するのに不適切であると判断された場合、流路切換手段は洗浄水を逃がし水路側に流入せしめる構成としたものである。
【0006】
上記発明によれば、水回路の圧力損失の上昇を抑えることが可能であるとともに、瞬間型の加熱手段の欠点である温水供給開始直後のいわゆる死に水を排出でき、洗浄水が人体被洗浄部にあたり始める瞬間から快適な適温水での洗浄が実現できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1にかかる人体洗浄装置は、水源から供給される洗浄水を必要時にのみ連続して昇温可能な瞬間型の加熱手段と、前記加熱手段の出口近傍に設けた温水温度検知手段と、前記加熱手段に接続された第1水路系と、前記第1水路系が分岐してなる複数の第2水路系と、前記第2水路系の分岐点に設けられ前記第1水路系と前記複数の第2水路系のいずれかを選択的に連通せしめる流路切換手段と、前記複数の第2水路系の各々終点位置に設けた噴出口と、前記第2水路系に対して気体を供給可能な気体供給手段と、前記複数の第2水路系のうち少なくとも1つは噴出される洗浄水が人体に当たらない位置もしくは方向に噴出口を設けられた逃がし水路系と、制御器とを備え、前記制御器は温水温度検知手段によって検知される温水温度が人体洗浄に不適切であると判断した場合には、第1水路系と前記逃がし水路系を連通せしめるとともに気体供給手段からの気体供給を行わないように構成するものである。
【0008】
そして、人体洗浄を行うのに際し、洗浄水温度や洗浄水の流量等に不適当な要素がある場合、もしくは不意にそういった状態に陥った場合にも、逃がし水路系を介して洗浄水を放出することで、様々な対処が可能となる。また、逃がし水路系を設け、そこから放出される洗浄水を用便前に便器を湿らせたり、ノズルクリーニングに用いたり等も可能となり、安全性に優れ、使い勝手のよい人体洗浄装置を実現することができる。
【0009】
また、洗浄開始直後の低温水や、万が一高温水が加熱手段から供給された場合の洗浄水が人体にかかることを防止し、また、その際に気体が供給されて生じる不快な音の発生等を防止し、安全で快適な洗浄が実現できる。
【0010】
本発明の請求項にかかる人体洗浄装置は、特に、制御器が、温水温度検知手段によって検知される温水温度が第1の所定温度以上であると判断した場合に第1水路系と逃がし水路系以外のいずれかの第2水路系を連通せしめるとともに、前記温水温度が前記第1の所定温度より高い第2の所定温度以上であると判断した場合にのみ気体を供給せしめる構成としたところに特徴がある。
【0011】
そして、温水温度が所定温度以上になってから第2水路系に洗浄水を供給開始すること
で洗浄開始時の冷水感を防止するとともに、また、温水温度がほぼ安定してから、気体供給を開始することで、気体混入時の若干の体感温度低下を使用者が不快に感じることを防止でき、快適な洗浄が実現できる。
【0012】
本発明の請求項3にかかる人体洗浄装置は、特に、洗浄終了の信号を入力可能な停止手段と、洗浄水の供給を遮断する止水手段とを備え、制御器は、前記停止手段の操作に伴い洗浄水の供給および気体の供給を停止した後、再度気体供給手段を駆動し、第2水路系に気体のみを供給するように構成し、再度気体供給手段を駆動する際、供給する気体量を徐々にもしくは段階的に増加せしめるよう構成したところに特徴がある。
【0013】
これにより、洗浄終了時に第2水路系に気体のみを送り込むことで、第2水路系内に残っている洗浄水が排出され、その結果、次の洗浄開始時に第2水路系内の冷水が人体にかかることが防止でき、快適な洗浄が実現できる。
【0014】
また、気体は圧縮性の性質を有するため、一気に送り込むと、第2水路系内の残水が排出される際に洗浄水が極端に飛び散ったり、不快な音を立てたりすることが懸念されるが、気体量を徐々にもしくは段階的に増加させることで、これらの問題が解決できる。
【0015】
本発明の請求項にかかる人体洗浄装置は、請求項3に記載の人体洗浄装置の構成に加え、噴出口の位置を可変する駆動手段と、前記噴出口の待機位置に設けた噴流遮断部材を備え、制御器は再度気体供給手段を駆動する前に前記噴出口を待機位置へと駆動せしめる構成としたものである。
【0016】
そして、気体のみを第2水路系内に送り込み、内部の残水を排除する際、噴出口から排出される残水が勢いよく噴き出てしまった場合でも、待機位置に噴流遮断部材を設けてあるので、周囲に飛散したり、人体にかかったりすることが防止できる。
【0017】
本発明の請求項5にかかる人体洗浄装置は、請求項1に記載の人体洗浄装置の構成に加え、少なくとも使用者が装置の使用を終了したことを検知する検知手段と、使用者が洗浄開始の信号を入力可能な開始手段をさらに備え、制御器は前記開始手段の操作の有無と前記検知手段の信号に基づいて、再度気体供給手段を駆動し、第2水路系に気体のみを供給するよう構成したものである。
【0018】
そして、使用者が洗浄動作を行った場合にのみ、しかも装置の使用を終了してから、第2水路系内に気体のみを送り込み、内部に残っている洗浄水を排出することで、機器の無駄な動作をなくし、使い勝手がよくしかも洗浄開始時の冷水感のない快適な人体洗浄装置が実現できる。
【0019】
本発明の請求項6にかかる人体洗浄装置は、請求項4または5に記載の人体洗浄装置の構成に加え、制御器は、再度気体供給手段を駆動する際、第1水路系と第2水路系および複数の第2水路系相互の連通を閉止もしくは最小限に絞るよう構成したものである。
【0020】
そして、第2水路系に気体のみを送り込み、水路内の残水を排除する際、第2水路系と上流の第1水路系の連通を閉止または最小限に絞ることで、供給気体の圧力が噴出口側へのみ作用するため、効果的な残水排除が可能となる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図1〜図7を参照しながら説明する。
【0022】
(実施例1)
図1は本発明における第1の実施例における人体洗浄装置の概観を示すものである。図1において、人体洗浄装置としての温水洗浄便座は便器8上に設置され、温水洗浄便座本体9、便蓋10、使用者が座るための便座11等から構成されており、また水道から洗浄水の供給を受けるための給水配管(図示せず)および壁面のコンセントから電源供給を受けるための電気ケーブル12が備えてある。また、温水洗浄便座内部には使用者が肛門の洗浄を行うためのおしり洗浄機能、小用後の女性局部を洗浄するビデ洗浄機能、洗浄後の人体局部を乾燥するための乾燥機能、寒冷時にトイレ空間を暖房する部屋暖房機能等を備えており、各々の操作は壁面に取り付けたリモートコントローラ13(以下、リモコンと略す)によってなされる。また、便座11には使用者の存在を検知する検知手段としての着座スイッチ14が備えてある。なお、この着座スイッチ14は、本実施例では便座の下向きの変位を検知する機械的なスイッチを便座のヒンジ部に設け、使用者が便座に座って装置を使用としている状態もしくは便座から立ち上がり、装置の使用を終了したことを検知可能な構成としたが、方式としては便座の静電容量を検知する方式や、さらには赤外線や超音波等を用いて使用者の便座への着座を検知する、もしくはトイレルームに入室、退室したことを検知する方式、さらには例えばトイレの照明に連動して使用者の存在を検知する方式等でも検知手段としての応用が可能である。
【0023】
次に図2はリモコン13の概観を示すものである。図2においてリモコン13には使用者が洗浄の開始を入力可能な開始手段としてのおしりスイッチ15、同じく開始手段としての第2のおしりスイッチ16、女性が小用後や生理時に主に用いるビデスイッチ17や洗浄の停止を入力する停止手段としての停止スイッチ18、さらには乾燥機能や脱臭機能の入り切りを行う乾燥スイッチ19や脱臭スイッチ20、また、それぞれの機能のレベルあわせを行うためのレベルスイッチ21等が備えられている。そして使用者が行う操作信号は赤外線信号によって温水洗浄便座本体へと送られ、無線で本体の操作が可能な構成となっている。
【0024】
図3は本実施例における人体洗浄装置の水回路を示すブロック図、図4は同ノズル部を示す構成図である。図3において、まず、水源である水道配管22からの分岐流れを温水洗浄便座本体内へと接続する接続管23は、第1水路系の一部である給水管24に接続される。この給水管24上には止水手段としての電磁弁25、減圧弁26、圧力過昇による水回路の破損を防止するリリーフ弁27等の様々な機能部品が設けてあり、さらに入水温度検知手段としての入水サーミスタ28および洗浄水の流量を計測することで給水管24への給水圧力を検知する流量センサー29を経て、加熱手段としての熱交換器30へと接続される。
【0025】
熱交換器30は板状のセラミックヒータ31とその両面に設けた蛇行する内部流路32から構成されており、熱交入口33に供給された常温の洗浄水は、この蛇行する内部流路32を流れながらセラミックヒータ31から熱を受け取り、熱交出口34に至るまでの間に適温に加熱される仕組みである。そのため、必要時に連続して適温の温水を供給可能であり、使用時に備えて温水を保温貯溜しておく必要性がないため、非常に効率的な温水供給手段となる。なお本実施例においては、ヒータは熱密度に優れた板状のセラミックヒータを用いたが、シーズヒータやマイカヒータ、さらには燃焼の熱を利用するなど様々な応用が考えられることは言うまでもない。また、熱交出口34の近傍には温水温度検知手段としての温水サーミスタ35が設けてあり、熱交換器30によって加熱された洗浄水の温度を検出する。
【0026】
さらにその下流側には第1水路系の一部をなす温水管36を介して流路切換弁37が接続されており、この流路切換弁37は先述の温水管36が接続される入口流路38と第1出口流路39、第2出口流路40、第3出口流路41がモータ42によって選択的に連通される構成となっている。なお、本実施例で用いた流路切換弁37は入口流路38と第1出口流路39、第2出口流路40、第3出口流路41の連通面積を可変することで水路の切換に加えて選択された流路に流れる洗浄水の流量も可変可能な構成としてある。
【0027】
この流路切換弁37の下流側には、第1出口流路39に第2水路系の一部をなすおしりホース43およびおしりノズル44が、第2出口流路40に第2水路系の一部をなすビデホース45およびビデノズル46が、第3出口流路41に第2水路系(逃がし水路系)の一部をなすクリーニングホース47およびクリーニングノズル48が接続されている。また、おしりノズル44の先端部、つまり水路系の終点位置には噴出口としておしり噴出口49が、ビデノズル46の先端部には同じく噴出口としてビデ噴出口50が、クリーニングノズル48の先端部にはクリーニング噴出口51が備えてある。なお、おしり噴出口49およびビデ噴出口50は、使用時に人体の被洗浄部、つまり肛門もしくは女性の局部に向けて洗浄水を噴出する構成となっているが、クリーニング噴出口51は便器内に水を噴出する構成となっており、人体にはその噴出する洗浄水がかからないよう位置および向きが決められている。また、おしりノズル44およびビデノズル46には各々下面にラック(図示せず)が形成してあり、駆動手段としてのモータ52に設けたピニオンギアと噛み合うことで待機時と使用時の噴出口位置の可変が可能な構成となっている。さらにおしりノズル44およびビデノズル46が待機状態(収納状態)にある時にはおしり噴出口49およびビデ噴出口50の上面に噴流遮断部材53が覆い被さる構成となっており、待機状態では仮に洗浄水が噴出したり、各ノズル内に残水がある際にエアポンプ57から気体が供給されたとしても、この噴流遮断部材によって遮断され、人体にかかることはない。
【0028】
また、同じく流路切換弁37の下流側には、第1出口流路39とおしりホース43の接続部近傍に気体流路系の一部をなす第1のエアホース54が、第2出口流路40とビデホース45の接続部近傍に気体流路系の一部をなす第2のエアホース55が接続されている。これらの第1、第2のエアホース54、55は気体切換手段としてのソレノイド式の三方弁であるエア切換弁56に接続され、さらにこのエア切換弁56上流側には気体供給手段としてのエアポンプ57がエアホース58を介して接続してある。このエアポンプ57から供給される気体はエア切換弁56によって流路が決定された後、おしりホース43もしくはビデホース45へと供給されるが、その途中には気体の供給方向に圧力がかかった場合にのみ開成する逆止手段としての逆止弁59を設けてある。また、気体流路系である第1のエアホース54、第2のエアホース55およびエアホース58は、第2水路系であるおしりホース43およびビデホース45と比較して細い管径としてある。具体的には、気体流路系は内径2mm外径4mm、水路系は内径3mm外径6mmであるが、これは水に比べ気体の圧力損失が格段に低いことに起因するもので、気体流路系に細いホースを用いることで省スペース化が図れる。さらにはここで気体は圧縮流体であるため、ホースの管径が太く内部の体積が大きいと、洗浄水が一気に逆流した場合等には、逆止弁59のような構成を設けていても、信頼性が低下する等の課題があり、この防止にも非常に効果的である。
【0029】
なお、本実施例では、気体流路切換の信頼性を向上させるため、エア切換弁56はソレノイド式の電磁三方弁を用いているが、水圧を利用して流路を切り換えるいわゆるシャトル弁のような構成も容易に考えられる。また、エアポンプ57は気体供給時の圧力変動を抑えるため、3個のダイヤフラムを有するローリング式のエアポンプを用いているが、小型のコンプレッサーやファンの応用など様々な気体供給手段が考えられる。さらにまた、逆止弁59はゴム製のいわゆるダックビルと呼ばれる部材を用い、万が一、エアポンプ57の不具合やおしりホース43もしくはビデホース45における圧力の過昇等が生じた場合にも、エア切換弁56もしくはエアポンプ57に洗浄水が流入することを防止し、その信頼性を向上させている。しかしながら、逆止の機能を有するものであれば、アンブレラ弁やスプリングを用いた一般的な逆止弁でも応用が可能である。
【0030】
次に図5〜図7を用いて流路切換弁37について詳述する。流路切換弁37はハウジング60とハウジング60内に回転可能に挿入された弁体61および弁体61を回転駆動するモータ42によって構成される。まず、ハウジング60には入口流路38、第1出口流路39、第2出口流路40、第3出口流路41が構成してあり、第1出口流路39と第2出口流路40は断面A−Aにて対向して位置するとともに、第3出口流路41は断面B−Bに示すとおり、前記2つの出口流路とは異なる断面位置に設けてある。次に弁体61であるが、ハウジング60に挿入した際に入口流路38に常時連通する形で内部流路62が設けてあり、また、この内部流路62から分岐して第1の弁体出口63、第2の弁体出口64が構成されている。この第1の弁体出口63はハウジング60の第1出口流路39および第2出口流路40に、また第2の弁体出口64はハウジング60の第3出口流路41に対応して位置が決められており、弁体61の回転角度によって、入口流路38と第1出口流路39、第2出口流路40、第3出口流路41の連通度合いを可変できる構成となっている。
【0031】
なお、それぞれの流路に対して内部リークの防止、もしくは外部漏れを防止するためにシール部材としてOリング65を備えてあるが、これはモータの負荷を軽減するためにはXリングやVパッキンなどの特殊Oリングを用いると効果的である。さらにモータ42であるが、ここではオープン制御でも精度よく位置決めのできる減速ギア内蔵型のステッピングモータを採用し、その出力軸を弁体61に挿入する形で取り付けてある。なお、モータ42の原点位置はストッパ(図示せず)を弁体61に設け、ステッピングモータ特有の脱調動作を利用して位置決めを行う。本実施例ではモータ42はステッピングモータを採用したが、位置決めの精度さえ確保できれば、ブラシタイプの汎用DCモータ等の利用も可能であるし、回転型のソレノイド等、様々なアクチュエータの応用が考えられることは言うまでもない。さらにまた、本実施例では回転型の流路切換弁を用いたが、直動型やダイヤフラムを用いたもの、さらには円盤タイプの弁体で複数流路の切換えを行うものなども容易に応用可能である。
【0032】
また、図3に示す制御器67は入水サーミスタ28、流量センサー29、温水サーミスタ35、さらにはトイレルームの温度を検知する気温検知手段である気温サーミスタ68等からの信号を取込み、また内部に備えた計時回路69等を用いて様々な演算を行い、電磁弁25、セラミックヒータ31、流路切換弁37、エアポンプ57、モータ52等を電気的な信号によって制御する。さらに、制御器67はリモコン13と赤外線を利用して信号のやり取りを行っており、使用者からの指示はリモコン13に設けた複数の入力スイッチによってなされる。
【0033】
上記構成において、本実施例の動作について説明する。まず、使用者がトイレに入室し、便座11に座ると、着座スイッチ14によって使用者の存在が検知される。この検知信号に基づいて制御器67は流路切換弁37を駆動し、温水管36とクリーニングホース47を連通せしめた後、電磁弁25を開成し、流量センサー29からの信号により流水が確認されると即座にセラミックヒータ31への通電を開始する。
【0034】
ここで給水管24から供給される洗浄水は温水となってクリーニングノズル48から噴出されるが、その際、制御器67は温水サーミスタ35の温度信号と内部に設けた計時回路69によってカウントされる時間によって演算を行い、周囲の温度環境を推定する。そしてこの推定した値に準じて制御器67はクリーニングノズル48からの放水の時間を決定する。つまり、温水サーミスタ35から得られる温水の温度信号が所定値になるまでにかかる時間を計時し、所要時間が長ければ給水温、雰囲気温度ともに低いと判断し、長めに加熱放水を行う。逆に所要時間が短ければ短時間で加熱放水を終了する。これは冷え切った管路を加熱するための動作であり、特に厳寒期には洗浄水の噴出を早めるために非常に有効である。また、便器に大便が付着することを防止する意味においても、使用者が用便をする前に便器表面をぬらす行為は非常に効果的である。
【0035】
次に、使用者が用便後、リモコン13に設けたおしりスイッチ15を押すと、制御器67は流路切換弁37を駆動し、温水管36とクリーニングホース47を連通せしめた後、電磁弁25を開成し、流量センサー29からの信号により流水が確認されるとともにセラミックヒータ31への通電を開始する。その後、モータ52を駆動し、おしりノズル44を待機位置から使用位置へと突出させる。そして、熱交換器30で加熱される洗浄水の温度が所定値1(約36℃)に達したことが温水サーミスタ35からの信号で検知されると、流路切換弁37を駆動し、温水管36とおしりホース43を連通せしめる。この状態で温水はおしり噴出口49から噴出され、人体被洗浄部の洗浄を開始する。
【0036】
ここでさらに、洗浄水の温度が所定値2(38℃)に達すると、エア切替弁56はエアポンプ57とおしりホース43の流路を開成し、またエアポンプ57は空気の供給を開始する。空気の供給が始まると、逆止弁59を通過して大量の空気が供給されるため、おしり噴出口49からは空気が混入された洗浄水が勢いよく噴出され、体感、洗浄力ともに好適な洗浄が行われる。この所定値1は洗浄水の噴出までにかかる時間を極力、短くするためやや低めの設定としてあるが、人体にかかって冷感を感じる温度ではない。また、洗浄水の温度が所定値2になってから空気の供給を開始するのは、洗浄水中に特に大量の空気が混入されると、やや体感温度が下がる傾向があるため、使用者に不快感を与えないための配慮である。なお、これらの温度は周囲の温度環境や温水の設定温度によって可変するとさらに快適な洗浄が実現可能となる。
【0037】
なお、洗浄水の噴出中も制御器67は入水サーミスタ28、流量センサー29、温水サーミスタ35の信号を常に監視し、セラミックヒータ31への通電量や流路切換弁37の開度、さらにはエアポンプ57の空気供給量等を制御している。設定流量に対して流量センサー29からの信号が低ければ、流路切換弁37の開度を大きくし、流量を設定値に近づけようとするが、水道配管22の給水圧力が極端に低く、設定流量に到達しきれない場合には、それに応じてエアポンプ57を制御し、空気混入量を可変する。また、平常時は温水サーミスタ35で検知される温水温度と設定温度を比較演算し、セラミックヒータ31の通電量を制御するが、なんらかの異常で高温の温水が流出した場合には、制御器67は流路切換弁37を制御し、連通流路をおしりホース43からクリーニングホース47側へと変更するとともにエアポンプ57の動作を停止し、さらには電磁弁16を即座に閉止する。さらにまた、厳寒期に給水温度が極端に低下し、供給できる温水温度が設定値に到達しない場合には、流路切換弁37の連通開度を調節し、温水温度が設定値まで上昇可能な流量にまで洗浄水を絞る。
【0038】
なおまた、エアポンプ57に何らかの異常が生じ、空気の供給圧力が極端に低下した場合や、逆に何らかの原因で、おしりホース43側において過昇圧の現象が起こった場合には、逆止弁59が動作し、洗浄水がエア切換弁56やエアポンプ57へ流れ込むことを防止する。これはエア切換弁56やエアポンプ57の信頼性向上に大きく寄与している。
【0039】
さらに次に使用者が洗浄を終え、リモコン13に設けた停止スイッチ18を押すと、制御器67は電磁弁25を閉止せしめた後、流路切換弁37を駆動し、温水管36とクリーニングホース47を連通せしめるとともに、モータ52を駆動し、おしりノズル44を使用位置から待機位置へと収納する。この状態で所定時間経過後、制御器67はエア切換弁56を制御し、先ほど使用したおしりホース43側の流路を開成せしめるとともに、エアポンプ57を再度駆動し、おしりホース43およびおしりノズル44内部に残っている洗浄水を排出せしめる。この際、制御器67はエアポンプ57を起動時には低回転で駆動し、徐々にその回転数を上げ、最終的には所定の回転数にて駆動する。この動作により、次に使用される際に管路内の冷水がほとんどない状態で洗浄が開始されるため、不快な冷水の噴出を大幅に低減することが可能となる。また、供給する空気量を徐々に増加させていくので、おしり噴出口49から管路内の残水が勢いよく噴き出すことを防止でき、それに伴い不快な音の発生や残水の飛び散りも低減できる。
【0040】
なお、使用者がビデスイッチ17を押した場合については、流路切換弁37の動作が変わるだけで大きな差異はないため説明は割愛する。
【0041】
(実施例2)
次に、実施例2について説明をするが、本実施例は先述の実施例1と洗浄開始時の一部動作が異なるだけであるので、その異なる動作についてのみ説明する。
【0042】
使用者が用便後、リモコン13に設けたおしりスイッチ15を押すと、制御器67は流路切換弁37を駆動し、温水管36とおしりホース43を連通せしめた後、電磁弁25を開成し、流量センサー29からの信号により流水が確認されるとともにセラミックヒータ31への通電を開始する。すると、徐々に温度を上げながら洗浄水がおしり噴出口49から噴出され、おしりホース43、おしりノズル44が徐々に加熱される。その際、おしり噴出口49は待機位置にあるため、そこから噴出される噴流は噴流遮断部材53にあたり、便器内へと流れ落ちる。そして、熱交換器30で加熱される洗浄水の温度が所定値1(約36℃)に達したことが温水サーミスタ35からの信号で検知されると、制御器67は流路切換弁37を駆動し、温水管36とクリーニングホース47を一旦連通せしめ、その後、モータ52を駆動し、おしりノズル44を待機位置から使用位置へと突出させる。そしてさらに、この状態で再度流路切換弁37を駆動し、温水管36とおしりホース43を連通せしめる。この状態になると温水はおしり噴出口49から噴出され、人体被洗浄部の洗浄を開始する。ここでさらに、洗浄水の温度が所定値2(38℃)に達すると、エア切替弁56はエアポンプ57とおしりホース43の流路を開成し、またエアポンプ57は空気の供給を開始する。空気の供給が始まると、逆止弁59を通過して大量の空気が供給されるため、おしり噴出口49からは空気が混入された洗浄水が勢いよく噴出され、体感、洗浄力ともに好適な洗浄が行われる。これら一連の動作により、確実に温水管36からおしり噴出口49に至る流路を加熱でき、洗浄開始当初の冷水の噴出を最大限に抑えることが可能となる。
【0043】
(実施例3)
続いて実施例3について説明をするが、本実施例は先述の実施例1と洗浄終了時の一部動作が異なるだけであるので、その異なる動作についてのみ説明する。
【0044】
使用者が洗浄を終え、リモコン13に設けた停止スイッチ18を押すと、制御器67は電磁弁25を閉止せしめた後、流路切換弁37を駆動し、温水管36とクリーニングホース47を連通せしめるとともに、モータ52を駆動し、おしりノズル44を使用位置から待機位置へと収納する。この状態で着座スイッチ14の信号に変化が生じ、使用者が便座11から立ち上がったことが検知されると、所定時間経過後、制御器67はエア切換弁56を制御し、先ほど使用したおしりホース43側の流路を開成せしめるとともに、エアポンプ57を再度駆動し、おしりホース43およびおしりノズル44内部に残っている洗浄水を排出せしめる。この際、制御器は使用者が便座11に座りはしたものの、おしりスイッチ15等を操作することなく、言い換えれば洗浄を行わずに便座11から離れた場合にはこの動作を行わない。この動作により、次に使用される際に管路内の冷水がほとんどない状態で洗浄が開始されるため、不快な冷水の噴出を大幅に低減することが可能となるとともに、無駄な残水排除動作をなくすことが可能となる。
【0045】
(実施例4)
続いて実施例4について説明をするが、本実施例は先述の実施例1と水路の予備加熱動作が異なるだけであるので、その異なる動作についてのみ説明する。
【0046】
使用者がトイレに入室し、便座11に座ると、着座スイッチ14によって使用者の存在が検知される。この検知信号に基づいて制御器67は流路切換弁37を駆動し、温水管36とおしりホース43を連通せしめた後、電磁弁25を開成し、流量センサー29からの信号により流水が確認されると即座にセラミックヒータ31への通電を開始する。ここで給水管24から供給される洗浄水は温水となっておしり噴出口49から噴出されるが、おしり噴出口49は待機位置にあり、噴流遮断部材53によって上面を覆われているので、噴出された洗浄水は便器内へと落ち、人体にかかったり外部へ飛び散ったりすることはない。その際、制御器67は入水サーミスタ28で検知される給水温度の信号から、周囲の温度環境を推定する。そしてこの推定した値に準じて制御器67はおしり噴出口49からの放水の時間を決定する。つまり、入水サーミスタ28で検知される給水温度が低ければ、長めに加熱放水を行い、逆に高ければ短時間で加熱放水を終了する。これは冷え切った管路を加熱するための動作であり、特に厳寒期には洗浄水の噴出を早めるために非常に有効である。また、温水管36からおしり噴出口49に至る管路を予備加熱することができるので、洗浄開始時の冷水の噴出も防止できる。
【0047】
(実施例5)
続いて実施例5について説明をするが、本実施例も先述の実施例1と水路の予備加熱動作が異なるだけであるので、その異なる動作についてのみ説明する。
【0048】
使用者がトイレに入室し、便座11に座ると、着座スイッチ14によって使用者の存在が検知される。この検知信号に基づいて制御器67は流路切換弁37を駆動し、温水管36とクリーニングホース47を連通せしめた後、電磁弁25を開成し、流量センサー29からの信号により流水が確認されると即座にセラミックヒータ31への通電を開始する。ここで給水管24から供給される洗浄水は温水となってクリーニングノズル48から噴出されるが、その際、制御器67は気温サーミスタ68の温度信号に準じて制御器67はクリーニングノズル48からの放水の時間を決定する。つまり、気温サーミスタ68からの温度信号が低ければ長めに加熱放水を行う。逆に高ければ短時間で加熱放水を終了する。これは冷え切った管路を加熱するための動作であり、特に厳寒期には洗浄水の噴出を早めるために非常に有効である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1にかかる人体洗浄装置は、人体洗浄を行うのに際し、洗浄水温度や洗浄水の流量等に不適当な要素がある場合、もしくは不意にそういった状態に陥った場合にも、逃がし水路系を介して洗浄水を放出することで、様々な対処が可能となるとともに、逃がし水路系を設け、そこから放出される洗浄水を用便前に便器を湿らせたり、ノズルクリーニングに用いたり等も可能となり、安全性に優れ、使い勝手のよい人体洗浄装置を実現することができるという効果がある。
【0050】
また、洗浄開始直後の低温水や、万が一高温水が加熱手段から供給された場合に洗浄水が人体にかかることを防止し、また、その際に気体が供給されて生じる不快な音の発生等を防止し、安全で快適な洗浄が実現できるという効果がある。
【0051】
また、本発明の請求項にかかる人体洗浄装置は、温水温度が所定温度以上になってから第2水路系に洗浄水を供給開始することで洗浄開始時の冷水感を防止するとともに、また、温水温度がほぼ安定してから、気体供給を開始することで、気体混入時の若干の体感温度低下を使用者が不快に感じることを防止でき、快適な洗浄が実現できるという効果がある。
【0052】
また、本発明の請求項にかかる人体洗浄装置は、第2水路系に気体のみを供給するように構成してあるので、第2水路系内に残っている洗浄水が排出され、その結果、次の洗浄開始時に第2水路系内の冷水が人体にかかることが防止でき、快適な洗浄が実現できるという効果がある。
【0053】
また、本発明の請求項にかかる人体洗浄装置は、第2水路系内の残水を排出する際に洗浄水が極端に飛び散ったり、不快な音を立てたりすることを防止できるという効果がある。
【0054】
また、本発明の請求項にかかる人体洗浄装置は、第2水路系内の残水を排除する際、噴出口から排出される残水が勢いよく噴き出てしまった場合でも、待機位置に噴流遮断部材を設けてあるので、周囲に飛散したり、人体にかかったりすることが防止できるという効果がある。
【0055】
また、本発明の請求項5にかかる人体洗浄装置は、使用者が洗浄動作を行った場合にのみ、しかも装置の使用を終了してから、第2水路系内に気体のみを送り込み、内部に残っている洗浄水を排出することで、機器の無駄な動作をなくし、使い勝手がよくしかも洗浄開始時の冷水感のない快適な人体洗浄装置が実現できるという効果がある。
【0056】
また、本発明の請求項6にかかる人体洗浄装置は、供給気体の圧力が噴出口側へのみ作用するため、効果的な残水排除が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1〜5における人体洗浄装置の概観図
【図2】 同実施例1〜5におけるリモコンの概観図
【図3】 同実施例1〜5における水回路を示すブロック図
【図4】 同実施例1〜5におけるノズル部を示す構成図
【図5】 同実施例1〜5における流路切換弁を示す断面図
【図6】 同図5のA−A断面図
【図7】 同図5のB−B断面図
【図8】 従来の人体洗浄装置の概略図
【符号の説明】
14 着座スイッチ(検知手段)
15 おしりスイッチ(開始手段)
16 第2のおしりスイッチ(開始手段)
17 ビデスイッチ(開始手段)
22 水道配管(水源)
24 給水管(第1水路系)
25 電磁弁(止水手段)
30 熱交換器(加熱手段)
35 温水サーミスタ(温水温度検知手段)
36 温水管(第1水路系)
37 流路切換弁(流路切換手段)
43 おしりホース(第2水路系)
44 おしりノズル(第2水路系)
45 ビデホース(第2水路系)
46 ビデノズル(第2水路系)
47 クリーニングホース(逃がし水路系)
48 クリーニングノズル(逃がし水路系)
49 おしり噴出口(噴出口)
50 ビデ噴出口(噴出口)
51 クリーニング噴出口(噴出口)
53 噴流遮断部材
57 エアポンプ(気体供給手段)
67 制御器

Claims (6)

  1. 水源から供給される洗浄水を必要時にのみ連続して昇温可能な瞬間型の加熱手段と、前記加熱手段の出口近傍に設けた温水温度検知手段と、前記加熱手段に接続された第1水路系と、前記第1水路系が分岐してなる複数の第2水路系と、前記第2水路系の分岐点に設けられ前記第1水路系と前記複数の第2水路系のいずれかを選択的に連通せしめる流路切換手段と、前記複数の第2水路系の各々終点位置に設けた噴出口と、前記第2水路系に対して気体を供給可能な気体供給手段と、前記複数の第2水路系のうち少なくとも1つは噴出される洗浄水が人体に当たらない位置もしくは方向に噴出口を設けられた逃がし水路系と、制御器とを備え、
    前記制御器は温水温度検知手段によって検知される温水温度が人体洗浄に不適切であると判断した場合には、第1水路系と前記逃がし水路系を連通せしめるとともに気体供給手段からの気体供給を行わない人体洗浄装置。
  2. 水源から供給される洗浄水を必要時にのみ連続して昇温可能な瞬間型の加熱手段と、前記加熱手段の出口近傍に設けた温水温度検知手段と、前記加熱手段に接続された第1水路系と、前記第1水路系が分岐してなる複数の第2水路系と、前記第2水路系の分岐点に設けられ前記第1水路系と前記複数の第2水路系のいずれかを選択的に連通せしめる流路切換手段と、前記複数の第2水路系の各々終点位置に設けた噴出口と、前記第2水路系に対して気体を供給可能な気体供給手段と、前記複数の第2水路系のうち少なくとも1つは噴出される洗浄水が人体に当たらない位置もしくは方向に噴出口を設けられた逃がし水路系と、制御器とを備え、
    前記制御器は温水温度検知手段によって検知される温水温度が第1の所定温度以上であると判断した場合に第1水路系と逃がし水路系以外のいずれかの第2水路系を連通せしめるとともに、前記温水温度が前記第1の所定温度より高い第2の所定温度以上であると判断した場合にのみ気体を供給せしめる人体洗浄装置。
  3. 水源から供給される洗浄水を必要時にのみ連続して昇温可能な瞬間型の加熱手段と、前記加熱手段の出口近傍に設けた温水温度検知手段と、前記加熱手段に接続された第1水路系と、前記第1水路系が分岐してなる複数の第2水路系と、前記第2水路系の分岐点に設けられ前記第1水路系と前記複数の第2水路系のいずれかを選択的に連通せしめる流路切換手段と、前記複数の第2水路系の各々終点位置に設けた噴出口と、前記第2水路系に対して気体を供給可能な気体供給手段と、前記複数の第2水路系のうち少なくとも1つは噴出される洗浄水が人体に当たらない位置もしくは方向に噴出口を設けられた逃がし水路系と、制御器と、洗浄終了の信号を入力可能な停止手段と、前記洗浄水の供給を遮断する止水手段とを備え、
    前記制御器は、前記停止手段の操作に伴い洗浄水の供給および気体の供給を停止した後、再度気体供給手段を駆動して、前記第2水路系に気体のみを供給する際、供給する気体量を徐々にもしくは段階的に増加せしめてなる人体洗浄装置。
  4. 噴出口の位置を可変する駆動手段と、前記噴出口の待機位置に設けた噴流遮断部材をさらに備え、制御器は再度気体供給手段を駆動する前に前記噴出口を待機位置へと駆動せしめてなる請求項3記載の人体洗浄装置。
  5. 少なくとも使用者が装置の使用を終了したことを検知する検知手段と、使用者が洗浄開始の信号を入力可能な開始手段をさらに備え、制御器は前記開始手段の操作の有無と前記検知手段の信号に基づいて、再度気体供給手段を駆動し、第2水路系に気体のみを供給してなる請求項1または2記載の人体洗浄装置。
  6. 制御器は、再度気体供給手段を駆動する際、第1水路系と第2水路系および複数の第2水路系相互の連通を閉止もしくは最小限に絞る請求項3または4記載の人体洗浄装置。
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