JP4624731B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡の挿入部を巻回するドラム部を有する内視鏡装置に関する。
近年、医療分野及び工業分野において、細長な内視鏡の挿入部を有する内視鏡装置が広く使用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。
また、工業用分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部をボイラー,ガスタービンエンジン又は化学プラント等の配管,自動車エンジンのボディ等に挿入することによって、被検部位の傷及び腐蝕等の観察、並びに検査等を行うことができる。
このような内視鏡の挿入部の先端には、湾曲部及び先端部が設けられている。使用者は、内視鏡内に挿通された湾曲部から延出する操作ワイヤ等の牽引部材を、内視鏡の操作部の所定操作により牽引弛緩させることにより、湾曲部を湾曲させ、先端部内に配設された観察光学系の対物レンズの観察方向を変更させることができる。
特に、工業用の内視鏡装置は、内視鏡挿入部が収納ケース内の回動自在なドラム部に巻回され、使用される各場所へ容易に移動及び運搬され得る。また、収納ケースの一側面には、ドラム部に巻き取り方向及び引き出し方向の回動力を伝達するハンドルが設けられている。
このハンドルが回動操作されて、ドラム部に内視鏡挿入部の引き出し方向の回動力が与えられると、装置内部の内視鏡挿入部の一部分に弛みが発生する。この状態において、さらに、ハンドルが回動操作されてドラム部が内視鏡挿入部の引き出し方向へ回動され続けると、内視鏡挿入部の弛み部分には、無理な負荷が加えられ、座屈するなどして破損される虞があった。
そこで、例えば特許文献1(特開2001−330783号公報)に開示されるように、ハンドルの回動操作による内視鏡挿入部の引き出し方向へのドラム部の回動を防止するため、内視鏡装置には逆回転防止機構であるワンウェイギヤが設けられている。
特開2001−330783号公報
しかしながら、ユーザは、特開2001−330783号公報に記載される内視鏡装置を使用して内視鏡検査を行う際、必ず内視鏡挿入部を把持して装置内部から内視鏡挿入部を引き出さなくてはならない。また、ユーザは、内視鏡挿入部を装置内部に収納したり引き出したりしながら、内視鏡挿入部の先端を所望の観察部位へ到達させるため調整などする。このとき、ユーザは、ハンドルを回動操作してドラム部を内視鏡挿入部の巻き取り方向へ回動したり、再度、内視鏡挿入部を把持して引き出したりする煩わしい作業を繰り返し行わなければならない。すなわち、ユーザは、内視鏡挿入部を所望の観察部位に到達するため、収納方向にハンドルを回動操作したり、内視鏡挿入部を装置内部から引き出したりするため、ハンドルから手を離して、内視鏡挿入部を把持するという煩わしい一連の作業を行わなければならない。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、ドラム部に巻回する内視鏡挿入部が装置本体に対する収納及び送り出しを容易にし、且つ、装置本体内の内視鏡挿入部に弛みの発生を防止すると共に、その弛みによる無理な負荷を軽減できる内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡装置は、可撓性を有する挿入部を備える内視鏡と、前記挿入部が巻回されるドラム部を回動自在に保持する装置本体と、前記挿入部に圧接し、前記ドラム部の回動に連動して回動する回動部材を有し、前記ドラム部の回動に連動して、前記装置本体内へ前記挿入部の収納及び前記装置本体外へ前記挿入部の送り出しを案内する挿入部案内手段と、前記ドラム部の回動に連動して前記回動部材を回動する歯車伝達機構と、を備えている。
本発明によれば、ドラム部に巻回する内視鏡挿入部が装置本体に対する収納及び送り出しを容易にし、且つ、装置本体内の内視鏡挿入部に弛みの発生を防止すると共に、その弛みによる無理な負荷を軽減できる内視鏡装置を実現することができる。
(第1の実施の形態)
以下、図面に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態の内視鏡装置1の主な構成を示す斜視図である。
図1は、第1の実施の形態の内視鏡装置の主な構成を示す斜視図である。図2は、回転板及びハンドル部を説明するための図である。図3は、装置内部のドラム部と、その周辺の構造を説明するための斜視図である。図4は、図3中の挿入部案内手段を説明するための拡大図である。図5は、図4の挿入部案内手段を説明するための断面図である。図6は、装置内部を第2フレーム部方向からみた断面図である。
図1に示すように内視鏡装置1は、可撓性を有する細長の挿入部2aを備えた工業用内視鏡(以下、単に内視鏡という。)2と、この内視鏡2の挿入部2aが巻回部3aに巻回され、回動自在なドラム部3と、フレーム部4の上端に設けられ、各種スイッチ、コネクタ類等が収納される収納部5cを有するフロントパネル5と、このフロントパネル5にケーブル6aを介して着脱自在に接続されるリモートコントローラ(以下、リモコンという。)6と、伸縮式のポール7aに回動自在に支持されたモニタ7と、収納される機器に加わる衝撃力を抑える緩衝材等を備えた収納ケース8と、フロントパネル5に設けられ、挿入部2aの先端部分が挿通配置される穴部を有する挿入部先端部収納部9a及び挿入部2aが案内される略U字形状の溝90が形成された挿入部案内部9bからなる挿入部先端部収納部9とによって主に構成されている。なお、収納ケース8は、ケース本体を形成する箱体8aと蓋体8bとによって構成されている。
フロントパネル5の上面には、内視鏡2の挿入部2aが挿通する略凸形状の挿入部延出部5aが配設される。この挿入部延出部5aの一側面には、挿入部2aの座屈を防止できるように弾性部材によって形成された挿入部パッキン部5bが配設される。また、フロントパネル5には、商用電源を供給するACケーブル5Aが延出している。
リモコン6には、挿入部2aの湾曲部12を湾曲させる際に操作される湾曲操作スイッチ60を有している。また、湾曲レバー61、電源ONボタン62等の各種スイッチは、湾曲操作スイッチ60を構成している。
内視鏡2の挿入部2aは、挿入部パッキン部5bから延出している。また、内視鏡2の挿入部2aは、先端側から順に硬性の先端部11と、この先端部11を所望の方向に向ける湾曲自在な湾曲部12と、細長な可撓性を有する可撓管部13とから構成されている。
ドラム部3の内部には、内視鏡2の照明伝送手段である図示しないライトガイドに照明光を供給する光源部14と、挿入部2aの先端部11の内部に設けられる図示しない撮像素子に対する信号処理を行うCCU15と、挿入部2aの湾曲部12を湾曲駆動させる駆動機構を備える電動湾曲装置16と、リモコン6に設けられた湾曲操作スイッチ60からの操作信号に基づき、電動湾曲装置16を駆動制御して湾曲部12の湾曲状態を制御する電動湾曲回路部17等が収納されている。
フレーム部4の一側面には、図2に示す回転板20が配設されている。この回転板20は、ドラム部3と装置内部において連結されている。回転板20が回動することによってドラム部3は連動して回動される。
また、回転板20は、外表面側にハンドル収納凹部20aを有している。ハンドル収納凹部20aには、ハンドル部21が配設されている。
このハンドル部21は、一端部が回転板に固定される可倒式のレバーである。ハンドル部21は、倒れることによってハンドル収納凹部20a内に収められる。また、ハンドル部21がハンドル収納凹部20aから起こされ、回動操作されることによって回転板20が連動して回動され、ドラム部3が回動される。
次に図3及び図4に基づいて、内視鏡装置1のドラム部3及びその周辺の構造について説明する。
図3に示すドラム部3は、略筒体である巻回部3aと、この巻回部3aの両端開口部の夫々を塞ぐように固設される略円板状の第1円板30aと第2円板30bとからなる。このドラム部3は、箱体である第1フレーム部25と第1円板30aの外表面側が回動自在に保持されている。また、ドラム部3の第2円板30bは、外表面が第2フレーム部26と対向している。すなわち、ドラム部3は、第1フレーム部25の一側面と第2フレーム部26の一側面とに挟まれた状態に第1フレーム部25によって回動可能に片持ち保持されている。
また、第2フレーム部26は、略L字形状に形成された板であって、図3の紙面に向かって見た下部側の板部が第1フレーム部25と固定されている。
装置本体を形成する第1フレーム部25と第2フレーム部26は、夫々、フロントパネル5の挿入部延出部5a(図1参照)の内部空間と対応した形状及び位置に、延出する第1ガイド保持部25a及び第2ガイド保持部26aを有している。第1ガイド保持部25aと第2ガイド保持部26aとの間には、夫々が対向する側面と略直交する方向に挿入部案内手段であって、略円柱形状の回動部材の第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28が架け渡されたるように配設される。
これら第1ガイド部材27と第2ガイド部材28は、夫々が対向する外周面(接触面ともいう)27c,28c(図4参照)間の距離が内視鏡2の挿入部2aの外径の長さと略同等又は若干に小さい長さだけ離間している。そして、内視鏡2の挿入部2aは、これら第1ガイド部材27と第2ガイド部材28との間であって、夫々の長手方向に略直交する方向に挿通され、ドラム部3の巻回部3aに巻回される。また、第1、第2ガイド部材27,28は、夫々の外周面が例えば、弾性体により形成され、挿入部2aの外周部を圧接する接触面27c,28cを有している。
図4に示すように、第1ガイド部材27は、第1回動軸27aと第1ガイド保持部25側に第1歯車31とを有している。また、第2ガイド部材28は、第1ガイド部材27と同じ構成を有しており、第2回動軸28aと、第1ガイド保持部側に第2歯車32とを有している。これら、第1、第2ガイド部材27,28は、第1、第2回動軸27a,28aが第1、第2ガイド保持部25a,26aによって回動自在に保持されている。
また、ドラム部3の第1円板30aの外周面には、歯が刻設されて、第1円板30aは全体として歯車を構成している。第1ガイド保持部25aの近傍の第1フレーム部25には、第1円板30aの歯面と歯合するドラム回動伝達歯車29が配設されている。このドラム回動伝達歯車29は、第1ガイド部材27の第1歯車31とも歯合されている。さらに、第1歯車31は、第1フレーム部25に配設される第1伝達歯車33と歯合され、この第1伝達歯車33が第1フレーム部25に配設される第2伝達歯車34と歯合されている。また、第2伝達歯車は、第2ガイド部材28の第2歯車32とも歯合されている。
なお、本実施の形態において、第1、第2ガイド部材27,28の回動による夫々の外周面、すなわち、挿入部2aとの各接触面27c,28cの移動量とドラム部3の巻回部3aの回動による外周面である巻回面3Aの移動量とが略同じとなるように、第1円板30aの回動を第1、第2ガイド部材27,28へ伝達する各歯車29,31〜34の夫々の径、歯のピッチ等が設定されている。すなわち、ドラム部3の回動に伴う内視鏡2の挿入部2aが巻回部3aから送り出される長さ及び巻き取られる長さは、第1、第2ガイド部材27,28の各接触面27c,28cが圧接しながら挿入部2aを装置本体外へ送り出す長さ及び装置本体内へ引き込む長さと略同じ長さとなるように、各歯車29,31〜34の夫々の径、歯のピッチ等が設定されている。
以上のように構成されたドラム部3及び各歯車29,31〜34の回動動作について説明する。
先ず、ハンドル部21が回動操作されると、ドラム部3が連動して回動される。このドラム部3の回動は、第1円板30aとドラム回動伝達歯車29との歯合によりドラム回動伝達歯車29へ伝達される。その回動は、ドラム回動伝達歯車29と第1歯車31との歯合により第1歯車31へ伝達され、第1ガイド部材27がドラム部3の回動に合わせて回動される。この回動は、第1歯車31と第1伝達歯車33との歯合により第1伝達歯車33へ伝達される。そして、第1伝達歯車33の回動が第1伝達歯車33と第2伝達歯車34との歯合により、第2伝達歯車34へ伝達される。こうして、第2伝達歯車34へ伝達されたドラム部3の回動は、第2伝達歯車が第2歯車との歯合により第2歯車32に伝達され、第2ガイド部材28がドラム部3の回動に合わせて回動される。従って、これらの歯車29,31〜34が、ドラム部3の回動に連動して第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28を回動駆動させる歯車伝達機構が構成される。
次に、図5及び図6を参照しながら、内視鏡2の挿入部2aの装置外部への送り出し及びドラム部3への巻き取り動作について説明する。なお、以下の説明において、使用する左右の方向は、各図の紙面に向かって見た左右方向とする。
先ず、内視鏡2の挿入部2aを装置本体外へ送り出す際の動作説明をする。
ユーザは、内視鏡装置1のハンドル部21(図2参照)を内視鏡2の挿入部2aを送り出す方向に回動操作する。このハンドル部21の回動は、回転板20によりドラム部3に伝達され、ドラム部3と一緒に第1円板30aが左回動方向(以下、反時計回り方向という)に回動される。
第1円板30aの反時計回り方向の回動が伝達されるドラム回動伝達歯車29は、右回動方向(以下、時計回り方向という)に回動される。そして、ドラム回動伝達歯車29は、同時に第1ガイド部材27の第1歯車31を反時計回り方向に回動させる。こうして、第1ガイド部材27は、第1歯車31の反時計回り方向の回動と連動される第1回動軸27aによって反時計回り方向に回動される。
一方、第1歯車31の時計回り方向の回動が伝達される第1伝達歯車33は、反時計回り方向に回動され、それと同時に第2ガイド部材28の第2歯車32を時計回り方向へ回動させる。こうして、第2ガイド部材28は、第2歯車32の時計回り方向の回動と連動される第2回動軸28aによって時計回り方向に回動される。
このドラム部3の第1円板30a及び各歯車29,31〜34の回動動作と同時に、ドラム部3の巻回部3aに巻回されている内視鏡2の挿入部2aは、先端側から順に、その外周部が巻回部3aの巻回面3Aから離されて第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28側へ送り出され、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28の夫々対向する外周面(接触面27c,28c)の間に引き込まれる。このとき、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28は、挿入部2aの外周部と接する接触面27c,28cが回動しながら挿入部2aを押圧して挿入部延出部5aから挿入部パッキン部5b側へ挿入部2aを送り出す。すなわち、第1ガイド部材27が反時計回り方向に回動され、第2ガイド部材28が時計回り方向に回動されると共に、第1、第2ガイド部材27,28の夫々の接触面27c,28cが挿入部2aの外周部との圧接摩擦により挿入部2aを挿入部パッキン部5b側へスムーズに送り出す。このとき、ドラム部3の回動に伴う内視鏡2の挿入部2aが巻回部3aから送り出される長さは、第1、第2ガイド部材27,28の各接触面27c,28cが圧設しながら挿入部2aを装置本体外へ送り出す長さと略同じ長さである。
従って、内視鏡2の挿入部2aは、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28によって圧接摩擦及び装置本体外へ送り出される際の牽引力が与えられ装置本体内において弛みの発生が防止される。つまり、内視鏡2の挿入部2aは、装置本体内において、ドラム部3に巻回されている巻張力及び第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28による牽引力により常に張力が与えられるため、弛みの発生が防止される。
次に、内視鏡2の挿入部2aを装置本体内へ引き込む、つまり収納する際の動作説明をする。
ユーザが内視鏡装置1のハンドル部21を内視鏡2の挿入部2aを装置本体内へ収納する方向、つまり装置外部から内部へ引き込む方向に回動操作すると、ハンドル部21の回動がドラム部3に伝達され、ドラム部3と一緒に第1円板30aが時計回り方向に回動される。
一方、第1円板30aの時計回り方向の回動が伝達されるドラム回動伝達歯車29は、反時計回り方向に回動され、ドラム回動伝達歯車29が同時に第1ガイド部材27の第1歯車31を時計回り方向に回動させる。そして、第1ガイド部材27は、時計回り方向に回動される。第1伝達歯車33は、第1歯車31によって時計回り方向に回動され、それと同時に第2ガイド部材28の第2歯車32を時計回り方向に回動する。こうして、第2ガイド部材28は、時計回り方向に回動される。
このドラム部3の第1円板30a及び各歯車29,31〜34の回動動作と同時に、ドラム部3の巻回部3aに巻回されている内視鏡2の挿入部2aは、挿入部パッキン部5bから延出している側から順に、挿入部延出部5a内へ引き込まれる。挿入部延出部5a内に引き込まれた挿入部2aは、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28の間に引き込まれ、ドラム部3の巻回部3aの巻回面3Aに順に巻回され、巻き取られる。
つまり、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28は、挿入部2aの外周部と接触する外周面である接触面27c,28cが回動しながら挿入部2aを押圧して挿入部パッキン部5b側から巻回部3a側へ引き込む。すなわち、第1ガイド部材27が時計回り方向に回動され、第2ガイド部材28が反時計回り方向に回動されると共に、第1、第2ガイド部材27,28の夫々の接触面27c,28cと挿入部2aの外周部との圧接摩擦により挿入部2aをドラム部3の巻回部3a側へスムーズに引き込む。このとき、ドラム部3の回動に伴う内視鏡2の挿入部2aが巻回面3Aに巻き取られる長さは、第1、第2ガイド部材27,28の各接触面27c,28cが圧設しながら挿入部2aを装置本体内へ引き込む長さと略同じ長さである。
従って、内視鏡2の挿入部2aを装置内部へ収納する方向へハンドル部21が回動操作されても、装置外部から引き込まれる挿入部2aは、ドラム部3による巻張力と、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28によって生じる牽引力を受けるため装置本体内において、常に張力が与えられ、弛みの発生が防止される。
また、上述の装置内部からの挿入部2aの送り出し及び装置内部へ挿入部2aの引き込みため、ハンドル部21の回動操作が交互に行われたとしても、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28によって挿入部2aは、常に張力が与えられているため、装置内部における弛みの発生が防止される。
また、挿入部2aの装置外部への送り出し時にハンドル部21の回動操作が急遽停止され、回動の慣性力によってドラム部3が回動し続けても、挿入部2aは、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28によって常に装置外部へ送り出されるため、装置内部において、巻回部3aから離された部分に弛みが発生しない。更に、ドラム部3の巻回部3aに巻回されている挿入部2aは、常に巻回部3aに対して巻張力が与えられる。そのため、巻回される挿入部2aは、その外周部の一部が巻回部3aの巻回面3Aと常に接触される状態が保たれる。
以上の結果、内視鏡2の挿入部2aは、ドラム部3の回動に合わせて連動する第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28によって所定の張力が与えられ、装置本体の内外に進退移動される。こうして、装置内部における内視鏡2の挿入部2aは、弛みの発生が防止され、挿入部2aに無理な負荷が与えられず、座屈などによる損傷が防止される。また、挿入部2aは、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28の牽引力によって、装置外部への送り出し及び装置内部への引き込みがされるため、容易に巻回部3aに対して送り出し及び巻き取りがされる。
なお、本実施の形態におけるドラム回動伝達歯車29、第1円板30a、第1歯車31、第2歯車32、第1伝達歯車33及び第2伝達歯車34は、外周部に摩擦係数の大きな弾性部材などが周設され、夫々の外周部の弾性部材の摩擦により、夫々の部材が回動を容易に伝達できるようにしても良い。
また、図7に示すように、第1円板30a、第1歯車31、第2歯車32、第1伝達歯車33及び第2伝達歯車34は、フロントパネル5上に設けられる挿入部案内ケース40内に配設しても良い。なお、符号35は、挿入部2aをガイドするための円柱部材35である。なお、図7は、装置内部を第2フレーム部方向からみた断面図である。
さらに、図示しないが、ドラム部3の逆回転防止機構であるワンウェイギヤが設けられる内視鏡装置において、ハンドル部21によって回動される回転板20の回動が第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28へ伝達されるような機構を設けても良い。詳しくは、回転板20の回動が各種歯車が構成する歯車伝達機構を介して第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28へ伝達するようにしても良い。
(第2の実施の形態)
以下、図面に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態にて既に記述した内視鏡装置1と同じ構成、作用、効果については、同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成、作用、効果のみを主に説明する。
図8は、第2の実施形態の挿入部案内手段を説明するための図である。図9は、図8の挿入部案内手段を説明するための断面図である。図10は、装置内部を第2フレーム部方向からみた断面図である。
図8に示すように、第1の実施の形態と同じように、第1フレーム部25には、ドラム回動伝達歯車29と第1ガイド部材27が配設されている。また、第1フレーム部25にドラム部3の第1円板30aと歯合する第2ドラム回動伝達歯車36が回動自在に配設される。この第2ドラム回動伝達歯車36は、第1フレーム部25側に両端に略円板状のフランジ板を有する歯車側プーリ36aを有している。第2ガイド部材28Aは、第1フレーム部25の第1ガイド保持部25a側に、第1の実施の形態における第2歯車32に代えて両端に略円板状のフランジ板を有するガイド部材側プーリ32aを有している。これら歯車側プーリ36a及びガイド部材側プーリ32aの間には、回動伝達ベルト37が夫々に掛け渡されて張設されている。これら、歯車側プーリ36a、ガイド部材側プーリ32a及び回動伝達ベルト37によってベルト伝達機構が構成されている。なお、回動伝達ベルト37は、例えば、タイミングベルトでも良い。
本実施の形態においても、第1ガイド部材27の回動による挿入部2aとの接触面27cの移動量とドラム部3の巻回部3aの回動による外周面である巻回面3Aの移動量とが略同じとなるように、第1円板30aの回動を第1ガイド部材27へ伝達する第1ドラム回動伝達歯車29の径、歯のピッチ等が設定されている。また、第2ガイド部材28Aの回動による接触面28cの移動量においては、回動伝達ベルト37によって巻回面3Aの移動量とが略同じとなるように、第2ドラム回動伝達歯車36の径、歯のピッチ等及び歯車側プーリ36a、ガイド部材側プーリ32aの回動伝達量が設定されている。すなわち、ドラム部3の回動に伴う内視鏡2の挿入部2aが巻回部3aから送り出される長さ及び巻き取られる長さは、第1、第2ガイド部材27,28Aの各接触面27c,28cが圧設しながら挿入部2aを装置本体外へ送り出す長さ及び装置本体内へ引き込む長さと略同じ長さとなるように、各歯車29,36の夫々の径、歯のピッチ等及び歯車側プーリ36a、ガイド部材側プーリ32aの回動伝達量が設定されている。
ハンドル部21が回動操作されると、ドラム部3が連動して回動される。このドラム部3の回動は、第1円板30aとドラム回動伝達歯車29との歯合により第1ドラム回動伝達歯車29へ伝達される。その回動は、第1ドラム回動伝達歯車29と第1歯車31との歯合により第1歯車31へ伝達され、第1ガイド部材27がドラム部3の回動に合わせて回動される。
また、ドラム部3の回動は、第1円板30aと第2ドラム回動伝達歯車36の歯合により第2ドラム回動伝達歯車36へ伝達される。そして、第2ドラム回動伝達歯車36の歯車側プーリ36aが連動して回動され、その回動が回動伝達ベルト37によって第2ガイド部材28Aのガイド部材側プーリ32aに伝達される。こうして、第2ガイド部材28Aがドラム部3の回動に合わせて回動される。
次に、図9及び図10を参照しながら、内視鏡2の挿入部2aの装置本体内からの送り出し及びドラム部3への巻き取りにおける動作について説明する。なお、本実施の形態においても、記載する左右の方向は、各図の紙面に向かって見た左右方向とする。
先ず、内視鏡2の挿入部2aを装置本体内から送り出す際の動作説明をする。
ユーザは、内視鏡装置1のハンドル部21(図2参照)を内視鏡2の挿入部2aを送り出す方向に回動操作する。このハンドル部21の回動は、ドラム部3に伝達され、ドラム部3と一緒に第1円板30aが左回動方向(以下、反時計回り方向という)に回動される。
一方、第1円板30aの反時計回り方向の回動が伝達される第1ドラム回動伝達歯車29は、右回動方向(以下、時計回り方向という)に回動される。そして、第1ドラム回動伝達歯車29は、同時に第1ガイド部材27の第1歯車31を反時計回り方向に回動させる。こうして、第1ガイド部材27は、第1歯車31の反時計回り方向の回動と連動する第1回動軸27aによって反時計回り方向に回動される。
また、第1円板30aの反時計回り方向の回動が伝達される第2ドラム回動伝達歯車36は、歯車側プーリ36aと一緒に時計回り方向に回動される。そして、歯車側プーリ36aの時計回り方向の動力が回動伝達ベルト37と歯車側プーリ36aとの摩擦によって伝回動伝達ベルト37へ達される。回動伝達ベルト37は、ガイド部材側プーリ32aとの摩擦によって時計回り方向に回動される。こうして、第2ガイド部材28Aは、ガイド部材側プーリ32aの時計回り方向の回動と連動する第1回動軸27aによって時計回り方向に回動される。
こうして、ドラム部3の巻回部3aに巻回されている内視鏡2の挿入部2aは、先端部11側から順に、その外周部が巻回部3aの巻回面3Aから離されて第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28A側へ送り出される。このとき、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28は、夫々の接触面27c,28cが挿入部2aの外周部を押圧及び回動しながら挿入部延出部5aから挿入部パッキン部5b側へ送り出す。すなわち、第1の実施の形態と同様に、第1ガイド部材27が反時計回り方向に回動され、第2ガイド部材28Aが時計回り方向に回動されると共に、第1、第2ガイド部材27,28Aの夫々の接触面27c,28cと挿入部2aの外周部との圧接摩擦により挿入部2aを挿入部パッキン部5b側へスムーズに送り出す。このとき、ドラム部3の回動に伴う内視鏡2の挿入部2aが巻回面3Aに巻き取られる長さは、第1、第2ガイド部材27,28Aの接触面27c,28cが圧設しながら挿入部2aを装置本体内へ引き込む長さと略同じ長さである。
次に、内視鏡2の挿入部2aを装置本体内へと引き込む、つまり収納する際の動作説明をする。
ユーザが内視鏡装置1のハンドル部21を内視鏡2の挿入部2aを装置本体内へ収納する方向に回動操作すると、ハンドル部21の回動がドラム部3に伝達され、ドラム部3と一緒に第1円板30aが時計回り方向に回動される。
一方、第1円板30aの時計回り方向の回動が伝達されるドラム回動伝達歯車29は、反時計回り方向に回動され、ドラム回動伝達歯車29が同時に第1ガイド部材27の第1歯車31を時計回り方向に回動させる。そして、第1ガイド部材27は、時計回り方向に回動される。
こうして、ドラム部3の回動と同時に、内視鏡2の挿入部2aは、挿入部パッキン部5bから延出している側から順に、挿入部延出部5a内へ引き込まれる。挿入部延出部5a内に引き込まれた挿入部2aは、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28Aの間に引き込まれ、ドラム部3の巻回部3aの巻回面3Aに順に巻き取られる。
そして、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28は、夫々の接触面27c,28cが挿入部2aの外周部を押圧及び回動しながら挿入部パッキン部5b側から巻回部3a側へ引き込む。すなわち、第1ガイド部材27が時計回り方向に回動され、第2ガイド部材28Aが反時計回り方向に回動されると共に、第1、第2ガイド部材27,28Aの夫々の接触面27c,28cと挿入部2aの外周部との圧接摩擦により挿入部2aをドラム部3の巻回部3a側へスムーズに引き込む。また、挿入部2aがドラム部3に巻き取られる長さと第1ガイド部材27と第2ガイド部材28の回動によって挿入部2aが引き込まれる長さが略同じ長さになるように第1ガイド部材27と第2ガイド部材28の回動が設定されているため、内視鏡2の挿入部2aは、ドラム部3の巻回部3a側へスムーズに引き込まれる。このとき、ドラム部3の回動に伴う内視鏡2の挿入部2aが巻回部3aの巻回面3Aに巻き取られる長さは、第1、第2ガイド部材27,28Aの接触面27c,28cが回動によって挿入部2aを装置本体内へ引き込む長さと略同じ長さである。
以上のように構成される内視鏡装置1は、第1の実施の形態と同様の効果に加え、第1ガイド部材27及び第2ガイド部材28Aをドラム部3の回動に連動させる機構の歯車の部材数を少なくすることができる。
なお、上述の構成において、歯車側プーリ36a及びガイド部材側プーリ32aをいわゆる鎖歯車機構であるスプロケットギヤに代えて、回動伝達ベルト37をチェーンに代えても良い。
(第3の実施の形態)
以下、図面に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。なお、第1、第2の実施の形態において、既に記述した内視鏡装置1と同じ構成、作用、効果については、同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成、作用、効果のみを主に説明する。
図11は、第3の実施の形態の装置内部を説明するための斜視図である。図12は、ドラム部と、その周辺の構造を図11の上方側から見た上面図である。図13は、図11のドラム部と、その周辺の構造を横から見た側面図である。
図11に示すように、第1フレーム部25には、内部にドラム部3の回動量検出手段であるロータリーエンコーダ41と、制御手段である制御ユニット42と、駆動手段であるモータユニット43が配設されている。
図12に示すように、ロータリーエンコーダ41は、回動軸がドラム部3が回動保持される第1フレーム部25の側面側に突出している。このロータリーエンコーダ41は、回動軸の先端にドラム回動伝達歯車41aを有している。このドラム回動伝達歯車41aは、ドラム部3の第1円板30aの外周に刻設された歯と歯合される。すなわち、ドラム部3の回動は、第1円板30aとドラム回動伝達歯車41aとの歯合によってロータリーエンコーダ41に伝達される。また、ロータリーエンコーダ41は、通信ケーブル42aによって制御ユニット42と接続されている。従って、ロータリーエンコーダ41は、ドラム回動伝達歯車41aの回動量を出して、制御ユニット42に検出信号を出力する。
この制御ユニット42は、通信ケーブル42bによってモータユニット43と接続されている。そして、制御ユニット42は、ロータリーエンコーダ41からの検出信号に基づいて、モータユニット43を左回り方向のみに回動させる演算を行い、モータユニット43に駆動信号を出力する。つまり、制御ユニット42は、ロータリーエンコーダ41からの検出信号に基づき、ドラム部3の挿入部2aの送り出し方向の回動についてのみの所定の回転量にモータユニットを制御する演算を行い、モータユニット43に駆動信号を出力する。言い換えると、ドラム部3が挿入部2aの巻き取り方向の回動がロータリーエンコーダ41によって検出されると、制御ユニット42は、モータユニット43へ駆動信号を出力しない制御を行う。
また、制御ユニット42は、リモコン6(図1参照)とも電気的に接続されている。リモコン6には、モータユニット43を駆動させるスイッチ(不図示)が設けられている。このリモコン6のスイッチ操作に基づいて、制御ユニット42は、モータユニット43へ駆動信号を出力することもできる。
モータユニット43は、モータ軸の先端にモータ側歯車43aを有している。このモータ側歯車43aは、第1フレーム部25の第1ガイド保持部25aと第2フレーム部26の第2ガイド保持部26aの間において回動自在に保持されている第2ガイド部材28Bと連結されている。また、モータ側歯車43aは、第1フレーム部25内に配設される歯車44と歯合されている。すなわち、モータユニット43の駆動によりモータ側歯車43aは、回動され、歯車44との歯合により歯車44へその回動を伝達する。歯車44は、第1フレーム部25の第1ガイド保持部25aと第2フレーム部26の第2ガイド保持部26aの間において回動自在に保持されている第1ガイド部材27Aと連結されている。
なお、第1、第2の実施の形態と同様に、これら第1ガイド部材27と第2ガイド部材28は、夫々に対向する外周面(接触面27c,28c)の距離が内視鏡2の挿入部2aの外径の長さと略同等又は若干に小さい長さに離間されている。そして、内視鏡2の挿入部2aは、これら第1ガイド部材27と第2ガイド部材28との間に挿通され、ドラム部3の巻回部3aに巻回される。
以上のように構成された内視鏡装置1の動作について説明する。
ユーザは、内視鏡装置1のハンドル部21(図2参照)を内視鏡2の挿入部2aを送り出す方向に回動操作する。このハンドル部21の回動は、ドラム部3に伝達され、図12に示すようにドラム部3と一緒に第1円板30aが反時計回り方向に回動される。
一方、第1円板30aの反時計回り方向の回動が伝達されるドラム回動伝達歯車41aは、時計回り方向に回動される。そして、ロータリーエンコーダ41は、ドラム回動伝達歯車41aの回動が伝達され、ドラム回動伝達歯車41aの回動に基づいて、制御ユニット42に検出信号を出力する。
制御ユニット42は、ロータリーエンコーダ41からの検出信号に基づいて、モータユニット43を所定の回動量に回動させる演算を行い、算出した所定の回動量の駆動信号をモータユニット43に出力する。そして、モータユニット43は、制御ユニット42からの駆動信号を受けて、モータ側歯車43a及び第2ガイド部材28Bを所定の回動量による時計回り方向に回動させる。このとき、制御ユニット43は、ドラム部3の回動に伴う内視鏡2の挿入部2aが巻回部3aから送り出される長さ及び巻き取られる長さが第1ガイド部材27,28の接触面27c,28cが回動によって挿入部2aを装置本体外へ送り出す長さ及び装置本体内へ引き込む長さと略同じ長さとなるようにモータユニット43を所定の回動量による時計回り方向に回動させる。
一方、モータ側歯車43aは、歯車44と歯合することによって、歯車44に所定の回動量による回動を伝達する。そして、歯車44が所定の回動量による時計回り方向に回動されるとともに、第1ガイド部材27Bが所定の回動量に時計回り方向に回動される。
こうして、ドラム部3の送り出し方向の回動に合わせて、ドラム部3の巻回部3aに巻回されている内視鏡2の挿入部2aは、先端部11側から順に、その外周部が巻回部3aの巻回面3Aから離されて第1ガイド部材27B及び第2ガイド部材28B側へ送り出される。巻回部3aから離された挿入部2aは、第1ガイド部材27B及び第2ガイド部材28Bの夫々対向する接触面27c,28cの間に送り込まれる。このとき、第1ガイド部材27B及び第2ガイド部材28Bは、夫々の接触面27c,28cが挿入部2aの外周部を押圧及び回動しながら挿入部延出部5aから挿入部パッキン部5b側へ送り出す。すなわち、第1ガイド部材27Bが反時計回り方向に回動され、第2ガイド部材28Bが時計回り方向に回動されると共に、第1、第2ガイド部材27B,28Bの夫々の接触面27c,28cと挿入部2aの外周部との圧接摩擦により挿入部2aを挿入部パッキン部5b側へスムーズに送り出す。このとき、ドラム部3の回動に伴う内視鏡2の挿入部2aが巻回部3aから送り出される長さは、第1ガイド部材27,28の接触面27c,28cが回動によって挿入部2aを装置本体外へ送り出す長さと略同じ長さである。
なお、ドラム部3が挿入部2aを巻き取る方向、つまり時計回り方向に回動されると、ドラム回動伝達歯車41aが反時計回り方向に回動される。ロータリーエンコーダ41は、ドラム回動伝達歯車41aの反時計回り方向の回動を受けて、制御ユニット42に検出信号を出力する。制御ユニット42は、ロータリーエンコーダ41の検出信号に基づき、ドラム部3が時計回り方向に回動されていると判断して、モータユニット43への駆動信号の出力を行わない。従って、モータユニット43は、フリーに回動自在にされる。すなわち、第1、第2ガイド部材27B,28Bもフリーに回動自在となる。
さらに、ユーザは、ハンドル部21の回動操作を行わなくとも、リモコン6のスイッチを操作することによって、モータユニット43を時計回り方向へ回動操作することができる。つまり、制御ユニット42は、リモコン6からの制御信号に基づいて、モータユニット43に時計回り方向へ回動する駆動信号を出力する。時計回り方向に回動指示されたモータユニット43は、モータ側歯車43a及び第2ガイド部材28Bを所定の回動量による時計回り方向に回動させる。そして、モータ側歯車43aは、歯車44と歯合することによって、歯車44に所定の回動量による回動を伝達する。そして、歯車44が所定の回動量による反時計回り方向に回動されるとともに、第1ガイド部材27Bが所定の回動量に反時計回り方向に回動される。従って、ユーザによるリモコン6のスイッチ操作によって、第1、第2ガイド部材27B,28Bを内視鏡2の挿入部2aを装置外部へ送り出すことができる。
以上の結果、第1、第2の実施の形態の効果に加え、ユーザは、挿入部2aを把持及びハンドル部21の回動操作をしなくてもリモコン6のスイッチ操作によって、内視鏡2の挿入部2aを装置外部へ送り出すことができる。
なお、ドラム部3の回動検出手段をロータリーエンコーダ41に代えて、図14に示す光センサ46,47に変えても良い。図14は、光センサ周辺の部材を説明するための図である。図15〜図17は、検知板と光センサの動作を説明するため、図13を第1フレーム部25側から見た側面図である。
第1フレーム部25の内側面には、外側面に設けられるドラム回動伝達歯車41aと連動して回動される略半月状の検知板45を有している。また、第1フレーム部25の内側面には、検知板45を挟むように第1光センサ46及び第2光センサ47が配設される。
第1光センサ46は、図15の紙面に向かって検知板45の回動中心から下部側に設けられている。また、第1センサ46は、制御ユニット42と通信ケーブル46aによって接続されている。一方、第2光センサ47は、図14の紙面に向かって検知板45の回動中心から右側に設けられている。また、第2光センサ47は、制御ユニット42と通信ケーブル47aによって接続されている。
ドラム部3の回動に合わせて、ドラム回動伝達歯車41aが回動されることにより、検知板45が連動して回動される。このとき、検知板45の外周部が第1光センサ46の光を遮ることによって、第1光センサ46は、制御ユニット42へ検知信号を出力する。同じく、検知板45の外周部が第2光センサ47の光を遮ることによって、第2光センサ47は、制御ユニット42へ検知信号を出力する。詳しくは、ドラム部3が内視鏡2の挿入部2aを装置外部へ送り出す方向に回動されると、検知板45は、例えば、図15に示す状態から、図16に示すように反時計回り方向に回動される。
検知板45の外周部は、第1光センサ46内を通過して、第1光センサ46の光を遮断する。このとき、第1光センサ46は、制御ユニット42に検知信号を出力する。さらに、検知板45が図16の状態から、図17に示すように反時計回り方向に回動されると、検知板45の外周部は、第2光センサ47内を通過して、第2光センサ47の光を遮断する。そして、第2光センサ47は、制御ユニット42に検知信号を出力する。ドラム部3が回動し続けると、検知板45は、図15、図16及び図17に示す状態を繰り返しながら反時計回り方向に回動され続ける。
なお、第1、第2光センサ46,47は、光が導通された時も制御ユニット42に検知信号を出力する。従って、第1、第2光センサ46,47は、検知板45の回動によって光を遮断及び導通の検知が繰り返し行われる。
これら第1、第2光センサ46,47の光の遮断と導通の周期に基づいて、制御ユニット43は、ドラム部3の回動量及び回動速度を演算する。そして、制御ユニット43は、この演算結果に基づき、モータユニット43へ所定の回動量及び回動速度に駆動する駆動信号を供給する。こうして、第1ガイド部材28Bは、モータユニット43によって所定の回動量及び回動速度に回動される。そして、第1ガイド部材28Bのモータ側歯車43aは、歯車44と歯合することによって、歯車44に所定の回動量及び回動速度を伝達する。そして、歯車44が所定の回動量及び架移動速度に回動されるとともに、第1ガイド部材27Bが回動される。
また、ドラム部3が部3が内視鏡2の挿入部2aを装置外部へ送り出す方向に回動されると、制御ユニット42は、必ず第1光センサ46側から光の遮断による検知信号又は導通による検知信号が先に入力される。このことによって、制御ユニット42は、ドラム部3の回動方向を判断することができる。そして、制御ユニット42は、第1光センサ46からの検知信号と第2光センサからの検知信号との時間差によって、ドラム部3の回動速度を演算して、その算出結果に基づいたモータユニット43を駆動させる駆動信号をモータユニット43に出力する。
さらに、ドラム部3が内視鏡2の挿入部2aを収納する方向、つまり、装置外部から挿入部2aを巻き取る方向に回動された場合、制御ユニット42は、モータユニット43へ駆動信号を出力しないように制御している。
以上のように、ロータリーエンコーダ41に代えて、ドラム部3の回動検知手段である第1、第2光センサ46,47及び検知板45に構成しても上述した同じ効果を奏する。
第1の実施の形態の内視鏡装置の主な構成を示す斜視図である。 回転板及びハンドル部を説明するための図である。 装置内部のドラム部と、その周辺の構造を説明するための斜視図である。 挿入部案内手段を説明するための拡大図である。 挿入部案内手段を説明するための断面図である。 装置内部を第2フレーム部方向からみた断面図である。 装置内部を第2フレーム部方向からみた断面図である。 第2の実施形態の挿入部案内手段を説明するための図である。 挿入部案内手段を説明するための断面図である。 装置内部を第2フレーム部方向からみた断面図である。 第3の実施の形態の装置内部を説明するための斜視図である。 ドラム部と、その周辺の構造を図3の上方側から見た上面図である。 ドラム部と、その周辺の構造を横から見た側面図である。 光センサ周辺の部材を説明するための図である。 検知板と光センサの動作を説明するため、第1フレーム部25側から見た部分側面図である。 検知板と光センサの動作を説明するため、第1フレーム部25側から見た部分側面図である。 検知板と光センサの動作を説明するため、第1フレーム部25側から見た部分側面図である。
符号の説明
1・・・内視鏡装置、2・・・内視鏡、2a・・・挿入部、3・・・ドラム部、3a・・・巻回部、巻回面・・・3A、4・・・フレーム部、5b・・・挿入部パッキン部、5・・・フロントパネル、5b・・・挿入部パッキン部、5a・・・挿入部延出部、11・・・先端部、12・・・湾曲部、13・・・可撓管部、21・・・ハンドル部、25a・・・第1ガイド保持部、25・・・第1フレーム部、26a・・・第2ガイド保持部、26・・・第2フレーム部、27・・・第1ガイド部材、28・・・第2ガイド部材、27a・・・第1回動軸、28a・・・第2回動軸、27c,28c・・・接触面(外周面)、29・・・ドラム回動伝達歯車、30a・・・第1円板、30b・・・第2円板、31・・・第1歯車、32・・・第2歯車、33・・・第1伝達歯車、33・・・第2伝達歯車
代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (5)

  1. 可撓性を有する挿入部を備える内視鏡と、
    前記挿入部が巻回されるドラム部を回動自在に保持する装置本体と、
    前記挿入部に圧接し、前記ドラム部の回動に連動して回動する回動部材を有し、前記ドラム部の回動に連動して、前記装置本体内へ前記挿入部の収納及び前記装置本体外へ前記挿入部の送り出しを案内する挿入部案内手段と、
    前記ドラム部の回動に連動して前記回動部材を回動する歯車伝達機構と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記ドラム部の回動を検知する回動検出手段と、
    前記回動部材を駆動する駆動手段と、
    前記回動検出手段からの検知信号に応じて、前記駆動手段を駆動制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記回動検出手段に前記ドラム部の回動を伝達する歯車を更に備えたことを特徴とする請求項に記載の内視鏡装置。
  4. 前記回動検出手段が、ロータリーエンコーダを備えたことを特徴とする請求項又は請求項に記載の内視鏡装置。
  5. 前記回動部材を駆動する駆動手段と、
    この駆動手段を駆動させる制御信号を送出するリモコンと、
    前記制御信号に応じて、前記駆動手段を駆動制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
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