JP4622284B2 - 車体の前部構造 - Google Patents

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JP4622284B2 JP2004090192A JP2004090192A JP4622284B2 JP 4622284 B2 JP4622284 B2 JP 4622284B2 JP 2004090192 A JP2004090192 A JP 2004090192A JP 2004090192 A JP2004090192 A JP 2004090192A JP 4622284 B2 JP4622284 B2 JP 4622284B2
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本発明は、車体の前部構造に関し、特に、車体の前部構造は、車体フレーム前方部の下
方側にフロントサブフレームが配置されており、このフロントサブフレームの後端支持部
をフロアパネルに締結する技術に属す。
従来、例えば、下記特許文献1記載のように、自動車(つまり、車両)の車体フレーム
(例えば、特許文献1における車体前部骨格メンバ12に相当)の下方に、車両前後方向
に延設されるフロントサブフレームを、その前端部が車体フレームの前端付近まで延長す
るように設置することは公知である。
また、この特許文献1には、フロントサブフレームの後端に設けられる後端支持部を、
車室の前部付近における下方側のメンバに支持させるとともに、この後端支持部が支持さ
れる部分より後方側にストッパ部(特許文献1の図12において図示されるストッパー1
7に相当)を設けることが記載されている。
このような構成により、例えば、車両と、車両の車体フレーム前端部の高さよりも低い
障害物との前方衝突であって、車幅方向から見て、衝撃荷重を略直線的に車体フレームで
受けることができない場合でも、フロントサブフレームにより、こうした衝突荷重を車幅
方向から見て略直線的に受け止めることが可能となる。また、特許文献1によれば、スト
ッパ部により、上述のような前方衝突時において、フロントサブフレームの後端部を支持
する連結部材が、後方側へ変位されるのを抑制している。
特開2002−160663号公報
ところで、上述のように、車両と、車両の車体フレーム前端部の高さよりも低い障害物
とが前方衝突する際には、フロントサブフレームに対して前方側から後方側にかけて大き
な衝突荷重が印加されることになるが、これによりフロントサブフレームの特に後端部が
後方側に後退すると、車室の下方側の構造が大きく変形されてしまう。
そこで、上述の特許文献1ように、フロントサブフレームの後端支持部が支持される部
分の後方側にストッパ部を設け、フロントサブフレームの後退を抑制することが考えられ
るが、単にストッパ部を設けただけでは、フロントサブフレームの後退を大幅に抑制する
ことは困難である。
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、その目的は、フロアパネル前
部付近に、フロントサブフレームの後端支持部と締結する取付部と、フロントサブフレー
ムの後退を抑制可能なストッパ部とを形成した車体の前部構造において、ストッパ部によ
るフロントサブフレームの後退抑制をより確実に行なうことにある。
このような目的を達成するために、本発明の請求項1記載の発明においては、車体フレームの車両前方部の下方側に位置するとともに、前端部が該車体フレームの車両前方部における前端部近傍まで延設されたフロントサブフレームと、車室の床面形成のため、該車室の下方側周辺に形成されるフロアパネルと、を備えた車体の前部構造を対象とする。
そして、上記フロアパネルの下面側には、該フロアパネルの前部近傍において、該フロントサブフレームの後端部付近に設けられた左右の後端支持部と締結される左右一対の取付部と、該取付部より後方側で、該フロアパネルより下方側に突出する左右一対のストッパ部とが形成され、上記フロアパネルは、上記車体フレームの一部であって車両前後方向に延設される左右一対のフロアフレームと、該フロアフレームの前方部に位置する分岐部からそれぞれ車幅方向内側に分岐して、後方側に延設される左右一対の分岐フレームとに下方側から支持されており、上記取付部は、上記分岐部あるいはその近傍において、該取付部の下面の高さが該取付部近傍の上記フロアフレームの下面の高さよりも高くなるよう形成され、上記ストッパ部は、上記分岐部あるいはその近傍で、上記取付部よりも下方側に突出し且つ上記フロアフレームの車幅方向内側側面に隣接して接合されるとともに、該車幅方向内側側面から車幅方向内側に向かって延設されて上記分岐フレームに接合されており、上記フロントサブフレームの後端支持部は、上記取付部の下面と、上記ストッパ部から車両前方に延設される延設支持部とに挟持され、且つ該取付部と該延設支持部とに締結されることを特徴とする。
このような構成によって、車両と、車両の車体フレーム前端部の高さよりも低い障害物
とが前方衝突した場合、これに起因する大きな衝突荷重は、フロントサブフレームを介し
て、フロントサブフレームの後端支持部を支持する取付部に伝達することになり、ストッ
パ部は、こうした衝突荷重を受けることになる。その際、本発明においては、ストッパ部
は、それぞれ車両前後方向に延設された分岐フレームとフロアフレームとが分岐される分
岐部あるいはその近傍で、フロアフレームに隣接して形成されているため、ストッパ部は
、衝突荷重を確実に受け止めて、受け止めた衝突荷重を分岐フレームとフロアフレームと
に確実に分散化できる。これにより、衝突による衝撃エネルギーの吸収性を向上させつつ
、フロントサブフレームの後退を確実に抑制できる。
また、車両と、車両の車体フレーム前端部と略同じ高さかそれより高い障害物とが前方
衝突した時には、これに起因して発生する大きな衝突荷重が、車体フレームの前方部を介
してフロアフレームまで伝達されることになる。その際、フロアフレームにはストッパ部
が隣接するよう形成されており、フロアフレームの剛性を高めているため、この伝達され
た衝突荷重に対するフロアフレームの衝撃エネルギーの吸収性を向上できる。
また、取付部の高さは、フロアフレームの高さよりも高くしているため、走行中、隆起
した路面に取付部周辺が接触するような場合でも、路面が取付部に直接接触して、取付部
が破損し、フロントサブフレームの車体フレームへの支持を悪化させるといった頻度を大
幅に減少できる。従って、取付部が破損した状態で前方衝突することを極力避けることが
できるため、衝撃エネルギーの吸収性向上とフロントサブフレームの確実な後退抑制とが
可能となる。
本発明の請求項2記載の発明においては、車体フレームの車両前方部の下方側に位置するとともに、前端部が該車体フレームの車両前方部における前端部近傍まで延設されたフロントサブフレームと、車室の床面形成のために、該車室の下方側周辺に形成されるフロアパネルと、を備えた車体の前部構造を対象とする。
そして、上記フロアパネルの下面側には、該フロアパネルの前部近傍において、上記フロントサブフレームの後端部付近に設けられた左右の後端支持部と締結される左右一対の取付部と、該取付部よりも後方側にて該フロアパネルより下方側に突出する左右一対のストッパ部とが形成され、上記フロアパネルは、上記車体フレームの一部であって車両前後方向に延設される左右一対のフロアフレームと、該フロアフレームの前方部に位置する分岐部からそれぞれ車幅方向内側に分岐して、車両後方側に延設される左右一対の分岐フレームとに下方側から支持されており、上記ストッパ部は、分岐部あるいはその近傍で、上記フロアフレームに隣接して接合されるとともに、該フロアフレームから車幅方向内側に向かって延設されて上記分岐フレームに接合されており、上記フロアパネルの下面側には、車両前方視で閉断面状をなし、上記左右の取付部同士を連結する補強フレームが形成されており、上記取付部及びストッパ部よりも上方で両者の間に跨るように車両前後方向に延設されて、車両側面視で上記フロアパネルとの間に閉断面を形成する左右一対のダッシュクロス端部パネルをさらに備え、上記取付部及び上記ストッパ部は、取付部パネルの一部として構成されることにより該取付部パネルによって互いに連結され、上記取付部パネルは、車両側面視で上記フロアパネルと上記ダッシュクロス端部パネルと該ダッシュクロス端部パネルの後方側に延設されたダッシュクロス端部延長部と協働して閉断面を形成していることを特徴とする。
このような構成によって、車両と、車両の車体フレーム前端部の高さよりも低い障害物
とが前方衝突した場合、これに起因する大きな衝突荷重は、フロントサブフレームを介し
て、フロントサブフレームの後端支持部を支持する取付部に伝達することになり、ストッ
パ部は、こうした衝突荷重を受けることになる。その際、本発明においては、ストッパ部
は、それぞれ車両前後方向に延設された分岐フレームとフロアフレームとが分岐される分
岐部あるいはその近傍で、フロアフレームに隣接して形成されているため、ストッパ部は
、衝突荷重を確実に受け止めて、受け止めた衝突荷重を分岐フレームとフロアフレームと
に確実に分散化できる。これにより、衝突による衝撃エネルギーの吸収性を向上させつつ
、フロントサブフレームの後退を確実に抑制できる。
また、車両と、車両の車体フレーム前端部と略同じ高さかそれより高い障害物とが前方
衝突した時には、これに起因して発生する大きな衝突荷重が、車体フレームの前方部を介
してフロアフレームまで伝達されることになる。その際、フロアフレームにはストッパ部
が隣接するよう形成されており、フロアフレームの剛性を高めているため、この伝達され
た衝突荷重に対するフロアフレームによる衝撃エネルギーの吸収性を向上できる。
また、取付部に伝達された衝突荷重を、補強フレームを介して一方側の取付部に伝達でき、より確実に衝撃エネルギーの吸収性を向上できる。
請求項3記載の発明は、請求項において、上記フロントサブフレームの後端支持部は
、外形が略円筒状で、且つその軸方向が略上下方向に沿うように配置される内外筒式ラバ
ーブッシュを備えるとともに、該後端支持部は、該ラバーブッシュの上端部が、上記取付
部の下面に接し、該ラバーブッシュの下端部が、上記延設支持部と接するように、該取付部に締結されることを特徴とする。
このような構成により、フロントサブフレームの後端支持部を成すラバーブッシュの上
端部と下端部とを、ストッパ部にて連結支持させるため、フロントサブフレームを介して
伝達される衝突荷重を、確実にストッパ部に伝達でき、衝撃エネルギーの吸収性向上とフ
ロントサブフレームの確実な後退抑制とが可能となる。
請求項4記載の発明は、請求項3において、上記ストッパ部は、該ストッパ部の下面の
高さが、上記フロアフレーム下面の高さより高く且つ該取付部の下面の高さより低くなるよう形成されることを特徴とする。
このような構成によって、上記の請求項のような構成においては、ストッパ部に延設
支持部が固定されることになるが、ストッパ部の下面の高さをフロアフレームの下面より
も高くできるため、走行中、隆起した路面にストッパ部周辺が接触するような場合でも、
路面がストッパ部に直接接触して、ストッパ部が破損する頻度を大幅に減少可能となる。
よって、ストッパ部によるフロントサブフレームの後端支持部への連結支持剛性が悪化
した状態で前方衝突する可能性を、極力低減できるため、衝撃エネルギーの吸収性向上と
フロントサブフレームの確実な後退抑制とが可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4において、上記フロアパネルには、車両前方視で閉断面状をなし、上記左右の取付部同士を連結する補強フレームが形成されることを特徴とする。
このような構成により、取付部に伝達された衝突荷重を、補強フレームを介して一方側
の取付部に伝達でき、より確実に衝撃エネルギーの吸収性を向上できる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項において、上記フロアパネルの車幅方向両端側近傍には、車両前後方向に延設されるサイドシルが形成されており、上記フロアフレームの上記分岐部及びその近傍の部分と、該サイドシルの前方部分とを接続する接続フレームが形成されることを特徴とする。
このような構成により、取付部に伝達された衝突荷重を、サイドシルに伝達でき、より
確実に衝撃エネルギーの吸収性を向上できる。
以上のように、本発明に係る発明においては、車両と、車両の車体フレーム前端部の高
さよりも低い障害物とが前方衝突した場合、これに起因する大きな衝突荷重は、フロント
サブフレームを介して、フロントサブフレームの後端支持部を支持する取付部に伝達する
ことになり、ストッパ部は、こうした衝突荷重を受けることになる。その際、ストッパ部
は、衝突荷重を確実に受け止めて、受け止めた衝突荷重を分岐フレームとフロアフレーム
とに確実に分散化できる。これにより、衝突による衝撃エネルギーの吸収性を向上させつ
つ、フロントサブフレームの後退を確実に抑制できる。
また、車両と、車両の車体フレーム前端部と略同じ高さかそれより高い障害物とが前方
衝突した時には、これに起因して発生する大きな衝突荷重が、車体フレームの前方部を介
してフロアフレームまで伝達されることになる。その際、フロアフレームに隣接配置され
たストッパ部により、伝達された衝突荷重に対するフロアフレームによる衝撃エネルギー
の吸収性も向上できる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面に基づいて説明する。尚、各実施形態におけるフ
レーム、メンバは、特に断りのない限り鋼鉄製である。
図1は、本実施形態に係るフロントサブフレーム及び車体フレーム等を車両の下面から
見た図であり、図2は図1のA−A断面図、図3はフロントサイドフレームのみを斜め前
方から見た斜視図、図4は図1のB−B断面図、図5は図1のC−C断面図、図6は図1
のD−D断面図、図7は図1のE−E断面図、図8は図1のF−F断面図である。
図1及図2に示すように、車体フレーム1は、車両前後方向に延設される左右一対のフ
ロントサイドフレーム2,2と、フロントサイドフレーム2,2の後方でフロントサイド
フレーム2,2に接続されるフロアフレーム3,3が配置されている。尚、フロントサイ
ドフレーム2,2の後方側の部分は、後方且つ下方に向けて傾斜したキックアップ部4,
4が形成されており、これによりフロントサイドフレーム2,2の前端部は、フロアフレ
ーム3に対してある程度高い位置に設置されることになる。
フロントサイドフレーム2,2の中間部近傍には、車両外方側に隣接して、図示しない
前輪を格納するホイールハウジング5,5が形成され、その中心付近には前輪を支持する
緩衝装置を格納するためのサスペンションタワー6,6が上方に倒立するよう形成されて
いる。
フロントサイドフレーム2,2の前端部には、樹脂製のバンパーフレーム7が前端部を
架け渡すように車幅方向に延設されており、バンパーフレーム7の内部には、衝撃緩衝部
材が設けられている。尚、本実施形態のおけるフロントサイドフレーム2,2には、所謂
クロスメンバは設けられていない。また、フロントサイドフレーム2,2に挟まれるよう
に形成されるエンジンルームEに図示しないエンジンが搭載されている。
フロアフレーム3,3を上方から覆うようにフロアパネル8が設けられており、フロア
パネル8の前端部付近は、前方に位置するに従って上方側に向うよう延設され、その前端
部には、鉛直方向且つ上方に延設して、エンジンルーム8と車室9とを区分するダッシュ
パネル10が形成されている。また、フロアパネル8の車幅方向中心部は、上方側に隆起
してトンネル部11を形成しており、トンネル部11には、図示しないエンジンの排気管
や、所謂FRタイプの車両であればドライブシャフト等が格納されることになる。
フロアパネル8の車幅方向端部付近には、車幅方向が閉断面矩形状のサイドシル12,
12が形成されており、フロアフレーム3,3の前端部とサイドシル12,12とは、フ
ロアパネル8から下方側に隆起する接続フレーム13,13により接続されており、これ
により車両前方からの衝突荷重がフロアフレーム3,3から一部分岐してサイドシル12
,12にも入力可能となる。
フロントサイドフレーム2,2の下方には、車両前後方向に延設される左右一対のサイ
ドフレーム14,14と、サイドフレーム14,14のそれぞれの前端部同士及び後端部
同士を架け渡すよう車幅方向に延設されて固定される前側クロスメンバ15及び後側クロ
スメンバ16とから成るフロントサブフレーム17が配置されている。
各サイドフレーム14,14の前端部には、前端支持部18,18が形成され、後端部
には、後端支持部19,19が形成されるとともに、後側クロスメンバ16よりも若干前
方の中間部には、サイドフレーム14,14の上面から上方に向けて延設される縦メンバ
20,20を介してその先端に中間支持部21,21が形成されており、これらの支持部
は、それぞれ直ぐ上方のフロントサイドフレーム2,2の下面にて対応する位置に、ラバ
ーブッシュを介して支持されている。これにより、フロントサブフレーム17は、計6ヶ
所にて、フロントサイドフレーム2,2に支持されることになる。
尚、本発明においては、サイドフレーム14,14は、必ずしもフロントサイドフレー
ム2,2に支持される必要はなく、車体フレーム1を構成するいずれかの構造体であって
もよい。
サイドフレーム14,14の前端部からは前方側に延設するように、車両前後方向の衝
突荷重に対して積極的に縮合されて衝撃エネルギーを吸収可能なクラッシュ管22,22
(特許請求の範囲に記載の「衝撃吸収部材」に相当)が設けられており、クラッシュ管2
2,22の前端部同士は、車幅方向に延設されるレインフォースメント23により固定さ
れている。クラッシュ管22,22は鋼鉄製で内部が空洞となるよう筒状に形成されるが
、レインフォースメント23は、樹脂製となっている。また、レインフォースメント23
は、上述のバンパーフレーム7の略直ぐ下方側に位置するよう設置される。
サイドフレーム14,14の前端支持部18,18より後方側から縦メンバ20,20
の基幹部分にかけて、屈曲促進部24,24が形成されている。
この屈曲促進部24,24は、前方部25,25と、後方部26,26とから構成され
ており、前方部25,25は、後方且つ下方に向けて傾斜するよう形成され、後方部26
,26は、これに対して後方に向って略水平に形成されている。
尚、本発明においては、前方部25,25の水平に対する傾斜角に対して、後方部26
,26の水平に対する傾斜角小さければよく、例えば、後方部26,26の傾斜角がマイ
ナスの値、つまり後方且つ上方に向けて傾斜していても構わない。
また、サイドフレーム14,14は、下方から見てそれぞれ略同じ形状をしている2枚
のパネル、つまり断面が凸状の上側パネル及び断面が凹状の下側パネル同士を重ね合わせ
ることで構成されているが、前方部25,25を形成する上側パネル25a及び下側パネ
ル25bの板厚は、後方部26,26を形成する上側パネル26a及び下側パネル26b
の板厚よりも大きい。これにより、前方部25,25の前後方向における上下方向の曲げ
に対する強度は、後方部26,26の前後方向における上下方向の曲げに対する強度より
大きくなる。
尚、本発明においては、前方部25,25の前後方向における上下方向の曲げに対する
強度が、後方部26,26の当該曲げに対する強度より小さくなるように、前方部25,
25の上側パネル25a及び下側パネル25bの少なくとも一方の材質を、後方部26,
26の上側パネル26a及び下側パネル26bの少なくとも一方の材質よりも軟性の材料
で成形してもよい。
また、サイドフレーム14,14の後方部26,26においては、前方部25,25に
接続している後方部26,26の前端部から後方へ所定距離離間するまでの後方部前側部
位26c,26cの幅(つまり、下方側から見たときの車幅方向の厚さ)は、当該後方部
前側部位26c、26cより後方で縦メンバ20,20の基部までにおける後方部後側部
位26d,26dの幅よりも小さくなるよう形成されている。また、サイドフレーム14
,14の縦メンバ20の基部から後端部にかけての幅についても、後方部26,26の後
方部前側部位26c,26cの幅よりも実質的に大きくなるよう形成されている。
本実施形態において、フロントサブフレーム17のサイドフレーム14,14には、サ
スペンション機構の2本のロアアーム27、28が揺動可能となるよう接続されている。
具体的には、図3に示すように、サイドフレーム14,14の後方部後側部位26d,
26dの車両外方側に、フロント側ロアアーム支持部27が形成され、縦メンバ20,2
0より後方側のサイドフレーム14,14の車両外方側に、リア側ロアアーム支持部28
が形成されている。フロント側ロアアーム支持部27とリア側ロアアーム支持部28には
、それぞれ車両外方側に向けて、フロント側ロアアーム29、リア側ロアアーム30が揺
動可能に接続されており、これらフロント側ロアアーム29及びリア側ロアアーム30の
各外方側端部は、前輪を直接支持するホイールサポート(図示せず)に揺動可能に接続さ
れている。更に、図示しないが、フロントサイドフレーム2,2に接続されるアッパーア
ームもホイールサポートに接続されており、これらの構成により、サスペンション機構を
成している。
尚、本発明では、フロント側ロアアーム29とリア側ロアアーム30とは別体として説
明したが、ロアアームを所謂A型ロアアームとし、フロント側ロアアーム29とリア側ロ
アアーム30とが車両外方側で固定されたものであってもよい。
(フロントサブフレーム17の構成による作用及び効果)
以上のようなフロントサブフレーム17の構成により、以下のような作用及び効果を奏
す。
先ずは、車両が、高さの低い障害物と前方衝突等した場合、障害物から受けた衝突荷重
は、レインフォースメント23及びクラッシュ管22,22に入力され、これらが前後方
向に圧縮されながら縮合されることで(図2の一点破線参照)、衝撃エネルギーが吸収さ
れ衝撃荷重がある程度低減されることになる。また、レインフォースメント23は車幅方
向に延設されているために、障害物が左右のクラッシュ管22,22の中間部分のみ衝突
した場合も、衝撃荷重をクラッシュ管22,22に伝達でき、これにより衝撃荷重の低減
が可能である。
衝突の度合が軽度な場合であれば、クラッシュ管22,22とレインフォースメント2
3とが縮合されるだけで衝突荷重を略零にすることができる。しかし、衝突度合が大で衝
突荷重が大きい場合には、クラッシュ管22,22及びレインフォースメント23とによ
り衝撃エネルギー吸収されなかった衝突荷重が、フロントサブフレーム17の特にサイド
フレーム14,14の略前後方向に沿って前方から後方に入力されることになる。この場
合、サイドフレーム14,14の前端支持部18,18及び中間支持部21,21との働
き、及び屈曲促進部24,24の前方部25,25と後方部26,26との働きにより、
サイドフレーム14,14は屈曲促進部24,24を中心として下方側に積極的に屈曲さ
れて、これによって、衝撃エネルギーが吸収され、衝突荷重が低減される。
具体的には、サイドフレーム14,14は、前端支持部18,18及び中間支持部21
,21とによりフロントサイドフレーム2,2に連結支持されており、また、屈曲促進部
24,24の前方部25,25は後方且つ下方に向けて傾斜しているのに対し、後方部2
6,26は、略水平となるよう構成されている。
従って、サイドフレーム14,14の前端から入力された衝突荷重により、サイドフレ
ーム14,14の前端部は、高さを大幅下げることなく略同じ高さに維持しながら後方へ
変位する。一方、サイドフレーム14,14の中間支持部21,21は、サイドフレーム
14,14と縦メンバ20,20を介して強固に接続されている。従って、屈曲促進部2
4,24の前方部25,25と後方部26,26との接続部分を中心としてモーメントが
働き、前方部25,25と後方部26,26とは、この接続部分を略中心として、前方部
25の前端部が上方を向いて全体的に下方側に変位するように屈曲する。
また、このような屈曲促進部24,24の下方側への屈曲により、サイドフレーム14
,14がフロントサイドフレーム2,2の下面に当接し干渉することがなく、フロントサ
イドフレーム2,2は、大きな損壊を受けない。これにより、サイドフレーム14,14
が屈曲して、サイドフレーム14,14の前端支持部18,18と中間支持部21,21
との間の距離が短縮されようとしても、前端支持部18,18及び中間支持部21,21
が連結支持されているフロントサイドフレーム2,2は、上述のように損壊されないため
、前後方向の剛性が高い状態を維持し続ける。よって、衝突の初期において、サイドフレ
ーム14,14の屈曲に際して、フロントサイドフレーム2,2が一気に変形されて損壊
されることがなく、フロントサイドフレーム2,2による衝撃エネルギーの吸収を効率よ
く行なわせることができ、簡単な構成で衝突荷重の大幅な低減が可能となる。
この場合、上述のように衝突荷重がある程度クラッシュ管22,22とレインフォース
メント23とによって低減されてサイドフレーム14,14に入力されるため、フロント
サイドフレーム2,2による高い剛性による衝撃エネルギー吸収性を発揮し易いように、
フロントサイドフレーム2,2に衝突荷重の一部を伝達でき、衝撃エネルギーの吸収性を
全体的に向上できる。
また、本実施形態においては、屈曲促進部24,24の前方部25,25と後方部26
,26との板厚や材質などを調整して、前方部25,25の前後方向における上下方向の
曲げに対する強度を、後方部26,26の当該強度よりも大きくしている。
これにより、屈曲促進部24,24が屈曲される際に前方部25,25の損壊が抑制で
きるため、確実に下方に屈曲させることができる。
更に、サイドフレーム14,14の後方部26,26は、後方部前側部位26c,26
cの幅が、後方部後側部位26d,26dの幅よりも小さくなるよう形成されている。こ
れにより、屈曲促進部24,24が下方側に屈曲される際に、サイドフレーム14,14
と中間支持部21,21との支持構造付近が大きく変形して、サイドフレーム14,14
と中間支持部21,21との連結強度の低下が抑制されて、屈曲促進部24,24を確実
に屈曲させることができる。
以上により、車両前方部での衝撃エネルギー吸収性を確実に向上できる。
(サイドフレーム14,14の前端支持部18,18の詳細構造について)
次に、サイドフレーム14,14の前端支持部18,18について、図4及び図5を参
照して説明する。
図4に示すように、クラッシュ管22の後端部のフランジ部22aには、クラッシュ管
後端壁31がクラッシュ管22の後端開口部を覆うように固定されている。
また、サイドフレーム14の前端部においては、前方部25の上側パネル25aと下側
パネル25bとが重ね合わされて、後述するようなフランジ結合により成形されており、
この場合、上側パネル25aの板厚は、下側パネル25bの板厚よりも厚いものが使用さ
れている。
この上側パネル25aの前端部における車幅方向の中間部分は、クラッシュ管後端壁3
1に溶接にて固定されている。また、下側パネル25bの前端部は、前方に向かうに従っ
て車幅方向における中間部分が上方に向かって凸状に隆起するよう形成されており、この
前端部はこのように隆起した状態で、クラッシュ管後端壁31に対し溶接にて固定されて
いる。
図5に示すように、サイドフレーム14の前端部の車両外方側において、上側パネル2
5aのサイドフレーム14上面における車幅方向端部は、車両外方側に移行するに従って
サイドフレーム14の略下面の高さに至るまで大きく下方を指向するよう延設され、サイ
ドフレーム14の略下面の高さ付近で、サイドフレーム14の車幅方向外方側に向けて略
水平に延設されている。
また、車両外方側において、下側パネル25bの上述の車幅方向中間部における隆起し
た部分の車幅方向端部は、下方を指向するよう延設される上側パネル25aに沿うように
、サイドフレーム14の略下面の高さに至るまで下方を指向して延設されている。このと
き、下側パネル25bは、上側パネル25aに重なる。下側パネル25bは、サイドフレ
ーム14の略下面の高さ付近では、サイドフレーム14の車幅方向外方側に向けて略水平
に延設されている。このように、サイドフレーム14の前端部の車両外方側では、互いに
重なった上側パネル25aと下側パネル25bとが接合されることで、車両前後方向に亘
って車両外方側に延設された略平坦なフランジ部32が形成される。
同様に、サイドフレーム14の前端部の車両内方側においても、上側パネル25aのサ
イドフレーム14上面における車幅方向端部は、車両内方側に移行するに従ってサイドフ
レーム14の略下面の高さに至るまで下方を指向するよう延設され、サイドフレーム14
の略下面の高さ付近で、サイドフレーム14の車幅方向外方側に向けて略水平に延設され
ている。但し、車両外方側に比べて、上側パネル25aの下方を指向する傾斜度合は緩や
かである。
また、同様に、下側パネル25bに関しても、サイドフレーム14の前端部の車両内方
側において、下側パネル25bの隆起した部分の車幅方向端部は、下方を指向して延設さ
れる緩やかな傾斜の上側パネル25aに沿うように、サイドフレーム14の略下面の高さ
に至るまで下方を指向して延設されている。そして、下側パネル25bは、上側パネル2
5aに重なるようにして下方に延設され、サイドフレーム14の略下面の高さ付近で、サ
イドフレーム14の車幅方向内方側に向けて略水平に延設されている。こうして、車両内
方側でも、互いに重なった上側パネル25aと下側パネル25bとが接合されることで、
車両前後方向に亘って車両内方側に延設された略平坦なフランジ部33が形成される。
尚、上側パネル25aと下側パネル25bとは、フランジ部32、及びフランジ部33
において、それぞれのパネル同士が溶接により接合されている。(フランジ結合)
また、内方側においては、サイドフレーム14の上面近傍及びフランジ部33に、それ
ぞれ前側クロスメンバ15端部の上面及び下面が接合されている。
このような構成により、車幅方向断面において、上側パネル25aの上方側部分と、下
側パネル25bの上面とにより囲まれる略四角形の閉断面Oと、この閉断面Oの車幅方向
の両端部から下方側に向けてクラッシュ管22の下面の高さ近傍まで延設される、上側パ
ネル25aの下方側部分と下側パネル25bの側壁とが重なった下方側壁面P1,P2と
が形成されることになる。(図5参照)
また、図5において、二点破線Mは、クラッシュ管22におけるフランジ部22a直前
の後端部の輪郭を示している。
これによると、フランジ部32及びフランジ部33の高さとクラッシュ管22後端部の
下面の高さとは略同じ高さとなるようこれらは近接して位置している。
また、サイドフレーム14より車両外方側で上側パネル25aが下方に延設されて形成
されるサイドフレーム14の外方側側壁は、車両前後方向から見て、クラッシュ管22の
車両外方側側壁と略重なるよう位置して、クラッシュ管後端壁31に接合されている。
更に、サイドフレーム14より車両内方側で上側パネルが下方に緩やか延設されること
で形成されるサイドフレーム14の内方側側壁は、車両前後方向から見て、これより前方
側に向かうに連れて、サイドフレーム14の車幅方向断面形状が四角形に近づくように傾
きが大きくなり、クラッシュ管22の車両内方側側壁と略重なるよう位置した状態で、ク
ラッシュ管後端壁31に接合されている。
フランジ部32とフランジ部33とに囲まれる、下側パネル25bが上方に隆起する部
分は、下方から見て窪んだ形状の窪み部34が形成されることになる。
この下側パネル25bによる窪み部34とこの窪み部34の上方に位置する上側パネル
25aとを貫通するように、前端支持部18としての、内外筒式のラバーブッシュ35が
設置される。
次に、ラバーブッシュ35について詳細に説明すると、ラバーブッシュ35は、サイド
フレーム14の上面から、窪み部34に掛けて貫通するよう上側パネル25aと下側パネ
ル25bとに接合される鋼鉄製の外筒部36と、それより小径の内筒部37が同心円状に
設けられている。また外筒部36及び内筒部37とも、上方側は、サイドフレーム14の
上面より延出しており、この延出した上方の端部は、外周方向に向かって略水平に延設さ
れるそれぞれ上端外周縁部36aと上端外周縁部37aとが形成されている。尚、この場
合、内筒部37の上端外周縁部37aに対し、外筒部36の上端外周縁部36aの方が、
下方に位置する。
円筒状のラバー38は、外筒部36と内筒部37とにより囲まれる空間内に嵌挿されて
いる。このラバー38は、上方側で、上述の内筒部37の上端外周縁部37aと外筒部3
6の上端外周縁部36aとにより囲まれる空間において、外周側に延設されるラバー38
の上端外周縁部38aが嵌挿されるように延設されている。
一方、ラバー38の下端側は、サイドフレーム14の上面の高さと窪み部34の高さと
の略中間位置に、位置するよう構成される。
このようなラバーブッシュ35に対して、フロントサイドフレーム2の前端部2aから
、前端部2aに固定されるとともに下方に向かうボルト39が延設されており、ラバーブ
ッシュ35の内筒部37の内部にボルト39は嵌挿されている。そして、前端部2aの下
端と内筒部37の上端部とが当接した状態において、Oリング40が外筒部36と内筒部
37とのそれぞれ下端部に当接するように、ボルト39の下方側には、ナット41が締結
されている。
(サイドフレーム14の前端支持部18の構造における作用及び効果)
以上のような前端支持部18の構造により、次のような作用及び効果を奏す。
つまり、通常、車両には燃費を向上する目的で軽量化が求められているが、これは位置
部品のラバーブッシュ35も例外ではない。
また、本実施形態においては、サイドフレーム14は、前方側からの衝突荷重に抗する
ようにしっかりと固定させる必要はある。しかし、サイドフレーム14自体は、中間支持
部21と、後端支持部19とによりラバーブッシュ35を介して強固に固定されており、
サイドフレーム14の前端支持部18を介してフロントサイドフレーム2に入力される振
動や荷重などの影響は少ない。また、サイドフレーム14前端部には、軽量のクラッシュ
管22等が設けられるだけで、この部分は比較的軽量である。これらのことから、前端支
持部18によるフロントサイドフレーム2へのサイドフレーム14の支持は大掛りにする
必要がない。そこで、本実施形態においては、ラバーブッシュ35への更なる軽量化を図
っている。
ラバーブッシュ35の軽量化には、小型化、つまり、振動低減等を考慮してラバーブッ
シュ35、つまり外筒部36と内筒部37とラバー38をそれぞれ上下方向に短くすれば
よい。更に、外筒部36と内筒部37とラバー38とを短くした上で、更にラバー38だ
けの長さも短くすることで、より軽量化が可能となる。
しかし、このようにラバーブッシュ35を短くした場合、通常であればラバーブッシュ
35の直ぐ下方側の下側パネル25bを隆起させず、本実施形態のような窪み部34を設
けない構成が考えられる。この場合、ラバーブッシュ35の外筒部36の下端部を支持す
るために、上側パネル25aと下側パネル25bとの略中心の位置に、本実施形態におけ
る隆起した下側パネル25bのような略水平の補強部材を、下側パネル25bとは別に新
たに設ける必要がある。しかしながら、このような補強部材の設置により生産性が悪化す
るといった問題が生じる。
これに対し、本実施形態では、サイドフレーム14の前端部及びその近傍には、車幅方
向断面において、ラバーブッシュ35が設置される略四角形の閉断面Oと、この閉断面の
車幅方向両端部から、衝撃吸収部材の下面が位置する高さ付近まで延設される下方側壁面
P1,P2とを形成するとともに、これらを車両前後方向に亘って延設させた。具体的に
は、ラバーブッシュ35の下方側において、下側パネル25bを隆起されて窪み部34を
形成した。これにより、補強部材を別途設けることなく簡単に、ラバーブッシュ35の短
縮化が可能となる。しかも、略四角形の閉断面Oと、下方側壁面P1,P2とにより、ラ
バーブッシュ35を短くするための窪み部34が形成されることで生じるサイドフレーム
14の前端部及びその近傍の剛性低下を抑制することができ、これによりクラッシュ管2
2の支持剛性を向上でき、クラッシュ管22による衝撃エネルギーの吸収性を高めること
が可能となる。
また、前端支持部18による車体フレームへの支持剛性も向上するため、車両の衝突時
に、衝突荷重をフロントサイドフレーム2,2に積極的に伝達して、上述の屈曲促進部2
4等を利用したフロントサブフレーム17による衝突荷重の更なる低減が可能となる。
また、車幅方向の両端には、サイドフレーム14の略下面の高さに位置し、この下面に
近接するようフランジ部32及びフランジ部33を設けているため、クラッシュ管22の
直ぐ後方であり車両前後方向の高い剛性が要求される部分に対して、この左右のフランジ
部32,33により、特に前後方向の剛性を向上でき、サイドフレーム14の前端部及び
その近傍における前後方向の剛性を大幅に低下させることがない。
また、本実施形態においては、上側パネル25aが下側パネル25bよりも板厚が厚い
ものが使用されており、更に、サイドフレーム14の窪み部34が形成される付近では、
上側パネル25aが下側パネル25bを上方から略全体を覆うように設けられている。こ
れにより、上側パネル25aは、サイドフレーム14の側壁面を形成するとともに、その
下方部で下側パネル25bと重なり合っている。このような構成によって、この窪み部3
4によりサイドフレーム14の車幅方向断面積が低下して剛性が低下するのを、厚い板厚
の上側パネル25aがサイドフレームの側壁面を形成することで抑制でき、全体的に高い
剛性を維持できる。
特に、本実施形態では、上側パネル25aは、下側パネル25bと側壁面の下方部で重
なった状態で、サイドフレーム14の下面まで延設され、それから車幅方向に向かって、
上側パネル25aと下側パネル25bとが重なったフランジ部32,33が形成されるた
め、より高い剛性の維持が可能となる。
また、窪み部34により、ナット41をボルト39に締結させる作業も比較的大きな窪
み部34により行なえるため、締結作業性の向上も可能となる。
尚、本発明においては、必ずしも、上側パネル25aの板厚を厚くする必要はなく、上
側パネル25aと下側パネル25bの板厚が略同じか、あるいは下側パネル25bの板厚
の方を厚くしても構わない。
(サイドフレーム14の後端支持部19の取り付け構造周辺について)
次に、サイドフレーム14,14の後端部の取り付け構造周辺について説明する。
図1に示すように、フロアフレーム3,3の前端部における車両内方側のフロアパネル
8には、フロアフレーム3,3に隣接して、取付部42,42が形成されており、サイド
フレーム14,14の後端支持部19,19は、ラバーブッシュ43,43を介して、こ
の取付部42,42に連結支持される。
尚、取付部42,42の下面は(但し、路面側が下)、後端支持部19,19付近にお
いて、後方程下方に傾斜するフロアフレーム3,3の下面よりも高くなるよう形成されて
いる。(図6及び図7参照)
また、取付部42,42において、後端支持部19,19を支持した部分の直ぐ後方側
には、取付部42、42の下面よりも一段下方に下がった位置に、下方側に突出するよう
ストッパ部42a,42a(突起部)が形成されるとともに、このストッパ部42a,4
2aより車両内方側には、フロアフレーム3,3から分岐するとともに、取付部42,4
2から後方側に延設するよう、取付部42,42の下面と略同じ高さで、分岐フレーム4
4,44が形成されている。尚、分岐フレーム44,44の前端部で、フロアフレーム3
,3から分岐した部分(本実施形態では、取付部42,42も含む)を分岐部44a,4
4aと称す。
分岐フレーム44,44の後方部分の車幅方向の両端は、分岐フレーム44,44の下面
より一段高いフロアパネル8が位置している。
このストッパ部42a,42aも、フロアフレーム3,3の車両内方側に隣接しているが
、ストッパ部42a,42aの全部、あるいは少なくとも後方部を含む大部分の下面は、
後方程下方に傾斜するフロアフレーム3,3の下面よりも高くなるよう形成されている。
(図7及び図8参照)
取付部42,42の前端側で、後端支持部19,19が位置する部分の車両内方側には
、左右の取付部42,42を橋渡すようにダッシュクロスメンバ45が、トンネル部11
に沿って車幅方向に延設されている。このダッシュクロスメンバ45の下面は、取付部4
2,42に隣接する部分において、取付部42,42の下面よりも一段高く、且つ周辺の
フロアパネル8よりも一段低く形成されている。
ストッパ部42a,42aとフロアフレーム3,3のストッパ部42a,42aに隣接
する部分と、後端支持部19,19との下方側には、これらを覆うようにカバー部46,
46(特許請求の範囲の「延設支持部」に相当)が設けられている。ストッパ部42a,
42aには、ボルト孔47,47が形成され、フロアフレーム3,3にはボルト孔48,
48が形成されており、これらのボルト孔に対し、カバー部46,46を介してボルトを
締結することで、カバー部46,46は固定されている。また、カバー部46,46は、
ラバーブッシュ43,43を介して後端支持部19,19を支持しており、これにより、
サイドフレーム14の後端の落下を阻止している。
次に、取付部42及びストッパ部12a及びこれらの周辺構造について、図6乃至図8
を参照して、詳細に説明する。
図6示すように、後端支持部19付近において、フロアパネル8には、車両前後方向か
ら見て断面が矩形状で上方が開口した凹状のフロアフレームパネル3aが、接合されてお
り、その上下方向の中間部分には、前後方向に亘ってフロアフレームパネル3aの側面を
連結するレインフォースメント3bが設けられている。また、フロアフレームパネル3a
の下面を覆うように、接続フレーム13を形成する断面が矩形状で上方が開口した凹状の
接続フレームパネル13aが、フロアフレーム3の下面に接合されており、これによりフ
ロアフレーム3の補強と、フロアフレーム3と接続フレーム13との連結が図られている
。尚、フロアフレーム3は、この後端支持部19付近においては、後方側に向かうほど下
方に向けて傾斜していており、この図によると、接続フレーム13の下面の方がフロアフ
レーム3の下面よりも低く位置している。
フロアフレームパネル3aの車両内方側側面の上下方向の中心部分には、ダッシュクロ
ス端部パネル45aの車両外方側端部が接合さるとともに、フロアフレームパネル3aの
内方側側面の下方側で、フロアフレームパネル3aの下面よりも若干高い位置には、取付
部42を形成する取付部パネル42bの車両外方側端部が接合されている。
また、ダッシュクロス端部パネル45aの車両内方側には、車両の中心部にかけては、
ダッシュクロスメンバ45を形成するダッシュクロスメンバパネル45bがフロアパネル
8に接合されている。このとき、このダッシュクロスメンバパネル45bの車両外方側の
端部の下面に、ダッシュクロス端部パネル45aの内方側端部及び取付部パネル42bの
内方側端部とが重なり合うように接合固定されており、これにより、取付部42及びダッ
シュクロスメンバ45の端部の補強が成されている。
ダッシュクロス端部パネル45aには、ボルト49の基部が下方を指向して固定されて
おり、ボルト49はその下の取付部パネル42b及びカバー部46を貫通して、更に下方
に延設されている。サイドフレーム14後端支持部19のラバーブッシュ43は、内外筒
式であり、サイドフレーム14の後端に接合された外筒43a(図7参照)と内筒43b
との間に、リング状の上部ラバー43c及び下部ラバー43dが嵌挿されており、上部ラ
バー43aの上端部は、取付部パネル42bの下面に接触しており、下部ラバー43dの
下端部は、カバー部46の上面に接触している。
カバー部46を貫通したボルト49には、ナット50が締結されており、これによりカ
バー部46と取付部パネル42bとの間にラバーブッシュ43が、上部ラバー43cと下
部ラバー43dとを介して挟み込まれ、よってサイドフレーム14の後端部は取付部42
に対して振動低減可能に固定されている。
図7は、この後端支持部19周辺を車幅方向から見た図面であるが、これによると、フ
ロアパネル8は、前方側から後方側に向かうに連れて下方に向かうよう傾斜しており、こ
れに沿って、フロアフレーム3の下面(図7の二点破線N)もフロアパネル8より下方側
に所定距離離間した位置で、同様に傾斜している。
フロアパネル8の傾斜している部分には、ダッシュクロス端部パネル45aが接合されて
おり、ダッシュクロス端部パネル45aの後方側には、ダッシュクロス端部延長部45c
が延設され、ダッシュクロスメンバ45の端部の補強が成されている。
取付部パネル42bは、その前端は、ダッシュクロス端部パネル45aの前端に接合さ
れて、それから後方に向かうに連れて下方側に隆起して取付部42を形成している。更に
、取付部42の下面の後端からは連続して更に下方側に隆起し、これによりストッパ部4
2aを形成しており、ストッパ部42aの後端は、上方に延設してフロアパネル8に接合
されている。
このように取付部42とストッパ部42aとを、取付部パネル42bにより形成するこ
とで、これらの連結剛性を高めている。
カバー部46は、後端支持部19付近から後方に向かうに連れて上方に傾斜して、スト
ッパ部42aを形成する取付部パネル42bの下面と接触しており、この接触した部分に
おいては、カバー部46を介して、ボルト51がボルト孔47に締結されており、これに
より、カバー部46とストッパ部42aの下面とが螺着固定されている。
このように、後端支持部19、つまりラバーブッシュ43の上部は、後方に向かうに連
れ下方に延設される、連続した取付部パネル42bによりストッパ部42aに連結され、
ラバーブッシュ43の下部は、後方に向かうに連れ上方に延設される、連続したカバー部
46によりストッパ部42aに連結されるため、サイドフレーム14後端部と、ストッパ
部42aとの連結剛性を強化できる。
図8は、ボルト51の締結位置近傍を、車両前後方向から見た図である。
これによると、フロアフレーム3は、フロアフレームパネル3aとレインフォースメン
ト3bとで形成され、接続フレーム13は、接続フレーム13aにより形成されている点
は、図6と略同じである。
フロアフレームパネル3aの車両内方側側面の下方部で、フロアフレームパネル3の下
面より若干上方側に、ストッパ部42aを形成する取付部パネル42bの車両外方側端部
が、フロアフレーム3の下面の車幅方向における略半分を覆うように接合されている。
また、フロアフレーム3より、車幅方向で車両内方側に所定距離離間したフロアパネル
8には、取付部42から後方に延設される分岐フレーム44を形成する分岐フレームパネ
ル44aが固定されている。
上述のストッパ部42aを形成する取付部パネル42bにおいて、その車幅方向の車両
内方側端部は、この分岐フレームパネル44aの下面を覆うように接合されている。
このような構成により、フロアフレーム3及び分岐フレーム44の双方に対し、ストッ
パ部42aは、高い剛性で連結されることになる。
(サイドフレーム14の後端支持部19の取り付け構造及びその周辺構造における作用、
効果について)
以上のような構成により、ストッパ部42aは、サイドフレーム14の後端支持部19
に直ぐ後方側に配置されるので、車両の前方衝突時において、サイドフレーム14に対し
前方から後方にかけて大きな衝突荷重が作用して、後端支持部19から取付部42に後方
側を指向した衝突荷重が伝達されると、この衝突荷重は、更にストッパ部42aに伝達さ
れることになる。この時、ストッパ部42aは、分岐部44aの近傍で、フロアフレーム
3に隣接して配置されているため、衝突荷重を分岐フレーム44とフロアフレーム3とに
分散して伝達させることができ、これにより衝突エネルギーの分散吸収が可能となり、サ
イドフレーム14の後退、つまりフロントサブフレーム17の後退を確実に抑制すること
で車体前部の損壊を極力抑制可能となる。
また、衝突荷重が大きく、前方衝突によりサイドフレーム14が実際に後退して後端支
持部19がストッパ部42aに当接した場合でも、フロントサブフレーム17の更なる後
退を抑制して、車体前部の損壊を抑制可能となる。
車両と、車両の車体フレーム1前端部と略同じ高さかそれより高い障害物とが前方衝突
した時には、衝突荷重は、フロントサブフレーム17よりも主にフロントサイドフレーム
2を介してフロアフレーム3に伝達される。この場合においても、フロアフレーム3には
ストッパ部42aが隣接するよう形成されており、これによりフロアフレーム3の剛性が
増大されているため、伝達された衝突荷重に対するフロアフレーム3による衝撃エネルギ
ーの吸収性を向上できる。また、剛性の高いストッパ部42aにより、フロアフレーム3
に作用する衝突荷重の一部を分岐フレーム44にも伝達して、より衝撃エネルギーの吸収
性を向上できる。
また、取付部42の高さは、フロアフレーム3の高さよりも高くしているため、走行中
、隆起した路面に取付部周辺が接触するような場合でも、路面が取付部42に直接接触し
て、取付部42が破損し、フロントサブフレーム17の車体フレーム1への支持を悪化さ
せるといった頻度を大幅に減少できる。従って、取付部42が破損した状態で前方衝突す
ることを極力避けることができるため、衝撃エネルギーの吸収性向上とフロントサブフレ
ーム17の大幅な後退抑制とが可能となる。
また、後端支持部19の上部と下部とは、それぞれ取付部42とカバー部46を介して
、ストッパ部42aに高剛性で連結されており、これにより、車両の前方衝突時にサイド
フレーム14に作用する後方への大きな衝突荷重を、効率よくストッパ部42aに伝達で
きる。この結果、上述のような分岐フレーム44とフロアフレーム3とによる衝突エネル
ギーの分散吸収性を更に向上できる。
また、フロアフレーム3よりも若干高い位置に配置されたストッパ部42aにより、カ
バー部46を介して、後端支持部19の下方を支持するため、後端支持部19の下方の支
持構造が、フロアフレーム3よりも大きく下方に配設されて、車体の下面と路面との距離
が短くなるのを阻止できる。よって、走行中、隆起した路面にストッパ部42a周辺が接
触するような場合でも、路面がストッパ部42aに直接接触して、ストッパ部42aが破
損する頻度を大幅に減少可能となり、ストッパ部42aによるフロントサブフレーム17
の後端支持部19への連結支持剛性が悪化した状態で前方衝突する可能性を、極力低減で
きる。
また、取付部42は、高剛性となるよう形成されたダッシュクロスメンバ43の端部に
も連結されているため、車両の前方衝突時にサイドフレーム14に作用する衝突荷重をダ
ッシュクロスメンバ43、及びこれを介して車幅方向における対面側のフロアフレーム3
にも伝達して、衝突エネルギーの分散吸収性をより高めることが可能となる。
また、フロアフレーム3の取付部42より車両外方側で、且つ後方側には、フロアフレ
ーム3に隣接して接続フレーム13が形成されているため、車両の前方衝突時にサイドフ
レーム14に作用する衝突荷重を、接続フレーム13、及びこれを介してサイドシル12
にも伝達でき、これにより、更なる衝突エネルギーの分散吸収性向上が可能となる。
(他の実施形態)
尚、本実施形態においは、分岐部44aは、取付部42を含んでおり、分岐部44aの
後端にストッパ部42aを隣接させたが、本発明はこれに限らない。例えば、分岐部44
a、取付部42、ストッパ部42aとをそれぞれ独立させて、フロアパネル8から下方側
に突出させるとともに、取付部42の後方に、ストッパ部42aを含む分岐部44aを近
接配置したり、あるいは、取付部42、ストッパ部42a、分岐部44aの順でこれらを
近接配置させてもよい。但し、この場合であっても、ストッパ部は、フロアフレーム3に
隣接するよう配置される。
本実施形態に係るフロントサブフレーム17及び車体フレーム1等を車両の下面から見た図。 図1のA−A断面図。 フロントサイドフレーム17のみを斜め前方から見た斜視図。 図1のB−B断面図。 図1のC−C断面図。 図1のD−D断面図。 図1のE−E断面図。 図1のF−F断面図。
1:車体フレーム
2:フロントサイドフレーム
14:サイドフレーム
17:フロントサブフレーム
18:前端支持部
19:後端支持部
21:中間支持部
22:クラッシュ管(衝撃吸収部材)
23:レインフォースメント
24:屈曲促進部
25:前方部
25a:上側パネル
25b:下側パネル
26:後方部
26a:前方部前側部位(幅縮小部)
26b:前方部後側部位(幅拡大部)
27:フロント側ロアアーム支持部
28:リア側ロアアーム支持部
32,33:フランジ部
34:窪み部
35:ラバーブッシュ
42:取付部
42a:ストッパ部(突出部)
43:ラバーブッシュ
44:分岐フレーム
44a:分岐部
45:ダッシュクロスメンバ
46:カバー部(延設支持部)
O:閉断面
P1:下方側壁面
P2:下方側壁面

Claims (6)

  1. 車体フレームの車両前方部の下方側に位置するとともに、前端部が該車体フレームの車
    両前方部における前端部近傍まで延設されたフロントサブフレームと、車室の床面形成のため、該車室の下方側周辺に形成されるフロアパネルと、を備えた車体の前部構造であって、
    上記フロアパネルの下面側には、該フロアパネルの前部近傍において、該フロントサブフレームの後端部付近に設けられた左右の後端支持部と締結される左右一対の取付部と、該取付部より後方側で、該フロアパネルより下方側に突出する左右一対のストッパ部とが形成され、
    上記フロアパネルは、上記車体フレームの一部であって車両前後方向に延設される左右一対のフロアフレームと、該フロアフレームの前方部に位置する分岐部からそれぞれ車幅方向内側に分岐して、後方側に延設される左右一対の分岐フレームとに下方側から支持されており、
    上記取付部は、上記分岐部あるいはその近傍において、該取付部の下面の高さが該取付部近傍の上記フロアフレームの下面の高さよりも高くなるよう形成され、
    上記ストッパ部は、上記分岐部あるいはその近傍で、上記取付部よりも下方側に突出し且つ上記フロアフレームの車幅方向内側側面に隣接して接合されるとともに、該車幅方向内側側面から車幅方向内側に向かって延設されて上記分岐フレームに接合されており、
    上記フロントサブフレームの後端支持部は、上記取付部の下面と、上記ストッパ部から車両前方に延設される延設支持部とに挟持され、且つ該取付部と該延設支持部とに締結されることを特徴とする車体の前部構造。
  2. 車体フレームの車両前方部の下方側に位置するとともに、前端部が該車体フレームの車
    両前方部における前端部近傍まで延設されたフロントサブフレームと、車室の床面形成のために、該車室の下方側周辺に形成されるフロアパネルと、を備えた車体の前部構造であって、
    上記フロアパネルの下面側には、該フロアパネルの前部近傍において、上記フロントサブフレームの後端部付近に設けられた左右の後端支持部と締結される左右一対の取付部と、該取付部よりも後方側にて該フロアパネルより下方側に突出する左右一対のストッパ部とが形成され、
    上記フロアパネルは、上記車体フレームの一部であって車両前後方向に延設される左右一対のフロアフレームと、該フロアフレームの前方部に位置する分岐部からそれぞれ車幅方向内側に分岐して、車両後方側に延設される左右一対の分岐フレームとに下方側から支持されており、
    上記ストッパ部は、分岐部あるいはその近傍で、上記フロアフレームに隣接して接合されるとともに、該フロアフレームから車幅方向内側に向かって延設されて上記分岐フレームに接合されており、
    上記フロアパネルの下面側には、車両前方視で閉断面状をなし、上記左右の取付部同士を連結する補強フレームが形成されており、
    上記取付部及びストッパ部よりも上方で両者の間に跨るように車両前後方向に延設されて、車両側面視で上記フロアパネルとの間に閉断面を形成する左右一対のダッシュクロス端部パネルをさらに備え
    上記取付部及び上記ストッパ部は、取付部パネルの一部として構成されることにより該取付部パネルによって互いに連結され、
    上記取付部パネルは、車両側面視で上記フロアパネルと上記ダッシュクロス端部パネルと該ダッシュクロス端部パネルの後方側に延設されたダッシュクロス端部延長部と協働して閉断面を形成していることを特徴とする車体の前部構造。
  3. 上記フロントサブフレームの後端支持部は、外形が略円筒状で、且つその軸方向が略上下方向に沿うように配置される内外筒式ラバーブッシュを備えるとともに、該後端支持部は、該ラバーブッシュの上端部が、上記取付部の下面に接し、該ラバーブッシュの下端部が、上記延設支持部と接するように、該取付部に締結されることを特徴とする請求項記載の車体の前部構造。
  4. 上記ストッパ部は、該ストッパ部の下面の高さが、上記フロアフレーム下面の高さより高く且つ該取付部の下面の高さより低くなるよう形成されることを特徴とする請求項3記載の車体の前部構造。
  5. 上記フロアパネルには、車両前方視で閉断面状をなし、上記左右の取付部同士を連結する補強フレームが形成されることを特徴とする請求項3又は4に記載の車体の前部構造。
  6. 上記フロアパネルの車幅方向両端側近傍には、車両前後方向に延設されるサイドシルが
    形成されており、上記フロアフレームの上記分岐部及びその近傍の部分と、該サイドシル
    の前方部分とを接続する接続フレームが形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車体の前部構造。
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