JP2003104230A - 車両の前部車体構造 - Google Patents
車両の前部車体構造Info
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Abstract
ータフレーム)の左右後端の延長部が互いに外側へ開き
加減となること、更には、車室フロアのトンネル部の口
開きを、できるだけ簡単な構成で防止する。 【解決手段】 車室フロアにフロアパネル10の一部で
形成された車体前後方向のトンネル部11を備えた車両
の前部車体構造において、フロアパネルの前端部近傍の
下方に、車幅方向に延設され後側両端部近傍に後方へ延
びる延長部5を有するぺリメータフレーム1の第2クロ
スメンバ部3が配設されており、フロアパネルのトンネ
ル部の左右両側部分が第2クロスメンバ部に結合される
とともに、その延長部分どうしを連結する補強メンバ2
0が設けられていることを特徴とする。
Description
構造、特に、車室フロアにフロアパネルの一部で形成さ
れた車体前後方向へ延びるトンネル部を備えた車両の前
部車体構造に関する。
して、車室フロアに車体前後方向へ延びる所謂トンネル
部を備えたものは、一般に良く知られている。このトン
ネル部は、通常、フロアパネルの一部(一般に、車幅方
向における中央部分)を下方に開口する逆U字状にプレ
ス加工して形成されており、その内部には、車体前後方
向に延設される例えばプロペラシャフト等が配置され
る。
フロアパネルをプレス加工して形成されたものであり、
また、形状的には下方へ開口する逆U字状に形成されて
いるので、その左右両側が車幅方向へ開くように変形し
易く、これを抑制するための構造が種々提案されてい
る。例えば、特開平4−321474号公報には、トン
ネル部の両側部分を繋ぐ補強メンバをフロア下方に配置
して、上記トンネル部の開きを抑えるようにした構成が
開示されている。
ムには、一般に、エンジンやサスペンション装置などを
車体に取り付けるために、平面視で略枠状に形成され車
体前部に配設される一種のクロスメンバとしての、所
謂、ぺリメータフレームが配設される。このぺリメータ
フレームは、枠体を形成する各辺が一般に閉断面構造を
有し、車体の基本構造部材である左右のフロントサイド
フレームの下方に位置して、これに結合されている。
部(所謂、第1クロスメンバ部)がエンジンルームの前
端側に位置し、枠の後部は、その左右の後端部分を後方
へ残した状態で車幅方向のクロスメンバ部(所謂、第2
クロスメンバ部)により結合されるように構成されるの
が一般的である。この場合、上記第2クロスメンバ部に
は、その左右両端部の近傍に後方へ延びる延長部が形成
されることになる。尚、この第2クロスメンバ部は、ぺ
リメータフレームが上記フロントサイドフレームに結合
支持された状態では、上記フロアパネルの前端部近傍の
下方に位置するようになっている。
に、この車幅方向に延びる第2クロスメンバ部には、そ
の両端部近傍に後方へ延びる延長部があり、この左右の
延長部どうしが互いに外側へ若干開くように挙動する傾
向があるので、ぺリメータフレームをフロントサイドフ
レームに組み付けて固定する際の組付作業を精度良く行
うことが、なかなかに難しいという組立上の難点があっ
た。
みてなされたもので、一種のクロスメンバとしてのぺリ
メータフレームの左右後端の延長部が互いに外側へ開き
加減となること、更には、車室フロアのトンネル部の口
開きを、できるだけ簡単な構成で防止することを目的と
する。
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、車室フロア
にフロアパネルの一部で形成された車体前後方向のトン
ネル部を備えた車両の前部車体構造であって、上記フロ
アパネルの前端部近傍の下方に、車幅方向に延設され後
側両端部近傍に後方へ延びる延長部を有するクロスメン
バが配設されており、上記フロアパネルの上記トンネル
部の左右両側部分が上記クロスメンバに結合されるとと
もに、該クロスメンバの上記延長部分どうしを連結する
補強部材が設けられていることを特徴としたものであ
る。
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
補強部材は、上記クロスメンバとフロアパネルとの間に
位置し、その連結部が両者に挟まれて固定されているこ
とを特徴としたものである。
第3の発明という)は、上記第1又は第2の発明におい
て、上記補強部材は、ブラケットを介して上記クロスメ
ンバと結合されていることを特徴としたものである。
(以下、第4の発明という)は、上記第3の発明におい
て、上記ブラケットは、上記クロスメンバを上記フロア
パネルに結合するブッシュ部材の筒状部に対して嵌合固
定されていることを特徴としたものである。
(以下、第5の発明という)は、上記第1〜第4の発明の
何れか一において、上記クロスメンバは平面視で略枠状
に形成されており、該枠の1辺が車体のエンジンルーム
の前端側に位置していることを特徴としたものである。
付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、上記実施の
形態に係る車両のエンジンルーム下部の骨組み構造を示
す斜視図である。また、図2は、図1のY2‐Y2線に
沿ったエンジンルームの断面説明図である。図1から良
く分かるように、上記車両のエンジンルーム下部には、
エンジンやサスペンション装置などを車体に取り付ける
ために、平面視で略略枠状に形成された、一種のクロス
メンバとしての所謂ぺリメータフレーム1が配設されて
いる。このぺリメータフレーム1は、枠体を形成する各
辺が閉断面構造を有し、車体の基本構造部材である左右
のフロントサイドフレーム(不図示)の下方に位置し
て、これに結合されるものである。
辺部に位置して車幅方向に延びる第1クロスメンバ部2
と、枠の後辺部に位置して車幅方向に延びる第2クロス
メンバ3と、これらクロスメンバ部2,3の両端部を繋
ぐようにして車体前後方向に延びる左右一対のサイド部
4とを主要部として構成されており、該左右のサイド部
4の後端部は、上記第2クロスメンバ部3よりも後方ま
で延びている。
において車幅方向に延びる第2クロスメンバ部3は、そ
の左右両端における後端部分(各サイド部4の後端部分
5)を後方へ残した状態で、ぺリメータフレーム1の枠
体後部を車幅方向に結合することになる。従って、この
第2クロスメンバ部3には、その左右両端部の近傍に後
方へ延びる延長部5を有することになる。
ームの下部に配置されて左右のフロントサイドフレーム
(不図示)に結合支持された状態では、上記第1クロス
メンバ部2がエンジンルームの前端側に位置し、第2ク
ロスメンバ部3は、車室フロアの前端部近傍の下方に位
置するようになっている。
所定厚さの鋼板でなるフロアパネル10の一部で形成さ
れた車体前後方向へ延びる所謂トンネル部11が形成さ
れている。このトンネル部11は、フロアパネル10の
車幅方向における略中央部分を下方に開口する逆U字状
にプレス加工して形成されており、その内部には、車体
前後方向に延設される例えばプロペラシャフト等が配置
される。
を前後方向のフロアサイドフレーム12に接合して支持
され、また、その側端部には、キャブサイドパネル13
が連接されている。更に、フロアパネル10の下方に
は、車室前部に配設されるダッシュパネル(不図示)を
補強するためのレインフォースメントの下部部材14
(ダッシュレイン・ロア)が配置され、このダッシュレ
イン・ロア14の側端部は、ガセットプレート15を介
して、フロアサイドフレーム12の下面側に連結されて
いる。
ッシュパネルは、周知のように、車室前部に配設されて
その下端側がフロアパネル10の前端側と一体的に結合
されるものであり、その下部の補強部材である上記ダッ
シュレイン・ロア14も、図2に示された断面から若干
後方において、フロアパネル10と一体的に接合されて
いる。
1は、周知のように、薄肉鋼板製のフロアパネル10を
プレス加工して形成されたものであり、また、形状的に
は下方へ開口する逆U字状に形成されているので、その
左右両側が車幅方向へ開くように変形(所謂、口開き)
し易くなっている。また、上記フロアパネル10の前端
部近傍にの下方に位置して車幅方向に延びる上記第2ク
ロスメンバ部3についても、その両端部近傍に後方へ延
びる延長部5があり、この左右の延長部5どうしが互い
に外側へ若干開くように挙動する傾向があり、ぺリメー
タフレーム1の車体側への組付作業性に悪影響を及ぼす
という組立上の難点があった。
ネル10のトンネル部11の左右両側部分を上記ぺリメ
ータフレーム1の第2クロスメンバ部3の両端部に結合
するとともに、該第2クロスメンバ部3の上記延長部分
5どうしを連結する補強メンバ20を設けるようにし
た。
ように、パイプ状の素材を平面視及び正面視において両
端側が中央部分に比して傾斜するように曲折成形して構
成され、その両端の取付部21は平坦になるようにプレ
ス加工されている。この各取付部21には、ボルト挿通
用の取付穴21hが複数設けられている。
ンバ部3は、フロアパネル10に対して組み付ける際に
は、所謂、弾性ブッシュ30(図2参照)が用いられ
る。この弾性ブッシュ30は、真直した鋼板製の円筒状
内筒31と、鋼板をプレス加工して形成された外筒32
の間に、弾性材として例えばラバー33を配設して構成
されたもので、その基本的な構造及び作用は従来周知の
ものである。この場合、上記外筒32は、断面形状が外
側に開口するコ字状をなす環状に形成されており、この
外筒32に対して第2クロスメンバ部3の端部が嵌合保
持される。
ロア14及びガセットプレート15の重合部分の下面と
フロントサイドフレーム29の上面との間に介設し、上
記内筒31内にボルト部材35を挿通させて締め付ける
ことにより、ぺリメータフレーム1の第2クロスメンバ
部3が、ダッシュレイン・ロア14に対して(つまり、
これに一体的に結合されたフロアパネル10に対して)
組み付けられる。図2から良く分かるように、上記弾性
ブッシュ30が配置されたダッシュレイン・ロア14及
びガセットプレート15の重合部分は、車室フロアに形
成されたトンネル部11の下部開口の比較的近辺に位置
している。
第2クロスメンバ部3の延長部分5と連結させるため
に、連結ブラケット23を用いるようにした。該連結ブ
ラケット23は鋼板製で、その一端側はボルト部材24
で補強メンバ30の取付部21に締結固定され、他端側
は、図6に詳しく示すように、固定用穴部23hを弾性
ブッシュ30の内筒31の上端部31aの外周部分に嵌
合させ、カシメ固定して取り付けられる。
しては、まず、連結ブラケット23をその固定用穴部2
3hにより弾性ブッシュ30の内筒31にカシメ固定し
ておき、その仮止め状態で連結ブラケット23に対して
補強メンバ20を締結固定することができ、組付作業性
の向上を図ることができる。
ブラケット23を介して、第2クロスメンバ部3と(つ
まり、ぺリメータフレーム1と)結合されるので、この
ブラケット23の形状等を適切に設定して、補強メンバ
20のぺリメータフレーム1への組付状態の自由度を高
め組付作業性の向上を図ることができる。
タフレーム1をフロアパネル10に結合する弾性ブッシ
ュ30の筒状部(内筒31)に対して嵌合固定されてい
るので、既存の部品30を利用してブラッケト23の固
定を行うことができるのである。
1の上端部31aの外周部に固定し、且つ、外筒32に
対して第2クロスメンバ部3の端部を嵌合保持させた状
態で、弾性ブッシュ30がダッシュレイン・ロア14及
びガセットプレート15の重合部分の下面と車体側部材
29の上面との間に介設され、ボルト部材35によって
固定されることにより、補強メンバ20とぺリメータフ
レーム1の第2クロスメンバ部3とが、ダッシュレイン
・ロア14に対して(つまり、これに一体的に結合され
たフロアパネル10に対して)組み付けられる。この場
合、上記補強メンバ20はぺリメータフレーム1の第2
クロスメンバ部3とダッシュレイン・ロア14と(つま
り、フロアパネル10と)の間に位置し、その連結部が
両者に挟まれて固定されることになる。
れば、フロアパネル10のトンネル部11の左右両側部
分が、フロアパネル10の前端部近傍の下方において車
幅方向へ延び後側両端部近傍に後方へ延びる延長部5を
有するぺリメータフレーム1(具体的には、その第2ク
ロスメンバ部)に結合され、その延長部分5どうしを連
結する補強メンバ20が設けられていることにより、当
該延長部分5どうしが互いに外側へ開き加減となること
を効果的に防止でき、ぺリメータフレーム1を車体側へ
組み付ける際の組付精度を高め、その作業性の向上を図
ることができる。
は、左右両側部分がぺリメータフレーム1の第2クロス
メンバ部3に結合されたトンネル部11に対しても、そ
の外側への開きを規制することができるので、1つの補
強部材で、ぺリメータフレーム1の後方への延長部分5
の開き動作とトンネル部11の開き動作の両方を有効に
規制することが可能で、構造の簡素化も図ることができ
るのである。
フレームウ1の第2クロスメンバ部3とフロアパネル1
0との間に位置し、その連結ブラケット23がが両者に
挟まれて固定されているので、フロアパネル10に形成
されたトンネル部11の口開きをより効果的に防止する
ことが可能になる。
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
ルのトンネル部の左右両側部分が、フロアパネルの前端
部近傍の下方において車幅方向へ延び後側両端部近傍に
後方へ延びる延長部を有するクロスメンバに結合され、
該クロスメンバの上記延長部分どうしを連結する補強部
材が設けられていることにより、クロスメンバの延長部
分どうしが互いに外側へ開き加減となることを上記補強
部材で効果的に防止でき、クロスメンバを車体側へ組み
付ける際の組付精度を高め、その作業性の向上を図るこ
とができる。この場合において、上記補強部材は、左右
両側部分がクロスメンバに結合されたトンネル部に対し
ても、その外側への開きを規制することができるので、
1つの補強部材で、クロスメンバの延長部分の開き動作
とトンネル部の開き動作の両方を有効に規制することが
可能で、構造の簡素化も図ることができる。
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、上記補強部材はクロスメンバとフロアパネル
との間に位置し、その連結部が両者に挟まれて固定され
ているので、フロアパネルに形成されたトンネル部の口
開きをより効果的に防止することが可能になる。
には、上記第1又は第2の発明と同様の効果を奏するこ
とができる。特に、上記補強部材はブラケットを介して
上記クロスメンバと結合されているので、ブラケットの
形状等を適切に設定することにより、補強部材のクロス
メンバへの組付状態の自由度を高め組付作業性の向上を
図ることが可能になる。
基本的には、上記第1の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記ブラケットはクロスメンバをフロ
アパネルに結合するブッシュ部材の筒状部に対して嵌合
固定されているので、既存の部品を利用してブラッケト
のクロスメンバへの固定を行うことができる。
平面視で略枠状に形成され該枠の1辺が車体のエンジン
ルームの前端側に位置するクロスメンバ(所謂、ぺリメ
ータフレーム)を用いた場合について、上記第1〜第4
の発明の何れか一と同様の効果を奏することができる。
ーム下部の骨組み構造を示す斜視図である。
の断面説明図である。
ある。
図である。
シュへの固定部を拡大して示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 車室フロアにフロアパネルの一部で形成
された車体前後方向のトンネル部を備えた車両の前部車
体構造であって、 上記フロアパネルの前端部近傍の下方に、車幅方向に延
設され後側両端部近傍に後方へ延びる延長部を有するク
ロスメンバが配設されており、 上記フロアパネルの上記トンネル部の左右両側部分が上
記クロスメンバに結合されるとともに、該クロスメンバ
の上記延長部分どうしを連結する補強部材が設けられて
いることを特徴とする車両の前部車体構造。 - 【請求項2】 上記補強部材は、上記クロスメンバとフ
ロアパネルとの間に位置し、その連結部が両者に挟まれ
て固定されていることを特徴とする請求項1記載の車両
の前部車体構造。 - 【請求項3】 上記補強部材は、ブラケットを介して上
記クロスメンバと結合されていることを特徴とする請求
項1又は請求項2に記載の車両の前部車体構造。 - 【請求項4】 上記ブラケットは、上記クロスメンバを
上記フロアパネルに結合するブッシュ部材の筒状部に対
して嵌合固定されていることを特徴とする請求項3記載
の車両の前部車体構造。 - 【請求項5】 上記クロスメンバは平面視で略枠状に形
成されており、該枠の1辺が車体のエンジンルームの前
端側に位置していることを特徴とする請求項1〜請求項
4の何れか一に記載の車両の前部車体構造。
Priority Applications (1)
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- 2001-09-28 JP JP2001302297A patent/JP4691865B2/ja not_active Expired - Fee Related
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