JP4621979B2 - 後部車体構造 - Google Patents

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本発明は車輌の後部車体構造に関し、特に、開閉式の屋根を備えた車輌の後部車体構造に関する。
給油口の構成部品に代表される車輌部品は、客室やトランク等といった車輌の基本的仕様に関わる構成よりも優先度が低いため、そのレイアウト等は一般には客室やトランク等のレイアウトに応じて決定される(例えば、特許文献1)。
一方、特許文献2に記載されるように、開閉式屋根を備えた車輌においては、開閉式屋根を格納する格納部が形成されると共に、車体の剛性確保のために格納部の周縁にベルトラインレインフォースメント(ウエストラインレインフォースメント)やリアデッキメンバが配設される。開閉式屋根の格納部は一般に客室とトランクとの間に形成されるが、開閉式屋根の開閉軌跡の関係で格納部の開口面積をより大きくする場合、格納部とトランクの周囲との間のスペースは小さくなる。このスペースに給油口の構成部品等の車輌部品を配設する場合、開閉式屋根の格納部の開口面積をより大きくすると、当該車輌部品はベルトラインレインフォースメントに、より近接することになり、例えば、車輌の衝突時にその衝撃によって車輌部品が変位すると、車輌部品がベルトラインレインフォースメントに衝突する可能性が高くなる。
特開平9−109701号公報 特開平1−244985号公報
しかし、ベルトラインレインフォースメントは剛性の高い部材であるため、車輌の衝突時に車輌部品が変位してベルトラインレインフォースメントに衝突すると、車輌部品が意図せぬ方向に飛散したり、或いは、その損傷が大きくなる畏れがある。
従って、本発明の目的は、ベルトラインレインフォースメントに車輌部品が近接して配置される場合であっても、両者の衝突により車輌部品が意図せぬ方向に飛散したり、或いは、当該車輌部品に大きな損傷を生じることを防止することにある。
本発明によれば、車輌上方へ開口すると共に開閉式屋根が格納可能な格納部と、前記格納部の周縁に延設され、車体と閉断面を形成するベルトラインレインフォースメントと、前記ベルトラインレインフォースメントの周囲に配設された、給油口を開閉する蓋部と、軸状の締結部品を介して該蓋部を開閉可能に支持する支持部と、を有する給油口の構成部品と、を備えた後部車体構造において、前記ベルトラインレインフォースメントは、車輌の衝突時の衝撃により変位する前記給油口の構成部品の衝突が予想される部位に形成され、前記締結部品の軸方向と直交する面に対して傾斜するとともに当該衝突の際に前記給油口の構成部品の変位を案内するように傾斜した傾斜部を有することを特徴とする後部車体構造が提供される。
この構成によれば、前記ベルトラインレインフォースメントに前記傾斜部を設けたことにより、衝突時に前記給油口の構成部品の変位を案内することができる。従って、ベルトラインレインフォースメントに車輌部品、特に給油口の構成部品が近接して配置される場合であっても、両者の衝突により車輌部品が意図せぬ方向に飛散したり、或いは、当該車輌部品に大きな損傷を生じることを防止することができる。また、剛性の高い前記締結部品が前記ベルトラインレインフォースメントに食い込んで衝撃荷重の分散が妨げられることが効果的に防止される。
本発明においては、前記衝突が予想される部位の外側側面に前記傾斜部が形成され、前記衝突が予想される部位の上面に前記ベルトラインレインフォースメントの他の部位よりも強度が弱くされた脆弱部が形成された構成を採用できる。この構成によれば、別の部材を用いることなく、前記ベルトラインレインフォースメントに局所的な折れモードを発生させることができる。
また、本発明においては、前記給油口の構成部品が前記ベルトラインレインフォースメントの曲折部近傍に配設され、前記傾斜部及び前記脆弱部が前記曲折部に設けられている構成を採用できる。この構成によれば、衝撃荷重の制御が必ずしも容易ではない、前記曲折部において上記各作用効果を奏することができる。
以上述べた通り、本発明によれば、ベルトラインレインフォースメントに車輌部品、特に給油口の構成部品が近接して配置される場合であっても、両者の衝突により車輌部品が意図せぬ方向に飛散したり、或いは、当該車輌部品に大きな損傷を生じることを防止することができる。また、剛性の高い締結部品がベルトラインレインフォースメントに食い込んで衝撃荷重の分散が妨げられることが効果的に防止される。
図1は本発明の一実施形態に係る車体構造A(前部を省略)の概略図である。車体構造Aは開閉式屋根を備え、車体前部にエンジンが搭載される2シータのオープンカーを想定した車体構造である。図5は車体構造Aにおいて開閉式屋根5を閉じた態様を示す図、図6は開閉式屋根5を開いた態様を示す図であり、開閉式屋根5の後部にはリアガラス5aが設けられている。図1を参照して車体構造Aは、シートの設置空間1と、リアのトランク2と、の間に車輌上方へ開口すると共に図6に示すように折り畳まれた開閉式屋根5が格納可能な格納部3を備える。
格納部3はその底部に配設されたフロアパネル31と、その後部に配設されたバルクヘッド32及びバルクヘッド32の上部に設けられたリアデッキメンバ33と、その左右の側部に配設されたインナパネル34及びホイールハウス35と、により画定されている。インナパネル34及びホイールハウス35の外方側部には外装パネルであるリアフェンダパネル4が配設され、また、左右のリアフェンダパネル4間にはトランク2を覆うトランクフード2aが配設されている。なお、リアデッキメンバ33の周辺上方は不図示のリアデッキカバーにより覆われる。左右のリアフェンダパネル4のうち、車輌の前進方向に見て左側のリアフェンダパネル4には給油口40が形成されており、給油口40を開閉する蓋部41が設けられている。以下、格納部3の周縁の構造を図1及び図2(a)を参照して説明する。
図2(a)は、リアフェンダパネル4及びトランクフード2aを省略した、車体構造Aの後部の要部を実線で示した平面視図である。各々のインナパネル34の外側には格納部3の左右の各側部において閉断面を形成するためのベルトラインレインフォース36が配設されている。図3(a)は図2(a)の線I−Iに沿う要部断面図である。同図に示すように、ベルトラインレインフォースメント36はその下縁がホイールハウスアウタ35bに結合され、その上縁がインナパネル34と結合されている。また、インナパネル34はその下縁がホイールハウスインナ35aに結合されている。しかして、ベルトラインレインフォースメント36、インナパネル34、ホイールハウスインナ35a並びにホイールハウスアウタ35bにより閉断面S1が形成されている。
リアデッキメンバ33は格納部3の後部において車幅方向に延設され、閉断面S1と連続する閉断面を形成する。図3(b)は図2(a)の線II−IIに沿う要部断面図である。リアデッキメンバ33は、アッパパネル33aとフロントパネル33bと、リアパネル33cと、から構成され、これらを結合することで閉断面S1と連続する閉断面S2を構成している。リアデッキメンバ33の下端にはバルクヘッド32の上縁が結合されている。
図2(a)に示すようにインナパネル34とベルトラインレインフォースメント36とは、格納部3の側部から後部へのコーナ部分3aにおいて車体内側に曲折し、ベルトラインレインフォースメント36はリアデッキメンバ33のアッパパネル33aと結合されている。一方、インナパネル34はその上部はリアデッキメンバ33のフロントパネル33bに結合されているが、その下部は連結部材37を介してフロントパネル33bに結合されている。図3(c)は図2(a)の線III−IIIに沿う要部断面図である。
連結部材37はインナパネル34及びリアデッキメンバ33とは別体の部材であり、本実施形態では格納部3のコーナ部分3aに配設されている。本実施形態では、インナパネル34を部分的にリアデッキメンバ33に結合しているが、インナパネル34と連結部材37との間を全て連結部材37を介在させて結合させてもよい。本実施形態では連結部材37を設けたことにより、インナパネル34及びベルトラインレインフォースメント36とリアデッキメンバ33との結合部位の形状の自由度を向上することができると共に剛性を確保できる。
つまり、格納部3のコーナ部分3aの半径を小さくして格納部3の開口面積をより大きくした場合、コーナ部分3aの外周側となるベルトラインレインフォースメント36の曲折部分の半径はそれほど小さくならないとしても、コーナ部分3aの内周側となるインナパネル34の曲折部分の半径は極めて小さくなる。従って、インナパネル34単独でリアデッキメンバ33と結合しようとすると曲折部分の剛性の低下が懸念される。一方、インナパネル34として剛性の高い材料を用いたとすると、特に加工が容易ではない曲折部分を含むインナパネル34全体の形状の加工性が悪くなる。そこで、本実施形態のように、局所的に連結部材37を用いることで、加工性の悪化防止と剛性確保とを両立することができ、格納部3の格納部の平面視形状の自由度を高めながらその周囲の十分な剛性を確保することができる。
また、本実施形態では連結部材37としてインナパネル34よりも板厚が厚いパネルを用いることで、インナパネル34よりも剛性の高い材料から構成している。こうすることで、コーナ部分3aの剛性をより一層高めることができ、格納部3の周囲の剛性をより一層向上できる。なお、連結部材37の剛性をインナパネル34よりも高めるためには、板厚を厚くする以外に機械的性質が異なる材料を用いることもできる。
図3(c)に示す部位においては、連結部材37はその上縁がインナパネル34と結合され、その下縁がホイールハウス35のホイールハウスインナ35aの上面に結合されている。インナパネル34はその上縁がベルトラインレインフォースメント36の上縁と結合されている。ベルトラインレインフォースメント35はその下縁がホイールハウスインナ35aの上面に結合されている。しかして、ベルトラインレインフォースメント36、インナパネル34、ホイールハウスインナ35a並びに連結部材37により閉断面S1と連続する閉断面S3が形成されている。連結部材37をホイールハウス35と結合することで、連結部材37に結合されるインナパネル34及びリアデッキメンバ33の剛性を高めることができ、格納部3の周囲の剛性をより一層向上できる。
次に、連結部材37はリアデッキメンバ33との結合端部において、閉断面内に節状に突出する突出部を有する。図3(d)は図2(a)の線IV−IVに沿う要部断面図であり、連結部材37の、リアデッキメンバ33との結合端部近傍の構成を示す図である。同図においては連結部材37の端面が示されている。連結部材37の端面はその一部が下方に曲折されてL字型をなした突出部37aが形成されている。図3(e)は連結部材37の、突出部37aが設けられた端部の形状を示す斜視図である。
図3(d)を参照して、リアデッキメンバ33のフロントパネル33bは連結部材37の端部の外側を覆うようにしてこれに重ねられ、連結部材37と結合されている。突出部37aは、リアデッキメンバ33により形成され、閉断面S2及びS3と連続する閉断面S4内に節状に突出し、リアパネル33cの上面に結合されている。
ここで、一般に閉断面を少なくとも部分的に節状に仕切る補強部材を設けることは、その閉断面を構成する部材の剛性向上に寄与するが、リアデッキメンバ33により形成される閉断面の面積が小さい場合にはこれを節状に仕切る補強部材を配設し、かつ、溶接等することが困難となる。本実施形態では連結部材37の一部を利用して突出部37aとし、リアデッキメンバ33の閉断面を節状に仕切る補強部材を形成することで、別途の補強部材を加工する必要をなくして、リアデッキメンバ33の剛性を高めることができ、格納部3の周囲の剛性をより一層向上できる。
また、リアデッキメンバ33は連結部材37との結合端部近傍(本実施形態の場合、突出部37aの近傍となる。)において、フロアパネル31とリアデッキメンバ33とを結ぶガセット部材38a及び38bが結合されている。ガセット部材38a及び38bは長板状の部材であり、ガセット部材38aの上端がリアパネル33cの下面に結合され、ガセット部材38bの下端がフロアパネル38bの上面に結合されている。そして、ガセット部材38aの下端とガセット部材38bの上端とが結合されている。
このようにリアデッキメンバ33をガセット部材38a及び38bを介してフロアパネル31と結合することで、リアデッキメンバ33の剛性を更に向上し、格納部3の周囲の剛性をより一層向上できる。とりわけ、ホイールハウス35の近傍はリアサスペンションの支持部が形成される部位であり、確かな剛性が要求される部位であるが、本実施形態では連結部材37の配設、連結部材37とホイールハウス35との結合、突出部37aの形成、並びに、ガセット部材38a及び38bの配設が、ホイールハウス35の近傍に集中しており、リアサスペンションを支持するに十分な剛性が確保される。
なお、本実施形態の場合、バルクヘッド32もリアデッキメンバ33の連結部材33との結合端部近傍においてリアデッキメンバ33とフロアパネル31とを結ぶようにこれらに結合されている。従って、バルクヘッド32も一種のガセット部材として機能する。
次に、図2(a)に戻り、左右のベルトラインレインフォースメント36のうち、車輌の前進方向に見て左側のベルトラインレインフォースメント36の周囲のうち、その曲折部の後方には、車輌部品の一つであって、給油口40(図1)の構成部品である、蓋部41とフューエルボックス42とが配設されている。上述した通り、格納部3の開口面積を広げるべく、コーナ部分3aの半径を小さくすると、ベルトラインレインフォースメント36の曲折部は車輌後方側へよりせり出す格好となり、蓋部41とフューエルボックス42とがベルトラインレインフォースメント36に、より近接することになる。
ここで、仮に車輌に後突が生じた場合、その衝撃により蓋部41とフューエルボックス42とが車輌前方へ変位し、ベルトラインレインフォースメント36の曲折部に衝突することが予想される。そこで、本実施形態では、蓋部41及びフューエルボックス42の衝突が予想される、ベルトラインレインフォースメント36の曲折部に、その衝撃荷重の分散方向を制御する衝撃制御部36aを設けている。図2(b)は衝撃制御部36aの拡大平面視図、図2(c)は衝撃制御部36aの斜視図である。
本実施形態の場合、衝撃制御部36aはベルトラインレインフォースメント36の上面に形成されたビード36a’と、ベルトラインレインフォースメント36の外側側面に形成された傾斜部36”とから構成されている。ビード部36a’を形成することで他の部位よりも強度が弱い、脆弱部を形成している。図4(a)は衝撃制御部36aの作用の説明図である。
蓋部41及びフューエルボックス42が脆弱化された衝撃制御部36aに衝突すると、図4(a)に示すようにビード36a’部分においてベルトラインレインフォースメント36の上面が矢印d2方向に折れ込み、衝撃制御部36aは破線Lで示すように局所的な折れモードを発生する。つまり、蓋部41及びフューエルボックス42からの衝撃荷重が矢印d1方向から下方へ分散されるため、ベルトラインレインフォースメント36の衝撃吸収性能が向上し、その反力を受ける蓋部41及びフューエルボックス42の損傷を軽減することができる。
また、蓋部41及びフューエルボックス42がベルトラインレインフォースメント36に衝突後も一定量変位することが許容されるので、その損傷を軽減することができる。更に、折れモードの発生により、ベルトラインレインフォースメント36の外側側面が寝るため、蓋部41及びフューエルボックス42を上方へ移動させることができ、意図せぬ方向に飛散することも防止できる。とりわけ、曲折部への部品の衝突はその衝撃荷重の制御が容易ではないところ、本実施形態では別の部材を用いることなく、簡易にこれが実現される。また、衝撃制御部36aはベルトラインレインフォースメント36のうち、蓋部41及びフューエルボックス42の衝突が予想される部位にのみ形成されるので、脆弱化したとしてもベルトラインレインフォースメント36の全体の剛性には影響はない。
次に、図4(b)は衝撃制御部36aの傾斜部36a”の作用の説明図である。同図の例において傾斜部36a”は、ベルトラインレインフォースメント36の外側側面の側壁を傾斜させ、蓋部41及びフューエルボックス42の変位を上方へ案内するよう傾斜している。
しかして、蓋部41及びフューエルボックス42が衝撃制御部36aに衝突すると、衝撃制御部36aの傾斜に案内されて上方へ変位する。つまり、蓋部41及びフューエルボックス42からの衝撃荷重が矢印d1方向から矢印d3へ分散され、その反力を受ける蓋部41及びフューエルボックス42の損傷を軽減することができる。
また、蓋部41及びフューエルボックス42がベルトラインレインフォースメント36に衝突後も一定量変位することが許容されるので、その損傷を軽減することができる。更に、蓋部41及びフューエルボックス42は上方へ移動させることができ、意図せぬ方向に飛散することも防止できる。とりわけ、曲折部への部品の衝突はその衝撃荷重の制御が容易ではないところ、本実施形態では別の部材を用いることなく、簡易にこれが実現される。
次に、傾斜部36a”の傾斜の程度について説明する。衝撃制御部36aの傾斜は基本的にこれに衝突することが予想される車輌部品の変位を案内する方向に設定する。ここで、蓋部41は、そのアーム部41aの端部がヒンジ部品43を介してフューエルボックス42に取り付けられ、フューエルボックス42を支持部として開閉可能に支持されている。ヒンジ部品43は軸状の締結部品としてボルト43aによりフューエルボックス42に締結されている。ボルト43aのような軸状の締結部品はその剛性が高いため、ボルト43aがベルトラインレインフォースメント36の側壁に直角に衝突すると、ボルト43aが側壁に食い込み、衝撃荷重が分散されずに直に作用してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、図4(a)に示すようにボルト43aの軸方向と直交する面Sに対して傾斜部36a”の面が傾斜するようにしている。こうすることでボルト43aの軸方向に衝撃荷重が作用したとしても、ボルト43aの先端が傾斜部36a”を滑動して、衝撃荷重の分散が妨げられることが効果的に防止される。
<他の実施形態>
上記実施形態では、衝撃制御部36として、ビード部36a’と傾斜部36a”とを併用したが、いずれか一方のみを採用しても車輌部品の飛散方向の制御、及び、損傷の抑制が図れる。無論、ビード部36a’と傾斜部36a”とを併用すれば、車輌部品の飛散方向の制御、及び、損傷の抑制がより一層図れることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、車輌部品として給油口40の構成部品を例に挙げたが、これに限られず、ベルトラインレインフォースメント36の周囲に配設され、ベルトラインレインフォースメント36との衝突が予想される車輌部品としては、例えば、電動伸縮式アンテナの駆動部品等が挙げられる。
更に、上記実施形態ではベルトラインレインフォースメント36の曲折部に衝撃制御部36aを設けた例を挙げたが、衝撃制御部36aは例えば、ベルトラインレインフォースメント36の側方に衝突が予想される車輌部品が存在する場合には、ベルトラインレインフォースメント36の側部に設けられる等、衝突が予想される車輌部品の配設位置に対応して任意に設けることができる。
本発明の一実施形態に係る車体構造A(前部を省略)の概略図である。 (a)はリアフェンダパネル4及びトランクフード2aを省略した、車体構造Aの後部の要部を実線で示した平面視図、(b)は衝撃制御部36aの拡大平面視図、(c)は衝撃制御部36aの斜視図である。 (a)は図2(a)の線I−Iに沿う要部断面図、(b)は図2(a)の線II−IIに沿う要部断面図、(c)は図2(a)の線III−IIIに沿う要部断面図、(d)は図2(a)の線IV−IVに沿う要部断面図、(e)は連結部材37の端部の形状を示す斜視図である。 (a)及び(b)は衝撃制御部36aの作用の説明図である。 開閉式屋根5を閉じた態様を示す図である。 開閉式屋根5を開いた態様を示す図である。
符号の説明
A 後部車体構造
3 格納部
33 リアデッキメンバ
34 インナパネル
35 ホイールハウス
36 ベルトラインレインフォースメント
36a 衝撃制御部
40 給油口
41 蓋部(車輌部品)
42 フューエルボックス(車輌部品)
43a ボルト(締結部品)
5 開閉式屋根

Claims (3)

  1. 車輌上方へ開口すると共に開閉式屋根が格納可能な格納部と、
    前記格納部の周縁に延設され、車体と閉断面を形成するベルトラインレインフォースメントと、
    前記ベルトラインレインフォースメントの周囲に配設された、給油口を開閉する蓋部と、軸状の締結部品を介して該蓋部を開閉可能に支持する支持部と、を有する給油口の構成部品と、
    を備えた後部車体構造において、
    前記ベルトラインレインフォースメントは、
    車輌の衝突時の衝撃により変位する前記給油口の構成部品の衝突が予想される部位に形成され、前記締結部品の軸方向と直交する面に対して傾斜するとともに当該衝突の際に前記給油口の構成部品の変位を案内するように傾斜した傾斜部を有することを特徴とする後部車体構造。
  2. 前記衝突が予想される部位の外側側面に前記傾斜部が形成され、前記衝突が予想される部位の上面に前記ベルトラインレインフォースメントの他の部位よりも強度が弱くされた脆弱部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の後部車体構造。
  3. 前記給油口の構成部品が前記ベルトラインレインフォースメントの曲折部近傍に配設され、
    前記傾斜部及び前記脆弱部が前記曲折部に設けられていることを特徴とする請求項に記載の後部車体構造。
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