JP6922487B2 - トラックの車体構造 - Google Patents
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Description
また、このようなキャブオーバー型車両には、キャビンの居住性向上を図るために、キャビン内の車両後方にスペースを有するキャビン拡張部を設けた車体構造が採用されていることがある。
そのため、本発明のトラックの車体構造では、前突時に車両前方から衝撃荷重が入力された場合に、通常キャビンと共通する車体フレームの車両上方への折れ曲がりが妨げられず、変形が許容される構造となっているので、キャビン拡張部を有するトラックであっても、キャビンに掛かる衝撃荷重を車両後方に効率良く逃がして分散させることができる。したがって、本発明の車体構造によれば、キャビン拡張部を有するトラックのキャビンの変形を抑え、キャビン拡張部が無いトラックと同等の衝突性能を確保することが可能となり、キャビンの被害を低減させることができる。
図1〜図10は本発明の実施形態に係るトラックの車体構造を示すものである。なお、図において、矢印Fr方向は車両前方を示し、矢印O方向は車両外側を示し、矢印U方向は車両上方を示している。また、矢印X方向は車両幅方向を示し、矢印Y方向は車両前後方向を示している。
また、前側フレーム41の上端部には、開口を塞ぐ蓋体43が取付けられており、該蓋体43は、左右両端部が前側フレーム41の上端部よりも外側に位置するような幅寸法を有し、左右両端部が車体フレーム4の内側フランジ43a及び外側フランジ43bとして構成されている。しかも、車体フレーム4の屈曲部4c(連結部Wを含む)に位置する後側フレーム42の車両外側の側面には、キャビン2及び荷台デッキ3を固定するためのボディマウントブラケット44が屈曲部4cを跨ぐように取付けられており、フロアパネル23等は、後述のキャビンロアメンバを介してボディマウントブラケット44の上面部44aにボルトなどの締結具45で固定されている。そして、後述のキャビンロアメンバは、トラック1の前突時において、屈曲部4cを起点として車両上方へ折れ曲がる車体フレーム4の変形により、折れ曲がるように構成されている。
このようなキャビンロアメンバ6は、車両下方に凸な断面ハット型形状を有し、底面部6a、側面部6b及びフランジ部6cによって構成されている。側面部6bは、ボディマウントブラケット44に固定される底面部6aの車両前後端で立ち上がるように折り曲げられて形成されており、フランジ部6cは、側面部6の上端で車両前後方向の外側へほぼ直角に折り曲げられて形成されている。
しかも、交差する車体フレーム4より車両内側に位置する箇所のキャビンロアメンバ6の底面部6aには、図7〜図10に示すように、車両前後方向へ延びる前後方向ビード61が設けられている。この前後方向ビード61は、前突時に、交差する車体フレーム4が車両上方へ折れ曲がる際に、キャビンロアメンバ6が車体フレーム4より車両内側の位置で折れやすくするために設けられたものであり、車両上方へ突出した湾曲形状に形成されている。
すなわち、本実施形態の車体構造は、切欠き部25によってキャビンロアメンバ6の車両外側端部64がサイドボディ21に当接せず、フランジ部64bで接合されていることになり、前突時において、キャビンロアメンバ6が所定の位置で確実に折れ曲がり、かつ切欠き部25の開口部25aを覆うリンフォースメント7の板厚などを選択することによってキャビンロアメンバ6の折れ曲がり量を調整できるように構成されている。
衝撃荷重がキャビン2の前部に入力されると、入力された衝撃荷重は車体フレーム4に伝達される。それに伴い、車体フレーム4の前部が車両後方へ押圧されることになり、傾斜部4bの後端と水平部4aとで形成され、車両前後方向で空間部Sの範囲内に配置された屈曲部4cを起点として、車体フレーム4が車両上方の空間部Sへ向かって変形しながら折れ曲がる。そして、車体フレーム4がキャビンロアメンバ6に当接し、当接した箇所のキャビンロアメンバ6を車両上方へ押し上げ、前後方向ビード61などを折れ曲げて変形させる。そのため、キャビン2の前部に入力された衝撃荷重は、車両後方に逃げて分散し、車体フレーム4及びキャビンロアメンバ6の変形によって吸収され、キャビン2の変形が抑制されることになる。
すなわち、本発明の車体構造においては、キャビン拡張部2Bを有するトラック1であっても、空間部Sが屈曲部4cの車両上方に設けられていることにより、前突時に車両前方から衝撃荷重が入力された場合に、キャビン本体部2Aと対応した通常キャビンと共通する車体フレーム4の車両上方への折れ曲がりが妨げられず、キャビン2の車両後方で車体フレーム4の変形が許容されるので、キャビン2に掛かる衝撃荷重を車両後方の車体に効率良く逃がして分散させ、キャビン拡張部2Bが無いトラックと同等の衝突性能を確保することができる。したがって、本発明の車体構造によれば、車両前部に衝撃吸収材を設定するスペースを確保できない場合でも、前突時の衝撃荷重を吸収することができ、キャビン本体部2Aとキャビン拡張部2Bを有するキャビン2の変形を効果的に抑えることが可能となり、キャビン2の被害を低減させることができる。
2 キャビン
2A キャビン本体部
2B キャビン拡張部
3 荷台デッキ
4 車体フレーム
4a 傾斜部
4b 水平部
4c 屈曲部
5 補強部材
6 キャビンロアメンバ
6a 底面部
6b 側面部
21 サイドボディ
23 フロパネル
23a アクセスポート
41 前側フレーム
42 後側フレーム
43 蓋体
43a 内側フランジ
43b 外側フランジ
44 ボディマウントブラケット
61 前後方向ビード
62 稜線部
62a 車両外側端部
62b 車両内側端部
63 横ビード
64 キャビンロアメンバの車両外側端部
64a 底壁
64b フランジ部
S 空間部
W 連結部
Claims (8)
- キャビンと荷台デッキを有し、前記キャビン内の車両後方にスペースを有するキャビン拡張部が設けられているトラックの車体構造において、
前記キャビン及び前記荷台デッキの下部には、車両後方へ向かって車両上方に傾斜する傾斜部と、該傾斜部の後端側に位置する水平部とを有する車体フレームが設けられ、
前記キャビンの車両後端の下部には、前記荷台デッキと連続した形状を有し、車両後方に開口する空間部が設けられ、
前記車体フレームの前記傾斜部の後端と前記水平部とで形成される屈曲部が、車両前後方向で前記空間部の範囲内に配置されていることを特徴とする車体構造。 - 前記傾斜部の後端が、車両前後方向で前記空間部の範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のトラックの車体構造。
- 前記車体フレームは、車両の左右両側で車両前後方向に延びているとともに、前側フレームと後側フレームとに分割されて構成されており、これら前側フレーム及び後側フレームは、車両前後方向で前記空間部の範囲内に位置する連結部を有し、該連結部は、前記屈曲部の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のトラックの車体構造。
- 前記キャビンの車両後端の下部には、車両下方に凸な断面ハット型形状を有するキャビンロアメンバが車両幅方向に沿って配置され、
該キャビンロアメンバは、前記車体フレームの車両外側まで延び、前記キャビンの側部を構成するサイドボディに接合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトラックの車体構造。 - 交差する前記車体フレームより車両内側に位置する前記キャビンロアメンバの箇所には、車両前後方向へ延びる前後方向ビードが設けられており、
前記キャビンロアメンバには、車両幅方向に沿って延び、一端部が前記車体フレームより車両外側に位置し、他端部が前記車体フレームより車両内側に位置する稜線部が形成されており、該稜線部は、前記車体フレームを跨いで設けられ、前記稜線部の車両内側端部は、前記前後方向ビードよりも車両外側の位置に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のトラックの車体構造。 - 前記キャビンの車両後端付近のフロアパネルには、車両下方への開口部が設けられ、
該開口部の車両幅方向の縁部近傍には、前記前後方向ビードが設けられており、
前記稜線部の車両内側端部は、前記前後方向ビードまたは前記開口部の開口縁部との近傍位置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のトラックの車体構造。 - 前記稜線部の車両内側端部は、前記車体フレームの内側フランジの端部との近傍位置に設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載のトラックの車体構造。
- 前記キャビンロアメンバの車両外側端部は、底壁が車両上方に屈曲し、先端部に車両幅方向に延びるフランジ部を有し、該フランジ部は前記サイドボディに接合され、前記キャビンロアメンバの車両外側端部に位置する前記サイドボディへの接合部の断面箇所では、前記キャビンのフロアパネルから車両下方へ向かう前記キャビンロアメンバの凸部高さが車両内側部よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載のトラックの車体構造。
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JP2017132773A JP6922487B2 (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | トラックの車体構造 |
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JP2019014365A JP2019014365A (ja) | 2019-01-31 |
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- 2017-07-06 JP JP2017132773A patent/JP6922487B2/ja active Active
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