JP4621621B2 - 荷電ビーム描画装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷電ビームを用いてLSIパターンを描画する荷電ビーム描画装置に係わり、特に静電偏向器の改良をはかった荷電ビーム描画装置に関する。
電子ビーム描画装置においては、ブランキング偏向器,成形偏向器,及び対物偏向器などの各種の静電偏向器が用いられている。静電偏向器は、複数の偏向電極を有し、各々の電極に偏向アンプで発生させた電位を与えて、電極間に生ずる電場により電子ビームを偏向するものである。
偏向アンプの出力端には同軸ケーブルの一端が接続され、同軸ケーブルの他端は静電偏向器の偏向電極に接続されている。通常、静電偏向器の偏向電極は電気的には同軸ケーブルとのみ接続されているから、等価回路的には同軸ケーブルの先に容量負荷が付いたものと考えられる。このため、偏向アンプから入力した信号は偏向電極でほぼ全反射し、入力信号が同軸ケーブルの長さに応じた一定時間遅れで、偏向アンプに戻ってくることになる。このような状態では、偏向アンプの高速での動作は難しい。
一方で、偏向電極を同軸ケーブルの特性インピーダンスと等しい抵抗を介して接地側と接続することで、偏向電極での信号の反射を抑えて、高速動作を行うことが可能である(例えば、特許文献1参照)。しかし、この場合は電圧が一定の状態でも抵抗に流れる電流があるため、偏向アンプへの負荷が大きくなってしまい、駆動電圧を高くすることが難しい。例えば、終端抵抗に50Ωを用い、且つ50Vの電圧を加えることを考えると、終端抵抗では最大では定常的に1Aの電流が流れることになり、アンプ,ケーブル,終端抵抗への負担が大きく現実的ではない。
特開平11−150055号公報
このように、従来の電子ビーム描画装置においては、偏向アンプに対する負荷を増大させることなく、静電偏向器の高速高電圧動作を実現することは困難であった。また、上記の問題は電子ビーム描画装置に限らずイオンビーム描画装置についても同様に言えることである。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、偏向アンプに対する負荷の増大を招くことなく、静電偏向器の高速高電圧動作を実現することができ、これによって描画速度の向上をはかり得る荷電ビーム描画装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、次のような構成を採用している。
即ち、本発明の一態様は、荷電ビーム源から発生された荷電ビームを試料上の所望の位置に照射することでパターンを描画する荷電ビーム描画装置であって、前記荷電ビーム源よりも下流側に荷電ビームを電場によって偏向するための静電偏向器が設けられており、該静電偏向器の偏向電極と接地面との間は直流的には絶縁され、該静電偏向器の偏向電極と接地面との間に静電容量と電気抵抗が直列に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の別の一態様は、荷電ビーム源から発生された荷電ビームを静電偏向器により偏向し、試料上の所望の位置に荷電ビームを照射することでパターンを描画する荷電ビーム描画装置であって、前記静電偏向器は、前記荷電ビームの光学軸を中心に点対称に配置された複数の偏向電極と、前記光学軸と同軸的に配置され、前記偏向電極を囲むように設けられた接地外筒と、前記接地外筒の内側表面に設けられた抵抗膜と、前記抵抗膜の表面に設けられた導電膜とを具備し、前記偏向電極と導電膜との間に静電容量が形成され、前記接地導体と導電膜との間に電気抵抗が形成されることを特徴とする。
また、本発明の更に別の一態様は、電子銃から発生された電子ビームを静電偏向器により偏向し、試料上の所望の位置に電子ビームを照射することでパターンを描画する荷電ビーム描画装置であって、前記静電偏向器は、前記電子ビームの光学軸を中心に点対称に配置された複数の偏向電極と、前記光学軸と同軸的に配置され、前記偏向電極を囲むように設けられた接地外筒と、前記接地外筒の内側表面に前記偏向電極に対向するようにそれぞれ設けられた抵抗膜と、前記抵抗膜の表面にそれぞれ設けられた導電膜と、前記導電膜と前記偏向電極との間にそれぞれ挿入され、前記偏向電極を機械的に支持する高誘電体膜とを具備し、前記偏向電極と導電膜との間に前記高誘電体膜による静電容量が形成され、前記接地導体と導電膜との間に前記抵抗膜による電気抵抗が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、偏向電極と接地面又は接地外筒との間に静電容量と電気抵抗を直列に挿入することにより、偏向アンプに対する負荷の増大を招くことなく、静電偏向器の高速高電圧動作を実現することができ、これにより描画速度の向上をはかることができる。
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる電子ビーム描画装置を示す概略構成図である。
図中の11は電子ビームを発生する電子銃(荷電ビーム源)、12,13はコンデンサレンズ、14は投影レンズ、15は縮小レンズ、16は対物レンズ、21は第1成形アパーチャ、22は第2成形アパーチャ、31はビームをオン・オフするためのブランキング偏向器,32はビームの寸法及び形状を可変するための成形偏向器、33はビームを試料面上で走査するための対物偏向器、41はマスクやウェハ等の試料、42は試料ステージを示している。なお、図には示さないが、電子銃11、各種レンズ12〜16、アパーチャ21,22、各種偏向器31〜33は電子光学鏡筒内に収容されている。
加速電圧50kVで電子銃11から放出された電子ビームは、クロスオーバ像が成形偏向器32の偏向不動点に一致するように励磁されたコンデンサレンズ12,13により集束され、第1成形アパーチャ21に照射される。第1成形アパーチャ21には矩形の開口が設けてあり、この開口を透過した電子ビームは矩形断面形状を有する。この第1成形アパーチャ21で矩形に成形された電子ビームは、次に第1成形アパーチャ21の像が第2成形アパーチャ22上に結像するように励磁された投影レンズ14により集束され、第2成形アパーチャ22に照射される。
ここで、成形偏向器32により第2成形アパーチャ22上のビーム照射位置を変更することができる。第2成形アパーチャ22上には、様々な形状の開口が設けてあり、第2成形アパーチャ22の所望の位置にビームを透過させることにより、所望の断面形状を有する電子ビームを得ることができる。
第2成形アパーチャ22を透過した電子ビームは、縮小レンズ15と対物レンズ16により集束されて、ステージ42上に載置された試料41の表面に達する。このとき、電子ビームは対物偏向器33により偏向されて、試料41上の所望の位置に到達する。
ここで、偏向器31,32,33には、複数の偏向電極から構成された静電偏向器が使用されている。これらは、偏向電極に偏向アンプで発生させた電位を与えて、各々の電極間に生じる電場により電子ビームを偏向するものである。
図2及び図3は、本実施形態に用いた成形偏向器32の具体的構成を示す図である。図2は、成形偏向器32をビーム進行方向と垂直に切断した断面であり、図3は成形偏向器32をビーム進行方向に沿って切断した断面である。例として、偏向電極の数は4としている。ここでは、静電偏向器として成形偏向器32の例を説明するが、対物偏向器33も同様に構成することが可能である。
成形偏向器32は、4個の偏向電極51(51a,51b,51c,51d)で構成されている。即ち、偏向電極51a,51cがビーム軸を挟んで対向配置され、これらの偏向電極間に例えばx方向の偏向電圧が印加される。偏向電極51b,51dがビーム軸を挟んで対向配置され、これらの偏向電極間に例えばy方向の偏向電圧が印加されるものとなっている。
光軸と同軸的に配置された接地外筒52内に、4つの偏向電極51が同心円状に配置されている。各々の偏向電極51は板体からなり、ビーム軸を中心とする同心円に沿って湾曲している。即ち、ビーム軸と直交する方向の断面が円弧状に形成されている。そして、偏向電極51の互いに隣接する部分は薄くなっており、これにより隣接する偏向電極間の容量が小さくなっている。各々の偏向電極51と接地外筒52との間には、抵抗体53(53a,53b,53c,53d)がそれぞれ配置されている。抵抗体53は、例えば炭化珪素の膜である。
偏向アンプ54は4個の偏向電極51のそれぞれに同軸ケーブル55により接続されているが、図2では一つの接続のみ、図3では2つの接続のみを示している。同軸ケーブル55の特性インピーダンスZcは50Ωとして説明する。Zcとしては75Ω、或いは更に高い値のケーブルを使うことも可能である。本図は模式的なものであり、実際の構造及び寸法を再現していない。
成形偏向器32は内側から、偏向電極51、空間、抵抗体53、接地外筒52と構成されている。従って、偏向電極51と接地外筒53との間には、静電容量と電気抵抗が直列に接続されたものとなり、等価回路は図4に示す通りである。
抵抗体53は偏向電極51の数だけ分割されていることが望ましいが、特性の低下を許容できる場合は、図5に示すように一体構造でも良い。偏向電極51と抵抗体53は電気的に絶縁されている。この絶縁構造を保つために、実際は電極構造に比べて十分小さい絶縁物で抵抗体53から絶縁されている。厳密には絶縁物でつないでいる場合でも偏向電極51と抵抗体53との間の抵抗値は有限である。しかしながら、抵抗体53の抵抗よりも十分大きな値であれば絶縁物と見做すことができる。例えば通常1MΩ以上あれば十分である。なお、図2では省略しているが、抵抗体53と偏向電極51との間の一部に、偏向電極51を機械的に保持するための絶縁体56が設けられている。そして、抵抗体53の内側表面には、例えば銅のような良導電体57がコーティングされている。
この構造において、接地外筒52と抵抗体53の内側導体57との間の抵抗値Rを同軸ケーブル55の特性インピーダンスZcとほぼ等しい値とする。この例では50Ωとなるように決めている。偏向電極51の光軸方向の長さLは120mmとし、4つの偏向電極からなる円筒の外径2rを20mmとする。さらに、偏向電極51と抵抗体53の内側導体面との距離を0.6mmとする。この場合の静電容量Cは、真空中の誘電率をε0とすると近似的には
C〜ε0×2π×r×L/4d〜28pF
となる。この値は、隣接する偏向電極間の電極間容量よりも十分に大きいものである。
このとき、抵抗体53の内側導体57と接地外筒52との間の抵抗値Rを50Ωとすると、この偏向電極51の外部から見た時の時定数は約1.4nsとなる。1.4nsという時定数は通常の偏向アンプのビーム静定時間よりも短いものであり、従ってこの時定数により応答遅れが生じることもない。抵抗体53と偏向電極51との間の絶縁体56は静電容量を大きくするように働くので、実際は偏向電極51の外径をもう少し小さくして容量が上記値に比べて大きくならないようにすることが望ましい。
今、抵抗体53として、抵抗率105 Ωcmの炭化珪素を用いるとすると、内径21.2mmとして、厚さを2mmにすれば、ビーム軸と直交する方向の抵抗値をほぼ50Ωとすることができる。抵抗体53は接地外筒52に接触抵抗をできる限り小さくするように密着して固定されている。偏向電極51への電圧の印加のために、接地外筒52及び抵抗体53には適当な孔があけられており、それを通して、同軸ケーブル55の芯線と偏向電極51とが接続される。偏向電極51の円周角方向の端部の厚さを1mmとすると、隣り合う電極との間隔を1mmとした場合に隣の電極との間の相互容量は約1pFであり、偏向電極51と抵抗体53との間の容量よりも十分小さくできる。
図6は、上記のように構成にしたときの成形偏向器32の電気的特性を概念的に示す図である。図6(a)に示すように、比較的低周波数領域、例えば1MHzでは成形偏向器32の複素インピーダンスZLの絶対値は|−i/(Cω)+R|=5.7kΩとなり、振幅50Vの正弦波電圧に対して電流は振幅で10mA程度に抑えられる。一方、図6(b)に示すように、比較的高周波数領域、例えば1GHzでは、ほぼ50Ωとなり、成形偏向器32での電圧反射率は0.06以下と小さい。つまり、高周波領域では反射は殆ど無い状態にすることが可能となる。時定数を1.4nsとすると、0ボルトからVボルトへのステップ入力に対して、0ボルトから(1−1万分の1)Vボルトになるまでの時間はおよそ13nsである。即ち、電圧の非常に速い立ち上がりが可能となる。
このように本実施形態によれば、成形偏向器32の偏向電極51を抵抗体53からなる電気抵抗と静電容量を介して接地外筒52と接続し、且つ抵抗体53の抵抗値を偏向電極51に電圧を加えるために接続された同軸ケーブル55の特性インピーダンスとほぼ等しい値にすることで、直流的には接地面から絶縁された状態を保ったまま、高周波領域ではインピーダンス整合が取れた状態に近くして信号の反射を抑えることができる。これにより、成形偏向器32を駆動する偏向アンプ54に対しては高周波領域で反射波の影響が小さくなり、成形偏向器32の高速高電圧での動作が可能となる。即ち、偏向アンプ54に対する負荷の増大を招くことなく、成形偏向器32の高速高電圧動作を実現することができ、これによって描画速度の向上をはかることが可能となる。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係わる電子ビーム描画装置に用いた成形偏向器の例を示す図である。なお、図2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
本実施形態が先に説明した第1の実施形態と異なる点は、成形偏向器32の各偏向電極51と抵抗体53との間に、絶縁物である高誘電体71(71a〜71d)を挿入したことにある。高誘電体71としては、例えばアルミナを用いることができる。ここで、厳密には高誘電体の抵抗は有限であるが、抵抗体53の抵抗よりも十分抵抗が大きいので絶縁物と見做せる。高誘電体71を設けることにより、抵抗体53と偏向電極51とが同じ距離であれば容量を大きくでき、同じ容量であれば抵抗体53と偏向電極51との距離を長くすることができる。
このような構成であれば、先の第1の実施形態と同様の効果が得られるのは勿論のこと、偏向電極51と抵抗体53との間隔を図2の例よりも広くすることができるので、機械加工や組み立てが容易となる利点がある。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係わる電子ビーム描画装置に用いた成形偏向器の例を示す図である。なお、図2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
本実施形態が先に説明した第1の実施形態と異なる点は、成形偏向器32の各偏向電極51と抵抗体53との間に誘電体81(81a〜81d)を挿入し、更に誘電体81及び抵抗体53を板状ではなく一体化した棒状(直方体)にしたことにある。そして、抵抗体53及び誘電体81は一体となって偏向電極51を支持している。
本実施形態の場合も抵抗体53の抵抗値Rは50Ωとなるように材料、形状を決める。例えば断面が一辺の長さが2cmの正方形で、内部に1辺の長さ1cmの正方形の孔の開いたパイプ状材料で、抵抗率を100Ωcmとすると、抵抗体53の必要な長さは1.5cmとなる。そして、直方体材料と誘電体材料の穴に絶縁物材料で形成されたネジを通して、偏向電極51を接地外筒52に固定することができる。
このような構成であれば、先の第1の実施形態と同様の効果が得られるのは勿論のこと、誘電体81及び抵抗体53の穴を通して偏向電極51を接地外筒52にネジ止めするだけで構成することが可能となり、機械加工や組み立てが更に容易となる利点がある。
(変形例)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。実施形態では、偏向電極をビーム軸を中心とする円弧に沿った形状としたが、必ずしも偏向電極は円弧状である必要はなく、平板状の電極としても良い。また、偏向電極の数は4個に何ら限定されるものではなく、2個や8個の偏向電極としても良い。
また、本実施形態では光学鏡筒内に接地外筒を設けたが、この接地外筒は省略することも可能である。この場合、電子光学鏡筒自体を接地面として用いればよい。また、実施形態では、電子ビーム描画装置を例に取り説明したが、ビームを静電的に偏向するイオンビーム描画装置にも同様に適用できるのは勿論のことである。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
第1の実施形態に係わる電子ビーム描画装置を示す概略構成図。 第1の実施形態に用いた成形偏向器を光軸方向と直交する方向に切断して示す断面図。 第1の実施形態に用いた成形偏向器を光軸方向に沿って切断して示す断面図。 第1の実施形態の偏向器と偏向アンプとの接続状態を示す等価回路図。 第1の実施形態の変形例を示す断面図。 第1の実施形態の作用を説明するためのもので、低周波領域と高周波領域でのインピーダンスの変化を示す模式図。 第2の実施形態に用いた成形偏向器を光軸方向と直交する方向に切断して示す断面図。 第3の実施形態に用いた成形偏向器を光軸方向と直交する方向に切断して示す断面図。
符号の説明
11…電子銃(荷電ビーム源)
12,13…コンデンサレンズ
14…投影レンズ
15…縮小レンズ
15…対物レンズ
21…第1成形アパーチャ
22…第2成形アパーチャ
31…ブランキング偏向器
32…成形偏向器
33…対物偏向器
41…試料
42…ステージ
51(51a〜51d)…偏向電極
52…接地外筒
53(53a〜53d)…抵抗体
54…偏向アンプ
55…同軸ケーブル
56…絶縁体
57…内部導体
71(71a〜71d)…高誘電体
81(81a〜81d)…誘電体

Claims (7)

  1. 荷電ビーム源から発生された荷電ビームを試料上の所望の位置に照射することでパターンを描画する荷電ビーム描画装置であって、
    前記荷電ビーム源よりも下流側に荷電ビームを電場によって偏向するための静電偏向器が設けられており、該静電偏向器の偏向電極と接地面との間は直流的には絶縁され、該静電偏向器の偏向電極と接地面との間に静電容量と電気抵抗が直列に配置されていることを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  2. 荷電ビーム源から発生された荷電ビームを静電偏向器により偏向し、試料上の所望の位置に荷電ビームを照射することでパターンを描画する荷電ビーム描画装置であって、
    前記静電偏向器は、前記荷電ビームの光学軸を中心に点対称に配置された複数の偏向電極と、前記光学軸と同軸的に配置され、前記偏向電極を囲むように設けられた接地外筒と、前記接地外筒の内側表面に設けられた抵抗膜と、前記抵抗膜の表面に設けられた導電膜とを具備し、
    前記偏向電極と導電膜との間に静電容量が形成され、前記接地導体と導電膜との間に前記抵抗膜からなる電気抵抗が形成されることを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  3. 前記偏向電極と接地面又は接地外筒との間の前記静電容量を形成すべき部分には高誘電体が配置されており、該誘電体が前記偏向電極を機械的に支持していることを特徴とする請求項1又は2記載の荷電ビーム描画装置。
  4. 電子銃から発生された電子ビームを静電偏向器により偏向し、試料上の所望の位置に電子ビームを照射することでパターンを描画する荷電ビーム描画装置であって、
    前記静電偏向器は、前記電子ビームの光学軸を中心に点対称に配置された複数の偏向電極と、前記光学軸と同軸的に配置され、前記偏向電極を囲むように設けられた接地外筒と、前記接地外筒の内側表面に前記偏向電極に対向するようにそれぞれ設けられた抵抗膜と、前記抵抗膜の表面にそれぞれ設けられた導電膜と、前記導電膜と前記偏向電極との間にそれぞれ挿入され、前記偏向電極を機械的に支持する高誘電体膜とを具備し、
    前記偏向電極と導電膜との間に前記高誘電体膜による静電容量が形成され、前記接地導体と導電膜との間に前記抵抗膜による電気抵抗が形成されることを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  5. 前記静電容量と電気抵抗の積で決まる時定数は、前記静電偏向器に電場を加えるための偏向アンプの静定時間よりも短いことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の荷電ビーム描画装置。
  6. 前記静電偏向器は、偏向アンプの出力端と同軸ケーブルを介して接続され、前記電気抵抗は、前記同軸ケーブルの特性インピーダンスとほぼ等しいことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の荷電ビーム描画装置。
  7. 前記偏向電極と接地面又は接地外筒との間の静電容量は、隣接する偏向電極間の静電容量よりも大きいことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の荷電ビーム描画装置。
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