JP3409799B2 - 進行波型偏向装置 - Google Patents

進行波型偏向装置

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JP3409799B2 JP20714392A JP20714392A JP3409799B2 JP 3409799 B2 JP3409799 B2 JP 3409799B2 JP 20714392 A JP20714392 A JP 20714392A JP 20714392 A JP20714392 A JP 20714392A JP 3409799 B2 JP3409799 B2 JP 3409799B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管(CRT)の進
行波型偏向装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】偏向装置を電子ビームが通過する間、偏
向電圧が変化しないとすれば、偏向電圧の大きさに比例
した電子ビームの偏向を得ることができる。しかし、偏
向電圧の周波数が高いために偏向装置を電子ビームが通
過する間に偏向電圧が変化すると、所望の偏向が不可能
となる。この問題を解決するために、DC−数百MHz
の信号を観測するためのCRTでは、進行波型偏向装置
が使用されている。進行波型偏向装置では、螺旋型等の
進行波型偏向導体(遅波回路)の一端から他端に伝播す
る偏向信号の進行速度と電子ビームの進行速度とをほぼ
一致させる。これによって偏向作用時間が長くなり、電
子ビームを充分に偏向することができ、広帯域偏向装置
を提供することが可能になる。このような進行波型偏向
装置を容易且つ強固に形成するために、従来は長手の絶
縁性基体に帯状導体を螺旋状に巻回し、第1及び第2の
偏向体夫々の絶縁性基体に夫々2つの溝を設け、ここに
2つのアース導体板を配置し、この2つのアース導体板
を溶接等により固定して1つの絶縁性基体を挟持した構
造が例えば特願平2−121236号に開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】進行波型偏向装置で
は、螺旋型等の進行波型偏向導体(遅波回路)の一端か
ら他端に伝播する偏向信号の進行速度と電子ビームの進
行速度とをほぼ一致させるような構造をとっている。こ
れによって偏向作用時間が長くなり、電子ビームを充分
に偏向することができ、広帯域偏向装置を提供すること
が可能になる。簡単のために比誘電率及び透磁率がそれ
ぞれ1とした螺旋型の進行波型偏向導体(遅波回路)を
考えた場合、偏向信号は螺旋状導体を光速で伝送するの
に対して、電子ビームは2.5kv加速においてほぼ光
の速度の1/10の程度の速度で進行する。このため偏
向信号を螺旋状に伝送させることにより、偏向面でのZ
軸方向(軸方向)の位相速度を電子ビームの速度に整合
させることが可能となる。ここで遅波回路の特性を集中
定数で表わせば、螺旋状導体のZ方向の単位当りのイン
ダクタンスをL、容量をCとすれば、Z軸方向の位相速
度uは次式で表わすことができる。 u=1/(L×C)1/2 ・・・(1) また電子の速度は次式で表わされる。 v={(2×e×Vk )/me 1/2 ・・・(2) ここでeは電子の電荷量、Vk は加速電圧、me は電子
の質量である。特性インピーダンスZはZ=(L/C)
1/2 で表わすことができ、ここに(1)式を代入するこ
とにより特性インピーダンスは次式で表わされる。 Z=1/(u×C)・・・(3) 従って特性インピーダンスZは容量Cに反比例すること
がわかる。ここでuは電子ビームの速度と整合を考えれ
ば、(2)式からわかる様に加速電圧によって決まる定
数となる。つまり特性インピーダンスの値はZ方向当り
又は1ターン当りの容量によって決まることがわかる。
この特性インピーダンスは電圧と電流を関係づけるもの
であり、オームの法則により次式の関係を有する。 V=Z×I・・・(4) なお、一般的には、V,Z,Iとも複素数となる。
【0004】ここでVを偏向電圧と仮定すれば、偏向感
度(偏向電圧)は(4)式より偏向信号電流と特性イン
ピーダンスZの値に比例する。ここで偏向感度を改善す
るには(4)式より偏向信号電流を増やすか、特性イン
ピーダンスの値を大きくすればよいことがわかるが偏向
信号電流をふやすことは駆動増幅器の負荷が大きくなり
駆動増幅器の性能上困難である。また、特性インピーダ
ンスZの値を大きくするには式(3)から1ターン当り
の容量を小さくすることが必要である。
【0005】しかし、従来の進行波型偏向装置では偏向
板の端部効果の電界によるフォーカスの悪化を防ぐため
に、電子ビームを偏向する電界がY方向のみになる様
に、偏向板の幅と偏向板間の比を7倍程度にして、偏向
電界の端部の電界の歪によるフォーカスの劣化を防止し
ている。また同様に外部からの不用電界の影響によるフ
ォーカスの劣化も防止している。このために偏向板の幅
を狭くし偏向容量を小さくすると、偏向面の端部効果に
よるx方向の電界により電子ビームのフォーカスを劣化
させてしまう。また偏向板の幅が狭いと偏向電界以外の
外部電界が入り込み易く、外部電界シールド効果が弱く
なり電子ビームのフォーカスの悪化をもたらすという欠
点がある。
【0006】従って、本発明の目的は端部効果(偏向系
のx方向の電界)や外部電界によるフォーカスの劣化を
防ぎ、容易に特性インピーダンスを大きくすることので
きる進行波型偏向装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、電子ビームの通路を挟んで対向配置された
第1及び第2の偏向体から成り、前記第1及び第2の偏
向体が前記電子ビームの進行方向に沿って延びる長手の
絶縁性基体と、前記絶縁性基体に螺旋状に設けられた導
体とを夫々有している進行波型偏向装置において、導電
性を有し且つ所定の抵抗値を有するシールド体が前記第
1及び第2の偏向体の間の電子ビーム通路の側面及び前
記第1及び第2の偏向体の側面を覆うように配置されて
おり、且つ前記シールド体の前記第1及び第2の偏向体
の側面を覆う部分が前記第1及び第2の偏向体の螺旋状
導体に電気的に接触又は結合されており、且つ前記第1
及び第2の偏向体の螺旋状導体に偏向電圧を印加した時
の前記シ−ルド体の前記電子ビ−ム通路の側面を覆う部
分の電位が前記シ−ルド体の前記第1の偏向体側部分か
ら前記第2の偏向体側部分に向って直線的に変化するよ
うに前記シ−ルド体が形成されていることを特徴とする
進行波型偏向装置に係わるものである。なお、請求項2
に示すようにシールド体を絶縁性基体と導電性を有する
シールド層で形成することができる。また、請求項3に
示すようにシールド体を抵抗性基体とすること、又は抵
抗性基体の上に導電性シールド層を設けることによって
形成することができる。また、請求項4に示すようにシ
ールド体に第1及び第2の偏向体の配置位置を決める部
分(例えば溝)を設けることが望ましい。また、請求項
5に示すように第1及び第2の偏向体をシールド体で機
械的に保持するように形成することができる。
【0008】
【発明の作用及び効果】シールド体の第1及び第2の偏
向体の間の電子ビーム通路の側面を覆う領域の偏向時の
電位分布は、電子ビーム通路における電位分布とほぼ同
一になる。このため電子ビーム通路の両端部における偏
向電界の乱れがなくなり、電子ビームのフォーカス劣化
が抑制される。これは第1及び第2の偏向体のx軸方向
の幅を有効に利用できることを意味し、第1及び第2の
偏向体の小型化を可能にする。この結果、螺旋状導体の
容量を小さくして特性インピーダンスを大きくすること
ができる。なお、特性インピーダンスが大きくなれば、
前述したように偏向感度の向上又は駆動増幅器の負荷の
軽減が可能になる。請求項2又は3によれば、機械的に
安定したシールド体を提供することができる。請求項4
によれば、第1及び第2の偏向体の相互位置関係の精度
を高めることができる。請求項5によれば、偏向装置の
取付構造が簡単になる。
【0009】
【第1の実施例】次に、図1〜図9を参照して本発明の
実施例に係わるオシロスコープのCRTを説明する。こ
のCRT1は、図1に示すように、排気した管体2と、
この中に組み込まれた陰極線管用電極構体3と、蛍光ス
クリーン4とから成る。陰極線管用電極構体3は、カソ
ードと制御グリッドとの組立体5とアノード6とから成
る電子銃7、第1の四極レンズ8、第2の四極レンズ
9、本発明に従う垂直偏向装置10、第3の四極レンズ
11、水平偏向装置12及び偏向拡大電子レンズ13を
備えており、これ等は共通の絶縁支持体14、15に支
持されている。蛍光スクリーン4は、フェスプレート1
6と蛍光物質層17と導体層18とから成る。導体層1
8は、偏向拡大レンズ13の近傍まで延在した後段加速
電極19に接続されている。
【0010】本発明に係わる垂直偏向装置10は、図2
及びこの断面を示す図3から明らかなようにビーム進行
方向に平行に配置された第1及び第2の偏向体21、2
2及びシールド体20a、20bを備えている。CRT
1のレンズ系として四極レンズ8、9、11が使用さ
れ、Y方向に対して第1の四極レンズ8が凹レンズと作
用し、52の四極レンズ9が凸レンズと作用するために
Y方向のビームが垂直偏向装置10内でしぼられながら
通過する。このため第1及び第2の偏向体21、22が
平行であっても偏向されたビームは、偏向体21、22
でカットされることなくスクリーン4に到達する。勿
論、第1及び第2の偏向体21、22をスクリーン4に
向って徐々に広がるように配置すること、または偏向体
21、22の長さの1/2の所から広がり始めるように
形成することも可能である。
【0011】第1の偏向体21は図4〜図6に示すよう
にアルミナ製の第1の絶縁性基体23と帯状金属板から
成る第1の螺旋状導体24と金属板から成る第1のアー
ス導体25とから成り、ビーム進行方向(Z軸方向)に
延びるように配置されている。第2の偏向体22も同様
に、第2の絶縁性基体26と第2の螺旋状導体27と金
属板から成る第2のアース導体28とから成り、ビーム
進行方向(Z軸方向)に延びるように配置されている。
なお、第1及び第2の絶縁性基体23、26に位置決め
用溝を夫々設け、ここに第1及び第2の螺旋状導体2
4、27を配置することができる。第1及び第2の螺旋
状導体24、27を偏向信号源に接続するために、これ
等の一端及び他端に図1に示すようにリード線29、3
0、31、32が接続されている。
【0012】偏向装置10は第1及び第2の偏向体2
1、22を一体化してCRT電極構体3の絶縁支持体1
4、15に取付けるための金属製の第1及び第2の取付
用板状電極33、34を有している。第1及び第2の取
付用板状電極33、34は、図7に示すように形成され
ており、第1及び第2のアース導体25、28を支持す
る。なお、第1及び第2の取付用板状電極33、34に
はビーム通過孔35、36が設けられ、更にアース導体
25、28を結合させる部分が設けられている。なお、
第1及び第2のアース導体25、28は第1及び第2の
絶縁性基体23、26の溝37、38に配置されてい
る。また第1及び第2の絶縁性基体23、26の脚部2
3a、26aは互いに接触してスペーサとして機能し、
第1及び第2の螺旋状導体24、27の間にビーム通路
を形成している。
【0013】第1及び第2のシールド体20a、20b
は図4に示すように第1及び第2の偏向体21、22の
側面を覆うように配置されている。各シールド体20
a、20bは例えばアルミナ系磁器から成る絶縁性基板
40とこの表面に蒸着で形成された導電性を有するシー
ルド層41とから成る。なお、シールド層41は抵抗ペ
ースト等の導電性を有する物質をスクリーン印刷又はハ
ケ塗り等で塗布し、焼成することによって形成してもよ
い。このシールド層41のシート抵抗値は102〜10
5 Ω/□であることが望ましい。即ち、シールド層41
は螺旋状導体24、27のシート抵抗よりも高いシート
抵抗値を有することが望ましい。絶縁性基板40とシー
ルド層41の代りに抵抗体から成る抵抗性基板を使用す
ること、又は絶縁性基板にシールド層41を設けること
もできる。なお、導電性を有するシールド層41の抵抗
値が高すぎると、シールド効果が小さくなり、また低す
ぎると第1及び第2の螺旋状導体24、27との間に漏
れ電流が流れ、偏向信号の減衰が生じる。第1及び第2
のシールド体20a、20bはシールド層41と第1及
び第2の螺旋状導体24、27との間の電気的接続即ち
導通が確保されるようにシールド体20a、20b又は
第1及び第2の偏向体21、22の側面に部分的に塗布
された無機質(アルミナ系)の接着剤(図示せず)によ
って第1及び第2の偏向体21、22に固着されてい
る。なお、導電性接着剤を使用する場合には第1及び第
2の偏向体21、22の側面の全部又はこれに対応する
シールド体20a、20bの領域の全部に接着剤を塗布
しても差支えない。
【0014】図4に示すように第1及び第2の偏向体2
1、22の両側面をシールド体20a、20bで覆う
と、電子ビームはこれ等で四方向が閉塞された空間を通
過することになる。図9は本発明に従うシールド体20
a、20bを設けない従来の偏向装置の図4に対応する
断面における電界分布を点線で又等電位線を実線で定性
的に示す。通常のCRTでは電子ビーム42はスクリー
ン上でフォーカスが結ぶように電子レンズでしぼられる
ため、Y偏向系の部分ではフォーカスするようにしぼら
れておらず広がりを有している。このため電子ビームを
構成している各電子は夫々の位置での偏向電界により偏
向される。端部効果によりY偏向系の端部では偏向電界
が外側に曲がりx方向にも偏向作用が生じx方向にも偏
向されることになる。電子の位置によってこの偏向の量
が変わり、この偏向作用は端部にいくに従い強くなり、
距離に対して一定でない為、通常のレンズ作用とは異な
り、通常の電子レンズでは収束させることができず、ス
クリーン上で1点に結ぶことを困難にする。また電極の
幅が狭くシールド効果が弱くx方向からの外部電界にも
影響されることになる。
【0015】一方、本発明に従う偏向装置では、シール
ド体20a、20bが設けられているため図9の従来装
置で生じる問題点が解決される。図10は本実施例の偏
向装置の図4に対応する部分における電界分布を点線で
等電位線を実線で定性的に示す。これから明らかなよう
に、本実施例によれば電位分布を示す点線及び等電位線
を示す実線がそれぞれ平行になる。周知のように第1及
び第2の偏向体21、22は対称電圧で駆動される。従
って、図10のY軸方向におけるa点が例えば+Vd で
あれば、c点は−Vd となり、これ等の中間のb点は0
ボルトとなる。シールド層41はシート抵抗を有するの
で、全領域で同一電位とならず、場所によって異なる電
位になる。即ち、シールド層41は第1及び第2の螺旋
状導体24、27に電気的に結合されているので、この
Y軸方向のa点の高さ位置の電位は+Vd であり、この
C点の高さ位置の電位は−Vd であり、これ等の間の電
位は図11の実線Aで示すように+Vd と−Vd との間
で傾斜を有して直線的に変化する。第1の偏向体21に
−Vd が印加され、第2の偏向体22に+Vd が印加さ
れた時には図11の破線Bに示すようにシールド層41
の電位は変化する。このシールド層41の電位変化は、
ビーム50の通路における偏向電界の変化と同じであ
る。これにより、第1及び第2の偏向体21、22の対
向空間の全領域に理想的な偏向電界が生じる。
【0016】図9の従来装置においても、第1及び第2
の偏向体21、22の中央部分には理想的な偏向電界が
生じている。従って、第1及び第2の偏向体21、22
のX軸方向の幅を大きくして中央部分のみを電子ビーム
通路に使用すれば端部効果の弊害は除去できる。しか
し、このような方法を採用すると、偏向装置が大型にな
るのみでなく、(3)式の容量Cが大きくなり、特性イ
ンピーダンスが小さくなる。これに対して、本実施例で
は、第1及び第2の偏向体21、22の対向空間のほぼ
全領域が均一電界分布となるので、第1及び第2の偏向
体21、22のx軸方向の幅が小さくてもフォーカスの
悪化は少ない。従って、(3)式の容量を小さくして特
性インピーダンスを大きくすることができる。
【0017】
【第2の実施例】次に、図12及び図13に示す第2の
実施例の偏向装置を説明する。但し、図12及び図13
の第2の実施例及び後述する図14〜図16の第3の実
施例において図1〜図8と共通する部分には同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0018】図12及び図13の実施例ではシールド体
20a、20bに溝43、44が設けられ、ここに第1
及び第2の偏向体21、22がはめ込まれ、無機質(ア
ルミナ系)の接着剤(図示せず)で固着されている。第
1及び第2の偏向体21、22の間隔は溝43、44の
間隔で決めるために高精度になり、CRTの感度、特性
インピーダンス等のバラツキを抑えることができる。ま
た、第1の実施例を示す図4の脚部23a、26aが不
要になるので、脚部23a、26aによる電子ビーム通
路の妨害がなくなり、第1及び第2の偏向体21、22
の小型化が可能になる。なお、導電性シールド層41の
作用効果も第1の実施例と同様に得られる。
【0019】
【第3の実施例】図14〜図16は第3の実施例を示
す。図14は図2に対応する部分を示し、図15は図8
及び図12に対応する部分を示し、図16は図4に対応
する部分を示す。この実施例ではシールド体20a、2
0bの上部に2個、下部に2個の取付孔45が夫々設け
られ、ここに支持金属板46の突起47が挿入され、こ
の突起47に金属片を溶接することによって頭部48が
形成されている。支持金属板46は陰極線管用電極構体
と共通の絶縁支持体14、15に固着されている。従っ
て、第1及び第2の偏向体21、22の取付けは支持金
属板46によって達成されており、第1の実施例の図2
及び図7に示す第1及び第2のアース板25、28と第
1及び第2の取付用板状電極33、34が省かれてい
る。このため(2)式の容量Cが小さくなり、特性イン
ピーダンスを高くなり、ドライブアンプの負荷を低減す
ることができる。また、第1及び第2の偏向体21、2
2と第1及び第2のシールド体20a、20bとの組み
合せによって垂直偏向装置を予め単独に構成し、組み込
む前に特性のチェックを行うことができる。なお、この
実施例でも第1及び第2の偏向体21、22の側面は導
電性を有するシールド層41で覆われているので、第1
の実施例と同一の作用効果を得ることができる。
【0020】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 第3の実施例においても第1の実施例と同様に
アース導体25、28を設けることができる。第3の実
施例の場合にはアース導体25、28によって第1及び
第2の偏向体21、22を支持することが不要であるの
で、第1の実施例の場合よりも薄く且つ小さい金属板を
使用して容量を低減させて特性インピーダンスを高くす
ることができる。 (2) 螺旋状導体24、27を導体の蒸着又は塗布等
で形成した導体層とすることができる。 (3) シールド体20a、20bを電子ビーム通路の
側面のみを覆うように形成すること、又は第1及び第2
の偏向体のビーム入口面とビーム出口面とを除いたすべ
ての面を覆うように形成することができる。 (4) 蓄積ターゲットを有する蓄積管の偏向装置にも
適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるCRTを示す一
部切欠正面図である
【図2】図1の進行波型偏向装置を示す一部切欠正面図
である。
【図3】シールド板を除去して図2の第1及び第2の偏
向体を示す正面図である。
【図4】図2のA−A線拡大断面図である。
【図5】第1の偏向体の一部切欠斜視図である。
【図6】図5の偏向体の中央縦断面図である。
【図7】取付用板状電極とアース導体板とを示す斜視図
である。
【図8】シールド体を示す斜視図である。
【図9】シールド体を設ける前における第1及び第2の
偏向体間の偏向電界及び等電位線を示す図である。
【図10】シールド体を設けた後における第1及び第2
の偏向体間の偏向電界及び等電位線を示す図である。
【図11】図10のシールド体のa〜c間の偏向電圧を
示す図である。
【図12】第2の実施例のシールド体を示す斜視図であ
る。
【図13】図12のシールド体を第1及び第2の偏向体
に装着した状態を図4に対応させて示す断面図である。
【図14】第3の実施例の偏向装置を図2に対応して示
す正面図である。
【図15】図14のシールド体を示す斜視図である。
【図16】図14のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
20a、20b シールド体 21 第1の偏向体 22 第2の偏向体 24 第1の螺旋状導体 27 第2の螺旋状導体

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームの通路を挟んで対向配置され
    た第1及び第2の偏向体から成り、前記第1及び第2の
    偏向体が前記電子ビームの進行方向に沿って延びる長手
    の絶縁性基体と、前記絶縁性基体に螺旋状に設けられた
    導体とを夫々有している進行波型偏向装置において、導電性を有し且つ所定の抵抗値を有する シールド体が前
    記第1及び第2の偏向体の間の電子ビーム通路の側面
    び前記第1及び第2の偏向体の側面を覆うように配置
    れており、且つ前記シールド体の前記第1及び第2の偏
    向体の側面を覆う部分が前記第1及び第2の偏向体の螺
    旋状導体に電気的に接触又は結合されており、且つ前記
    第1及び第2の偏向体の螺旋状導体に偏向電圧を印加し
    た時の前記シ−ルド体の前記電子ビ−ム通路の側面を覆
    う部分の電位が前記シ−ルド体の前記第1の偏向体側部
    分から前記第2の偏向体側部分に向って直線的に変化す
    るように前記シ−ルド体が形成されていることを特徴と
    する進行波型偏向装置。
  2. 【請求項2】 前記シールド体は絶縁性基体(40)と
    この絶縁性基体(40)の表面に形成された導電性を有
    し且つシート抵抗を有するシールド層(41)である請
    求項1記載の進行波型偏向装置。
  3. 【請求項3】 前記シールド体は抵抗性基体である請求
    項1記載の進行波型偏向装置。
  4. 【請求項4】 前記シールド体に前記第1及び第2の偏
    向体の配置位置を決める部分に設けられていることを特
    徴とする請求項1又は2又は3記載の進行波型偏向装
    置。
  5. 【請求項5】 前記シールド体は前記第1及び第2の偏
    向体を機械的保持するように形成されていることを特徴
    とする請求項1又は2又は3又は4記載の進行波型偏向
    装置。
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