実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるセンサー装置の概略構成の一例を示した図であり、センサー装置の一例として光電センサー100が示されている。本実施の形態による光電センサー100は、投光部11、受光部13及び検出装置本体20からなり、ビーム光が遮断された際などの受光量の変化に基づいて検査対象物を検出する装置である。
投光部11は、検査対象物を検出するためのビーム光を射出するビーム光の出力装置であり、受光部13は、投光部11から出射されたビーム光を受光するビーム光の入力装置である。ここでは、検出装置本体20内で生成された光が光ファイバーケーブル12を介して投光部11に伝送され、平行光束からなるビーム光として出射されるものとする。また、受光部13は、投光部11から出射されたビーム光を直接に受光し、或いは、平面鏡による反射光を受光し、受光した光は、光ファイバーケーブル14を介して検出装置本体20内の受光素子へ伝送されるものとする。検査対象物の検出に用いる光としては、可視光の他、赤外線が利用される。
検出装置本体20は、受光素子を用いて受光量の変化を電気信号に変換し、検出信号として出力する動作を行っている。具体的には、受光量を閾値と比較し、その比較結果に基づいて検出信号が出力される。この検出装置本体20には、モード切り替えキー21、十字キー22及び表示部23が設けられている。光電センサー100では、ビーム光を用いて検査対象物の検出を行う測定モードと、制御パラメータの入力を行う制御パラメータ入力モードとが切り替え可能となっている。測定モードでは、受光量の閾値などの制御パラメータに基づいて検出動作が行われる。一方、制御パラメータ入力モードでは、制御パラメータをユーザに入力させる入力ステップを順に切り替えながら制御パラメータの入力が行われる。
モード切り替えキー21は、動作モードを切り替えるための操作入力手段である。ここでは、モード切り替えキー21の押下操作(長押し)により、動作モードが測定モード及び制御パラメータ入力モードのいずれかに切り替えられるものとする。
十字キー22は、制御パラメータの入力ステップを切り替えたり、制御パラメータを入力するための操作入力手段である。ここでは、押圧部位に応じて異なる4つの操作入力が可能な多機能キーが十字キー22として用いられるものとする。
表示部23は、複数の7セグメントLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)からなる文字表示部30と、直線上に配置された複数のLEDからなる線状表示部40とからなる。文字表示部30は、測定モードの選択時に、受光量やその閾値などを数字で表示する数値インジケータである。線状表示部40は、測定モードの選択時に、受光量やその閾値などを点灯状態のLEDからなるバーの長さにより表示するバーインジケータである。
本実施の形態では、制御パラメータ入力モードの選択時に、文字表示部30を用いて選択中の入力ステップを識別するための識別情報を表示させるとともに、線状表示部40を用いて入力ステップ数や選択中の入力ステップの位置を表示させている。ここで、モード切り替えキー21、十字キー22及び表示部23が、直方体形状の筐体の一側面に配置されている。また、文字表示部30の各7セグメントLED及び線状表示部40の各LEDは、いずれも上記筐体の長手方向を配列方向として配置されている。
図2は、図1の光電センサーの要部における詳細を示した図であり、文字表示部30及び線状表示部40からなる表示部23の構成例が示されている。この例では、表示部23が上下2段に区分され、上段には、文字表示部30が配置され、下段には、線状表示部40が配置されている。
文字表示部30は、筐体の長手方向(x軸方向)に配置された6つの7セグメントLED31により構成されている。各7セグメントLED31は、7つのセグメント32からなる表示素子であり、セグメント32ごとに配置されるLEDを表示対象とする文字に応じて点灯させている。具体的には、0から9までの算用数字(アラビア数字)を表示することができる。ここでは、y軸方向を上下方向とする算用数字が表示されるものとする。また、左から2桁目と3桁目との間に小数点や表示区分の区切り位置を示すLED33が配置されるものとする。
線状表示部40は、x軸方向に配置された13個のLED41により構成されている。各LED41は、矩形状の発光領域を点灯させる発光素子である。ここでは、y軸方向を長手方向とする発光領域が等間隔に配置されるものとする。また、各LED41は、異なる2つの発光色のいずれかで点灯させることができるものとする。
図3は、図1の光電センサーの要部における構成例を示したブロック図であり、検出装置本体20の機能構成が示されている。この検出装置本体20は、操作入力部1、入力ステップ切り替え部2、表示制御部3、動作設定メニュー記憶部4、制御パラメータ記憶部5、文字表示部30及び線状表示部40からなる。操作入力部1は、モード切り替えキー21や十字キー22の操作に基づいて、入力信号を生成する動作を行っている。
入力ステップ切り替え部2は、操作入力部1からの入力信号に基づいて、入力ステップを切り替える動作を行っている。
動作設定メニュー記憶部4は、一連の入力ステップが規定された動作設定メニュー4aを記憶する記憶手段である。具体的には、入力ステップ数、入力ステップ間の遷移順序、各入力ステップにおいて入力対象とする制御パラメータが動作設定メニュー4aにより規定される。制御パラメータは、検出動作を規定する制御情報であり、動作設定メニュー4aに基づいて、入力処理が行われる。例えば、受光量と比較させる閾値、複数の検出値に対する演算処理方法を指定する識別データ、検出結果の出力方法を指定する識別データ、検出結果の出力タイミングが制御パラメータとして入力される。
表示制御部3は、線状表示部40を制御し、動作設定メニュー4aにおける入力ステップ数を表示させるとともに、選択中の入力ステップについて、動作設定メニュー4aの一連の入力ステップにおける位置を相対的に表示させる動作を行っている。具体的には、連続するLED41が入力ステップ数に応じて点灯される。選択中の入力ステップの位置は、他のLED41とは発光色を異ならせて点灯させた1つのLED41によって示される。
ここでは、選択中の入力ステップの位置を示すLED41が、入力ステップの切り替えに基づいて切り替えられるものとする。つまり、入力ステップの切り替えに応じて、選択中の入力ステップを示すLED41が変更され、一連の入力ステップにおける位置が常に正しく表示される。
各入力ステップでは、予め定められた選択肢群の中から操作選択することによって制御パラメータ5aが入力され、入力ステップに対応付けて制御パラメータ記憶部5内に格納される。ここでは、制御パラメータの各選択肢を識別するための識別情報が文字表示部30に表示されるものとする。ユーザは、所望の選択肢が表示されるまで、選択肢を順に切り替えて制御パラメータの入力を行う。
図4は、図1の光電センサーにおける動作の一例を示した図であり、測定モード選択時における表示部23が示されている。測定モードでは、受光素子により測定された受光量などが表示部23に表示される。
具体的には、文字表示部30の下位4桁を用いて、受光量、閾値、受光量及び閾値から算出される余裕度などの表示情報が表示され、上位2桁を用いて、表示情報を識別するための識別情報が表示されている。なお、表示情報は、モード切り替えキー21の操作によって切り替えられる。この例では、識別情報として番号「01」が表示され、受光量として「1234」が表示されている。
一方、線状表示部40には、受光量が点灯状態のLEDからなるバーの長さで表示されている(以下、この様な表示形式をバー表示と呼ぶことにする)。ここでは、右端のLEDを基点としてバー表示が行われるものとする。
図5は、図1の光電センサーにおける動作の一例を示した遷移図であり、制御パラメータ入力モード選択時における表示部23が示されている。制御パラメータ入力モードでは、入力ステップを識別するための識別情報、入力ステップ数、選択中の入力ステップの位置が表示される。具体的には、文字表示部30の下位4桁を用いて、選択中の入力ステップに対応付けられた設定項目名などが表示され、上位2桁を用いて、項目番号などが表示されている。
一方、線状表示部40には、入力ステップ数がバー表示され、さらに、選択中の入力ステップの位置が相対的に表示されている。ここでは、左端のLEDを基点としてバー表示が行われるものとする。選択中の入力ステップの位置は、発光色を他のLEDとは異ならせてバー中に表示されている。例えば、選択中の入力ステップの位置を示すLEDは、赤色で点灯され、他のLEDは、緑色で点灯される。
入力ステップは、十字キー22の操作によって切り替えられる。具体的には、動作モードが測定モードから制御パラメータ入力モードに切り替えられると、最初の入力ステップは「ステップ1」となり、この「ステップ1」において十字キー22の右操作が行われると、次の入力ステップ「ステップ2」に切り替えられる。入力ステップ「ステップ2」において十字キー22を左操作すれば、1つ前の入力ステップ「ステップ1」に戻ることができる。各入力ステップでは、十字キー22の上操作又は下操作によって制御パラメータの入力が行われる。
この例では、入力ステップ数が6となっており、6個のLEDによってバー表示が行われている。また、選択中の入力ステップの位置について、「ステップ1」では、左から1番目のLEDが赤色点灯され、「ステップ2」では、2番目のLEDが赤色点灯されている。ここでは、6番目の入力ステップ「ステップ6」において十字キー22を右操作すると、測定モードに復帰するものとする。
図6は、入力ステップの位置の他の表示例を示した図である。選択中の入力ステップの位置を示すLEDについて、発光色を他のLEDと異ならせる代わりに、発光状態を異ならせても良い。例えば、選択中の入力ステップの位置を示すLEDを点滅させ、或いは、輝度を他のLEDとは異ならせて点灯させても良い。
この例では、入力ステップ「ステップ2」の位置を示す2番目のLEDを点滅させている。
図7は、入力ステップ数の他の表示例を示した図である。入力ステップ数のバー表示について、連続するLEDを入力ステップ数に相当する数だけ点灯させる代わりに、起点を示すLEDと終点を示すLEDだけを点灯させても良い。
図8のステップS101〜S107は、図1の光電センサーにおける動作の一例を示したフローチャートである。まず、表示制御部3は、モード切り替えキー21の長押し操作が行われると、動作モードを制御パラメータ入力モードに切り替え(ステップS101,S102)、線状表示部40に入力ステップ数及び入力ステップの位置を表示させる(ステップS103)。
次に、入力ステップの切り替え操作が行われれば、入力ステップは切り替えられ、表示制御部3は、入力ステップの切り替えに基づいて入力ステップの位置の表示を切り替える(ステップS104〜S106)。ユーザによる入力ステップの切り替え操作ごとに、ステップS104からステップS106の処理手順が繰り返され、制御パラメータの入力が終了すると、この処理は終了する(ステップS107)。
本実施の形態によれば、入力ステップ数及び入力ステップの位置が線状表示部40を用いて表示されるので、直感的に判り易く表示させることができる。また、測定モードの選択時に受光量を表示させるバーインジケータを線状表示部40として入力ステップ数及び入力ステップの位置の表示に兼用させるので、線状表示部を新たに設けるのに比べて、製造コストを増大させることなく、入力ステップ数及び入力ステップの位置を表示することができる。
なお、本実施の形態では、測定モードにおいて受光量をバー表示させるバーインジケータを用いて入力ステップ数及び入力ステップの位置を表示させる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、受光量を数字で表示する複数の7セグメントLEDからなる数値インジケータの一部分を用いて入力ステップ数及び入力ステップの位置を表示させても良い。
図9は、光電センサーにおける表示部の他の構成例を示した図である。この表示部50は、文字表示部51及び数値インジケータ52からなり、それぞれ6個の7セグメントLED31により構成されている。文字表示部51は、図2の文字表示部30と同様の構成となっている。
数値インジケータ52は、測定モードの選択時に、受光量、閾値、余裕度などを数字で表示する表示手段である。この様な数値インジケータ52の一部分を用いて入力ステップ数及び入力ステップの位置の表示が行われる。具体的には、一部のセグメントを線状表示部として用いることにより、入力ステップ数及び入力ステップの位置が表示される。
例えば、7セグメントLED31のうち、上下方向を長手方向として配置されているセグメント53及び54が用いられる。ここでは、上段に配置されているセグメント53を用いて入力ステップ数が表示され、下段に配置されているセグメント54を用いて選択中の入力ステップの位置が表示されるものとする。
図10は、図9の表示部における表示例を示した遷移図であり、制御パラメータ入力モード選択時における表示部50が示されている。制御パラメータ入力モードでは、数値インジケータ52の各セグメント53を用いて入力ステップ数が表示され、各セグメント54を用いて選択中の入力ステップの位置が表示されている。
具体的には、左端を基点として6つのセグメント53が点灯されるとともに、「ステップ1」では、左から1番目のセグメント54が点灯され、「ステップ2」では、2番目のセグメント54が点灯される。
また、本実施の形態では、光電センサーに本発明が適用される場合の例について説明したが、入力ステップ数及び入力ステップの位置が判り易く表示されることから、本発明は設定項目数の多いセンサー装置、例えば、測長センサーに好適である。また、本実施の形態では、LEDを発光素子として用いて線状表示部40が構成される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、EL(Electronic Luminescence)を発光素子として用いても良い。
また、本実施の形態では、1つの入力ステップを1つのLEDに対応付けて入力ステップ数が表示される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、1つの入力ステップを複数のLEDに対応付けて入力ステップ数及び入力ステップの位置を表示させても良い。或いは、複数の入力ステップを1つのLEDに対応付けて入力ステップ数及び入力ステップの位置を表示させても良い。
実施の形態2.
実施の形態1では、選択中の入力ステップの位置を示すLEDが、入力ステップの切り替えに応じて切り替えられる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、入力ステップ数を示すLEDを入力ステップの切り替えに応じて切り替える場合について説明する。
図11は、本発明の実施の形態2によるセンサー装置における動作の一例を示した遷移図である。この図には、入力ステップ数を示すバー表示を入力ステップの切り替えに応じて切り替えることにより、選択中の入力ステップの位置がバー表示に対して相対的に示されている。すなわち、線状表示部40において、入力ステップ数を示す連続する複数のLEDが点灯され、選択中の入力ステップの位置を示すLEDが発光色を異ならせて点灯されている。
具体的には、「ステップ1」において、入力ステップ数を示す6つのLEDが中央のLEDを基点として点灯され、当該中央のLEDが選択中の入力ステップの位置を示すLEDとなっている。「ステップ2」では、上記入力ステップ数を示す6つのLEDがそれぞれ「ステップ1」よりも1つ左のLEDとなっている。つまり、選択中の入力ステップの位置の表示は変えずに、入力ステップ数を示すバー表示を入力ステップの切り替えに応じて移動させている。ここでは、この様な表示を入力ステップ位置の相対表示と呼ぶことにする。この様な構成によれば、入力ステップ数が線状表示部40に用いられるLED数よりも多い場合であっても、選択中の入力ステップの位置を表示させることができる。
なお、本実施の形態では、LEDの発光色を異ならせることによって選択中の入力ステップの位置が表示される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、選択中の入力ステップの位置を示すシンボルを設けても良い。
図12は、入力ステップ位置の相対表示の他の例を示した図である。この例では、表示部60が、文字表示部61、線状表示部62及びシンボル63により構成されている。線状表示部62には、入力ステップ数がバー表示され、選択中の入力ステップの位置が、シンボル63によって示されている。このシンボル63は、LEDなどの発光素子の他、突起物、印刷物、シールなどを用いることができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、動作設定メニューに基づいて入力ステップを切り替えながら制御パラメータの入力が行われる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、動作設定メニューが切り替え可能な場合について説明する。
図13は、本発明の実施の形態3によるセンサー装置の要部における構成例を示したブロック図であり、検出装置本体200の機能構成が示されている。この検出装置本体200は、動作設定メニュー切り替え部201、動作設定メニュー記憶部202、表示制御部203、操作入力部1、入力ステップ切り替え部2、制御パラメータ記憶部5、文字表示部30及び線状表示部40からなる。
動作設定メニュー切り替え部201は、ユーザ操作に基づいて、フル設定メニュー202a及び簡略設定メニュー202bのいずれかを選択し、動作設定メニューとして指定する動作を行っている。フル設定メニュー202aは、切り替え可能な全ての入力ステップが規定された動作設定メニューであり、簡略設定メニュー202bは、フル設定メニュー202aにおける1又は2以上の入力ステップを省いた動作設定メニューである。
ここでは、動作設定メニューを選択させる入力ステップをメニュー切り替えステップと呼ぶことにし、メニュー切り替えステップ以外の入力ステップをパラメータ設定ステップと呼ぶことにする。簡略設定メニュー202bは、この様なパラメータ設定ステップのいずれかがフル設定メニュー202aから除外された動作設定メニューである。
フル設定メニュー202a及び簡略設定メニュー202bは、いずれも動作設定メニュー記憶部202内に格納されている。ここでは、フル設定メニューにおけるいずれのパラメータ設定ステップを省いて簡略設定メニュー202bとするかは、ユーザが予め選択指定するものとする。
表示制御部203では、動作設定メニュー切り替え部201により指定された動作設定メニューに基づいて、入力ステップ数及び入力ステップの位置を表示させる動作が行われる。具体的には、フル設定メニュー202a及び簡略設定メニュー202bの切り替えに基づいて、入力ステップ数の表示が切り替えられる。ここでは、選択中の動作設定メニューにおけるパラメータ設定ステップの数が入力ステップ数として表示されるものとする。また、パラメータ設定ステップ及びメニュー切り替えステップ間の遷移では、パラメータ設定ステップの位置の表示が入力ステップの位置として保持されるものとする。つまり、メニュー切り替えステップは、バー表示させるステップ数には含まれず、また、パラメータ設定ステップからメニュー切り替えステップに切り替えてもステップ位置は変わらない。
図14は、図13のセンサー装置における動作の一例を示した図であり、入力ステップの遷移に伴う表示切り替えの様子が示されている。動作モードが測定モードから制御パラメータ入力モードに切り替えられると、前回、選択された動作設定メニューに基づいて入力ステップの切り替えが行われる。
例えば、簡略設定メニューが選択されていれば、当該簡略設定メニューにおけるパラメータ設定ステップ210の数が線状表示部40にバー表示される。この例では、簡略設定メニューのパラメータ設定ステップ210の数が4となっている。簡略設定メニューにおける4番目のパラメータ設定ステップ210において、十字キー22を右操作すれば、動作設定メニューのメニュー切り替えステップ211及び212となり、動作設定メニューをフル設定メニューに切り替えることができる。
フル設定メニューにおけるパラメータ設定ステップ210の数は、8となっており、メニュー切り替えステップ211及び212において動作設定メニューが簡略設定メニューからフル設定メニューに切り替えられると、パラメータ設定ステップ数のバー表示も切り替えられ、選択中の動作設定メニューに応じたバー表示となる。
ここでは、動作設定メニューにおける設定項目(パラメータ設定ステップ)が、特定の制御パラメータの値によって変更されるものとする。すなわち、あるパラメータ設定ステップにおいて入力された制御パラメータに応じて、動作設定メニューにおいて切り替え可能な入力ステップが変更される。この様な場合であっても、入力ステップの変更に応じて、入力ステップ数の表示が切り替えられる。
本実施の形態によれば、フル設定メニュー及び簡略設定メニューの切り替えに基づいてパラメータ設定ステップ数の表示が切り替えられるので、制御パラメータの入力モード中に動作設定メニューの切り替えを行った場合であっても、切り替え後の動作設定メニューにおける入力ステップ数を適切に表示させることができ、制御パラメータ入力の際の操作性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、パラメータ設定ステップの数が入力ステップ数として表示される場合の例について説明したが、パラメータ設定ステップ及びメニュー切り替えステップからなる入力ステップの総数をバー表示させても良い。
実施の形態4.
実施の形態1では、センサー装置の一例としての光電センサーに本発明が適用される場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、複数の測長センサーからなるセンサー装置について説明する。
図15は、本発明の実施の形態4によるセンサー装置の構成例を示した図であり、コンタクトゲージ310を有する測長センサー320が複数個連結されたセンサー装置300が示されている。測長センサー320は、コンタクトゲージ310を用いて変位量を検出し、検出結果を検出信号として出力するセンサー装置である。コンタクトゲージ310は、検査対象物に接触させる可動部と、可動部を挿抜可能に保持するホルダー部からなり、挿抜方向に関する可動部の変位量を電気信号に変換する検出素子である。
この測長センサー320には、図1の光電センサー100の検出装置本体20と同様に、モード切り替えキー21、十字キー22及び表示部23が設けられており、測定値が表示部23に表示される。ここでは、センサー装置300を構成する複数の測長センサー320のうちの1つが親機として他の測長センサー(子機と呼ぶことにする)を制御するものとする。
図16は、図15のセンサー装置の要部における構成例を示したブロック図であり、測長センサー320内の機能構成が示されている。この測長センサー320は、図3の検出装置本体20と比較すれば、設定メニュー変更部321を備えている点で異なる。
設定メニュー変更部321は、特定の入力ステップにおいて制御パラメータが変更されると、変更後の制御パラメータに基づいて動作設定メニューを書き換え、当該入力ステップから遷移可能な入力ステップを変更する動作を行っている。ここでは、特定のパラメータ設定ステップにおいて、制御パラメータ5aが変更されると、変更後の制御パラメータ5aに応じて遷移先を異ならせた動作設定メニューに書き換えられるものとする。また、この様な動作設定メニューの書き換えは、フル設定メニュー202aについて行われるものとする。
図17及び図18は、図15のセンサー装置における動作の一例を示した遷移図であり、入力ステップの遷移に伴う表示切り替えの様子が示されている。図17には、動作設定メニューとして簡略設定メニュー202bが選択されている場合のパラメータ設定ステップ410,420,430と、制御パラメータの選択ステップ411〜419、421〜424及び431〜437が示されている。制御パラメータ入力モードでは、十字キー22の左右操作351により入力ステップが切り替えられる。この簡略設定メニューでは、3つのパラメータ設定ステップ410〜430がこの順序で互いに切り替え可能となっている。
パラメータ設定ステップ410は、演算モードを指定するための入力ステップであり、動作モードを測定モードから制御パラメータ入力モードに切り替えた際に最初に選択される入力ステップとなっている。このパラメータ設定ステップ410では、表示部23の文字表示部330に項目番号「00」及び設定項目名「cALc」が表示されている。また、線状表示部340には、パラメータ設定ステップの数「3」が点灯状態のLEDによりバー表示(緑色)され、選択中のパラメータ設定ステップの位置(3ステップ中の1番目)が赤色で発光させたLEDにより示されている。
演算モードとは、センサー装置300を構成する各測長センサー320により検出された検出値について演算処理を行う動作モードであり、予め用意された各種演算モードの中から選択指定することができる。
具体的には、「oFF」モード、「MAX」モード、「Min」モード、「M−M」モード、「AvE」モード、「rEFEr」モード、「tWiSt」モード、「CUrvE」モード及び「thicK」モードの中から1つを選択指定することができる。
「oFF」モードは、演算処理を行わずに自機の検出値を測定値として出力する演算モードである。「MAX」モードは、各測長センサー320による検出値の中の最大値を測定値として出力する演算モードである。「Min」モードは、各測長センサー320による検出値の中の最小値を測定値として出力する演算モードである。「M−M」モードは、各測長センサー320による検出値について、最大値及び最小値の差分を算出する演算モードであり、検査対象物表面の平坦度が測定値として出力される。
「AvE」モードは、各測長センサー320による検出値について、その平均値を算出し、測定値として出力する演算モードである。「rEFEr」モードは、各測長センサー320による検出値について、基準値との差分を算出させる演算モードである。「tWiSt」モードは、各測長センサー320による検出値について、差分を求め、検査対象物表面のねじれ度を測定値として出力する演算モードである。
「CUrvE」モードは、各測長センサー320による検出値について、所定の演算を行い、検査対象物表面の反りを測定値として出力する演算モードである。「thicK」モードは、各測長センサー320による検出値について、所定の演算を行い、検査対象物の厚みを測定値として出力する演算モードである。ここでは、この様な9つの演算モードのうちの1つを選択指定するための選択ステップ411〜419が設けられ、いずれか1つの選択ステップを選択することにより、当該選択ステップに割り当てられた演算モードが指定されるものとする。
選択ステップへは、ユーザによる入力ステップの切り替え操作がなければ、パラメータ設定ステップ410の設定項目名の表示状態から所定時間の経過により自動的に切り替えられる。各選択ステップ411〜419には、演算モード「oFF」、「MAX」、「Min」、「M−M」、「AvE」、「rEFEr」、「tWiSt」、「CUrvE」及び「thicK」がそれぞれ割り当てられており、十字キー22の上下操作352によってこの順序で互いに切り替えることができる。一方、各選択ステップ411〜419において、十字キー22を左右操作すれば、当該選択ステップに割り当てられた演算モードが選択指定され、元のパラメータ設定ステップ410に復帰させることができる。
パラメータ設定ステップ420は、検出モードを指定するための入力ステップであり、文字表示部330に項目番号「01」及び設定項目名「Func」が表示されている。また、線状表示部340には、パラメータ設定ステップの数「3」がバー表示されているとともに、選択中のパラメータ設定ステップの位置(3ステップ中の2番目)が示されている。
検出モードとは、所定の検出タイミングで測定値を出力する動作モードであり、予め用意された各種検出モードの中から選択指定することができる。
具体的には、「Std」モード、「P−H」モード、「b−H」モード及び「P−P」モードの中から1つを選択指定することができる。「Std」モードは、現在の測定値又は演算値を出力する検出モードである。「P−H」モードは、外部トリガ又はセルフトリガによって指定される測定期間中におけるピーク値(最大値)を出力する検出モードである。「b−H」モードは、外部トリガ又はセルフトリガによって指定される測定期間中におけるボトム値(最小値)を出力する検出モードである。「P−P」モードは、外部トリガ又はセルフトリガによって指定される測定期間中におけるピーク値(最大値)及びボトム値(最小値)の差分を出力する検出モードである。
ここでは、この様な4つの検出モードのうちの1つを選択指定するための選択ステップ421〜424が設けられ、いずれか1つの選択ステップを選択することにより、当該選択ステップに割り当てられた検出モードが指定されるものとする。
選択ステップへは、ユーザによる入力ステップの切り替え操作がなければ、パラメータ設定ステップ420の設定項目名の表示状態から所定時間の経過により自動的に切り替えられる。各選択ステップ421〜424には、検出モード「Std」、「P−H」、「b−H」及び「P−P」がそれぞれ割り当てられており、十字キー22の上下操作352によってこの順序で互いに切り替えることができる。一方、各選択ステップ421〜424において、十字キー22を左右操作すれば、当該選択ステップに割り当てられた検出モードが選択指定され、元のパラメータ設定ステップ420に復帰させることができる。
パラメータ設定ステップ430は、応答時間を指定するための入力ステップであり、文字表示部330に項目番号「02」及び設定項目名「SPEd」が表示されている。また、線状表示部340には、パラメータ設定ステップの数「3」がバー表示されているとともに、選択中のパラメータ設定ステップの位置(3ステップ中の3番目)が示されている。
応答時間とは、測定値が閾値を超えてから検出信号を変化させるまでの時間であり、予め定められた値の中から選択指定することができる。
具体的には、「5000.0」、「1000.0」、「5000.0」、「100.0」、「10.0」、「5.0」及び「2.5」の中から1つを選択指定することができる。ここでは、この様な7つの値のうちの1つを選択指定するための選択ステップ431〜437が設けられ、いずれか1つの選択ステップを選択することにより、当該選択ステップに割り当てられた値が応答時間として指定されるものとする。
選択ステップへは、ユーザによる入力ステップの切り替え操作がなければ、パラメータ設定ステップ430の設定項目名の表示状態から所定時間の経過により自動的に切り替えられる。各選択ステップ431〜437には、「5000.0」、「1000.0」、「5000.0」、「100.0」、「10.0」、「5.0」及び「2.5」がそれぞれ割り当てられており、十字キー22の上下操作352によってこの順序で互いに切り替えることができる。一方、各選択ステップ421〜424において、十字キー22を左右操作すれば、当該選択ステップに割り当てられた検出モードが選択指定され、元のパラメータ設定ステップ420に復帰させることができる。
このパラメータ設定ステップ430において、十字キー22を右操作351すれば、入力ステップをメニュー切り替えステップに切り替えることができる。さらに、メニュー切り替えステップにおいて、十字キー22を上下操作すれば、動作設定メニューをこの簡略設定メニューからフル設定メニューに切り替えることができる。ここでは、各測長センサー320のうちの親機についてのみ、動作モードを制御パラメータ入力モードに切り替えることができるものとする。また、パラメータ設定ステップから選択ステップへの自動遷移では、既に設定されている制御パラメータの選択ステップが最初に表示され、設定値が点滅表示されるものとする。
図18には、動作設定メニューとしてフル設定メニュー202aが選択されている場合のパラメータ設定ステップ440〜490と、制御パラメータの選択ステップが示されている。このフル設定メニュー202aでは、簡略設定メニュー202bにおける3つのパラメータ設定ステップ410,420,430に加えて、1又は2以上のパラメータ設定ステップが互いに切り替え可能となっている。
パラメータ設定ステップ440は、タイミングトリガを指定するための入力ステップであり、入力ステップをメニュー切り替えステップから切り替えた際に最初に選択される入力ステップとなっている。このパラメータ設定ステップ440では、文字表示部330に項目番号「03」及び設定項目名「tiMG」が表示されている。また、線状表示部340には、パラメータ設定ステップの数「4」がバー表示され、選択中のパラメータ設定ステップの位置(4ステップ中の4番目)が示されている。
タイミングトリガとは、測定期間を示すためのトリガ信号であり、予め用意された動作モードの中から選択指定することができる。
具体的には、「t−in」モード、「SELF−Γ」モード及び「SELF−L」モードの中から1つを選択指定することができる。「t−in」モードは、外部入力(外部トリガ)によって測定期間を指定する動作モードである。「SELF−Γ」モードは、セルフトリガによって測定期間を指定する動作モードである。ここでは、検出モードとして「Std」モードが選択されている場合、測定値の立ち上がり時に、測定値がトリガレベルを上回ったときから所定のディレイ時間が経過した時点の測定値が出力される。検出モードとして「Std」モード以外のモードが選択されている場合には、測定値がトリガレベルを上回っている間を測定期間とし、この期間中のピーク値やボトム値が出力される。
「SELF−L」モードは、セルフトリガによって測定期間を指定する動作モードである。ここでは、検出モードとして「Std」モードが選択されている場合、測定値の立ち下がり時に、測定値がトリガレベルを下回ったときから所定のディレイ時間が経過した時点の測定値が出力される。検出モードとして「Std」モード以外のモードが選択されている場合には、測定値がトリガレベルを下回っている間を測定期間とし、この期間中のピーク値やボトム値が出力される。
ここでは、この様な3つの動作モードのうちの1つを選択指定するための選択ステップ441〜443が設けられ、いずれか1つの選択ステップを選択することにより、当該選択ステップに割り当てられた動作モードが指定されるものとする。
選択ステップへは、ユーザによる入力ステップの切り替え操作がなければ、パラメータ設定ステップ440の設定項目名の表示状態から所定時間の経過により自動的に切り替えられる。各選択ステップ441〜443には、動作モード「t−in」、「SELF−Γ」及び「SELF−L」がそれぞれ割り当てられており、十字キー22の上下操作352によってこの順序で互いに切り替えることができる。一方、各選択ステップ441〜443において、十字キー22を左右操作すれば、当該選択ステップに割り当てられた動作モードが選択指定され、元のパラメータ設定ステップ440に復帰させることができる。
このパラメータ設定ステップ440において、動作モード「t−in」が選択指定されている場合、他に設定すべき制御パラメータはなく、十字キー22が右操作されれば、動作モードが制御パラメータ入力モードから測定モードに切り替えられる。これに対し、動作モード「SELF−Γ」又は「SELF−L」が選択指定された場合には、さらに設定すべき制御パラメータが生じる。
ここでは、検出モードとして「Std」モードが選択されている場合、さらに3つの制御パラメータを指定する必要が生じ、それに応じてパラメータ設定ステップ数のバー表示が変更されるものとする。一方、検出モードとして「Std」モード以外のモードが選択されている場合には、さらに1つの制御パラメータを指定する必要が生じる。この様に、特定の入力ステップにおいて制御パラメータが変更されると、変更後の制御パラメータに応じて遷移先が変更される。この例では、検出モードとして「Std」モードが選択されている場合が示され、選択ステップ442及び443では、パラメータ設定ステップ数が「4」から「7」に切り替えられる。
パラメータ設定ステップ450は、トリガレベルを指定するための入力ステップであり、動作モード「SELF−Γ」又は「SELF−L」の選択時にパラメータ設定ステップ440から遷移可能となる。このパラメータ設定ステップ450では、文字表示部330に項目番号「04」及び設定項目名「tLEv」が表示されている。また、線状表示部340には、パラメータ設定ステップの数「7」がバー表示され、選択中のパラメータ設定ステップの位置(7ステップ中の5番目)が示されている。
ここでは、選択ステップ451における十字キー22の上下操作352によって所望の値がトリガレベルとして入力されるものとする。選択ステップ451へは、ユーザによる入力ステップの切り替え操作がなければ、パラメータ設定ステップ450の設定項目名の表示状態から所定時間の経過により自動的に切り替えられる。選択ステップ451において、十字キー22を左右操作すれば、元のパラメータ設定ステップ450に復帰させることができる。
パラメータ設定ステップ460は、ディレイ時間を指定するための入力ステップであり、検出モードとして「Std」が選択されている場合にパラメータ設定ステップ450から遷移可能となる。このパラメータ設定ステップ460では、文字表示部330に項目番号「05」及び設定項目名「tdLY」が表示されている。また、線状表示部340には、パラメータ設定ステップの数「7」がバー表示されているとともに、選択中のパラメータ設定ステップの位置(7ステップ中の6番目)が示されている。
ここでは、ディレイ時間の指定に関する動作モードとして、「Auto」モード及び「USEr」モードのいずれかを選択することができるものとする。この「Auto」モードは、測定値が閾値を超えた後、測定値の変動幅が所定値以下となるまでをディレイ時間(期間)とする動作モードである。また、「USEr」モードは、ユーザが指定した時間をディレイ時間とする動作モードである。
パラメータ設定ステップ470は、ディレイ時間として所望の値を入力させる入力ステップであり、動作モード「USEr」の選択時にパラメータ設定ステップ460から遷移可能となる。このパラメータ設定ステップ470では、文字表示部330に項目番号「06」及び設定項目名「td−t」が表示されている。また、線状表示部340には、パラメータ設定ステップの数「7」がバー表示されているとともに、選択中のパラメータ設定ステップの位置(7ステップ中の7番目)が示されている。
ここでは、選択ステップ471における十字キー22の上下操作352によって所望の値がディレイ時間として入力されるものとする。このパラメータ設定ステップ470において、十字キー22が右操作されれば、動作モードが測定モードに切り替えられる。
パラメータ設定ステップ480は、ディレイ期間を規定する変動幅の閾値を指定するための入力ステップであり、動作モード「Auto」の選択時にパラメータ設定ステップ460から遷移可能となる。このパラメータ設定ステップ480では、文字表示部330に項目番号「07」及び設定項目名「tStb」が表示されている。また、線状表示部340には、パラメータ設定ステップの数「7」がバー表示されているとともに、選択中のパラメータ設定ステップの位置(7ステップ中の7番目)が示されている。
ここでは、変動幅の指定に関する動作モードとして、「Auto」モード及び「USEr」モードのいずれかを選択することができるものとする。この「Auto」モードは、予め定められた値を変動幅の閾値とする動作モードであり、パラメータ設定ステップ430において選択指定されている応答時間に適した値が指定される。また、「USEr」モードは、ユーザが指定した値を変動幅の閾値とする動作モードである。
このパラメータ設定ステップ480において、動作モード「Auto」が選択指定されている場合、他に設定すべき制御パラメータはなく、十字キー22が右操作されれば、動作モードが測定モードに切り替えられる。これに対し、動作モード「USEr」が選択指定された場合には、さらに設定すべき制御パラメータが生じる。この例では、動作モードとして「USEr」が選択されている場合、さらに1つの制御パラメータ、すなわち、変動幅の閾値を指定する必要が生じ、それに応じてパラメータ設定ステップ数のバー表示が変更される。
パラメータ設定ステップ490は、変動幅の閾値として所望の値を入力させる入力ステップであり、動作モード「USEr」の選択時にパラメータ設定ステップ480から遷移可能となる。このパラメータ設定ステップ490では、文字表示部330に項目番号「08」及び設定項目名「tS−W」が表示されている。また、線状表示部340には、パラメータ設定ステップの数「8」がバー表示されているとともに、選択中のパラメータ設定ステップの位置(8ステップ中の8番目)が示されている。
ここでは、選択ステップ491における十字キー22の上下操作352によって所望の値が変動幅の閾値として入力されるものとする。このパラメータ設定ステップ490において、十字キー22が右操作されれば、動作モードが測定モードに切り替えられる。
図19(a)〜(c)は、図15のセンサー装置における動作の一例を示した遷移図であり、測定モード時の表示切り替えの様子が示されている。図19(a)には、演算モード「oFF」及び検出モード「Std」が選択されている場合の切り替え可能な4つの選択ステップ510〜540が示されている。選択ステップ510は、測定値を表示させる表示モード511を選択指定するためのステップである。この選択ステップ510では、文字表示部330に項目名「tHru」が表示され、線状表示部340には、選択ステップ数「4」がバー表示されているとともに、選択中のステップの位置(4ステップ中の1番目)が示されている。
ここでは、ユーザによる選択ステップの切り替え操作(ここでは、十字キー22の左右操作351)がなければ、選択ステップ510の項目名の表示状態から測定値の表示モード511に自動的に切り替えられるものとする。
選択ステップ520は、閾値(Hi)を入力させる入力モード521を選択指定するためのステップである。この選択ステップ520では、文字表示部330に項目名「Hi」が表示され、線状表示部340には、選択ステップ数「4」がバー表示されているとともに、選択中のステップの位置(4ステップ中の2番目)が示されている。ここでは、ユーザによる選択ステップの切り替え操作がなければ、選択ステップ520の項目名の表示状態から入力モード521に自動的に切り替えられるものとする。
選択ステップ530は、閾値(Lo)を入力させる入力モード531を選択指定するためのステップである。この選択ステップ530では、文字表示部330に項目名「Lo」が表示され、線状表示部340には、選択ステップ数「4」がバー表示されているとともに、選択中のステップの位置(4ステップ中の3番目)が示されている。
選択ステップ540は、測定値をオフセットさせる際のオフセット量を入力させる入力モード541を選択指定するためのステップである。この選択ステップ540では、文字表示部330に項目名「PrESEt」が表示され、線状表示部340には、選択ステップ数「4」がバー表示されているとともに、選択中のステップの位置(4ステップ中の4番目)が示されている。各選択ステップ510〜540は、十字キー22の左右操作351によってこの順序で互いに切り替えることができる。
図19(b)には、演算モード「oFF」が選択され、検出モードとして「Std」モード以外のモードが選択されている場合の切り替え可能な5つの選択ステップ610〜650が示されている。選択ステップ610は、ホールドされた測定値、すなわち、ピーク値やボトム値を表示させる表示モード611を選択指定するためのステップである。この選択ステップ610では、文字表示部330に項目名「HLd」が表示され、線状表示部340には、選択ステップ数「5」がバー表示されているとともに、選択中のステップの位置(5ステップ中の1番目)が示されている。
選択ステップ620〜650は、それぞれ選択ステップ510〜540と同様のステップであり、選択ステップの切り替えに応じて選択中のステップ位置を示す表示が切り替えられる。
図19(c)には、演算モードとして「oFF」モード以外のモードが選択され、検出モード「Std」が選択されている場合の親機における切り替え可能な5つの選択ステップ710〜750が示されている。選択ステップ710は、演算値、すなわち、各測長センサー320の検出値から算出された値を表示させる表示モード711を選択指定するためのステップである。この選択ステップ710では、文字表示部330に項目名「CALc」が表示され、線状表示部340には、選択ステップ数「5」がバー表示されているとともに、選択中のステップの位置(5ステップ中の1番目)が示されている。
選択ステップ720〜750は、それぞれ選択ステップ620〜650と同様のステップであり、選択ステップの切り替えに応じて選択中のステップ位置を示す表示が切り替えられる。
図20(a)及び(b)は、図15のセンサー装置における動作の一例を示した遷移図であり、測定モード時の表示切り替えのその他の例が示されている。図20(a)には、親機において演算モード「oFF」以外のモードが選択されている場合の子機における切り替え可能な2つの選択ステップ810及び820が示されている。選択ステップ810及び820は、それぞれ図19(a)の選択ステップ510及び540と同様のステップであり、選択ステップの切り替えに応じて選択中のステップ位置を示す表示が切り替えられる。
図20(b)には、演算モードとして「oFF」モード以外のモードが選択され、検出モードとして「Std」モード以外のモードが選択されている場合の切り替え可能な6つの選択ステップ910〜960が示されている。選択ステップ910は、ホールドされた演算値を表示させる表示モード911を選択指定するためのステップである。この選択ステップ910では、文字表示部330に項目名「CALHLd」が表示され、線状表示部340には、選択ステップ数「6」がバー表示されているとともに、選択中のステップの位置(6ステップ中の1番目)が示されている。
選択ステップ920〜960は、それぞれ図19(c)の選択ステップ710〜750と同様のステップであり、選択ステップの切り替えに応じて選択中のステップ位置を示す表示が切り替えられる。
本実施の形態によれば、制御パラメータの変更によって遷移可能なパラメータ設定ステップの数が増減しても、パラメータ設定ステップの数及び選択中のパラメータ設定ステップの位置が常に適切に表示されるので、制御パラメータをユーザに入力させる際の操作性を向上させることができる。