JP4620279B2 - ブリーザーシール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は内燃機関の燃料タンクの如き液体タンク等に使用するブリーザーシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
タンク内部等の圧力調整を行うために、従来図4に示されるようなブリーザーシールが使用されている。このブリーザーシールは、筒状ホルダ107と、その内周部に嵌入されるゴム様弾性体製ブリーザー本体101とを包含している。前記ブリーザー本体は略中央部に筒状の胴部を有し上端は外方に開拡し前記ホルダの内周面との間に弾性的に接触するリップ型弁103を形成し、下端には通常は弾性的に閉じており前記リップ型弁の通気方向とは逆方向に作動するスリット型弁104を形成している。そして、図の下方の燃料タンク内部の圧力が燃料消費等によって負圧になった場合、キャップ105と筒状ホルダ107との間に設けられた通気孔106から実線の矢印Pの方向に空気が吸入され弾性的に閉じているスリット型弁104のスリットを押し開いて燃料タンク内に空気が吸入される。また逆に燃料油の蒸気化等によって燃料タンクの内部が大気圧以上になった場合燃料タンク内の空気は破線の矢印Pの方向にスリット型弁側の空室側から連通溝108を通り更に弾性的に筒状ホルダに接触しているリップ型弁103のリップを押し開いて通気孔106から排気される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4のブリーザーシールは、スリット型弁104を形成するためブリーザー本体101成形後にナイフカット等の後加工が必要となり製造コストが高くなっていた。また、例えば粘着性のあるゴム材料を使用したときは、スリット型弁104にオイルなどを塗布して、スリット型弁104の粘着を防止する必要が生じていた。また、下端、即ち燃料タンク側の弁は、ガソリンなどの燃料と接触するため、弁が膨潤し開口する虞があり、タンク内の燃料が外部に漏洩する危険があった。
【0004】
本発明の目的はこのような従来の欠点を有しない、即ち内部の液体を外部へ漏出させることなく、且つ製造が簡単で低廉なブリーザーシールを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明のブリーザーシールは、筒状のホルダと該筒状ホルダの上端に嵌入されるキャップと該ホルダの内周部に嵌入されるとともにキャップの下方に延びる突出部に嵌装されたゴム様弾性体製ブリーザー本体とを包含したブリーザーシールにおいて、該ブリーザー本体は略中央部に筒状の胴部と、該胴部の上端に外方に拡径し前記ホルダの内周面に形成した段部に弾性的に接触し一方向のみ通気する外向きリップ型弁と、該胴部の下端に内方に縮径し前記キャップの突出部下面に弾性的に接触し、前記外向きリップ型弁の通気方向と逆方向のみ通気する内向きリップ型弁を設け、前記内向きリップ型弁が上向きに傾斜しており、燃料タンク内外の圧力差が規定以上になると前記内向きリップ型弁あるいは前記外向きリップ型弁が押し開かれて燃料タンク内外を通気することを特徴とした。
【0006】
本発明のブリーザーシールは、上述のように構成されるため、前記内向きリップ型弁がガソリンなどの燃料との接触により弁が膨潤しても、内向きリップ型弁は上向きに傾斜しているので前記キャップ突出部の下面と接触する方向に変形するため、タンク内の燃料が外部へ漏洩することが防止でき、また成形後の後加工が不要になり、低廉なブリーザーシールが提供できるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態の一例に基づいて詳細に説明する。本発明のブリーザーシールは、図1に示すように筒状ホルダ7と、該筒状ホルダ7の内周部に挿入されるゴム様弾性体製ブリーザー本体1とを包含している。前記ブリーザー本体1は、図2に示すように、略中央部に筒状の胴部2を有し上端は外方に開拡し、下向きに傾斜している外向きリップ型弁3を形成し、下端には内方に縮径し上向きに傾斜している内向きリップ型弁4を有している。前記筒状ホルダ7の上端には、キャップ5が筒状ホルダ7に嵌装されている。筒状ホルダ7には、タンク内部との通気を可能にするため円周状1カ所に通気孔12が設けられている。前記キャップ5は、図3に示すように下方に延びる突出部6を有しており、該突出部はフィルタ9を嵌装する部分6aと、ブリーザー本体1を嵌装する部分6bと、下面がブリーザー本体1の内向きリップ型弁4と接触する部分6cとを有している。また、前記突出部のフィルタを嵌装する部分6aと、ブリーザー本体を嵌装する部分6bには、タンク内部との通気を可能にするための連通溝8が設けられている。前記ブリーザー本体1に形成された外向きリップ型弁3は、下向きに傾斜し、前記筒状ホルダー7の内周面に形成された段部11にリップの先端が弾性的に接触しており、他方の内向きリップ型弁4は、上向きに傾斜し、前記外向きリップ型弁3と逆方向に通気するように、前記突出部6の下面6dにリップの先端が弾性的に接触している。
【0008】
また、筒状ホルダ7とブリーザー本体1の胴部2との間には通気可能な僅かな隙間を有する通気隘路10を形成し、ガソリンなどの燃料油が外向きリップ型弁3に接触し難いようにしている。
【0009】
次に、上記構成の本発明のブリーザーシールの作動状態を説明する。図示しない燃料タンク内部の圧力が燃料消費等によって負圧になった場合、通気孔12から実線の矢印Pの方向に空気が吸入されフィルタ9を通過し、キャップ突出部6に設けられた連通溝8を通過し弾性的にキャップ突出部の下面に接触している内向きリップ型弁4を押し開いて燃料タンク内に空気が吸収される。また逆に燃料油の蒸気化等によって燃料タンクの内部が規定圧以上になった場合、燃料タンク内の空気は、破線の矢印Pの方向に通気隘路10へ入り弾性的に筒状ホルダ7の段部11に接触している外向きリップ型弁3のリップを押し開いてフィルタ9を通過し通気孔12から外部へ排気される。
【0010】
ここで、燃料油の影響を受けて下端の内向きリップ型弁4付近のゴム材が膨潤した場合、内向きリップ型弁は、拡径する方向に膨潤しようとするが、内向きリップ型弁が上向きに傾斜しているため、内向きリップ型弁のリップ先端の拡径方向は、キャップ突出部と接触する方向即ち斜め上向に変形するようになるので、リップの締代が低下することがなく、燃料タンク等が傾斜や転倒した場合にも、内部の液体が大気側へ漏洩することがない。一方、外向きリップ型弁3は、燃料油と接触し難い構造とされており、また開弁圧の初期設定により膨潤による影響を殆ど無視できる。
【0011】
尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の一例であるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施例ではブリーザー本体1をキャップ突出部6のブリーザー本体を嵌装する部分6bに嵌合しているがこれに特に限定されず、筒状ホルダ7の内周面に環状突起を設け該突起にブリーザー本体1の胴部2を嵌合させても良く、この場合環状突起の一部を切欠いて外向きリップ型弁3との通気を確保するように構成するようにしてもよい。
【実施例】
【0012】
以下、本発明の構成を実施例に基づいて詳細に説明する。本発明のブリーザー本体と、従来例であるスリット型弁を有したブリーザー本体を実験装置に取付け、燃料油に浸せきさせた。また、比較資料として、傘型弁を便宜状下端が上向きに傾斜した外向きリップ型弁であるブリーザー本体とみなし、実験装置に取付けた。開弁圧は、ほぼ同一となるように形状、相手部材との接触圧力を調整した。
【0013】
以上のようにして得られた本発明品と比較例との結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
密封特性
浸せき時間 2h 48h 96h
本発明品 漏れなし 漏れなし 漏れなし
比較例 漏れなし 漏れ発生 漏れ発生
従来例 漏れ発生 漏れなし 漏れなし
【0015】
実験の結果、燃料油が漏れ出る時間を比較すると、従来例のスリット型弁の場合、実験初期時に漏れが発生している。これは、使用初期時の過大膨潤によって、スリットの口が開き、漏れが発生したものと考えられる。しかし、時間が経過しゴム材から添加物が浸出することにより、スリットの口は、閉じる方向に変化することから、漏れが再び発生しなくなったと考えられる。また、本発明品の内向きリップ型弁は、外向きリップ型弁に比べて遥かに漏れ発生時間が延長された。これは、外向きリップ型弁は、外向き且つ上向きに傾斜して相手部材に接触しているので、時間が経過してゴム材から添加物が浸出すると、リップが拡径してしまい、相手部材と十分な面圧が確保できなくなり漏れが発生したと考えられる。一方、本発明品の内向きリップ型弁の場合は、リップ形状であるため、使用初期時の過大膨潤によって漏れが発生することはなく、また、時間が経過して、ゴム材から添加物が浸出した場合でも、内向きリップ型弁は、内向きで且つ上向きに傾斜して相手部材と接触しているので、リップの締代が増す方向に変化するため、相手部材と十分な面圧が確保されると考えられる。
【0016】
これより、下端、即ち燃料タンク側の弁を内向きリップ型弁とするブリーザー本体は、下端を外向きリップ型弁としたブリーザー本体よりも密封耐久性が向上していることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブリーザーシールの部分断面図
【図2】本発明のブリーザー本体部の部分断面図
【図3】本発明のブリーザーキャップの側面図
【図4】従来のブリーザーシールの部分断面図
【符号の説明】
1 ブリーザー本体
2 胴部
3 外向きリップ型弁
4 内向きリップ型弁
5 キャップ
6 キャップ突出部
7 筒状ホルダ

Claims (1)

  1. 筒状のホルダと該筒状ホルダの上端に嵌入されるキャップと該ホルダの内周部に嵌入されるとともにキャップの下方に延びる突出部に嵌装されたゴム様弾性体製ブリーザー本体とを包含したブリーザーシールにおいて、該ブリーザー本体は略中央部に筒状の胴部と、該胴部の上端に外方に拡径し前記ホルダの内周面に形成した段部に弾性的に接触し一方向のみ通気する外向きリップ型弁と、該胴部の下端に内方に縮径し前記キャップの突出部下面に弾性的に接触し、前記外向きリップ型弁の通気方向と逆方向のみ通気する内向きリップ型弁を設け、前記内向きリップ型弁が上向きに傾斜しており、燃料タンク内外の圧力差が規定以上になると前記内向きリップ型弁あるいは前記外向きリップ型弁が押し開かれて燃料タンク内外を通気することを特徴とするブリーザーシール。
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