JP2004503364A - 液体用ディスペンサのための動的空気補充器具 - Google Patents

Abstract

剛性貯蔵部（Ｒ） 及び吸上げポンプ（Ｐ ）を備え、前記吸上げポンプ（Ｐ ）は、特に、円筒部及び円錐部を含むボディ（Ｃ） 及びサポート・フランジ（Ｓ ）を有し、前記サポート・フランジ（Ｓ ）は、ポンプボディを取り巻く封止ガスケットを圧しながら貯蔵部（Ｒ） のネックに固定される液体用ディスペンサに空気を引き入れるための空気取入器具において、平らな環状のワッシャー型ガスケット（１） を含み、前記ポンプボディの周りに装着されて係合しているカラー（２） に支えられた円錐台形の肩部（２０）の下で、ワッシャー型ガスケットの自由端（１０）は、漏れのない密着した状態で、外側の方へ当接し、そして、空気が引き入れらることを可能にする内部吸込みの効果の下で、弾性力をもって変形させられることができることを特徴とする。

Description

【０００１】
本発明は、空気を液体ディスペンサに引き入れるための空気取入器具に関する。
液体ディスペンサは、一般に剛性の貯蔵部と吸上げポンプを備えている。前記吸上げポンプは、特に、円筒部と円錐部を有するボディ及びサポート・フランジを備えている。前記サポート・フランジは、適用時、ポンプボディを取り巻いている封止ガスケットを圧しながら貯蔵部のネックにかしめられた組立体リングまたは組立体キャップと共に作用する。
【０００２】
分配された液体の「一回分」または計量された量は、所定容量の貯蔵部に吸い上げられる。そして、それに対応する空気の体積を引きいれることによって前記吸い上げを補償することが必要である。このために、ポンプのボディは、通気用オリフィスを備えている。前記通気用オリフィスは、分配の最終段階において、貯蔵部の内部を外側と連通状態にすることに適している。
ディスペンサが適切に働くために、必要な圧力平衡を再確立するための他の技術は、空気が吸い込まれることを可能にするように、固着フランジおよび／またはポンプボディ、そして、貯蔵部のネック、および／または組立体キャップの間にすきまを提供することである。
【０００３】
しかし、全ての既知の技術において、通気孔形成手段は、液体が漏れることを可能にしてしまう。特に、構造上、または、さかさまにしてディスペンサを使用する場合等、液体のレベルが通気孔より上にあるとき、通気孔形成手段は、液体が漏れることを可能にしてしまう。
発明の目的は、ディスペンサの従来の構造を改良せずに満足にそれらの技術の問題を解決することである。
【０００４】
本発明は、次のような特徴を有する空気取入器具によってこの目的をなしとげる。
それは、平らな環状のワッシャー型ガスケットを含む。ワッシャー型ガスケットの自由端は、前記ポンプボディの周囲に装着されたカラー（ｃｏｌｌｉｅｒ） によって支えられた円錐台形の肩部の下で、前記円錐台形の肩部と漏れのない密着した状態で、外側に向かって当接している。
そして、ワッシャー型ガスケットは、空気が引き入れられることを可能にする内部吸込み効果の下で、弾性力をもって変形させられることができる。
特別の実施形態例において、前記円錐台形の肩部は、ポンプボディの外側側壁上に直接に形づくられる。
【０００５】
もう一つの実施形態例では、前記円錐台形の肩部は、前記ポンプボディの周囲に装着されているカラーに設けられている。
有利な特徴によれば、前記自由端を変形させるのを容易にするために、前記ワッシャー型ガスケットは、自由端から半径方向に延びる少なくとも一つの切り込みを有している。
他の特徴によれば、ポンプが閉位置で停止しているときに、ワッシャー型ガスケットの外側の面の一部が前記肩部と接触し、その応力下で前記ワッシャー型ガスケットの内側の端は内部にそらされる。
変形例において、前記ワッシャー型ガスケットの内側の面は、貯蔵部の上面表面に設けられたリブを受け入れるための円周状のキー溝を備えている。
【０００６】
本発明の器具は、ディスペンサが気密であることを保証する一方で、充分な空気が引き入れられることを可能にする。
環状のガスケットの柔軟性や弾性は、分配される液体による貯蔵部において生じる吸込みレベルの機能に応じて調整されることができる。
本発明の器具は、通気用オリフィスの有無にかかわらず、更に、それらの構造を改良する必要なく、予圧ポンプにも適用できる。
【０００７】
本発明は、添付の図面を参照しつつ、以下の説明を読みことにより、よりよく理解されるであろう。
本発明の器具は、液体が分配され度に、液体を含む剛性の貯蔵部Ｒ （図中部分的に示されている）に空気が引き入れられることを可能にして液体用ディスペンサにおいて使われるように設計されている。
このディスペンサは、吸上げポンプＰ を備えている。前記ポンプＰ は、特に、円筒部及び円錐部を有するボディＣ を備えており、前記ボディＣ は、サポート・フランジＳ の下にある。前記フランジＳ は、ボディＣ を囲んでいる封止ガスケットを圧しながら貯蔵部Ｒ のネックに固定されている。
【０００８】
示されるディスペンサは、プッシャ・ノブＫ 及び金属組立体リングＤ を更に含む。前記ノブＫ は、スプレー・ヘッドＴ によって保持されており、前記スプレー・ヘッドＴ は、前記ポンプＰ のスプレー・チューブに取り付けられている。金属組立体リングＤ はポンプのフランジＳ 上に、そして、貯蔵部Ｒ のネック上にと両方においてかしめられている。それによって、封止ガスケットは固定された状態に保たれている。
本発明の器具は、平らな環状のワッシャー型ガスケット１ を含む。
前記ワッシャー型ガスケット１ は、自由端１０を備えており、前記自由端１０は、内部吸込みの効果の下で、空気が貯蔵部Ｒ に取り入れられることを可能にするように弾性力をもって変形させられることに適している。
【０００９】
ワッシャー型ガスケット１ の内側の面は、キー溝１２を備えている。前記溝１２は、貯蔵部Ｒ の上面表面に設けられた相補的形状を有するリブＮ を受け入れるように設計されている。
図１Ａおよび図１Ｂの実施形態例において、円錐台形の肩部２０が、ポンプＰ のボディＣ の外側側壁に一体的に鋳造されることによって直接に形づくられる。
本実施形態例において、ポンプＰ は、通気用オリフィスＥ を備えている。
前記通気用オリフィスＥ は、肩部２０より上部のボディＣ の壁を貫通しており、ワッシャー型ガスケット１ より上方のリングＤ の内側に開口している。
【００１０】
図１Ａに示すように、ポンプＰ が閉位置で停止しているとき、ワッシャー型ガスケット１ の自由端１０は、円錐台形の肩部２０の下で， 外側へ、すなわち、この実施形態例では、上方へ向かって、漏れのない状態で当接している。
この位置において、自由端１０は、その外側の面の一部が前記肩部２０と接触し、その応力下で、内部に， すなわち、この例では下向きに、そらされる。
液体の一回分が分配されたあと、プッシャ・ノブＫ は、ポンプＰ のスプレー・チューブと共に上昇する。このことにより、貯蔵部Ｒ 内部で吸込みが生じる。
この吸込みは、ワッシャー型ガスケット１ の自由端１０を貯蔵部Ｒ の内側へ弾性力をもって変形させる。
【００１１】
肩部２０と当接している状態から脱すると、ワッシャー型ガスケット１ の自由端１０は通路を開口する。前記通路は、図１Ｂの矢印で示すように、ポンプボディの内側及び通気用オリフィスＥ を通して、補償体積分の空気が外側空気から吸い込まれるのを可能にする。
【００１２】
図２Ａおよび図２Ｂに示される実施形態例において、ポンプＰ は通気用オリフィスを有しない。
この場合には、円錐台形の肩部２０は、ポンプのボディＣ の周囲に装着されているカラー２ に設けられている。カラー２ は、フランジＳ に対して上部で当接していることが好ましい。
示されている変形例において、カラー２ の円筒状の頂部部分がボディＣ と共に隙間を定める一方で、カラー２ の肩部２０を有する最下部部分は、ボディＣ の外側側壁と、漏れのない密着した半径方向の型締係合状態にある。
【００１３】
図２Ｂに示すように、プッシャ・ノブＫ が上昇している間、リングＤ およびフランジＳ 間、そして、ワッシャー型ガスケット１ の自由端１０の変形によって肩部２０の下で開口される通路を通じて、空気はポンプボディの外側から引き入れられる。
図３ は、本発明の器具において使われる平らな環状のワッシャー型ガスケット１ の一実施例を示す。その柔軟性を向上させるため、ワッシャー型ガスケット１ は、少なくとも一つの切り込み、この例では、３つの切り込みを有している。前記切り込みは、自由端１０側から放射状に延び、そして、ワッシャー型ガスケット１ の弾性変形を容易にする。切り込みの長さが、前記ワッシャー型ガスケットの幅の３ 分の１ 以上半分以下の範囲にある。
【図面の簡単な説明】
【図１Ａ】停止位置の本発明の実施例の断面の図である。
【図１Ｂ】図１Ａの実施形態例の器具の空気取入段階の断面の図である。
【図２Ａ】本発明の器具の他の実施形態例における停止位置の断面の図である。
【図２Ｂ】図２Ａに示される器具の空気取入段階の断面図である。
【図３】本発明で使用される平らな環状のガスケットの斜視図である。
【符号の説明】
１　　　ワッシャー型ガスケット
１０　　　自由端
１２　　　キー溝
２０　　　肩部
Ｃ　　　ボディ
Ｄ　　　金属組立体リング
Ｅ　　　通気用オリフィス
Ｋ　　　プッシャ・ノブ
Ｎ　　　リブ
Ｐ　　　吸上げポンプ
Ｒ　　　貯蔵部
Ｓ　　　サポート・フランジ
Ｔ　　　スプレー・ヘッド

Claims (4)

1. 剛性貯蔵部（Ｒ） 及び吸上げポンプ（Ｐ ）を備え、
   前記吸上げポンプ（Ｐ）は、特に、円筒部及び円錐部を含むボディ（Ｃ） とサポート・フランジ（Ｓ）を有し、
   前記サポート・フランジ（Ｓ）は、ポンプボディを取り巻く封止ガスケットを圧しながら、貯蔵部（Ｒ） のネックに固定される液体用ディスペンサに空気を引き入れるための空気取入器具において、
   平らな環状のワッシャー型ガスケット（１） を含み、
   前記ポンプボディの周囲に装着されているカラー（２） に支えられた円錐台形の肩部（２０）の下で、
   ワッシャー型ガスケットの自由端（１０）は、漏れのない密着した状態で外側の方へ当接し、そして、空気が引き入れらることを可能にする内部吸込みの効果の下で、弾性力をもって変形させられることができることを特徴とする空気取入器具。
2. 前記ワッシャー型ガスケット（１） は、前記自由端を変形させるのを容易にする自由端から半径方向に延びる少なくとも一つの切り込み（１３）を有することを特徴とする請求項１に記載の器具。
3. ポンプ（Ｐ） が閉位置で停止しているときに、ワッシャー型ガスケットの外側の面（１１）の一部が前記肩部（２０）と接触し、その応力下で、前記ワッシャー型ガスケット（１） の内側の端（１０）は、内部にそらされることを特徴とする請求項１ 又は２に記載の器具。
4. 前記ワッシャー型ガスケットの内側の面は、貯蔵部の上面表面に設けられたリブを受け入れるための円周状のキー溝を備えていることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の器具。

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