JP4099327B2

JP4099327B2 - 物質分配ポンプ

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Publication number: JP4099327B2
Application number: JP2001341190A
Authority: JP
Inventors: フイリップボナング
Original assignee: LOreal SA
Current assignee: LOreal SA
Priority date: 2000-11-07
Filing date: 2001-11-06
Publication date: 2008-06-11
Anticipated expiration: 2021-11-06
Also published as: CA2361598C; FR2816375B1; JP2002195152A; DE60131622T2; ES2296720T3; DE60131622D1; EP1205255B1; US6726064B2; FR2816375A1; US20020100772A1; EP1205255A1; CA2361598A1

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、容器に入った物質を分配するポンプに関連するものである。
【０００２】
【従来の技術】
米国特許明細書第3 062 416号が開示しているポンプは、容器に固定し且つ少なくとも一つの空気取り入れ孔を具備したポンプ本体と、ポンプ本体に関して低位置と高位置との間を移動可能な押しボタンと、シャッター形状の部材を具備した吸気弁と、ポンプ本体と共働して容量が可変なポンプチャンバを画定するピストンと、ポンプチャンバが分配オリフィスと連通するようにできる分配ダクトと、を備えている。ピストンは、成形によって押しボタンと一体に作られている。
【０００３】
押しボタンは、保管のため低位置でポンプ本体にねじ込むことができる。
【０００４】
そして、ポンプはポンプ本体の円錐状面に対して押しボタンを押すことによって、密閉される。その様なポンプは比較的複雑で、かつ製作が困難である。
【０００５】
フランス国特許明細書 FR-A-2 447 473が開示したポンプは、ピストンが押しボタンに取りつけられている。その様なポンプは、使用していない時、上記で引用した米国特許明細書第3 062 416号に記載されたポンプと異なって、押しボタンを低位置に保持する手段を具備していない。ポンプは高位置にある時だけ、密閉される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
相対的に少数の構成要素部分を有し、且つ製造が簡単なポンプの必要性がある。
【０００７】
また収納中に空気取り入れ孔を、外部から隔離するポンプも必要とされている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明による一つの概要は、ポンプが容器に固定し且つ少なくとも一つの空気取り入れ孔を具備した本体と、ポンプ本体に関して低位置と高位置との間を移動可能な押しボタンと、シャッター形状の部材を具備した吸気弁と、ポンプ本体と共働して容量が可変なポンプチャンバを画定するピストンと、ポンプチャンバが分配オリフィスと連通するようにできる分配ダクトと、を備えていることである。更に押しボタンが、分配ダクトをその高さの少なくともほんの少し囲むシールスカートを備え得、押しボタンがその低位置にあって、孔を外部から隔離する時、前記シールスカートがポンプ本体に対し、漏出防止方法により適切に当接する。分配ダクトは、押しボタンに取りつけられた要素によって、構成され得る。
【０００９】
【本発明の実施の形態】
ポンプは、形状を複雑にするいかなる部品も必要としなくてもよいので、比較的簡単に製造され得る。
【００１０】
ピストンは、好ましくは附属部品として装備される。
【００１１】
また好ましくはシールスカートが、押しボタンと一体に作られる。
【００１２】
有利には押しボタンがその高位置にある時、ピストンは孔を隔離するように配置される。
【００１３】
このため、好ましくはピストンが、その高位置にある時、孔の上方及び下方の各々で適切に当接する二つの環状シールリップを具備している。
【００１４】
押しボタンがその低位置にある時、好ましくはデリバリーダクトが、吸気弁のシャッター形成部材に対して適切に当接する。
【００１５】
ポンプを運ぶ間、吸気弁が閉じたままになって、それによって漏れのリスクが減らされる。
【００１６】
有利にはポンプが、ポンプチャンバに配置されたバネを具備し、押しボタンにその高位置に向かって作用するリターン力を加える。
【００１７】
吸気弁のシャッター形部材を、例えばポンプ本体と一体型に形成されたケージに保つボールによって構成することができ、ケージは、ボールを配置する間、変形可能な少なくとも一つの可撓性変形可能保持部材を具備している。
【００１８】
本発明による特別な実施形態において、デリバリーダクトがピストンと一体型に形成され、かつそれに関して移動できない。
【００１９】
その様な状況のもと、ポンプが有利には分配ダクトに作られたハウジングに保持されるシャッター形成部材を備える。
【００２０】
その様なシャッター形成部材は、例えばボールによって構成することができる。
【００２１】
デリバリー弁のシャッター形成部材を受けるハウジングは、分配ダクトの頂部に配置することができる。
【００２２】
デリバリー弁のシャッター形成部材を、分配ダクトに形成されたシートに対し、押しボタンに当接するバネによって、作用させることができる。
【００２３】
またデリバリー弁のシャッター形成部材が、そのハウジングにおいて自由にしておくことができる。
【００２４】
その様な状況において、有利には押しボタンがデリバリー弁のシャッター形成部材用の頂部シートを形成し、容器を逆さまにする場合、ポンプの外部に負の圧力を掛ける場合、または物質が非常に素早く分配される場合、その部材は前記頂部シートに対し当接する。
【００２５】
分配ダクトは、底部シートを形成し得、負の圧力がポンプ内で発生させられる時、ポンプの通常動作において、低部シートに対してデリバリー弁のシャッター形成部材が当接する。
【００２６】
デリバリー弁のシャッター形成部材を受容するハウジングも、分配ダクトの底部に配置することができる。
【００２７】
本発明による別の特別な実施形態において、分配ダクトは横方向に開いた物質注入オリフィスを具備し、ピストンが分配ダクトに関して、ピストンが注入オリフィスを閉じる閉鎖位置と、ピストンが注入オリフィスを開放させた分配位置との間を、移動可能である。
【００２８】
好ましくは分配ダクトが、分配ダクトに関してピストンが上方移動するのを制限する頂部アバットメントと、分配ダクトに関してピストンが下方移動するのを制限するのに適した底部アバットメントとを具備し、一方のアバットメントは、ピストンが分配ダクトに配置された時、ピストンがアバットメントを通過して動くことができるように配置される。
【００２９】
このことで頂部アバットメントは、例えば、ピストンを分配ダクトに配置させている間、ピストンが底部アバットメントに向かって移動させる時、ピストンにアバットメントを通過させるのに適切なものであろう。
【００３０】
ポンプ本体が、好ましくは容器上に固定することができる組立スカートと、一体に作ることができる。
【００３１】
また好ましくは、ポンプ本体が第一保持部材を具備し、押しボタンが、収納の間、押しボタンをその低位置に保つため、第一保持部材と適切に共働する第二保持部材を具備する。
【００３２】
また本発明は、容器に入った物質を分配するポンプを提供し、そのポンプは、
少なくとも一つの空気取り入れ孔を具備したポンプ本体と、
ポンプ本体に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタンと、
シャッター形成部材を具備した吸気弁と、
容量可変なポンプチャンバを画定するため、ポンプ本体と共働するピストンと、
押しボタンに取り付けられ、適切な高さを有した分配ダクトとを備え、それを介して、ポンプチャンバが分配オリフィスと連通することができ、
更に押しボタンが、分配ダクトを前記高さの少なくとも僅かな部分で囲む、シールスカートを備え、押しボタンがその低位置にあって、孔を外部から隔離する時、前記シールスカートをポンプ本体に対し、漏出防止手段によって適切に当接させ、ピストンが分配ダクトに関して移動可能である。
【００３３】
また本発明は、容器に入った物質を分配するポンプを提供し、そのポンプは、少なくとも一つの空気取り入れ孔を具備したポンプ本体と、
ポンプ本体に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタンと、
シャッター形成部材を具備した吸気弁と、
容量可変なポンプチャンバを画定するため、ポンプ本体と共働するピストンと、押しボタンに取りつけられ、適切な高さを有した分配ダクトとを備え、それを介して、ポンプチャンバが分配オリフィスと連通することができ、
更に押しボタンが、分配ダクトを前記高さの少なくとも僅かな部分で囲む、シールスカートを備え、押しボタンがその低位置にあって、孔を外部から隔離する時、前記シールスカートをポンプ本体に対し、漏出防止手段によって適切に当接させ、前記押しボタンの高位置が、前記押しボタン及び前記ポンプ本体が共働することによって、前記押しボタンの高位置が、決められる。
【００３４】
また本発明は、容器に入った物質を分配するポンプを提供し、そのポンプは、少なくとも一つの空気取り入れ孔を具備したポンプ本体と、
ポンプ本体に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタンと、
ボールを備えた吸気弁と、
容量可変なポンプチャンバを画定するため、ポンプ本体と共働するピストンと、前記押しボタンに取りつけられ、適切な高さを有した分配ダクトとを備え、それを介して、ポンプチャンバが分配オリフィスと連通することができ、
更に押しボタンが、分配ダクトを前記高さの少なくとも僅かな部分で囲む、シールスカートを備え、押しボタンがその低位置にあって、孔を外部から隔離する時、前記シールスカートをポンプ本体に対し、漏出防止手段によって適切に当接させる。
【００３５】
また本発明は、容器に入った物質を分配するポンプを提供し、そのポンプは、
少なくとも一つの空気取り入れ孔を具備したポンプ本体と、
ポンプ本体に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタンと、
シャッター形成部材を具備した吸気弁と、
容量可変なポンプチャンバを画定するため、ポンプ本体と共働するピストンと、
押しボタンに取り付けられ、適切な高さを有した分配ダクトとを備え、それを介してポンプチャンバが分配オリフィスと連通することができ、
更に押しボタンが、前記押しボタンを前記低位置にロックするため前記本体と共働可能なロックスカート及び、前記ロックスカートと前記分配ダクトとの間に配置され、且つ前記高さの少なくとも僅かな部分で前記分配ダクトを囲むシールスカートを備え、押しボタンがその低位置にあって、孔を外部から隔離する時、前記シールスカートがポンプ本体に対し、漏出防止方法によって適切に当接する。
【００３６】
また本発明は、容器に入った物質を分配するポンプを提供し、そのポンプは、少なくとも一つの空気取り入れ孔を具備したポンプ本体と、
ポンプ本体に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタンと、
シャッター形成部材を具備した吸気弁と、
容量可変なポンプチャンバを画定するため、ポンプ本体と共働するピストンと、押しボタンに取りつけられ、適切な高さを有した分配ダクトとを備え、それを介して、ポンプチャンバが分配オリフィスと連通することができ、
更に押しボタンが、分配ダクトを前記高さの少なくとも僅かな部分で囲む、シールスカートを備え、押しボタンがその低位置にあって、孔を外部から隔離する時、前記シールスカートをポンプ本体に対し、漏出防止手段によって適切に当接させ、前記ポンプが、ボールから成るデリバリー弁を備える。
【００３７】
更に本発明は、ポンプを製造する方法提供し、そのポンプは、
容器に固定され且つ、少なくとも一つの空気取り入れ孔を具備したポンプ本体と、
ポンプ本体に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタンと、
シャッター形成部材を具備した吸気弁と、
容量可変なポンプチャンバを画定するため、ポンプ本体と共働するピストンと、適切な高さを有した分配ダクトとを備え、それを介して、ポンプチャンバが分配オリフィスと連通することができ、
更に押しボタンが、分配ダクトを前記高さの少なくとも僅かな部分で囲む、シールスカートを備え、押しボタンがその低位置にあって、孔を外部から隔離する時、前記シールスカートをポンプ本体に対し、漏出防止手段によって適切に当接させ、分配ダクトが押しボタンに取り付けられた要素によって構成され、方法は以下のステップ、すなわち、
ａ）シールスカートを押しボタンと一体に形成するステップと、
ｂ）分配ダクトに関して移動可能な分配ダクト上にピストンを装着した後、または分配ダクトに、デリバリー弁用のシャッターを形成する部材を挿入した後、分配ダクトを押しボタンに取りつけるステップと、
から成る。
【００３８】
本発明は上記のようなポンプに合った容器も提供する。
【００３９】
【実施例】
本発明による別の特徴及び利点は、それに制限されない実施例の以下の詳細な説明を読み、添付図面を参照することで、明らかになる。
【００４０】
図１から図３に示されたポンプ１は、液体を入れた容器（図示せず）に固定された状態である。
【００４１】
ポンプ１は、ポンプ本体２と、ポンプ本体２に関して軸線Ｘに沿って移動可能な押しボタン３を備えている。
【００４２】
押しボタン３の本体８は、一方の端部５で外部に開口した出口チャンネル４を備え、液体を分配する。
【００４３】
また押しボタンは、本体８と一体に形成され、下記で詳しく説明する機能を有したロックスカート７と、シールスカート６も有している。
【００４４】
本体８は、軸線Ｘ上にハウジング９を有し、同じく軸線Ｘ上に分配ダクト１０を固定している。
【００４５】
ポンプ本体２が、容器のネックにねじ込むための内ネジを有した組立スカート１１と一体に作られている。
【００４６】
組立スカート１１が、材料のリング４６によってポンプ本体２に接続されている。
【００４７】
ポンプ本体２が、材料のリング４６のレベルの下に配置した孔３８を具備している。
【００４８】
ガスケットは、組立スカート１１とポンプ本体２との間にあるスロット１３の端部に配置することができ、それによってポンプ本体２と容器のネックとの合いだの接続を密閉している。
【００４９】
変形例において、容器のネックはその頂部に当接面を有することができ、頂部はポンプ本体２に対して漏出防止手段により押される。
【００５０】
この場合、ポンプ本体２は軸線Ｘの周囲に円筒状壁１４を、軸線Ｘに対して通常垂直な端壁１５を有する.
【００５１】
端壁１５の中心部は、エンドピースに接続されており、その底部分はディップ管（図示せず）を装着するために利用され、エンドピースは肩部１９を有し、それに対してディップ管の頂端部が当接できる。
【００５２】
型部１９の上で、エンドピースがシート２０を形成する円錐台形壁も具備し、それに対してボール１７が当接出来る。
【００５３】
端壁１５と一体に作られ、保持部材の形をした弾性タブ２１が、ケージ１６を形成しており、そこにボール１７が保持される。
【００５４】
タブ２１がそれらの頂端部に、個別の留金２２を備え、留金が適切に可撓変形し、ボール１７がケージ１６に挿入されている間、ボール１７がケージ１６を出ないようにしている。
【００５５】
ボール１７は、下記で詳しく説明するように、吸気弁のシャッター形成部材を構成している。
【００５６】
示していない変形例において、ボール１７をリターンバネ５０（下記で説明する）によって、ハウジングに保持できる。
【００５７】
ピストン３０が、分配ダクト１０上に装着されて、それに関して摺動可能である。
【００５８】
ピストン３０が、管状壁１４と端壁１５と共働して、ポンプチャンバ３４を画定する。
【００５９】
分配ダクト１０は、側方に開口した注入オリフィス３２を有し、図２に示したように、ピストン３０が、頂部アバットメントに対して当接し、注入オリフィス３２を開放させた分配位置と、図１に示したように、ピストン３０が注入オリフィス３２を閉じたポンプチャンバ３４を充填する位置との間を、移動することが出来る。
【００６０】
円錐形面３５は、注入オリフィス３２の直ぐ下に配置され、ピストン３０は、ピストンがその閉鎖位置にある時、面３５に対し適切に当接する補足的な円錐形面３６を有している。
【００６１】
その周縁部分において、ピストン３０が二つの環状シールリップ４０及び４１を有し、それらは漏出防止手段により管状壁１４に対して当接する。
【００６２】
環状シールリップ４０と４１との間の空間は、図１に示したように押しボタンがその高位置にある時、孔３８の上方及び下方の各々に配置するように選択される。
【００６３】
その高位置において、ロックスカート７が、管状壁１４の頂端部で形成される外向きフランジ４３によって、内向きリム４４に当接する。
【００６４】
ポンプ１は、圧縮作業を行うバネ５０を具備し、その一方の軸線方向端部が端壁１５に対して当接し、その逆の軸線方向端部が分配ダクト１０に対して当接する。
【００６５】
材料のリング４６は、第一ロック部材４７の形をした第一保持部材を備え、ロックスカート７は、押しボタン３が図３に示したように、その低位置にある時、第一ロック部材と適切に共働する第二ロック部材４８の形をした第二保持部材を有している。
【００６６】
記載の実施例において、第一ロック部材４７が軸線Ｘを向いたフックによって構成され、第二ロック部材４８が、ポンプ本体２に関して押しボタンを回すことによって、上記フックの下に持っていく適切な外向きフランジによって、構成されている。
【００６７】
図２の断面が、フックである第一ロック部材４７またはフランジである第二ロック部材４８を含んでいないことは、明らかであろう。
【００６８】
（図示していない）変形例において、第一ロック部材及び第二ロック部材が、補助ネジによって、構成することができる。
【００６９】
分配ダクト１０は、底端部に軸線Ｘに沿って下方へ延び、且つ図３に示したように、押しボタンがその低位置にある時、ボール１７に対して適切に接合する、延長部分４９を有している。
【００７０】
ポンプ１は以下の様に動作する。
【００７１】
ポンプが充填されている、すなわちポンプチャンバ３４が液体で満たされていると仮定する。
【００７２】
液体を分配するため、ユーザーが押しボタン３をポンプ本体２に押しこむ。
【００７３】
ピストン３０が、頂部アバットメント３３に対し当接し、注入オリフィス３２が開放される。
【００７４】
液体が、図２に示したように分配ダクト１０と出口チャンネル４を通過できる。
【００７５】
吸気弁のボール１７が、ポンプチャンバ３４内の液体の圧力によって、そのシート２０に対して押されたままになり、それによっていかなる液体も容器に戻らないようにしている。
【００７６】
押しボタン３は、ロックスカート７が材料のリング４６に対して当接するまで、下降ストロークを続け、そして押しボタン３は、第一ロック部材４７及び第二ロック部材４８が共働しないように、ポンプ本体２に関して位置付けされる。
【００７７】
押しボタン３の下降ストロークにより、バネ５０を圧縮する。
【００７８】
孔３８が開放され、環状シールリップ４０が孔の下で管状壁１４に対して当接し、空気を、孔３８を介し且つロックスカート４とポンプ本体２との間にあるクリアランスを介して、取り入れることができ、押しボタン３がその下降ストロークの最後に達するまで、シールスカート６が漏出防止手段により、管状壁１４に対して当接しない。
【００７９】
ユーザーが、押しボタンを開放すると、バネ５０が緩んで、押しボタンを上方へ戻す。
【００８０】
そしてピストン３０が、底部アバットメント３５に対して当接し、注入オリフィス３２を閉じるまで、ピストン３０は分配ダクト１０に関して移動する。
【００８１】
ポンプチャンバ３４の容量は、バネ５０を緩めた効力により増し、ボール１７がそのシート２０を離昇して、液体がポンプチャンバに吸い込まれる。
【００８２】
ポンプが、その高位置で停止すると、位置３０が分配ダクト１０の注入オリフィス３２を閉じ、孔３８を外部から隔離する。
【００８３】
従って、容器の内部が外部から隔離され、それによって液体を良好な状態に保つことができる。
【００８４】
ポンプ１を収納形態にするため、ユーザーが押しボタン３を押して、ロックスカート７を材料のリング４６に対し接合させ、そしてポンプ本体２に関して押しボタンを1/4回転させて、フランジである第二ロック部材４８をフックである第一ロック部材４７の下に持っていく。
【００８５】
それからフックが、ロックスカート７を適所に保持し、押しボタン３を図３に示したような低位置にする。
【００８６】
この形態では、分配ダクト１０上にある延長部分４９が、そのシート２０に対しボール１７を押し、そしてシールスカート６を漏出防止手段により、管状壁１４に対し押して、孔３８を外部から隔離する。
【００８７】
上記ポンプ１が組み立てられると、ダクトが押しボタン３に固定される前に、ピストン３０は分配ダクト１０に連結している。
【００８８】
頂部アバットメント３３は、ピストン３０を低部アバットメント３５に向かって移動させる時、ピストン３０が撓んでそれを通過するように配置されている。
【００８９】
図４に示されているポンプ５１は、上向きに分れた円錐状面５５を画定する環状壁５４の直ぐ上にあって、横方向に開口した注入オリフィス５３を備えた分配ダクトを有している。
【００９０】
またポンプ５１は、環状リップ５６を具備したピストン５８を有し、その閉鎖位置にある時、環状リップ５６は環状壁５４に対し漏れ防止手段により適切に当接する。
【００９１】
ポンプ５１は、ポンプ本体２及び押しボタン３を有し、それらは上記の剃れと一致する。
【００９２】
従って図２に示されたポンプは、分配ダクトの底部分の形状及び、それと共働するピストンの中心部分の形状に関して、前記ポンプと異なっている。
【００９３】
図５に示されたポンプ６１は、上記ポンプと異なって、分配ダクト６３と一体に形成されるピストン６２を有している。
【００９４】
周縁部には、ピストン６２が二つの環状リップ４０及び４１を有し、上記のピストン３０に似ている。
【００９５】
分配ヘッド６３は、その底部がテーパー状断面をして、ボール６５用のシート６４を画定している。
【００９６】
ボール６５は、頂部チャンバ３４に入った液体の圧力下で、開口に適したデリバリー弁のシャッター形成部材を構成している。
【００９７】
分配ダクト６３が、軸線方向の注入オリフィス６６を介してポンプチャンバ３４の中に下方へ開口しており、オリフィスは、内向き且つ下方へ収束する環状リップ６８の端部で形成されている。
【００９８】
バネ５０の底端部が端壁１５に対して当接し、その頂端部がピストン６２に対し当接する。
【００９９】
ポンプは以下のように動作する。
【０１００】
ユーザーが、押しボタン３を押し下げると、ポンプチャンバ３４の容量が減り、ボール６５が分配ダクト６３の内部で持ち上げられ、ボール１７がそのシート２０に対して押される。
【０１０１】
ユーザーが押しボタン３を放すと、ポンプチャンバ３４に生じる吸引が、ボール６５をそのシート６４に対して押し、その間にボール１７が持ち上がる。
【０１０２】
ポンプ６１の組立中、ボール６５は分配ダクト６３の内部に配置され、そしてダクトが押しボタン３に固定される。
【０１０３】
ポンプ６１がその収納形態を取る時、環状リップ６８がボールに対して当接して、ボールをそのシート２０に対して押されて保持することは明らかであろう。
【０１０４】
図６に示されたポンプ７１は、図５を参照して説明したものとは異なり、ボール６５用のシートが、分配ダクト７３の頂部で形成される。
【０１０５】
ボール６５は、バネ７４によってシート７２に対し押されて保持されており、バネは動作して圧縮し、押しボタン３に対し当接する頂端部を有している。
【０１０６】
ポンプ７１の組立中、ボール６５は分配ダクト７３に挿入され、バネ７４が適所に配置され、そして分配ダクト７３が押しボタン３に固定される。
【０１０７】
図７に示されたポンプ８１は、図５及び図６を参照して説明したポンプとは異なって、管状壁８４と一体に形成された分配ダクト８３を有し、その管状壁の底端部が環状リップ４０及び４１を支持している。
【０１０８】
分配ダクト８３及び管状壁６４によって構成されたユニットは、分配ダクトを滋養する大きなハウジング９を有することのみ、上記押しボタン３と異なった押しボタン８５に固定されている。
【０１０９】
分配ダクト８３は、ボール６５に関する底部シート８７を画定した頂端部の近くで、内断面がテーパー状になっている。
【０１１０】
出口チャンネル４は、頂部シート９０を画定する上向きに分れた円錐台形壁を設けて、漏斗形状部分を介して、分配ダクト８３と連通しており、もし容器が逆さまになるか、ポンプ外部の圧力が負であるか、または液体が非常に速く分配されると、頂部シートに対して、ボール６５が当接する。
【０１１１】
この場合、バネ５０の底端部が端壁１５に対して当接し、その頂端部が管状壁８４及び分配ダクト８３と相互接続する壁９５に対して当接する。
【０１１２】
勿論、本発明は上記の実施例に限定されるものではない。
【０１１３】
特に、図１〜図３に示された実施例のシールスカート６が、下方へ延びて、押しボタン３がその低位置にある時、孔３８を閉じるようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による第一実施例を構成するポンプを介した概略的な軸線方向の断面図であり、ポンプを一つの状態で示している。
【図２】本発明による第一実施例を構成するポンプを介した概略的な軸線方向の断面図であり、ポンプを別の状態で示している。
【図３】本発明による第一実施例を構成するポンプを介した概略的な軸線方向の断面図であり、ポンプを更に別の状態で示している。
【図４】本発明による別の実施例を示した概略的な軸線方向の断面図。
【図５】本発明による更に別の実施例を示した概略的な軸線方向の断面図。
【図６】本発明による他の実施例を示した概略的な軸線方向の断面図。
【図７】本発明による更に他の実施例を示した概略的な軸線方向の断面図。
【符号の説明】
１ポンプ
２ポンプ本体
３押しボタン
４チャンネル
５端部
６シールスカート
７ロックスカート
８本体
９ハウジング
１０分配ダクト
１１組立スカート
１３スロット
１４円筒状壁
１５端壁
１６ケージ
１７ボール
１８エンドピース
１９肩部
２０円錐台形壁／シート
２１弾性タブ
２２留金
３０ピストン
３２オリフィス
３３頂部アバットメント
３４ポンプチャンバ
３５円錐形面
３６円錐形面
３８孔
４０環状シールリップ
４１環状シールリップ
４３フランジ
４４リム
４６材料のリング
４７第一ロック部材
４８第二ロック部材
４９延長部分
５０リターンバネ
５１ポンプ
５３オリフィス
５４環状壁
５５円錐形面
５６環状リップ
５８ピストン
６１ポンプ
６２ピストン
６３分配ダクト
６４シート
６５ボール
６６オリフィス
６８環状リップ
７２シート
７３分配ダクト
７４バネ
８１ポンプ
８３分配ダクト
８４管状壁
８５押しボタン
８７底部シート
６０頂部シート
９５壁
Ｘ軸線

Claims

空気取り入れ用に少なくとも一つの孔（３８）を具備したポンプ本体（２）と、
ポンプ本体（２）に関して、低位置と高位置との間で移動可能な押しボタン（３）と、
ボール（１７）によって構成されたシャッター形成部材を具備した吸気弁と、
ポンプ本体（２）と共働して容量可変なポンプチャンバ（３４）を画定するピストン（３０；５８；６２；９５）と、
押しボタン（３）に、押しボタン（３）と一体型でなく取り付けられた適切な高さの分配ダクト（１０；５２；６３；７３；８３）と
を備え、
前記分配ダクト（１０；５２；６３；７３；８３）の注入オリフィス（３２；５３；６６）を介して、ポンプチャンバ（３４）が外部と連通して、物質を分配できる、
容器に入った物質を分配するポンプ（１；５１；６１；７１；８１）において、
押しボタン（３）が、分配ダクト（１０；５２；６３；７３；８３）の前記高さの少なくとも一部分にわたって分配ダクト（１０；５２；６３；７３；８３）を囲むシールスカート（６）を備え、押しボタン（３）がその低位置にあって、前記孔（３８）を外部から隔離する時に、前記シールスカート（６）がポンプ本体（２）に対して、漏出防止するように適切に当接することを特徴とするポンプ。
空気取り入れ用に少なくとも一つの孔（３８）を具備したポンプ本体（２）と、
ポンプ本体（２）に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタン（３）と、
ボール（１７）によって構成されたシャッター形成部材を具備した吸気弁と、
ポンプ本体（２）と共働して容量可変なポンプチャンバ（３４）を画定するピストン（６２；９５）と、
押しボタン（３）に一体型にではなく取り付けられた適切な高さの分配ダクト（６３；７３；８３）と
を備え、
前記分配ダクト（６３；７３；８３）の注入オリフィスを介してポンプチャンバ（３４）が外部と連通して、物質を分配できる、
容器に入った物質を分配するポンプ（６１；７１；８１）において、
押しボタン（３）が更に、前記ポンプ本体（２）と共働して前記押しボタン（３）を前記低位置にロックすることができるロックスカート（７）及び、前記ロックスカート（７）と前記分配ダクト（６３；７３；８３）との間に設けられ、前記分配ダクト（６３；７３；８３）の高さの少なくとも一部分にわたって前記分配ダクト（６３；７３；８３）を囲むシールスカートを備え、押しボタンがその低位置にあって、前記孔（３８）を外部から隔離する時に、前記シールスカートが、ポンプ本体（２）に対して、漏出防止するように適切に当接することを特徴とするポンプ。
空気取り入れ用に少なくとも一つの孔（３８）を具備したポンプ本体（２）と、
ポンプ本体（２）に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタン（３）と、
ボール（１７）によって構成されたシャッター形成部材を具備した吸気弁と、
ポンプ本体（２）と共働して容量可変なポンプチャンバ（３４）を画定するピストン（６２；９５）と、
押しボタン（３）に一体型でなく取り付けられた適切な高さの分配ダクト（６３；７３；８３）と、
ボール（６５）を有するデリバリー弁と
を備え、
前記分配ダクト（６３；７３；８３）の注入オリフィスを介して、ポンプチャンバが外部と連通して、物質を分配できる、
容器に入った物質を分配するポンプ（６１；７１；８１）において、
押しボタン（３）が更に、分配ダクト（６３；７３；８３）をその高さの少なくとも一部分にわたって囲むシールスカート（６）を備え、押しボタン（３）がその低位置にあって、孔（３８）を外部から隔離する時、前記シールスカート（６）がポンプ本体（２）に対して、漏出防止するように適切に当接することを特徴とするポンプ。
空気取り入れ用に少なくとも一つの孔（３８）を具備したポンプ本体（２）と、
ポンプ本体（２）に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタン（３）と、
ボール（１７）によって構成されたシャッター形成部材を具備した吸気弁と、
ポンプ本体（２）と共働して容量可変なポンプチャンバ（３４）を画定するピストン（６２；９５）と、
押しボタン（３）に取り付けられた適切な高さの分配ダクト（６３；７３；８３）と
を備え、
前記分配ダクト（６３；７３；８３）の注入オリフィスを介して、ポンプチャンバ（３４）が外部と連通して、物質を分配できる、
容器に入った物質を分配するポンプ（６１；７１；８１）において、
押しボタン（３）が更に、分配ダクト（６３；７３；８３）をその高さの少なくとも一部分にわたって囲むシールスカート（６）を備え、押しボタンがその低位置にあって、孔（３８）を外部から隔離する時、前記シールスカート（６）がポンプ本体（２）に対して、漏出防止するように適切に当接し、ピストン（６２；９５）が分配ダクト（６３；７３；８３）に対して移動可能であることを特徴とするポンプ。
空気取り入れ用に少なくとも一つの孔（３８）を具備したポンプ本体（２）と、
ポンプ本体（２）に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタン（３）と、
ボール（１７）によって構成されたシャッター形成部材を具備した吸気弁と、
ポンプ本体（２）と共働して容量可変なポンプチャンバ（３４）を画定するピストン（６２；９５）と、
押しボタン（３）に取り付けられた適切な高さの分配ダクト（６３；７３；８３）と
を備え、
前記分配ダクト（６３；７３；８３）の注入オリフィスを介して、ポンプチャンバ（３４）が外部と連通して、物質を分配できる、
容器に入った物質を分配するポンプ（６１；７１；８１）において、
押しボタン（３）が更に、分配ダクトをその高さの少なくとも一部分にわたって囲むシールスカート（６）を備え、押しボタン（３）がその低位置にあって、孔（３８）を外部から隔離する時、前記シールスカート（６）がポンプ本体（２）に対して、漏出防止するように適切に当接し、分配ダクト（６３；７３；８３）が押しボタン（３）に取り付けられた要素を備え、前記押しボタン（３）の高位置が、前記押しボタン（３）と前記ポンプ本体（２）との共働によって、制限されることを特徴とするポンプ。
請求項１〜５の一項に定義されたポンプに適合することを特徴とする容器。
容器に固定され且つ、空気取り入れ用に少なくとも一つの孔を具備したポンプ本体と、
ポンプ本体に関して、低位置と高位置との間を移動可能な押しボタンと、
ボールによって構成されたシャッター形成部材を具備した吸気弁と、
ポンプ本体と共働して容量可変なポンプチャンバを画定するピストンと、
分配ダクトと
を備え、
前記ポンプチャンバが前記分配ダクトの注入オリフィスを介して、外部と連通して物質を分配でき、
押しボタンが更に、分配ダクトを前記高さの少なくとも一部分にわたって囲むシールスカートを備え、押しボタンがその低位置にあって、孔を外部から隔離する時、前記シールスカートがポンプ本体に対して、漏出防止するように適切に当接し、分配ダクトが押しボタンに取り付けられた要素によって構成されている、
ポンプの製造方法において、
ａ）シールスカートを押しボタンと一体に形成するステップと、
ｂ）分配ダクトに関して移動可能なピストンを分配ダクト上に装着した後、分配ダクトを押しボタンに取り付けるステップと、
から成ることを特徴とするポンプ製造方法。