JP4620257B2 - 作業用手袋 - Google Patents

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JP4620257B2
JP4620257B2 JP2000614834A JP2000614834A JP4620257B2 JP 4620257 B2 JP4620257 B2 JP 4620257B2 JP 2000614834 A JP2000614834 A JP 2000614834A JP 2000614834 A JP2000614834 A JP 2000614834A JP 4620257 B2 JP4620257 B2 JP 4620257B2
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渡辺  滋
高人 鶴
信義 古賀
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
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    • A41D19/015Protective gloves
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Gloves (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全体的な通気性と柔軟性とを良好に確保したまま、物をつまむ指先形成部の強度(耐摩耗性)を高くすることができる作業用手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、作業用手袋の一形態として、手袋本体部と袖部とを具備し、手袋本体部は、小指部と薬指部と中指部と人差指部と四本胴部と親指部と五本胴部とから形成したものがあり、手袋本体部は手袋本体部糸で編織して形成している。すなわち、手袋本体部の全体を同じ糸で編織している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した作業用手袋では、特に、各指部の指先部を形成する指先形成部が摩耗等により破損されて孔が開き、他の部分は何ら使用に支障がないにもかかわらず、使用不能状態となって、作業用手袋としての寿命が非常に短いという不具合がある。
【0004】
また、作業用手袋の表面をコーティング材によりコーティングした場合にも、同様に指先形成部に孔が開いて、使用者に不快感を与えるという不具合がある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決することのできる作業用手袋を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、手袋本体部を有すると共に、同手袋本体部は、小指部と薬指部と中指部と人差指部と四本胴部と親指部と五本胴部とを具備する作業用手袋において、親指部とそれ以外の少なくとも一つの指部について、これら各指部の少なくとも指先部を形成する指先形成部をプレーティング編みした作業用手袋であって、指先形成部は、主糸として仮撚糸を使用すると共に、添糸として制電糸を使用してプレーティング編みし、かつ、制電糸は表面に全コースでプレーティングされるようにし、指先形成部以外は、主糸複数コースに添糸単数もしくは複数コースで制電糸をプレーティング編みしたことを特徴とする作業用手袋を提供するものである。
【0007】
ここで、プレーティング編みとは、使用形態において(着用時に)、主糸に対して添糸が整然と表面側にのみ出るように編織する編み方である。
【0008】
また、制電糸とは、静電気を取り除く制電効果を有する糸であり、アクリル糸に硫化銅染色したものや、ナイロン、ポリエステル、アクリル等に炭素を混入したり、はさんだり、芯にして入れる等の方法で導電性をもたせたもの、又は、糸の表面に銀等を蒸着したもの等がある。そして、制電糸が具備する炭素や特殊金属等がコロナ放電効果を有して、かかるコロナ放電により静電気(電荷)を空気中の水分等に逃がす等して、静電気障害(ショート,スパーク,塵の吸着等)の発生を防止するようにしている。
【0009】
なお、プレーティング編みは、必要に応じて、親指部と同親指部以外の少なくとも一つの指部に加えて、これら以外の各指部について行ってもよく、また、これら各指部の指先形成部だけでなく、各指部全体について行ってもよいが、使用頻度、使用用途等を勘案すると、製造コスト上は、できるだけプレーティング編みする個所を少なくするのが好ましい。
【0010】
また、本発明は、手袋本体部の少なくとも指先形成部と掌側部はコーティング材によりコーティングしたことを特徴とする。
【0011】
【発明を実施するための最良の形態】
以下に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
図1に示すAは、本発明に係る作業用手袋であり、同作業用手袋Aは、手袋本体部1と袖部2とを具備しており、手袋本体部1は、小指部3と薬指部4と中指部5と人差指部6と四本胴部7と親指部8と五本胴部9とから形成している。
【0012】
そして、各指部3,4,5,6,8の指先部を形成する指先形成部3a,4a,5a,6a,8aは、プレーティング編みしている。
【0013】
しかも、指先形成部3a,4a,5a,6a,8aは、図2及び図3に示すように、主糸10として仮撚糸を使用すると共に、添糸11として吸湿性繊維糸を使用してプレーティング編みしている。
【0014】
ここで、指先形成部3a,4a,5a,6a,8aは、140デニール〜300デニールの主糸10と60デニール〜220デニールの添糸11を使用してプレーティング編みしている。
【0015】
そして、仮撚糸としては、ナイロン製糸,ポリエステル製糸,アクリル製糸等をウーリー加工したものを使用することができる。また、吸湿性繊維糸としては、例えば、ユニチカ(株)製の「ハイグラ」(商品名),東邦レーヨン(株)製の「高・吸・乾」(商品名)等を使用することができる。
【0016】
また、指先形成部3a,4a,5a,6a,8aは、主糸10と添糸11のいずれも仮撚糸を使用して、上記と同様にプレーティング編みすることもできる。
【0017】
そして、指先形成部3a,4a,5a,6a,8aは、主糸10として仮撚糸を使用すると共に、添糸11として制電糸を使用して、上記と同様にプレーティング編みすることもできる。
【0018】
図4は、第2実施例としての作業用手袋Aを示しており、同作業用手袋Aは、基本的構造を上記第1実施例としての作業用手袋Aと同じくしているが、図5及び図6に示すように、四本胴部7と五本胴部9を、主糸10が3コースに添糸11が1コースでプレーティング編みしている点で異なる。
【0019】
図7は、第3実施例としての作業用手袋Aを示しており、同作業用手袋Aは、基本的構造を上記第1実施例としての作業用手袋Aと同じくしているが、指先形成部を除く手袋本体部1は、主糸10が3コースに添糸11が1コースでプレーティング編みしている点で異なる。
【0020】
図8は、第4実施例としての作業用手袋Aを示しており、同作業用手袋Aは、基本的構造を第1実施例としての作業用手袋Aと同じくしているが、五本胴部9もプレーティング編みしている点で異なる。
【0021】
図9及び図10は、第5実施例としての作業用手袋Aを示しており、同作業用手袋Aは、第3実施例としての作業用手袋Aと基本的構造を同じくしているが、手袋本体部1の少なくとも指先形成部3a,4a,5a,6a,8aと掌側部12を、コーティング材13によりコーティングしている点で異なる。
【0022】
ここで、指先形成部3a,4a,5a,6a,8aは、プレーティング編みしているために、図11に示すように、略均等厚にコーティングされ、また、手袋本体部1は、主糸10が3コースで添糸11が1コースでプレーティング編みしているために、図12に示すように、プレーティング編み部分14がプレーティング編みされていない部分15に比して厚くなって、凸条の縞模様を形成している。
【0023】
なお、主糸10が複数コースで添糸11も複数コースでプレーティング編みすることもできる。例えば、主糸10が4コースで添糸11が2コースでプレーティング編みすることもできる。
【0024】
また、コーティング材としては、天然ゴム,ニトリルゴム(NBR)等のゴムや、ウレタン樹脂,塩化ビニル樹脂等の合成樹脂を使用することができる。
【0025】
上記第5実施例では、第3実施例に係る作業用手袋Aをコーティング材13によりコーティングしているが、同様に、第1実施例、第2実施例、及び、第4実施例に係る作業用手袋Aをコーティング材13によりコーティングして作業用手袋Aを成形することもできる。
【0026】
なお、以上に説明してきた本実施例に係る手袋本体部1では、各指部3,4,5,6,8の指先部を形成する指先形成部3a,4a,5a,6a,8aの全てについてプレーティング編みをしているが、物をつまむのに必要な親指部8とそれ(親指部8)以外の少なくとも一つの指部の指先形成部をプレーティング編みするだけでも良い。
【0027】
また、以上に説明してきた本実施例に係る手袋本体部1は、小指部3と薬指部4と中指部5と人差指部6と四本胴部7と親指部8と五本胴部9とから形成しているが、薬指部4と中指部5と人差し指部6の基端部に三本胴部(図示せず)を形成して、同三本胴部の縦方向の幅だけ小指部3と薬指部4の指股位置を、薬指部4と中指部5の指股位置、及び、中指部5と人差し指部6の指股位置よりも縦方向に下げた位置に形成することもできる。
【0028】
このようにして、各指部3,4,5,6,8が手袋着用者の各指の付根部まで隙間なく装着されるようにして、手袋着用者のフィット感を良好なものとなすことができる。
【0029】
そして、上記した三本胴部は、前記した第2実施例〜第4実施例の場合と同様に、プレーティング編みすることもできる。
【0030】
従って、三本胴部と四本胴部7と五本胴部9は、これらのいずれの胴部もプレーティング編みしない場合と、少なくともいずれか一つの胴部をプレーティング編みする場合とを、必要に応じて採用することができる。
【0031】
また、以上に説明してきた本実施例に係る作業用手袋Aは、袖部2を具備しているが、同袖部2を具備しない、いわゆる袖切りタイプの作業用手袋についても本実施例を適用することができる。
【0032】
本実施例によれば、次のような効果が得られる。
【0033】
(1)本実施例では、親指部とそれ以外の少なくとも一つの指部とについて、これら各指部の少なくとも指先部を形成する指先形成部をプレーティング編みしている。
【0034】
このようにして、作業用手袋の全体的な通気性と柔軟性とを良好に確保したまま、物をつまむ指先形成部の強度(耐摩耗性)を高くすることができる。
【0035】
(2)本実施例では、指先形成部は、主糸と添糸のいずれも仮撚糸を使用してプレーティング編みしている。
【0036】
このようにして、仮撚糸の特性の一つである伸縮性により、指先形成部の伸縮性を向上させることができ、指先形成部が着用者の指先にフィットして、遊びをなくすことができ、その結果、着用者の使用感を良好となすことができる。
【0037】
しかも、プレーティング編みした指先形成部は、着用者の指先部を適度に締付けるために、指先部のずれがなく、逐一指先部のずれを修正する手間を省くことができて、この点からも使用感を良好となすことができると共に、物をつかむ作業等の指先作業性を良好となすことができる。
さらに、指先形成部に嵩高性(量の多い様、厚み)と保温性と風合性とをもたせることができる。
【0038】
(3)本実施例では、指先形成部は、主糸として仮撚糸を使用すると共に、添糸として吸湿性繊維糸を使用してプレーティング編みしている。
このようにして、添糸として吸湿性繊維糸を使用しているために、指先形成部の吸汗性が良く、着用者に快適感を与えることができる。
【0039】
しかも、手袋で扱う製品を汗等から守る製品保護性を増大させることができる。
【0040】
(4)本実施例では、指先形成部は、主糸として仮撚糸を使用すると共に、添糸として制電糸を使用してプレーティング編みしている。
【0041】
このようにして、添糸として制電糸を使用しているために、本発明に係る作業用手袋を着用して帯電している物に触れたり、着用者自身に帯電した静電気をコロナ放電により空気中の水分等に逃がして静電気障害の発生を防止することができる。
【0042】
(5)本実施例では、四本胴部及び/又は五本胴部は、主糸複数コースに添糸単数若しくは複数コースでプレーティング編みしている。
【0043】
このようにして、四本胴部及び/又は五本胴部に横縞状の凸条部を形成することができ、この凸条部がすべり止め効果と耐摩耗性とを向上させることができると共に、柔軟性を良好に保持させることができる。
【0044】
従って、物を把る場合には、少なくとも四本胴部に上記したプレーティング編みを施しておくことにより、物を楽に、かつ、確実に把持することができる。
【0045】
そして、手元を作業台等に付けて作業する場合には、少なくとも五本胴部に上記したプレーティング編みを施しておくことにより、同五本胴部を作業台等に押付けて、手振れを防止することができ、その結果、安全性と製品保護性と作業能率性とを向上させることができる。
【0046】
また、色付の添糸を使用することにより、段状の縞模様を形成することができ、それによって意匠性、デザイン性、ファッション性、サイズ、及び、使用用途の識別性等をもたせることができて、付加価値を高くすることができる。
【0047】
この際、添糸の色を選択するだけで上記効果をもたせることができるために、手袋全体を染色する場合に比べて、製造コストの低減が図れる。
【0048】
ここで、通常、染色する場合、使用する糸を全部染色(糸の状態で染色;先染め)するか、編織後に全部染色(後染め)しているが、先染めの糸を1本や2本混入して使用すれば、杢目柄になったり、色ムラになったり、不均一な縞模様になる。
【0049】
そこで、本発明の場合、仮に1本の糸を染色して、その糸を本発明のプレーティング糸として使用した場合、他の糸は染色せず、白色または生成色等でも、きれいな段状(縞模様)となり、意匠性や、デザイン性、ファッション性、サイズ、及び、使用用途の識別性等を明確にすることができる。
【0050】
(6)本実施例では、指先形成部を除く手袋本体部は、主糸複数コースに添糸単数若しくは複数コースでプレーティング編みしている。
【0051】
このようにして、すべり止め効果と耐摩耗性及び柔軟性の保持が図れて、強くて使い易い作業用手袋を提供することができる。
【0052】
この場合も、前記(5)と同様に、意匠性、デザイン性、ファッション性、サイズ、及び、使用用途の識別性等をもたせることができて、付加価値を高くすることができる。
【0053】
また、指先形成部以外は、主糸複数コースに添糸単数もしくは複数コースで制電糸をプレーティング編みしているために、制電糸の使用量が少くて済み、コストダウンが図れる。しかも、表面に制電糸があるために、十分な制電効果を得ることができる。
【0054】
さらに、指先形成部は、表面に制電糸が全コースでプレーティングされているため、静電気を帯びた物に一番先に近づく指先の制電効果が一段と高くなっており、その結果、指先作業の制電効果を上げることができる。
【0055】
(7)本実施例では、四本胴部及び/又は五本胴部もプレーティング編みしている。
【0056】
このようにして、四本胴部及び/又は五本胴部の耐摩耗性を向上させることができると共に、指先で行う細かい作業に適した作業用手袋を提供することができる。
【0057】
従って、物を把る場合には、少なくとも四本胴部に上記したプレーティング編みを施しておくことにより、物を楽に、かつ、確実に把持することができる。
【0058】
そして、手元を作業台等に付けて作業する場合には、少なくとも五本胴部に上記したプレーティング編みを施しておくことにより、手袋を着用した場合に、五本胴部が適度に絞られるために手袋が逃げることがなく、よりフィットしてずれることがないから、同五本胴部を作業台等に押付け作業する場合には、手振れを防止することができて、指先作業性が向上し、その結果、安全性と製品保護性と作業能率性とを向上させることができると共に、指先で行う細かい作業に適した作業用手袋を提供することができる。
【0059】
(8)本実施例では、指先形成部は、140デニール〜300デニールの主糸と60デニール〜220デニールの添糸を使用してプレーティング編みしている。
【0060】
このようにして、60デニール〜220デニールの添糸を使用しているために、適度の指先厚にすることができて、指先作業性を低下させることなく、指先形成部の耐摩耗性を向上させることができる。
【0061】
なお、四本胴部(五本胴部)は、主糸複数コースに添糸単数若しくは複数コースでプレーティング編みし、五本胴部(四本胴部)は、プレーティング編みすることもできる。
【0062】
また、140デニール〜300デニールの大きさの主糸を使用しているために、柔軟性を低下させることなく、手袋全体の耐摩耗性とフィット性の向上が図れる。
【0063】
(9)本実施例では、上記した(1)〜(8)の手袋本体部の少なくとも指先形成部と掌側部を、コーティング材によりコーティングしている。
【0064】
このようにして、以下のような効果を得ることができる。
【0065】
1)上記(1)の作業用手袋に適用した場合
【0066】
指先形成部をプレーティング編みしている編手袋に、ゴムや合成樹脂等のコーティング材をコーティングするが、コーティング材自体が伸縮性や柔軟性を有しているために、指先形成部も適度の柔軟性を持ち、四本胴部、五本胴部、指先形成部以外の指部も柔軟性を保持させることができる。
【0067】
ここで、一般的に、1度のコーティング加工(浸漬,垂らし掛け,スプレー等)でコーティング面の一部を厚くすることは、液の流動性(たれ)、乾燥ムラ等の面から再現性を確保することが大変困難であり、事実上生産が不可能である。
【0068】
その点、この指先形成部をプレーティング編みした編手袋を原手として使用した場合、糸自体の捲縮性や、糸の大小、糸の重合編み等によりコーティング層の厚さをコントロールすることができて、適度(作業性に合わせて)の摩耗性や、コーティング層の厚みを最適の厚さにすることができるために、摩耗性と作業性とを同時に向上させることができる。
【0069】
また、この場合、プレーティング編部である指先形成部は、通常の編織部分に比べ、糸の本数が増えて編み厚が厚くなるために、伸縮度および引張力が強くなり、指先形成部以外のプレーティング編みしていない部分に比べ、指先形成部は、着用者が指先の圧迫感を感じない程度に適度に締まり具合が強くなり、指先形成部を適度に絞った状態となって、指先形成部のずれがなくなり、着用者の指先にぴったりフィットするため、指先の動きに遊び性が少なく、物をつまむ作業等の指先作業性をより向上させることができる。
【0070】
そして、コーティング材に伸縮性や柔軟性の良い素材を使用することにより、編手袋の指先作業特性をそのまま良好に確保することができる。
【0071】
2)上記(2)の作業用手袋に適用した場合
【0072】
指先形成部は、主糸と添糸のいずれも仮撚糸を使用してプレーティング編みしているため、仮撚糸の特性の一つである嵩高性により、プレーティング編み部分が、プレーティング編みしていない部分に比べて厚くなり、嵩高となって、コーティング加工の際、指先形成部にコーティング材を多く付着させることができて、指先形成部のコーティング面が、単にプレーティング編みを行った指先形成部よりも一段と厚くなり、指先形成部の耐剥離強度や耐摩耗強度を向上させることができる。
【0073】
しかも、パーマネント状に形成された仮撚糸が、コーティング材の柱(筋)の役目をして、プレーティング編みを行っていない編手を原手として使用してコーティングした場合よりも、数倍の耐剥離性と耐摩耗性とを確保することができる。
【0074】
そして、コーティング加工が一番コスト高で技術的にむずかしい指先形成部を、一度でコーティングすることができるため、通常、コーティング加工を二度繰り返す二度浸漬法(ダブルコーティング加工)等に比べて、大幅なコストダウンが図れる上に、二度浸漬法等の場合のコーティング面の硬さが硬くなって指先作業性が損われるのに対して、この発明ではその不具合も解消することができる。
【0075】
また、コーティング材に伸縮性か柔軟性の良い素材を使用することにより、仮撚糸のプレーティングの特性を生かしたまま、耐剥離性と耐摩耗性とを向上させると共に、発塵性を低下させることができ、さらに、物をつかむ作業等の指先作業性を向上させることができる。
【0076】
3)上記(3)の作業用手袋に適用した場合
【0077】
吸湿性繊維糸が表面にでるようにプレーティング編みしているために、ゴムや合成樹脂等の液状コーティング材を使用した場合に、吸湿性繊維糸がコーティング材も円滑かつ確実に手袋本体部に吸着して耐剥離性と耐摩耗性とを向上させることができる。
【0078】
4)上記(4)の作業用手袋に適用した場合
指先形成部は、主糸として仮撚糸を使用すると共に、添糸として制電糸を使用してプレーティング編みしている。
【0079】
このようにして、コーティングを施した物でも添糸として制電糸を使用しているために、本発明に係る作業用手袋を着用して帯電している物に触れたり、着用者自身に帯電した静電気をコロナ放電により空気中の水分等に逃がして静電気障害の発生を防止することができる。しかも、耐摩耗性の向上と発塵性の低下を図ることもできる。
【0080】
5)上記(5)の作業用手袋に適用した場合
【0081】
四本胴部及び/又は五本胴部は、主糸複数コースで添糸単数若しくは複数コースでプレーティング編みしたために、横縞段柄状の凹凸ができて、それに添ってコーティング層が形成され、コーティング表面に凹凸があらわれて、すべり止め効果を向上させることができる。
【0082】
また、凹凸の凸部分にプレーティング編みが施されているために、摩耗強度を向上させることができて、すべらずかつ耐摩耗性も良く、手振れがしない作業用手袋となすことができ、従って、かかる作業用手袋は、手元を作業台等につけて行う作業で、手振れをきらう作業の使用に好適なものである。
【0083】
しかも、横縞段柄状の凹凸が、手の動きに逆わない横縞であるために、手を広げたり握ったりする動きにも支障とならない充分な柔軟性を確保することができる。
【0084】
そこで、本発明の場合、仮に1本の糸を染色して、その糸を本発明の添糸として使用した場合、他の糸は染色せず、白色または生成色等でも、きれいな段状(縞模様)となり、意匠性、デザイン性、ファッション性、サイズ、及び、使用用途の識別性等を明確にすることができる。
【0085】
6)上記(6)の作業用手袋に適用した場合
【0086】
上記5)と同様の効果が得られる。
【0087】
また、指先形成部以外は、主糸複数コースに添糸単数もしくは複数コースで制電糸をプレーティング編みしているために、制電糸の使用量が少くて済み、コストダウンが図れる。しかも、表面に制電糸があるために、十分な制電効果を得ることができる。
【0088】
さらに、指先形成部は、表面に制電糸が全コースでプレーティングされているため、静電気を帯びた物に一番先に近づく指先の制電効果が一段と高くなっており、その結果指先作業の制電効果を上げることができる。
【0089】
さらに、コーティングすることにより耐摩耗性の向上と、さらなる発塵性の低下を図ることができる。
【0090】
7)上記(7)の作業用手袋に適用した場合
【0091】
上記5)と同様の効果が得られるが、コーティングすることにより、四本胴及び/又は五本胴部を全てプレーティング編みしているために、四本胴部及び/又は五本胴部の耐摩耗性の向上と、発塵性の低下が図れ、また、手袋を着用した場合、四本胴部及び/又は五本胴部が適度に絞られるため、手袋が逃げることがなく、よりフィットしてずれることがないことから、特に手元を作業台等につけて作業する場合に、手振れを防止することができて指先作業性が向上し、安全性と製品保護性、作業能率を向上させると共に、指先で行う細かい作業に適した作業用手袋を提供することができる。
【0092】
8)上記(8)の作業用手袋に適用した場合
【0093】
上記1),2)と同様の効果が得られる。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0095】
請求項1記載の発明では、添糸として制電糸を使用しているために、本発明に係る作業用手袋を着用して帯電している物に触れたり、着用者自身に帯電した静電気をコロナ放電により空気中の水分等に逃がして静電気障害の発生を防止することができる。この際、指先形成部は、表面に制電糸が全コースでプレーティングされているため、静電気を帯びた物に一番先に近づく指先の制電効果が一段と高くなっており、その結果、指先作業の制電効果を上げることができる。しかも、指先形成部以外は、主糸複数コースに添糸単数もしくは複数コースで制電糸をプレーティング編みしているために、制電糸の使用量が少くて済み、コストダウンが図れる。さらに、表面に制電糸があるために、十分な制電効果を得ることができる。
【0096】
請求項2記載の発明では、指先形成部は、主糸として仮撚糸を使用すると共に、添糸として制電糸を使用してプレーティング編みしているため、仮撚糸の特性の一つである嵩高性により、プレーティング編み部分が、プレーティング編みしていない部分に比べて厚くなり、嵩高となって、コーティング加工の際、指先形成部にコーティング材を多く付着させることができる。そのため、プレーティング編みを行っていない編手を原手として使用してコーティングした場合よりも、数倍の耐剥離性と耐摩耗性とを確保することができる。この際、コーティングを施した物でも添糸として制電糸を使用しているために、本発明に係る作業用手袋を着用して帯電している物に触れたり、着用者自身に帯電した静電気をコロナ放電により空気中の水分等に逃がして静電気障害の発生を防止することができる。しかも、耐摩耗性の向上と発塵性の低下を図ることもできる。
【0097】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業用手袋の正面図。
【図2】同作業用手袋の指先形成部の拡大正面説明図。
【図3】同作業用手袋の指先形成部の拡大断面側面説明図。
【図4】第2実施例としての作業用手袋の正面図。
【図5】同作業用手袋の四本胴部と五本胴部の拡大正面説明図。
【図6】同作業用手袋の四本胴部と五本胴部の拡大断面側面説明図。
【図7】第3実施例としての作業用手袋の正面図。
【図8】第4実施例としての作業用手袋の正面図。
【図9】第5実施例としての作業用手袋の掌側部の斜視図。
【図10】第5実施例としての作業用手袋の甲側部の斜視図。
【図11】第5実施例としての作業用手袋の指先形成部の部分拡大断面側面説明図。
【図12】第5実施例としての作業用手袋の指先形成部を除く指部と四本胴部と五本胴部の部分拡大断面側面説明図。
【0098】
【符号の説明】
A 作業用手袋
1 手袋本体部
2 袖部
3 小指部
4 薬指部
5 中指部
6 人差指部
7 四本胴部
8 親指部
9 五本胴部

Claims (2)

  1. 手袋本体部を有すると共に、同手袋本体部は、小指部と薬指部と中指部と人差指部と四本胴部と親指部と五本胴部とを具備する作業用手袋において、
    親指部とそれ以外の少なくとも一つの指部について、これら各指部の少なくとも指先部を形成する指先形成部をプレーティング編みした作業用手袋であって、
    指先形成部は、主糸として仮撚糸を使用すると共に、添糸として制電糸を使用してプレーティング編みし、かつ、制電糸は表面に全コースでプレーティングされるようにし、
    指先形成部以外は、主糸複数コースに添糸単数もしくは複数コースで制電糸をプレーティング編みしたことを特徴とする作業用手袋。
  2. 手袋本体部の少なくとも指先形成部と掌側部はコーティング材によりコーティングしたことを特徴とする請求項1記載の作業用手袋。
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