JP4620234B2 - 筆記具用グリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャープペンシルやボールペン等の筆記時の滑り止めをするための筆記具用グリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、筆記具用グリップは、エラストマー樹脂等の弾性材料をもって筒状に成形され、筆記具の把持部に装着されて、筆記時における指の滑りを防止するものである。そして、この滑り止め効果を向上するために、グリップ本体の外周面全面に、板状突起部や凹凸部等を複数設けたものがある。
ところで、筆記具用グリップを装着した筆記具を握って筆記を行う際、指からグリップ本体の外周面に、軸心方向の把持力がかかる。そして、その把持力は、強く筆圧をかけようとするほど、強くする必要がある。なぜならば、その把持力がそれほど強くないのに筆圧を強くしようとすれば、筆記具を把持している指が滑るからである。
【0003】
したがって、上記従来の筆記具用グリップでは、グリップ本体を把持した指に、板状突起部や凹凸部等からの前記把持力の反力を受けるため、指の表面に局部的に刺激を受けて違和感を感じ、その違和感が筆圧を強くするほど大きくなるという傾向があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、把持感触が良好な上、筆記時における指の滑りを確実に防止できる筆記具用グリップを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、弾性材料からなる略円筒状のグリップ本体に、把持される部位の前方寄りを径方向へ山形状に膨出させた滑止め係止部を設けるとともに、該滑止め係止部の外周面に凹部を所定間隔に複数形成し、該滑止め係止部よりも後方側の同グリップ本体の外周面に、凹凸の無い平坦状であって且つ軸方向へわたって同外径となる平坦部を形成するとともに、この平坦部の後端縁に径方向へ突出する突部を設けたことを特徴とする。
ここで、上記把持される部位とは、グリップ本体の軸方向において、把持されることの多い部位を意味し、通常使用者によって把持されることの多い部位、すなわちグリップ本体の軸方向における中間近傍から前方側であることを意味する。
【0006】
上記技術的手段によれば、前記滑止め係止部が把持される部位の前方寄りに位置し、その滑止め係止部以外の部位が平坦状であって、その平坦状の部位が把持されるため、指に違和感を感じることがない。
すなわち、グリップ本体が把持された際、該グリップ本体には指から軸心方向の把持力がかけられる。その際の把持力の反力が滑止め係止部より後側の平坦状の部位から指へ向かって働くため、グリップ本体を強く握ったとしても、指面への刺激が少ない。
しかも、筆圧をかけるためにグリップ本体を前方に押そうとする指が、山形状に膨出する滑止め係止部により係止され、更に、その滑止め係止部外周面の凹部の摩擦力によって、確実に滑り防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び2は、本発明に係わる筆記具用グリップの一例であるグリップ本体を示す。
このグリップ本体Aは、ゴム(NBR,シリコン)または合成樹脂(軟質樹脂,エラストマー樹脂)等の弾性材料からなり、略円筒状に成形されて、その前端側の滑止め係止部10と、該滑止め係止部10よりも後端側の平坦部20とからなり、筆記具の軸筒Bに挿着される。
【0008】
滑止め係止部10は、グリップ本体Aにおける把持される部位aの前方寄りを径方向へ山形状に膨出、すなわちグリップ本体Aの内径を略一定にするとともに把持される部位aの前方寄りを山形状に肉厚に形成している。そして、その山形状に膨出した部位の外周面には、凹部11を形成している。
【0009】
前記把持される部位aとは、グリップ本体の軸方向において特に把持されることの多い部位であり、特に把持されることの多い部位は、グリップ本体Aの軸方向の中間近傍から前方側であり、本実施の形態の好ましい一例では、把持される部位aをグリップ本体Aの前方側に設定している。
したがって、滑止め係止部10は、前記把持される部位aの前方寄り、すなわちグリップ本体Aの前端側に形成されている。
【0010】
凹部11は、略半球状の凹部であり、滑止め係止部10の外周面に、その軸方向に一定間隔且つ周方向に一定間隔となるように複数配置されている。そして、複数の凹部11は、その各々の中心線を滑止め係止部10の曲面状の外周面に直交させることで、同形状且つ同容積になるように形成されている(図1(b)及び図2(a)乃至(c)参照)。
【0011】
平坦部20は、滑止め係止部10よりも後方側の部位であり、その表面が凹凸の無い平坦状に形成されている。
【0012】
而して、上記構成の筆記具用グリップによれば、グリップ本体Aを把持する指が、平坦部20における滑止め係止部10寄りにかけられる。その際、指からグリップ本体Aに、軸心方向への把持力が作用する。その把持力の反力を受ける指は、凹凸の無い平坦部20表面に位置するため、その表面からの刺激を受けて違和感を感じることがない。
更に、筆圧がかけられた際には、グリップ本体Aを把持した指に前方への力がかかることになる。すると、その指は、山形状に膨出された滑止め係止部10に係止され、更にその外周面に形成された複数の凹部11の摩擦力によって確実に滑り防止される。この際、指の表面が凹部11に触れるが、その指が受ける刺激は、凸部である場合と比較して小さくて済む。
【0013】
尚、上記把持される部位aは、グリップ本体Aの前方側に限定されるものでなく、例えば、グリップ本体Aの軸方向の略中間近傍や後方側であっても構わない。しかし、特に把持されることの多い部位としては、本実施の形態のようにグリップ本体Aの前方側に設定されるのが好ましい。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、滑止め係止部の位置が把持される部位の前方寄りであるため、指には、滑止め係止部より後側の平坦状の部位から把持力の反力を受けることになる。したがって、従来の筆記具用グリップのように板状突起部や凹凸部等から指の表面に刺激を受けることがない。よって、違和感を感じることがなく、把持感触がよい。
その上、滑止め係止部が山形状に膨出されたものであるため、グリップ本体が把持される際の軸方向の位置を、目視することなく握った感触で認識できる。
しかも、把持される部位の前方寄りで山形状に膨出した滑止め係止部による係止作用と、その滑止め係止部に形成された複数の凹部による摩擦力との相乗作用によって、筆記時における指の滑りを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明に係る筆記具用グリップを装着した筆記具の一例が把持されている状態を示す正面図であり、(b)は、(a)における(b)−(b)線拡大断面図である。
【図2】 (a)は図1(b)における(II−a)−(II−a)線断面図、(b)は図1(b)における(II−b)−(II−b)線断面図、また、(c)は図1(b)における(II−c)−(II−c)線断面図である。
【符号の説明】
10:滑止め係止部 11:凹部
20:平坦部 A:グリップ本体
a:把持される部位
Claims (2)
- 弾性材料からなる略円筒状のグリップ本体に、把持される部位の前方寄りを径方向へ山形状に膨出させた滑止め係止部を設けるとともに、該滑止め係止部の外周面に凹部を所定間隔に複数形成し、該滑止め係止部よりも後方側の同グリップ本体の外周面に、凹凸の無い平坦状であって且つ軸方向へわたって同外径となる平坦部を形成するとともに、この平坦部の後端縁に径方向へ突出する突部を設けたことを特徴とする筆記具用グリップ。
- 前記凹部は、略半球状の凹部であり、前記複数の凹部は、その各々の中心線を前記滑止め係止部の曲面状の外周面に直交させることで、同形状且つ同容積になるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具用グリップ。
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JP2000287442A JP4620234B2 (ja) | 2000-09-21 | 2000-09-21 | 筆記具用グリップ |
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