JP4619285B2 - 多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージ - Google Patents

多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージ Download PDF

Info

Publication number
JP4619285B2
JP4619285B2 JP2005371518A JP2005371518A JP4619285B2 JP 4619285 B2 JP4619285 B2 JP 4619285B2 JP 2005371518 A JP2005371518 A JP 2005371518A JP 2005371518 A JP2005371518 A JP 2005371518A JP 4619285 B2 JP4619285 B2 JP 4619285B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
conductor
conductive pattern
wiring
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005371518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007173666A (ja
Inventor
善友 鬼塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2005371518A priority Critical patent/JP4619285B2/ja
Publication of JP2007173666A publication Critical patent/JP2007173666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4619285B2 publication Critical patent/JP4619285B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

本発明は、半導体素子や圧電振動子等の電子部品を搭載するための電子部品収納用パッケージ、および電子部品収納用パッケージとなる配線基板領域が複数配列された多数個取り配線基板に関するものである。
従来、半導体素子や圧電振動子等の電子部品を搭載するための電子部品収納用パッケージは、例えば酸化アルミニウム質焼結体等のセラミックス材料から成る複数の絶縁層が積層された絶縁基体に、電子部品の収納部が設けられて構成されている。
収納部に電子部品が収納されるとともに、収納部が蓋体で塞がれて絶縁基体と蓋体とから成る容器内部に電子部品が気密封止されることによって電子装置が形成される。収納部に搭載される電子部品は、絶縁層の層間に形成された配線導体と、絶縁基体の側面に形成された側面導体とを介して、絶縁基体の側面等の、電子装置の外面に導出される。
電子部品収納用パッケージとなる配線基板は、例えば図2に示すような、それぞれが配線基板となる複数の配線基板領域202が母基板201に配列された多数個取り配線基板の形態で作製される。母基板201を配線基板領域202の境界に沿って分割することにより個片の配線基板(図示せず)が形成される。
この母基板201のうち配線基板領域202の境界には、境界線に跨るようにして円筒状等の貫通導体205が形成されている。貫通導体205は、境界に沿った分割の際に縦方向にほぼ2分割され、個片の配線基板の側面導体(図示せず)となる。
なお、図2(a)は、従来の多数個取り配線基板の一例を示す平面図であり、図2(b)〜(d)は、母基板201を構成する各絶縁層211〜213ごとに貫通導体205の部分を拡大して示す要部拡大の平面図、およびその断面図である。
配線導体206は、例えば、絶縁層211〜213のそれぞれの上下面に形成されて、絶縁層211〜213の層間に形成されている。
ここで、母基板201を構成する各絶縁層211〜213のそれぞれに貫通導体205が形成されている。各貫通導体205は、配線導体206(絶縁層211〜213の上面または下面に形成されている)と、貫通孔204に接する各絶縁層211〜213の外縁の接続部分で電気的に接続されることとなる。
また、各絶縁層211〜213の上面や下面の配線導体206と貫通導体205との電気的な接続をより確実なものとするために、配線導体206と貫通導体205との間に、貫通導体205を平面視で取り囲むような導通パターン(環状のパターン)209が、各絶縁層211〜213の上面および下面に形成されている。
この多数個取り配線基板は、電子部品収納用パッケージとなる小型の配線基板領域(絶縁基体202)を得るために、小型の配線基板領域(絶縁基体202)間の境界に沿って、積層体の上下面に金型やカッター刃により分割溝208が形成される。ここで、分割溝208が形成された貫通孔204は分割後に露出されることとなり、貫通孔204の内壁に形成された貫通導体205は、小型の配線基板領域(絶縁基体202)の下面に形成された外部接続端子(図示せず)への接続用導体となる。
特開2005−229135号公報
しかしながら、このような絶縁基体は、近年の電子部品装置の多機能化に伴い、絶縁層の積層数が多くなり貫通導体と配線導体とを電気的に接続する導通パターンの、複数の層間にわたる重なりが無視できなくなってきている。
すなわち、このように、絶縁層の増加により、層間に形成される導通パターンが、多数、平面視で重なるようになるので、焼成時に絶縁基体となる未焼成のセラミック材料(セラミックグリーンシート等)と、配線導体となる未焼成の導体ペーストとの焼成時の収縮率の違いによる応力が累積して非常に大きくなる。この累積した応力により、上下の絶縁層の間に密着不良(デラミネーション)が発生し易いという問題点があった。
通常、導通パターンは対向する上層の下面と下層の上面に同一形状(環状等)で形成されているため、一つの層間において、この導通パターンが形成されている部分で、層間に介在する導体ペーストの厚さが厚く、焼成時の応力も大きい。この応力の大きい部分が平面視で重なることにより、非常に大きな応力が発生する。
なお、上記応力は、絶縁層(セラミックグリーンシート)と導通パターン(導体ペースト)との間で焼成時の平面方向における収縮率が異なることに起因して絶縁層と導通パターンとの境界に沿って、作用する応力(ずれ応力)である。
本発明はかかる従来の問題点に鑑み案出されたものであり、その目的は、例えば多機能化に伴い絶縁基体の絶縁層の積層数が増加したとしても、絶縁層の層間にデラミネーション等が発生する可能性を低減させ、配線導体と側面導体とを良好に電気的に接続することが可能な多数個取り配線基板、および電子部品収納用パッケージを提供することにある。
本発明の多数個取り配線基板は、前記配線導体の上層の下面および前記配線導体の下層の上面の前記貫通孔の周囲の環状領域に形成され、前記配線導体と前記貫通導体とを電気的に接続する導通パターンとを備え、該導通パターンが、前記上層の下面および前記下層の上面の各々の前記環状の領域に部分的に形成されており、前記上層の下面に形成された前記導通パターンと前記下層の上面に形成された前記導通パターンとが、互いに平面視で重ならないように組み合わされることにより、環状のパターンが形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の電子部品収納用パッケージは、前記複数の配線導体と前記側面導体層とを電気的に接続する導通パターンとを備え、該導通パターンが、前記上層の下面および前記下層の上面の各々の前記キャスタレーションの周囲の領域に部分的に形成されており、前記上層の下面に形成された前記導通パターンと前記下層の上面に形成された前記導通パターンとが、互いに平面視で重ならないように組み合わされることにより、連続したパターンが形成されていることを特徴とするものである。
本発明の多数個取り配線基板は、配線導体の上層の下面および配線導体の下層の上面の貫通孔の周囲の環状領域に形成され、配線導体と貫通導体とを電気的に接続する導通パターンと備え、導通パターンが、上層の下面および下層の上面の各々の環状の領域に部分的に形成されており、上層の下面に形成された導通パターンと下層の上面に形成された導通パターンとが、互いに平面視で重ならないように組み合わされることにより、環状のパターンが形成されていることから、導通パターンに起因するデラミネーションを抑制しながら、導通パターンを介して配線導体と側面導体とを良好に電気的に接続させることができる。
すなわち、環状のパターンが、上層の下面の導通パターンと下層の上面の導通パターンとが互いに組み合わされて必要最小限の重なりで環状のパターンになるように形成されるため、上下の絶縁層に形成された導通パターンが上下層の絶縁層間において厚くなることが効果的に防止される。そのため、絶縁基体の絶縁層の積層数が増加しても焼成時にセラミックスとメタライズとの磁器収縮率の違いによる応力を低減することができる。
また、環状のパターンは、上層の下面の導通パターンと下層の上面の導通パターンとが互いに電気的に接続されるように組み合わされて形成されるため、上下の配線導体のいずれも、環状のパターンを介して側面導体に良好に電気的に接続される。
よって、デラミネーションが防止されるとともに配線導体と側面導体との電気的な接続が良好な多数個取り配線基板を提供することができる。
また、本発明の電子部品収納用パッケージは、複数の配線導体と側面導体層とを電気的に接続する導通パターンを備え、導通パターンが、上層の下面および下層の上面の各々のキャスタレーションの周囲の領域に部分的に形成されており、上層の下面に形成された導通パターンと下層の上面に形成された導通パターンとが、互いに平面視で重ならないように組み合わされることにより、連続したパターンが形成されていることから、導通パターンに起因するデラミネーションを抑制しながら、導通パターンを介して配線導体と側面導体とを良好に電気的に接続させることができる。
すなわち、上層の下面と下層の上面にそれぞれ部分的に形成された導通パターンが、互いに平面視で組み合わされることにより、必要最小限の重なりで環状のパターンになるように厚みの増加を抑えながら、配線導体と貫通導体とを電気的に接続する連続したパターンを形成することができる。そのため、絶縁基体の絶縁層の積層数が増加しても、一つの層間に介在する導通パターンの厚みは、例えば配線導体と同程度に薄く抑えることができるので、焼成時に絶縁層と導通パターンとの収縮率の違いによる応力を低減することができる。また、環状のパターンは、上層の下面の導通パターンと下層の上面の導通パターンとが互いに電気的に接続されるように組み合わされて形成されるため、上下の配線導体のいずれも、環状のパターンを介して側面導体に良好に電気的に接続される。
よって、デラミネーションが防止されるとともに配線導体と側面導体との電気的な接続が良好な気密封止性に優れた高信頼性の電子部品収納用パッケージを提供できる。
本発明の多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージについて、添付の図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本発明の多数個取り配線基板の実施の形態の一例について、その一部を示す平面図であり、図1(b)〜(d)は各絶縁層111〜113毎に要部を拡大して示す平面図、およびその断面図である。
本発明の多数個取り配線基板は、複数の配線基板領域102(個片の配線基板における絶縁基体に相当)と複数の配線基板領域102の境界に設けられた貫通孔104とを有する母基板101と、複数の絶縁層の層間に形成された配線導体106と、母基板101の貫通孔104の表面に設けられた貫通導体105(分割後に側面導体となる)と、電子部品(図示せず)が接続される配線導体106とを備えている。
本実施形態において、母基板101は3層の絶縁層111〜113が積層されて形成され、絶縁層111〜113の層間には配線導体106が形成されている。また、配線導体106について、上層の下面および下層の上面の貫通孔104の周囲の環状領域には、配線導体106と貫通導体105とを電気的に接続する導通パターン109が形成されている。配線導体106は、一部が、母基板101の各配線基板領域102において表面に露出し、この露出部分に電子部品が電気的に接続される。配線導体106は、貫通導体106や導通パターン109とともに、電子部品を外部の電気回路に電気的に接続するための導電路として機能する。
ここで、電子部品は例えば圧電振動子や半導体素子等である。母基板101は、絶縁材料からなり、例えば、酸化アルミニウム質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,ガラスセラミックス焼結体等のセラミック材料により形成されている。
各配線基板領域102は、上面中央に電子部品を収容するための収納部107を有する。そして、収納部107の底面に電子部品が搭載される。
母基板101の各配線基板領域102は、電子部品を支持するための支持体であり、例えば、母基板101が酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば次のようにして作製される。
まず、酸化アルミニウム,酸化珪素,酸化カルシウム等の原料粉末を有機溶剤,バインダ等とともにシート状に成形して、複数のセラミックグリーンシートを得る。そして、このセラミックグリーンシートのうち必要なものに収納部107となる開口部を各配線基板領域102となる部位に打ち抜き等により形成し、開口部を形成したセラミックグリーンシートが表層に位置するようにして複数のセラミックグリーンシートを順次積層する。そして、このセラミックグリーンシートの積層体を焼成することにより作製される。
母基板101を各配線基板領域102に分割するための分割溝108は、母基板101となるセラミックグリーンシートの積層体に対して、配線基板領域102間の境界に沿って、積層体の上下面に金型やカッター刃により溝状の切込みを形成する等の手段により形成することができる。
分割溝108に沿って母基板101が分割された後、貫通孔104の表面に設けられた貫通導体105が露出する。本実施形態において、貫通導体105は、貫通孔104の表面に形成されたメタライズ層114〜116により構成されている。
上層のメタライズ層111、中間層のメタライズ層112、および下層のメタライズ層113は、配線基板領域102の裏面(最下面)に形成された外部接続端子117へ配線導体を導通する接続用の導体として機能する。
この実施形態において、電子部品が配線導体106とボンディングワイヤや半田等の接続材を介して接続され、配線導体106を介して収納部107の外側(配線基板領域102の側面や下面等)に導出される。この配線導体106の導出部分が導通パターン109および貫通導体105を介して外部接続端子117と電気的に接続される。この外部接続端子107が外部の電気回路と電気的に接続されることにより、電子部品が外部の電気回路と電気的に接続される。
本発明の多数個取り配線基板によれば、導通パターン109は、上層の下面および下層の上面の各々の環状の領域に部分的に形成されており、上層の下面に形成された導通パターン109と下層の上面に形成された導通パターン109との組み合わせにより、環状のパターンが構成されている。
このような構造としたことから、導通パターン109に起因するデラミネーションを抑制しながら、導通パターン109を介して配線導体106と側面導体とを良好に電気的に接続させることができる。上層と中間層との積層面、および中間層と下層との積層面において、上層の絶縁層111の下面に形成される導通パターン109と中間層の絶縁層112の上面に形成される導通パターン109、または中間層の絶縁層112の下面に形成される導通パターン109と下層の絶縁層113の上面に形成される導通パターン109とを向い合わせて積層する際に、お互いの導通パターン109同士が噛み合うように組み合わされることから、必要最小限の重なりで環状のパターンとして形成されることになる。
図1(b)〜(d)に示した3層構造からなる母基板101であれば、導通パターン109同士を積層する場合、通常2層×2箇所の4層の導通パターン109だけ絶縁基体の総厚みよりも厚く形成されるところを、半分の1層×2箇所の2層の導通パターン109で環状のパターンを構成することができる。
すなわち、環状のパターンが、上層の下面の導通パターン109と下層の上面の導通パターン109とが互いに重ならないように組み合わされて形成されるため、上下の絶縁層に形成された導通パターン109が上下層の絶縁層間において厚くなることが効果的に防止される。そのため、絶縁基体102の絶縁層の積層数が増加しても焼成時にセラミックスとメタライズとの磁器収縮率の違いによる応力を低減することができる。また、環状のパターンは、上層の下面の導通パターン109と下層の上面の導通パターン109とが互いに電気的に接続されるように組み合わされて形成されるため、上下の配線導体106のいずれも、環状のパターンを介して側面導体に良好に電気的に接続されることとなる。
よって、デラミネーションが防止されるとともに配線導体と側面導体との電気的な接続が良好な多数個取り配線基板を提供することができる。
そして、この多数個取り配線基板が各配線基板領域102毎に個片に分割されることにより、配線導体106と貫通導体105とが導通パターン109を介して電気的に良好に接続されるとともに、層間のデラミネーションが抑制された個々の配線基板となる。
なお、母基板101のうち各配線基板領域102に相当する領域が、個片の配線基板の絶縁基体となる。また、この分割の際、環状のパターンは上面視でほぼ2分割されて、外形が円弧状(半円状)の連続したパターンとなる。また、貫通導体105は、縦方向にほぼ2分割されて、個片の配線基板の側面導体となる。形成された個々の配線基板は、例えば、電子部品収納用パッケージとして使用される。
本発明の多数個取り配線基板の製造方法は、(A)複数のセラミックグリーンシートを準備する工程と、(B)複数のセラミックグリーンシートに貫通孔を形成する工程と、(C)貫通孔に貫通導体を形成する工程と、(D)複数のセラミックグリーンシートに配線導体を形成する工程と、(E)配線導体の上層となるセラミックグリーンシートの下面および配線導体の下層となるセラミックグリーンシートの上面の各々における、貫通孔の周囲の環状領域に導通パターンを部分的に形成する工程と、(F)貫通孔の周囲の環状領域に導通パターンが部分的に形成されたセラミックグリーンシートを積層して、配線導体の上層となるセラミックグリーンシートの下面に形成された導通パターンと、配線導体の下層となるセラミックグリーンシートの上面に形成された導通パターンとの組み合わせにより、環状の導通パターンを形成する工程と、(G)セラミックグリーンシート積層体を焼成する工程とを有する。
ここで、お互いの導通パターン109同士が噛み合うように組み合わされる形状としては、図1(b)〜(d)に示したように、複数の扇状パターンが貫通孔104の周囲に断続的に形成された形状とすることにより、電子部品装置の多機能化に伴い絶縁基体102の絶縁層の数が増加したとしても、導通パターン109の重なりによる配線導体106の厚みを抑制しながら上下の絶縁層間の貫通孔104の内壁に形成した側面導体を良好に接続することが可能となる。
導通パターン109の形状としては、複数の扇状パターンが貫通孔104の周囲に断続的に形成された形状とする以外でも、半円状、または同心円状としてお互いの導通パターン109同士が噛み合って環状のパターンとなるように組み合わされてもかまわない。
また、導通パターン109の厚みは、貫通孔104に接する部位から導通パターン109の外周にかけて漸次薄くなるように形成することにより、貫通孔104の内壁に形成された側面導体と導通パターン109との電気的接続を良好にできるとともに、積層面における導通パターン109の周辺と絶縁層との境界における段差を抑制して、さらに効果的に絶縁基体102の側面に発生し易いデラミネーションを防止することができる。
また、導通パターン109を上層の下面および下層の上面の各々の環状の領域に部分的に形成する方法としては、例えば、図1(b)に示すように上層の絶縁層111となるセラミックグリーンシートに側面導体となる貫通孔104と収納部107を、金型等を使用して打ち抜くことで形成したあと、上層の絶縁層111となるセラミックグリーンシートの上面に所定の形状の印刷マスクを載置して封止用メタライズ層103を形成するとともに、貫通孔104と同一径の開口部を有する印刷マスク上から貫通孔104の開口内に、タングステンやモリブデン等のメタライズペーストを流し込むことにより、上層のメタライズ層114を形成する。さらに、上層の絶縁層111となるセラミックグリーンシートの下面の貫通孔104の周囲に、複数の扇型のパターンが形成される印刷マスク上からタングステンやモリブデン等のメタライズペーストを印刷することにより、貫通孔104の周囲の環状の領域に部分的に導通パターン109が形成される。これにより、上層のメタライズ層114と上層の絶縁層111となるセラミックグリーンシートの下面に形成される導通パターン109とが接続される。
さらに、図1(c)に示すように中間層112のセラミックグリーンシートに側面導体となる貫通孔104と収納部107を、金型等を使用して打ち抜くことで形成したあと、中間層の絶縁層112となるセラミックグリーンシートの貫通孔104と同一径の開口部を有する印刷マスク上から貫通孔104の開口内に、タングステンやモリブデン等のメタライズペーストを流し込むことにより、中間層のメタライズ層115を形成する。さらに、中間層の絶縁層112となるセラミックグリーンシートの上面の貫通孔104の周囲に、上層の絶縁層111となるセラミックグリーンシートの下面と向かい合わせで積層した場合に、お互いの導通パターン109同士が噛み合って環状のパターンとなるように、複数の扇型のパターンが形成される印刷マスク上からタングステンやモリブデン等のメタライズペーストを印刷することにより、貫通孔104の周囲の環状の領域に部分的に導通パターン109が形成される。これにより、中間層のメタライズ層115と中間層の絶縁層112となるセラミックグリーンシートの上面に形成される導通パターン109とが接続される。
上記の製造方法と同様にして、中間層の絶縁層112となるセラミックグリーンシートの下面、および下層の絶縁層113となるセラミックグリーンシートの上面に、貫通孔104の周囲の環状の領域に部分的に導通パターン109をそれぞれ形成しておくことにより、上層の絶縁層111となるセラミックグリーンシートの貫通孔104の内壁に塗布された上層のメタライズ層114と、中間層の絶縁層112となるセラミックグリーンシートの貫通孔104の内壁に塗布された中間層のメタライズ層115、および下層の絶縁層113となるセラミックグリーンシートの貫通孔104の内壁に塗布された下層のメタライズ層116とが上下層の絶縁層間において2層分の厚みで形成されることがなく、電気的導通を確保するように組み合わされて積層される。
また、本発明の電子部品収納用パッケージ(図示せず)は、上記の個片の配線基板により構成される。すなわち、本発明の電子部品収納用パッケージは、複数の配線導体106と側面導体層とを電気的に接続する導通パターン109とを備え、導通パターン109が、上層の下面および下層の上面の各々のキャスタレーションの周囲の領域に部分的に形成されており、上層の下面に形成された導通パターン109と下層の上面に形成された導通パターン109との組み合わせにより、連続したパターンが形成されている。
このような構造としたことから、導通パターン109に起因するデラミネーションを抑制しながら、導通パターン109を介して配線導体106と側面導体とを良好に電気的に接続させることができる。
すなわち、上層の下面と下層の上面にそれぞれ部分的に形成された導通パターン109が、互いに平面視で重ならないように組み合わされることにより、厚みの増加を抑えながら、配線導体106と貫通導体とを電気的に接続する連続したパターンを形成することができる。そのため、絶縁基体102の絶縁層の積層数が増加しても、一つの層間に介在する導通パターン109の厚みは、例えば配線導体102と同程度に薄く抑えることができるので、焼成時に絶縁層111〜113と導通パターン109との収縮率の違いによる応力を低減することができる。また、環状のパターンは、上層の下面の導通パターン109と下層の上面の導通パターン109とが互いに電気的に接続されるように組み合わされて形成されるため、上下の配線導体のいずれも、環状のパターンを介して側面導体に良好に電気的に接続される。
よって、デラミネーションが防止されるとともに配線導体と側面導体との電気的な接続が良好な気密封止性に優れた高信頼性の電子部品収納用パッケージを提供できる。
上下面の絶縁層に形成された導通パターン109が上下層の絶縁層間(図1においては、上層の絶縁層111のセラミックグリーンシートと中間層の絶縁層112のセラミックグリーンシートとの間、もしくは中間層の絶縁層112のセラミックグリーンシートと下層の絶縁層113のセラミックグリーンシートとの間)において2層分の厚みで形成されることがなく、絶縁基体102の側面に発生し易いデラミネーションを防止することができる。よって、気密封止性に優れた高信頼性の電子部品収納用パッケージを提供できる。
ここで、絶縁基体101の上面に収納部107を取り囲むようにして形成された封止用メタライズ層103は、タングステンやモリブデン等の金属粉末焼結体からなる。封止用メタライズ層103は、例えば、幅が0.2〜0.5mm程度で厚みが10〜50μm程度の枠状で形成されている。
封止用メタライズ層103は、絶縁基体102に蓋体(図示せず)を接合させるための下地金属として機能している。この封止用メタライズ層103上に蓋体がろう材を介して接合されている。
なお、封止用メタライズ層103と蓋体とのろう材を介した接合は、例えば、シーム溶接により行なわれている。
本発明の多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージは、以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えても何ら差し支えない。例えば、この例では収納部の内側に形成する配線導体106の数を6箇所としたが、その他の数で形成された絶縁基体102で形成してもよい。
また、本発明の多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージは、絶縁基体102の側面に形成された側面導体を、長辺側にそれぞれ2箇所としたが、その他の数で形成された絶縁基体102で形成してもよい。
(a)は、本発明の多数個取り配線基板および絶縁基体の構造を示す要部平面図、(b)〜(d)は各絶縁層毎の要部拡大透視図、およびその断面図である。 (a)は、従来の多数個取り配線基板および絶縁基体の構造を示す要部平面図、(b)〜(d)は各絶縁層毎の要部拡大透視図、およびその断面図である。
符号の説明
101・・・・・母基板
102・・・・・配線基板領域(絶縁基体)
104・・・・・貫通孔
105・・・・・貫通導体
106・・・・・配線導体
109・・・・・導通パターン

Claims (2)

  1. 複数の絶縁層が積層され、複数の配線基板領域と該複数の配線基板領域の境界に設けられた貫通孔とを有する母基板と、前記複数の絶縁層の層間に形成された配線導体と、前記母基板の前記貫通孔の表面に設けられた貫通導体と、前記配線導体の上層の下面および前記配線導体の下層の上面の前記貫通孔の周囲の環状領域に形成され、前記配線導体と前記貫通導体とを電気的に接続する導通パターンとを備え、該導通パターンが、前記上層の下面および前記下層の上面の各々の前記環状領域に部分的に形成されており、
    前記上層の下面に形成された前記導通パターンと前記下層の上面に形成された前記導通パターンとが、互いに平面視で重ならないように組み合わされることにより、環状のパターンが形成されていることを特徴とする多数個取り配線基板。
  2. 複数の絶縁層が積層された絶縁基板と、該絶縁基板の前記複数の絶縁層の層間に形成された配線導体と、前記絶縁基体の側面に形成され、表面に側面導体層が設けられたキャスタレーションと、前記配線導体の上層の下面および前記配線導体の下層の上面の各々の前記キャスタレーションの周囲の領域形成されており、前記複数の配線導体と前記側面導体層とを電気的に接続する導通パターンとを備え、該導通パターンが、前記上層の下面および前記下層の上面の各々の前記キャスタレーションの周囲の領域に部分的に形成されており、前記上層の下面に形成された前記導通パターンと前記下層の上面に形成された前記導通パターンとが、互いに平面視で重ならないように組み合わされることにより、連続したパターンが形成されていることを特徴とする電子部品収納用パッケージ。
JP2005371518A 2005-12-26 2005-12-26 多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージ Expired - Fee Related JP4619285B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005371518A JP4619285B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005371518A JP4619285B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007173666A JP2007173666A (ja) 2007-07-05
JP4619285B2 true JP4619285B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=38299792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005371518A Expired - Fee Related JP4619285B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4619285B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0750464A (ja) * 1993-08-06 1995-02-21 Mitsubishi Electric Corp カットスルーホール基板及びその製造方法
JP2001217545A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Kyocera Corp 多層回路基板
JP2004111701A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Denso Corp プリント配線板及びその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0750464A (ja) * 1993-08-06 1995-02-21 Mitsubishi Electric Corp カットスルーホール基板及びその製造方法
JP2001217545A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Kyocera Corp 多層回路基板
JP2004111701A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Denso Corp プリント配線板及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007173666A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6417056B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ、多数個取り配線基板、電子装置および電子モジュール
JP6276040B2 (ja) 部品搭載用パッケージの製造方法
JP4555369B2 (ja) 電子部品モジュール及びその製造方法
JP4439291B2 (ja) 圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置
JP4619285B2 (ja) 多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージ
JP2013110214A (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP6813682B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置および電子モジュール
JP4388410B2 (ja) 多数個取り配線基板
JP6495701B2 (ja) 電子部品収納用パッケージおよびその製造方法
JP6556004B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置および電子モジュール
JP4493481B2 (ja) 多数個取り配線基板
JP3538774B2 (ja) 配線基板
JP6312256B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP6555960B2 (ja) 電子部品搭載用パッケージおよび電子装置
JP2019114756A (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置および電子モジュール
JP2006066648A (ja) 多数個取り配線基板、電子部品収納用パッケージおよび電子装置
WO2014046133A1 (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP2005244146A (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置ならびに電子装置の実装構造
JP2008034494A (ja) 電子部品搭載用パッケージ、電子装置及びその製造方法
JP3878842B2 (ja) 多数個取り配線基板
JP4214035B2 (ja) 配線基板および電子装置
JP2006041310A (ja) 多数個取り配線基板
JP2014007292A (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP6017994B2 (ja) 電子素子搭載用基板および電子装置
JP2017011025A (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置および電子モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees