JP6555960B2 - 電子部品搭載用パッケージおよび電子装置 - Google Patents

電子部品搭載用パッケージおよび電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6555960B2
JP6555960B2 JP2015147835A JP2015147835A JP6555960B2 JP 6555960 B2 JP6555960 B2 JP 6555960B2 JP 2015147835 A JP2015147835 A JP 2015147835A JP 2015147835 A JP2015147835 A JP 2015147835A JP 6555960 B2 JP6555960 B2 JP 6555960B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
electronic component
component mounting
base
mounting package
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015147835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017028197A (ja
Inventor
美津雄 宮崎
美津雄 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2015147835A priority Critical patent/JP6555960B2/ja
Publication of JP2017028197A publication Critical patent/JP2017028197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6555960B2 publication Critical patent/JP6555960B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

本発明は、電子部品搭載用パッケージおよび電子装置に関する。
音叉型圧電振動子等の圧電振動子、圧力センサや、加速度センサおよび角速度センサなどの慣性センサ、スイッチング素子、ならびにマイクロミラー素子等の可動部を有するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子などの電子部品が搭載される電子装置は、電子部品が収容される収容空間を有し、該収容空間内に電子部品が搭載される搭載部が形成されたパッケージと、該パッケージにおける搭載部に搭載される電子部品と、収容空間を塞ぐ蓋体と、を含んで構成される。たとえば、特許文献1には、電子部品として音叉型圧電振動子が搭載された電子装置である圧電振動デバイスが開示されている。
特許第5146222号公報
電子装置の小型化が進む中、圧電振動子の振動特性や、MEMS素子の可動特性等の電子部品としての特性を高性能に維持するためには、パッケージにおける電子部品の収容空間を可能な限り大きくした上で、電子装置の小型化を実現する必要がある。
パッケージにおける電子部品の収容空間を可能な限り大きくした上で、電子装置の小型化を実現するためには、パッケージにおいて収容空間を規定する周壁部の厚みを薄くことが考えられるが、従来技術の電子装置に備えられるパッケージにおいて、周壁部の厚みを薄くすると、収容空間を塞ぐ蓋体を周壁部の上端に接合する際に、周壁部が破損するおそれがある。
本発明の目的は、電子部品の特性を高性能に維持した上で、電子装置の小型化を実現することができる電子部品搭載用パッケージ、および該電子部品搭載用パッケージを備えた電子装置を提供することである。
本発明の一態様の電子部品搭載用パッケージは、電子部品が搭載される電子部品搭載用パッケージであって、板状の基部と、前記基部の外周縁に沿った枠状を成す、下端部が前
記基部の一主面に連なり、上端部が開口した周壁部と、前記周壁部の前記下端部に一体的に設けられ、前記周壁部の内周面の全周にわたってから突出する第1突出部であって、上面が前記周壁部の内周面から離れるにつれて下方に傾斜し、下面が前記基部の一主面に接する、第1突出部と、前記周壁部から離れ、前記基部の一主面から突出、上面が前記基部の一主面と平行であるとともに、該上面に電子部品が搭載される第2突出部と、を含むことを特徴とするものである。
また本発明の一態様の電子装置は、前記電子部品搭載用パッケージと、前記第2突出部の前記上面に搭載される電子部品と、前記周壁部の前記上端部の開口を塞ぐ蓋体と、を含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、電子部品搭載用パッケージは、板状の基部と、基部の外周縁に沿った枠状を成す、電子部品が収容される収容空間を規定する周壁部と、周壁部の下端部に一体的に設けられ、周壁部の内周面から突出する第1突出部と、基部の一主面から突出する、電子部品が搭載される第2突出部と、を含んで構成される。
上記構成の電子部品搭載用パッケージにおいて、第1突出部は、上面が周壁部の内周面から離れるにつれて下方に傾斜し、下面が基部の一主面に接する。電子部品搭載用パッケージは、周壁部の基部との境界部分となる下端部に第1突出部が一体的に設けられているので、この第1突出部によって周壁部の厚みが、下端部において見かけ上厚くなり、周壁部の下端部における強度を高くすることができる。さらに、第1突出部の上面は、基部の一主面に対して傾斜しているので、上面が基部の一主面に平行である場合に比べて、蓋体を周壁部の上端部に接合する際に、周壁部に過度に応力が付加されることを抑制することができ、たとえば、周壁部に亀裂が生じることを抑えることができる。
したがって、電子部品搭載用パッケージにおける電子部品の収容空間を可能な限り大きくするために、収容空間を規定する周壁部の厚みを薄くした場合であっても、収容空間を塞ぐ蓋体を周壁部の上端部に接合する際に、周壁部が破損することを防止することができる。それ故、電子部品搭載用パッケージを用いることによって、電子部品の特性を高性能に維持した上で、電子装置の小型化を実現することができる。
また本発明によれば、電子装置は、本発明に係る電子部品搭載用パッケージを備えているので、電子部品の特性が高性能に維持され、かつ、小型化が実現されたものとなる。
本発明の一実施形態に係る電子部品搭載用パッケージ2を備えた電子装置1を上から見た平面図である。 図1に示す電子装置1を切断面線A−Aから見た断面図である。 図1に示す電子装置1を切断面線B−Bから見た断面図である。 電子部品搭載用パッケージ2における基部21と周壁部22との境界領域の近傍を拡大して示す図である。 電子部品搭載用パッケージ2における部品搭載用突出部24Aの近傍を拡大して示す図である。 電子部品搭載用パッケージ2を上方から見た平面図である。 電子部品搭載用パッケージ2を下方から見た底面図である。 電子部品搭載用パッケージ2における基部21の内層構造を示す図である。
以下、本発明を添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電子部品搭載用パッケージ2を備えた電子装置1を上から見た平面図であり、図2は図1に示す電子装置1を切断面線A−Aから見た断面図であり、図3は図1に示す電子装置1を切断面線B−Bから見た断面図である。また、図4は電子部品搭載用パッケージ2における基部21と周壁部22との境界領域の近傍を拡大して示す図であり、図5は電子部品搭載用パッケージ2における部品搭載用突出部24Aの近傍を拡大して示す図である。さらに、図6は電子部品搭載用パッケージ2を上方から見た平面図であり、図7は電子部品搭載用パッケージ2を下方から見た底面図であり、図8は電子部品搭載用パッケージ2における基部21の内層構造を示す図である。
本実施形態の電子装置1は、電子部品搭載用パッケージ2と、電子部品3と、蓋体4とを含んで構成される。
ここで、電子部品3は、たとえば、音叉型圧電振動子等の圧電振動子、圧力センサや、加速度センサおよび角速度センサなどの慣性センサ、スイッチング素子、ならびにマイクロミラー素子等の可動部を有するMEMS素子である。
電子部品搭載用パッケージ2は、電子部品3が搭載されるパッケージであり、基部21と、周壁部22と、第1突出部である周壁突出部23と、第2突出部である部品搭載用突出部24A,24Bと、を含んで構成される。
基部21は、板状であり、本実施形態では矩形板状である。平面視において基部21の外形寸法は、たとえば、長辺の長さが0.6〜2.0mmであり、短辺の長さが0.3〜1.6mmである。また、基部21の厚みは、0.05〜0.3mmである。
基部21は、たとえば、アルミナセラミックスまたはガラス−セラミックス等のセラミックス材料である絶縁部材からなる。基部21は、セラミックス材料からなるセラミックス層を1層用いたものであっても、セラミックス材料からなるセラミックス層を複数積層したものであってもよい。本実施形態に係る基部21は、最外層の絶縁層に、後述の部品搭載用突出部24A,24B上に設けられる電極パッド25A,25Bと電気的に接続される、図6に示すパターン導体25Aa,25Ba、図7に示す外部電極パッド26A,26Bが設けられ、各セラミックス層の間に、セラミックス層を貫通し、パターン導体25Aa,25Baと外部電極パッド26A,26Bとを電気的に接続する貫通導体27A,27Bが設けられている。
具体的には、基部21の一主面21aにパターン導体25Aa,25Baが設けられ、基部21の一主面21aとは厚み方向に反対側の裏面21bに外部電極パッド26A,26Bが設けられ、基部21の内部に、パターン導体25Aa,25Baと外部電極パッド26A,26Bとを電気的に接続する貫通導体27A,27Bが設けられている。なお、基部21の裏面21bに設けられる外部電極パッド26A,26Bは、プリント基板などの外部回路基板と接続される端子である。
パターン導体25Aa,25Ba、外部電極パッド26A,26B、および貫通導体27A,27Bは、たとえば、タングステン、モリブデン、銅、銀または銀パラジウムなどの金属粉末の焼結体からなる。
周壁部22は、基部21の外周縁に沿った枠状を成し、下端部が基部21の一主面21aに連なり、上端部が開口して成る。電子部品搭載用パッケージ2において、周壁部22は、電子部品3が収容される収容空間を規定する。本実施形態では、周壁部22は、矩形板状の基部21の4つの辺にそれぞれ対応する4つの壁部が、基部21の一主面21aに立設された構造体である。
周壁部22は、本実施形態では、上端部から下端部に向かって内周面22cが、基部21の中央部に近づくように傾斜した傾斜面となる。周壁部22の内周面22cは、傾斜していない面、つまり基部21の一主面21aに対して垂直な面であってもよい。周壁部22は平面視したときの外形状が矩形状である。また、周壁部22の上端部の上端開口22aの形状は、角が角丸の矩形状であり、基部21の一主面21aの周壁部22によって囲まれた領域の形状もまた、図6に示すように、角が角丸の矩形状である。
平面視において周壁部22の外形寸法は、たとえば、長辺の長さが0.6〜2.0mmであり、短辺の長さが0.3〜1.6mmである。周壁部22の上端部側の厚み、すなわち周壁部22の上面22bの幅寸法は0.05〜0.15mmであり、周壁部22の下端部側の厚み、すなわち周壁部22の基部21の一主面21aに連なる下面の幅寸法は0.
08〜0.19mmである。また、平面視において周壁部22の上端部の上端開口22aの寸法は、たとえば、長辺の長さが0.5〜1.9mmであり、短辺の長さが0.2〜1.5mmであり、平面視において基部21の一主面21aの周壁部22によって囲まれた領域の寸法は、たとえば、長辺の長さが0.34〜1.74mmであり、短辺の長さが0.14〜1.22mmである。
また、周壁部22は、基部21と同じセラミックス材料である絶縁部材からなり、基部21と一体的に形成される。周壁部22は、セラミックス材料からなるセラミックス層を1層用いたものであっても、セラミックス材料からなるセラミックス層を複数積層したものであってもよい。
また、図6に示すように、基部21の一主面21aの、周壁部22によって囲まれた矩形状の領域における1つの角部において、基部21の一主面21aから周壁部22の内周面22cを介して周壁部22の上面22bにわたって、内層電極28が形成されている。この内層電極28は、たとえば周壁部22の角部分に、周壁部22の下端から上端にかけて形成された導体(符号なし)を介して蓋体4と電気的に接続されている。内層電極28は、たとえば蓋体4をグランド電位として、電子部品3と外部との電磁的な遮蔽効果を高める部位として機能する。
周壁突出部23は、周壁部22の下端部に一体的に設けられ、周壁部22の内周面22cから突出するように設けられる。この周壁突出部23は、図4に示すように、上面23aが周壁部22の内周面22cから離れるにつれて下方に傾斜し、下面が基部21の一主面21aに接する。本実施形態では、周壁突出部23は、周壁部22の下端部において、周壁部22の全周にわたって環状に設けられる。なお、周壁突出部23は、周壁部22の下端部において、周壁部22の一部に設けられてもよい。たとえば、電子部品3が幅広の音叉型圧電振動子である場合、この音叉型圧電振動子は、その幅方向が基部21の短辺に平行となるように、後述の部品搭載用突出部24A,24Bに搭載される。このような場合、電子装置1の小型化を実現するためには、音叉型圧電振動子の幅方向に平行な基部21の短辺に垂直な周壁部22の長辺部分の厚みを薄くする必要があるところ、周壁突出部23は、周壁部22の下端部において、周壁部22の長辺に対応する部分に少なくとも設けられていればよい。
また、上記のような場合において、周壁突出部23の周壁部22の内周面からの突出長さは、周壁部の長辺部分において短辺部分よりも長いものであってもよい。この場合にも、周壁部22の長辺方向において下端部における見かけの厚みが大きくなり、周壁部22に亀裂が生じることをより効果的に抑えることができる。
また、周壁突出部23の上面23aにおける中央部の、基部21の一主面21aからの距離は、部品搭載用突出部24A,24Bの上面の、基部21の一主面21aからの距離よりも短くしてもよい。これによって、部品搭載用突出部24A,24Bに搭載される電子部品3が周壁突出部23に接触することを防止することができる。
周壁突出部23の上面23aにおける中央部の、基部21の一主面21aからの距離は、たとえば、0.01〜0.08μmであり、周壁突出部23の周壁部22の内周面22cからの突出長さは、0.01〜0.02μmである。
また、周壁突出部23は、周壁部22と同じセラミックス材料である絶縁部材からなり、周壁部22と一体的に形成される。周壁突出部23は、セラミックス材料からなるセラミックス層を1層用いたものであっても、セラミックス材料からなるセラミックス層を複数積層したものであってもよい。
部品搭載用突出部24A,24Bは、周壁部22および周壁突出部23から離間して、基部21の一主面21aから突出するように設けられる。部品搭載用突出部24A,24Bは、上面が基部21の一主面21aと平行であり、該上面に電子部品3が搭載される。本実施形態では、部品搭載用突出部24A,24Bは、図6に示すように、基部21の一主面21aに、互いに間隔をあけて配置される一対の部品搭載用突出部24A,24Bによって構成される。
一対の部品搭載用突出部24A,24Bのうち、一方の部品搭載用突出部24Aは、基部21の一主面21aにおいて、短辺方向一方側の長辺方向中央部に設けられ、他方の部品搭載用突出部24Bは、短辺方向一方側の長辺方向中央部に設けられる。
本実施形態では、一対の部品搭載用突出部24A,24Bのそれぞれは、図6に示すように、多角柱状(具体的には矩形柱状)である。一対の部品搭載用突出部24A,24Bの上面の、基部21の一主面21aからの距離は、たとえば、0.01〜0.08mmであり、断面における長辺の長さが0.15〜0.3mmであり、短辺の長さが0.1〜0.2mmである。また、周壁部22の下端部に環状の周壁突出部23が設けられた本実施形態の電子部品搭載用パッケージ2において、一対の部品搭載用突出部24A,24Bと周壁突出部23との離間距離は、たとえば、0.01〜0.05mmである。
また、一対の部品搭載用突出部24A,24Bは、基部21と同じセラミックス材料である絶縁部材からなり、基部21と一体的に形成される。一対の部品搭載用突出部24A,24Bは、セラミックス材料からなるセラミックス層を1層用いたものであっても、セラミックス材料からなるセラミックス層を複数積層したものであってもよい。
また、矩形柱状に形成された、一対の部品搭載用突出部24A,24Bについて説明する。ここでは、図5を用いて、一方の部品搭載用突出部24Aについて説明するが、他方の部品搭載用突出部24Bの構造も同じように形成されている。図5に示すように、部品搭載用突出部24Aは、部品搭載用突出部24Aの上部の角に位置する、角部24Aaが少なくとも部分的に角丸である。これによって、電子部品3が圧電振動子である場合などに振動したときに、電子部品3に過度に応力が付加されることを抑制することができ、たとえば、電子部品3に亀裂が生じることを抑えることができる。
また、本実施形態では、図5に示すように、基部21の一主面21aは、一対の部品搭載用突出部24A,24Bの周辺部分の少なくとも一部に凹溝21aaを有するように構成されていてもよい。これによって、一対の部品搭載用突出部24A,24Bは、後述の電極パッド25A,25Bとの固着面積が大きくなるので、一対の部品搭載用突出部24A,24Bと電極パッド25A,25Bとの間の固着強度が小さくなることを抑制することができる。
本実施形態では、一対の部品搭載用突出部24A,24Bのそれぞれに、全面を覆うように、電極パッド25A,25Bが設けられている。電極パッド25A,25Bは、たとえば、タングステンおよびモリブデンから成り、たとえば酸化防止のためにニッケルおよびスズの少なくとも一方またはこれらを含む合金により被覆される。なお、電極パッド25Aと電極パッド25Bは、所定の間隔をあけて配置されており、両者は電気的に絶縁した関係である。
以上のように構成される電子部品搭載用パッケージ2の製造方法について、以下に説明する。
電子部品搭載用パッケージ2は、前述したように、複数のセラミックス層が積層された積層構造を有する。このような積層構造は、各セラミックス層に対応した熱可塑性シートを用いて形成することができる。ここで、熱可塑性シートは、加熱することで軟化して流動するセラミックシートである。なお、熱可塑性シートとしては、たとえばアルミナ、窒化アルミニウム、ガラスセラミックスを主成分に、バインダーや可塑剤などの有機成分を調整して、60〜80℃における弾性率を低く調整したテープを用いている。
電子部品搭載用パッケージ2は、熱可塑性シート、鋳型を用いたモールド工法により、製造することができる。鋳型は、電子部品搭載用パッケージ2の基部21、周壁部22、周壁突出部23、および部品搭載用突出部24A,24Bの形状に対して、反転形状の構造を有する。
電子部品搭載用パッケージ2の製造方法では、まず、熱可塑性シートに厚み方向に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔に貫通導体27A,27B用の導電性ペーストを充填する。
次に、電極パッド25A,25B、外部電極パッド26A,26B、およびパターン導体25Aa,25Baに対応して導電性ペーストを、従来公知のスクリーン印刷法により印刷する。
次に、各熱可塑性シートを重ね合わせて積層体を作製し、この積層体に鋳型を、加熱下で押しつけて、変形させる。このとき、周壁部22の内周面22cおよび基部21の一主面21aが鋳型に合うように盛り上がって、周壁突出部23および部品搭載用突出部24A,24Bが形成される。そして、変形後の積層体を焼成することによって、電子部品搭載用パッケージ2を製造することができる。
以上のように構成される本実施形態の電子部品搭載用パッケージ2は、電子部品3を収容するための収容空間を規定する周壁部22の下端部に、上面23aが周壁部22の内周面22cから離れるにつれて下方に傾斜し、下面が基部21の一主面21aに接する、周壁部22の内周面22cから突出する周壁突出部23が一体的に設けられている。
電子部品搭載用パッケージ2は、周壁部22の基部21との境界部分となる下端部に周壁突出部23が一体的に設けられているので、この周壁突出部23によって周壁部22の厚みが、下端部において見かけ上厚くなり、周壁部22の下端部における強度を高くすることができる。さらに、周壁突出部23の上面23aは、基部21の一主面21aに対して傾斜しているので、上面23aが基部21の一主面21aに平行である場合に比べて、蓋体4を周壁部22の上端部の上面22bに接合する際に、周壁部22に過度に応力が付加されることを抑制することができ、たとえば、周壁部22に亀裂が生じることを抑えることができる。
したがって、電子部品搭載用パッケージ2における電子部品3の収容空間を可能な限り大きくするために、収容空間を規定する周壁部22の厚みを薄くした場合であっても、収容空間を塞ぐ後述の蓋体4を周壁部22の上端部の上面22bに接合する際に、周壁部22が破損することを防止することができる。それ故、電子部品搭載用パッケージ2を用いることによって、電子部品3の特性を高性能に維持した上で、電子装置1の小型化を実現することができる。
また、詳細については後述するが、電子部品搭載用パッケージ2における部品搭載用突出部24A,24Bに電極パッド25A,25Bを介して電子部品3を搭載するときに、電子部品3は、導電性接着剤によって電極パッド25A,25B上に接合される。
本実施形態の電子部品搭載用パッケージ2では、部品搭載用突出部24A,24Bが、基部21の一主面21aから突出するように設けられ、更には、周壁部22の下端部に環状の周壁突出部23が設けられているので、部品搭載用突出部24A,24Bを覆う電極パッド25A,25B上に導電性接着剤によって電子部品3を接合させるときに、仮に、余剰の導電性接着剤が流れ出した場合であっても、その導電性接着剤が周壁部22の内周面22cに沿って這い上がることを防止することができる。
次に、本実施形態の電子装置1について説明する。電子装置1は、図2,3に示すように、上記の電子部品搭載用パッケージ2と、電子部品3と、蓋体4と、接着剤層5と、を含んで構成される。
接着剤層5は、導電性接着剤から成り、電子部品搭載用パッケージ2の部品搭載用突出部24A,24B上の電極パッド25A,25Bを覆うように設けられる。導電性接着剤としては、従来公知のものを使用することができる。電子部品3は、部品搭載用突出部24A,24B上の電極パッド25A,25Bに、接着剤層5を介して搭載される。
接着剤層5は、シリコーン樹脂などのバインダーの中に導電性フィラーとして導電性粉末が含有されているものであり、導電性粉末としては、アルミニウム、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、銀、チタン、ニッケルまたは鉄のうちのいずれか、あるいはこれらの組み合わせを含むものが用いられる。また、バインダーとしては、たとえばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂またはビスマレイミド樹脂が用いられる。
蓋体4は、周壁部22の上端部の上端開口22aを塞ぐように、周壁部22の上面22bに設けられる。
蓋体4は、たとえば、鉄、ニッケルまたはコバルトの少なくともいずれかを含む合金から成る。このような蓋体4は、基部21および周壁部22によって規定される収容空間を、真空状態、あるいは窒素ガスなどが充填された状態で、気密的に封止するためのものである。具体的には、蓋体4は、所定雰囲気下で、周壁部22の上面22bに載置される。そして、周壁部22の上面22bに形成された封止用導体パターンと蓋体4とが溶接されるように蓋体4に所定電流を印加してシーム溶接を行うことにより、蓋体4を周壁部22の上面22bに接合する。
蓋体4は、内層電極28と接続されて、外部電極パッド26Aと電気的に接続される。蓋体4は、基準電位に設定されることで、電子部品3を外部の電界からシールドすることができる。
以上のように構成される電子装置1は、本実施形態に係る電子部品搭載用パッケージ2を備えているので、電子部品3の特性が高性能に維持され、かつ、小型化が実現されたものとなる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えることは何ら差し支えない。
1 電子装置
2 電子部品搭載用パッケージ
3 電子部品
4 蓋体
5 接着剤層
21 基部
21a 一主面
21b 裏面
22 周壁部
22a 上端開口
22b 周壁部の上面
22c 周壁部の内周面
23 周壁突出部
23a 周壁突出部の上面
24A,24B 部品搭載用突出部
25A,25B 電極パッド
25Aa,25Ba パターン導体
26A,26B 外部電極パッド
27A,27B 貫通導体

Claims (5)

  1. 電子部品が搭載される電子部品搭載用パッケージであって、
    板状の基部と、
    前記基部の外周縁に沿った枠状を成す、下端部が前記基部の一主面に連なり、上端部が開口した周壁部と、
    前記周壁部の前記下端部に一体的に設けられ、前記周壁部の内周面の全周にわたって突出する第1突出部であって、上面が前記周壁部の内周面から離れるにつれて下方に傾斜し、下面が前記基部の一主面に接する、第1突出部と、
    前記周壁部および前記第1突出部から離れ、前記基部の一主面から突出、上面が前記基部の一主面と平行であるとともに、該上面に電子部品が搭載される第2突出部と、を含むことを特徴とする電子部品搭載用パッケージ。
  2. 前記第1突出部の前記上面における中央部の、前記基部の一主面からの距離は、前記第2突出部の前記上面の、前記基部の一主面からの距離よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の電子部品搭載用パッケージ。
  3. 前記基部、前記周壁部、前記第1突出部、および前記第2突出部は、セラミックス材料から成ることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品搭載用パッケージ。
  4. 前記電子部品は、音叉型圧電振動子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子部品搭載用パッケージ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子部品搭載用パッケージと、
    前記第2突出部の前記上面に搭載される電子部品と、
    前記周壁部の前記上端部の開口を塞ぐ蓋体と、を含むことを特徴とする電子装置。
JP2015147835A 2015-07-27 2015-07-27 電子部品搭載用パッケージおよび電子装置 Active JP6555960B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015147835A JP6555960B2 (ja) 2015-07-27 2015-07-27 電子部品搭載用パッケージおよび電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015147835A JP6555960B2 (ja) 2015-07-27 2015-07-27 電子部品搭載用パッケージおよび電子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017028197A JP2017028197A (ja) 2017-02-02
JP6555960B2 true JP6555960B2 (ja) 2019-08-07

Family

ID=57950700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015147835A Active JP6555960B2 (ja) 2015-07-27 2015-07-27 電子部品搭載用パッケージおよび電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6555960B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6956022B2 (ja) * 2018-01-31 2021-10-27 京セラ株式会社 配線基板、電子装置及び電子モジュール

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013254855A (ja) * 2012-06-07 2013-12-19 Seiko Epson Corp 電子デバイスの製造方法およびベース基板の製造方法
CN103703559B (zh) * 2012-07-27 2016-08-17 京瓷株式会社 配线基板及封装件、以及电子装置
JP2015050520A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 京セラクリスタルデバイス株式会社 水晶デバイス
JP2015089037A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 京セラクリスタルデバイス株式会社 圧電デバイス及び圧電デバイスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017028197A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6496865B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置および電子モジュール
JP4555369B2 (ja) 電子部品モジュール及びその製造方法
JP4854469B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置および電子装置搭載機器
JP5004840B2 (ja) マイクロホン素子搭載基板およびマイクロホン装置
JP6555960B2 (ja) 電子部品搭載用パッケージおよび電子装置
JP4439291B2 (ja) 圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置
JP2007095956A (ja) 電子部品収納用パッケージ
US20230269543A1 (en) Package, microphone device, and electronic apparatus
JP6652367B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置および電子モジュール
JP2005236892A (ja) 圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置
JP6813682B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置および電子モジュール
JP6457345B2 (ja) 電子部品搭載用パッケージおよび電子装置
JP6981884B2 (ja) 配線基板、パッケージおよび電子装置
JP4493481B2 (ja) 多数個取り配線基板
JP6312256B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP7118632B2 (ja) マイクロフォン用パッケージおよびマイクロフォン装置
JP2019114756A (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置および電子モジュール
JP2017120869A (ja) セラミックパッケージ
JP2017212256A (ja) 電子装置用パッケージおよび電子装置
JP6605971B2 (ja) センサ用パッケージおよびセンサ装置
WO2018173527A1 (ja) 振動センサ
WO2018096896A1 (ja) 振動センサ
JP4753539B2 (ja) 電子部品搭載用基板およびこれを用いた電子装置
JP4619285B2 (ja) 多数個取り配線基板および電子部品収納用パッケージ
JP2018105641A (ja) センサ用配線基板およびセンサ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6555960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150