JP4618264B2 - ストラットアッセンブリ組立装置 - Google Patents
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Description
ところで、図11に示すような組立装置では、不図示の底部基枠に支持された受台100にストラットアッセンブリ110の下端部を載置し、不図示の低部基枠より上方に延びる縦柱部に支持されたショックアブソーバー挟持部120によりショックアブソーバーの下側部を挟持し、これによって組立前のストラットアッセンブリ110を縦向きに支持している。
ここで、可動台130を降下作動させると左右のスプリング押え部材180がスプリング170を圧縮し、相対的にロッド190上端が上方に突き出す。この際、可動台130の中央のアッパブラケットの取り付け穴には緩衝部材200が取り付けられており、その中央穴h1にロッド上端の螺子部191が貫通される。更に、螺子部191には不図示のナットが螺着され、これによってストラットアッセンブリ110の上端部の組立が成されている。
しかも、スプリング170の圧縮開放時の瞬間的な復元変位方向は、スプリングの巻数、押え力、左右のスプリング押え部材180から外れる僅かなタイミング等により異なり、真垂直の方向に変位するとは限らず、不安定であり、アッパブラケット140のバネ受けであるスプリングアッパーパッド210よりはみ出しやすい。あるいは、スプリングアッパーパッド210がスプリング170の上端と一体化されている場合、そのスプリングアッパーパッド210がアッパブラケット140の正規の位置よりずれを生じやすく、改善が望まれている。
更に、ストラットアッセンブリ組立時のスプリングの傷付き防止や、スプリングアッパーパッドよりのスプリングのはみ出し、あるいは、スプリングアッパーパッドの正規位置よりのずれを防止できるストラットアッセンブリ組立装置を提供することにある。
このストラットアッセンブリ組立装置はフロア面Aに載置される底基枠2と、同底基枠2の一端より垂直方向に延びる縦柱状の縦基枠3とから成る基枠1を備える。ここで、底基枠2にはショックアブソーバー4を縦向きで支持する受台5が取り付けられ、縦基枠33に可動本体6を有した可動台7が上下動可能に支持され、可動本体6の上端部の縦レール8に上下動可能にナットランナー9が支持されている。
底基枠2の上向面にはショックアブソーバー4を縦向きで支持する受台5を有したストラット取り付け台11と、荷重受け部材12とが装着される。
各ストラット装着部13はストラット取り付け台11が駆動部収納台14によって180°毎に切換え回転され、その際、縦基枠3と対向する組立位置K1においてはストラットの組立を可能とし、更に180°回転して組立前位置K2に達すると、ストラット装着部13に新たな組立前のストラットの組み込みがなされている。
各ストラット装着部13は、ストラット取り付け台11の縦壁より所定量突き出た受台5と、その受台5より所定量上方の外筒保持部17と、その外筒保持部17より所定量上方のスプリング保持部18とを備え、これらによりストラットを縦向きの縦中心線に沿って支持する。
スプリング保持部18は、ストラット取り付け台11の縦壁上部に設けられる縦レール24にガイドされ、エアーシリンダ25により高さ位置を適宜切換え可能な昇降枠26と、昇降枠26に支持されスプリング27を挟持可能な一対のスプリング把持部材28と、スプリング把持部材28をその基端側を中心にして水平面方向に所定の弾性力で把持作動させる不図示の弾性力付与部材とを備える。エアーシリンダ25には不図示のエア源が連結され、不図示の切換えバルブが後述の制御手段16によって適時に切換えられることで、昇降枠26の高さ位置を適宜切換え可能としている。
一方、ストラット取り付け台11と対向配備された縦基枠3は、その一側面に縦支持レール8が取り付けられ、ここに可動台7の可動本体6が上下動可能に支持される。この縦基枠3の他側面にはスプリング圧縮昇降駆動モータ35(以後単に主モータと記す)が取り付けられる。この主モータ35の回転力は縦支持レール8に併設される送りねじ軸36に無端ベルト361を介して伝達されている。
縦支持レール34内の送りねじ軸36は可動本体6側に支持された不図示の送りねじ部材に螺合しており、送りねじ軸36の正逆回転に応じて可動本体6側を上下に移動でき、これらが昇降駆動部を成している。
図7に示すように、ブラケット支持部38は可動本体6の下部より延出する中央基板41とその下部に突き出し調整可能に支持枠42が突設されている。図7、図2に示すように、支持枠42にはアッパブラケット37側の締結用ボルト371の挟持穴421が複数形成される。この挟持穴421にアッパブラケット側の締結用ボルト371を押込むことで、ずれなく締結用ボルト371を把持し、アッパブラケット37側を縦中心線L0上に支持できる。
左右水平台部43には左右の水平レール44が設けられ、ここに左右摺動台45が取り付けられる。左右摺動台45は2段に直結したエアーシリンダ46により駆動される。左右摺動台45にはその下部に左右のスプリング押え部材47が互いに接離可能に取り付けられ、その上方に左右のロッド位置決め部材48が設けられる。
ここで、左右挟持爪57は内枠51に形成される直状ガイド溝511(図4参照)に沿って摺動し、退却位置N1(図7(a)参照)と挟持位置N2(図7(b)参照)とに切換え駆動できる。左右挟持爪57は挟持位置N2(図7(b)参照)において、ロッド39の上端部を縦中心線L0上に位置するように左右よりがたなく、摺動可能に挟む。即ち、左右挟持爪57は挟持位置N2においてロッド39の上端の上下摺動を許容できる程度のゆるい挟持状態を保持するように形成されている。
このようなストラットアッセンブリ組立装置の作動を制御手段16の制御機能と共に説明する。
その上で作業者による組立開始指令を受けると制御手段16が組立作動を開始する。
次いで、図7(b)に示すように、制御手段16によって可動台7が退却位置R0から組み込み位置R1に降下移動され、次いで、左右のスプリング押え部材47が挟持位置C0に保持され、左右のロッド位置決め部材48が挟持位置N2に保持されるとする。
これにより、ロッド39の縦中心線L0からのずれが排除され、左右のスプリング押え部材47の下面に下向きのバネ受け部hが凹状に形成される。
次いで、左右のロッド位置決め部材48が退却位置N1に切換えられ、更に、左右のスプリング押え部材47が第1開放位置C1に切換え保持される。この際、図3に示すように、左右の各スプリング押え部材47と一体の各樹脂片53の摺接面f1が弾性復帰変位するスプリング27の外周面に摺接し、その上方移動を許容すると共に、縦中心線L0に対するずれを規制できる。
次いで、図8(c)に示すように、制御手段16が左右のスプリング押え部材47を退却位置N1に、左右摺動台を第2開放位置C2に切換え、ナットランナー9を退却位置H1に引き上げる。その後、制御手段16が可動台7を締結位置R3から退却位置R0に引き上げ作動させる。
この後、制御手段16はストラット取り付け台11を180°回転させ、組立完了のストラットアッセンブリMを組立前位置K2に対向させる。
このように、図1のストラットアッセンブリ組立装置によれば、同時に左右ロッド位置決め部材48により位置規制されたロッド39の上端側の螺子部391をアッパブラケット37側に突き出し変位させ、この際、左右ロッド位置決め部材48により位置規制されたロッド39の上端は縦中心線L0よりずれることが無いので、確実にアッパブラケット37の取り付け穴に取り付けられた緩衝部材Iの中央穴Inに貫通することができ、取り付け穴に取り付けられた緩衝部材Iが位置ずれしたロッド39に当接して取り付け穴から落下するという事態の発生を防止でき、組付け作業性が向上する。
これに対して、図9(a)〜図10(c)には、予め、スプリング27の上端にスプリングアッパーパッド55’を前以て装備し、これをアッパブラケット37のバネ受け部内に嵌合させるように組立る実施形態を示した。なお、組立前のアッパブラケット37のバネ受け部内からはスプリングアッパーパッド55が排除されており、
ここでは、図7(a)〜図8(c)における場合と比較し、組立工程における相違点が少なく、重複説明を略す。ここでは、図9(a)で可動部7を初期状態の退却位置R0に保持し、図9(b)で可動部7を組み込み位置R1に降下移動し、図10(a)では可動台を貫通位置R2に降下移動させる。更に、図10(b)では可動台7を貫通位置R2に降下移動させる。更に、図10(b)では可動台を締結位置R3にまで降下させ、ナットnをロッド39の螺子部391に螺着させ、次いで、図10(c)では組立完了のストラットアッセンブリMより左右ロッド位置決め部材48及び左右スプリング押え部材47をそれぞれ退却位置に切換え、ストラットアッセンブリMの取り出しを可能としている。
その上で、スプリングアッパーパッド55がアッパブラケットのバネ受け部内に嵌合する。この場合も、摺接面f1にスプリングガイド機能を持たせることができ、縦中心線L0に対するスプリングアッパーパッド55のずれを規制でき、バネ受け部内の正規の位置にスプリングアッパーパッド55を取付けできる。
3 縦柱部
5 受台
6 可動本体
7 可動台
9 ナットランナー
17 外筒支持部
37 アッパブラケット
39 ロッド
42 ブラケット支持部
43 左右水平台部
45 左右摺動台
47 スプリング押え部材
48 ロッド位置決め部材
n ナット
I 緩衝部材
In 中心穴
L0 縦中心線
Claims (3)
- 基枠の底部に取り付けられると共にショックアブソーバーを縦向きで支持する受台と、前記基枠の縦柱部に上下動可能に支持される可動台と、同可動台に上下動可能に支持されたナットランナーとを具備し、
前記受台は前記ショックアブソーバーの下部を支持する外筒支持部を備え、
前記可動台は可動本体と、同可動本体より延出し前記受台の縦向き中心線上に組立前のストラットアッセンブリのアッパブラケットを支持するブラケット支持部と、同ブラケット支持部より左右に延びる左右水平台部と、左右水平台部に支持され前記受台の縦向き中心線に対して接離する方向に摺動自在な左右摺動台とを備え、
前記左右摺動台はその下部に組立前のスプリングを係止可能な左右スプリング押え部材を備え、その上部に前記縦向き中心線上に位置するよう前記ロッドを摺動可能に挟むロッド位置決め部材を備え、
前記受台に対して可動台を接近方向に変位させることで、前記左右スプリング押え部材が前記スプリングを圧縮させ、左右ロッド位置決め部材により位置規制されたロッドの上端部を前記アッパブラケットの中央穴に貫通させ、前記ロッドの上端側の螺子部に前記ナットランナーによりナットを締結する、ことを特徴とするストラットアッセンブリ組立装置。 - 請求項1に記載のストラットアッセンブリ組立装置において、
前記左右スプリング押え部材は、その下部に前記スプリングを係止する係止位置とスプリングと摺接しつつその上方移動を許容する第1開放位置とスプリングより離脱する第2開放位置とに切換え可能に前記左右摺動台に取付けられ、
前記螺子部にナットが締結されると、前記ロッド位置決め部材を開放作動させ、更に、前記左右スプリング押え部材を第1開放位置に切換え、その後、第2開放位置に切換える、ことを特徴とするストラットアッセンブリ組立装置。 - 請求項1又は2に記載のストラットアッセンブリ組立装置において、
左右スプリング押え部材はスプリングの外周縁に摺接する部位が樹脂で形成される、ことを特徴とするストラットアッセンブリ組立装置。
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